【世界一周429日目】2024.6.14 アグアス カリエンテス
気温:12度〜27度
歩数:13,301歩
1ソル=41円
今日の予定
- マチュピチュへ
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マチュピチュへ向かうぞ!
4時に起きて朝食を食べてマチュピチュに備える。
マチュピチュの中は飲食禁止となっているのでしっかりと食べておこう。
(バナナやみかんなど食べている人はこの後見かけた)
5時に宿を出て5時5分ごろにバス停に到着。
結構な人数がすでに並んでいた。
我々は奥に見える橋の手前らへんに並んだ。
バスは5時半になると数台がやってきたので、2台目のバスに乗り込めた。
バスは普通の2−2配列。
朝早いにもかかわらず車内には前向きなオーラが立ち込めていた。
みんなマチュピチュが楽しみでしょうがないのだろう。
限りなく需要がないのはわかっているがいつものやつ。
ゲートには20分ほどなのであっという間なので狭くても問題無い。
バスはグネグネグネグネ何度も九十九折りを繰り返して山頂へ。
かなりの急勾配のようだが道にはヘッドライトの灯りがたまに見える。
この時間から登っている猛者がいるようだ。
バスから降りると入場ゲートが見えた。
このゲートを越えてしまうと中にトイレが無いので、心配な方はゲートの右手にある小さな階段を降りたところにトイレがあるので済ませておう。
利用料は2ソル(82円)。
ゲートでチケットとパスポートを見せていよいよマチュピチュの中に入る。
ついにあのマチュピチュだ。
ここで簡単にマチュピチュの紹介。
マチュピチュはペルーのアンデス山脈に位置し、ウルバンバ渓谷の高い尾根の上にあるインカ帝国の遺跡である。
15世紀に築かれたとされ、その後何らかの理由により廃墟と化している。
その特徴は漆喰を使わずに大きなブロックを結合させるという精巧な技術で築かれた石垣、天文学を考慮して作られた建物、そしてそれを上から見下ろした時の壮大な眺めが有名。
ただし、これらの建物が具体的に何のために使われたのかは謎のまま。
文字を使わない文化ゆえになにもわからないそうだ。
ただ一つ言えるのは、太陽を崇めているがゆえにこのようなアンデスの山奥の高いところに作られたのでは無いかと想像できる。
周りはびっくりするくらいの山々に囲まれており、いったいどうやってここを見つけたのか不思議なくらい奥まった場所にあるのであった。
さて、そんなマチュピチュに入場する。
が!
まさかの!
・・・
・・
・
うん、なんも見えん。
霧なんだか雲に包まれており、少し先はもう真っ白。
これではあのポストカードのような光景を見ることはできないのでは無いのだろうか。
これである。
マチュピチュといえばこの光景があまりに有名。
一抹の不安を感じながら階段を登っていく。
ちなみに我々はサーキット2-Bなのでポストカードのような光景を見ることはできない。(この視点はサーキット1のみ)
サーキット2-Bでも近しい光景が見れるはずだが、実際どんな感じか確かめてみようではないか。
息を切らしながら階段を登っていく。
石造りに茅葺き屋根の家などを見ながらビュースポットへ進んでいく。
そして最初に飛び込んで来た光景がこちら。
ま、マチュピチュだ!
