【世界一周195日目】2023.10.16 アルメニア エレバン 〜 イラン テヘラン
気温:11度〜23度
歩数:5,534歩
今日の予定
- エレバンからテヘランへ24時間のバス移動

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目覚め
今日はついにイランへ移動する日だ。
バスは12時出発なので10時半ごろに宿を出る予定。
8時半くらいまでベッドの上でウダウダしてから朝食。

パンとトマトにバナナ。
パンは大きなパンだと100円ちょっととそこまで高く無いのがありがたい。
野菜も昨日の夕食分と合わせて350円くらいだったのでこちらも高くは無い。
食後はイランについて調べるだけ調べて10時40分ごろにチェックアウト。
イランってのは情報が少なくてイマイチ実態が掴みにくい。
物価が安いと書いてあるところもあれば、最近はそうでもないと書いてあるところもあった。
どうやら国が定めている公定レートと市内で使われている実勢レートが存在するらしい。
国が定めたレートと異なる両替っていわゆる闇両替なんじゃないの?と思うのだが・・・
その二つのレートの乖離幅によって物価が安く感じたり、そうでも無く感じるんだろうか。
我々旅行者はどっちで計算すればいいのかもわからず、結局は行ってみないとわからんという結論(;´∀`)
参考までに調べた当時は
公定レート:1ドル=40,000リアル
実勢レート:1ドル=500,000リアル
ざっくりだが12倍も差があるのだ。
もし12倍も多くもらえたらそりゃ物価は安く感じそうだが・・・
イランはアメリカによって経済制裁をくらっておりアメリカが大嫌い。
だから国としては低い価値として定めつつも、ドルの安定性は市民にとって非常に重要だから高額で取引されている、って感じなんだろうか?
今までに無い不安を抱えながらイランへと向かうこととなる。
LINEやInstagramなんかも利用できないそうなのでどうなることやら(;´∀`)
エレバンの宿
さて、チェックアウトしたのでエレバンの宿の紹介。

- 施設名:Guest House Lilia
- 住所:88 Lisinian street, 0005 エレバン, アルメニア
- チェックイン時間: 14:00〜
- チェックアウト時間: 12:00
- 部屋タイプ:スタンダード ツインルーム
- エアコン:無し
- 1泊:9,600ドラム(3,595円)
最初は1泊だけして移動するつもりだったが体調優先で移動せず結局3泊もしてしまった。
合計で28,800ドラム(10,785円)のお支払い。
普通の民家にお邪魔している感じの作りだった。
2階にホストの居住スペースがあって、リビングを共用スペースとして使わせてもらっている感じ。

我々の部屋は3階だった。
ホストはロシア語かアルメニア語中心で、ホストのママが英語が多少喋たので基本的なコミュニケーションに困ることはなかった。
チェックイン時に暖かい飲み物やブラウニーを出してくれるなど気配りが嬉しかった。

キッチンもホストが普段使っているキッチンなので全てが揃っていた。
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水回り

シャワーとトイレは別々で1個ずつ。
ゲストの数が少ないので困ることは無かった。
綺麗!って訳では無いが、汚い!と思うほどでも無い。
多少目につくところはあるが、我々は全然気にならず。
お湯が出るまで少し時間がかかったが一度暖かいお湯が出てしまえば後は問題無し。
バスタオルとフェイスタオルを1枚ずつ用意してくれたのもGood!
しかも風呂場には綿棒が置いてあった。
長期旅だと綿棒があるとめちゃめちゃ嬉しいのである。
嬉しくて毎日使ってしまった。
部屋回り

ベッドとテーブル、椅子が1個というシンプルな作り。
部屋は照明が明るく、WIFIもスムーズだった。
リネン類は清潔だしめちゃめちゃ快適。
部屋は綺麗、エレバン駅から徒歩10分、ホストは親切とめちゃめちゃ満足度の高い滞在となった。
なお、市内の中心地からは離れているが地下鉄で2駅で共和国広場なのでアクセスは容易である。
エレバンの宿で困ったらおすすめ。
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バス乗り場へ
まずはエレバン駅に隣接する地下鉄へ向かう。
宿の近くに停まっていた車。

後部のバンパーが取れてしまっているが、この辺りでは外装が無い車をよく見かける。日本だと整備不良でアウトだが、ジョージアでもアルメニアでも走ればとりあえずOKのようだった。
駅前のパン屋で非常食のパンを買っておく。

