【世界一周200日目】2023.10.21 イラン シューシュタル
気温:18度〜35度
歩数:18,007歩
今日の予定
- シューシュタルのダムや史跡を巡る
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目覚め
8時過ぎにゆっくりと起きる。
朝食付きなので支度をして朝食会場へ。
扉を開けた瞬間むわっとした熱気。
今日も暑くなりそうだった。
オサレな朝食会場。
メニューは昨日と同じ。
でも今日は目玉焼きに卵を2個使ってくれた。
シンプルだけど美味しい。
トマトときゅうりだけでも食べられるようになってしまった。
シューシュタルの歴史的水利施設巡り
10時前に宿を出て今日もシューシュタルの水利施設を巡る。
今日は北部にある水利施設群を見に行くよ。
この街の一番の見どころは昨日2回も訪れた「Shushtar Historical Hydraulic System」だが、他にも様々な水利施設が残っているのだ。(現在は役目を終えてしまっているようだが)
位置関係的にはこんな感じ。
シューシュタルの街は小さいので中心地の宿をとれば全てが徒歩圏内である。
ちなみに配車アプリ「Snapp」を使えば宿から120,000リアルくらいで市内は移動できるようだった。(36円)。
夏は50度近くになる灼熱なのでその場合は素直に配車アプリを使って移動するのがいいだろう。
でも街歩きも十分に楽しいので是非歩いてもらいたい。
イランの田舎町を歩いていく。
最初に訪れたのは北部にかかる橋「SHADORVAN Bridge-dam(シャドールバン・ブリッジ)」だ。
カルン川にかけられた橋はかつて都市の最も重要な入り口だったそう。
橋の長さは約543m、幅は10〜15m。水門は44箇所だが現在は25箇所だけ残っているそうだ。
橋でもあり、水を貯めるためのダムでもあったんですね。
今は半分が崩落してしまっている。
昨日見た水利施設が300年ごろに作られたものなのでおそらくこれも同年代なのだろう。
1,700年という時間は途方もなく残酷だ。
ここから少し東部に向かって歩いていくと「SALASEL Castle(サラセル城)」があった。
途中に「忍道」と書かれた入り口があった。
イランのこんな田舎町に忍者?が伝わっているとは恐れ入った。
城と言ってもすでに大部分が失われてしまっている。
3.5ヘクタールの広大な敷地内には史跡が点在するだけだ。
入り口の近くでおじさんに声をかけられた。
付いていくとオフィスに案内された。
そうか、ここは有料なのか。
値段を聞くと1,000,000リアル(300円)だった。
ぱっと見あまり見どころがあるようには見えなかったがせっかくなので入ってみることにした。
結果的には大当たりだった。
城はこの街の最も高いところに建てられていた。
だがやはり多くが崩れ去ってしまっていた。
砂に土に藁を混ぜたような素材だった。
これがどうして風雨に耐えられるのか不思議。(さすがに1,000年単位では持たずに多くが崩れているが)
城からはカルン川がよく見えた。
ここで先ほどのおじさんが我々の元にやってきた。
イランイランペルシャペルシャ
何を言っているかはわからないがついてこいと言っている。
どうやらガイドしてくれるみたいだ。
途中に大きな穴があった。
井戸かと思っておじさんに桶を引っ張り上げて水を飲む仕草をしてみた。
違う違うと首を振るおじさん。
ついてこいと言う。
裏にぐるっと回ると目立たない位置に階段があった。
おじさんと一緒に急な階段を降りていく。
少し進むとおじさんが上を指差す。
なるほど、先ほどの穴はここに繋がっているのか。
んでじゃあこの穴は何なのかと言うと天然の空調施設のようだ。
洞窟の中はかなり涼しいのだ・・・!
暑さに逃れるために穴を掘り、涼を得ていたのである。
ここにも水利施設で培われたであろう削岩技術が活かされているのだろう。
この穴は複数存在し、篭った熱を排出しつつ、光を取り込んでいたのだろうか。
階段を降りると広間があり、ここで王様たちと関係者がくつろいだり、演説したりしていたみたい。
降りれば降りるほど涼しくなっていた。
だから急な階段を登るとその暑さに参ってしまった(;´∀`)
このシステムをシーサラーと教えてくれた。
井戸はインジャだった。
このシステムだけでも見にきてよかったがおじさんの案内はまだ続いた。
付いていくと地下に向かっていく洞窟があった。
本当はもっと横に繋がっていたそうだがところどころ崩落してしまっているそうだ。
そういえばバスで出会ったシアヴァシュが街の地下にはかつて横穴と縦穴が無数に広がっていたと教えてくれた。
これがそれか!
シアヴァシュは今はもう入れないと言っていたが、この城の地下だけは観光客も見れるように残されていたのだ。
そしておじさんに付いていくと、
わかりますか?
