【世界一周470日目】2024.8.11 イギリス セント ヘレンズ
気温:15度〜29度
歩数:21,326歩
1ポンド=187.35円
今日の予定
- 歩く練習するぞっ!その2
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だるい朝
昨日はバックパックを背負ったまま10kmほど歩く練習をしてみた。
まぁ疲れたし多少痛みが出始めた部分もあるけど、とりあえず大丈夫そうではある。
が、寝て起きたらめっちゃ身体がだるい(;´∀`)
ノルウェーではウィリーと10kmの散歩もしたし、8kmのハイキングもしている。
だけど翌日に疲れを感じるなんてことはなかった。
やはり7kgだか8kgほどの荷物を持って歩くというには相当身体に負担がかかるようだ。
でもマチュピチュ行った時は大丈夫だった気がするんだが・・・
うーん。
朝食は相変わらず豪華。
ヨーグルトにフルグラにパン、サラダにフルーツ。
そして暖かいコーヒーに紅茶。
物価の安い国で散々ケチってきたのに物価の高いイギリスで何やってんでしょうね(;´∀`)
でもイギリスは観光してないからね。
ちょっとだけ食事を豊かにして楽しく過ごしてます。
そんな訳で食事を豊かにするべくTescoに買い物に行く。
めちゃくちゃ可愛い2回建てのバスが止まっていた。
こんな可愛いのが現役だと?!
子供みたいに興奮しながらバスの元へ。
近づいたところで気がついた。
ここはレトロ車両を集めたミュージアムで日曜日だけ開館しているようだった。
アトラクションの一環でこのレトロバスに乗れるみたいだ。
小さな子供を連れた家族連れがぞろぞろと受付をしてバス乗り込んでいた。
これはちょっと興味あるぞ〜。と思って値段をチェック。
ミュージアムの中の見学とこのバスに乗れて1人6ポンドだった。
うーん1,200円ちょっとか。
思ったよりも高いな(;´∀`)
値段もそうだしこの後買い物をして散歩も〜となると時間も微妙。
ということでスルー。
ちょっと乗ってみたかったけどね。
まだちゃんとこの街を歩いていないので少しだけ遠回りしてスーパーに行くことにした。
ここがSaint Helensの目抜き通りだろうか。
日曜日だけど人は少なめ。
World of Glassというミュージアム。
こちらは日曜日と月曜日が定休日。
ちゃんと休むのはいいことだけどミュージアムが日曜日定休日ってけっこうきつい気がするぞ?
土曜日やってるからいいのかな・・・
そんな訳で3度目のTescoにやってきました。
倉庫みたいにでかい店舗。
日本の調味料もちらほら。
キユーピーのマヨネーズ5.4ポンド(1,010円)って・・・
日本のものはバリ高いです。
1番上のうどんは初日買ったけど保存料のせいか酸っぱくてめっちゃ不味かった・・・
お腹壊してないので腐ってるとかではない。
ハイチュウめっちゃ好きなんですよね。
400円くらいするので絶対買いませんが(;´∀`)
お買い物じゃい。
このカゴにチョコとビスケットを足してお会計。
18.23ポンド(3,415円)。
今日のTescoアプリの割引価格は〜、
0.75ポンド!!(140円)
まぁ無いよりはマシだし、前回の0.26ポンドから実に3倍である。
これでアプリを入れたことで合計200円くらい値引かれたことになる。
チリも・・積もれば・・・
帰りに公園の前を通ると餌あげおばさんがアヒルにパンをあげていた。
近くで見てたら僕らからももらえるんじゃないかと思って鳥たちが近づいてきた。
可愛い顔してるくせに、
シュー!シュー!
と、一丁前に威嚇してきた。
餌をくれないと怒るみたいだった。
宿に戻ってきたら昼食。
鳥肉入りのトマト煮込み。
これがバカ旨かった。
トマトとニンニクは最強の組み合わせですな。
パンに合う合う。
つい食べ過ぎてしまった。
食後は散歩の準備。
歩く練習をしよう その2
昨日に引き続きバックパックを背負って宿を出た。
ちょっと身体はだるいけど、本番はこれ以上の負荷が1ヶ月以上続くんだもんな。
信じられん・・・
家の近くの水路脇を通る。
昨日は畑コースだとしたら今日は水辺コースだ。
小さな家族連れがいてちびっこが水辺を見ながら、
タートル!タートル!