がっかりな光景だと思われるかもしれないが、朝靄に包まれた幻想的な光景だった。
ネットで見てきた青空の写真とは異なるリアルなマチュピチュがそこに静かに佇んでいた。
朝一なので観光客もまだ少ないし、この光景で写真を熱心に撮る人もいない。
ピチュチュチュチュ。
鳥の囀りを聴きながら静かに晴れ間を待つ時間はとても贅沢な時間だった。
これは6時に入場したものだけが得られるどこか非現実的で、より廃墟の寂しさを感じさせる光景だった。
どうやら僕はこうした雲がかったり、霞んでいる光景が好きなのかもしれない。
ウユニ塩湖でも思い出すのは真っ青な鏡張りでは無く、この世の終わりを告げるような雲に包まれた薄明だった。
Azuは青空のマチュピチュが見たいと張り切っているけど、この光景は本当に言葉では形容し難い美しさがあった。
風を感じることは無いが雲だが霧だかは常に流れて一時足りともそこに止まることを知らない。
インカ帝国時代、ここに住んでいた人たちは朝このような朝靄の中暮らしていた。
それは実際にこの目で見なければわからないことだった。
そうした朝靄の中生活している姿をアレコレ想像しているのはとても楽しい。
あの家から人が出てきて、少し遅れてあの家から。
あの人は畑に向かって・・・
そんな風に勝手にかつての暮らしを想像するのはとても楽しい時間だった。
この時期の日の出は6時10分。
でも山に囲まれたマチュピチュに日差しが差し込むのはもう少し時間がかかる。
少し明るくなってきた頃に少し雲が晴れてマチュピチュの全貌が見えた。
あのマチュピチュだ。
奥にそびえるワイナピチュは隠れたままだったけど、村の様子が見えて興奮を抑えきれない。
でも雲の流れは自由気ままだ。
またこうしてすぐに隠れてしまう。
そう簡単に見せてくれないのがまたもどかしくもあり、楽しくもあった。
あっという間の1時間。
7時10分ころになって太陽の光がついに差し込んで来た。
ここからは不思議なもので光が差し込むと一気に晴れ渡った。
そしてついに、
・・・
・・
・
マチュピチュと背後にそびえ立つワイナピチュを見ることができた。
これが新しいサーキット2で見られるビューだ。
ポストカードみたいな光景と遜色ない絶景だ。
僕たちは今マチュピチュにいる。
穏やかな悠久の風を頬に感じながらただただその興奮を噛み締めていた。
魂が震える。
世界中を魅了する確かな光景がそこにあった。
これにはAzuもにっこりだ。
ちなみに待っている間は寒かったが、太陽が出たら一気に暑くなった。
もちろんmosariも感動しすぎてちょっと涙が出そうになってしまった。
マチュピチュが素晴らしいのはもちろんのこと、その背後にそびえるワイナピチュの放つ不思議なオーラを感じずにはいられなかった。
登りたくなる人が多くいるというのも納得だった。
実を言うと我々がいるポイントは新しいサーキット2の中での最上段ではない。
ここからもう1段上がってみるとこんな感じのビューになった。
ほぼポストカードと同じになった。
↑が我々が見たビュー。
↓がよく見るマチュピチュの絶景。
うん、ほぼ同じですね。
新しいサーキット1はもう少し上まで行けるのでもう少し高いところから見下ろせるけれど、サーキット2でもばっちりと素晴らしい景色を眺めることができた。
となると、サーキット1を選ぶ理由はあまり無さそうかな。
サーキット1は遺跡の中には入れないのでね。
なお、本当はサーキット2の中でも上の段に行ける2-Bと最初に撮影したスポットまでの2-Aに分かれているが、我々が行った時は区別無く下の段を見た後に上の段に移動することができた。
今後は変わるかもしれないが。
そんな訳で下って遺跡の中へ。
ここまで来ると多くの人で賑わって大混雑だった。
時間的に7時組もとっくに到達している。
この門はマチュピチュ遺跡への入口の一つだったようだ。
お邪魔します。
中に入ると居住エリアと思われる場所に出た。(実際は倉庫だったという話も)
多くの石造りの家が建ち並んでいた。
本当は上に茅葺き屋根があったはずだがそれらはもう無い。
村の中心には広場のような場所がある。
きっとここでお祭りなんかを開いていたのだろうか?