これ、かつての地下水路です。
人が気合いと根性で岩を掘り進めてカルン川の豊かな水を街に届けていたのだ。
巨大な地下水路。
まさか実際に入って見ることができるなんて感動だ。
水路内は横穴と縦穴があった。
縦穴はインジャ(井戸)だと教えてくれた。
横穴は街に水を届けていたのだろう。
今は役目を終えてかつての技術力を教えてくれる場となり、鳩の家にもなっていた。
洞窟内は凄まじい数の鳩が住んでいた。
水路の入り口は門で閉ざされており、水が入らないようになっていた。
最初は大したことないのでは?と思っていたサラセル城だったが、結果的に大満足。
他に観光客もおらず寂れた場所でしたが、貴重な水路を間近で見ることができるのでシューシュタルに来たら是非。
その後は「Mizan dam」へ。
Mizan damは、カラン川から水を迂回するために掘削されたガルガルと呼ばれる人工運河の上流にある。
カラン川から分岐する水を調節しており、Mizan damは調節ダムの役割を兼ねている。
人工運河って(;´∀`)
けっこう幅も広い。
すんげぇなぁ・・・
ダムから対岸にモスクのような建物が見えたのでついでに行ってみることにした。
川沿いの運河は絵になる・・・
Googleマップ的に「Seyyed Mohammad Ghalabi(サイード モハメド ガラビ?)」という名前のようだ。
モスクの近くで入り口がわからなかったのだが、近くにいたお爺さんが付いて来いというので付いて行くことにした。
この周辺にはいくつかのモスクや霊廟があった。
最初に訪れたのはシンプルな建物。
お祈りしている方がいたのでモスクなのだろうか?
お爺さんに促されて中に入ると、
どなたかのお墓が中央に据えられていた。
モスクというより霊廟と言う感じなのだろうか。
でもお祈りされてる人もいたんだよな・・・
ホメイニーさんと言っていたが建国の父であるホメイニーさんがいるのはテヘランだと思うので血縁者だろうか?
天井は豪華さはないけどシンプルで良き。
続いては上の建物の左側にある小さな建物。
観光客が立ち入っていい感じの雰囲気ではないがお爺さんがドアをこじ開けて入れてくれた。
中央には緑の布がかけられていた。
布の上には本が置いてあり、本に口付けをした後にお爺さんが布をひっぺがした。
お墓だ・・・!
こちらの方もとても崇高な方なのだろう。
とても美しい部屋に祀られていた。
続いてはお墓の先にある建物。
これは流石に観光客だけでは行けない場所だな・・・
できるだけ踏まないように気をつけたけど、おじいさんは容赦無く踏んで行く。そういうものなのだろうか。
その先にも綺麗なモスクがあった。
中に入ると最初の建物のように中央に緑色の囲いがあり、どなたかが眠っていた。
うーん、色々見させてもらったな。
さて、そろそろ帰ろうかと思ったら、お爺さんはまだ付いてこいという。
付いていくとその先には先ほど渡ってきたMizan dam。
渡ってきたから大丈夫と言うが、英語が伝わらないのでそのまま案内されてしまった。
13時近くになりそろそろ昼飯を食べたかったのでこの辺でお別れしようと思うのだがなかなか伝わらず、まだまだ案内してくれる雰囲気ぷんぷん。
頑張って宿に戻るということを伝えると、街の中心まで連れて行ってくれた。
なかなかに親切なお爺さんだと思ったら最後に10,000リアル札を見せてきた。
うおっ。ここでこのパターンか。普通に親切で案内してくれてるのだと思ったわ。
Azuは途中で薄々気づいていたらしい。
10,000リアル札を持っていなかったので20,000リアル札を渡すと喜んでいた。
20,000リアルって日本円にすると6円。
無償の親切ではなかったのはアレだけど、なんだかんだありがとうお爺さん。
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昼食と午後
その後は適当に食べれそうなお店を探した。
まずは暑い中よく歩いたので乾杯!
今日のお昼はパンとケバブ。
鬼シンプルなメニューだが、相変わらず肉はジューシーで美味しかった。
玉ねぎがよく合う。
ケバブ4本にパン、飲み物2つで184,000リアル(552円)なり。
宿に戻ったらベッドにバタンQ。
太陽の光が綺麗だったらしい。(おじさんの足の裏・・・(;´∀`)
・・・
・・
・
水を買うのを忘れていたので夜に1人で買いに行った。
夜でも人と通りは多く危ない感じはしない。
この町ではホンダのGG125というバイクをよく見かける。
3台に1台はこのバイク。圧倒的なシェアだ。
水を買って宿に戻ったら部屋の前から月が見えた。
最高にアラビアンナイトの世界だった。
夜はカプヌで済ますことにした。
昼と夜がジャンクすぎる(;´∀`)
早く自炊できる国に行きたい・・・
今日もたくさん歩いて汗だく。
シャワーを浴びて12時過ぎに就寝。
今日もいい1日だった。
シューシュタルに来てよかった。
アフワーズの街を起点にしてタクシーで周辺の世界遺産を1日で回ってる人が多いようだが、シューシュタルは1泊はするべきだろう。
我々は2泊して大正解。
なんならもっといたいくらいだ。
明日の夜にはもうシーラーズの街に出てしまうが、シューシュタルが良過ぎてシーラーズとイスファハンが物足りなくなりそうで心配だ(;´∀`)
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コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとう
50度を超える環境を生き抜く人々の知恵は凄まじい。
人間生きるためならなんだってできるってことですね。
イラン面白すぎるっ!
それでは!