カミーノ3日目 雨の日に昼飯抜きで歩いた日 スペイン【世界一周494日目】

【世界一周494日目】2024.9.4 スペイン

残り742km

Roncesvalles→Zubiri

歩行距離21.4km

気温:12度〜14度

歩数:33,543歩

1ユーロ=159.84円

mosari
3日目も雨、しかも昼飯抜きで急いで歩く!

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やっぱり眠れぬ夜

昨日は疲れていたが予想通り上手く眠れなかった。

イビキのうるさい人がいたのもそうだが、めっちゃ幅の狭いベッドなのにサイドのレールが無いので寝返りを打つと落ちそうになるからだ。

2段ベッドの上は怖すぎた(;´∀`)

誰かのタイマーが鳴り響きゴソゴソと音がし始めた。

恐らく5時になったのだろう。

結局あまり眠れないまま6時半に起き上がる。

マジで寝れない人はカミーノに向いて無さすぎるな(;´∀`)

頭が多少、いやかなり重いが片付けをして朝食を食べたらすぐに出れるように準備。

既に多くのベッドは空になっていて、朝食も食べずに朝早くから歩くピルグリムの多さに驚いた。

朝食は7時からなので10分前に宿の外に出ようとしたら、

おはよう!君たちは朝食を食べに行くのかい?それなら全ての荷物を持って行くんだ。ここには戻って来れない。

なんという事だ。

急いで地下室に戻って全ての荷物を持ってAlbergue de Peregrinos de Roncesvallesを後にした。

まだ日が昇っておらず暗い街中を歩いてレストランへ。

相変わらず雨が降っている。

これもまたカミーノだがこうも雨続きとは(;´∀`)

大きな円卓に案内されて他のピルグリム達と一緒に朝食を食べる。

トーストにハムにチーズ、カステラのようなパンにりんご。

コーヒーとオレンジジュースが用意されていた。

今日はついに20km以上歩く日なので出来るだけ食べておいた。

我々が遠く離れた日本からやって来たとわかると皆優しく出迎えてくれる。

腹も心も満たして今日も頑張るぞい!

雨の中のカミーノ

食後は歯を磨いて8時に出発。

今日も残念ながら雨。

昨日よりも強く降る予報なので上下ともにレインジャケットを羽織り、その上からポンチョを被った。

21.4km先のZubiriの街を目指して歩き出す。

昨日もそれなりに歩いていて多少の疲労感はあるが頑張るぞい。

Roncesvallesの街を出るとすぐに森の中へ。

頭がピンっと立っていて可愛い。

黄色ぴちょん君みたいで可愛いよ。

mosariもね。

そうか、お揃いのポンチョだからそりゃそうだ。

2人の黄色ぴちょん君が森の中を歩いて行く。

ぴちょん君が可愛すぎるので今日の写真はぴちょん君成分多めです 笑

歩き始めて30分でどこかの街が見えて来た。

次の街は2.8km先のBurgueteだが30分で着いてしまったのだろうか?

それならば相当足取りが軽い事になる。

と、思っていたらBurgueteの街まで0.4kmの看板があった。

どうやら手前の街だったようだ。

でもそこから5分ちょっとでBurgueteの街に着いた。

8:35 Burguete到着

この街は小説家のヘミングウェイがしばしば滞在した街のようで彼の作品「日はまた昇る」にもこの街が登場するらしい。

我々が歩いた中では彼の痕跡を発見する事は出来なかったが、初日にOrissonの宿で出会った人はヘミングウェイの何かを見に行くと言っていた。

街の中にある教会に入って行くピルグリムたち。

我々のような無宗教の人も沢山いるが、昨日一緒に食べたイタリア人のようにクリスチャンも沢山いるのだ。(ちなみに教会は閉まっていて入れなかったそうだ)

Burgueteの街を抜けるとまたもや森の中へ。

黄色ぴちょん君は橋に出会った。

ハイキング中の橋って無性にワクワクする。

朝食を食べた組はほとんど同時に歩き始めているので多くのピルグリムたちを見かけた。

雨の中なので会話をする余裕もあまり無く、皆黙々と歩いていた。

黄色ぴちょん君は再び橋を渡る。

濡れた石の橋は滑らないか心配だ。

無事に渡れたようだ。

よく出来ました!

次の街に着いたらバーか何かで休憩しよう。

はーい!スタンプ貰おう!

今日は沢山歩くのでちゃんと休憩する作戦だ。

9:30 Espinal到着

歩き始めて1時間半でEspinalの街が見えて来た。

さてどこか休憩出来る所は、、、っと。

さすが考えるのは一緒なのか通りに面した1番最初のカフェには既に多くのピルグリムたちの姿が。

わざわざ混んでる所に行かなくてもいいよね。次のにしよ。

Azuの言う事も最もだ。

少し歩いた所にバーを発見したのでそこで休憩する事にした。

中に入ってメニューをチェック。

ここはもうスペインなので我々もある程度は理解できるはず。

なんせ半年近く中南米のスペイン語圏に居たものでね。

何これ、全然読めんよ?

