【世界一周579日目】2024.12.4 ニュージーランド ミルフォードサウンド
気温:12〜16度
歩数:14,912歩
1NZドル=88.82円
今日の予定
- ミルフォードサウンドでクルーズを楽しむ
- サンドフライポイントへハイキング
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鳥の鳴き声に囲まれて
ピーチョチョ
ポエッ!ポエッ!
ふと目が覚めると鳥の鳴き声があちこちから聞こえる。
今日はテントなので周りの音がよく聞こえるってのはあるけど、なんだかテントのすぐ隣にもいる気がする。
自然が奏でるサウンドを聴きながら2度寝。
今日はミルフォードサウンドでクルーズ船に乗る予定。
9時半発を予約しているのでちょっと早起きで6時のタイマーで目を覚ます。
かなりポカポカだが寝袋を出た瞬間にヒヤッとした冷気を感じる。
これは寝袋だけでなく掛け布団のおかげだな。
寝袋から出たがらないAzuを叩き起こしてテントの外へ。
かなり冷えてるから結露してるかと思ったがテントの外側であるフライシートの内側も大丈夫だった。
ベンチレーションを開けてるからだろうか?
であれば効果抜群だな。
さすが安定のColemanのテントだ。
まずは皿洗いや手を洗うために持ち運んでいる雑水(非飲用水)を使って顔を洗う。
水道すら無いキャンプ場の場合に備えて車に積んでいる。
このキャンプサイトには水はあるけど雨水なのでどっちもどっちなのだが、ちょっと場所が遠いので。
んでガス缶を使ってお湯を沸かす。
450mlのガス缶の1本目がここで終了。
残り2本だけどこのペースだと少し余るかもしれない。
思ったよりも無料のキャンプサイトが無くて使う機会が少ないのだよな…
1Lのお湯を沸かすのに10分くらいだろうか?
そこそこかかってしまった。
ガス缶って火力MAXでやった方がいいのか、それだと無駄が多いのかよくわからないのだよな。
今日は7時15分には出発したい。
だけど思ったよりも準備に時間がかかっているのでスープを温めるのは諦めた。
サラダにマッシュポテト。
サラダは日本から持ってきた食卓塩から昨日買ったヒマラヤのピンク塩に変えたら劇的に美味しくなった。
マッシュポテトにはクリームチーズを混ぜて食べたがこれもなかなか美味しい。
バナナを食べて急いで片付け。
連泊するのでテントはそのままだがこの地域は年間で200日以上が雨。
しかも他の人たちのテントは森の中というのが昨日から気になっていた。
もしかするととんでもない雨が降るのかもしれない。
浸水して中身が全滅というのは絶対に避けたい。
たまに寝袋や衣類なんかをまとめて干してる人も見かけたが相当めんどいだろう。
なので手間だけど念のためテントの中の荷物を車に積み直してから出発。
まだこのテントでは軽い雨しか経験して無いのでどれくらいの雨まで耐えられるか分かってないからね。
歯磨きもせずにとりあえず7時15分に出発。
ちなみに朝からサンドフライは元気だった。
正直自然の中の気持ちよさよりも、食事の美味しさよりも、サンドフライが多すぎて精神的にキツかった。
顔にも止まってくるし、頭も刺してくるし。
もう1泊すると思うとちょっとゲンナリ(;´∀`)
ミルフォードサウンドへ
100km道路を安全運転で走る。
後ろに車が付かれたらハザードを出して先に行ってもらう。
山道なのにみんな飛ばしすぎ(;´∀`)
少し進むと辺りは白い霧に包まれた。
より一層スピードを落として慎重に進む。
途中工事中なのか片道通行の場所があった。
青になるまで8分も待った。
でもその間にモバイルの電波をキャッチしてくれていた。
キャンプ場では圏外で駐車場がどこにあるか調べられずに困っていた。
そのためちょっと早めに出たのだがこの待ち時間中に駐車場の場所がわかったので一安心。
青になったので進むと1車線しか無いトンネルの中へ。
岩を掘ってそのままのような外壁に、薄暗い照明。
まるでディズニーランドのアトラクションのようだった。
岩のトンネルを抜けると荒々しい世界が広がっていた。
振り返ると巨大な岩のような山がそびえ立っている。
そうかこの岩山をぶち抜いてきたのか。
人間ってすごいねぇ。
