【世界一周495日目】2024.9.5 スペイン
残り720.6km
Zubiri→ Pamplona
歩行距離20.4km
気温:13度〜19度
歩数:33,257歩
1ユーロ=159.24円
スマホで書いた記事が公開され始めてますが誤字が多くてすいません!
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快適な夜
とても素晴らしい夜だった。
6人部屋だったがイビキがうるさい人もおらず、ベッドも快適だった。
久しぶりに朝まで寝ることができた。
6時に起き上がり顔を洗ってまずは朝食。
ダイニングルームに行くと既に多くのピルグリムたちが出発の準備をしていた。
朝食を食べる人もいれば、食べないで出る人もいるようだった。
この宿は食事を手配出来ないので我々は昨日買っておいたものを食べる。
- パン:1.5ユーロ(240円)
- サラミ:1.5ユーロ(240円)
- ヨーグルト2個:1ユーロ(160円)
パンもサラミは半分食べて、残りは昼飯にする事に。
この宿はゲストの数に対してトイレが少なく大混雑。
準備して出かける頃には7時20分になってしまった。
特に急ぐ理由も無いが、あまり遅くても昨日の様に宿確保の為に急いで歩く羽目になりかねない。
そんな訳で今日は少し早く出発する事にした。
ドロドロカミーノ
朝7時20分にアルベルゲを出て歩き始める。
今日は雨は降らないそうなので気分的には気楽だ。
何より下りセクションが終わったのでほぼ平坦。
昨日よりも楽なはずだ。
足取り軽く歩き始めた。
ところでパンプローナのアルベルゲの場所はmosariがGoogleマップにピン刺してくれてるんだよね?
え?昨日ネットワーク悪くてやれてないよ。
うそ!やれてないならなんでそう言っておいてくれないの?向こう着いても探せないじゃん!
だってネットワークが…
そんな訳でアルベルゲに戻って電波の良いレセプション前でピンを刺してから再出発(;´∀`)
まだ薄暗いZubiriの街を歩き始める。
7時半だったが既に3分の2のピルグリムは出発済みだった。
みんな朝早いなぁ。
Zubiriの街の入口からは優しい色をした朝焼けが見えた。
こういう景色が見たかったんだよ。
雨が降って無いって素晴らしい。
街を出ると森の中へ。
今朝はかなり冷えていてAzuは長袖に加えてレインジャケットも羽織っていた。
7時ごろから歩く人が多いのかいつもより多くのピルグリムたちを見かけた。
森を抜けると道路と道路の間の獣道を通った。
道路の方が歩きやすがここが正規のルート。
100年以上前から続く巡礼者たちの道が今もなお残っているのだ。
再び短い森の中を進んだところで予想外の事態が起きた。
降らないはずの雨である。
再び黄色ぴちょん君が登場する事になった。
雨の日も良いけれどそろそろ晴れの日も欲しいのだが…
途中朽ち果てた教会のような建物があった。
雨の中静かに佇むソレはとても感情を揺さぶって来た。
今もなお多くのピルグリムたちが通るというのに捨てなければならなかった理由は何なのだろうか?
何も物言わぬ建物に背を向けて再び歩いた。
8:30 Ilarratz到着
歩き始めて1時間ほどでIlarratzの街に差し掛かった。
通りにお店も無く素通りするだけのようだ。
あっ!
黄色ぴちょん君が公園の中に何かを発見した模様。
覗いてみたらアヒルが数匹草をついばんでいた。
かわいいね。
街を抜けるとまたもや森の中。
道幅が狭くて1列に進まないといけない。
ポンチョのフードを被ると人の声がかなり聞きにくい。
2人で黙々と歩く。
カミーノは出会いの場でもあるし、自己対話の時間でもある。
あっ!Azu見て!
前を歩くAzuに聞こえるように大きな声で話しかける。
ポンチョを被ると視野も狭くなるので周りが見えにくい。
しかも水溜りなんかもあるので下を見ないといけないのでAzuは気づいていなかった様だ。
僕の指差した先には木の下で雨宿りしている馬が数匹。
馬は3歳児程度の知能があるので羊や牛と違ってちゃんと雨宿りしている事がある。
すると僕に気づいた馬がこちらにゆっくりと歩いてきた。
有刺鉄線があるから道には出てこれないけど柵の側までやって来た。
ヨシヨシ。
馬は鼻の上をかいてあげると喜ぶと聞いた事がある。
優しくかいてあげると耳を後ろにしたり少し警戒する仕草を見せたけど嫌がる様子はなかった。
その様子を見ていた他の馬も柵までやってきた。
僕もかいてー!
