【世界一周168日目】2023.09.19 ジョージア トビリシ 〜 ウズベキスタン タシケント
気温14度〜25度
歩数:7,671歩
1スム=0.012円
今日の予定
- 中央アジアのウズベキスタン
- キルギスタンに行けたら移動
最初に言っておくと今日は完全に失敗してるので生暖かい気持ちで読んでやってください。
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起床から空港へ
今日は11時55分のフライトで中央アジアのウズベキスタンの首都サマルカンドに飛びます。
2ヶ月歩き回ったヨーロッパといったんお別れ。
感慨深い気持ちになりながら6時45分に宿をチェックアウトして空港に向かった。
が、Googleマップが表示していたバス停では無惨にもバスは素通り・・・
あるぇ〜?
まぁ渋滞とか不測の事態に備えてめちゃめちゃ早く出ているので全然大丈夫。
別のバスの運ちゃんにバス停を聞いてなんとか辿り着く。
市内と空港を結んでいるのは337番です。
20分に1本は来ているので適当にふらっと来てOK。
キャリーケースをもっているので朝の通勤とかで乗れなかったら怖かったけど、スッカスカでした。
わんこまで乗ってました。
1時間くらいかかると思っていたら40分ほどで空港に到着。
わんこもちゃんと空港で降りる。
このわんこはどこのフライトかな?
チェックイン
インフォメーションセンターのお姉さんにウズベキスタン航空のチェックインカウンターがどこか聞いてみたら、
Every Day Change.(いつも変わるからわからないわ)
そうですかそうですか。
結局ウズベキスタン航空は3時間前までチェックインカウンターが開かず45分ほどお土産を見て時間を潰した。
やはり空港は高い・・・
お土産として各国で買ってるマグネットが15ラリ(837円)もした。ちょっといいやつだったけどそれにしても高い。
ジョージア語はマジで1mmもわからない・・・
保安検査と出国審査を終えて制限エリアへ。
あれ、国際線なのに水を持ち込めちゃったぞ?いいのかジョージアよ。
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ラウンジ
時間があるのでプライオリティーパスが使えるラウンジへ。
トビリシの空港にはこのラウンジしか無いようなのでビジネスクラスの乗客もここにぶち込まれる。
故にカードで入れるけど食事などは以外にもしっかりとしていた。
落ち着いた空間で搭乗時間まで・・・
飯!飯!飯!
久しぶりのタダ飯なので2人でがっつきます。
フルーツ、ハムやチーズ、パンなど。
暖かい食事1。
暖かい食事2。
フリードリンク。
コーラや、ビール、炭酸水。
洋酒など。
か、快適すぎる・・・
人がダメになる。
ラウンジ恐るべし。
mosari!トイレめっちゃ綺麗。紙流せるよ。
そこ?!
ウズベキスタン航空HY746便
- 便名:HY746便
- スケジュール:9月19日11:55トビリシ発ー15:55タシケント着
- クラス:エコノミー
- 機材:A320-neo
- 予約クラス:不明
- 2人分プライス:148,940円(1ヶ月後の復路含む)
初めてのウズベキスタン航空です。
トビリシ ー タシケント間の往復で74,470円なり。
65,000円くらいで乗り継ぎの便もあったんですけど18時間とかかかるので少しでも中央アジアの滞在時間を伸ばすためにチョイス。
搭乗開始時間が始まったら早めに機内へ。
ああああ2ヶ月ぶりのボーディングブリッジぃぃいい!