Azuは工事の規模の大きさに感心していた。
山に囲まれた道を進んでいくといくつか小さな橋を越えた。
この先に無料の駐車場があるはず。
が、一度見落としてしまって通り過ぎてしまった。
引き返して無事に駐車スペースをゲット。
ターミナルの近くにも駐車場があるのだがそちらは1時間10NZドル(900円)となかなか良いお値段。
こちらは30分間歩く必要があるけど無料なのだ。
(有料駐車場からはターミナルまで徒歩10分)
橋を渡った先にあるこの看板が目印。
この看板を左折する。
場所はここ。
泊まっていたCascade Creekのキャンプサイトからはちょうど1時間。
8時15分に到着。
船の時間は9時半発。
20分前までにチェックインが必要。
ここからターミナルまで30分かかるけど9時に到着するので25分ほどの余裕がある。
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失敗
車を降りた瞬間に大量のサンドフライに囲まれた。
うわわわわわ
慌てて車に戻る。
それだけで5匹くらい車内に侵入されてしまった。
このミルフォードサウンドはサンドフライが多いことで有名。
サンドフライポイントという名前の場所まであるくらいだ。
事前に聞いてはいたものの、あまりの数の多さにびっくりしてしまった。
出来る限り車内の中で準備を進めて、最後にトランクを開けて水やら食料をバッグに詰め込んで出発。
もちろん虫除けスプレーも使った。
顔にも寄ってくるので顔や首筋にもしっかり。
日本製だがディート30%の強力なやつなので効果はありそうだった。
準備に少し時間がかかって8時半に駐車場を出発。
小道を通ってフェリーターミナルまで歩いていく。
小雨が降っているが30分ならレインジャケットで耐えられるレベル。
雨に濡れた苔たちがセクシーだった。
ところどころ水溜りがあったけど歩けそうな所を見極めて慎重に渡る。
ねぇmosari。なんだかカミーノみたいだね。
んだね。あれと比べると可愛いもんだねこの雨も。
2人ともこれくらいの雨ならへっちゃらだ。
途中で、
ガザガサッ!
ピョーン!
2m先に草むらから野生のキウイが飛び出してきた!
あっちも我々に気づくと大慌てで引き返して草むらの中へ。
野生のキウイは逃げ出した。
あーびっくりした。
そんなサプライズもありつつ楽しく歩いていると、
あーーー!!!
Azuが突然叫んだ。
ごめん、酔い止め車に忘れた…揺れるかな?
湾の中だからそんなに揺れないかもしれないけど…
今は8時45分。
ここまで来るのに15分。
車に戻ってまたここまで戻ってくるのに30分かかる。
そうなると9時15分。
うん、チェックインに間に合わない。
はぁ、酔い止め無しで行くしか無いかぁ。
Azuは腹を括ったようだが薬無しでは不安だろう。
その不安が船酔いを生み出す原因にもなる。
もしそうなったら楽しいクルーズが台無しだ。
Azuは先に歩いてて。
mosariは?
薬取ってくるよ。1人なら走れる。もし分かりにくそうな分岐点があったらそこで待ってて。
はぐれると連絡する方法が無いので怪しいところがあったら待っててもらうようにお願いして振り返って走り出す。
水溜りが何個もあったけど慎重に歩く時間が惜しい。
ヤバそうなところ以外はそのまま走り抜ける。
多少濡れても構わない。
とにかく9時10分までにターミナルに到着しないと乗れなくなってしまう。
そうなったら最悪だ。
途中で荷物をAzuに預ければ良かったことに気づく。
元々歩きでちょうど暖かいくらいには着込んでいたので走ると一気に暑くなって汗が吹き出してくる。
特にリュックを背負った背中がヤバい。
脱ごうかと思ったがその時間も惜しくて辞めた。
息を切らしながら駐車場に戻ってきた。
時間は8時52分。
15分かかった道を7分で戻ってきたことになる。
なかなか上出来だ。
薬を見つけて再び走り出す。
時間は8時54分。
残り15分。
このまま走れればギリギリ間に合うはずだ。
復路は本当にキツかった。
暑くて汗が不快。
雨が強くなってきていて顔もびしょ濡れ。
心臓もバクバクが止まらない。
Azuの代わりに俺がゲロ吐きそう…
すいません!
