皆様こんにちは。
GWに訪れた極東ロシア旅行記の続きです。
旅行記の前編はこちら。
前回は成田空港からS7航空に乗ってハバロフスクへ飛び、2日目のハバロフスク観光までをお伝えしました。
極東ロシア旅行をハイライト的なまとめたものはこちら。
最近では電子ビザの緩和の話も出ています。
スポンサードリンク
旅程概要
我々が今回旅したのはざっくりこんなスケジュールでした。
1日目:成田昼便でハバロフスクへ
2日目:ハバロフスク観光後、夜シベリア鉄道でウラジオストクへ
3日目:朝ウラジオストク着後ウラジオストク観光
4日目:ウラジオストク観光
5日目:ウラジオストク昼便で成田へ
今回はハバロフスク駅から憧れのシベリア鉄道に乗ってウラジオストクへ向かいます。
ハバロフスク駅
ハバロフスクの観光を終えて駅前に戻ってきました。時刻は19時です。
出発は20時50分なので後2時間ほどです。
まずは駅の構内を下見しておきます。
お決まりの荷物検査を受けて構内を散策します。
まずは電光掲示板をチェック。
時間は19時ですが電光掲示板の右上にある現在時刻は12時9分となっています。
そう、シベリア駅構内は全てモスクワ時間になるんですね。
ハバロフスクとモスクワの時差は7時間あるため、現在時刻から7時間引いて表示されています。
19時9分→12時9分
我々が乗りたいNo.6便も予定どおり13時50分発車です。まだホームは未定のようです。
ホームが決まったら時刻の横に表示されます。
例えば1番上に表示されている12時25分発の便であれば3番ですね。
駅構内にはATMや自販機、トイレ、チケットカウンター、お土産屋なんかがありました。
駅のホームに出ようと散策するもなかなかホームに出れず・・・
(ホームへ向かうドアはあったものの立ち入り禁止みたいになってました)
どうやら一度建物から出て脇からホームに進入します。
ちょうど日が落ちかけていてなかなか雰囲気があります。
1番ホームは建物の脇から直接入れますが、2番線以降は写真の中央にある通路を使って移動します。
けっこうな階段なので荷物が大きいと大変です。エスカレーターなんて親切なものはありません。
線路とホームの高さが同じなので、線路をまたいで移動している地元民もいましたが、やめておきましょう。
駅の看板にはモスクワ行きの文字があり、これがシベリア鉄道であることを改めて実感します。
時計を見ると19時半です。
下見を切り上げて隣のスーパーで夜食を買いこみ「ホテル エニグマ」へスーツケースを取りに戻ります。
今朝と同じ美人さんがフロントにいたので荷物が欲しい旨を伝えて無事に回収できました。
チェックアウト時は過去最速の5秒で終わるほど会話がありませんでしたが、今回はハバロフスクはどうだったか聞いてきたので、とても美味しい街だと嫁が答えていました。
シベリア鉄道を利用する方は駅チカの「ホテル エニグマ」はマジでおすすめっすよ。
スーツケースを引き連れて再びハバロフスク駅へ。
一度建物の中に入って電光掲示板を見るとホーム番号が記載されていました。
建物から出て脇にある階段を上り、連絡通路を渡って2番ホームを目指します。
けっこうな階段です。
まだ20時過ぎでしたが既にオケアン号が到着していました。
我々の「Deluxe」クラスは先頭側なのでホームを歩いていきますが、とても長い!!
せっかくなので先頭車両を撮ってみることにしました。
うーん、無骨な感じが如何にもロシアっぽいですね。かっこいいです。
写真を撮っていると日本人の方に遭遇。
彼はひとり旅でウラジオストクからハバロフスクにシベリア鉄道で来たんだそうだ。
お互い記念撮影を取り合いお別れ。
我々の車両の18番です。(実際は欠番があり18車両も無かったです。)
せっかくなので車両入り口前でもパシャリ。
入り口の高さ半端ないです。
日本の列車ってホント親切ですね・・・
写真撮っていたら車掌さんが入り口脇に出てきていたので、予約しておいたe-ticketの出力を見せます。
乗客リストと照らし合わせて名前を確認されましたが、手続きはそれだけで完了です。
スポンサードリンク
シベリア鉄道
ついに憧れのシベリア鉄道に乗り込みます。
青のカーテンが素敵な通路。
見てのとおり狭いです。
我々のお部屋がこちら。
おぉ〜。素敵!
