【南極上陸クルーズ】超豪華9泊10日 南極の日常編 【世界一周329〜338日目】

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

皆さんこんにちは。

世界一周中のJGC Life!のmosariとAzuです。

2024年3月6日〜15日まで上陸有りの南極クルーズに行ってきました。

1個前の記事では南極クルーズの概要や設備、費用などをまとめて紹介しました。

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【南極上陸クルーズ】超豪華9泊10日 南極の日常編 【世界一周329〜338日目】

2024年3月18日

今回は実際に日々どのように過ごしていたのか簡単に日毎に紹介したいと思います。

が、簡単にしたつもりが10日分なのでかなりのボリュームになってしまった(;´∀`)

コーヒーか紅茶を用意してから続きをお読みください。

 

また、正直写真では南極の美しさを伝えるのが難しいです。

ブログでは伝えきれない動画を載せているのでInstagramもチェックしてみてください。

ストーリーを要チェック!

フォローといいね、コメントお気軽に。

https://instagram.com/jgclife.globe_trotting

 

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1日目

ブエノスアイレスの宿を朝3時半に起きて準備。

4時過ぎにチェックアウトし、Uberを使って5時に空港のエセイサ第3ターミナルに到着。

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船はウシュアイアから出航するが、利便性を考慮してこのツアーはブエノスアイレス集合なのだ。

本当ならば前日のホテルも含まれているのだが、我々は直前に申し込んだのでホテルは別でとる必要があった。(だがそのおかげで1,000ドル近く安い最終セール価格で予約できたので大満足だ)

 

空港のチェックインカウンター前で他のツアーの参加者と合流。

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豪華客船ゆえヴィトンのトラベルケースが大量に積まれていたらどうしようかと不安だったが、カジュアルな格好の人が多くて一安心。

我々でも浮くことは無さそうだ。

 

ブエノスアイレス-ウシュアイア間のプライベートチャーター付き!

 

なんて謳い文句だったのでフライトも期待していたが、アルゼンチンのLCCであるFlybondiを丸々貸し切っただけのようだ。(それでもすごいんだろうけど)

専用のチェックインカウンターに並ぶが全然列が進まない。

どうやらチェックインシステムの不具合が起きているようだった。

 

その間にもあちらこちらで参加者同士の交流が生まれていた。

 

どこから来たんだい?

 

オーストラリア人のジュリオから話しかけられた。

我々が世界一周中であることを話すと、

 

どの国が一番良かった?

 

そう聞かれたので、

 

イランかな。

 

そう答えた。

彼はイラン人の友達がいるようで特段驚いてはいなかったが、周りにいるアメリカ人やカナダ人は驚いていた。

あっという間にイラン好きの変な日本人という扱いになってしまった。

 

バックパッカーの旅人相手ならともかくこの船ではあまり言わない方がいいかもしれないと思った。

 

このジュリオという男性、とにかく目立つ。

リーダーシップと言うのか、カリスマ性と言うのか、いつも彼の周りには人がいて常に誰かと話をしていた。

 

彼が筋トレをしようと言えば男達が集まり、集合写真や動画を撮ろうと言えば皆が指示に従っていた。

 

すごい人がいるもんだ。

 

ちなみにこの間Azuは食あたりがまだ良くなっておらず、ずっとベンチで座って寝ていた。

めちゃくちゃ心細かったのは言うまでもない。

 

とにかくあちらこちらで交流が起きており、随分と社交性が高い人たちが集まっているのだなぁと関心するばかりだった。

参加者はネイティブ圏の人が多く、会話スピードがとにかく速くて付いていけない。

こりゃ苦労しそうだ(;´`)

 

チェックインして搭乗券を受け取ったら搭乗ゲートへ。

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7時出発だったが30分ほど遅れて出発。

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座席は最後尾でAzuとは通路を挟んで座った。

フライトの4日前に予約したからね、変な座席なのも仕方ない。

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機材はよくある3−3配列。

LCCなので当然座席は狭め。

 

何も出てこないか心配していたが飲み物とサンドイッチが配布された。

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本当にチーズとハムを挟んだだけで味のしないサンドイッチだった。

まぁLCCだからね。

 

本領は船に乗ってからということだろう。

フライトは3時間半ほどでウシュアイアの空港に到着した。

世界最果て、南極の入り口であるウシュアイア。

 

本当ならばパタゴニア地方をバスで南下して到着するはずだった。

が、飛行機であっという間に来てしまったのでさほど感動は無かった(;´`)

 

荷物を受け取って到着ロビーに出ると運行会社のAtlasの社員たちが出迎えてくれた。

ここに荷物を置いてバスに乗り込む。

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まずはフエゴ国立公園の車窓観光がある。

が、我々はスタッフにフエゴには行かずに市内へ向かう旨を伝えた。

 

それなら荷物はここに置いて、15時に港に来てね。小さい港だからすぐにわかるわ。

 

フエゴにも行ってみたかったが我々は市内にある旅行代理店に行く必要があったのだ。

Uberを使って市内にあるFree Styleという旅行代理店のオフィスへ向かった。

 

メールでやり取りをしていたSalahにも会うことができた。

非常にレスポンスが早く、夜もメールも返信してくれたので随分と助かった。

お礼を伝えつつ、訪問した目的であるギフトとレンタル品を受け取った。

ギフトは、

 

  • ニット帽
  • ネックバフ(ネックウォーマー)
  • 野生動物ガイド

 

レンタル品は手袋だ。

他にも防水パンツがない場合レンタルが可能だ。

我々は防水パンツはあるが、手袋を持っていなかったのだ。

 

キルギスタンのアルティンアラシャンに登る前に市場で軍手を買っていたが、流石に水場に軍手は厳しいと思い、レンタルすることにしたのだ。

 

15時に港集合なので時間には随分と余裕がある。

Azuは食あたりで相変わらず元気が無かったのでこのままオフィスに居座ることにした。

 

WIFIがあったので待ち時間に調べ物をしたりブログを書いたりして過ごした。

 

その間にもバックパッカー達がLast minutesを求めてツアーを探しに来ていた。

Last minutesとは売れ残りやキャンセル待ちを埋めるために直前に売り出される特別価格のこと。

我々もこれを利用して申し込んだ。

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【南極上陸クルーズ】超豪華9泊10日 南極の日常編 【世界一周329〜338日目】

2024年3月18日

 

ここでオーストリア人のジョセフとハンガリー人のブリジットに出会った。

彼らも今日我々と同じ船に乗ると言うではないか。

しかも我々と同じく2年近く世界を巡っているバックパッカーだった。

同じ仲間が見つかり一安心。

 

だが随分と荷物が多い。

理由を聞いてみるとなんと自分たちの車で南米を巡っている最中だと言う。

ヨーロッパは地続きなので自分たちの車で旅をする人も多いが、わざわざフェリーに積んで南米まで来ているとは何とも贅沢な旅だ。

それなら荷物の量の多さも納得だ。

運べる量が違う。

 

14時半ごろに我々は徒歩で、ジョセフ達は荷物の量ゆえタクシーで港へ向かった。

搭乗券が無いと港に入れないと言われて若干手間取ったが無事にゲートを通過して我々の船へ向かう。

途中でナタリーというドイツ人のバックパッカーにも出会った。

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客の大半はお金に余裕がある人たちであったが、たまに我々のようなバックパッカーも混ざっているようだった。

彼女は2週間前に予約したと言っていた。

 

船は想像以上に大きく立派だった。

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World Navigatorという2021年に運行を開始したばかりの最新鋭船だ。

 

名前を伝えて乗船する。

Atlasラウンジと呼ばれる4階前方にあるエリアに通されると多くの乗客達がすでにくつろいでいた。

 

ウェルカム!

