皆様こんにちは。
本ブログの読者にはJALマイルを貯めているという方も多いんじゃないでしょうか。
貯まったマイルは特典航空券に使うのが一番価値を高められます。そして特典航空券はJAL便だけでなく提携している他社の航空会社の特典航空券にすることも可能です。
例えばJALと同じワンワールド加盟のカタール航空やフィンエアーなどに加えて、エミレーツなどJALが独自に提携している航空会社などですね。
これが非常に便利で私自身JALのマイルを貯めるモチベーションのひとつになっていました。
日本からだとヨーロッパまでビジネスクラスで往復10万マイルと他社のマイレージプログラムと比べて非常に少ないマイル数で予約できたんです。
他社だと例えば、人気の高いブリティッシュエアウェイズのエグゼクティブクラブだと18万マイル、カタール航空のプリビレッジクラブだと20万マイルといった具合でJALと比べて2倍近いマイル数が必要なんですよ・・・
他社と比べると本当にお得なJMB(JALマイレージバンク)でしたがついに改悪がひっそりと発表されています。
一年前の変更とは比べ物にならないくらいのインパクトがあります。
基本的に必要マイル数が増加する改悪となっているので発券の予定があった方は要チェックです。
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今回の改変の概要
まずJALのマイルを使った特典航空券には3つの種類があります。
- JALグループ国内線特典航空券
- JAL国際線特典航空券
- 提携社特典航空券
今回影響があるのが3個目の「提携社特典航空券」となります。
JAL便を使った国内線、国際線に影響は無いのでJAL便しか使わないって方に影響はありません。
変更は2018年11月20日9時発券分から適用となりますので、今後提携社特典航空券の発券を予定している方はそれまでの予約をおすすめします。
【JMB提携航空会社一覧】
- アメリカン航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイパシフィック航空
- フィンエアー
- イベリア航空
- ラタム航空
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空
- ロイヤル・ヨルダン航空
- S7航空
- スリランカ航空
- エールフランス航空
- アラスカ航空
- エミレーツ
- 大韓航空
- 中国東方航空
- バンコクエアウェイズ
- ジェットスター
青字はワンワールドに加盟している航空会社です。黒字はJALが独自に提携している航空会社になります。
JMB提携航空会社の詳細はこちら
JAL国際線特典航空券は国内線区間を追加できる、JMB提携社特典航空券は到着地からさらにフライトを追加できるという違いがあります。特にヨーロッパはJAL便だとパリ、ロンドン、フランクフルト、ヘルシンキしか就航していませんのでヨーロッパに行こうと思うとJMB提携社特典航空券のほうが使い勝手がよいのです。
例えば我が家は以前こんなJMB提携社特典航空券で旅行しています。
- 東京‐ドーハ
- ドーハ‐パリ
パリに滞在 - パリ‐地上移動‐バルセロナ
バルセロナに滞在 - バルセロナ‐ドーハ
- ドーハ‐東京
ドーハを経由してパリを観光した後に、地上移動(TGV)でバルセロナへ移動。バルセロナからドーハを経由して戻ってきました。
こんな感じで周遊する場合も便利です。
とりあえずJAL便でヨーロッパに付いたらLCCで目的地まで飛ぶという方法もありますが、特典航空券でビジネスクラスを予約している場合は預け荷物の制限がかなり違うので予想外にLCCが高くならないように注意する必要があります。
変更後の必要マイル
詳しくはこちらのページを参照
変更のある部分が赤背景になっています。
変更点の概要をまとめると・・・
- 区間6000マイル以下は必要マイル数が減るか同じ
- 区間6001マイル以上は必要マイル数が増える
- エコノミーは影響小、ファーストに寄るほど増え幅が大きい
- 最大で35,000マイル増(区間20,000マイル以下のファースト)
特典航空券はエコノミーだと1マイルあたり2円程度の価値、ビジネスだと4円程度、ファーストだと10円オーバーになる傾向がありますのでビジネスクラス以上だとお得感が強いです。ただしファーストは必要マイル数も多いのでビジネスクラスが最もおすすめ。
今回の改変では短距離路線の必要マイル数が減っているのですが、短距離路線だとエコノミーで十分ってなるのであまり恩恵はありません。