狭い小道なので人を抜くのにも一苦労。
とにかく一心不乱に走り続けた。
一緒に楽しまないと意味が無いんじゃああああ!
そして遠くに見覚えのあるピンクのレインジャケットが見えた。
…Azuだ!
立ち止まってこちらを見ている。
奥には建物もあるのできっとこれがターミナルなのだろう。
mosariー!ごめんよぉ。
ア、ズ、ハァハァハァハァ。
言葉が出ない代わりにサムズアップして答える。
時間は9時5分。
間に合った!
息が整わないのでAzuに予約画面を表示したスマホを渡してチェックインしてもらった。
Azuの手にはボーディングパス。
よ、良かった。
搭乗開始は10分後。
その間にトイレで顔を洗ったり、歯を磨いたり息を整えたり。
ターミナルの中はドアが開けっぱなしなので結構涼しいし今は雨がそこそこ強い。
なのでみんなダウンやレインジャケットを着込んでいるのだが僕だけ暑すぎて半袖のTシャツ。
なんだこいつ?
みたいな目で見られるがまぁ外国だし気にしないでおこう。
搭乗開始時間になったら船着場に移動。
これが我々がお世話になる船か。
フィヨルドクルーズ
我々がミルフォードサウンドに来た理由がこのフィヨルドクルーズである。
フィヨルドは本場のノルウェーでも見て来ているがあれは上から覗いただけなので、今回はクルーズするのである。
約1.5時間の航海でお値段は1人160NZドル(14,080円)程度。
複数の会社が運行しているのだがどれも同じような値段で同じような内容。
正規価格だと結構高いので我々は直前に割引されるBookmeというサイトを利用して予約した。
Bookmeは直近の日付の割安チケットを探すことができるサイト。
日時によって値段が変わってくるが我々は2日前に1人89NZドル(7,830円)とほぼ半額で購入している。
この料金には1.5時間のクルーズと、船内での無料のコーヒー、紅茶が含まれている。
恐らくどのクルーズ会社も出発時間の30分前にはチェックインするべしと案内されているはず。
今回利用したPure New Zealandという会社は20分前がチェックインの締め切り。
無料の駐車場からは30分、有料の駐車場からは10分歩くことに注意。
また、有料の駐車場の場合は事前精算方式なので利用者が多いと順番待ちで思わぬ時間がかかる場合があるので要注意。
必ず時間に余裕を持つことをおすすめする。
ターミナルの場所はここ。
この少し手前に有料の駐車場がある。
不安な人はクイーンズタウンやテ・アナウからツアーも出ているのでそちらを利用すると安心だろう。
山道の運転ってのもありますしね。
そんな訳でクルーズスタート。
屋上のデッキに出ると遠ざかるフェリーターミナルが見えた。
雨は止んで曇り空。
今日は朝から雨か曇りの予報だった。
明日は晴れ。
でもあえて今日を選択。
どうやらミルフォードサウンドってのは雨の日じゃないと滝が枯れてしまうそうだ。
晴れはスカッとした景色が見れる反面、滝が見れない。
なので雨の日こそおすすめする。
なんて意見もあるようだ。
雨の日に集客したいツアー会社のこじつけのような気もするが滝を見てみたいので雨の日を選んだ。
雨だとハイキングはキツいので雨の日を楽しむ意味でもある。
なのでクイーンズタウンでゆっくりせずにミルフォードサウンドに向かったという訳。
そんな訳で曇り空の中、フィヨルドクルーズが始まったのであった。
うむ、曇り空だからなかなか幻想的だ。
これはいかん。
急いでデッキを降りて船内のバーへ。
お目当てをゲットして再びデッキへ戻る。
絶景を見ながらのカフェラテである。
これはツアー代金に含まれているので飲み放題だ。
さっき激走したので早くもお腹が減ってしまったので甘いやつを選んだ。
しばらく絶景を楽しんでいると、遠くの水面に波紋が立っているのが見えた。
じっとその辺りを眺めると・・・
・・
・
背ビレのようなものがチラッと見えた。
Azu!イルカだ!
