皆様こんにちは。
コロナが終息して海外旅行に行くことができる日をまだかまだかと待ちわびている人も多いでしょう。
夏以降徐々に海外旅行に行くことができるようになるとは思いますが、以前のようにはいかない部分も出てくるでしょう。
mosari的にどんな変化があるかなんとなく思いつくことを書いてみたいと思います。
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行き先を選ぶ基準が変わる
海外旅行に行くぞ!となったら普通の人は行き先から考えることが一般的でしょう。(我が家はいい航空券があったらそこに行くことが多いですが)
- 行きたい場所や経験したい体験がある
- 前から憧れていた
- インスタで見た写真を自分も撮りたい
- 人に会いに行く
- 安かった
なんて理由が大半かと思います。
コロナ後は
- 安心安全かどうか
これが大きな影響を与えるようになると思います。
アフリカや南米のように今後感染が拡大していく地域にあえていく人はいないでしょう。
感染症に対してしっかりと対応している国を選ぶことが大切になってきます。
しっかりと感染対策を行って日常を取り戻したデンマークと、コロナはおさまっていないけど経済がどうしようもないから仕方なく観光客を呼び戻すスペイン、あなたならどちらを選びますか?
これまでは圧倒的にスペインの方が人気でしたが、今後は安全な国(都市)が選ばれることも出てくるんじゃないでしょうか。
対策がしっかりしている国ほど水際対策にも余念が無いでしょうから容易く入国できるかどうかは怪しいですが、今後間違いなく行き先を決めるうえで大事な指標になるでしょう。
キャンセルを意識した商品が登場
これまでと異なり先が全く予想できないため、キャンセルする可能性が常につきまといます。
これまではキャンセル不可の料金で予約するケースもあったかと思いますが、これからはキャンセル時に返金されるような航空券やツアー・保険なんかが出てくるでしょう。
これまでのように○日以降キャンセル返金不可というパッケージはなかなか売れないでしょう。
少なくともコロナにより、
- 渡航先が入国に関して制限を課した
- 外務省の安全レベルが2以上になった(不要不急は中止)
- フライトがキャンセルになった
- 本人または同居人が感染した
といった場合は返金できるような柔軟性が必要になってくるでしょう。
これによりいつもはJALのHPから買っていたけど、HISなら直前までキャンセルが可能だからツアーで申し込もう。
みたいなことが起こりえます。
航空会社から直接買うのと、旅行代理店から買ったほうが安心か比較する必要があります。
非常に大きな変化になるでしょう。
クレジットカードのキャンセル・プロテクションがコロナも対象にしてくれると非常にありがたいんですけどね(;´∀`)
また、対面でのセールスも変わってくるでしょう。
旅行代理店の店頭で相談を受け付けていたものを、店頭接客ではなく予約制にしてテレビ会議の形で相談から決済までをオンライン上でシームレスに実現する、といった動きが出てくるかも知れません。
去年JTBが旅行相談を有料化した時は批判が多く廃止されましたが、対面の場合にかぎり再度有料化はあるかも知れませんね。
人と合わなくてもできる手続きに対して対面を希望する場合は、お金がかかるようになっていくことでしょう。
これまではオンライン化すると情報弱者いじめだと叩かれる傾向がありましたが、今後はお互いの安心のために合理的でしょう。
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ホテルの宿泊代金が高くなる
コロナの影響でホテル業界は大打撃を受けています。
そして彼らはコロナ対策に新しい清掃ポリシーを発表しています。
例えば国際的なホテルチェーンであるヒルトンではコロナ発生後以下のような対策を講じています。
- ホテルスタッフへの状況説明を継続的に行い、予防対策における業務手順を強化しています。
- 公共スペース(ロビー、エレベーター、ドアハンドル、化粧室を含む)の清掃頻度を増やし、アルコール消毒剤を継続して使用しています。
- 食品安全に関する最新の推奨事項に従い、今後も料飲サービスを調整してまいります。
- 手指用アルコール消毒剤をより多くの場所に設置しています。
https://hiltonhotels.jp/details/corporate-coronavirus
業務手順が複雑になれば効率が落ちるのでより多くの人が必要になります。
清掃頻度が増えれば洗剤やタオルなどの備品も多く必要になります。つまりコストがこれまで以上にかかるということになります。
そしてヒルトンはお客様の安心のために更に強化しようとしています。
- ヒルトンの「クリーンステイ客室」シール : 客室のドアにシールを貼ることで、客室には徹底した清掃と消毒が施され、その後に入室者がいないことをお客様に示し、一層ご安心いただけるようにいたします。