個人的に嬉しいのはウラジオストク(往復1,352マイル)のエコノミーが15,000マイルになったくらいでしょうか。
参考に東京から各都市への代表的な路線を載せてみます。
※都市名の後ろの( )内の都市は乗り換えで行けるところです(例 ロンドン(パリ)とあったらロンドンで乗り換えてパリ着
1−1,000マイル
変更前:Y(15,000)、PY(25,000)、C(32,000)、F(55,000)
変更後:Y(12,000)、PY(17,000)、C(24,000)、F(36,000)
東京からの国際線で往復1,000マイル以下はありません。
名古屋より西ならば釜山、福岡ならソウルが対象になります。
1,001−2,000マイル
変更前:Y(20,000)、PY(27,500)、C(35,000)、F(60,000)
変更後:Y(15,000)、PY(21,000)、C(30,000)、F(45,000)
都市 | 航空会社 |
ウラジオストク | S7航空 |
ハバロフスク | S7航空 |
ソウル | 大韓航空 |
釜山 | 大韓航空 |
2,001−4,000マイル
変更前:Y(21,000)、PY(31,500)、C(42,000)、F(65,000)
変更後:Y(23,000)、PY(30,000)、C(42,000)、F(65,000)
エコノミーで2,000マイル増加、プレエコは1,500マイル減少です。
都市 | 航空会社 |
香港 | キャセイパシフィック |
上海 | 中国東方航空 |
西安 | 中国東方航空 |
4,001−6,000マイル
変更前:Y(37,000)、PY(48,500)、C(60,000)、F(90,000)
変更後:Y(37,000)、PY(46,000)、C(60,000)、F(90,000)
プレエコのみ1,500マイル減少です。
都市 | 航空会社 |
香港(セブ,バンコク,ハノイ) | キャセイパシフィック |
イルクーツク | S7航空 |
香港で乗り換えて近距離アジアに行く場合はこの区間マイルになることが多いでしょう。
6,001−8,000マイル
変更前:Y(39,000)、PY(51,000)、C(63,000)、F(100,000)
変更後:Y(45,000)、PY(59,000)、C(80,000)、F(120,000)
この辺から一気に必要マイル数が増加していきます。
都市 | 航空会社 |
クアラルンプール(ペナン,ランカウイ) | マレーシア航空 |
8,001−10,000マイル
変更前:Y(40,000)、PY(52,500)、C(65,000)、F(105,000)
変更後:Y(47,000)、PY(62,000)、C(85,000)、F(135,000)
都市 | 航空会社 |
クアラルンプール(コタキナバル) | マレーシア航空 |
ブリスベン | カンタス航空 |
シドニー | カンタス航空 |
コロンボ(マレ) | スリランカ航空 |
ドバイ | エミレーツ |
モスクワ | S7航空 |
ドバイってギリギリ10,000マイル以下だったんですね。これまでのCクラスで65,000マイルは有だと思いますが、85,000マイルだとちょっともったいないですね。
モスクワも行っておけばよかったな・・・
10,001−12,000マイル
変更前:Y(50,000)、PY(65,000)、C(80,000)、F(115,000)
変更後:Y(50,000)、PY(70,000)、C(100,000)、F(145,000)
都市 | 航空会社 |
ロサンゼルス(ラスベガス) | アメリカン航空 |
香港(パース) | キャセイパシフィック |
ヘルシンキ(ストックホルム、ワルシャワ) | フィンエアー |
シドニー(メルボルン,アデレード) | カンタス航空 |
ドーハ | カタール航空 |
ヘルシンキならこの区間テーブルで行けます。近距離のストックホルムやワルシャワなら乗り継ぎもOK。
マイルを抑えたい人はヘルシンキを起点に旅程を考えると幸せになれます。ヘルシンキとタリン周遊は人気ですよね。私の周りでも3組が去年の夏に行っています。
12,001−14,000マイル
変更前:Y(55,000)、PY(70,000)、C(85,000)、F(135,000)
変更後:Y(55,000)、PY(77,000)、C(110,000)、F(165,000)
都市 | 航空会社 |
シカゴ(ニューヨーク) | アメリカン航空 |
ロンドン(パリ,ミラノ,マドリード) | ブリティッシュエアウェイズ |