 

そう言って手渡されたのはミモザ(スパークリングワインとオレンジジュースを混ぜたもの)だった。

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周りの乗客たちはウェルカムドリンク片手に会話に花を咲かせている。

我々は隅っこに座って彼らを眺めていた。

華やかな船内に緊張しつつもやはりワクワクが止まらない。

 

これから南極に行くというのもそうだし、久しぶりの豪華で華麗な船内にテンションが上がらない訳が無かった。

 

さっきまで具合の悪かったAzuも元気になった。

ここでチェックインを済ませる。

 

あなたのIDカードはこれよ。

 

そう言って渡されたカードはルームキーにもなるし、ゾディアックボートに乗る前後で照合されて乗客が船内にいるのか船外にいるのか管理するのにも利用された。

 

チェックインを済ませると、このままラウンジでくつろぐか、部屋で休むか聞かれたので我々は部屋へ向かうことにした。

客室は538。

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ここで9泊10日過ごすことになる。

 

ドキドキしながらIDカードをタッチしてドアを開けた。

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光沢のあるウッド調の綺麗な部屋が飛び込んできた。

部屋の手前側にはバスルームとクローゼット。

その奥にはベッド。

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さらに奥には椅子とソファーが置かれたリビングエリア。

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ジュニアスイートさながらの客室。

まるで高級ホテルだ。

一際目立つのが大きな窓。

床から天井まである大きな大きな窓。

しかも上半分が電動で開く。

この窓には航海中かなりお世話になった。

上半分だけ開くので下半身は暖かいままで南極の壮大な景色を眺めることができた。

 

ベランダでは寒すぎて億劫になっていたことだろう。

水回りも部屋に劣らず豪華。

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装飾は綺麗だし、アメニティはロクシタン。

シャワーはハンド、レイン、ジェットの3タイプが付いており熱々のお湯を贅沢に浴びることができた。

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船の上なのにこれまで泊まってきたどの安宿よりも豪華でしっかりとした水回りだった。

 

こんな贅沢な部屋があるなんて驚きだ。

 

ベッドはシングル二つに分かれていたが、くっつけてダブルベッドにしてもらえた。

 

部屋でくつろいでいるとアナウンスが流れた。

 

17時に安全のためのブリフィーングを実施します。キャビンのクローゼット内にある救命道具を持って4階に集合してください。

 

救命道具を持って4階に向かう。

客室ごとに1番か2番が割り振られており、いざという時は番号ごとに集まるようだ。

我々は2番だった。

 

きっとスイートの客室は1番なのかな?

 

などと野暮なことを考えながら説明を聞いていた。

まぁ英語なので半分も理解出来なかったが雰囲気とジェスチャーで補完した。

 

レクチャーは20分ほどで終わったので今度は船を散策した。

バーやレストラン、プールにサウナ、ジムなど豪華な設備にワクワクが止まらなかった。

 

18時になるとついに船は出航。

あちらこちらから拍手が沸き起こった。

 

これからドレーク海峡を超えて南極を目指すのだ。

 

地獄の始まり

この旅の最大の難関は大荒れで有名なドレーク海峡だと思っていた。

だが、それよりも前に遥かに高い壁が我々を待ち受けていた。

それは「Stewardship」と呼ばれる各種プログラムだった。

 

このツアーは南極を目指すだけでなく、「豪華客船に乗れるだけのステータスを持ったゲスト同士、交流を深めて更なる高みを目指しましょう。」的なテーマが掲げられていたのだ。

 

18時に再びラウンジに集められた我々。

MCのお姉さんは出航したお祝いを述べつつ、何かテンション高めで喋っている。

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ネイティブのスピードだと全然理解出来ない我々。

突如立ち上がる他のゲスト達。

我々も合わせて立ち上がる。

そして音楽が流れ始め、皆が適当に歩き始めた。

 

こ、これは・・・

嫌な予感がするね。

 

2人で怯える。

何が何やらわからなかったがどうやら、

 

  • 音楽と共にフロア内を移動し、音楽が止まった際に一番近くにいた人同士でペアになる。
  • そして1分間お互いの目を見つめて相手がどんな人か想像する。
  • その後お互いがセルフイントロダクション(自己紹介)し、想像とどう違っていたのかを共有し合う。

 

そんなイベントのようだった。

 

目の青いお婆さんとペアになった。

1分間無言で見つめ合う。

そして、

 

じゃあまずはあなたからどうぞ。

 

そうお婆さんは口を開いた。

だが、ルールを正しく把握しているか自信が無い。

とりあえずセルフイントロダクションをしてみる。

 

もっとよ。

 

短すぎるようだ。

その後も言葉を繋げてみるがお婆さんは満足してくれない。

 

まだあなたの番よ。

 

彼女は何も言わないが目がそう語っていた。

何この地獄?

 

そもそもルールを正しく把握できているか自信がない。

その上でネイティブ達と1対1でフリートークしないといけない。

 

これは我々には相当ハードルが高い(;´`)

この鬼のようなイベントを3回繰り返した。

 

もう辞めて!mosariとAzuのライフはとっくにゼロよ!

 

精神的にかなりの傷を負ったが良い出会いもあった。

Azuとパートナーになったアメリカ人のフランツだ。

彼は我々が英語が苦手だということを気にかけてくれ、この後の航海中何度も声をかけてくれることとなった。

見た目も心もイケメンだった。

ちなみに一緒に来ている彼女は超絶美人だった。

 

ボロボロになりながら初めての「Stewardship」が終わった。

その後はシアターに移動して「Recap briefing」があった。

これは明日どういう予定なのか教えてくれるものだ。

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我々はこんな感じでドレーク海峡を越えて南極(Antarctica)を目指す。

 

南極と言っても鬼のように大きい。

我々が向かうのはその極々一部の先っちょなのである。

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赤く囲まれた部分である。

 

明日の予定はこんな感じで教えてくれる。

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これらのスケジュールくらいは理解できるが、当然英語なので細かい部分は四苦八苦。

 

イギリス人のマーティーはシャンパングラス片手に、

 

わからなかいことがあればGoogle翻訳を使って紙に書いてくるんだ。教えてあげるよ。

 

そう言ってくれた。

優しい人も多い。

 

その後もスタッフ紹介や南極に関するセミナーなどがあった。

 

つ、疲れた・・・

 

20時からのディナーでは先ほどの恐ろしい経験を振り返りながら今後を憂いた。

 

初日の夕食はビュッフェスタイルで、席は自由。

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服装もカジュアルでOKだった。

まぁ我々はカジュアルな服しか持っていないけど。

料理は美味しかったが何よりも精神的に参ってしまっていた。

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アイスを食べて元気を出す。

ちなみにAzuはお腹の調子が悪いので全然食べれなかったのである(;´∀`)もったいない!

 

食後は他のゲストはバーに繰り出している人も多いようだったが我々は部屋に戻ってシャワーを浴びて早々に寝ようとした。

 

なお、夕食後に部屋に戻ると清掃が入っており、ベッドには明日の予定が書かれたスケジュール表が置かれていた。

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これは初日のもの

これがあれば我々でも明日の予定を把握することができる。

ありがたい。

早く寝ようと思ったが、腹がいっぱいすぎて24時過ぎまで眠れなかった(;´`)

1日目はワクワクと不安で胸がいっぱいだった。

 

2日目

7時45分に足が攣って目が覚めた。なんで?

Azuはまだ寝ていたので着替えてデッキ8階にあるランニングトラックに向かった。

走っていれば暑くなると思って薄着で来てしまったが失敗だった。

冷たく強い風は容赦なく体温を奪い、暑くなる前に凍えてしまいそうだった。

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誰もいないトラックを走ってから部屋に戻ったがAzuはまだ寝ていた。

 

9時から朝食が始まるのでAzuを起こすがどうやら様子がおかしい。

 

ダメです・・・

 

船酔いだった。

フラフラのAzuを連れてレストランへ向かう。

 

豪華な朝食ではあったがAzuはフルーツくらいしか食べれなさそうだった。

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そんな訳でAzuの分までmosariがしっかりいただいた。

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豪華なビュッフェに加えてオムレツやポーチドエッグ、目玉焼きなどの卵料理も自由にオーダー可能だ。

 

食後は部屋に戻って寝たそうなAzuだったが、そうも行かない。

10時15分から全員参加必須の南極上陸注意事項ブリーフィングがあるのだ。

Azuを支えながらシアターに向かって説明を受ける。

南極には絶対に足以外を付かないこと(手や膝をついたりしない)、身につけるものは吸引して種などの外来種を持ち込まないようにしなければ行けいないこと、動物たちとは適正な距離(5m)は保つこと、などなどの説明を受けた。

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その後は引き続きシースポーツ(カヤックやパドル)を行う人向けの説明があったが、我々は行わないのでスキップ。

Azuは部屋に着くなりベッドに転がって休憩。

それを見ていたらmosariも眠くなって一緒に寝てしまった。

・・・

・・

起きたのは13時半。ちょうど昼食が終わったタイミングだった(;´`)

仕方ないのでmosariは4階のPaula’s Pantryに行ってアボカドとサーモンのベーグルをもらってきた。

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この辺も全てオールインクルーシブ(追加料金無し)なのだから恐ろしい。

 