- 徹底した消毒が必要な最も頻繁に触れる10のエリア : 照明スイッチ、ドアハンドル、テレビのリモコン、温度調節器など、人々が最も頻繁に触れる客室内のエリアに対し、徹底した消毒を行います。
- 高頻度の清掃:ホテル内のパブリックスペースの清掃回数を増やします。
- 消毒用ウェットティッシュの提供:主要なエントランスや人が密集するエリアに消毒ステーションを設置します。
- フィットネスセンター:ホテル内のフィットネスセンターの清掃に関するガイドラインを改善します。
- 紙のアメニティの撤去:ボールペンや紙類、ゲスト・ディレクトリーを撤去し、デジタル製品で補完するか、ご希望に応じて提供します。
- ブッフェ、ルームサービス、ミーティングスペース: 徹底した清掃およびその他の変更を行います。
- コンタクトレス・チェックイン&チェックアウト:4,700軒以上のホテルで、デジタル・キーを利用した、コンタクトレス(人と接触をしない)・チェックインおよびチェックアウトを行っていただけます。※日本国内では一部のホテルでデジタル・キーのご利用が可能ですが、事前にフロントでチェックイン手続きをする必要があります。
- 画期的な消毒技術:静電気で帯電した消毒用ミストを用いる静電噴霧器や、表面や物体を除菌するためのUVライトなど、新しい技術の追加も検討しています。
- チームメンバーの安全と福利を守る取り組み:ヒルトンの最高のおもてなしを提供しつつ、自身の健康を守るため、ホテルのチームメンバーには衛生用品が用意されるとともに、衛生に関する自己管理強化のトレーニングを行います。
https://hiltonhotels.jp/details/corporate-coronavirus
これだけのことをノーコストで実施できるか?その答えは当然ながらNoです。
つまり安心安全のために料金を上げざるをえないのです。
昔から安全をお金で買う発想はありましたが、人的リスクだけでなくウイルスリスクのための安心もお金で買うことになるのです。
マリオットだってIHGグループも似たように清掃ポリシーを強化しています。
ヒルトン | お客様に安心してヒルトンをご利用いただくための新型コロナウイルス(COVID-19)対策
マリオット | 更新: 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するお知らせ
宿泊料金として加算されるのか、コロナ税のような形で諸税のように追加されるのかは不明ですが、料金は間違いなく上乗せされるでしょう。
デジタルキー導入が加速
ヒルトンはデジタルキーサービスをもともと持っておりフロントによらずともアプリにルームキーが届く仕組みを持っています。
部屋の準備ができるとアプリ上にルームキーが届きます。後はアプリを起動してルームキーのセンサー部分にタッチすればフロントによらずに部屋に入れちゃいます。(チェックインがアプリ上で完結する)
アプリからメッセージも送れるので簡単な交渉事ならフロントに行く必要もありません。
先日のシンガポールではレイトチェックアウトをアプリ上から依頼して問題なく受領してもらえました。便利です。
対面のリスクを減らす良い仕組みですね。
朝食はビュッフェスタイルの見直し
高級ホテルの楽しみのひとつに朝食がありますよね。
普段は朝飯抜きなのに、ホテルだと朝から大盛り食べちゃうなんてこともありますよね。
が、今後はトングが超危険なので、
- お弁当(TO GO)との選択
- 取り分けはスタッフが行う
なんて動きになるんじゃないかと。
そもそも不特定多数と食事したくないという方もいらっしゃるでしょうから、お弁当を用意してもらうことができるようになると思います。
今でも朝食時間に間に合わないフライトの場合なんかだとお弁当を用意してもらうことできるので、それを大々的に選択できるようにさせる感じですね。
↑の写真はヒルトン・ハワイアン・ビレッジのダイヤモンド会員向けのウェルカムギフトのメニューですが、一番下にあるような、
- パン
- フルーツ
- コーヒー・紅茶
みたいな簡単な食事ですね。
または、皆で仲良く列に並んで欲しいものがあったらスタッフに指さして盛り付けてもらうような方式にするかですね。
ひとりひとりオーダーを取りに行くのは難しいと思うので。
ロシアのスタローバヤみたいなイメージです。
こんな感じで食事はスタッフ側に置いておき、欲しい物があったら指差し注文!こうすれば不特定多数が直接触れることがないので安心です。
朝食が以前同様のビュッフェスタイルなのであれば避けた方が安心でしょう。事前に問い合わせるのも大事ですね。
航空券も高くなりサービスは簡素化へ
ホテル業界だけでなく航空業界も大きな影響を受けています。
すでにコロナの影響で経営破綻している航空会社もでています。
イタリアのフラッグシップキャリアであるアリタリア航空は経営再生を断念し、国有化されることが決まりました。