ここのフィヨルドにはイルカが住んでいるそうで運が良いとイルカに会えると聞いていた。
早速見れるなんてラッキーだ。
これは間違いなくイルカ・・・!
その後も船は幻想的な曇り空の下、航海を進めていく。
氷河によって削られた複雑な地形、それを隠すように覆う雲。
うーん、こういうの好物なんですよね。
スカッとした晴れよりも曇りの方が印象に残るんですよね。
Azuは晴れの方がいい!ってよく言ってるけど。
んでその削られた大地から流れ落ちるのが滝。
あっちこっちに小さな滝が流れている。
これらは晴れると枯れてしまうらしい。
クルーズ楽しいー!
出航して45分ほど経った頃、さっきまでおとなしかった波が一気に高くなった。
ぐわんぐわん揺れる船。
どうやら入江を抜けて海に出たみたいだ。
これは南極に向かった時のドーレク海峡よりも揺れてる。(我々のドレーク海峡越えはかなり穏やかな方だった)
こりゃAzuに酔い止めを渡せてよかった。
海に出なくていいよ!戻って戻って!!
Azuは揺れが嫌でそんなことをしきりに言っていた。
船は海に出たらすぐに折り返してくれたのでAzuも一安心。
帰りにシール(あざらし)がよく休んでいるという岩の前を通った。
たくさんいる時もあるようだが今日は2匹だけ。
写真だとまったくわからないw
欠伸していて可愛かったけど、ちょっと遠い。
帰りも引き続き幻想的なフィヨルドを進む。
Azuも楽しそうでよかった。
少し大きめの滝を発見。
どんどん近づいていく船。
え、近い、近い、あああああああ!!!
もう飛沫が凄すぎて全身びっしょびしょ。
Azuもいい顔しているのだが本人からNGが出てしまった。
髪の毛の散らかり具合からその滝の迫力を感じ取れる良い1枚だった。
楽しい!
幻想的!
楽しいいいいいい!
何を隠そう僕はクルーズってのが大好きなんですよ。
新婚旅行も飛行機と船を乗り継いでモルディブに行ったし、その後もハロン湾クルーズをしたくてベトナムに行ったり、その後も海外の行く先々で船に乗っている。
ちなみにAzuは船酔いするので船は大嫌いなのであった(;´∀`)タハー
そんな訳で楽しい楽しい1.5時間のフィヨルドクルーズが終わったのであった。
感想としては楽しいけれど、クイーンズタウンから往復10時間、そして正規価格で1万5千円だとちょっと割高な感じは否めない。(ガソリン代に有料の駐車場の人は追加でさらにかかるし)
でもフィヨルドが初めてって人は絶対見といた方がいいと思う。
なかなか見れるもんじゃ無いですからね。
運転が好きならいいけどそうじゃなければクイーンズタウンからの日帰りツアーとかでもいいかも。
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悩める午後
フェリーターミナルに戻って来たら昼食を食べることにした。
サラミとトマト、きゅうりのサンドイッチと、クリームチーズと蜂蜜のサンドイッチ。
どちらも美味しくいただいた。
んでこの後は水上タクシーを使ってサンドフライポイントまで行って3時間のトレッキングをする予定だった。
水上タクシーといっても1日数本時間で運行されている便なので10〜20NZドルくらいかと思っていた。
が、調べてみて驚いた。
一人往復で65NZドル(5,720円)だった・・・
高杉くん(;´∀`)
絶対行きたいなら仕方ないけれど、まぁついでに歩こうか。
