皆様こんにちは。
前回の記事では極東ロシア旅行で感じたことをつらつらと書かせていただきました。
想像以上に楽しかったロシアですが、中でもシベリア鉄道のワクワクは忘れられない思い出になりました。
なかなか初心者にはハードルが高そうなイメージがありますが、やってみれば意外となんとかなりました。
ということで今回はシベリア鉄道を日本から予約する方法を書いてみたいと思います。
是非ロシアに行く機会があればシベリア鉄道を挑戦してみてくださいね。
スポンサードリンク
絶対に公式サイトがおすすめ
シベリア鉄道は当日チケットカウンターで購入することもできますが、個室は売り切れるリスクがあります。
事前にネットで購入することができるので出発前に日本からの予約がおすすめです。
また、その際いろんな代理店のサイトから購入することができますが、値段が公式サイトとくらべて1.5倍〜2倍ほどしていたので、絶対に公式サイトからがおすすめです。
代理店の価格が高いにも関わらず存在し続けているのは日本語対応されているからに尽きますが、公式サイトも英語表記にはできますし、特に難しい点はありませんでした。
今回我々はハバロフスク発のウラジオストク着で予約したのでその時のキャプチャーを参考に解説いたします。
購入方法
まずはRussian Railwaysのサイトへアクセスしてください。
アクセスしたらまずはアカウントを作っておきましょう。
値段を調べるだけなら不要ですが、購入時に必要になりますので。
Login:ログイン用のIDを入力
Password:ログイン用のパスワードを入力
Confirm password:確認用に同じパスワードを再入力
First name;名(アルファベット表記)
Last name:性
E-mail:普段お使いのメールアドレスを入力
Confirmation code:左側の画像内の数字を入力
Middle nameやPhone、Date of birth、Sexは必須項目じゃないので空欄のままでOKです。
必要項目を入力したら右下の「Create an account」をクリック。
しばらくすると「donotreply@rzd.ru」からメールが届きます。
件名:Profile Activation at http://rzd.ru
本文中にURLがあるのでクリックするとアカウントの作成が完了します。
アカウントが作成できたら先程の公式サイトに再度アクセスします。
Departure:出発駅を入力
Arrival:到着駅を入力
One way:出発日を選択
Round trip:往復の場合はチェックを入れて復路出発日を選択
上記を入力したら右下の赤枠で囲った「Buy ticket」をクリック。
予約可能な列車が表示されます。
ここで乗りたい時刻と座席クラスを選択するのですが、ひとつだけ注意することがあります。
それは全てモスクワ時間で表記されているということです。
今回のハバロフスクとウラジオストクはどちらもモスクワよりも7時間進んでいますのでそれを考慮して購入する必要があります。
例えば今回我々が乗った豪華な寝台列車「オケアン号(006Э «Океан»)」は13時50分発、1時28分到着となっていますが現地時間でみると7時間足すので・・・
出発:13時50分(モスクワ時間)→20時50分
到着:1時28分(モスクワ時間)→8時28分
となります。
夜乗って朝到着なので時間もちょうどいい感じですね。。乗車時間も11時間半とたっぷりありますし。
乗りたい列車が決まったら次は座席クラスを選びます。右側の赤枠で囲った部分ですね。
シベリア鉄道にも様々な種類の列車がありますがだいたいこんな感じです。
DeLuxe:シャワー付き1人部屋(2段ベッドを引き出せば2名まで可)
1等車(1-cl:2人部屋(ベッドが向かい合わせで2個)
2等車(2-cl:4人部屋(2段ベッドが向かい合わせで2個)
3等車(3-cl:オープンスペース
我々が乗ったオケアン号は3等車が無かったのでDeluxeか1等車、2等車の3択でした。
2等車だと4人部屋なので2人見知らぬ人と相部屋になります。せめて英語でも喋れれば素敵な出会いもあるかもしれませんが、相部屋は落ち着かないだろうと思い候補から外します。
残りはDeluxeか1等車の2択です。どちらの部屋も2人まで宿泊可能ですが、
Deluxeは2段ベッド+シャワー、トイレ付き
1等車はベッドがふたつでシャワー無し、トイレは共有
という違いがあります。
パッと見るとDeluxeの方が高そうですが、2人で予約する場合はDeluxeの方が安くなります。
これは1等車はひとり1席ずつ買うのに対し、Deluxeは一部屋を借りるという予約方法の違いのためです。
ひとりで見たらDeluxeの方が高くなりますが、2人で泊まることで一気にコスパがよくなるんです。ホテルと同じですね。
今回予約時だと・・・
Deluxe:8,600ルーブル(17,200円)
1等車:5,755ルーブル(11,510円)
2等車:2,498ルーブル(4,996円)