その後もAzuはずっと寝てたのでmosariデッキで海を見たり部屋でダラダラして過ごした。

16時には防水パーカーと長靴のフィッティングがあるので4階のラウンジへ向かった。

防水パーカーはプレゼントされるので持ち帰り可能。

黄緑という何とも使いにくい色味ではあるが、アウトドアシーンではこれくらい目立った方が良いのも事実。

防水かつ、インナーはダウンベストになっており取り外して使えるようだった。

 

アウターを掃除機で吸引した後は3階にあるマッドルーム(ロッカールーム)に移動して長靴のフィッティング。

パーカーと長靴を自分のロッカーに置いたら今日のミッションは終了だ。

 

ここでAzuの船酔いが限界を迎える。

医務室で船酔い用のパッチを貼ってもらった。

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1パッチで3日間(72時間)有効で、2パッチ入りが33.8ドル(5,070円)だった。

いいお値段だが仕方あるまい。

当然すぐに効果があるわけではなく、部屋に戻った瞬間にAzuは嘔吐していた。

さすがドレーク海峡と言いたいところだが、実を言うとそんなに揺れていない。

 

想像以上に揺れていないのでスタッフに聞いてみた。

これがかの有名なドレーク海峡の本気の訳がない。

 

こんなに穏やかなドレーク海峡は初めてだよ。

 

そんなわけでmosariは普通に元気だった。

 

部屋でまったりしているとグレートなニュースが飛び込んできた。

 

野郎ども、緊急リキャップをするぞ。シアターに来るか、テレビを付けるんだ。

 

シアターの説明はテレビでも見ることができるので我々は部屋で視聴することにした。

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死にそうになりながらテレビを見るAzuの図。

 

グレートなニュースとは我々にとって非常に良い内容だった。

ドレーク海峡が穏やかゆえに最大速度を維持し続けることができたたため、予定が早まり明日にはもう南極に到達すると言うのだ。

 

当初の予定では2日目と3日目を使ってドレーク海峡を抜ける予定だったので丸1日早まった形だ。

これで南極滞在が4日→5日に増えるし、何より揺れるドレーク海峡を早く抜けるのはAzuにとって最大のプレゼントだ。

 

明日にはもう揺れないよ。

 

そう言い聞かせてAzuと一緒に夕食を食べる。

この日はコースだった。

スターター。

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スターターその2。

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メイン。

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デザート。

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うん、どれも美味しい。

 

Azuは今日も我慢。

食後は部屋に篭った。

今日もSteward shipは開催されていたが、我々は全力でスルーした。(強制参加イベントでは無いので)

 

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3日目

7時20分に目を覚ました。

地図を見るともう南極に到着していた。

8時に朝食を食べる。

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ビュッフェと一緒にポーチドエッグをオーダーした。

 

揺れはおさまっておりAzuもようやく食事が取れそうなレベルに回復していた。

9時過ぎに部屋に戻ると窓からペンギンの群れが泳いでいるのが見えた。

我々の船と並走していてまるで南極が出迎えてくれているようで嬉しかった。

 

そして10時半に4階にあるAtlasラウンジへ向かう。

ついにゾディアッククルーズの1回目だ。

南極では一度に上陸できる人数が100人までと決められている。

我々の船は144人乗っているので全部で4つのグループに分けられた。

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我々はBグループで、ふたつのグループごとに上陸するようだ。

初回は10時半〜がAとBグループ、11時半〜はCとDグループになった。

 

集合したら3階にあるマッドルームへ。

我々のロッカーにある防水パーカーとライフジャケット、長靴を履いて準備を整える。

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このパーカーはプレゼント

 

ついに南極の大地に立つぞ!

 

2人のテンションはもうブチ上がりだ!

着替えたら列に並んでゾディアックボートに乗り込むが、その前に足の裏の消毒がある。

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南極の生態系を破壊しないために外部のものは菌すらも許されないのだ。

 

そしてIDカードのスキャンがある。

これで我々は今船外活動中のステータスになる。

帰ってきて再度読み込むと船内にいるステータスになるのでちゃんと帰ってきていることが把握されると言うわけ。

 

1人ずつスタッフの手をしっかりと掴みながらボートに乗り込む。

一度に乗るのはだいだい8人とガイドさんだ。

 

ウェルカム、ANTARCTICA!

うぉおおおおお!

 

ガイドの掛け声に反応するゲスト達。

いいね、めっちゃ盛り上がってる。

ボートは南極の海を滑るようにして進んでいく。

波は穏やかで大して揺れない。

これならAzuも大丈夫だ。

10分もかからずにボートは「Barrientos Island」に接岸。

 

島の住人達から熱烈な歓迎を受けた。

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ジェンツーペンギンである。

好奇心旺盛な彼らは人間に興味深々。

近づくなと言われてもこの距離に近づいてくるのだから仕方が無い。

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とにかく可愛くて仕方が無い。

ペチペチと歩く音、クェーと鳴く声、手を広げて走ったり、急に立ち止まったり、滑って転んだり。

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全てが可愛いのだ。

 

こちらはチンストラップペンギン。

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この時期は毛の生え変わりの時期のようで、こうして寒さに耐えてひたすらにじっとしている姿をあちこちで見ることができた。

南極に上陸したこと感動よりもここではペンギンが可愛すぎてもうキュンキュンしっぱなしだった。

・・・

・・

実際に上陸している時間は1時間ほど。

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だが、楽しすぎて時間の感覚が麻痺してしまうのだった。

 

え?もう?

 

大・大・大満足のまま帰りのボートに乗り込んで船に戻った。

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やはり上陸ありのクルーズにしてよかった。

 

12時に船に戻ったら着替えて昼食を食べた。

ビュッフェスタイルだがハンバーガーステーションがあったのでハンバーガーとスープを食べた。

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アクティビティの後のハンバーガーは最高だぜ・・・

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Azuも元気になったので普通に食べる。

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クリームのリゾットもしっかり食べていた(;´∀`)食いしん坊

 

16時からは本日2回目の上陸が予定されている。

が、何やら様子が変である。

 

アナウンスでは国際女性デーなのでなんちゃらかんちゃら言っている。

 

多分だけど、男女別の上陸になるかも。

えぇ〜?

 

日本人には馴染みの無い国際女性デー。

だが、ここはインターナショナルな場。

 

様子を見にAtlasラウンジに向かうとそこには女性だけが着替えて待機していた。

 

やっぱり・・・

 

そんな訳で本日2回目の上陸は女性が先、男性が後と別れての上陸になった。

なんて余計なイベントなんだ(;´`)

 

Azuは船酔いは治まったものの、昼をしっかり食べたら久しぶりのちゃんとした食事にびっくりしてまたお腹の調子を悪くしていた。

 

1人で頑張る元気が無いと2回目は部屋で休むことにしていた。

mosariは1人は心細いが元気なので男性のみの船に乗り込んだ。

今回上陸するのは「Half Moon Island」。

 

ここは先ほどと違ってペンギンの数は少なく、細かい岩で地面が覆われていた。

南極のイメージといえば氷の大地だが、我々が訪れることができる南極半島エリアは氷が溶けて岩場も多いのである。

真っ白のホワイトアウトした景色が見れるのは南極の中心なんだとか。

んでこの島はその名前の通り、三日月みたいなビーチがあった。

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今日はここから小高い丘を登って行くようだった。

 

途中で中国人のジョンアンと出会った。

彼は1人で来ており、遠いアジアから遥々南極のためだけにここに来たそうだ。

その全てを残そうと一眼や三脚、360度カメラなど機材に余念が無い。

英語も堪能だったが癖が強いのかあまり聞き取れなかった(;´`)

他のゲストとは話が成り立っていたのでmosariのヒアリング力不足だろう。

 

少し小高い丘を進んでいくと反対側が見えた。

こっち側も三日月みたいなビーチだった。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

海を挟んだ先に見える氷河がとても美しい。

気温は0度前後だが、歩いていると汗をかくくらいには暑くなった。

 

しばらく丘の上で景色を楽しんだら再びボートへ。

帰りは下りなのであっという間。

なのだが、1人の老人が出遅れているのが見えた。

体力や足腰に自信が無い人はビーチの残ることもできた。

だがこの老人は丘の上からの景色を見たかったのだろう。

そういえば行きも頑張って登っていた。

 

だが足場が悪いので降りの方が難しいらしく、帰りは大きく遅れをとっていた。

ネイティブスピードなのでコミュニケーションは難しかったが、2人でゆっくりと景色を見ながら降りることにした。

できる限り斜面の緩い道を選んで先導する。

 

半分くらいまで差し掛かったところで1人の男性も待っていてくれた。

一昨日Azuが出会ったアメリカ人のフランツである。

 

彼も我々の意図を察してくれたのだろう。

途中から3人でゆっくりと歩きながらボートに向かった。

フランツいいやつすぎる。

 

見ろよ!夕日だ。ここからは直接見えないけど、写真撮ってあげるよ。

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

フランツは優しいのだ。

 

再びボートに乗って船に戻った。

部屋で暖かいシャワーを浴びたら夕食だ。

 

休憩して元気になったAzuとレストランへ。

行けなかったのが悔しかったのだろう。

 

それで?