めっちゃワクワクします。
機内は3−3配列。
真ん中にカートが通るとトイレに行けなくなるやつ(;´∀`)
ただし隣の席が空いており、3シートを2人で使えることに(∩´∀`)∩
朝早かったのでうとうとしてたらあっという間に空の上。
シートの前後幅は狭め。
でもフットレストあり。でもフットレスト使うと足が前のシートに刺さります。
USB電源はモニターの下に。
機内エンターテイメントはいくつか映画がありましたが当然日本語は非対応。
イヤホンは離陸後に配られました 笑
離陸後40分ほどでドリンクサービスがありました。
コーラやジュースなどが選べましたが。アルコール類は無し。
mosariはコーラ、Azuは緑茶のホットをもらってました。
ちょうど飲み物が飲み終わった頃に機内食が配られました。
ビーフかチキンから選べますが、mosariはビーフを、Azuはチキンを頼みます。
ビーフはシンプルな肉を焼いたもの。
付属のケチャップやマスタードなどを使っていただきます。
味は全体的に大味というか雑というか。
決して不味くは無いけど、うまくもない、そんな感じ。
ハムはこの厚みw
食後のタイミングでトイレにいきましたが、帰りのタイミングでまたドリンクサービスでカートが通路を塞いでしまったにでトイレから戻るのに20分くらいかかってしまった(;´∀`)
キャビンクルーの方は真面目に淡々と仕事をこなしており笑顔とかは無かったです。
僕のクソみたいな発音だと英語もあまり通じなかった・・・
また、乗客は顔が濃くなり、韓国人がめちゃめちゃ多かった。
たぶんアシアナ航空あたりのコードシェア便になっている気がする。
窓からはウイングレッドと中央アジアの荒廃した雰囲気が見てとれた。
こんな何もなさそうなところに本当に人が住んでいるのだろうか?
新しい土地はすごくワクワクさせてくれる。
3時間のフライトなのであっという間にタシュケントに到着。
ウズベキスタン航空の機材がたくさん駐機されていた。
タシケントの空港。
沖止め。バスで空港へ。
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入国審査
さて毎回ドキドキさせてくれる入国審査。
ジョージアに入る時はパスポートの偽造を疑われてめっちゃチェックされてしまったからちょっとびびる。
バスから降りて建物に入るといきなり入国審査ブースが。
ウズベキスタン国民とその他でレーンが分かれていた。
当然その他にAzuと並んでいると警備員の人から、
おっさん、あんたはこっちだ。
そう言われてウズベキスタン国民のレーンに並ぶことに。
手には日本のパスポートを持っているにもかかわらず。
なんだよ、すげぇ適当じゃん。
これは絶対素通りできるわ。
そう思いながら審査が始まる。
・・・
・・
・
はい、今回もめっちゃ疑われました。
パスポートの写真と自分が一致しないというおっさん。
メガネを外せ
髪をかきあげろ
そう言われて何度もパスポートと自分の顔を交互に見る審査員。
次第にその数は2人、3人と増えていった。
おまいら見過ぎだろ・・・
さらに
IDを出せ
パスポート?あなたが持っている
別のIDだ
別のIDはない。日本人はパスポートだけだ
ならこの紙に日本語のサインを書いてみろ
なんでこんな疑われてるん?
サインを書くとパスポートの署名欄と筆跡を確認される。
別室送りだけはやめてくれよ・・・
そう思っていたら
チッ、バンッ!
軽く舌打ちされたような気がしたが、無事にスタンプをもらうことができた。
先に進むとAzuが心配そうに待っていた。
Azuは大した質問もされずにすぐに入国できたそうだ。
なんなんだこの差は・・・
ジョージアに続いて厳しい審査。なんかパスポートが疑われてる感じなのはなんなんだろう。いや、Azuは疑われてないから見た目の問題か・・・
釈然としないがウズベキスタン入国です。
空港で運命の選択
入国後は荷物を受け取る。
同じフロアに入国審査、バゲージクレーム、到着ロビーがあるめちゃめちゃ小さな国際空港。
荷物を受け取ったら「Ucell」という会社のSIMコーナーがあったので並んでみた。
中央アジアは欧州のようにはいかないかもしれないと思い、ウズベキスタン、キルギスタン、タジキスタンなどを周遊できるSIMがあってもいいかなと思って聞いてみることに。
前の客が長引いて10分ほど待つことに。
mosariの番が来たので
Excuses me
No Sim!
