Advantour社 地獄の門ツアー1日目 過酷な移動 トルクメニスタン【世界一周185日目】

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

【世界一周185日目】2023.10.06 ウズベキスタン ヒヴァ 〜 トルクメニスタン ダルヴァザ

気温:15度〜25度

歩数:9,435歩

1マナト=42.6円

今日の予定

  • トルクメニスタンへ入国
  • 地獄の門に到着する
mosari
地獄の門に向けて地獄のような移動が今始まる・・・!

 

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トルクメニスタンへ

今日はずっと行きたかったトルクメニスタンへ行きます。

トルクメニスタンと言えば中央アジアの北朝鮮と呼ばれるほどの独裁国家として有名。

最強を誇る我がパスポートを持ってしてもビザが必要で、世界一周中に取得しようとすると周辺のキルギスタンやウズベキスタンで2週間ほどかけてビザ待ちするというイベントが発生し、旅人を悩ませていました。

が、コロナ発生後は個人での申請はストップ。

ツアーを利用しないと実質入国が不可能になっています。

それがまた高額ゆえ我々も直前まで悩んだのですが、トルクメニスタンのハイライトでもある”地獄の門”が近い将来無くなる可能性を考慮して今回の旅で訪問することを決めました。

 

地獄の門とは50年以上も燃え続ける天然のガスクレーター。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

advantour.comツアー紹介ページより

なぜ火がついたかは定かではないそうですが、50年以上吹き出し続けるガスが絶え間無く炎を生み出しているという世界でも珍しい光景が見られる。

んだけど、天然の資源を無駄に消費しているということで50年経った今更封鎖することが決まっています。

何十年も燃え続ける「地獄の門」を閉鎖せよ。トルクメニスタン大統領が指示

mosari
しかし何度も失敗していて上手く行かないとか?

 

mosariもいつ何処で地獄の門のことを知ったのかは思い出せないのですが、世界一周に行くなら是非とも訪れたかったスポットの一つ。

ついに今日いくぞおおお!!

 

前で触れたとおり今はツアーでしか行けないのでAdvantourという日本語に対応しているウズベキスタンの旅行会社にお願いしています。

 

ツアー概要

  • 旅行会社:Advantour
  • 旅行日数:1泊2日
  • 料金:1人440ドル+110ドル(計550ドル)
  • 食事:3食(昼、夜、朝)
  • 最低人数;1人〜

と言うもの。

料金に関しては440ドルがツアー料金で、110ドルはトルクメニスタンのビザ代+PCR検査代です。

PCR検査はいつ無くなってもおかしく無いそうですが、我々が参加した時はまだ必要でした。PCR検査は50ドルっぽいのでそれが無くなれば合計で500ドルになりそう。

我々が参加した時は1ドル=149.2円という超円安だったのでめっちゃ高額になっています(;´∀`)

550ドルなので82,073円です。

1日あたり41,000円・・・

高杉くん。

 

ざっくりとした工程はこんな感じ。

1日目

  • 8時30分にヒヴァを出発
  • 9時半ごろ国境到着
  • トルクメニスタン入国後、 Kunya-Urgenchへ(1時間半のドライブ)
  • 昼食
  • Tyurabek-KhanymやSultan Tekeshなどの遺跡群の見学
  • Darvaza gas craterへ移動(4時間のドライブ)
  • 夕食
  • 地獄の門見学
  • テントで1泊

 

2日目

  • 朝食
  • 地獄の門見学
  • 国境へ(5時間のドライブ)
  • ウズベキスタン入国後、ヒヴァへ(1時間のドライブ)
  • ヒヴァで解散

というもの。

地獄の門の近くでキャンプするため、夜と朝の2回地獄の門を見学できるツアー。

基本的に全てツアー料金に含まれているので現地通貨は不要。

 

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いざツアー

集合は8時半。

6時半に起きて準備後に朝食会場へ。

朝食は8時からだったが、7時半に変更してもらった。

久しぶりの朝食付きの宿だ。

前回はジロカストラだったからもう1ヶ月も前だ。

って言うかまだこの旅始まって2回目。。。

コロナ後はどこも朝食を別料金であることが増えたように思う。

 

朝食会場はイタリア人の若いカップルと高齢のご夫婦と一緒だった。

 

イタリアに行ったことがあるよ。

どこ?

