【世界一周505日目】2024.9.15 スペイン
残り525.8km
Espinosa del Camino→Agés
歩行距離19.2km
気温:39度〜21度
歩数:25,914歩
1ユーロ=155.96円
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震える朝
同室のドイツ人ニキが窓を開けたまま寝始めたので寒くならないか心配だったが杞憂だった。
ありがとうモンベルの寝袋。
5時半に起きてこっそりリビングへ。
いつものサンドイッチとバナナ、マフィン。
ハムとチーズは昨日お店の量り売りで買ったやつなのでめちゃくちゃ美味しかった。
値段も市販品とほとんど変わらないし、アリやな…
アルベルゲって不織布の簡易シーツを配られるんだけど、チェックアウト時にゲストが捨てるように書いている事も多い。
このアルベルゲには書いてなかったんだけどAzuはちゃんと剥がして捨てていた。(もちろん僕も)
するとそれを見ていたフランス人のマダムも部屋に戻って捨てていた。
安く泊めてくれているアルベルゲへのリスペクトがあれば自然とこうなるのだ。
感謝の気持ちを忘れては行けないし、書いてないけど率先して行うAzuはエラい。
そしてちゃんと7時にアルベルゲを出発。
我々が一番乗りだ!
凍てつくカミーノ
寒っ!
アルベルゲを出るとわかっちゃいたが寒かった。
朝起きた時点で4度。
今は予報通りなら3度だ。
最初からウルトラライトダウンを着て出て来たけど寒いものは寒い。
吐く息は白く、身体を震わせながら歩く。
特に首回り、そして手が寒すぎる。
まだ暗い街を足早に歩いていく。
街を出てすぐにAzuが叫んだ。
あ!うさぎさんだ!
見ると2匹のうさぎが原っぱにいた。
僕のヘッドライトの灯りで驚いてしまったのかぴょんぴょん跳ねて草むらの奥に行ってしまったけれど、野生のウサギもいるようだ。
少しだけ明るくなって来た道を歩くがあまりに寒すぎる。
ごめん、次の街でカフェ入ろう。無理だ。
手が凍る…
早く次の街に着かないとヤバいとわかっているがつい振り返ってしまった。
あぁ、美しい朝焼けだ。
1日の始まり。
もうすぐみんな起き出していつもの日常が始まるのだろう。
ここはスペインの田舎道。
今日はまだ誰の足跡も無い道を日本から来た2人が歩いている。
それはとても旅をしてるんだなと思わせてくれるには十分すぎた。
少しあったかくなって来たね。
え?めちゃくちゃ寒いけど…
mosari鼻水凍ってるよ 笑
氷点下じゃ無いから凍って無いとは思うがハナタレ小僧になっていたのは間違いない。
仕方ないなぁ。
そう言ってAzuは僕の左手を取って手を繋いでくれた。
温かい。
人の温もりとはなんと温かいのだろうか。
次は右手もお願いします。
両手を温めてもらいながら街を目指す。
寒いけど、心は暖かかった。
7:50 Villa francaMontesdeOca到着
全然カフェが見当たらない。
仕方ないので開いてるアルベルゲの中を覗いてみると、カフェを発見。
このアルベルゲの宿泊客が朝食を食べてるようだった。
カウンターの前に3人組のピルグリムがオーダーを待っていた。
スタッフは見当たらず待つこと5分。
ようやく戻って来たと思ったらゆっくりとオーダーを捌いていく。
運悪くオーダーされたトーストが焼きあがるまで次のオーダーを受け付けないようだ。
そんなんこんなで20分も待ってようやくオーダーすることができた。
コラカオに紅茶にクロワッサン。
これで5.5ユーロ(865円)。
ちょっと高め。
あの接客は無いわ。20分も無駄になったよ。
Azuはちょっとご機嫌を崩してしまった。
まぁ、せっかく早起きしてるのに無駄な時間がもったいないのはわかるけれども。
気合いを入れて店を出るとすっかり日が昇ってしまっていた。
少し寒いけどさっきより全然マシだ。
そして登りが始まると冷え切った身体もすぐに暑くなる。
本当は汗をかく前に脱いだ方がいいのだけれど朝があまりに寒かったので細胞一つ一つが温まると感じるまで熱を蓄えてからダウンを脱いだ。
空気は相変わらず冷たいが太陽がピルグリムを温めてくれる。
急な登りをなんとか越えると巡礼路は森の中へ。
森の中ってちょっと退屈だったりする。
平原や丘陵地帯が良すぎるってのもあるけれど。
しばらく森を進むと少し開けた道に出た。
地面に石で矢印が描かれていた。
こういう遊び心があると嬉しくなる。
途中で同じアルベルゲに泊まっていたドイツ人カップルを発見。
あれ?君たち僕らの30分も前に出てたろ?なんで後ろから?