くらいの気持ちだった我々には高すぎる。
しかも昼飯を食べている間に雨が降り出している。
名前の通りそこのルートはサンドフライが大量に沸いていることで有名。
立ち止まると一斉に襲い掛かられるのでひたすら歩くのが推奨されているハイキングルート。
わざわざ高いお金を出して行くほどじゃ無いと思って断念。
するとAzuが眠いと言って寝始めた。
来た時はガラガラだったターミナルも、午後になると観光バスが続々とやって来て大混雑。
ニュージーランドは割とどこでもそうだが欧米人よりもアジア人の方が多い。
アジア人といっても中国と韓国が大半だが。
日本人はこれまで30人くらいだろうか。
他の巡って来た国と比べると多いとは思うが中韓に比べると圧倒的に少数だった。
Azuが起きて来たらゆっくりと歩いて帰ることにした。
駐車場に向かう途中に小さなハイキングルートを発見。
名前はMilford Sound Foreshore Walk。
1周15分くらいの散歩道。
苔むした森の中は美しい。
でもちょっと雨が強い。
この雨の中3時間も歩いたとしたら靴が持たないだろう。
ここであえて浸水させる必要もない。
やっぱり今日のハイキングはやめて正解だ。
途中でビューポイントと思われる場所を発見。
小さな滝が見えた。
ここで泊まっているキャンプ場でお隣にテントを張っている赤ちゃん連れの夫婦にばったり遭遇。
朝早くから出かけて行ったと思ったら彼らは別の会社の8時45分発の船に乗っていたそうだ。
「イルカが見えたよね〜!」なんて話をしたら、
僕たちはラッキーだよ。イルカは晴れた日に見れるけど、天気が悪い日はレアなんだ。
そう教えてくれた。
また後でね〜と言ってお別れ。
海外の人は赤ちゃんを背負ってハイキングしている人をよく見かける。
子供がいても海外旅行は諦めないわ。
いや、子供がいても海外旅行するのは当たり前。
そんな価値観なんだろうな。
我々もまったりゆっくり歩いて駐車場へ戻った。
キャンプ場へ
車に乗り込んで一休み。
暖かいお茶を飲んだら出発。
雨はどんどん雨足を強くしていた。
今からクルーズする人たちはさぞ立派な滝が見えていることだろう。
でも雨が強すぎてデッキには出られないと思う。
なんせこっちの道路脇の岩山からも滝ができているくらいだからね・・・
来る時には気づかなかったので多分雨が強くなって現れたんじゃないだろうか??
その後も雨の中をウネウネと走っていると猛烈な眠気。
Azuはさっきまで昼寝していたので元気だという。
Azuにおまかせして寝させてもらうことにした。
・・・
・・
・
気がつくとキャンプ場まで20分の距離になった。
が、雨は相変わらず強い。
テントが心配だ・・・
とりあえずキャンプ場に無事に到着したが雨と風がかなり強い。
車から降りるのも正直戸惑うほど。
車内でどうしたもんかと悩んでいたのだが、
だめ!トイレ!
トイレには人は勝てない。
雨の中にAzuは消えていった。
Azuが戻って来たら意を決して今度は僕が外に飛び出す。
目的はテントが無事かどうか。
この雨なら浸水していてもおかしくない。
そうなったら今日はもう車中泊だ。
ドキドキしながらテントのファスナーを開けた。
恐る恐る床やインナーテントの内側を触ってみる。
いやまぁこの雨と風ですもんね。
びっしょりですよね。
サラッ。
濡れてないいいいい!!!
コールマンすげぇえええ!!