ベニス

あそこは特別だからなぁ。(イタリアの良さはもっと別にあるよ)もう一度イタリアに来る予定は?

 

なんて返しをされた。

イタリア人にとってはベニスだけってのが不満そうだった。

美しすぎるベネチアの街並み

 

今回の旅では行く予定がないが、行きたいと思ってるよ。そう返しておいた。

確かにローマやフィレンツェ、ナポリなど行って見たいところがたくさんある。

だけどイタリアも縦にめちゃめちゃ長いから全部見ようと思ったら相当大変(;´∀`)

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

朝食はこんな感じ。

  • ゆで卵
  • ピロシキ(ポテト)
  • クレープ生地
  • 甘いパン
  • チーズ
  • コンポート
  • ナン

 

ピロシキは揚げたてで美味しかったが朝から揚げ物が出てくるとは思わんかった。

炭水化物祭りのような気がする。

朝はそこまで食べないのだがせっかくなので全部平らげた。

コンポートはウズベキスタンでは伝統的に食べられているベヒの実ということだった。

調べて見たら「花梨(かりん)」だそう。

生のままでは渋くて食べられないのでシロップ漬けにしてあるみたいだ。

 

食後は集合場所へ。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

砂の街ヒヴァのシンボル「Kalta Minor Minaret」は今日も美しい。二日連続曇りだが・・・

 

てっきりホテルにピックアップかと思っていたが、前日の夜に確認したらOta GATEを出たところだった。

このピンの上にある駐車場にバンが停まっていた。

 

今日のツアー参加者は我々、ドイツ人のカップル、日本人旅行者男性1、女性1の6人だった。

こんなところまで来てトルクメニスタンに行こうってんだから変わり者集団だ。

 

日本人もいたことに驚いたが、男性は話しかけても反応がほぼ返ってこない。

1人が好きか、日本人とつるみたく無いのかな。

女性は過去に世界一周したこともある強者だった。名前はMayoさん。

 

出発前にドライバーからトルクメニスタンのインビテーションをもらう。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

これが無いとビザの申請が出来ないのだが、我々は何故か前日の夜に発行されるという超ギリギリだった・・・

そのため印刷できなかったのでドライバーに託してもらっていたのだ。

間に合わなかったらここまで来て諦めることになるところだった。

 

6人で国境に向けてバンは走り出した。

1時間ほど走って「Dashoguz」の国境に辿り着いた。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

ここでドライバーさんとはお別れ。

この後は国境を超えたところでガイドが待っているという。

自力で国境を超えなければいけないのだが、どうすればビザがもらえるのか全くわからない。

とりあえず向かうしか無い。

訳もわからないまま6人で建物へ向かった。

ここから地獄の移動が待っているとはこの時誰も想像していなかった・・・

 

地獄の国境越え

まずはウズベキスタンを出国しなければいけない。

建物の中に入りたいのだが入り口のガードマンがいなくなってしまい20分近くいきなり立ち尽くすことになった。

彼が返ってきた後は事あるごとにパスポートを見せてようやく出国審査場に辿り着いた。

中央アジアの国境は何回パスポート見せれば気が済むんじゃい!ってくらいパスポートをチェックされる。

建物の入り口でチェック、2m先にある手荷物検査場でチェック、手荷物を受け取ったらまたチェックみたいな感じ。

今目の前で他の人がチェックしてたの見てただろ?ってくらいの距離でもされる。

 

そして出国審査場では現地の方々がどんどん割り込んでくる。

イラっとしながら出国審査を受ける。

我々は問題無かった。

のだが、日本人男性が1人出てこない。

mayoさんが言うには割り込んできた現地の人と口論しているところを最後チラッと見たとかなんとか。

 

国境を出たところの中立地帯では軍人さんに促されて先ほどのインビテーションを渡してそのままオンボロなバスに乗せられた。

・・・男性を待たずしてバスは出発した。さようなら、君のことは忘れないよ。

 

流れで乗ってしまったがこのバスが無料なのか有料なのかわからない。お金を渡している人もいるし、渡していない人もいるように見える。

何か言われたら考えることにした。

中立地帯ならウズベキスタンの通貨を使うこともできるだろう。

 