そうですかそうですか。
無いなら先に言ってくれよ。
一応こんなプランを取り扱っているみたいです。
30日使えるSIMカードで最低プランでも20GB使えて50,000ソム。607円・・やすっw
気を取り直してインフォメーションセンターがあったのでキルギスタン行きのバスについて聞いてみた。
やぁ、キルギスタンのビシュケクに行きたいんだけど、このバスステーションから行けるよね?
バスだって?電車で行くべきだ。快適だし安くいけるよ。
電車もあるの?
Andijanまで電車で行く、そこから歩いて国境を超えて、バスに乗れば行けるよ。この方法がおすすめだ。
と、電車で国境近くまで行く方法があるそうです。
これは知らないルートだったからちょっと魅力的。しかも安いだなんて。
お兄さんにタシケントにある駅名と、目的地の駅名を紙に書いてもらった。
調べてもらうと後1時間後に電車があるらしい。
今日は17時半発か0時発の二つがあるらしいが後1時間後の17時半に乗れたら無駄がなさそう。
全く聞いたことが無いルートだったので幾分かの不安はあったものの、これまでなんとかなっていたし、なんとなく人と違うルートで行ったみたいという思いもあって、急いで電車で行くことにした。
これまでの経験上、都市から近郊の都市へのバスはあったから電車で国境まで行った後もバスでなんとかなるはずだ。
急いで空港内のタクシーブースに寄って先ほど書いてもらった電車の駅名に行きたい旨を伝える。
電車の駅までは140,000ソム(1,701円)だ、大きな車を手配してあげる。
ん?大きな車はいらないよ、小さいタクシーでしくよろ。
小さいタクシーなら90,000ソム(1,094円)だ。
カードが使えなかったので同フロア内にあるATMで1,000,000ソム(12,152円)分キャッシングした。
90,000ソム(1,094円)を払って出入り口近くのタクシーブースのおっさんにレシートを見せる。
タクシーに乗り込んで電車の駅へ。
この旅初のタクシーは非常に快適だった。
タクシー楽だなぁ・・・
7〜8kmほどの距離だったが渋滞で30分ほどかかった。
タシケント・ユーニイー駅が近づいてきた。
タクシーから降りると多くの学生たちで賑わっていた。
近くに学校でもあるんだろうか。
出発まで残り25分ほど。
チケットカウンターの位置を聞いて窓口に並ぶ。
事前に聞いていた通り17時半発の電車があった。
カードは使えず現金で1人100,000スム(1,214円)を支払った。
チケットを持ってホームに向かうとすでに電車が到着していた。
が、急いで夕食用のパンを購入して電車に乗り込んだ。
・・・これが大変な事態を引き起こすとも知らずに。
車内はまさかの2−1配列。
インフォメーションセンターのお兄さんの言葉を思い出す。
電車は快適だよ。
なるほど。確かにこれは快適だ。
前後幅も横幅も広く、フットレストもある。(フットレストはあっても使わないけど。)
しかも紅茶は無料。車内販売でパンや飲み物などもあった。
WIFIは無いけどUSBのソケットも付いている(TYPE-Cではない)。
トイレもあってきちんと清掃されていた。
車内には韓国人バックパッカーがいて彼もAndijanに行くそうだ。
他にもスーツケースを持った人も何人か見かけた。
なるほどなるほど。確かにAndijan経由でキルギスタンに行く人は多いのかな。知らんかったわ。
そんなことを思いながら電車での旅路を楽しんだ。
バスは何度も乗っているけど鉄道はそう多く無い。たいていバスの方が安いから。
だから久しぶりの鉄道はとても楽しかった。しかも中央アジアに着いたという高揚感もある。
車内からは燃えるような太陽が沈むところだった。
当たり前だけど今まで見てきた太陽と同じもの。でも見え方は随分とギラついているようでアジアの熱気を表しているように感じた。
中央アジアの旅は楽しくなりそうだ。
その後は街頭が一切無い真っ暗な道をひたすら進む。
途中何個か駅に停まったけどどこも薄暗くてあまり電気に余裕が無い(もしくはお金)国なのかなと思った。
薄暗い車内で夕食。
駅の構内で買ったものだが、3個で21,000ソム(254円)。
サモサと呼ばれるパンは中にお肉が入っているこの国ではよく食べられているようだった。
味はまぁまぁ。
電車の旅も残り1時間ほどというところでさっきまで寝ていた韓国人バックパッカーが目を覚ましたので少し会話をした。
あまり英語が得意ではないようでGoogle翻訳を使って日本語に変換してくれた画面を見ながら会話する。
どこへ行くのですか?
