【世界一周205日目】2023.10.26 イラン イスファハーン
気温:6度〜21度
歩数:5,205歩
1ドル=500,000リアル
1ドル=150円
今日の予定
- イスファハーンで世界の半分を見る
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緊急家族会議
8時の朝食に間に合わせるべく7時に目を覚ます。
さて準備して朝食・・・
と、思いきやAzuからストップがかかった。
内容は役割分担について。
これまではmosariがルート決め、宿の予約、移動方法の確保、入国条件など諸々必要な調べごとを担当していた。
んでAzuはその日(翌日)どの辺を見て回るかを考えたり、食事を作ってくれたり。
まぁそんな感じでうまいことバランスが取れてたんですよね。
お互い得意な部分をやるって感じで。
でも、中央アジアを抜けてイランに入ってからは自炊0。
つまりAzuの役割が大きく減っている。
一方でmosariはイランという特殊性から調べることが多いわりに通信環境が悪かったり、ATMが使えないので残金の管理をしっかりしないといけなかったり、ブッキングドットコムなんかが使えず宿と直接連絡しなきゃいけなかったりとまぁ手間がかかっている。
そんな訳でAzuはもっと観光したい。
mosariはもっと作業の時間をとりたい。
そんな感じで感覚にズレが生じてしまっていてイライラすることがあった。
それを解消しようという話をした。
午前中いっぱい時間をかけて何ができるかを話し合った。
とりあえず自炊がない環境ではAzuも宿選びから予約までをやれるだけやってみる。
今後やらなければいけないことをリストアップしてやれる範囲で調べてみる。
ということになった。
今後やらなければならないこととは、
- 入国条件を調べる
- アフリカのどの国を巡るか決める
- サウジアラビアの国内の移動方法を調べる
- インドのどの地域を巡るか決める
- 一時帰国中に何をするか決める
- 一時帰国後のアメリカ大陸の航空券や巡る国を調べる
などなどまぁ細かいのがたくさんあるわけです。
この辺の細かい部分を調べるのはmosariが得意なので担当するつもりだったがAzuもできる範囲でやってみると言うことになった。
mosariは調べるだけ調べてその中でコスパに優れる選択肢を選ぶが、Azuは性格上、少し高くても楽なものを選びがち。
その辺をうまくすり合わせできたらいいなと思う。
ちなみに途中で朝食は食べてます。
テヘランの同グループホステル同様にオムレツを自由に作ることができるビュッフェ形式だった。
これはなかなかに満足度が高くて良き。
紅茶を淹れる銀色のポットがかっこいいんだけど、残りのお湯がどれくらい入っているか知りたくて蓋を開けたら地獄のような中身だった。
白いのこびりつき過ぎw
世界の半分がある広場へ
朝食が遅かったので昼は抜いて早めに夕食を食べることにした。
緊急家族会議で思ったよりも精神的に疲れたのか外出前に少しだけ昼寝をして15時ごろに外出。
目指すはイマーム広場。
mosariがイランという国について興味を持つきっかけになった広場。
浅村朋伸さんという方が2,000年にユーラシア大陸を自転車で横断しているのだが、その人のブログでイスファハーンが登場している。
その中でとても興味深い一文があったのだ。
まさにここにある美とは、建築技術と強烈な信仰の合体である。「エスファハン・ネスフェ・ジャハーン(エスファハンは世界の半分)」という言葉があるが、このエマーム広場を見れば何となく理解出来る気がした。
この”エスファハンは世界の半分”という言葉に強烈に惹かれたのだ。
そんな言葉で形容されるほどの広場とはいったいどんなものなのか、自分の目で見たくて仕方なかった。
でもイランだ。
ずっと憧れだけで終わると思っていた。
それを今から見に行く。
こんなにワクワクすることはなかなか無い。
イマーム広場は泊まっているHeritage Hostelからは歩いて10分ほど。
すぐに立派なバザールに出くわした。
アーチが連なる通路の脇をびっしりとしたお土産屋が軒を連ねていた。
観光客向けの商品だろうが、ペルシャ絨毯や金属でできたポットなどイランらしい商品を多く取り扱っていてなんだか新鮮だった。
そんな中1人のおばさまに声をかけられた。
サフランいかが?
サフランってあのサフランか?スパイス的な。
スパイス?
チャイよ
お茶だって?