何も言われないままトルクメニスタン側の国境に辿り着いた。

1.5kmなのであっという間。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

国境に大統領と思われる方の写真がでかでかと。

これが独裁国家か・・・

 

入り口に多くの人がいる。

これは時間がかかりそうだ。

 

中に入るとすごい人混み。

国境って流れに沿っていけばとりあえず大丈夫なんだけどここはそうでは無いようだ。

とにかく人が多くて何をしていいかわからない。

明らかに何かを待っている人たちで溢れていた。

 

手前に「Sanitary Doctor」と書かれた部屋と、奥には「VISA」、「Passport Control」と書かれたカウンターが見えた。

我々はビザをもらわないといけないので「VISA」と書かれた奥の方に進む。

すると軍人さんに止められた。

 

この紙を持ってこい

 

と、先ほどの入り口の方へ戻るように促される。

韓国人のツアーグループの1人がその紙を持っていたのでどこでもらえるのか聞いて見たら、あそこのテーブルの上だよと教えてくれた。

が、テーブルの上にはもう紙がが無かった。

 

先ほどの軍人に紙が無いと言うと渡してくれた。

おまっ、持ってるなら最初に渡してくれよw

 

紙にはパスポートの情報や、どこから来て、どこへ向かうのか、所持金はいくら持っているか、危険なものは持ち込んでいないか?などを書いた。

 

韓国人のグループ客は書き方の例の紙を持っていた。韓国語で書いてあったのでツアー会社が用意してくれたのだろう。

 

うちのツアーも用意してくれればいいのにな。

そう思いながら埋めた。

 

ここでMayoさんがボソリ。

 

これってどこでPCR検査受けるんですかね?

 

・・・そうだった。

いまだにPCR検査があると聞いていた。

先ほどの「Sanitary Doctor」の部屋はPCR検査場であることにここで気づいた。

 

とりあえずそちらが先だろうと列に並ぶ。

もしここで陰性だったら入れないんだろうな。

実はけっこう不安だった。

深夜バスで長時間移動していたし、正直物を食べる時も手なんか洗えない状況が続いていたからだ。

ドキドキしながら検査を受けるが結果が出る前に大丈夫だと確信。

 

何故なら鼻の奥まで突っ込まなければいけない検査棒を、鼻の入り口付近をなぞるだけだったからだ。

金稼ぎか、国民へのパフォーマンスのためだけにやっていることでしかなさそうだった。

 

ドクターがお金を支払ったらまたこっちに戻ってこいと言う。

確かにまだお金を払っていない。

 

再び「VISA」と書かれたエリアに向かい、列に並んでいるところでおじさんに話しかけられた。

 

○◯さんですか?

 

日本人の名前であるものの我々の名前では無かった。

だが、先ほど別れた日本人男性がそんな名前だったような気がする。

リストを持っていたので見せてもらうと我々の名前が書かれていた。

時間がかかっているから見にきてくれたのだろうか?

 

パスポートを預かります

 

どうやら後は彼が手続きを進めてくれるようだった。

まじで何をしていいかわからないので助かった。

 

30分ほどしたらウズベキスタンの国境で別れた日本人男性もやってきた。

とりあえず今の現状を伝えて彼もガイドにパスポートを預けることができた。

 

これで後はビザが手に入るはず・・・

と思ったがマジで全然返ってこない。

 

カウンターにはかなり長い列。

そして全く進まない現状に誰もが疲れていたし、イライラしていた。

何も説明が無いから無駄な行き来が発生していたり、後どれだけ待てばいいかもわからない。

とにかく流れが悪い、言葉を変えると審査手続きの手際が悪いのだ。

 

そんなもんだからたまに怒声が響き渡る。

何を言っているかわからないが、

 

ちょっと!いつまで待たせるのよこのク◯野郎!

 

まじでそう言ってるんだろうなと思うような怒りの表情。

そして机を叩いたり。

 

ちょっとぶつかった人にも

 

あんた今ぶつかったでしょ!