ヘルシンキ(プラハ,ローマ,バルセロナ) | フィンエアー |
マドリード | イベリア航空 |
シドニー(オークランド,ケアンズ) | カンタス航空 |
ドーハ(アテネ,イスタンブール) | カタール航空 |
パリ(ロンドン,ジュネーブ,ローマ) | エールフランス |
ドバイ(カイロ,アンマン) | エミレーツ |
パリ経由やロンドン経由だとこっちの区間テーブルになります。人気のスペインへはマドリードまでならイベリア航空で直行便があります。
14,001−20,000マイル
変更前:Y(60,000)、PY(80,000)、C(100,000)、F(155,000)
変更後:Y(70,000)、PY(94,000)、C(130,000)、F(190,000)
都市 | 航空会社 |
ロンドン(ローマ,アテネ,ウィーン) | ブリティッシュエアウェイズ |
ダラス(メキシコシティ) | アメリカン航空 |
マドリード(グラナダ,バルセロナ,マラガ) | イベリア航空 |
ドーハ(ローマ,バルセロナ,パリ) | カタール航空 |
パリ(アテネ,イスタンブール) | エールフランス |
ドバイ(ローマ,ロンドン,マドリード) | エミレーツ |
中東経由だとこの区間テーブルになります。中東経由を選ぶ理由が減りますね・・・
メキシコに行く場合はアメリカン航空でダラス乗り継ぎで行けます。
表からわかるとおり日本からヨーロッパに行くと直行便で10,001〜14,000マイル、中東経由だと14,001〜20,000マイルになります。ビジネスクラスだと20,000〜30,000マイル増ですね。我が家は二人分なので40,000マイル〜60,000マイル増になるわけですね(;´∀`)
特に日本人に人気のエミレーツを使ってヨーロッパへ行こうと思うと11月以降は30,000マイル増なので予定がある方は今のうちです。
我が家もちゃっかり予約済みです(∩´∀`)∩
来年からはイベリア、ブリティッシュエアウェイズ、エールフランス、フィンエアーの欧州直行便をうまく使って総区間が14,000マイルに収まるように調整しますかね・・・
日本からだとフィンエアーでヘルシンキが一番距離的には少ないので東欧中心に組むと14,000マイルに収めやすいと思います。地上移動区間は総旅程距離に含まれないので鉄道や別口の航空券を使うのもポイントです。JMB提携社特典航空券は地上移動が1回まで使えるのでうまく使いましょう!
そうすれば110,000マイルとなり今までの中東経由より一人1万マイル増で済みますからね。
フィンエアーのフライトはマリメッコまみれでめっちゃ素敵でおすすめでもあります。
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区間マイルの計算方法
区間マイルってどうやって計算するか知らない方って結構いると思いますが安心ください。JALのサイトにマイル計算機がちゃんと用意されています。
ページにアクセスして行きたい都市をポチポチ打ち込んでいけばいいので簡単です。
例として
- 成田−ヘルシンキ
- ヘルシンキ−ローマ
- ローマ−ヘルシンキ
- ヘルシンキ−成田
という旅程を打ち込んでみました。
日本語だと対応していないので都市名は英語で入力してくださいね。
打ち込んだら右下にある「総旅程距離(TPMの合計)を調べる」を押してください。
こんな感じで総旅程距離が表示されます。
ヘルシンキ経由でローマに旅すれば13,230マイルでしたのでビジネスクラスで110,000マイルですね。
最後に
JALマイルの改悪の前にアジアマイル、ブリティッシュエアウェイズ、クリスフライヤー(シンガポール航空)の改悪などマイレージプログラム全体で改悪が続いています。
残念ながらいい方向に改善することはまず無いと思ったほうがよいでしょう。
かと言って急にフライトが増えるわけでもないので我々庶民ができることと言えば日々の買い物でポイント(マイル)をできる限り手に入れられるようにしておくことでしょう。
とりあえず現状ではSPGアメックスが万人におすすめの最適解のひとつでしょう。
個人的にはダイナースのプレミアムが気になっていますが年会費13万(税抜き)がなかなか・・・w
しばらくはSPGアメックスのお世話になりそうです。
マイレージプログラムは改悪続きですがまだまだお得なことは間違いありません。
特典航空券を目指してたまには贅沢気分を味わっちゃいましょう。
まだJALの上級会員ではない方はJALグローバルクラブ(JGC)を目指してみるとよりフライトの満足度が高まりますよ。
それでは!