という価格設定でした。(1ルーブル=2円で計算)
1等車を2人分だと23,020円、Deluxeだと17,200円というわけです。
ただ、実際決済画面に進むとDeluxeも2人目料金が加算されたのか22,000円程度になりました。1等車との差はわずかですが、それでシャワーが手に入るのは大きなメリットです。さっぱりして寝られるのはやはり大きいです。
ということで我が家はDeluxeにしました。
右側の赤枠で囲った座席クラスをクリックします。
すると、何号車か選ぶオプションが表示されます。
Deluxeは1車両しか無いので「No18」がひとつしか表示されていませんが、こちらをクリックします。
すると座席が表示されるので希望の座席をクリックしてください。
ベッドが隣り合わせの真ん中の部屋は生活音が響いて寝にくかったら嫌だなぁと思い一番端っこを選びました。今回ふたりいるので1番と2番をクリックしました。クリックすると選択したシートの色が変わります。
Deluxeと1等車の場合は関係ありませんが、2等車以下の場合2段ベッドの上段(Upper)と下段(Lower)で値段が変わります。上段の方が安いです。上段だと窓からの景色が見えませんし、恐らく横幅も狭いです。
選択したら「Go to passenger data entry and seat selection」をクリック。
するとログインが求められますので予め作成したアカウントでログインしてください。
ログイン後は乗車者の情報を入力します。
Last name:性
First name:名
Middle name:ミドルネーム(nonと書いておきました)
Sex:Male→男性、Female→女性
Date of birth:生年月日
The State issuing the document:国籍
Document type:本人確認書類の種類(Foreign documentを選択)
Document number:パスポート番号
Tariff:FullでOK
全て入力したら続いて保険の加入を選択します。
デフォルトだと加入になっていますが、mosariは不要と見て「From accidents」「Medical expenses」共にチェックを外しました。
クレジットカードで十分な保証があるので。
2人目は「add passanger」をクリックすることで追加することができます。
最後に座席が先程選んだものどおりになっているか確認してください。
もしチェックが外れていたら再び座席を選択してください。
問題なければ右下の「Reserve places」をクリック。
最終確認ページが表示されます。
入力内容や予約日時などが間違っていないか最後にチェックしましょう。
なお、Deluxeで2人予約した際にここで費用が8,600ルーブルから11,040ルーブルに変わりました。
恐らく2人目分の追加料金・・かな?
それでも1等車の2人分よりも安いですしそのまま右下のロシア語で書かれた「赤いボタン」を押します。
この画面では追加の食事などがオーダーできるようでしたが今回はパスしました。そのまま規約同意にチェックを入れて右下の「Proceed to checkout」をクリック。
決済画面が表示されるので必要事項を入力してください。
全て入力したら左側にある赤枠で囲ったロシア語の赤いボタンを押してください。
カードによっては認証画面が入ることがありますので、その場合はそのカードでWEBサービスにログインするIDとパスワードを入力してください。
決済の確認が取れるとe-チケットが発行されます。
人数分発行されているので赤枠で囲ったpdfをクリックしてそれぞれ保存してください。
当日はpdfを出力したものを直接車両の入り口前の車掌さんに見せればOKです。
こんな感じのが出てくるので、ひとりずつ出力したのを持っていきましょう。
駅でチケットに引き換え不要です。ハバロフスク、ウラジオストクの両駅では改札は存在せずそのまま駅のホームに直接向かってOKでした。ただし、どのホームに列車が到着するかは直前までわからないので電光掲示板でのチェックは必須です。
英語サイトなので抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、やってみるとなんとかなるもんですよ。
一度英語サイトで予約できれば今後も観光スポットの事前予約なんかも似たような手順でできるようになります。不要な手数料を代理店に支払う必要が無くなりますのでレッツチャレンジですよ。
最後にmosariが泊まったDeluxeのお部屋はこんな感じ。
ベッドモードにしたときはこんな感じ。
テーブルを右側にスライドさせて下段、上段のベッドを引き出すと立派な就寝スペースが出来上がります。
嫁いわく上段の方が揺れが少なかったとのこと。ベッド幅は下段の方が広いので、広さを取るか揺れが少ない方を取るかおふたりの場合よく相談してくださいね。
実際の旅行記はこちら。
前編
中編
後編
最終編
旅行の準備的な記事
それではよい鉄道旅行を!
コメントを残す