 

そんな感じで食ってかかっていた。

すげぇ殺伐とした雰囲気。

 

たまに帽子を被った偉そうな軍人が登場して場を静めるようなシーンもあった。

 

なんだよこれ・・・

 

我々のガイドがたまに割り込まれているのを見る度にため息が出た。

 

また抜かれましたね・・・

がんばれよガイド・・・

 

9時半に国境に辿り着いたが今はもう12時だ。

後どれだけかかるのだろうか。

お腹も減ってきた。

 

まだ入国してすらいないのに参加者は皆疲れてしまっている。

途中でガイドがお金を徴収しにきた。

 

1人110ドルです(16,414円)。

 

たけぇなぁ。

ちなみにツアー会社からは1人100ドルと聞いていた。が、念の為に1人150ドル持ってきてね、と言われていた。

 

ちょっと高かったが念の為は使わずに済みそうだ。

 

こうして我々の手元にパスポートが戻ってきたのは12時半ごろだった。

そこから税関の申告をし、入国審査を受けるとようやくビザが発行された。

 

トルクメニスタンに入国できたのは13時になっていた。

実に3時間半も国境を越えるのに時間を有した。

 

 

ビザの他に青い手書きの控えが8夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門枚も付いてきた。

未だに全て手書きってこのご時世に何ということだ・・・

 

無事にビザが降りて入国できたのだがmosariは素直に喜べなかった。

我々のパスポートは世界一周に備えて増刷している。

 

が、こともあろうことにトルクメニスタンのビザを増刷したページの1番目に貼り付けてくれたのだ。

増刷した1枚目には「この増刷は正しいものだよ」そんな感じの但し書きが英語で書いてある。

これが無いとパスポートの不正を疑われる可能性がある。

 

と、言うかまさにウズベキスタンに入国する時にmosariはそれでひっかかっているのだ。

夫婦 世界一周 キルギスタン ビシュケク

イラン「おまえ入国させないわ」ビザ申請却下とタシケントへバス キルギスタン【世界一周176日目】

2023年10月4日

 

その時は疑いが晴れず先に進んでいたAzuのパスポートを回収して見せることで通過している。

但し書きが無いとまたも不正を疑われる可能性が高くなりそうだなと思うとマジで憂鬱だった。

 

 

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トルクメニスタン入国

トルクメニスタンにようやく入国できたのでプチ情報。

  • 建国:1991年
  • 首都:アシガバート
  • 公用語:トルクメン語
  • 面積:488,000㎢(51位)
  • 人口:700万人(115位)
  • 通過:トルクメニスタンマナト

面積は日本約1.3倍ほどと大きいのに関わらず人口は日本の12,000万人に対して700万人と異様に少ないです。

しかも国土の85%が砂漠に覆われているということで生きていくのはかなり大変そう(;´∀`)

しかもしかも独裁国家らしく、コロナ後はツアーでしか入れないという半鎖国状態。

怪しい匂いがぷんぷんする秘境でもある。

わずか1泊2日ですが楽しみ。

 

 

ガイドさんがそのままドライバーの元へ案内してくれたが、国境付近でちょっとガラの悪そうな若者がたむろしているのが気になった。

3人とも黒いビンを持っていたからだ。

昼間っからビールだろうか?

そう思って聞いて見た。

 

やぁ。何飲んでるの?トルクメニスタンのビール?

そうだ。何人だ?

日本人だよ。

日本人か、1本やるよ。

 

そう言って彼はビールをいきなりくれた。

受け取った後に「1ドルな。」

そう言われて焦ったが、すぐにジョークだよ。と言って笑わせてくれた。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

どう見てもエナジードリンクだったw

なんでやねんw

 

でもいきなりタダでドリンクをくれるなんてトルクメニスタン人はどうなってんだ。

なんだか面白くって一気に元気になった。

 

ドライバーと合流すると2台に別れて乗ることに。

我々夫婦とMayoさんが一緒に乗ることになった。

三菱のパジェロ。

こんな国でも日本車が使われているとは嬉しい限りだ。

ほんと日本の車と漫画は世界に誇れるな。

 

先ほどとは別のガイドになり、

 

時間がもう遅い。この後は遺跡に行くかどうする?このままだと夜遅くに到着することになる。

 

そんなこと言われても遺跡の入場料とかは費用に含まれてるし、こんだけ高いツアーなんだから行くしかねぇだろうと思っていたらMayoさんがナイス返答をしてくれた。

 

なら昼食をランチボックスにして。

 

なるほど、それは名案だ。

移動しながら食べれば時間の短縮になる。

どうせランチなんて大したことないだろうし。

 

