【世界一周277日目】2024.1.7 インド バラナシ
気温:14度〜19度
歩数:6,543歩
今日の予定
- ガンジス川の火葬場へ
- チャイパーティ
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インドの洗礼5日目 Azu復活
8時ごろにゆっくり起きた。
今日はAzuの体調が良ければ昼にカレーを食べに行くことになっていた。
体調はまずまずのようだ。
ちょっと外出する分には大丈夫そう。
良かった。
起きたらまずは洗濯物を乾かす。
昨日の夜洗濯したんだけど、湿度が高すぎて全く乾いていない。
バラナシの湿度90%〜100%なんですよ(;´∀`)
気温が低いこと、濃霧のせいで太陽が当たらないこともあっていつまでもびしょびしょ。
ドライヤーでひたすら乾かした。
冬の北インドはほんと湿度との戦いだ。マジでこの時期に旅行するもんじゃない。
濃霧で何も見えないし。
全ての衣類が湿気っている。
1時間かけてドライヤーをあててからバナナを食べた。
インドでもバナナは美味い。
お昼は外食
10時過ぎに宿を出てまずはATMへ。
前回降ろしたATMに行くとサービス停止中の張り紙。
急遽ATM探しが始まった。
Googleマップを頼りに探したけど、見つからなかったり、エラーが出てしまったり、クレカでキャッシング出来ない物だったりして1時間もかかってしまった。
ATM探しでこんなに時間かかったの初めてだよ。
繁華街の方がATMがあることが多いのでその辺りを歩いてたら日本語が堪能な客引きに出会う出会う。
独学で学んだり、バラナシにある学校で学んだそうだ。
お土産安いよ。紅茶もシルク製品も色々あるよ。
僕らは日本にはまだまだ帰らないからお土産は買えないんだよ。
あぁなんだ世界一周中なの?
そんな事まで知ってる。
もちろん日本で起きた飛行機事故や地震の事も知っていた。
他にも
日本人はお金はあるけど人生が無いよね。インド人はお金は無いけど人生がある。日本人はもっと自分を大切にした方がいいよ。働きすぎだよ。
なんて事まで言われたよ。
ほんとペラペラ。
日本語を喋れる客引きが多いと言うことは昔は日本人が多くのお金を落としていってたって事だろう。
でも今の若い人らは中国語か韓国語を学んでそうな気がする。
今は日本人相手に商売してもあまり儲からない気がするよ(;´∀`)
んでお金が手に入ったらAzuがリサーチしていたお店へ。
NIYATI Cafe
ちょっと路地の奥でわかりにくい場所にあったんだけど客引きに教えてもらって辿り着いた。
んで出て来たのがこちら。
カレー!
レストランなのでちょっと高めだけど、色んな種類が食べられるし、日本で食べるのと比べたらまだまだ安い。
何より露店よりは衛生的だろう。
そんな訳で他の客も外国人旅行者が中心のようだった。
もちろん味も美味しい。
カレーはもちろん、ナンにチャパティ、パパドと言ったら主食も食べ比べられた。
やはりナンが美味しかったが、パパドもおせんべいみたいにパリパリで単品で食べても美味しかった。
- 手前のAzuはセットメニューで210ルピー(366円)
- mosariはスペシャルセットメニューで325ルピー(566円)
税サが5%かかって562ルピー(977円)だった。
14時ごろに宿にもどって南米について調べた。
いい加減チケット予約しないと、、、
一時帰国を挟んで今から10日後には再出発したいと言うのに未だにプランが決まらんのだ!
オーストラリアとニュージーランドに行くかまだ決めかねているのだ。
行くなら時期的に今がベストシーズン。
南米の後だと冬になってしまうからハイキングは厳しそうなのだ。
しかしオセアニアに行くと航空券も鬼高いしほんと、物価も鬼高い。
同様に高いヨーロッパを一瞬で抜けた我々はちょっと心配だ。
でも今を逃せば今回の旅でオセアニアには行くことは無いだろう。
悩む悩む。
でももう決めないとな。
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夜は聖地ガンジス川へ
現地ではガンガーと呼ばれている。
ガンガーは初日にも行っていて、プージャと呼ばれるお祈りも見た。
聖地ガンガー。
ヒンドゥー教徒ならば一生に一度はガンジス川で身を清める沐浴を行うのが憧れなんだそうだ。
なので正月期間な事もあって多くの国内外問わず多くの観光客で溢れていた。
・・・正直に言うと期待外れだった。
インドと聞けばガンジス川かタージマハルを想像する人がほとんどじゃ無いだろうか?