4月21日にはヴァージンオーストラリア、5月19日にはタイ国際航空、5月26日には南米の翼であるLATAM航空が経営破綻しています。
いずれも運行は引き続き行われるものの、JALの経営破綻後のように徹底したコストカットが進んでいくはずです。
経営破綻していない航空会社であっても大幅な赤字を垂れ流している状態なので、とにかく止血のために削れるものは削って行く動きが加速していくでしょう。
すでに持っている機材に対してできることはそう多くないでしょうから、対策としてはこんなところでしょうか。
- 機内食や飲み物の質を落とす、または、種類を減らす
- ドリンク提供サービス回数を減らす
- ペットボトルやミニボトルを配布してサーブ回数を減らす
- おしぼりは使い捨ての紙製へ
- 機内誌や新聞など消毒しにくいものは廃止
- 手荷物の重量厳格化
※保安要員であるCAさんは座席数に応じて必要人数が決まっているので人は削れません。
更にビジネスクラスなんかだと、
- アメニティのコストを下げる
- カクテルの提供を禁止にする
- パンの別盛りの廃止。最初から皿へ。
- ルームウェアの廃止
- ラウンジの簡素化や人数制限
なんてこともありそうですね。
これらのサービスの簡素化はもちろん、航空券自体も安易な安売りはせずにしっかりと航空券代で稼ぐようになると思います。競合が少ない直行便はより顕著になるでしょう。
相対的にマイルの価値が高まると言えますが、マイレージは改悪されることが常なので、マイルについては溜め込みすぎないことが大事です。
ANAのA380とかどうするんだろ。
間違いなく世界的には機材の小型化が進んでいきます。
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エアアジアでは客室乗務員の方は防護服を着て勤務にあたっています。カタール航空も同様です。
ここまでのレベルは今だけだとは思いますが、今後もマスク付けてのサービスは認められるようになるでしょうね。
当然乗客側は全員マスク着用がスタンダードになるでしょう。
個人的に機内で一番怖いのはトイレです。
不特定多数の方がドアやボタンを触りますからね。
とにかく機内では顔を触らないようにするしかないですね。
3列シートの真ん中を強制的にブロックしている航空会社もありますが、供給座席数が減るのでしばらくしたら無くなるんじゃないかと。
機内ではできる限りお客さま同士の空間を広くとっていただけるよう、当面の期間、一部のお座席を指定対象外とさせていただきます。
そのため、既にご指定いただいている座席番号の変更、およびこれからお座席をご指定いただく際に各配列の中央のお座席、ご希望のお席をお選びいただけない場合がございます。
【対象期間】
- 国内線:2020年4月29日(水)~2020年6月30日(火)
- 国際線:2020年5月10日(日)~2020年6月30日(火)
- 2020年6月30日をもって終了させていただきます。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200428/
現にJALは6月いっぱいで中止を発表。
優先搭乗は搭乗ゲートに混雑を誘発するので廃止され、機内の後ろ側から順に搭乗することになるんじゃないかと。
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空港ではセルフチェックインが主流に
今でもLCCなんかはセルフチェックイン機を使ってチェックインすることが多いと思いますが、フラッグシップキャリアでも導入がどんどん進んでいくことでしょう。
預け荷物も自分で手荷物タグを貼り付けてベルトコンベアに乗せるようになっていくでしょう。
ちょうどJALも今年から「SMART AIRPORT」というプロジェクトでセルフバケージ化を進めていたので、こうした動きがいっそう加速していくことでしょう。
2020年、羽田空港から始まる「JAL SMART AIRPORT」
mosariは航空券を受け取る瞬間が好きでいつもチェックインカウンターで手続きしていましたので寂しいかぎりです。
航空券を手渡されると「さぁ!旅立つぞ!」って気がしてくるので。
入国・出国審査も自動化が進んでいますよね。パスポートに全然スタンプがたまらんぞ。
増刷なんてするんじゃなかった。
観光地ではより気をつける必要がある
せっかく海外旅行に行けたとしても、これまでよりも観光には気をつけないといけません。
まずコロナによって失業者が世界中に溢れかえっているということを忘れてはいけません。
失業率と犯罪数は関係があり、失業率があがると犯罪数は増加します。引ったくりレベルで済めばまだいいですが、強盗になると身体的なリスクも生じますので、気を引き締める必要があります。
次にアジア人に対する印象が悪くなっているということ。
誰が悪いとは名言されていませんが、実際にアメリカに住んでいるアジア系住民は報復を恐れて銃を買っているという報道も以前ありましたよね。