そう聞かれたのでこう答えた。
この後国境を超えてキルギスタンに入ってビシュケクを目指します。
そう伝えるととても驚かれた。
そしてまたGoogle翻訳を使った画面を見せてくれて、今度はこっちが驚いた。
恐らくあなたは辿り着けません。今すぐタシケントに戻ってカザフスタン経由のバスに乗るべきです。
てっきり彼もキルギスタンを目指していると思っていたからびっくり。
あなたはどこに行くのですか?
私はAndijianに2〜3日滞在後、タシケントに戻ります。
なんじゃそりゃw
聞けばまだ宿も予約していないそうで、自由気ままに回っているみたい。
うーん、今すぐ引き返せって言われてもな・・・
旅人の意見ももちろん大事だけど、これまでインフォーメーションセンターではかなり正確な情報をもらって来ていたので大丈夫だろう。
何の根拠も無かったがこれまでの経験上インフォメーションセンターを信じてそのまま向かった。
と、言うかGoogleマップを見るともうすぐ目的地に着いてしまうし。
そこでふと気になった。
聞いてた話ではAndijanから国境を歩いて超えるみたいなのだが、Googleマップを見ていて違和感。
Andijanから国境までは少し距離があるのだ。
国境ギリギリまで行けると思っていたので、どこの国境を目指すのかこの時点では知らなかった。
歩いて国境を渡れる、と言っていたものの別の交通機関が無いと辿り着けない距離だ・・・
ま、まぁミニバンが止まっててすぐに国境まで行くことができるよね?
他にも大きな荷物を持っている人もいるし。
不安になりながら電車は0時ごろにAndijanの街に到着した。
約6時間半の電車旅。
当然辺りは真っ暗。
薄暗い街頭を頼りに駅の出口を目指す。
駅を出たらたくさんの客引きがいた。
他のトラベラーと一緒にバンの相乗りしようかと思っていたのだが、皆客引きには片目も触れずに歩いていく。
ドライバーと話をしている人が誰もいない。
他の乗客はそのまま迎えの車に乗って街へ消えてしまった。
嫌な予感がする。
誰も国境を目指していないという事実。
時間は深夜0時過ぎ。
必死にタクシーの運ちゃんは我々をタクシーに乗せようとしてくる。
1人100,000ソム(1,214円)。2人200,000ソム(2,427円)だと言う。
高すぎる!
タシケントからここまで来る鉄道と同じ値段ではないか。
しかもシェアタクシーでもう1人いるからこれでも安いのだと言う。
だが、そのもう1人というのもかなり怪しい。
どう見ても彼はタクシードライバーの友人というかサクラにしか見えない。
価格も高いし、サクラがいることで全く信用できない。
どうする、どうする。
このままこのタクシーに乗っていいのだろうか?
だが国境に行くには他に方法が無い。
そんな中、暗闇の中に先ほどの韓国人が歩いていることをAzuが発見。
!!
急いで韓国人を追いかける。
どこに行くんですか?
安いホステルを探してる。
見つかりましたか?
見つからない。あなたは?