人間が入ってくる前はここにリャマたちがいるのが見えたが人の気配を察知してどこかへ行ってしまった。
程なくして神殿エリアに入ってきた。
今にも崩れそうだが滑らかな石を積み立てて作られていて技術力のが高さを感じさせる。
主神殿脇にある3つの窓の神殿。
夏至の日に日の出の位置を正確に捉えるように作られているとか。(諸説あり)
この道の手前に太陽の神殿があったのだが、我々は違う道を進んでしまい、気がついた時にはすでに手遅れ。
監視員による厳しいルート制限により逆走不可となり、拝めず・・・
なお、太陽の神殿を見たい場合はサーキット2-Aになり、Bは見れない。
が、我々が行った時は繰り返しだがAとBの区別は無く自由にルートを選ぶことができた。
神殿エリアを抜けると再び広場を歩く。
ワイナピチュを望みながら歩くことができる贅沢な道だ。
リャマ達は人間が入れない裏の広場に移動していた。
折り返し地点までくると茅葺屋根が着いた住居があった。
後から修繕したものだが、こうした住居に住んでいたようだ。
当時も作りはしっかりとしており雨が降っても雨漏りなんかは無かったとガイドが説明していた。
この辺りは最初に見た住居エリアとは異なる作りかつ、屋根部分がごっそり無くなってしまっている。
最初からこういう作りなのかはわからないがこれもまた住居なのでは無いだろうか?
階段があったり、空間と空間の間に移動できるようなドア(門)もあって複雑に移動ができるようになっていた。
大きさからするとずいぶんと小柄な人が住んでいたのだろうか?
後日違うガイドに話を聞くと、マチュピチュには女性が修行のために暮らしていたと言っていた。
であれば小さな家が多いのも納得だ。
程なくしてサーキット3との分岐点にやってきた。
このような看板で区切られているが監視員がいるエリアといないエリアがあるので正直ここからサーキット3に紛れ込むことは可能ではある。
途中でチケットの確認などは無いが、逆走不可だったりするので監視員やガイドに見つかるとそのまま戻れなくなるので注意。
建物の床にはこうした穴が開いており、トイレや雨水がきちんと流れるように考えて作られているようだった。
これを見た時に「水はどうしているのだろう?」という疑問が沸いた。
川は近くにあるが近くといっても山の麓。
片道1時間半、当時の健脚さんであっても往復で2時間ほどかけて川に水を汲みに行っていたのだろうか?
マチュピチュは乾季と雨季に分かれているので雨季は雨水だろうけれど、乾季は水を汲みにいくところから1日が始まったのかもしれない。
そうしてかつての暮らしを想像しながらゆっくりと歩けるのが遺跡歩きの楽しさだ。
マチュピチュはかなり保全状態が良いのでアレコレ想像できるのがまた魅力の一つなのだろう。
少し先にちょっと見にくいがしっかりと水が流れている水路もあった。
上で水を撒いて掃除しているところを見かけたのでそれの水と思われるがかつてはこうして水を住居から排水できるように考えて作られていたのだろう。
これは最初のビューポイントでもあった段々畑でも利用されており畑の隅々に水を流せるようになっていたそうだ。
今は入れなくなってしまったが上に登るように作られた階段とその先の廃墟はまるで村ではなく城のように感じた。
とある住居の中でベンチのような平台があった。
何かと思って近くにいた人に聞いてみたらベッドだという。
180cmのmosariでピッタリ。
横幅もギリギリなのでずいぶんと小さい。
小柄なのか聞いてみたらムキムキのマッチョだったよ。と教えてくれた。
それは寝返りもできず大変そうだな。
もちろんワラとか動物の毛皮なんかで寝床を作っていたのだろう。
当時は屋根があったはずだけど、今はこうして青空を望むことができる。
インカの中で寝転んで当時を偲ぶ。
どんな暮らしをして、どうして滅んでしまったのか。
こんな山奥で誰かに見つかってしまったのか、何か病気が蔓延したのか、食べ物が採れなくなってしまったのか。
文字を持たない遺跡は何も語らずただそこにあるだけだ。
でもそれがマチュピチュをより崇高なものにしているのだと思った。
正解は無い。
誰もが自由に想像したらいい。
マチュピチュは自由な発想でそれぞれの中に答えを見つければいいんだ。
折り返して入場ゲートに向かっているので最初にずっと太陽を待っていたビュースポットである段々畑もよく見える。