毎日お世話になっていたパン屋。
Googleマップには表示されないので付近のお店をプロットしている。
こちらのお店は惣菜パンもあってとても満足。
・・・
・・
・
地下鉄を使って共和国広場へやってきた。
昨日も来たが美しい建物が広場を囲っている。

アルメニアの水道は市民にもよく飲まれているが、ここのは7個もある 笑

旅行会社や外務省のページでは飲用には適さない、もしくは避けるように書いてあったが普通に美味しい。
とりあえず今の所はお腹は大丈夫。
マリオットホテルの近くで我々のバスを発見した。
11時半にバスが来ると聞いていたが11時20分にはもうバスは来ていた。

Royal Safar(ロイヤルサファル)という会社のバスだ。

バスチケットを買った時の話はこちらの記事をどうぞ。
チケットを見せて荷物を預けて車内へ。
事前に1−2配列と聞いていたがまぁ広々としていた。


トルコでは1−2配列が多く走っていたが、ジョージアや中央アジアでは2−2配列か、マルシュートカと呼ばれるミニバンだったので久しぶり。


この座席間隔よ・・・!
リクライニングはかなり傾くし、レッグレストもある。


すやぁ。
WIFIはなかったけど、USBの電源はありますた。


このバスなら勝つる!
いざイランへ!
初めての24時間のバス移動
バスは20分遅れの12時20分に共和国広場を出発。
ここから24時間の移動が始まる・・・!
市内を抜けるとあっという間に荒野に。


ジョージアのような牧歌的な山ではなく、荒々しく寂しい感じの山に囲まれている。お隣の国なのにこんなに変わるなんてほんと不思議。
そしてたまに家が見えたと思ったら、街というか、村というか、集落という表現が一番しっくり来るんじゃ無いかと思うくらい規模が小さい。


こんなところでいったいどうやって暮らすんだろうか。
アルメニアに入ってからエレバン以外に都市と呼べるような街を見かけていない。
大抵こういう国際バスは比較的大きな街を結んで乗客を次々と乗せていくのだがそれが無い。
同じメンバーでひたすらと荒野を走り、荒々しい山を越えていった。
途中はガードレールが無い崖道もあり、谷底にバスが転がっているのが見えた。


運ちゃん頼むから電話しながら運転するんじゃなくて集中してくれ。
今回のドライバーはめっちゃ電話するし、タバコも15分置きに吸う。
日本じゃ考えられないサービスだよなぁ・・・w
バスは出発してから2時間半後にトイレ休憩。


遠くまで緩やかなアップダウンが続く丘陵地帯のようで景色がとてもよかった。なんかめっちゃゴミが落ちてて台無しだけど(;´∀`)
トイレは無料で、何かお店もありそうだったのでここで余ったアルメニアのお金を消費しようかなと思っていたら男性から話しかけられた。
やぁ。君たちは日本人かな?
なんと我々の会話を聞いて日本人だとわかったらしい。
彼の名はルーベン。
アルメニア人だがイランによく旅行に行っているそうだ。
何かわからないことなどあったら聞いてくれ。
ありがてぇ。
何を聞こうかなと思っていたら、ルーベンは一番知りたかったことを教えてくれた。
イランには公定レートと実勢レートがある。とても重要なことだから注意してね。
そうそう!それが知りたかったのよ。
もし僕が1ドル渡したら何リアル(イランの通貨)もらえるの?
ちょっと待ってね。今の実勢レートは・・・OK。503,120リアルだね。