他には?

 

島での出来事を色々と聞いてきた。

今日はビュッフェスタイルだがデザートも国際女性デーを祝うケーキが置かれていた。

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ビュッフェだけどしっかりとメインの肉料理が置いてある。

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今日はチキン。

めっちゃほろほろで柔らかい。

でもこの船の料理は全体的に薄味だ。

足りなければ塩と胡椒を足す。

そんな感じ。

 

お金に余裕がある人は薄味を好むのだろうか。

まぁそのままでも十分に食べられるレベルではあったけど。

 

夜はバーでイベントも行われているが我々は部屋でゆっくりとした時間を好んだ。

レストランからの帰りに紅茶やコーヒーをもらって部屋で飲むのが日課になった。

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空いた時間はずっとお茶していた気がする。

 

ついに南極に来たんだ。

 

興奮冷めやらぬまま2人ベッドに潜り込んだ。

 

4日目

7時に目覚ましてで起きる。

・・・眠い。

昨日は22時には寝たので睡眠時間はたっぷりなのだがどうにも眠い。

激しい運動はしていないはずなのだが、船外活動は意外と体力を使うのだろうか?

重い装備を着込んで歩き回ってるからか、英語のシャワーで精神的に疲れるのだろうか?

7時半にレストランで朝食を食べた。

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今日の卵料理はパンケーキにした。

 

窓からは巨大な流氷が見える。

 

ここは南極なんだ。

 

なんて贅沢な朝食だろうか。

9時から今日1回目のゾディアッククルーズだ。

今日は直前で予定が変わり「Seckener」というエリアのクルージングになるそうだ。

Azuもかなり回復したので元気いっぱいだ。

この日は上陸が無いので船であちこちを巡った。

天気は相変わらず曇っていて、霧もすごい。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

世界の果て感がすごく、冒険心がくすぐられた。

流氷というのは想像以上に大きいものも多かった。

例えばこれ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

まるで古代遺跡のような柱のように見えた流氷。

船からも見えていたが近づいてみるとその大きさには驚くばかりだ。

おそらく50m前後はあっただろうか。

 

これなら確かに衝突したら沈没してしまうな。

と、タイタニックを思い出した。

 

海岸線に近づくと多くの野生動物を見つけることができた。

ペンギンのような見た目の鳥や、アザラシ、チンストラップペンギンやアルバトロスなど。

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アザラシは泳いでいるもの、

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

丘でくつろいでいるものを見ることができた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

幻想的な霧の中ボートは1時間ほど南極の海を漂った。

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大きな氷河。

崩落を繰り返しているのでその断面は想像以上に荒々しい。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

このように海を漂う流氷の多くは先ほど見た氷河の一部が崩落して漂っているものだ。

冷たく、薄暗い南極。

 

こんな世界でも動物たちは逞しく生きている。

 

お邪魔します。

 

本当にそんな気分だった。

クルーズだけだと身体がけっこう冷える。気温は0度前後だから風を含めると体感はマイナスだ。

帰艦したらついにアレに行くことにした。

・・・

・・

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

ジャグジイイイイイイ!!!!

 

はい、もう最高です。

それ以外の言葉が見つからない。

 

オールインクルーシブなのでビールだろうが、ジュースだろうが全て無料。

贅沢にビールを飲みながら南極の海の上でジャグジーで身体を温める。

もう至福の極みだ。

 

プールも泳いじゃうよ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

午前中から利用する人は少ないのか今日はガラガラだった。

 

身体を温めたら12時から昼食。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

昼もビュッフェだよ

引き続き流氷を見ながらご飯を楽しむ。

 

あっ!見て!

 

突如Azuが叫んだ。

なんと窓から流氷に乗ってくつろぐアザラシの姿が。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

料理に集中できない(;´`)

 

食後は暖かい飲み物をもらって部屋でくつろぐ。

 

そして15時に本日2回目のゾディアッククルーズだ。

今回は上陸有り。

 

「Paraver Point」と呼ばれるエリア。

相変わらず霧がすごい。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

海外ではチンストラップペンギンが出迎えてくれた。

今日は小高い丘を登るハイキングだ。

滑らないように気をつけながら進む。

風は冷たいが歩いていると汗をかいてくる。

海の向こう側にある美しい氷河を見ながらのハイキングは格別だ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

とにかく南極の景色は美しい。

美しく険しい海に氷河の組み合わせは本当に言葉を失うばかりだ。

曇りなんだけど、それがかえって南極の果て感を演出してくれる。

 

1時間のハイキングを終えて無事に生還。

Azuよく頑張りました。

 

部屋に戻ると超余計なイベントのお知らせがベッドの上に置いてあった。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

 

今日はSteward Shipシャッフルディナーだよ。

ゲストたちは指定されたテーブルに座ってね!

 

余計なことすんじゃねええええ!!!

地獄への招待状だった。

 

さすがにAzuとは別のテーブルにならないと信じてその時を待つ。

とりあえず紅茶を飲んで心を落ち着かせた。

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そしてその時はやってきた。

 

19時だ。

レストランの前に貼られた紙を見ると我々2人が指定されたのは39番のテーブル。

ぜんぜんサンキューじゃない気分だ。

39番の席に案内してもらったのだが言葉を失った。

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Happy Birthdayと書かれた風船も気になったがテーブルの位置が悪い。

 

やったわね!キャプテンズテーブルよ!

 

勘弁してくれ、一番目立つ場所じゃねえか!

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

↑ここ。

 

何が起きるのかわからなかったがもう腹を括るしかない。

幸い同じテーブルに同じバックパッカーであるジョセフとブリジットもいてくれた。

これは心強い。しかもAzuの隣の席だ。

 

しかしmosari側に来たのは南アフリカから来ているダイアナ。

彼女はプラダを着た悪魔に出てくるミランダそっくりのオーラを放っていた。

 

もっとこっちに来なさい。

は、はひ。

 

その後のことはよく覚えていない。

確か、

 

同じテーブルになった人と会話をして共通点を探してください。

 

そんなテーマが与えられ、お互いの出身地やなぜこのツアーに参加したのか、宗教などありとあらゆることを確認しあったと思う。

 

食事の最中はずっとそれだ。

余計なお喋りなんてほとんど無くて皆が必死にちゃんと共通点を探していたのには驚いた。

 

んで食事の最後に、

 

さぁ皆さん、どんな共通点が見つかったか教えてちょうだい!グループのリーダーは早いもの順で10人前に出てきて!

 

そんなアナウンスがあった。

日本だったら積極的に前に出る人は少ないだろう。

だがここは国際的な場だ。

我こそがとあっという間に10人が集まってしまった。

 

はーい皆さん!私たちのグループ名はパッション&パワーよ!その名の通り誰よりも熱い情熱を持ってこのツアーに参加してるわ!私のグループのメンバーを紹介するわね!

 

このように素晴らしい熱量とテンションをもったリーダーたちが自らのグループを紹介していた。

すごい光景だった。

 

英語が不自由な我々にとって実に辛い2時間だった。

1対1ならまだしもガヤガヤとした場で複数人での会話は全くついていけないのだ。

 

ソーリー?

 

何度も聞き返したせいで後半は我々に対してはゆっくり喋ってくれたりと気を遣ってもらえたが、フリートークはハードルが高すぎる。

終始聞き手になってしまった(;´`)

 

日本人は全然喋らないのね。

 

きっとそう思われただろう。

日本人の株を大きく下げてしまった・・・

 

Azuは隣のブリジットとお互いの旅について話をしていたがmosariはダイアナと軽く喋るくらいしかできなかった・・・

 

2時間ほどのディナーが終わり、ようやく解放されるかと思いきや、

 

さぁキャバレーに行きましょう。

 

皆がバーで一緒に飲もうと誘ってくれる。

優しいのだ。

 

でも無理だ。

もう精神的にキツすぎる。

 

申し訳ないのだが部屋に戻らせてもらった。

 

うわ〜大変だったねぇ〜

ぽ、ポテチが食べたい。

 

皆がワインを片手に料理を楽しんでいたが、我々は料理どころでは無かった。

ジャンクなものが食べたい。

 

そう思ってダメ元でAzuがルームサービスを頼んでみた。

 

ルームサービスよろ。ポテチある?