タクシーに乗って国境に行くか悩んでます。
この時間に国境に向かうのは恐ろしいことです。ここで1泊するべきだ
その通り。
彼は安い宿を探しているはずだから国境に行くのはいったん諦めて1泊して体勢を整えるのも手だなと思ったのだ。
そんな話をしていると先ほどのドライバーたちもやって来た。
もうここからはカオスだった。
韓国人もターゲットにされてタクシードライバーから宿を紹介されまくっている。
が、1人1泊25ドル(3,685円)が最安だと言う。
そこにタクシー代金も追加でかかるという。
韓国人も高すぎると交渉し続ける。
僕らはタクシー代が高いのに合わせて、本当に国境を超えた後にビシュケクに向かうバスがあるのかを聞いていた。
こんなに国境へ向かう人がいないのに、その先からバスは出ていないのでは無いか?という不安もあった。
タクシーの運ちゃんは絶対にあるから安心しろと言う。
だが、国境を一度超えてしまったら僕らはもう簡単にはここに戻ってこれないので彼らはタクシーに乗せるための嘘を言ってくる可能性も大いにあると思った。
本当に信用できなかった。
かなり渋っているので値段は2人で140,000スム(1,700円)と下がったものの、素直に頷くことができなかった。
気持ち的には1泊するしかないかなと思っていた時に警察がやって来た。
警察は英語がわからないのでGoogle翻訳を使ってウズベキ語を見せながら事情を説明すると彼らは、タクシードライバーと何か話した後に
- タクシー代の140,000スムはいい価格だ
- 国境を超えた後にバスは絶対にある
そのような返答をしてきた。
問題なのはこの警察がどっちの味方か。
本当なら警察を信じたいところではあるが最初に警察がやって来た時にタクシードライバーと握手をしていたのが引っ掛かった。
顔馴染みなのだろうか。
だからドライバーたちの味方になっている可能性が高いと思った。
やはり1泊した方が無難だろうか。
そう思っていると、今度は現地の若者グループもやって来た。
困っているのかい?もしよければ間に入って翻訳するよ。
助かった!
彼らに事情を説明すると警察、ドライバーなどに話ながら状況を整理してくれた。
結果、彼の返答も警察と同じものだった。
が、彼らのことは信用できると思った。
今はキルギスに行くけどその後にウズベキスタンに戻ってくるという話をしたらとても嬉しそうだった。
自分の国を愛している証拠だ。
この少年たちの言葉を信じてみたくなった。
Azuにどうするか確認すると、Azuもこの時間に安宿を探すのは大変だろうから、彼らを信じて国境に向かった方がいいのではないか?と言う。
我々はSIMが無いので彼らに案内してもらうしか無いのだ。
・・・
・・
・
深夜1時過ぎ、パトカーの青と赤の回転ランプが照らす中、かれこれ1時間ほど交渉し続けた。
悩みに悩んで。最終的に国境に向かうことにした。
ただし警察がいる場で最後念入りに確認した上でタクシーに乗り込んだ。
- 値段は2人で140,000スム
- 国境を超えたところにバスがある
タクシードライバーに連れられて国境へ。
途中でタクシードライバーが屋台に寄ってサモサを買って食べ始めた。
食べてごらん
そう言ってちぎったサモサをくれた。
Azuは深夜に肉入りのパンを食べる気にならないのは知っていたのでAzuの分はこっそり自分が食べた。
丁寧におかわりまでくれたので結局1個分まるっと食べてしまった気がする。
うーん、本当はいい人なのか・・・?わからんな。。。
迷いながら15分ほどかけて国境に辿り着いた。
ここで彼が悪いやつなのか本当はいいやつだったのかわかる。
お会計だ。
車内でこっそり140,000スムを手元に用意してある。
これ以上は出さないという意味を含めて財布は彼には見せない。
キャリーケースをトランクから出して140,000スム(1,700円)を渡した。
このまま受け取ってくれるか、何か言ってくるか。彼の返答は・・・
・・・
・・
・
140,000スムは一人分だ。
はい、やっぱりクソ野郎でした。
絶対に追加は払わない。
2人分で140,000スムだと言ったろ!