サーキット1だと上段、サーキット2だと中段、サーキット3だと下段とわかりやすく分類されている。
廃墟好きのAzuもずいぶんと楽しそうだ。
クスコの街でも見たような精巧な作りの石垣。
これは少し間が空いてしまっているけれど当時は一切の隙間無く作られていたのだろう。
鉄を持たないインカ帝国の人々がどうやってここまで精巧に石を切り出したのかすらわかっていない。
何もかもが謎に包まれている。
遺跡を抜けると段々畑に戻ってきた。
この景色はサーキット3から見える景色に近いはず。
ワイナピチュに登るならこの景色がビューとなる。
サーキット1、2のビューと大きく異なるので注意。
もちろんこれはこれで段々畑が続いていく様子が見えて素晴らしい景色であることは間違いない。
今後はポストカードのような絶景を見たいならサーキット2(Bの方が人気)、ワイナピチュに登りたいならサーキット3(3-A)が人気になるだろう。
Azuが欲張りさんなので我々は両方とも行きます。
9時50分ごろに出口に到達。
6時に入場しているので4時間ほどのタイムスリップだった。
まだまだ多くの観光客がマチュピチュに入ろうとワクワクしながら待機していた。
トイレ(2ソル)。
下山
帰りは節約のために歩いて帰る。
バスだとこんなグネグネ道だがハイキングルートの場合は森の中をぶち抜いて帰ることができる。
看板には1時間とあるが我々は休憩込みで1時間半だった。
ちなみにマジで登りはやめた方がいいです。
みんな死にそうな顔して登ってました。
1時間以上ずっとこの階段を登り続けます。
石なので段差の高さや幅が不揃いで歩きにくい。
我々は途中で1回休憩を挟んだ。
持ってきたおやつをここで食べることにした。
虎屋の羊羹のラムレーズン味ぃいいいいい!!!
SS航空のおふたりのお母様がわざわざ我々にと持ってきてくれたらしい。
ありがたくいただきます。
うんまっ!うんまっ!!
ずっと羊羹を食べたいと言っていたAzuはめちゃくちゃ嬉しそうに食べていた。
ありがとうございます・・・!!
そんなこんなで1時間半かけてアグアス カリエンテスの村に帰ってきた。
そのままメルカドの2階にあるいつもの食堂へ。
12ソルで食べられる食堂はこちら。
今日のスープはキヌア入りで食べ応え大満足。
野菜も摂れる。
メインはやはり肉だ。
運動した後は肉に限る。
手前が鶏肉を焼いたやつ(Pollo a la Plancha)、見た目通りの味。
奥が(Seco de Res)という牛肉の煮込み。
牛の方のボリュームが素晴らしい&めちゃくちゃやわらかくてうまい。
2人とも腹がパンパン、腹パン状態。
ジュース付きで1人12ソルはありがたい。
帰りにお湯がホストからもらえることがわかったので滞在分のAji-no-menを購入した。
残念ながら大好きなORIENTAL味は見つからず。
まぁAji-no-menはだいたい美味いのでいいだろう。
ついでにパンやバナナなどを買ってから宿へ帰った。
もちろん昼寝だ。
でも、なんだか2人してあまり寝れなかった。
興奮してるのだろうか?
そんな訳で起きたらブログを書いたりして夕飯。
もちろんこれである。
今日は野菜味。
これもなかなか美味しかった。
バナナも甘くて美味しいし、みかんも美味しい。
バナナもみかんも1個1ソル(41円)。
ラーメンは2ソル(82円)。
余談だがこの村にはメルカドがある。
メルカドって本来地元の人向けの市場のはずなんだけど、それを見たくて多くの観光客が訪れるようになり、いつしか観光客向けの市場になっていることが多い。
ラーメンもメルカドで買うと2.5ソル、村のコンビニで買うと2ソルだったりとメルカドの方が高かった。
この流れどうにかならんかなぁ。
地元の生活を垣間見たい我々にとってけっこう痛い問題なのであった。
疲れていたがブログが追いついていないのでなんだかんだ25時くらいまで起きて作業してしまった。
夜遅くにベッドに寝転がって今日の1日を振り返る。
南米に来たら絶対に見てみたいと思っていたが、マチュピチュの持つ雰囲気は想像を超えてきた。
世界中の人々を魅了するのも納得の遺産だった。
多くの人は1泊もしくは2泊で帰ってしまうが我々のマチュピチュはまだ続く。
次はワイナピチュに登るぞ。
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明日はワイナピチュのチケットを予約する日です。
それでは!