Deluxeクラスはトイレ・シャワー付きの個室です。
テーブルにはウェルカムフルーツと軽食、水が置いてあります。もちろん無料です。
ソファにはロシア語の新聞やルームサービス、車内販売のパンフレットがありました。
アメニティポーチを発見したので広げてみます。
青が男性用、赤が女性用です。
- 歯ブラシ
- シャンプー
- ボディソープ
- 垢すり
- マウスウォッシュ
- お手拭き
- クシ
- 靴べら
- 耳栓
といった基本装備に加え、
男性用はカミソリ、女性用は生理用品があったりとかなりの充実っぷり。
スリッパも青と赤で可愛いかったです。
お部屋の設備を見てみましょう。
クローゼットですね。小さなセキュリティボックスがありましたが、うまくロックできなかったので使いませんでした。
写真では見えませんが2段ベッド用のハシゴもここに入っています。
液晶テレビが備え付けられています。
が、映らず。どうせ見ないのでかまわないです。
テレビの脇にはコンセントがあります。
日本式のコンセントがそのまま刺さりました。
有線LANがありますが試してません。
右手のドアを開けるとシャワー兼トイレがあります。
カーテンを使ってトイレや洗面台が濡れないようにできます。
床は水浸しになりますがハニカム構造のマットが引いてあるので水捌けは考慮されています。
ちゃんとドライヤーも完備。
鉄道の中とは思えない充実っぷり。
すごいぜシベリア鉄道。
部屋自体は広くないものの2人なら十分ですね。
途中美人車掌さんが現れて朝食について聞いてきました。
ロシア語で話してくるものだから何を言っているかわからなかったのですが、わからないという顔をしていると英語で聞いてきました。
無料か有料かよくわからなかったのと、何時に持ってくるかわからんので断っておきました。パンも部屋に置いてありましたし。
後はベッドの引き出し方を教えてくれました。
ロシア人は基本問答無用でロシア語で話してくるからドキドキです(;´∀`)
出発!
時刻になるとアナウンスも無く動き出します。
おぉ、動き出した〜なんて感動していると部屋にノックの音が。
車掌さん再び。
今度は車内販売でした。食べ物とかではなくグッズ系です。
いらないよーと断るものの食い下がってきます。笑
ノルマとかあるのかな?
笑顔に釣られて熱意に負けてボールペンを購入。
700ルーブルなので約1400円。
しかしほんと美人が多いな。まったく。
こちらが購入したボールペン。
クリップ部分が列車になっていて可愛いです。
会社で使っていますがなかなか書きやすくて気に入っています。
ボールペンを買ったから満足してもらえると思ったら別の商品までおすすめしてくる。
やりおるな。
そして車内販売の後にちょっとしたアクシデントが。
尿意を催したのでトイレを使ったのですが、流すボタンがどうにも見つからず、おしっこ流せないマンになりました(∩´∀`)∩イェイ
そんな訳ないだろうって思いますよね?でもシベリア鉄道の共同トイレって垂れ流しなんですよ。水洗じゃなくて線路上に落とすんですよ。
そんな予備知識があったもんだから、流せなくても不思議じゃないな。って納得することにしました。
嫁に「トイレは流れない。これがシベリア鉄道だ!」って力説しときました。
スポンサードリンク
列車内のシャワー
ハバロフスク2日目は最高気温15度と過ごしやすい気温でしたが坂が多く少し汗ばむことがありました。
せっかくシャワー付きの部屋にしたのでさっそく嫁が浴びます。
出てきた感想が、
「冷たくはないけど、熱くもない」
まぁそうだろうなぁと思いつつmosariも浴びることにします。
が、熱くないどころか冷たいやんwww
水道のママよりは冷たくないと思いますがお湯には程遠い温度です。
昔ベトナムのハロン湾で船内に泊まった時のシャワーを思い出しました。
列車の中で船内を思い出すというアンマッチさに笑いつつ、ひぃひぃ言いながら身体を洗います。
水温はキツかったですがシャワーを浴びるとサッパリしますね。
シャワー付きにしてよかった。
そして髪を乾かしている時に気づきました。
トイレ流すボタンに。
ドライヤーの上のタオルで隠れているところにありました。
とりあえず嫁とシベリア鉄道に謝っておきました。
夜食タイム
シャワーを浴びてさっぱりしたら夜食タイムです。
オケアン号には食堂車があるのでそちらで楽しむこともできますが、シャワーを浴びた後ですし、何より相席した人とウォッカ祭りが始まると聞いていたのでビビって行きませんでした。(でも覗くくらいすればよかったな。)
スーパーで買っておいたビールとカップラーメンで晩酌です。
シベリア鉄道には各車両にサモワールという給湯器があると聞いていたので車掌さんに聞くと普通にポットでした。Deluxeにはサモワール無いのかな?