サフランのお茶とはどんなものか気になって着いて行ってみた。
するとそこには細長く切られた赤い葉が透明な容器の中に詰められていた。
これがサフランなのか。
おばさまはよかったらどうぞとサフランティーを試飲させてくれた。
サフランで抽出したお茶にクリスタルシュガーを入れて飲むのが良いそうだ。
身体がリラックスして夜ぐっすり眠れるようになるんだとか。
味も癖がなくほのかな甘味が心地よかった。
もちろん買うことはできないのでお礼を言ってお別れしたが、隣ではイラン人が購入していた。
他の地域ではサフラン茶など見かけなかったのでイスファハーンの名産品なのだろう。
そしてバザールを抜けるととうとうイマーム広場が飛び込んできた。
おおおお!
つい声が溢れてしまった。
広場はとても広く、四方を壁に囲まれており、アリガブ宮殿、シャイフ・ルトゥフッラー・モスク、シャーモスクなど17世紀に建てられた立派なペルシャ建築が存在している。
その姿はまさに圧巻だ。
目の前にはまず南側に位置するシャーモスクが飛び込んできた。
鍾乳石飾りと呼ばれる天井に幾何学模様とアラビア文字がびっしりと描かれている様はやはり息を呑む美しさだ。
ウズベキスタンでもよく見かけた様式だが、どうしてこうも美しいのだろうか。
ここで何人かのイラン人に声をかけられた。
日本人(外国人)が珍しいのかすごい興味津々に視線を浴びせてくる家族。
日本人だとわかると「WAO!!」とめっちゃ喜んだ英語がしっかりと喋れる若者。
イスファハーンのアートについて教えてあげると言うおじさん。
日本語がペラッペラな7ヶ国語話せる天才的な絨毯屋さんのおじさん。
昨日街の通りを歩いているだけでは全く話しかけられなかったのだが、この広場はすごいぞ。
商売っ気で話をしてくる人もいたが、純粋に日本人が気になるって人が多いように感じた。
英語が堪能な若者は名をアミュンと言いイランはどう?と聞かれた。
イランは美しい自然と親切な人がいるね。我々はとても好きだよ。
そうだろう!でもそれらに加えて・・・素晴らしい食べ物があるよ。
そう言っておすすめ料理を教えてもらい、それが食べられるレストランを教えてもらった。
イランは日本人からはどう思われてるの?
ごめんね、日本からは怖い国だと思われてるよ。
正直に答えておいた。
悲しそうだったけど、メディアが悪いニュースだけを伝えるから、と言うと納得してくれた。
でも実際に自分たちの目で見て大好きになったよ
そう言うと嬉しそうだった。
他にもアートを教えてくれるというおじさんに着いて行った。
するとただの客引きだったようでお店の中に連れて行かれた後はどっか行ってしまったw
まぁこういうのもあるよな・・・
でもそのお店のおじさんはイスファハーンの伝統的なラクダの骨を使った伝統工芸品なんかを見せてくれた。
骨を削り出して猫の毛で色付けしているそうだ。
とても繊細なアートで手間がかかっているようだ。
他にも銅製のお皿など。
この地域の特得な絵付方法のおかげで全然色が落ちないそう。
実際ハサミの先で引っ掻きまくっていたが全然変わらなかった。
・・・
・・
・
こうして色んな人とお話ししている間にモスクが閉まってしまったw
どうやら16時で閉まってしまうようだ。
建物の中に入るのは明日に持ち越しとなったので広場を散歩することにした。
写真では1mmも伝わらないのだが、とても美しく大きな広場。
広場では地元の方々が芝生に座ってお茶会をしている姿をあちこちに見られるのも最高にピースフルでよかった。
政治的な役割を持っていたであろう広場は今では市民の憩いの場だ。
目が合うと手を振ってくれたり挨拶してくれたりとイラン人はとてもフレンドリーだ。
お気に入りの1枚。
厳格なイメージを持つムスリムの女性たちだってこうやって広場でくつろぐのだ。
遠くにはシャーモスクが見えてとても美しい。
東側にはシャイフ・ルトゥフッラー・モスク。
鍾乳石飾りの天井は本当に凄まじい情報量だ。
北側にあるケイサリ門。
正面にはとても珍しく多くの人物が描かれていた。
偶像崇拝をよしとしないムスリムの国でこんなアートが見られるとは。
ただ、そのせいか保存状態は良くなく消えかかってしまっていた。
広場には多くの人だけでなく、バイクも乗り入れていた。
日本だったら100%乗り入れ禁止だな。
完全に観光客向けだが馬車も闊歩していた。
美しい広場の演出に一役買っていた。
どうしてこうも馬がいると優雅に見えるのか。
西側にはアリ・カブ宮殿。
これも天井が高くとても美しかった。
デッキに観光客の姿が見えたので明日は是非登ってみたい。
この美しい広場は当然世界遺産だ。
想像していた以上に立派で美しく、魂が震えてしまった。
ギリシャのメテオラにある天空の修道院、
シューシュタルの歴史的水利施設、
これらに続いて3回目かな。
確かに「世界の半分がここにある」と言いたくなるのもわかるような気がした。
イスファハーン、おすすめです!