パジェロが最初に目指すのはトルクメニスタン北部にあるクフナ ウルゲンチ(Kunya-Urgench)だ。

1時間半ほどドライブだった。

国境超えで疲れていた我々は爆睡してしまった。

 

クフナ ウルゲンチのとある駐車場でドライバーから降りるように促された。

そしてガイドが

 

ドライバーは走りながら食べられないから、ここで昼食を取らないとだめだわ。あなたたちも急いで食べなさい。現地通貨は持ってる?持ってないならドライバーにドルと両替してもらいましょう。

そうなんすね(;´∀`) 現地通貨持ってないけどいるの?聞いてないよ。

ビールやドリンク類を飲むなら必要だし、観光地での撮影料を払うにも使うわ

 

撮影料とかドリンクに必要とか聞いてないんだぜ・・・

無くても食事は取れるし、観光自体はできるようなのでそのまま両替はしなかった。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

昼食は薄暗いレストランにて。

座っていると次々と料理が運ばれてきた。

大皿のサラダを取り分ける。

主食はマンティ(餃子)のようだ。

 

Oh- a lot of Manti…(大量のマンティだ・・・)

 

ドイツ人ニキがボヤいていた。

彼らは食にこだわりがあるのかあまり食べないようだったし、紅茶なんかも断っていた。

 

料理はトマトのサラダが一番美味しかった。

トマト嫌いのmosariが一番美味しいのがトマトだったと言うのはそう言うことです。

もうね、ツアーで連れてこられるレストランなんてお察しですよ。

だからランチボックスで十分だと思っていたんだけどね。

 

皆静かに食べた。まるでお葬式だ。

カチャ、カチャと食器の音だけが鳴り響いていた。

 

疲れていたし、聞いていない両替の話やら今後の移動時間を聞いて皆疲れがより増したのだ。

 

ここからは6時間のドライブよ

 

4.5時間と聞いていたが6時間かかるらしい。

今はもう15時を超えている。

しかもこの後は遺跡に立ち寄る。

つまりキャンプ地に到着するのは22時ごろということだ。

まだまだ長い長い移動が待っている。

そう思うととても騒ぐ気にはならなかった。

 

静かな昼食を終えて再びパジェロに乗り込む。

 

すぐにチュラベク・ハニム廟などの遺跡群に着いた。

 

時間が無いから早く周りましょう

 

サッと見ることになったが異論は無い。

我々には時間が無い。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

サマルカンドで見たような巨大な建造物。

チュラベク・ハニム廟という名前からしてお墓のはず。

ガイドが英語で説明してくれたはずだがうろ覚えだ(;´∀`)

だがサマルカンドのものよりも古く、地震と時間が風化させてしまったと言っていた。

外観はかなり色が落ちてしまっているが中は綺麗に残っていた。

中でも天井のアートは素晴らしかった。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

まるで宇宙だ。

建物には鳩が多く住み着いているようで内部を飛び回っていた。

 

美しく歴史を感じる建物だったが全く集中できない。

それは多くのトルクメニスタン人のせいだ。

 

セルフィー!

ちょっとあなたたち何人?

一緒に写真撮って!

 

もうね、次から次へと一緒に写真撮ろう攻撃が止まないんですよw

完全に気分は芸能人。

 

それだけ外国人が珍しいのだろう。

皆目を輝かせて近づいてくる。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

セルフィー攻撃に足止めをくらいながらもガイドはいろいろと説明してくれた。

この遺跡群は彼らにとって第2のメッカとも言える場所で巡礼者が多く訪れるんだそう。

ピルグリム(巡礼者)という言葉を聞けばこの人の数も納得だ。

多くの人が信仰のために訪れていたのか。

しかし神に対して真面目な彼らも外国人を見ると騒がずにはいられないようだ。

ずっとセルフィー攻撃が続いている。

 

多くの遺跡が点在しているのだが、個人的に一番印象に残ったのがこちらのミナレット。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

天空に伸びる土づくりの塔。

超傾いているから絶対に登りたく無いけど、天に向かって少しでも高く作りたかったのだろう。

中央アジアでは最も高いそうだ。

このミナレットは周りに何も無い。

だからこそ一層その高さが際立っていてとても印象的だった。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

荒野にそびえ立つソレは神々しかった。

何度も振り向いた。

この道を多くの巡礼者たちが歩いていた。

見た目はただの観光客にしか見えないが、ガイド曰くピルグリムだそう。

 

ガイドが早く早くと言うが全然先に進めない。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

彼らは異様に距離感が近い。

 

外国人と言う意味ではドイツカップルの方がわかりやすそうなものだが、一番人気はAzuだった。

東アジアの顔立ちが好みなのだろうか?