無いよ。フレンチフライならあるよ。

じゃあフレンチフライちょうだい。

他には?

フレンチフライだけでいいよ。

マジで?

 

お金持ちはポテチなど食べないようだった。

そうして20分で届けられたフレンチフライ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

めっちゃ美味かった。

 

思えばハネムーンで訪れたモルディブでは2人とも1mmも英語が理解できず、スパの予約すらできなかった。

英語での質問が理解できず、

 

わかんなーーーい!!

 

そう日本語でAzuが受話器に向かって叫んでいたのが懐かしい。

相変わらず不自由で困っているけれど、ルームサービスくらいなら取れるようになったのだ。

実に感慨深かった。

 

恐ろしいディナーだったけど、ああして欧米人は食事を楽しんでいるのか、というのは見ていていい勉強になった。

皆がワインとお肉とチーズを楽しんでいた。

だーーれもビールなんて飲んで無いんだもの。

1人でビール飲んでて、ほとんど喋れないし、日本人ってやつはよ!

 

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5日目

8時に朝食を食べて9時に上陸。

本日は「Yalour Island」へ向かう。

今日の海は流氷が多く、ゾディアックボートは流氷をかき分けて進んだ。

相変わらず曇り、というか小雨が降っている。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

島ではアデリーペンギンがじーっとしていた。

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猫背だし目つきが悪い。

羽が生え変わるまで10日間ほど何も食べずに耐えているらしい。

途中で1羽のペンギンが群れから離れるのが見えた。

どうやら生え変わった個体でご飯を食べに海へ向かうそうだ。

その後に続く2羽。

3羽による冒険が始まったのでAzuと2人でじっと見ていた。

 

ペンギンにとっては小さな亀裂すら障害になる。

どこなら飛び越えられるか考えながらヨタヨタと歩く姿はめちゃくちゃ可愛かった。

 

ちなみに夏の間は雪が降らないのでペンギンの糞なんかは地面にずっと残っている。

なのでペンギンのコロニーの近くは糞で黒かったり真っ赤だったりする。

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こんな感じ。

 

1時間ほどの散策を終えて船に戻る最中にソレは現れた。

 

見て!シール(アザラシ)よ!

 

誰かが叫んだ。

皆の視線の先を追いかけるとボートの脇で優雅に泳ぎ回るアザラシの姿が!

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ゾディアックボートと人間が珍しいのかボートの周りをぐるぐると泳ぎ回る1頭のアザラシ。

呼吸のために度々その可愛らしい顔を拝ませてくれる。

 

器用に身体を捻りながら高速に反転する様を見ていたらガイドが、

 

彼はとても良い水泳選手なんだ。とても速くペンギンを捕まえて食べるんだ。

 

可愛らしい顔をしているがここでは誰もが捕食者なのだ。

動物園に飼われている個体とは違うのだ。

さっきまで見ていた可愛らしいアデリーペンギンの姿を思い出してしまった。

 

我々のボートが全然戻ってこないのでガイドの無線が鳴った。

 

どうした?トラブルか?

アザラシだ!

 

我々はこんな間近でアザラシを見れてラッキーだ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

ってちかスギィ!!

 

部屋に戻ったら12時過ぎになっていたのでルームサービスを頼むことにした。

和牛バーガーに海老のシーザーサラダラップにマダガスカル産のバニラを使ったムース。

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どれもルームサービスとは思えないほど美味しかった・・・

 

ヒルトンで食べたらこのバーガー5,000円はするよね・・・

オールインクルーシブやばいね・・・

 

そう言って部屋で流氷が流れる様を見ながら美味しい昼食を食べた。

Steward Shipがやっていたのでテレビで流していたが相変わらず何のことだかわからなかった。

我々は流氷を見ている方が楽しいのだ。

・・・

・・

15時半になると2回目のゾディアッククルーズだ。

再び着替えて向かったのは「Pleneau Island」。

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ここにはアデリーペンギンとジェンツーペンギンたちのコロニーがあるようだった。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

遠くに我々が乗っているWorld Navigatorの姿が見えた。

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南極の大地に立ち、海面に浮かぶ船、そしてその奥にそびえ立つ氷河たち。

あまりに美しい光景だった。

 

Azu南極探検頑張ってます!

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船に戻ってきたらサウナへ。

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アクティビティの後のコーラーは最高だぜ。

 

が、突如鳴り響くアナウンス。

 

今からめっちゃ美しい海峡通るよ。デッキで行くべし。

 

そういやそんなことがスケジュール表に書いてあった気がする。

急いで汗を流してデッキへ向かった。

 

両側を山に囲まれた細い海峡を進んでいるようで確かに美しかった。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

これだけ美しいなら晴れたらもっとすごいんだろうな、そう思わずにはいられなかったが、天気ばかりはどうしようもない。

だがこれはこれで世界の最果てにいるという冒険心をくすぐられる。

 

見て!鯨よ!

 

誰かが叫ぶ。

そう、3月はホエールウォッチングに最適な時期なのだ。

素人目でも簡単に見つけられるのが嬉しい。

そう簡単に飛び跳ねないので全体像を見ることは難しいが、潮を吹いている背中と尻尾は何度も見ることができる。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

 

氷山と流氷が漂う海はただただ美しかった。

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上陸しないクルーズでもこの景色が見れるのならば来る価値はあるかもしれない。

 

部屋に戻って20時過ぎに夕食を食べて寝る。

ゾディアッククルーズの時間以外はひたすら寝てるか食べてるかだ・・・

 

6日目

7時半に起きて朝食。

何とこの日は〜

・・・

・・

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ルームサービス!!!

これもオールインクルーシブなので追加料金無しで楽しめちゃいます。

ぜ、贅沢すぎる(;´`)

 

食後は9時半からゾディアックボートによるクルーズ。

今回は上陸無しのクルーズのみ。

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確かイギリスが使っている観測基地があって、そこには多くのペンギンたちも住んでいた。

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ガイドが小さな氷山を見せてくれた。

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透明度が高く気泡が多く含まれているのが特徴だ。

何十年、下手すると何百年も前の空気が含まれている。

なんともロマン溢れる氷なのだ。

 

ドドドドッ!

 

目の前で巨大な氷が大きく割れた。

突然の出来事ゆえ写真を撮る暇も無かったがものすごい迫力だった。

 

今日は少し波が高くボートが波を越える度に水がボートに降り注いできた。

けっこう濡れてしまって身体がかなり冷えた。

 

船に戻ったらジャグジーで身体を温めた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

この日は冷えた人が多かったのかジャグジーを利用している他のゲストもちらほら。

湯船に浸かりながら会話を楽しんだ。

 

ジャグジーから戻ると窓から大きな大きな流氷が見えた。

しかもその先には晴れ間が!

南極に来てからずっと曇り続きだったがついに晴れたのだ。

急いでデッキへ向かうと、すでに大勢の人で溢れていた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

が、風が強すぎてまともに立ってられない 笑

 

みんな笑いながら頑張って写真を撮っていた。

曇りの最果て感もたまらないが、晴れているとただただ美しい。

 

あまりに寒いのでコーヒーを飲みに7階にあるドームラウンジの中に避難すると、やはり同様に寒さから逃れてきた多くのゲストたちで賑わっていた。

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13時ごろに急いで昼食を食べる。

 

窓からは相変わらず美しい景色。

そして16時半からは再びゾディアックボートによるクルーズが待っていた。

50mはあろう巨大な流氷を見たり、

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氷の上でくつろぐアザラシを見た。

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眠いのか頻繁に大きく口を開けてあくびしていた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

 

それにしても美しい。

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氷山に加えて、若干鏡張りのようにもなっている。

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心が洗われる。

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そんな気分だった。

晴れた日の南極、それは言葉では言い表せないほどの美しさ。

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煌めく海面と常に移り変わる流氷たち、そしてそびえ立つ無垢な氷河たち。

その光景に見入ってしまった。

来て良かった。

ただただ南極に来れたことを感謝せざるを得ない光景だった。

 

普段は写真を撮りまくっているAzuも何か思うことがあったのだろう。

何も言わずにただその先にある光景を見つめていた。

 

この美しい景色を僕たちは一生忘れたくないって、そう思ったんだ。

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

これが地球本来の美しさなんだ。

人の手が一切入ることのない聖域。

それが南極の海だ。

これが見れた僕たちは幸せものだ。

 

ガイドもこの美しい景色を前に戻るのを躊躇っているようだった。

18時から誰かの結婚式が予定されていたが、他のゲストに確認をとって少しだけ延長してくれた。

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

ありがとう南極の海よ。

 