と興奮しながら僕らにも伝えてきてくれてめっちゃ可愛かった。
いったん水辺から離れて住宅街の中に入った。
暖色系の色でまとめられた美しい花が飾られていた。
向かいのおうちには色とりどりの花たち。
この辺は裕福な人たちが住んでいるエリアなのかな。
花は生活に彩りを与えてくれる。
結婚したばかりの頃はよく花を買ってきてプレゼントしていたけれど最近はめっきり減ってしまっていたことを思い出した。
うーん、ごめんなさい(;´∀`)
住宅街を抜けると水辺に到着した。
Carr Mill Damというダムのようだ。
水辺はハイキングコースになっているようで森の中を歩けるようになっていた。
ゆっくり歩く老夫婦。
ジョギングしている若者。
自転車に乗って走っている家族連れ。
水辺では釣りを楽しむおじさんたち。
イギリスの短い夏を楽しんでいるようだった。
しばらく歩いていると橋が見えた。
帰りは橋を渡って対岸から帰ることにした。
橋を渡らずにその先にある村を目指す。
緑のトンネルを抜けて歩く。
Hai!
Hello!
この辺の人たちは我々にも通りすがりに挨拶してくれる人も多い。
ロンドンじゃこんなことはまず無いだろう。
たかが挨拶、だがそれだけでも心は温かくなる。
挨拶ってのはあった方が間違いなくいいんだけど、日本で知らない人に挨拶するってほとんど無いからなぁ・・・
お店入る時に挨拶しない人めちゃくちゃ多いし(;´∀`)挨拶大事!
そんな訳でサクッと目指していたビリンジ(Billinge)という街に到着した。
この街に何か用がある訳ではなく、ただ宿から5km程度だったので来ただけなのである。
ずっと歩いていたので休憩できそうなベンチを探すも見当たらないので先ほどのダムにあった橋まで戻ることにした。
来た道を戻って橋へ。
橋の上にリスを発見。
めっちゃイギリスっぽい。
ベンチが無いので石でできた橋の縁の石垣に座って休憩する。
バックパックを地面に置くが、Azuはまだバックパックを床や地面に置くことに抵抗がある。
Azuは橋の縁の石垣にバックパックを置いていた。
お、落とさないでね(;´∀`)
休憩するときは靴下を脱いで足を乾燥させるとマメ防止にいいらしいと聞いたので実践。
マジで厚手の靴下だと足が窮屈だ。
靴を脱ぐとまじで生き返る気分だ。
慣れるかと思ったがやっぱりダメな気がするな。
15分ほど休憩して再びバックパックを背負って街に向かう。
休憩まではAzuも元気だったはずだが、帰りは急に口数が減って黙々と歩いている。
重い・・・!暑い・・・!
一気に疲れが出てしまったようだった。
20度ちょっと超えてるくらいかと思ってたけど、後で調べてみたら今日だけ気温が高くて29度だったらしい。
なるほど、暑さを感じる訳だ。
水辺を離れて住宅街の入口で渡る必要の無い道路を渡ろうとするAzu。
道の向こうには小さなコンビニがあった。
冷たい飲み物が欲しい・・・
コンビニの中に吸い込まれるように入るとエアコンが効いていて涼しい。
店主はスリランカ人でうさんくさい笑みを浮かべていた。
ファンタの350ml缶が79P(150円)で売っていたのでレジに持って行く。
レジにカードの決済端末は見えるが小さな店だと断られる可能性も大いにある。
カード使えます?
もちろんさ!あっ、79Pじゃダメだ。
やっぱり(;´∀`)
現金は持っていないので断念。
たぶんここでAzuの心が折れた。
店を出た後はより一層喋らなくなってしまった。
話しかけても気のない返事ばかり。
そして久しぶりに口を開いた。
これは何か目的が無いと辛いね。重いし、ただキツいだけだよ。
これが僕にはAzuのgive up宣言に聞こえた。(本人は違うと言っていた)
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歩く理由
我々がやろうとしているサンティアゴ巡礼の道のりは約800kmだ。
それを毎日バックパックを背負って20km〜30kmほど歩く。
今日の10kmなんて本番からしてみればまだ半分にも満たない距離なのだ。
間違いなくキツい。
800kmって東京からだと札幌まで行ける。
西方面なら広島の手前くらいの距離だ。
それをバックパックを背負って歩くってのは普通はまぁ・・やらないだろう。
それでも僕は歩くことを決めた。
別に僕らはカトリックでもなんでもない。
ただヨーロッパの田舎の道をただただAzuと一緒にひたすら歩き続けたら楽しいだろうなと思ったのだ。
この感情を言葉に例えるのが難しいと思っていたのだけれど、この間お世話になっていたノルウェー人のエレンの言葉がすごいしっくり来た。
この後はサンティアゴ巡礼したいんだ。
あなたたちは宗教を持っているの?