常にAzuは捕まっていた。

でも男性がAzuに声をかけることが無かったあたり、男性が女性に対してリスペクトしているように感じた。この辺りはムスリム(イスラム教)ゆえか。

逆に女性はmosariには声をかけてきた。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

 

気分は有名人だわ

 

嬉しそうなAzu。

でも時間が無いので逃げるように車に乗り込んだ。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

点在する遺跡。

我々は車だけど多くの人は歩いてこの遺跡を巡礼しているようだった。

楽してサーセン。

 

時間が無いのでいくつかの遺跡は車窓観光。

ちょっと急足だったけどトルクメニスタン人と触れ合えたし、天にそびえ立つミナレットが見れたのがよかったな。

時間が無いからと言って飛ばさなくてよかった。

 

いよいよ地獄の門があるダルバザ(Derweze)へ向かう。

ここからはひたすら南下する。

だけど本当に辛かった。

 

理由は簡単。

道が酷すぎるから。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

北部から首都アシガバートへ向かうメイン道路のはずだけど、路面はずっとこんな感じで穴ボコだらけ。

この道に突っ込んでいてはタイヤがパンクしてしまうのでこの穴を避けるように進む。

そのためこの道路を右に行ったり左に行ったり、でも結局逃げ場がなくなって突っ込む羽目になって大きく車体が揺れたり、急ブレーキしたりするもんだから体が右へ左へ上へと絶え間なく動き回る。

なんなら舗装路の脇の未舗装路の方が走りやすいとわざと道路からはずれてオフロードを走ることも何度もあった。

この辺りはドライバーで道どりが大きく異なっていた。

途中で別のツアー会社なのかもう1台パジェロが合流して3台でクレーターを目指した。

3台ともコースどりがバラバラで未舗装路が好きなドライバー、舗装路が好きなドライバー、うまく使い分けるドライバーといたが、我々は舗装路が好きなドライバーだった。

でも穴が多すぎて結局すぐに捕まってしまうので一番ハズレだった気がしてならない。

 

2時間起きくらいにトイレ休憩があったが、そのうち2回は青空トイレだった。

1回だけマガジン(商店)での休憩があってそこには穴を掘っただけの地獄のようなトイレはあった。

 

んでそのマガジンでの出来事。

我々はお金を持っていないので買い物はできない。

でもどんなものが売っているのか気になって入って見た。

 

中は普通にお菓子や飲み物のほかちょっとした食料品が売っていた。

店の奥のテーブルで現地のおじさん達が紅茶を片手におしゃべりを楽しんでいた。

 

近づいて挨拶して見た。

 

ヘロー!

トルクトルクマンティマンティ

 

どうやら手招きされている。

席に座ると

 

トルクトルクマンティマンティ

 

どうやらおつまみに食べていたハムを食べろということらしい。

最後に手を洗ったのはいつだろうか?

手が気になったが言われたものはできる限り食べたい派なのでそのままつまんで食べて見た。

 

まぁ普通のハムだ。

 

もっと食べろもっと食べろと言ってくるおじさん達。

どこから来たのか聞いてきた気がするのでジャポニャと伝えるととても嬉しそうだった。

 

トルクトルクマンティマンティ

 

何か言っているがよくわからなかった。

ちょうど帰る時間だったのか帰り支度をし始めるおじさん達。

 

最後にペプシを買ってくれた。

 

あったけぇなぁトルクメニスタン人。

言葉は全然伝わってないんだけど、優しさはビンビンに伝わってくるよ。

 

一緒にマガジンを出たらさっき喜んでいた理由がわかった。

彼らが乗っていたのはレクサスだった。

 

とても裕福そうには見えないがレクサスに乗っていると言うことはかなり裕福な人なんだろうか?