部屋に戻ったら窓からは美しい夕日を拝めることもできた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

南極は曇っていても晴れていてもどちらも素晴らしい。

 

両方拝むことができて本当によかった。

 

夕食はコースだった。

腹ペコだったので前菜2種、メイン2種、デザート2種と食べすぎてしまった・・・

 

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7日目

今日はついに南極圏にいられる最後の日だ。

ベッドから起きてカーテンを開けたら美しい景色が飛び込んできた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

南極の夜明けだ。

なんだかすごいところにいるなぁ。

南極の景色は飽きることが無い。

 

美しい流氷と氷河を見ながらの贅沢な食事も今日が最後。

 

8時半、最後のゾディアッククルーズが始まった。

最後だからかDJのショーンも気合いが入っていた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

ご機嫌な音楽に見送られてボートに乗り込んだ。

 

この日は波も無く、穏やかな南極の海を眺めることができた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

そこからはずっと天国にいるような美しい光景に包まれていた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

何もかもが美しく、ここで一つわかってしまったことがあった。

我々はまだ世界一周の途中だけれども、これを超える美しさにはもう出会えないということを。

人の手が入らない永遠の美しさ、古から続く変わらない不変の光景、原初の姿。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

母なる地球は海によってもたらされた、その事実はあまりに残酷で、絶対的だった。

 

いただきます と お邪魔します。

 

我々は自然から命をいただき、自然に触れさせてもらっているのだ。

 

もしこれを超えられるものがあるとすればそれは人の持つ美しさだけだと思った。

この光景をずっと見ていたいと思っていたが、一つだけやりたいことがあった。

 

それがこれ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

小さな氷山である。

 

太古の空気を包含した氷と一緒にウイスキーを飲みたかったのだ。

海を漂っている氷は海が凍っただけのシーアイスと、長い年月をかけて形成された氷河が崩れた氷山の2種類がある。

前者は海の水なのでしょっぱいだけだが、後者ははるか昔の空気が爆ぜる音を聞きながらウイスキーを楽しむことができるというのだ。

 

小さすぎてはすぐに溶けてしまうし、大きすぎると片手で持ち上げることはできない。

ずっといい感じのものを探していたのだけれど、ここに来てようやくいい感じのアイスバーグを見つけることができた。

 

あら、あなた氷を持って帰るつもり?

そう。ウイスキーと一緒に楽しむんだ。

 

ゲストには笑われたがいいアイデアだと思うんだけどな。

1時間のゾディアッククルーズはあっという間だ。

本当にあっという間に終わってしまう。。。

これが最後のゾディアック。

 

南極に来れたことを感謝しながら最後のクルーズを終えた。

 

これで後はウイスキーを楽しめば思い残すことは無い。

氷と一緒にゾディアックボートを降りようとすると、

 

You can’t bring.

 

なんだって?

持って帰れないだって?

ネイチャーガイドには持っていっても良いと確認していたが、今回のガイドはダメだという。

取り上げられて海に返されてしまった(;´`)ぎゃああああ

 

ルールには従うけど、確かYoutubeかなんかでもやってる人見たんだけどなぁ。

残念だ。

 

部屋に戻ったらシャワーを浴びてジャグジーに向かった。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

冷えた身体に暖かいお湯が最高に気持ち良い。

 

君はPolar Plungeやるのかい?

 

一緒にジャグジーを楽しんでいたおじさんに聞かれた。

そういえばそんなイベントあったなぁ。

すっかり忘れてたよ。

 

もちろんさ。

 

そう答えておいた。

Polar Plungeとは南極の海に飛び込むという狂ったイベントのことだ。

 

これも誰かのブログか何かで読んでいたけどすっかり忘れていた。

いつあるのか聞いてみると今日だという。

 

じゃあまたPolar plungeで会おう。

 

おじさん達は先に帰っていった。

11時に部屋に戻ってスケジュール表をみるとPolar Plungeは11時半からだった。

 

危ない危ない。

 

おじさんが教えてくれなかったら見過ごすところだった。

参加者は水着とスリッパ、バスローブで来いと書いてあった。

しまった、すでに水着もバスローブも濡らしてしまった。

 

仕方ないので濡れたまま向かったがまぁ待ってる間も微妙に寒い。

できればホカホカの状態で飛び込みたかったものだ。

 

せっかくなのでもちろん参加するが、Azuは大事をとって不参加。

2年前の年越しフィンランドでもサウナの後に海に飛び込んで見事風邪を引いていたからだ(;´`)

今回も病み上がりみたいなもんだし、この後はドレーク海峡が再び待っている。

万が一風邪を引いたまま船酔いのコンボには耐えられないとの判断だ。

 

4階の集合場所に行ってみるとまぁびっくり。

 

本当に大丈夫ですか?

 

そう心配してしまうほどのお年寄りまでバスローブ姿だ。

グループAから順にマッドルームに向かう。

我々はBグループなので1時間後にようやく順番が回ってきた。

てっきりAzuも間近で見れるかと思いきや、飛び込みデッキに入れるのは参加者だけだという。

急いで上に戻ってもらってギリギリmosariが飛び込むシーンを見れたそうだ。

しかも動画撮ってくれていた。

ナイスすぎる。

 

おじいちゃんもおばあちゃんも飛び込んでるんだ。

まぁ問題無いだろう。

少しくらい泳いでから戻ろうかな。

そう思いながら南極の海に飛び込んだ。

 

が、着水して全身が水に包まれた瞬間。

 

あ、これは死ぬ。

 

そう思った。

全身が警報を鳴らしている。

とても優雅に南極の海を楽しむ余裕など無い。

急いでハシゴまで泳いで行くが、身体が強張ってハシゴを登るのも一苦労だった。

 

冷たい空気を思いっきり吸い込んだからか身体の中が凍るように冷たく、今までに感じたことの無い不思議な寒さだった。

 

震えが止まらない。

 

急いでバスローブ羽織ってマッドルームに戻った。

ガタガタ震えながら手渡された飲み物を一気にあおった。

 

たぶんウォッカ。

すげぇ度数が高い。

 

喉の奥に焼けるような熱さを感じながらタイタニックでブラピが力尽きて海の底に沈むシーンを思い出していた。

確かにこれは無理だ。

一度浸かったが最後、生き残ることなど到底不可能だと理解した。

 

でも目の前には興奮しっぱなしのおばあちゃんが楽しそうにはしゃいでいる。

どうやら外国人は年をとっても体感温度が我々とは違うらしい。

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

南極の海に飛び込むという狂ったイベントだったが、最高の思い出になった。

 

 

部屋に戻って着替えて昼食を食べにレストランに向かった。

美味しいBBQが用意されていた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

めちゃくちゃ美味しい肉を頬張りながら先ほどのダイブを思い出す。

 

浸かっていた時間は10秒程度だろうがとてもじゃないが耐えられない。

こんな極寒の海でペンギンもアザラシもクジラも生きているのだ。

この過酷な環境に適応し、生き抜いている動物たちを尊敬せずにはいられなかった。

そうだろう、そうだろう。

 

そう言わんばかりに遠くでクジラがプシュッ!っと潮を吹いていた。

昼食を食べた後は部屋で昼寝をした。

・・・

・・

1時間ちょっとで目を覚ましたのだがどうにも身体がおかしい。

わかりやすくいうと気持ち悪い。

 

え?船酔いした?

 

信じられなかった。

重症で動けないというレベルでは無かったが時折吐き気をもよおすのだ。

一過性のものと信じてブログを書いて気を紛らわせたがどうにもダメだ。

 

エチケット袋を脇に置いて書き続けたけど2時間ちょっとでダウン。

 

夕食も軽くしか食べられなかった。

けんちん汁と果物くらい。

 

異常事態だ。

 

アネロン飲むかい?