そう言って電卓アプリにタイプしてくれた。
どうやら公定レートじゃなくて実勢レートで両替することになるようだった。
事前に博物館の値段を調べたところ500,000リアルほどだった。
その時は公定レート(1ドル=41,200リアル)でざっくり計算したら1,700円くらいだった。
高いなぁと思っていたのだが、実勢レートで計算していいなら1ドル=500,000リアルな訳なので、つまり入場料は1ドルということになる。
円安の今であっても150円の入場料で済む訳だ。
おぉ、一気に金持ちになった気分だ
イランのお金の心配事が1個減ったぞ。
ありがとうルーベン。
なお、このやりとりの間も注意しながら確認したことがある。
それは単位がリアルかトマンかと言うこと。
なぜか二つの単位が混在しているのもさらにイランの通貨事情を複雑にしていた。
10リアル=1トマン
もし40,000と言われたら、
リアルなら40,000のままだし、トマンなら0を1個追加して400,000リアルということになる。
なにそれ旅人ホイホイすぎる(;´∀`)
値段交渉の末40,000だと思っていたら、トマンだから400,000リアル払ってね、と言われることがある訳だ。
リアルかトマンかは絶対に確認しないといけないのである(;´∀`)
ルーベンと話をしていたらもう1人の男性も加わってきた。
彼の名はプーヤン。イラン人だ。
ルーベンはイランが大好きなのでペルシャ語も喋れる。14歳の頃から勉強し始めて大学でも学んだそう。
2人が会話する時は英語よりもペルシャ語の方がスムーズのようで未知の言葉で会話していた。
んでが話した内容を整理してルーベンが英語で教えてくれると言う訳。
ルーベンのイランに対する知識量にはイラン人のプーヤンも驚いていた。
こりゃ心強い人にに出会えたぞ。
実際イランに着くまで2人には助けられまくることになる。
バスは10分の休憩だと言っていたのだが結局40分も休憩していた。
その間ずっと2人と喋ってたんだけど、すげぇ寒いのよw
めっちゃ冷えて体調悪くなりかけた。
その後バスは本格的な山道に突入した。
何度も何度もヘアピンを曲がる。


ダイナミックすぎる(;´∀`)
こういった田舎に来たらまた違った楽しみと出会えていただろう。
そう言う意味ではもっとアルメニアに居たかったな。
・・・
・・
・
気がつけば日が暮れていた。
国境が近づくにつれてちゃんとした都市が現れるようになったのには驚いた。
普通国境沿いの村って小さいことが多いんだけど、途中見かけた村よりも立派に街だった。
しかし暗くて車内から撮影してもブレブレで何も撮れなかった。。。


朝食を食べてから8時間くらい経っていたので買っておいたパンを1個食べた。
ウインナーが2本入ったパン。これで350ドラム(132円)。
トイレ休憩からは4時間15分後、バスがエレバンを出発してからは8時間25分後、21時前についに国境に到着した。
普段のバスならもう到着しているか、後もう少しなんだけど、ようやく国境(;´∀`)
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国境を越えてイランへ
国境は「Nordooz」だ。
国境では全ての荷物を持って建物の中に入る。
入ったところでアルメニアの旅行者に向けてのアンケートに答えてほしいと捕まってしまった。
プーヤンに時間あるか確認したら、大丈夫答えてあげなよ。
みたいな雰囲気だったので答えてあげた。
5分以上かかったのだが、その間プーヤンは待っていてくれた。
プーヤンと3人で手荷物検査を受ける。
問題無く通過するがパスポートコントロールが見当たらない。
あれ、そのまま外に出てしまったぞ?
不思議に思いながらプーヤンに着いていくと、建物の外にブースがあり、そこで出国審査が行われるようだった。
なんでわざわざ外で?という疑問もあるし、何より不思議だったのが入国審査と出国審査を同じブースで行っているのだ。
だから入国したい人は反対側から歩いて列を作るし、出国したい人は手前側から歩いて列を作る。
つまり列がめちゃめちゃ(;´∀`)
すげぇシステムだな・・・
出国自体は何も聞かれずあっという間。
そのまま中立地帯を歩いていく。


何も案内が無いのでこれでいいのか不安になりまくるが、プーヤンがいるので大丈夫だろう。
途中に橋があって手前側はアルメニアの国旗の色で彩られていた。


半分進んだところでイラン側の国旗の色に変わった。


なかなか洒落た演出だけど、ちょうど切り替わる部分は電飾が切れているのかアルメニア側が点灯していなかったのが外国クオリティか。
さらに歩くとイラン側の建物が見えてきた。
ドキドキしながら建物の手前でパスポートを見せる。
するとAzuに対して髪の毛を隠すように言われた。
とうとうここからイランが始まるのだ。
Azuは持っていたアバヤを装着。
ドキドキしながら建物に入り手荷物チェックを受けた後、入国審査へ。
イランのおじさん。
我々日本人にとっては未知の国でもあり、正直悪いイメージを持っている人が大半であろう。
そんな国に入るもんだから何を聞かれるのかわからずドキドキしながらの入国審査が始まった。
パスポートとE-VISAの出力物を提出する。
一体何を聞かれるのか・・・・
バンッ!
何も聞かれずスタンプが押されましたw
ただしE-VISAの紙の方に。
たぶんイラン入国歴があると入れない国があるからパスポートには押さずに別紙のE-VISAの紙に押すようにしているのだろう。
Azuがパスポートに押さないの?と審査員に聞いていたのでそれは辞めさせた。
プーヤンからはスタンプの有無が重要になると言われた。
E-VISAの紙は出国まで無くさないようにしないとな。
イランには特に問題無くあっさり入国することができた。
E-VISAをもらうのに苦労したもんだから拍子抜けだ。
2023年10月現在は個人で申請してもまず申請が通らないっぽいです(;´∀`)
ついにイランに入国した。
国境に着いてからは1時間ほど。
ちょっとした待合室のようになっており、両替、タクシー、売店、トイレ(無料)があった。