カフェでお茶してたんだよ〜。
やはり20分のオーダー待ちがもったいなかったな。
今日はちょっとだけ急いでいる。
なぜなら今日は予約を取っていないからだ。
予約できるところに連絡してみたが近隣の街含めて全て予約が埋まってしまっていた。
予約不可の公営アルベルゲの22ベッドを目指して歩いているのであった。
が、歩みを止めないといけない事態が発生した。
道の途中にあったフードトラックの看板犬であるジョージ。
おじいちゃんなのかヨタヨタやって来たので撫でてあげたら気持ちよさそうに目を細めていた。
くっ、急いでいたはずなのに犬がいるなんてずるいよ。
ジョージに元気をもらったものの、森の中は景色が変わらずなかなか退屈だった。
Azuも早く抜けたいのか、ものすごい勢いで歩いてゆく。
何となく盛り上がりにかけて大した会話も無く黙々と歩いた。
雨が降ってないのにこんなに話さなかったのは初めてかもしれない。
坂を下ると次の街が見えて来た。
休憩込みで3時間程度かかると思っていたのに2時間半で来てしまった。
早すぎる。
ひまわりは枯れてしまっているがその中に紛れて元気な子が咲いていた。
黄色の花は元気をもらえるね。
10:45 SanJuan de Ortega到着
街の入口には馬用のパーキングがあった。
カミーノは馬に騎乗して踏破してもOKなのだが今の所まだそのピルグリムは見ていない。
犬連れはいたけれど。
この街の教会は鐘が3個並んでいて可愛かった。
お腹が減ったのでカフェへ。
Azuはカフェ コン レチェ。
僕はオレンジジュース。残念ながらフレッシュじゃなかった。
ここで朝と同じサンドイッチとマフィンを食べてお腹を満たした。
疲れているからか朝よりも生ハムの塩味を感じて美味しかった。
突然だがカミーノで最も履かれている靴はダントツでHOKAだ。
スイス生まれの極圧ソールが特徴だ。
あの人もこの人も履いている。
圧倒的シェアだ。
SanJuan de Ortegaを出るとすぐに分岐点があった。
右はAGESの街へ、左はOCAの街へ行くようだ。
我々はAGESへ行くので右のルートだ。
決めた理由は特に無い。
ただルートを調べてる時に目に付いたのがたまたまAGESであり、今日はそこのアルベルゲを目指している。
AGESまでの道のりはまた森の中だった。
今まで素晴らしい平原を歩いていたので物足りない(;´∀`)
ここで話題は明日のブルゴスでの滞在について。
元々休息日として2泊する予定だった。
が、前回の休息日も結局何も移動しないのも微妙なので1個だけ進んでいる。(アルベルゲはチェックアウトが8時、チェックインが14時ごろなのでその間荷物を持っていないといけないため)
んで今回の議題はサンティアゴ到着の後にその先に進むか否か。
カミーノ自体のゴールはサンティアゴなのだがその先にも海まで道が続いている。
道の最後。
我々が800km近く歩いた道の最後。
なんとも浪漫だ。
行けるなら行きたい。
そのためには今のペースを維持しないといけない。
今日のようにアルベルゲが空いてないから一つ手前の街にしたら翌日以降で少しずつ挽回する必要がある。
なのでもしブルゴスに連泊せずにこの間のように一つだけでも歩けばその分貯金が出来て楽になる。
どちらが良いかAzuに訪ねると、別にその先にはあまり興味が無さそうな返答。
一応数日前に話をした時は行きたいというニュアンスで受け取っていたのだがそうでは無いらしい。
改めて行く気があるのか訪ねてみると、「サンティアゴに着いた時に行けるなら行くし、行けないなら別に良い」という事だった。
でもそれだと日程的にきっと行けない。
行く気があるならこのペースを維持するように今から意識しないと結局間に合わなくなってしまう。
だから行く気が有るのか無いのか決めて欲しかったのだがAzuはそれは出来ないという。
mosariが行きたいなら行けばいいじゃん。
Azuが行きたいと思わないなら行かないよ。主体的に決めないと歩くの辛いだけになるじゃん。
なんだかうまく噛み合わずにずっと平行線。
お互いあーだーこーだー言い合ってよく分からないまま今日の目的地に着いてしまった。
なんか久しぶりに喧嘩っぽくなってしまったな。
朝は仲良く歩いてたのにカフェでイマイチな空気になってから今日は何だかしっくりこなかったな。
12:00 Agés到着
19.2kmの道のりを休憩込みで5時間だった。
今日のベッドは22だけ。
早いから大丈夫だろうとは思っていたがすでに何人かいて焦った。
カードで2人分30ユーロ(4,710円)を支払った。(レシート見たら円で決済されてて上乗せされたけど…)
部屋は4人ドミで部屋ごとにシャワーとトイレがある立派な作りだった。
ちょっと高いと思ったがこれなら仕方ない。
シャワーは熱々で最高。
清潔感もあった。
洗濯は裏庭に洗い場が一つあったのでそちらで。
干すやつもあった。
洗濯バサミを使って干していると、
ピューイ♪
口笛の音が聞こえたので振り向くとなんとドイツ人カップルのマルティンとブリジットだった。
これで会うのは4回目だろうか?