それくらい有名。
聖なる川。日本では汚い事で有名になっている気がするが、間違いなくヒンドゥー教の聖地なのだ。
だからそこはもっと厳かな雰囲気があると思っていた。
ガンジス川で沐浴をしてる人、洗濯してる人は確かにいる。
だけど、実際に来てみると観光ボートが多すぎるのだ。
中には電飾で飾り付けた2階建ての下品なパーティ船まで行き交っている。
1%のヒンドゥー教徒と99%の観光客で溢れるガンジス川に聖地的な雰囲気を感じる事は僕には出来なかった。
ただの観光地として見れば良かったのだろう。
宗教的な聖地として期待してしまった僕には物足りないものとなってしまった。
だから、行くことにした。
火葬場に。
ガンジス川沿いにはガートと呼ばれる階段状の遊歩道があり、火葬場が2ヶ所存在する。
ガートの雰囲気はこんな感じ。
イギリス統治時代に作られたと思われるお洒落な建物が並んでいる。
火葬場はメインのManikarnika Ghatと、小さなMaharaja Harishchandra Ghatがある。
宿のホストにゆっくり見るなら小さいMaharajaの方がゆっくり見れていいよと教えてくれた。
5分ほど歩いてすぐに辿り着いた。
てっきり建物の中で燃やしているのかと思ったが、ガートの道の上に焼き場があった。
囲いなどは一切無いから目の前まで行くことすら出来てしまう。
写真は当然撮らない。
撮ってる人もいたけど流石にそれは失礼だろう。
昔は撮ったらダメだったが今は黙認してるらしい。スマホの普及で歯止めが効かなくなったと言っていた。
鉄でできた網目の荒い鉄の籠のようなものに足が付いてる。
籠の中には薪が置かれ、火が放たれる。
しばらくして十分に火が燃え上がると、木で作られた担架のようなものが現れる。
担架の上には布で巻かれた遺体が横たわっている。
執行人はそれを籠の中に置いた。
すぐに火は布に燃え移り、より一層炎と煙が舞い上がった。
陽が落ちて暗くなったガンジス川に炎が踊る。
それを親族と思わしき方々が見つめていた。
1月のバラナシは少し寒い。
だからか炎の熱で暖を取ろうとする犬と浮浪者が炎の横で横たわっていた。
担架と一緒に運ばれて来た装飾品の花を食べる山羊もいた。
腹元には子供の山羊。
お母さんの母乳を勢いよく飲んでいた。
終わりつつある生命の終わりと、新たな命を育む始まりが混在していた。
これがインドのカオスだろうか。
とにかくすごい光景だった。
炎が爆ぜる度に荒い網目からは灰が崩れ落ちる。
焼けた布の間からは肋骨が見えた。
炎が届きにくい端には人の足首より下が身体からもげて落ちていた。
間違いなく焼かれているのは人間のソレだった。
火葬という送り方は日本と同じだ。
でも日本では骨と灰になって戻ってくるだけ。
その過程を見ることはできない。
でもバラナシでは人の体が焼けて、溶けて、灰になるところを見ることができる。
10年ほど前に父親の灰と対面した時は
お帰りなさい。
なんて思ったものだが、
実際に焼かれているところを見ると、
自然に返ったんだな。
そう思った。
身体は灰となり土に返り、魂は炎と煙で天に返っているように感じた。
だから人は火葬するのかな。
何故人間の多くが火葬という送り方をするのかなんとなく理解できた気がする。
身体が燃え尽きて灰になると、灰を集めてまた薪がセットされる。
この火葬場は24時間稼働しているらしい。
絶えることの無い炎で永遠に人を自然に返し続ける火葬場。
聞けばこの執行人はカースト制度の最下層よりもさらに下のアンタッチャブルな人種らしい。
執行人は執行人の家族としか結婚することが出来ないため、DNAの変化が乏しくかなり特殊な存在という事だった。
執行人は全て親戚みたいなものだ。
彼らは教育を受けることもできずに運ばれてくる遺体を焼き続け、灰をガンジス川に流し続ける。
すごい世界の住人。
ちなみにコロナの時は焼いていたらとても追いつかないため、そのままガンジス川に流していたそうだ。
下流にはバングラデシュがあるが、鳥や魚たちによって遺体は食べられてしまうから大丈夫ということだった。
また、妊婦、赤ちゃんなども焼かずにそのまま流すそうだ。
妊婦の場合は2つの魂が存在するからダメなんだそう。
もし母親のカルマが足らずに地獄に落ちることになった場合、赤ちゃんまで道連れにしてしまうから。
赤ちゃんの場合は焼いてしまうと身体の5大が自然に返ってしまい、輪廻転生出来なくなってしまうから、また現世に戻って来られるように焼かないそうだ。
観光地化されたガンジス川にはがっかりだったが、火葬場の光景は本当に生と死を考えさせられる。
これは生きているうちに見た方が良いだろう。
実際に焼かれるところを見ると、
結局最後は皆等しく灰になるだけ
と、少し虚しくもなる。
命の最終的なゴールは死だ。それは絶対に避ける事が出来ない。
人の人生はよく旅に例えられる。
似た意味の旅行とは言わない。
旅行と旅の違いはこう考えている。
旅行は目的地に行く事が大事。
効率的に目的地に行き、そこで楽しむ。
旅とは不便を受け入れつつ、いかにして目的地に辿り着くか、その過程をも楽しむものである。
灰になるのは同じ。
でもそれをただ目指すだけでは無く、死ぬまでの過程を楽しむ。それが人生だ。
ガンジス川に来て良かった。
最初はジャイプール→アグラ→バラナシというルートを考えていたが、バラナシには絶対に来たかったので先に見ることにしていた。
何が起こるかわからないインドだからバラナシを先にしておいて良かった。
顔に熱を感じるのは炎に当てられたからだけでは無いだろう。
人の命の終わりを見て、自分の命を感じたからだろう。
心臓が動いてる事が生きてる事じゃないぞ。
そう言われてる気がした。
mosari、そろそろ行こうかね。
そうだね。
そう言って火葬場を離れるが、灰になるのを逃れた足首が目に焼きついて離れなかった。
チャイパーティー
その後は路地裏に戻ってエッグロールを食べた。
4回目かな?