わからないねぇ…

全くわからないのでカタコトスペイン語でオーダーした。

後で調べてみたらここバスク地方の公用語はスペイン語では無くバスク語らしい。

どうりで読めない訳だ。

そんな訳でオーダーしたのはこちら。

ラズベリーやら何やらを絞ったスムージー。

1杯3.5ユーロ(560円)。

粒々してて美味しい!

トイレを借りていざ再出発。

さっきは暑くなってしまっていたので上着を脱いでTシャツの上からポンチョを被った。

が、今度は寒い(;´∀`)むずかしー

あっmosari!パンデリアがあるよ!昼食用に何か買って行こうか。

が、パン屋に入るとただのパンしか無かった。

これならどこでも手に入りそうだから今じゃ無くてもいいんじゃない?

そうだね。

そうしてパンを買わずに歩き出した。

後で思えばここで買っておくべきだったのだ。

街を出ると登りが始まった。

登りは辛いが身体はすぐに暑くなった。

ほんと温度調整むず過ぎる。

森の中に入ると雨があまり気にならなくなったのでフードを外してぴちょん君終了。

ブエン!カミーノ!

何度も挨拶しながら抜いたり、抜かれたりを繰り返しながら進んでいく。

ぴちょん君じゃ無いけどまたも橋を渡る。

うーん、旅してるなぁ。

そういえば俺の大好きな宇宙兄弟がもうすぐ終わりっぽいんだよね。めっちゃ寂しい。

私はコナン君がどう終わるか気になるよ。

普通に行くとまぁあの2人が結婚するんだろうけど、個人的には殺人事件に巻き込まれ過ぎて仲間の子供達が殺人に興味を持ち始めるダークエンドを期待している。

いや、絶対ダメでしょそれ。

取り止めのない会話をしながら雨の中進んで行く。

11:15 Bizkarreta到着

ここも小さな街だったがメルカドやレストランが通りにいくつか並んでいて多くの人が食事をとっていた。

だが我々は次の街で休憩を兼ねて食事を取りつつ、最後の急な下りセクションに望む作戦にした。

そんな訳でここは素通り。

眠そうなワンコがとても可愛かった。

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11:45 Linzoáin

この街に着いて我々が失敗した事に気づく。

お目当てのバーで何かパンでもと思ったがクローズしていた。

手前のアルベルゲに食事のマークがあったからそこに入ろうか。

まぁ雨の中頑張ってるしレストランでも今日は良いだろう。

そう思いアルベルゲにやって来ると、FULLの張り紙。

ドアは開かない。

ここで2つの問題が生じた。

1つは昼飯抜きが確定したこと。

この街には他に食べられる場所は無さそうだった。

そして2つ目はまだチェックイン前にFULLとなっているアルベルゲのこと。

この街のアルベルゲに当日枠なんてないと言うことだ。

そして多くのピルグリムたちは宿を予約していると言っていた。

下手すると既にほとんど埋まってしまっていて我々が到着する頃には埋まってしまっている可能性もありえる。

少しでも早く向かった方が良い気がする。

でも目指すZubiriはここからまだ8km先。

何も食べないのは辛すぎる。

持っている非常食だけ食べる事にした。

昨日Orissonの宿でランチボックスをお願いした時に選んだバナナとりんご。

どちらも美味しかったがやはり量が足りない。

イギリスで買ったオヤツの残りであるチョコチップクッキーとチョコ、そしてハイチュウもどきを食べた。

もちろん満腹になんてならないけれど、甘い物を食べたからか多少元気になった。

やっぱりチョコは携帯しておいた方が良さそうだ。

食べている間に多くのピルグリムたちが我々を追い越して行った。

ねぇ、mosari。なんか危なくない?ほんとに宿埋まっちゃう気がするよ。

いつも早く行こうなんて言わないAzuも危機感を感じている。

これは相当ヤバい事態なのかもしれない。

mosari、早く行こう!

そんな訳で食べて直ぐに出発。

ちょっと前からmosariの右足の親指と薬指の間にマメができそうになっていて痛みが生じていた。

本当ならもう少し足を休ませたかったがそんな事も言っていられないさそうだった。

Zubiriの街までは後2時間くらいだ。

頑張ろう。

急いで出発したは良いが直ぐに登りになった。

今日1番のお気に入りの写真。

我々のエレメンタルジャーニーが凝縮された1枚。

旅の壮大さや楽しさ、辛さなんかが詰まっている。

頑張れAzu!