昨日は別の宿だったがこうしてまた出会えるのは嬉しい。
同じ宿に泊まるのかと思ったら2つも先の街に行くらしい。
今日の私たちはエネルギーに満ちてるから大丈夫よ!
そう言って力こぶを作って見せるブリジットとマルティン。
愉快なカップルだ。
この街は美しいからビールでも飲んでいくか。
ビールを水みたいに一瞬で飲み干す2人。
さ、さすがドイツ人。
それにしても裏庭にいる我々に気づいて声をかけてくれるなんてうれしいね。
また道のどこかで会いましょう。
そう言って彼らを見送った。
その歩みはとてもゆっくりでカミーノを心から楽しんでるのがら伝わってくる。
1日たくさん歩くのが正解じゃないって教えてくれてるみたいだった。
モデルルートから外れて彼らに出会えてよかったな。
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夕飯はアレ
今日は日曜日なので店がほぼやってない。
前回の反省を活かして昨日のうちに野菜を買って持って来てるのだがキッチンが無くて自炊が出来ない(;´∀`)重いのに
仕方無いので街のレストランへ。(宿にお願いすると1人15ユーロ)
オーダーしたのは〜、
…
…
…
ハンバーーーグ!!いや、ハンバーガーーーー!
Azuはメキシコ風のハンバーガー。
アボカド入りのオシャレ系。
僕は目玉焼きとベーコン、生ハムなんかが入ったサンドイッチみたいなやつ。
どちらも肉がジューシーで美味しかった。
が、分厚すぎて食べるのがめちゃくちゃ難しかった(;´∀`)
ポテトはガーリックマヨ的なやつがかかっていて美味しい。
お行儀の悪いチーズケーキ。
だがフワッフワでめちゃくちゃ美味しかった。
久しぶりの現代的なジャンク飯に大満足。
お会計は28ユーロ(4,396円)。
ほんとこれまでの世界一周中には考えられないほど食事にお金を使っている。
でも自炊出来ないし、ちゃんと食べないと辛いし、もうこれは割り切りだ。
宿に戻って裏庭に行くと、
はーい!Azu、mosari!
ワイングラス片手に声をかけて来たのは昨日一緒に食事を食べたオランダ人のアリスだった。
良かった、無事に辿り着けたみたいだ。
ハワイから来たスティーブとお話ししてたみたいだ。
コンニチワ、スティーブデス。
うおーさすがハワイ。
日本人ともめちゃくちゃ会うんだろうな。
カミーノは毎日出会いと別れの溢れていてほんと不思議な場所だ。
そんなインターナショナルな世界に自分たちがいるなんて信じられん。
みんな優しいからなぁ。ありがとう。英語の苦手な僕らの話をちゃんと聞いてくれて。
今日のルームメイトは30km歩いて来たアイルランド人と40km歩いて来たアメリカ人。
あなた達そんなに歩いてこの宿泊まれなかったらどうしてたの…?
次の街は少なくともフルですぜ…
ルームメイト2人はお疲れなので20時過ぎには寝るモード。
なんだか僕も寒気がして来ている。
どうやら風邪を引いてしまったようだ。
明日の朝までに治ると信じて早めにベッドへ。
風邪引いたら歩くの無理だよー!
頼むよー!
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フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
明日は大都市ブルゴスへ!
それでは!