海外の人達から見れば日本人も中国人も韓国人もみんな「アジア人」ですからね(;´∀`)
区別して把握しようとしてくれるのは接客業の人くらいじゃないでしょうか・・・
今後は嫌な思いをすることが増えそうな気がします。
とりあえず治安に関しては現地情報を事前に調べることはもちろんのこと、たびレジに登録することをおすすめします。
うん、安心ですね。
外務省のサービスなので安心ください。
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マスク着用してもいい雰囲気になる
海外ではマスクは重傷者がつけるものという認識があるため、外国でマスクを着用しているといい印象を与えていませんでした。
マスクで予防という感覚が無いことが原因でしたが、今後はマスクを付けていても変な目で見られることは減るんじゃないでしょうか。
というかしばらくはマスク付けてないと殴られるかも知れません。絶対に忘れないようにしましょう。
公共交通機関を利用する時もマスクが無ければ拒否される可能性もあるでしょう。
いざという時は人に上げることもできるので予備も持っていくと安心です。
屋内で待つことが難しくなる
ソーシャルディスタンスの動きはしばらく続くことでしょう。
室内に入れる人数も制限されるでしょうから、必然的に屋外で待つことが増えると思います。
博物館やレストラン、スーパーなど。
これまでよりも外にいることが増えると思って暑さや日差し、寒さ、雨対策なんかを意識することになるかも知れません。
事前に予約しておくことの重要性が増しますね。
キャッシュレス化が進む
現金の手渡しはやっぱり嫌なんじゃないかなーと思います。
海外だとクレジットカードの端末を操作するのは客側であることが一般的なので、店員さんと不用意な接触を減らすことができます。
現金派の人はクレジットカードでの決済に慣れていきましょう。
ありがちなのがPINコードを忘れているケース。ちゃんと日本で使っておきましょう。
スーパーなんかだとセルフレジも増えていくんじゃないでしょうか。
普段からクレジットカードメインの人にとっては使えるシーンが増えていくのでより便利になりますね。
体調を崩しやすい人は要注意
海外旅行は楽しいものですが、体調を崩してしまう人もいますよね。
mosariも風邪っぽくなることが多々あります。
長期で休みをもらう関係で前の週から残業しまくって仕事を片付ける必要があり、疲労困憊の状態で海外に行くことが多いので時差ボケで眠れなかったりすると、ちょっとしたことで風邪っぽくなることがあります。
今後は飛行機はもちろん街の至るところで検温されることになるでしょう。
引っかかると面倒なことになるのは間違いありません。。。
これまで以上に体調管理には気をつける必要があります。
帰国後もちょっと変な目で見られる
今回の騒動でやっぱり日本は衛生的で、海外は危ない。と思った人は多いでしょう。
帰国者は危険だ。と思う人はどうしても出てくると思います。帰国後は不必要な接触を避けるように気をつけた方がいいでしょう。
お土産買ってきたよ!と言われて気分を害さないのは海外旅行好きな人だけでしょう。
できる限り口に入れる食品は避けた方が無難かと思います。
渡すタイミングも2週間後以降がやっぱり安心でしょう。無症状なので安心して欲しいと一言添えるといいのかなと。
最後に
コロナ前の航空業界といえば、新規就航や増便に積極的で、新しい機材の導入や新シートへの刷新など旅行者をワクワクさせてくれていましたが、コロナ後は一転、何もかも縮小傾向にシフトしていくことでしょう。
非常に残念ではありますが、潰れてしまっては元も子もないですからね・・・今は皆で耐えましょう。
航空券も直行便を中心に値段がすごいことになっていますが、経由便であれば燃油サーチャージが無料になっていることから割安な航空券も出ています。
まともに旅行できるようになるのは早くて秋以降でしょうけれど、ポチポチ航空券を探してみると思わぬ掘り出し物を見つけるチャンスでもあります。
例えば年末年始の東京−ドバイ間なんて8万円です。
普段の年末年始なら倍以上するんじゃないかと思います。
今の状況だといけるかどうかわからないのでちょっと博打ですけどね。
来年のGWもまだまだ安い航空券が沢山あるので見てるだけで楽しいですよ。
こういう時は行き先未定で検索できるスカイスキャナーがクッソ便利です。
今後の海外旅行を計画する場合に絶対に確認しておきたいポイントはこちら。
入国時にPCR検査の陰性証明証を求めるような国もあるので、事前に調べておかないと入国拒否されてしまいますので、情報収集は欠かせません。
なんだか書いててテンション下がってきましたが、海外旅行自体は素晴らしい経験です。
コロナに負けず、適切に対処しながら海外旅行をまた楽しみましょう。
それでは!
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