キャンプ素人の僕はニュージーランドに飛ぶ4日前にAmazonでテントを買っている。
最初はニュージーランドでしか使わないし、安ものでいいかなと思っていたのだけれど、カミーノで出会ったテントを持って歩いていた女の子から、
- 涼しい場所でテント張るなら絶対に二重構造のテント
- マットは銀色やウレタンのマットではなく空気を含んだもの
そうすれば結露と寒さがかなり和らぐと教えてくれていたのだ。
そんな訳で二重構造のテントの中で超定番のColemanのツーリングドームというテントを選んだのだった。
確か2万円しないくらいだったはず。
もっと安いやつだと8,000円くらいのも見つかったが、悩んだ末Colemanにしておいてよかったな。
とりあえず頑丈だし、浸水しないし。
素人ながら調べてグランドシートというテントの下に引いて雨を防ぐシートも持って来ているし、風が強い場所や地面が硬い場所でもしっかりと打ち込める鋳造のペグ(テントを止めるための杭)も持って来ている。
ここのキャンプ場の地面はかなり硬く、お隣さんからも「地面が硬いからペグ打ちが大変だよ。」と言われていたのだが結構深くまで打ち込むことができたので風で飛ばされるような不安も感じていない。
正直鋳造ペグは重いし最初は後悔したのだが、とりあえず役に立つ時が来てよかった。
が、ここで一つ大きな問題に気づいた。
車に積んであるマットレスが何故か濡れている。
よくよく見るとバックドアのパッキン部分から水漏れしている(;´∀`)ふざけんな
このレンタカーは格安で借りている。
大手のHertsでレガシーなんて借りようものなら今の価格より1日5,000円くらい高くなる。
格安レンタカー会社から借りているのでボロいんだよな・・・
これまで見つけた不具合でいうと、
- ミラーの自動開閉機能が壊れていて動かない
- シガーソケットが壊れてる
- バックライトの片側が点灯しない
- スピーカーの右側が壊れていて音がしない
- バックドアの締まりが悪くて半ドアになりまくる
- バックドアから水漏れする(New!)
や、安いからね(;´∀`)
なんせ20日間も借りてるので大手で新しめのを借りたら10万円以上高くなっちゃうんですよ・・・
しゃーないね。
んでテントの無事が確認できたので夕飯を食べることにした。
雨と風が強くてテントの周りでは調理不可能。
幸い屋根のある炊事場があるのでそちらで調理することにした。
他の人たちに倣って車のお尻を屋根に突っ込んで濡れないように荷物を取り出せるようにセット。
風の影響を受けにくそうな隅っこでガス缶を使って調理スタート。
ふんふんふーん。
・・・
・・
・
ドンッ!
主食は尾西のわかめご飯と五目ごはん。
そして昨日買っておいたローストチキンの身を使ったワカメチキンスープだっ!!
ちなみに使った水はすべて雨水を沸かしたものだっ!!
ご飯が美味しいのは言わずもがな。
災害用だがキャンプでも心強いのだ。
そしてワカメチキンスープがヤバかった。
チキンはホロホロで柔らかく、鶏ガラ出汁のスープが絶妙。
塩と胡椒、鶏ガラ出汁と胡麻油を垂らしたものだが完璧な味。
焼肉屋さんで出てくるやつ。
ボリュームも満点。
暖かいから身体も温まる。
雨水で食器を洗い終えたら隣で食べていたおっちゃんが唐突に小屋の隣でテントを張り始めた。
風が強いので当然飛ばされまくって建てられていない。
そりゃそうだ(;´∀`)
見ていられず手伝うことにした。
自分のテント以外のものを触るのは初めてだったが、その節々でColemanのテントがよく出来ているのだと実感した。
細かいところに配慮されていると感じた。
そして付属の弱々しいペグが刺さらない刺さらない。
鋳造のペグでよかった。重いけど。
雨の中二人で格闘していたらもう一人の兄貴も参戦してくれて3人でなんとか張り終えた。
風が強くてテントは大きくしなっている。
明日僕は空を飛んでいるかもしれない。
テントの主は笑いながらそう言った。
グッドラック。
そう返答して炊事場に戻った。
すっげぇびしょ濡れになってしまった。
ぶっちゃけ寒い。
パンツまで濡れてしまった。
食後は車の中に避難して乾かしたかったけど乾くはずもなく・・・
明日は大洗濯大会だな。
SIMも圏外でやることも無いので夜は22時にテントに移動して就寝。
明日は晴れているといいけど、昼にターミナルでチェックした時は雨予報に変わっていたのだよな・・・
近くをハイキング予定だったけど晴れてたら歩くし、雨だったら早々にテ・アナウに戻るかな・・・
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明日は晴れますように。
それでは!