まぁお湯が手に入ればポットでもかまいません。部屋を出て各車両にいる車掌さんにとりあえずサモワール!って言えばお湯くれます。
酔っ払っているのか揺れていたからかわかりませんがボケまくりですね・・・
個室なのでカップラーメンも気兼ねなく食べられるのがいいですね。
列車の心地よい揺れ、ほのかな酔い、異国の地で寝台列車というシチュエーション。最高の時間ですね。
スポンサードリンク
ベッドモード
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ります。
寝る時はソファーモードからベッドモードに切り替えることができます。
まずはテーブルの脇にあるボタンを押してソファーと反対側にスライドさせます。
スライドすると・・・
こんな感じになりソファー側に余裕が生まれます。
続いてベッドを引き出します。
赤丸で囲った取っ手部分を手前に引き出すと・・・
じゃーん。ベッドが出てきます。
壁の上部には同様に取っ手があるのでそちらを引き出せば2段ベッドになります。
2階にかけるハシゴはクローゼットの中に入っているのでセットすれば完成です。
上段:ハシゴを上る必要があるが揺れが少ない
下段:横幅が広く快適だが揺れが大きい
という違いがあります。酔いやすい方は上段がおすすめです。
mosariは酔いとは無縁なので下段を取ります。
おやすみなさーい。
ウラジオストクへ
ウラジオストク到着予定時刻の1時間前に目を覚まします。
mosariは寝付きがかなり悪い方ですが夜中に1回目が覚めたもののけっこう快適に寝れました。これが知らない人と相部屋とかだと緊張感とかでアレなんでしょうけど。
交代で洗面台を使って準備をしつつ、朝食の用意をします。
ソファーモードに戻し、お湯を使って紅茶とコーヒーを入れます。
パンは部屋に置いてあったものをいただきます。
旅情あふれる優雅な朝食の始まりです。
が、パンがまぁ美味しくない 笑
車窓もこんな感じ。
地味っていうか朽ちた建物も多く、怖い 笑
優雅とは程遠い朝食を終えるとウラジオストクへ到着です。
特になんの確認も無くそのまま車外へ出てOKです。
ウラジオストク駅のオブジェに刻まれた「9288」の文字。
これはモスクワからの距離を表しているそうです。
ロシア広すぎぃ!!
東京-大阪間は500kmですから阿呆みたいな広さですね。
ウラジオストクからモスクワには7日ほどかけて到着するそうですよ。一気に向かうとなかなかキツいでしょうけど、ゆっくり都市間で観光しながら旅ができたら楽しいでしょうね。バイカル湖とか見てみたいですし。
ということで人生初のシベリア鉄道に乗ってウラジオストクに到着することができました!
シベリア鉄道も日本からネットで予約できるので気軽に挑戦可能ですよ。憧れのシベリア鉄道に乗ろうと思ったらこちらの記事をどうぞ。
旅情溢れる鉄道旅行は一度は経験する価値ありですよ。
次回は極東最大の都市ウラジオストクの観光を記事にしたいと思います。
それでは!
コメントを残す