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夕食
夕食は先ほど出会ったアミュンに教えてもらったレストランに行くことにした。
広場からは歩いて15分ほど。
途中でパレスチナを支持する描写のポスターが貼ってあった。
この国では非常に強い関心がある証拠だ。
国の至る所で何かしら見ることができる。
また、珍しく自転車のラウンドアバウトも見かけた。
これは初めてみた。
そして到着したお店がこちら。
入り口が少しわかりにくいが路地に入って少し進んだところの半地下みたいなところです。
写真撮り忘れ(;´∀`)
中に入るとまぁびっくり。
めっちゃオシャレ(;´∀`)
こんなレストランこの旅始まって以来ではなかろうか。
ペルシャ語のメニューしかないが翻訳を駆使して解読を試みるがまぁ難しい。
仕方ないのでアミュンから聞いていたカタコトの料理名を言ってみたら伝わった。
ベリュンとキャシュクバーデムジャンある?
ごめんよベリュンは今は無いな・・・
じゃあキャシュクバーデムジャンを2個くださいな。あとこのお茶。
お茶はさっき試飲したサフランティーのような名前のものがあったので選んでみたが全く違ったw
写真では伝わらないが薄い黒色(青?)のお茶だった。
少し苦めだったが棒状のナバットと呼ばれる砂糖を少し溶かすといい感じになった。
そしてキャシュクバーデムジャンが運ばれてきた。
ナスの煮込み、チーズソース添え。
少し脂っこいが味自体は美味しかったし、パンと良く合う味。
途中でレモンを入れて味変してもGood。
肉が中心のイラン料理の中で野菜が食べれて嬉しかった。
めっちゃオシャレなお店だし結構高いんじゃなかとびびっていたが、お会計は紅茶を入れて
- 3,280,000リアル(984円)
とそこまで高くなかった。
これはアリですな。
水が買えない?
帰り際に水を買って帰ることにした。
レストランの近くで見つけた商店で1.5Lの水2本をレジに持って行った。
160,000リアル(48円)だった。
財布を開けて「しまった」と思った。
1,000,000リアル札しかなかったからだ。
案の定お釣りが無いと言われてしまった。
仕方ないのでキャンセルして2件目の商店に入った。
再び1.5Lを2本持っていくと、
500,000リアル(150円)だと言う。
観光客だと思って明らかにぼったくってきている。
ムカついたのでキャンセルして出た。
3件目のスーパー。
大きいくせに何故か1.5Lが無い。
仕方ないので500mlを4本買った。
棚には40,000リアルと書いてあったので160,000リアル(48円)かと思いきや、レジでは200,000リアル(60円)だと言う。
少しやられてるっぽいが1,000,000リアル札が使えそうだったのでそのまま支払った。
まじでイランはカード社会なのでお釣りが無いことが多くて大変です(;´∀`)
その割にアメリカから経済制裁されているせいで国外で発行されたカードは利用不可ってんだから大変なのである。
って言うが1,000,000リアル札って言うとめっちゃ高額紙幣に感じるかもしれませんが2ドル、日本円だと300円ですからね。
それでもお釣りが無いことがあるんですよこの国。
水を買うだけで大変なのである。
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宿へ
帰りはAzuの体調がちょっと怪しそうだったので念の為タクシーを使った。
340,000リアル(102円)。相変わらず安い。
宿はハロウィン仕様でちょっとした装飾が施されていた。
ハロウィンってアメリカ文化かと思ったけど発祥はヨーロッパだとかなんとか。
部屋に戻ってAzuに熱を測ってもらったけど平熱で一安心。
早めに寝て明日も元気にまた広場に行きたい。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
明日も引き続きイスファハーンを楽しみます。
それでは!