 

Azuが心配そうに聞いてくる。

ここでアネロンを飲んだら負けた気がするので今日は我慢することにした。

 

が、起きてるのはやはり辛い。

 

海は友達のはずだ。

明日になれば回復するだろう。

そう願いながら早々にベッドに潜りこんだ。

 

8日目

8時に目を覚す。

今日はもう南極を離れてウシュアイアへ戻る。

ここからは船でまったり過ごすだけの日々です。

 

昨日は船酔いで辛かったが一晩寝たらすっきり。

朝食もしっかりと食べることができた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

でもAzuはグロッキーでほぼ何も食べられず。

 

今日と明日はドレーク海峡を抜けるだけなので何もアクティビティは無く、いくつかの講義があるだけだ。

ブログを書きつつ、部屋で寝ているAzuを見ていたらなんだかmosariも眠くなったので一緒に昼寝することにした。

・・・

・・

12時半ごろに目を覚してさぁ昼食だ。

と、思いきや吐き気がひどい。

 

幸い吐くことは無かったがとても昼食を食べる気にはなれ無かった。

 

うん、船酔いだ。

昼飯は諦めて軽くサンドイッチだけ食べた。

が、それだけでも吐きそうになる。

どうやら僕もドレーク海峡には勝てないらしい。

 

乗り物酔いには強いと思っていたがそうでも無かったようだ。

諦めた。

おとなしくアネロン(酔い止め)を飲んだ。

・・・

・・

17時ごろに目を覚すと酔い止めが効いたのか随分と楽になった。

アネロンすげぇ・・・

 

19時になって夕食の時間になった。

が、Azuは到底起き上がれず。

意を決して1人でレストランに向かい、1人でテーブルに座る。

1人で座っている人なんて他に滅多にいないので、めっちゃ浮いているが仕方ない。

左右のテーブルは8人か10人のグループが出来ている。

 

相席いいかい?

 

そんな風に彼らの輪に入ることなど僕に到底出来ないのだ。

英語でジョークを言う教養も無ければ、ワインの評価だってできないのだから。

 

ビールを飲んでる人が誰もいないのは本当に面白い世界だと思う。

社交場ではアルコールといえばワインなのである。

 

豊富に取り揃えているのだろう。

スタッフは本当に飲まないのかと何度も勧めてくる。

 

今日はアラカルト最後の日だからかとても豪華だった。

メインのエビはとても大きく、ブリブリで美味しかった。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

レモン風味のソースでさっぱりといただいた。

 

デザートは日本庭園?のような作りで非常に手が混んでいた。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

食べ終わったらそそくさと退散する。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

目の前にAzuはおらず、窓に反射した左右のテーブルでは楽しそうにワインと食事を楽しんでいる欧米人たち。

ボッチ飯は辛いである。

 

いつものようにバーに紅茶をもらいに行った。

まだ食事時なのでガラガラのバーだったが薄暗い照明の中シンガーが歌を披露していた。

そしてカウンターに近づくと見覚えのある2人が座っていた。

オーストリア人のジョセフと、ハンガリー人のブリジットだ。

彼らは我々と同じバックパッカーだ。

 

ホッとした。

 

あのように皆で盛り上がるのは別の世界の住人なのだ。

我々バックパッカー夫婦はゆっくりとした時間を過ごせばいいのだ。

そう言ってもらえているようでなんだか安心した。

 

一緒にウイスキーをどうだい?

 

ジョセフが聞いてきた。

 

ごめん、部屋でAzuが待ってるから。

 

そう言って部屋に戻った。

彼らとならしっぽり1杯やることに抵抗は無い。

本当ならそうしたかった。

だが、酔い止めを飲んでる状態でアルコールを飲むのは躊躇われた。

部屋で暖かいハニージンジャーティーを飲みながらブログを書き、日が変わる頃にシャワーを浴びて寝た。

 

9日目

8時に目を覚す。

今日もドレーク海峡だ。

 

・・・揺れがひどくなっている。

 

立っていられない。

不規則にやってくる上下左右前後の揺れ。

ついつい壁に手をついてしまう。

こりゃAzuも大変そうだ。

でもそろそろ何か食べないといけない。

超だるそうなAzuを引き連れてレストランへ向かった。

 

果物をカットしてもらったらAzuは部屋に戻って行った。

オムレツを待っている間にスタッフに聞いてみた。

今日の揺れは強い?それとも普通?

 

普通だね。

 

まじか。

けっこうキツいんだけどな・・・

 

これが普通とは流石ドレーク海峡だ。

今日もオムレツは美味しかった。

 

帰りはバーに寄ってミントティーをもらって帰った。

毎日紅茶やコーヒーがたらふく飲めて幸せだ。

 

部屋に戻るとAzuがベッドに寝たままフルーツを食べていた。

テレビをつけてみるともうウシュアイアの近くまで来ていた。

これなら夕方にはドレーク海峡を抜けれそうだ。

 

そこまで来れば揺れは収まるはず。

もう少しだ、頑張れAzu。

 

昼食はもう一度和牛バーガーが食べたくてルームサービスにした。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

相変わらず美味しい。

・・・

・・

夕方になるとドーレク海峡を抜けたようで揺れが収まった。

Azuも復活したので最後にドームラウンジに行くことにした。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

一生忘れられない思い出をくれた南極に乾杯した。

 

夕飯はビュッフェ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

最終日に出てきたステーキが驚くほど柔らかくて美味しかった。

無造作に大皿の上に何枚も置かれているが、そんな食べ方をしていいレベルの肉ではなかった。

なぜこれをコースで出さないのか(;´∀`)

 

今日は寝て、食べて、飲んでの1日。

ドレーク海峡キツかったなぁ。

明日で終わりか、2人でちょっと寂しい気分になって布団に入ったが、なかなか寝付けなかった。

 

10日目

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

もう船はウシュアイアに戻ってきている。

7時に朝食会場で最後の朝食を楽しんだ。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

今日は終わりの日では無い。

またマイペースの2人旅の始まりの日だ。

 

またよろしくね。

 

そう言って乾杯をした。

始まりの日はイングリッシュブレックファストとコーヒーの香りで。

 

部屋に戻ったらお別れをしなければならない。

・・・

・・

パーカーである。

船からのプレゼントで持ち帰ることができる。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

ゾディアッククルーズの際に毎回着ていた思い出のパーカー。

これがあればパタゴニアの寒い山も余裕で耐えられるだろう。

 

が、デカ過ぎる。

重過ぎるのだ。

 

残念ながら我々の荷物に余裕は無い。

泣く泣くお別れをしたのであった。

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

ごめんよ。

断腸の思いでクローゼットに置いてきたのであった。

 

参加者の多くはこのままバス乗って空港へ向かう。

ブエノスアイレスまでチャーターフライトが用意されているからだ。

 

だが、我々はウシュアイアからバスで北上して行くことにしていたのでここで皆とはお別れだ。

9時過ぎにスタッフの方々に見送られて2人だけで船を降りた。

 

また次の航海で!

 

ごめんなさい、高すぎてもう無理ですw

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

10日間お世話になったWorld navigatorからとお別れだ。

何というか凄まじい経験だった。

南極と言う大自然が見れたのもそうだが、欧米人のコミュニケーション能力には驚くばかりだった。

 

今日からはまたAzuと2人だ。

まずは市内にあるツアー会社へ。

 

レンタルしている手袋を返却するためだ。

 

おかえりなさい!どうだった!?

 

ツアーのスタッフは今日も元気だ。

手袋を返した後は、チェックインまで2時間ほどあったので休憩させてもらった。

 

久しぶりのフリーWi-Fiに繋ぎ、ブログを書いたり、Instagramに来ていたコメントなどを返していたらあっという間。

 

途中で同じ長期旅行者のジョセフとブリジットもやって来た。

2人もWi-Fiに繋いで今後の宿を探していた。

 

この後はどこに行くの?

わからないわ。

 

この気楽な感じが素敵なんだよなこの2人。

車で来てるから本当に自由気ままなのだ。

 

良い旅を!

 

お互いにそう言い合ってお別れをした。

我々の今日の宿はウシュアイアの街の外れにある。

市内の宿が1泊5,000円以上したので、安さを重視した。

た、たくさんお金使ったからね(;´`)

 

ウシュアイアは港町でもあるが、すぐそばに山もある。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

めちゃくちゃ素敵な街なんだよなぁ。

 

やっぱりウシュアイアにもう数日いたいなぁ。

 

Azuも気に入ってくれたみたいだった。

40分ほど歩いて宿に辿り着いた。

宿って言うか民家。

 

1泊3,600円程度と市内と比べて安いのだ。

普通のお宅の空いてる部屋を借りるような感じ。

元気なママが出迎えてくれた。

ウシュアイアの街はかなり寒かったが、家の中は何処にいても暖かいし、床暖房が最高だった。

 

部屋に荷物を置いたら今後の事を決めないといけない。

本当はゆっくりウユニから1ヶ月かけて南下してくるはずだった。

だが急遽南極のために飛行機でウシュアイアまで来てしまったし、2週間近く南極に費やしたので残り時間も半分になってしまった。

パタゴニア地方のシーズンは3月いっぱいなのである。(今日は3月15日)

絶対に行きたいのはフィッツロイだ。

 