そう言わんばかりだった。
交代で沢山かいてあげた。
ふぅ、幸せがすぎるな。
どうしてmosariに寄ってくるの?
動物を愛し、動物に愛される男、それがmosariです。
途中で現れた建物に描かれたイラストには、バスク国へようこそ!と書かれていた。
ここはスペインじゃなくて住民からすればバスク地方なのである。
道の向こう側、霧の中に小さな村が見えた。
きっと次に通過する街だろう。
道の脇にブルーベリーが成っているのを発見。
北欧では自制しているベリー類を散歩がてら食べる習慣があるがスペインでは無いのだろうか?
すぐに食べ尽くされそうなものだが、全然手付かずなので念のため食べるのは辞めておいた。
9:00 Larrasoaña到着
歩き始めて1時間半経っていたのでこの村で休憩する事にした。
そのまま進むとこの村の中には入らず横切るだけなのでピルグリムたちの列から離れてLarrasoañaの村の中へ。
可愛らしい村だったが人の気配がほとんど無い。
そう、開いてるお店など無く休憩する事は叶わなかった(;´∀`)無駄足
村の入口の橋を渡って正規ルートに戻った。
次の街がすぐにあると良いけれど。
残念ながら休憩できるような場所は無く森の中へ。
は、腹減った。
あれだけじゃ朝食少なかったね。
やはり朝食は少し多いと感じるくらいまで食べた方が良さそうだ。
街があってもカフェが空いているかどうかわからないのでいつ食べられるのかわからなさすぎる。
これまでバックパックの重さを感じる事はほぼ無かったのに、今日はやたら重く感じる。
ズルッ!
気づかず木の根っこを踏んで滑ってしまい、いきなりグリップを失い身体が傾いた。
トレッキングポールがあったからバランスを崩すくらいで転倒には至らなかった。
集中力も落ちている。
早く何か食べたい。
雨に空腹となかなか厳しい状況だったが少しだけ良い事があった。
突如雨が止み、青空が見えたのだ。
太陽が顔を出すとさっきまでの寒さが嘘の様に暑くなる。
たまらずポンチョや上着を脱いだ。
ついでに持っていたハイチュウもどきを1個口に放り込んでから再び歩く。
ハイチュウうめぇ(;´∀`)
10:00 Zuriaín到着
歩き始めて2時間半。
ようやく人の気配のある街にやって来た。
入口にある橋を渡った先にカフェがあり、店内は多くのピルグリムたちで賑わっていた。
考える事は皆同じ様だ。
10分並んで手に入れたのがこちら。
- スペイン風オムレツのサンドイッチ:6ユーロ(960円)
- チョコケーキ:2ユーロ?(320円)
- 生オレンジジュース:2ユーロ?(320円)
合計で10ユーロ(1,600円)。
サンドイッチは6ユーロだったがケーキとジュースは値段不明。合計は10ユーロだった。
支払いはカードが使えた。
オムレツは店内で絶え間なく焼き続けていたので出来立て。
もちろん美味しい。
ケーキは甘すぎるけど疲れてる身体にはちょうど良い。
ジュースも酸っぱくて疲れてる身体にはちょうd(略)
ついでに昼用に持って来たサンドイッチも食べてかなり満たされた。
トイレを借りて再び歩き出す。
時計を見ると10時50分過ぎ。
50分近く休憩していたようだった。
休憩の甲斐もあって一気に身体は軽くなった。
食べ物の効果は不思議なもので重くて仕方なかったバックパックも軽くなった。
腹減る前に食べるようにしておいた方がやっぱり良さそうだ。
休憩前は晴れてたのにまたもやドン曇りになってしまった。
未舗装路は雨に濡れてドロドロで歩きにくい。
すぐ隣の道路をスポーツタイプの自転車が颯爽と駆け抜けていく。
楽しそうだなぁ。
いや、我々のカミーノだって楽しいもんね!
ここからは登ったり下ったりを繰り返しながら進んで行く。
道も悪くドロドロで滑りそうなのにすぐ脇が崖だったりと緊張感のある道だった。
Azuはちょっと辛そうになって来ていた。
足の疲労がかなり溜まって来てるみたい。
11:25 Irotz到着
ここは小さな村のようでサクッと通過するのみ。
小さな教会を抜けて街の外へ。
雨が止んでいて良かったけどほんとドロドロの道が多くてかなり気を使わないといけない。
どこが滑らなさそうか考えながら進む。
なかなかペースが上がらないが仕方ない。
小さな村に入ったところで分岐点があった。
どっちにも道標があったのでどっちに行けば良いのか悩んでいたら、
このまま川沿いを進む道と、距離は短いけど村を通る道があるけど、先で合流するからどっちでも大丈夫よ!