mosari様
やはり改悪が続いていますね。
クレカもマイルも。
まだまだ続くと思われます。
多分、搭乗も買物も多い顧客が恩恵を受けられる方向にむかうかんじでしょうね。
Boo様
お早うございます。
そうですね。クレカも改悪続きですね。。。
JGCも昔はクリスタルじゃないとラウンジ使えなかったと思うのでそういう方向に行くのでしょうね。救済処置としてショッピングで年100万円以上決済でもOKとかありそうですね。
この間はテレビで芸能人のJGC修行が放送されましたし、今後もどんどん会員だけは増えていきますからね。。。むーん。
mosari様
いつも楽しく拝見しております。ありがとうございます。
「ワンワールド特典航空券」の場合はわずかな改悪で
済んでいるようで少し安心しました。
往路と復路で違うエアラインに搭乗する良い機会になるかもしれませんね。
tara様
はじめましておはようございます。
本記事では取り上げてませんがワンワールドの方は影響少なくてよかったです。
確かに往復で同じエアラインのメリットはあまり無いですよね。フィンエアーで行きの機内で注文すると帰りの機内で渡してくれるサービスを利用した事がありますが、レアケースですね(^_^;)
逆に考えるとワンワールド特典航空券の価値が高まったとも言えますね。必要マイル数の差がわずかなので、、、
こんばんは。
ダイナースプレミアムの改悪(3→2%)はご存知ですよね??
プレミアム→平に格下げする人が激増すると思いますよ。
無期限なので解約まではしないでしょうけどマイル還元率
だけを論じるなら年会費7.000円程度で1.5%還元のものや
無料でも技を組み合わせて同程度にできるのがありますね。
あまり頻繁に乗り換えるのも信用上の問題がありますが…
まつ様
こんにちはー。
おぉ、ダイナース・プレミアムも改悪だったんですね。知りませんでした(;´∀`)
それは平に戻る人が増えそうですね。
マイレージプログラムもクレジットカードも改悪続きですねホント。
これでまたきっぱり諦めてJALカード+SPGアメックスの2枚体制が続きそうです。
ちょっと前に地上波でマイル番組があったようですので
この流れは続く&終わりの始まりですね。2016年解脱組
あたりはもう軍資金を償還できている頃でしょうか。
中途半端に片道ビジネス分のマイルが余りそうなので
改悪前に発券してしまおうか悩み中です。
まつ様
こんばんはー。
たしかジャニーズが修行するぜー的な番組やってましたよね。
必要マイル数が増えていくばかりで、本来正しい搭乗してマイルを貯めて特典航空券を・・・というのがどんどん難しくなっていくのはどうなのかなーと思いますね。
各種ポイントからの移行を制限して、ちゃんと乗っている人が損しないプログラムであるべきだと思うのですが(;´∀`)
ビジネスいいですね。今スターポイントが35%オフセールが始まったので、ポイントを買うことで往復ビジネスにできるかもしれませんね。
またはプレエコの特別運賃を購入してアップグレードとか・・・あぁ、やっぱりマイルがあると夢が広がりますね。
各種ポイントからの移行は制限されると思いますが、もう少し先でしょうか。青組のソラチカが蓋をされたのはご存知の通りです。これにも明確な背景があった訳ですので、これから先どうなるかはmosari様の察しの通りです。厳しく言えば、出遅れるか出遅れたままでいるかの違いが待っています。私は前者を目指したいですね。
まつ様
こんにちはー。
そうですよね。私も出遅れたままにはなりたくないですね・・・
今でもポイントサイト案件もやってないし、しっかりと貯める体質を作らないとなぁと思いつつなかなか・・・
キャセイも今週必要マイルが増えてしまいましたし、改悪続きですね、ホント。
そろそろ来年の夏の計画をたてないとですからね。
実はわざと片道ビジネスを取ろうかと思ってます。
ヒントはズバリ「H」です!
是非とも深読みしてください(笑)
あ、削除して頂いても構いませんw
まつ様
H・・まっさきに思いつくのはハワイですが、これだと深読みにならないので
本命:ヘルシンキ
穴馬:ハイデラバード
むむむ・・・(;´∀`)
あっ、もしかしてハワイの往路はJALのCクラス、復路はANAのA380Cクラスの贅沢乗り比べ・・・