いや持っていないよ。ただ、歩くだけです。
そう、Elemental journeyね。
Elemental・・・元素的な、基礎的な、自然の力や要素に関連するというような意味を持つ英語。
これを僕は原始的な、もしくは地球を感じる旅という風に解釈した。
公共交通機関を使わずに昔のようにただ歩いてゴールを目指す。
人の温かさと自然の美しさを感じる旅になる。
そんな予感がしている。
それにこのサンティアゴ巡礼は年々参加者が増加しているという。
2023年には45万人もの人が歩いたそうだ。(最短で100km以上歩けばカウントされる)
何が人々を惹きつけるのか?
その道を歩いた先にどういう景色と感情が湧くのか興味がある。
だがAzuにはこの巡礼に意味や希望を見出していなかった。
目的は確かに無いと大変だよ。Azuは何のために歩こうと思ったの?
mosariが歩こうって言ったから。
それだけ?他に何かないの?
無いよ。
これは困った。
確かに誘ったのは僕だ。
でも一緒に歩こうと言ってくれたからには何かしらAzuもポジティブな感情を持っていると思っていた。
大変だけど楽しそうだと思ってくれた何かがあったと思っていた。
思い込んでいた。
だって巡礼をしたいと言い出したのはもう1年以上前のことだ。
何かしらAzuの中で巡礼に対する目的、あるいは期待する何かが生まれていると思っていた。
だがそれが無いという。
それは厳しい。
人に言われて着いてきただけでは辛い時に頑張れない。
1日2日だけだだったら一緒に頑張ろうと言える。
でも1ヶ月以上だ。
そんなに頑張ったら心も身体も折れてしまう。
信念にも似た何かまっすぐとしたした芯が無ければ乗り越えることは難しいだろう。
最悪途中でバスを使ってもいいと思う。
怪我をしたり暑さで断念した人も見かける。
別に失敗したからって何かある訳じゃ無い。
歩く権利を持っているだけで歩くのは義務じゃ無いのだ。
だから逃げ道だってあるってことを伝えてみたけどAzuの中でそれはプラスの情報にはなり得ないようだった。
まいったな。
これじゃ楽しく歩けるのは1日目の10kmまでだ。
残りの790kmは辛いという思い出で終わってしまうかもしれない。
Azuに何か目的あるいは希望を持ってもらいたい。
疲れ切ったAzuは部屋に戻ってくるなり仮眠。
目が覚めたらシャワーを浴びて夕飯。
サクッとラーメンにした。
昨日は食事をしっかりと作る元気もあったが今日は疲れ切っている。
巡礼がマイナスのイメージになってしまったまま練習を続けるのは辛いだろう。
食後は巡礼をテーマにした映画を見た。
僕も見たことが無かったが巡礼の様子を見ることで何かしら得られる感情があると思ったのだ。
それをAzuなりに噛み砕いて目的を探すヒントになればと願ってのことだ。
よし、今日はブログやインスタを辞めて巡礼の映画をみよう。
え?今日じゃなきゃダメなの?
少しでも早い方がいいと思う。
Azuは乗り気じゃなかったがこのまま明日を迎えてもいいことなど無いと思ったので半ば無理やり見てもらった。
タイトルは英語名だと「The Way」、日本語だと「星の旅人たち」というもの。
疎遠になってしまった息子の死を告げる電話を受け取った父親であるトムが主人公。
亡き息子に会いにフランスとスペインの国境の沿いの街サンジャン・ピエ・ド・ポーにやってきたトム。
そこで息子が巡礼中に命を無くしたことを知る。
息子が何故歩こうと思ったのかはわからない。
だから息子の意思を継いで歩くことにした。
息子のバックパックを背負って。
その長い道の上での出会い、そして道の最後に何を見るのか。
内容は非常に面白かった。
美しいスペインの原風景もそうだし、巡礼者たちの歩く理由もまた面白かった。
主人公は先に触れた通り息子の意思を継いで歩いたが、他にも
- 痩せたい
- ゴールしたら禁煙する
- 作家としてスランプになってしまったから
なんて全く宗教と関係無しに自分なりに目的を決めて歩いていた。
それぞれが最後にどうなったかという話も面白かった。
俄然やる気になってきた。
肝心のAzuはどうかというと、あまりいい感情は持たなかったみたいだった。
結局歩いたところで・・・
などと寂しいことを言う。
これは困った。
もう日が変わる。
結局明日に持ち越しになってしまったが、どうなることやら。
■Instagramはこちら
フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
明日は・・・どうなるだろうか。
そ、それでは!