パタゴニアの他の見どころと言えば、

  • ウシュアイア
  • パイネ(ハイキング)
  • フィッツロイ(ハイキング)
  • ペリトモレノ氷河
  • バリローチェ(ハイキング)

あたりがありそう。

実際はもっともっとあるだろうけれど、代表的なのはこんなところだろう。

 

もう2週間しか無い。

Azuと2人でアレコレ相談するが全然決まらない。

mosariはフィッツロイを重視してとりあえず北上したい。

Azuはウシュアイアにもっと滞在し、チリ側にも行きたい。つまりもっと南部にいたいと言う。

多分どこ行っても楽しいんだろうけれど中々決め手が無かった。

 

そんな訳で一旦保留にして市内に戻る事にした。

バスの路線と時間を調べる作戦だ。

明日出たいとなってもバスが無ければ意味が無い。

とりあえず市内のバスターミナルに行ってみた。

が、ここには近郊のシャトルバスのチケットしか売っておらず、他の大きな都市に行くにはツアー会社のバスに乗るしか無いようだった。

 

んで面倒なのがツアー会社の場所がわからないと言う事だ(;´`)

人に聞きながらいくつかのツアー会社に聞いてみた。

やはり毎日走ってる路線もあれば曜日が決まってる路線もあるようだった。

ここでもかなり悩んだ。

 

一旦はペリトモレノ氷河のあるエルカラファテと言う街を目指す事にしたのだが、アルゼンチンサイドを抜ける路線と、チリサイドを抜ける路線が見つかった。

 

アルゼンチンサイドのスケジュール

会社 MARGA TAQSA

金額 70,800ペソ(約11,000円)

ウシュアイア3:00発→リオ・ガレゴス15:30着

リオ。ガレゴス20:30発→エル・カラファテ0:30着

 

1回乗り継ぎ有りでほぼ24時間の移動になる。

それしても時間が悪い。

早朝に出て深夜に到着とは。

 

んでチリサイドのスケジュール

会社 BUS SUR

金額 87,000チリペソ(約14,000円)

ウシュアイア8:00発→プンタ・アレナス19:00着

プンタ・アレナス21:00発→プエルト・ナタレス0:30着

プエルト・ナタレス8:00発→エル・カラファテ14:30着

 

こちらのルートも時間が悪い。

夜遅くに到着するプエルト・ナタレスで必ず1泊しないといけない。

 

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

 

こんなに移動してるのにどちらも深夜バスとはならず、宿泊費を浮かす事も出来ない。

 

値段と時間で言ったらアルゼンチンサイドを抜けた方が良いだろう。

だがAzuはアルゼンチンサイドの出発時間と到着時間が気に入らないらしい。

朝3時が嫌だと。まぁ、良い人はいないだろうが、、、

 

後チリ側の街に寄りたいと言う希望があるようだった。

ツアー会社のオフィス内で相談した結果、Azuの意見を採用してチリ側を抜ける事にした。

 

その代わり明日の便にしてウシュアイアはもう出る事になった。

ウシュアイアは南米最南端の街(つい最近その冠を失ったそうだが)としての見どころがあるのだが、南極に行った我々にとっては最南端にはさほど意味が無いように感じたのでまぁ仕方ないとしよう。

 

ただバスチケットを買おうといざ金を払おうにも我々はキャッシュを持っていない。

カードで払うにはWEBから買わないといけないらしい。

オフィスのWi-Fiに繋いで買おうとしたが案の定カード決済で弾かれた。

 

頼みの綱のエポスカードは宿に置いて来てしまったので宿に戻ってから買う事にした。

残り2席だったので埋まらない事を願うばかりだ(;´`)

 

帰りは両替所へ。

大きな街なら闇両替商がいるのだろうけれど、ウシュアイアでは声をかけられる事が無かった。

仕方ないので街の両替所に行った。

場所はここ。

レートを聞いてみると930だと言う。

銀行のレートよりは良いがブルーレートの1,000より結構悪い。

 

大事にとっておいた100USドル札を50ドル分だけ両替する事にした。

100ドル札を出すと950のレートにしてくれた。

これで47,500アルゼンチンペソを手に入れた。

ブエノスアイレスで再会したジェリー夫妻から食事代で受け取った13,000ペソと合わせて60,000ペソの現金を持っていることになる。

まぁ22,000ペソは早速今日の宿代で無くなるけど。

 

この後はスーパーで今日の夕食の食材と朝食のパンを買った。

スーパーはカードが使えるので安心だ。

パスポートを持っていけばブルーレートに近い金額で決済してくれるらしいのも嬉しい。(でも1番お得なのはブルーレートで手に入れたキャッシュと言う事になる)

 

んで再び宿に戻るが荷物が無いから今度は30分で辿り着いた。

気がつけば20,000歩近く歩いていたようだ。

船内では運動量が減っていたからちょうど良い。

 

宿に戻ってバスの予約。

Bus surという会社のHPから。

https://www.bussur.com/

 

2席しか無かったけどまだ売れ残っていてくれていた。

エポスカードは何も言わずに決済させてくれた。

マジで最強だ。

その分不正利用されやすいとかあるんだろうか?

 

そう言えば不正利用と言えばAzuの持ってる別のカードが南極に行ってる間にされてしまった。

ほぼ使って無いのだがいったいどこで(;´`)

こちらも早めにカード会社に連絡せねば、、、

 

シャワーを浴びたら夕食。

1ヶ月ぶりの自炊では無いだろうか?

コスタリカのタバコン温泉以来だ。

ってもう1ヶ月経ってるの怖すぎる。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

久しぶりのパスタ。

うまい。

やっぱり家庭の味っていうのかな?

Azuのパスタが1番だ。

 

あれ、もしかしてウユニであってませんか?

 

なんと同じ宿に日本人がいた。

しかも同じタイミングだウユニの宿に泊まっていて僕らのことを見かけていたそうだ。

我々は飛行機でウシュアイアまで来てしまったが、彼はちゃんと陸路でここまで来たそうだ。

これまた不思議な再会だ。

 

彼はワーホリでオーストラリア、カナダ、イギリス、アイルランドを経験済み。

この南米旅行が終わったらこの後はニュージーランドでのワーホリが待ってるそうだ。

すごい行動力の若者だ。

 

ワーホリと言えば南アフリカのケープタウンを一緒に巡った2人を思い出す。

今はもう帰国しているがすごいハプニングがあったからまた必ず再会しようと約束している。

楽しみだな。元気にしてるといいけど。

 

夜南極のブログを書いたり宿を探したり。

25時まで粘ったけど書ききれなかった(;´`)ごめんちゃい!

 

明日は6時起きなのでギブアップ。

暖かいベッドに潜り込んだ。

高級ホテルのような部屋から民家の一室に。

このギャップが何だか笑えた。

どっちも好きだ。どっちも良いところがある。

両方経験して、好きな方を選べば良いのだ。

 

と言うことで南極の日々と旅の続きでした。

長文をここまで読んでいただきありがとうございます。

1個前の記事では南極クルーズの概要や設備、費用などをまとめて紹介しました。

夫婦 世界一周  南極 クルーズ 上陸

【南極上陸クルーズ】超豪華9泊10日 南極の日常編 【世界一周329〜338日目】

2024年3月18日

気になった方は改めて↑をチェックしてみてください。

 

振り返ってみてもやっぱり写真では南極の美しさを伝えるのが難しいです。

ブログでは伝えきれない動画を載せているのでInstagramもチェックしてみてください。

ストーリーを要チェック!

フォローといいね、コメントお気軽に。

https://instagram.com/jgclife.globe_trotting

 

明日は1日移動なので更新がまた少し不規則になるやもです。

それでは!



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2 件のコメント

  • インスタのストーリーも見ました!
    すごいですね。南極。ほんとにすごいです。
    同じ地球上、同じ空の下とは思えない光景の数々でした。

    まさか自分のスマホで南極旅行記を眺める日が来るとは思いませんでした。

    • onomgrn様

      こんにちは!コメントありがとうございます。
      南極の雰囲気が少しでも伝わったなら嬉しいです。

      ほんと同じ地球とは思えない光景でした。
      地球って本当はこんな風に過酷な自然でとても人間が快適に暮らせる場所では無かったんだな・・・と言うのを嫌という程思い知らされました。

      そう考えると人類の知恵って本当にすごいと思います。

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    ABOUTこの記事をかいた人

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    名前:mosari
    年齢:30代アラフォー
    性別:男性

    2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

    小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

    旅のInstagramはこちら!フォローすると喜びます。
    ブログでは伝わらない雰囲気などストーリーを要チェック!

    jgclife.globe_trotting