目に力を入れて彼の目を思いっきり見ながら伝える。
最後まで嫌な思いをすることになった。
ウズベキスタンはいい国だと聞いていたが、いきなり印象が最悪になった。
もちろん払わずにタクシーを背にして国境へ向かった。
国境の前には何軒もお店が出ており、歩いて国境を超える人を何人か見かけた。
彼らに付いてウズベキスタンのパスポートコントロールに到着した。
こんな時間にアジア人が2人出国など怪しまれるかと思ったが特に何も言われずに出国することができた。
そこで不思議な光景を見た。
ウズベキスタンとキルギスタンの中間地点に多くのゴミが転がっており、そこに座っている人を何人も見かけた。
いったいどういうことなんだろうか。見た目は完全にホームレスのソレだ。
すごく危ない感じがしたので目を合わせないようにして足早に立ち去る。
まぁ銃を持った警備員がたくさんいるので変なことはしてこないと思うが・・・
キルギスタン側のパスポートコントロールに入ろうとしてパスポートを見せたのだが、その前にいた女性はパスポートでは無く現金を渡しているところをAzuが目撃したと言う。
賄賂だ。
彼女は不法入国なのだろうか?
だが、ここまで来るのに何回もパスポートを見せているし、入国審査ブースで不正などできるものだろうか?
真相はわからないが、もしかしたらよくあることなのかもしれないな・・・と思った。
そうして何人かは失敗してしまい、立ち往生している人が先ほどのホームレスなのかもしれない。
そんなことは無いと思いたいが、日本の常識など通用しないのもまた当たり前なのだ。
キルギスタンの入国審査ではこれと言ったことも聞かれずに簡単に入国することができた。
ジョージア、ウズベキスタンと続けてパスポートの偽造を疑われていたのですんなり入れることに安堵した。
だがホッとしたのも束の間だった。
キルギスタンに入国したものの、辺りは薄暗く、バンが1台停まっているだけだった。
このバンが何度も確認したビシュケク行きのバスか。
運転手に尋ねる。
このバスはビシュケク行きですか?
いや、エアポート行きだ。
ビシュケク行きのバスはありますか?
無い。
え?ウズベキスタンではあると聞いて来たのですが・・・
無い訳が無い。
インフォメーションセンターでも警察にも地元の若者にも聞いて来た。
あるはずだ。今度はキルギスタン側がタクシーにでも乗せようとして無いことにしているのでは無いか?
そう思いたかったがドライバーの返事は。
absolutely No(絶対に無い)
深夜2時。
キルギスタンの国境を抜けたところで道が途切れてしまった。
我々は間違えたのだ。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
何を信じたらいいのかわからなかった。
まだまだビシュケクには辿り着けそうに無い。
それでは!
めちゃくちゃ続きが気になる何この小説…みたいな終わり方して早く続きが読みたいです。夜中の海外の貧国は怖すぎです。
yukonaka40様
こんにちは〜。
変なところで更新途絶えてすいませんw
無事に生きてます。
夜中の自力国境越えはしちゃダメですね(;´∀`)
入国審査官の不正や、賄賂を要求する口実などは知っておいた方がいいです。税関職員のスリや薬物冤罪なども。結論だけ言うと、揉めたら勝ち目はありません。そういう噂のある国境は通過しないのが吉です。貧国や旧共産圏はもちろんですが、アメリカでも例があるほどです。パスポートを怪しまれるのはあまりいい兆候ではないのですが、ご夫婦なのでなんとかなると思います。私の経験上、混雑している時ほど良くないことが起こる気がします。神のご加護を。
まつ様
コメントに気づかず返信遅くなってすいませんm(_ _)m
ほんと国境関連の賄賂は怖いので気をつけないとですよね・・・
パスポートはだいぶ怪しい感じになっていましたが、中央アジアを抜けてからは疑われることも少なくなりました。
ちょうど国境でトラブルがあったのでより一層気を引き締めて行きます・・・!