車に乗り込もうとしたので力強く握手した。

すると持っていた水もくれた。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

トルクの国境を超えてから3本目だ。

トルクメニスタンやばいな。

面白すぎるよ。

 

再びパジェロに乗って走り出すとすぐにまた辛い時間が始まった。

もう頭が取れるんじゃ無いかと思った。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

日が沈む。

街頭は無いのでヘッドライトが頼り。

頼むから事故らないでくれよ、そう祈りながらパジェロは悪路をひたすら南下していった。

・・・

・・

そうして夜22時。

とうとうキャンプ地に到着した。

座っていただけだが恐ろしく疲れた。

 

地獄の門

まずは腹ごしらえ。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

野菜のスープに肉の入っていないプロフ、トマトにきゅうり、メロンにナン。

屋外なのだがとても寒い。

そう砂漠の夜は寒いのだ。

ありったけの衣類を着込んだがそれでも寒い。

スープがぬるかったのが許せなかった。

 

疲れと寒さでまたもお葬式のような雰囲気のまま黙々と夕食を食べる。

ドイツ人ニキが

 

(全然喋らないけど)日本人はシャイなのか?

 

シャイだけどこれは違う、単純に疲れてるんだ。

 

よかったら飲めよ

 

懐からビールを取り出してきた。

さすがドイツ人。

どうやら先ほどのマガジンで購入したようだ。

ラベルにはトルクメニスタンと書かれていた。

 

さっぱりとしていて美味かった。

中央アジアのビールは好みかもしれない。

 

食後はテントに案内された。

テントっていうかユルトだこれ。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

キルギスタンで泊まりたかったユルト。

でもホストから

 

クッソ寒いよ

 

そう言われて諦めていたユルトにここで泊まれるなんてサプライズだ!

ちょっとテンションが上がったけどすぐに違和感。

 

ん?ユルトは寒いんだよな?

中に入ってみる。

 

事前に聞いていたのは寝袋が用意されているということだった。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

中には簡易ベッドとペラペラの布と毛布が1枚。

終わった。

クッソ寒いやつだ。

 

めちゃんこ心配になったがとりあえず地獄の門へ行くことにした。

ユルトからは歩いて5分ほど。

 

暗闇の中に真っ赤に輝く場所が見える。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

地獄が大きな口を開けて待っていた。

近づくと

 

ゴオオオオ

 

と静かに何かが燃える音と煙が見えた。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

ぽっかり空いた穴の中にはゆらゆらと燃え盛る炎が見えた。

 

これが地獄か!

 

全盛期と比べると炎の勢いが弱くなっているとは聞いていた。

そのとおりそこまで大きな炎では無かったが何も無い地面から炎が燃え盛っている様はとても幻想的だった。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

地獄という呼び名とは裏腹に美しい光景にも見えた。

ずっと見てみたかった地獄の門に来ることができた。

3時間半の国境越えに、6時間の砂漠越えなど大変ではあったが本当に来てよかった。

 

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

風向きによって時たま熱風が身体を包み込む。

 

また一つ憧れていた光景が自身の経験へと変わった。

この瞬間は最高に生きてるって感じるんだ。

旅の醍醐味。

夫婦 世界一周  ウズベキスタン ヒヴァ トルクメニスタン 地獄の門

何も見えん!w

 

もっと見ていたかったけどそろそろ日が変わりそうなのでユルトに戻ることにした。

 

シャワーも無いので顔だけ洗うことにした。

Azuは気合いで水道の水。

mosariはキャリケースの奥に眠っていた洗顔ペーパーを使った。

あれば便利かと思ったが全然減らないんだよな・・・

星は綺麗だったが少し周りが明るいのでキルギスタンのアルティンアラシャンほどでは無かったな。

夫婦 世界一周 キルギスタン ビシュケク

アルティンアラシャン ハイキング1日目 カラコルへ キルギスタン【世界一周171日目】

2023年9月29日

 

ユルトに戻ったら就寝。

全身フル装備のまま毛布にくるまった。

軍手しながら寝るのは初めてだ。

 

寒くて寝れるか心配だ。

 

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移動は鬼大変でしたが、トルク人の人懐こさ、地獄の門の幻想的な光景と得るものも多かった1日。

明日はまたウズベキスタンに戻るよ(;´∀`)

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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