登りを超えると再び森の中。

少し雨も弱まりAzuはここでポンチョを脱いでペースアップ。

多くの巡礼者を抜きながら先を急ぐ。

1時間ほどかけて森から抜けたところでフードトラックを発見。

Azu、なんか食べる?

いや、後1時間なら頑張れる!宿無し嫌!

そんな訳でスルーして先を急ぐ。

途中で見覚えのあるマダム。

Orissonの宿で一緒だった方。

見て、山が見えるわ!

木の隙間から山が見えた。

そう言えばいつの間にか雨が止んで霧も無くなっていた。

なんかこういう景色を見るの久しぶりな気がする。

しかしゆっくりしてもいられない。

宿が無いから先を急ぐと伝えて先行した。

しばらくすると岩が剥き出しになってるエリアに差し掛かった。

竜の鱗みたいにギザギザしていて不思議だった。

それがこんな風に続いていた。

この辺りは本当に駆け抜けた。

足場が良くなかったけど気をつけながら何人ものピルグリムを追い抜いた。

脚にもかなり負荷がかかっている。

うわー、足がパンパンパンプローナだわ。(パンプローナは明日目指す街の名前)

ねぇ、殴っていい?

なんでだよw

なんかムカつく。

そしてとうとう、

目指していたZubiriの街が見えた!

可愛らしい石のアーチが出迎えてくれたがもう足がパンパンだ。

めちゃくちゃ足に疲労が溜まっている(;´∀`)

21.7km、休憩込みで6時間の道のりであった。

14:00 Zubiri到着&宿探し

まずは街の入口にあるアルベルゲに入ってみる。

FULLよ。

うわあああ!

こうなったら片っ端からあたるしか無い。

2件目:FULLだ。

3件目:FULLよ。

4件目:FULLです。

やばい。まじで5km先の次の街に行かないとダメかもしれん。

次の街に行っても空いてる保証はないけれど…

最後の望み。

あの、ベッド空いてますか?

あぁ、空いてるよ。

キタああああ!

無事に今日の宿をゲットしたのであった。

急いで良かったぁ〜。

Concejo de Zubiri Pilgrim Hostelは公営のアルベルゲなので周りよりも安め。

1人14ユーロ(2,240円)。

ここはなんとカードで支払えた!

1階で靴を脱いで当てがわれたベッドへ。

うん、まぁ普通。

ベッドの脇にレールがあるから落下することも無い。

今日は安心して眠れそうだ。

身体はダルいが一仕事しなければならない。

ほぼ水のシャワーを震えながら浴びたら洗濯である。

1個しか無い洗濯場を使って手洗い。

また雨が降って来たので外には干せない。

かと言って部屋じゃ乾かない気がする。

仕方ないのでドライだけお願いしてみたら見事に断られた。

ベッドに干したけど多分明日までに乾かない気がする。

この時既に15時半頃になっていたがこの宿もFULLになったようだった。

洗濯物が終わったら早めの夕食。

このアルベルゲには食事の提供が無いので街の入口近くのバーへ。

ポークリブとチキンウイングのワンプレート。

パン付き。

それぞれ15ユーロ(2,400円)。

ちょっと高いが昼も食べてないし良いだろう。

どちらもしっかり肉の旨みを感じたし、何よりサラダが嬉しかった。

久しぶりのちゃんとした野菜だった。

食事はクレデンシャルにスタンプを押す。

スタンプラリーみたいで楽しいね!

Azuはカミーノにスタンプを集める楽しみを見出しているようだった。

この貴重な経験をぜひ楽しんで!

バーではお酒を楽しむ人も多数。

重い足を引きずりながら街の入口の橋にやって来た。

スペイン人で自転車カミーノしている親子に出会った。

地元ではあの有名なトマト祭りが行われているそうだが嫌いなので逃げて来たらしい 笑

その後はメルカドに寄って明日の朝飯を調達した。

あー!久しぶりのスペイン語での買い物楽しー!

Azuは中南米で覚えたスペ語が再び使えるのを喜んでいた。

僕も優しいスペイン人たちとの会話のおかげでなんだか足の疲労感も薄れた気がした。

って言うかイギリスの後だとスペインの物価がかなり安く感じられて買い物しやすいのもgoodだ。

宿に戻ったらダイニングでお菓子と温かい飲み物でリラックス。

休憩しつつ、明日のことを軽く調べたり、ブログやInstagramに取り掛かる。

22時前に部屋に戻ってベッドへ。

23時までブログを書いて目を閉じた。

今日は初めての20km越えだったがAzuの頑張りには驚いた。

流石に到着時にはヘロヘロだったが想像以上に頑張ってくれている。

明日からもずっと20km以上歩く事になる。

どうなるかな。

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明日は雨が降らなさそうなのでとても楽しみ!

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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