すぐにタクシーを客引きに捕まる。
mosariは普通にいらないと言って断って終わったのだが、Azuの方に声をかけてきたやつは断ったらなんだがバカにするような態度をとってきたらしい。
アジア人に対してイラン人がバカにしたりセクハラしてくるという話は聞いたことがあるが、国境で外国人を相手を生業にしているやつまでそうなのかと思うと悲しくなった。
もちろんプーヤンのように優しく親切な人もたくさんいるんだけどね。
ここでルーベンと合流。
もし少額のキャッシュが必要なら両替手伝おうか?
昼間のトイレ休憩で両替が不安だという話を覚えててくれたみたいだ。
もちろんお願いしたいので10ドル分交換することにした。
ルーベンと一緒に両替商の元へ。
ペルシャ語で両替のお願いをするルーベン。
これなら100%ボラれないぞ。
が、あまりいい雰囲気じゃない。
ルーベンが言うには
彼らもキャッシュを持っていないみたいだ
両替商にあるまじき在庫切れ。
こりゃ市内までお預けかと思ったら、
10ドルを両替商に渡す、その後彼はオンラインバンクで僕の口座にその分のリアルを送金する。その後ATMで引き出して君に渡すよ。
という超面倒なことをやってくれることになった。
ルーベン(;´∀`)
と言うことでmosariの10ドルは両替商に渡す。
3分ほどで両替商は1ドル=490,000リアルのレートで合計4,900,000リアルをルーベンの口座に送金してくれた。
OK、さぁ着いてきて
ルーベンに促されて建物の外にあるATMに。
しかし何やらエラー音が鳴っている。
くそ、1度に5ドル分までしか引き下ろせないように制限がかかってるみたいだ
ありゃりゃ。外国人にあまり出金させないようにとか、何かきな臭い動きになってるのかな・・・
ルーベンは再び両替商の元に行ってなんとか残りの5ドル分のリアルを入手してくれた。
これで10ドル分のリアルが手に入ったのでmosariに渡してくれた。
両替商のレート的には490万リアルなんだけど、細かいのが無いからと500万リアルくれた。
彼はアルメニア人なので余ったアルメニアの通貨(ドラム)を渡そうとしたが受け取ってくれなかった。
その後も売店で買ったお菓子をくれたり、売店で商品の値段の確認方法なんかを教えてくれた。
ルーベンまじええ人すぎる。
後はバスが来てくれれば出発できるのだがなかなかバスが来ない・・・
結局ここで1時間半ほど待つことになった。


ヒジャブを装着したAzuもぷんぷんです。
再びバスでテヘランへ
11時半ごろにバスがやって来たが、運転手が
あっちのバスに乗ってくれ
詳しい状況はわからなかったが別のバスに乗らないと行けないようだ(;´∀`)
でもその別のバスに荷物を乗せようとすると断られるという。。。
ロイヤルサファルのバスメンバーでどうしたもんかと真夜中に立ち尽くすことに。
最近国境越えで無駄に時間がかかることが多い。
結局30分くらい外で待ってようやく荷物を入れさせてくれた。
出発したのは日が変わって0時。
新しいバスはロイヤルサファルよりも豪華で座席にモニターが付いていた。
が、壊れていて使えなかった。(全部のシートが使えなかったので電源が入らないようになっているのかも)
モニターの電源が入らないとUSB充電もできないようなので実質劣化していた(;´∀`)
しかもmosariのシートはリクライニングしなかった。
せっかくの豪華なバスなのにリクライニングしないの悲しすぎる。
悲しみに包まれながらバスはテヘランに向けて走り出す。
予定ではまだ12時間もある。
長すぎるバス移動。
夜はまだまだこれからだ。
リクライニングさせてくれええ。
■azuのInstagramはこちら
フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
ついにイランに入国したが、テヘランはまだ遠い。
どうなることやら。
それでは!