前を歩いていたピルグリムのお姉さんが教えてくれた。
我々は村を通るコースをチョイス。
の、登りがあるなんて聞いてないよ!
Azuはヒィヒィ言いながら登っていく。
辛いだろうがこの景色とシチュエーションを楽しんで!
山の中を抜けてたどり着いた先はアルベルゲが1軒あるだけの小さな村だった。
かわいらしい村。
この村のアルベルゲに泊まる選択をするピルグリムがどれだけいるかわからないが、こういう辺鄙な場所に泊まった方がアットホームで楽しいのかもしれない。
1泊目のアルベルゲの事を思い出してそう思った。
村を後にして未舗装路をひたすら歩いて行くと遠くに大きな街が見えた。
恐らくあの辺りにパンプローナがあるのだろう。
もう少しだ!
そう思って地図を見たらまだ4km以上先だった。
少なくとも1時間はかかるだろう。
途中で打ち捨てられた村を通った。
人の生活があった時はとても美しい村のように思えたが今は扉は朽ち、窓ガラスは割れ、畑は雑草にまみれていた。
世界中で今もなお地図から村の名前が消え続けているのだろうな。
日本も人ごとじゃないよなぁ…
ちょっとおセンチな気持ちになりながらも先へ進む。
バックパックに長ズボンと靴下をぶら下げて。
昨日洗濯したものが乾いておらず歩きながら乾かす作戦だったのだが雨が降ってしまったせいで全然乾いてくれなかった(;´∀`)
フードトラックを発見。
だけどもうすぐ大きな街があるのでそのまま行こうとAzuが言うのでスルー。
Azuコンディションはどうなの?
腰がたまに痛いのと、脛が痛いよ。
腰はバックパックを背負う時が辛いそうなので、その時は僕が支えることにしてみる。
脛はどうしたらいいかちょっとわからん(;´∀`)
重心の掛け方とかを教えてみたり色々と試してみるしか無い。
12:40 Trinidad de Arre到着
ついに大きな街にやって来た。
ここでも街の入口には石のアーチで出来た橋がかかっていた。
橋を渡るとその先には建物に直結していた。
通りがてら覗いて見ると小さな教会だった。
ここにもスタンプがあったのでクレデンシャル(巡礼手帳)にスタンプを押してみた。
デザインは中々良かったけどインクが薄くて掠れてしまった(;´∀`)
でもAzuは初めて教会のスタンプが手に入って嬉しそうだった。
右から橋がかかっていて、右側が教会、左側がアルベルゲになっているかなり変わった作りだった。
久しぶりの大きな街にすっかりおのぼりさんみたいな気分になってキョロキョロしてしまった。
ブエン!カミーノ!
通りすがりのおじいさんがそう言ってくれた。
僕がカミーノを楽しく感じている理由の一つがこれだ。
近年オーバーツーリズムのせいで観光地に住む人々は商業的、ビジネスライクになっていることがほとんどだ。
観光客のことはただの客、悪い言葉を使えば金ヅルだ。
僕が観光地が好きじゃ無い理由もここにある。
だがカミーノはそうでは無い。
多くの人がピルグリムをリスペクトしてくれている気がするのだ。
これは歩く側からするとかなり元気をもらえる。
たった一言だけだけど、それは一歩踏み出し続ける理由には十分なのだ。
他のピルグリム達とパンプローナの街を目指して歩き続ける。
昨日同じアルベルゲに泊まっていた白髪のカラフルなスカートを履いたお婆ちゃんもいた。
60か70代だと思うが我々と同じ距離を同じような時間で歩いているのだから信じられない。
すごい人が世の中には沢山いるものだ。
やりたい事に年齢を理由にしてはいけないとよくわかる。
そしてついにパンプローナの街の入口にある橋を渡る。
13:35 Pamplona到着
や、やっとついたーー!
お疲れ様Azu。足がパンパンパンプローナだな。
ねぇ、殴っていい?
なんでよw
なんかムカつく。
さてここからは今日の宿であるアルベルゲ(巡礼者用の宿)を探さねばならない。
なんせ我々は予約が無い。
まずは公営のアルベルゲに行く事にした。
公営なだけあって私営のアルベルゲよりも安いのである。
その代わり予約は不可で早い者勝ち。
我々も決して早い方では無いが遅い方でも無い。
ワンチャンいけるんじゃないだろうか。
お目当ての公営のアルベルゲに到着すると入口に3人並んでいた。
って事は断られていないということだ!
間に合ったんだ!