相変わらず美味しかった。
- エッグロール:1つ50ルピー(87円)
親父さん。今日で最後なんだ。明日デリーに戻るよ。
最後だと?!
親父さんに挨拶をして別れたが、驚いて少し寂しそうにしてくれた。
近くの売店で牛乳を1パック、カフェでケーキを3つ買う。
そして昨日に続いてGanga Guest Houseへやって来た。
お目当てはチャイだ。
3日前にチェックアウトしたのにホストのラージさんは暖かく迎えてくれた。
牛乳を渡してチャイを作る。
日本に帰ってもラージさんの教えてくれたチャイを作るよ。
そうAzuが伝えると、
じゃあ今日は見ててあげるか作ってごらん。
本家監修の元、チャイを作る。
今回はアグラのタージマハルも、ジャイプールも行けなかった。
でもこうして現地の人と関わりを持てた。
景色を見るよりも、こういう出来事の方が後々思い出としては色濃く残る。
今回はきっとこれでよかったんだ。
神が望むならまたインドには来れるだろう。
インシュアラー。
おっと、これはムスリム圏の言い回しだ。
エジプトの客引きにはインシュアラーと言えば客引きを撃退できて便利だった。
こいつわかってんなぁ、みたいな感じで笑ってバイバイできる。
インドはこれ通用しないんだよなぁ。
ミルクと水は1対1。
茶葉を入れて、(普通のダージリンとかでOK)
潰した生姜を入れて、
砂糖とアジワインと言うスパイスを入れて3分以上煮立てる。
出来上がったチャイと一緒に買っておいたケーキを食べた。
チャイパーティーの始まりだ!
- ハニーナッツケーキ:1つ60ルピー(105円)
- ミルク200ml:10ルピー(18円)
チャイは生姜がピリッとしていて本当に美味しい。
インド人ってチャイと一緒にケーキって食べるんですか?
Azuが質問。
ケーキを持って行こうというのはmosariのアイデアだったが、Azuは甘いチャイにケーキってどうなん?と疑問に思っていたのだ。
答えは
NO!
甘いもの同士だからね、塩気のあるものと食べますよ。
そ、そうだったのね。
でもインドの塩気のあるお菓子って知らなくて(;´∀`)
なんだかんだラージさんにチャイをご馳走になったのは今日の入れて、7杯分。
それを考えるとケーキくらいがちょうど良いかなと思ったのだが甘いセットはダメだったか(;´∀`)
ケーキを食べながら色々とお話しした。
先ほど火葬場の項目で記載した各種うんちくはこの時ラージさんに教えてもらったものだ。
やはり現地の人にちゃんと話を聞くと理解が深まる。
足首が残っていたのが気になっていたのだが、それもわざとだったようだ。
焼く事で火に、灰は土に、煙で空と風(空気)、身体の一部を川に流して水に人間の持つ5大を自然に返す。
だから身体の5%〜10%くらいはそのまま川に流す必要があるそうだ。
ははーん。
1時間ほど話をして、ハグをしてお別れした。
また会いたいな。
次回バラナシに来たらまた泊まろう。
(でもコスパは移動した先のBANARAS REST HOUSE方が良いので半々くらいで、、w)
夜は暖かいシャワーを浴びて22時にはベッドへ。
明日ら6時の電車でデリーに戻るから4時15分には起きないと行けない。
ブログも書かずに眠りに落ちた。
■Instagramはこちら
フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリーを要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
明日はニューデリーに8時間の電車移動。
遅れまくりのインド列車は無事に辿り着けるのか?!
それでは!