2人組がチェックインして次は前のおじさん。
荷物がトートバッグという信じられない出立ちだがちゃんとクレデンシャルを持っていた。
おじさんがチェックインして我々の番。
宿のホストであるオスピタレアから悲しい一言。
ウノ カサ。
な、なんだと?
ドス カサ?
ノー。ウノ。
なんと悲しい事に1人なら空いてるけど2人はダメだと言う(;´∀`)
24ベッドの小さなアルベルゲとはいえこれは悲しい。
おじさああああん!!
決して前にいたとてもピルグリムに見えないおじさんは悪く無いのだが、どうしてもおじさんのせいにしてしまうのであった。
公営がダメなら私営になるが、小さな私営は予約でいっぱいだろう。
1番大きな100人超えのアルベルゲに向かった。
なんかかわいらしい街並みにちょっとだけテンションが上がる我々。
15分ほど歩いて到着。
「Albergue Jesus y Maria」だ。
で、でかい。
さすが110ベッド。
これまで日本人ピルグリムには会ったことが無いが日本語でも書かれていた。
大きいだけあって余裕でチェックインできた。
1人11ユーロ(1,760円)。
ここはカードが使えた。
広い建物の中にベッドがずらり。壁で完全に区切られた場所が無いので全ての音が筒抜け。
これは夜は大変な戦いになりそうな気がする。
上のベッドに柵があるのでヨシ。
疲れてるのでイビキに負けずに寝れると期待。
シャワーはぬるめのお湯。
ボタンを押してから3秒しか出ないし水圧がめっちゃ強くて痛かった(;´∀`)
続いて洗濯。
なんと洗濯機が無料!
でも洗剤が1ユーロ(160円)。
いや、全然それでも安いけど我々は手洗い。
みんな使っていて洗濯機待ちするくらいなら手洗いのが早い。
そんな訳で「なんであいつら洗濯機あるのに手洗いしてんだ?」という好奇な目に晒されながら洗濯を済ました。
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夕飯難民
外に出て夕食を食べに行く。
うん、かわいい街だ。
THEヨーロッパって感じ。
立派な大聖堂があったけど5ユーロもするのでパス。
カミーノショップなる物を発見。
中にはカミーノのブレスレットやマグカップなどのお土産の他、靴やストックなど必要な物が売られていた。
ユーロなのでけして安くは無いが何か紛失したらお世話になるかもしれない。
きっと大きめの街にはあるだろう。
そして肝心の夕飯。
まずはスーパーを探してみるが見当たらず。
小さな商店くらいしか見つけられなかった。
レストランもいいお店が中々見つからない。
バーにはタパスのようなワンプレートは良く見かけるが値段と品質が釣り合って無い気がする。
ピルグリムディナーがあれば良いのだが、アルベルゲにいたオスピタレロに聞いてみたがこの街には無いらしい。
ツーリスティックな街だから。
そう言っていた。
散々歩いて街の外れに良さそうなレストランを発見。
コースで18.5ユーロ(2,960円)と過去一高い金額だが疲れてる以上早く食べたいし、ちゃんとしたものを食べたかった。
作り置きのタパスはちょっと嫌だった。
温かい出来立てが食べたかった。
オラ!2名だよ。
ごめんなさいもう閉まるの。16時までが受付なの。
今は16時20分。
ま、マジか。
そういえばスペインではレストランなんかは営業時間が限られると聞いたことがある。
19時なったら再開するみたいだけどそんなには待てない。
今までそんなこと無かったのは巡礼者向けの街だったからか。
大きな街はスペインの普通で動いているのであった(;´∀`)
散々悩んで食べたのはこちら。
…
…
…
トマトパスタァァァア!
クソ疲れてたけどカピカピに乾燥したタパスに金払いたく無いAzuが自炊を選んだ。
1本しか無い包丁を使ってる我々に早く寄越せと何度も催促してくる謎のおばさんにムカつきがながら作った。
キッチンは広くて包丁の数以外は良かった。
味は本当に美味しい。
やっぱり適度に自炊はしたいな。
でも疲れてる時は無理はしない方針で。
デザートはナッツたっぷりのケーキ。
これも美味しかった。
満腹になったらベッドに戻って明日のことを計画したりブログやインスタなど。
Wi-Fiは中々良かった。
明日はなんと24kmも歩くので宿を事前に予約してみる事にした。
Azuがwhat’s Appを使って連絡してくれて、無事に明日の宿をゲット。
明日も雨らしいので無事に辿り着けるか心配だが頑張ろう。
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フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
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Azuがかなりお疲れだけど明日も何とかなりますように。
それでは!