【世界一周588〜601日目】2024.12.13〜26 ニュージーランド クライストチャーチ
12月12日から始まったWorkAwayを活用したボランティア。
約2週間のボランティアを終えてどんな活動をしていたか、どんな学びがあったのか、ニュージーランドのクリスマスはどんな感じだったのかなどをまとめてみました。
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WorkAwayとは
我々はドイツに続いてWorkAwayというサービスを使ってボランティア先を探しています。
WorkAwayとは2002年にイギリスのバックパッカーがサービスを開始した「労働力が欲しいホスト」と「経験を得たいゲスト」を結ぶマッチングサービスです。
ゲストは1日5時間×週5日間の労働を行う代わりに、ホストから食事と寝床を提供してもらうことができます。
基本的に金銭のやり取りはありませんがたまに給料がもらえるポジションもあります。(ただしその場合観光ビザでは厳密にはNGなので無料が基本)
期間は最短で1週間、長いと数ヶ月の滞在も可能。
詳しくは前回のドイツの記事を参考にどうぞ。
ホストについて
我々がお世話になったのはニュージーランドの南島最大の都市クライストチャーチ。
市内のハズレにある閑静な住宅街。
そこが我々の戦場だった。
家は立派な庭とテラス付きの平屋。
庭には畑があるので畑仕事がメインと思ってやって来たのだが、実際は芝刈りや雑草抜きといった庭の手入れが中心だった。
外仕事に加えて家の中の掃除などもあったため実際は家政婦に近いような役割だったんじゃないかと思う。
仕事内容の詳細は後述。
ホストは我々よりも一回り年が上のロッキーとジュリー、そして大型犬のバジャー。
本当に同じ人間なのかと疑いたくなるほどにエネルギッシュな2人(と1匹)。
とにかく今回のWorkAwayはこの2人の生き方に驚くばかりだった。
何がすごいって毎日仕事の前と後に自分の時間をしっかりと取り入れていることだ。
自分の時間というのは、
- 海でスイミング
- サーフィン
- クライミング
- ハイキング
- ランニング
- ウォーキング
- サイクリング
など多岐にわたる。
朝5時に起きてこれらの中からどれか実行してから仕事に行き、仕事後にも何か実行しているのだ。
そしてほぼ毎日誰かしら家に遊びに来て一緒に夕食を食べたりして過ごしている。
とんでもない体力である。
Life is Short.(人生は短いから)
ありがちな表現だけれど、彼らが言うと本当に説得力があった。
これはAzuにもかなり響いていたようで前回のWorkAway同様に色々と考えるきっかけをくれた。
その辺の学びに関しても後述。
彼らは自分の時間をとても大事にしている。
だけど人間に与えられた時間は皆等しく1日24時間だ。
家のことや庭のことを我々のようなボランティアに任せることで人生を楽しむ時間を捻出しているのであった。
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1日の過ごし方
さて、そんな訳で彼らに変わって家のことを行う我々の平日のスケジュール感はこんな感じ。
- 7:20:起床
- 7:30:その日やることを聞いてから、ホストの見送り
- 8:00:朝食
- 9:00:作業開始(3時間)
- 12:00:昼食
- 14:00:作業再開(2時間)
- 16:00:作業終わり〜リラックスタイム(シャワー)
- 19:00:夕食
- 20:30:リラックスタイム
- 23:00:就寝
ホストは2人とも日中は仕事をしているので昼間は我々2人だけ。(犬も職場に連れて行っている)
出勤前にやることを聞いたらお見送りをして、その日の作業を午前中3時間、午後2時間に分けて行う。
ドイツでは家に誰かしらいることが多かったが、今回は日中は完全に我々だけ。
見ず知らずの旅行者に家を預ける。
信頼によって成り立った凄いシステムである。
日中にわからないことがあればWhat’s Appというメッセージアプリ(海外で主流なLINEのようなもの)でやりとりを行った。
作業自体は16時に終わってしまうが、我々はその後は家でゆっくりすることが多かった。
そんな我々を見てホストはいつも心配そうに、
今日はどこか行って来たの?
こう聞いて来る。
仕事時間が短いとは言え16時から出かけると言う気には中々にならないものであった。
(できればホストが帰ってくる前にシャワーを浴びておきたいという配慮もあった。シャワーはホストと共用なので)
それでも毎日外で何かしら遊んでいるホストたちからしてみたら我々の過ごし方は不思議でたまらないのだろう。
土日は完全にオフなので自由時間なのだが、ホストと1回遊びに行き、それ以外は家だったり、近所の山にハイキングなどを楽しんだ。
仕事内容について
さて気になる仕事内容。
先に触れたように家の手入れがほとんど。
庭のメンテナンス
一番時間をかけたのが庭のメンテナンス。
一番わかりやすいのだと雑草抜き。
庭や家の周りに生えている雑草をとにかく抜きまくる。
これは家の周りだけど、こんな感じで生えている雑草を手で抜いていく。
高いところにあるのはハシゴを使って作業する。
抜けないものがあれば枝切りバサミを使って切ることも。
こうして少しずつ綺麗にしていくのだ。
他にも生垣の刈り込みなどもあった。
こんな感じにボウボウになっている生垣を、
電動ソーを使って、形を整える。
うん、綺麗ですね。
もちろんこんな作業は生まれてしたことがなかった。
花壇から通路にはみ出した植物たちをハサミや枝切りハサミでカットしたり、バラの剪定を行ったりもした。
犬のプー(糞)を回収するのも欠かせない。
水を撒いたり、落ち葉を拾ったりといったことはもちろんだ。
芝刈りもね。
最後の方は庭を整えるために何でも考えてやってくれと言われていた。
とにかく気になった部分を自己判断で行った。
簡単に聞こえるかもしれないが、雑草と花を見分けるのはとても難しい。
剪定も形を気にしながら行う必要があるので少し刈っては距離を置いて形を見ながら慎重に進める必要があった。
そして何よりまだ花を咲かしている植物を切るという行為が精神的にきつかった。
植物だって生きているんだから。
薪割り
世界には暖炉を使っている国も多い。
ニュージーランドもその国の一つだった。
そうなってくると必要なのが燃料となる薪だ。
ガレージの片隅に積まれたカット済みの木を叩き割り、薪として使いやすいサイズにしていく。
薪割りと聞くと斧で割るイメージがあるかもしれないが、ここでは刃のついたツールに木をはめて、上からハンマーを振り下ろして叩き割るシステムだった。
これはまだ最初の方なのでへっぴり腰だ。
5時間スレッジハンマーを振り続けて手に血豆を作りながら大量の薪を作った。
腰と握力が崩壊した。
ほんとキツかった・・・
力仕事であるのは間違いないのだけれど、意外と頭も使う。
木目をチェックしてどこに一閃を入れれば割れるかを考えないと一向に木は割れないのだった。
そして狙った場所に力を込めて振り下ろす正確さも必要だった。
かなりの集中力を必要とした。
またこの作業を開始する前に、
軽い木と重い木があるから重さを確認してね。
そう言われてすぐにピンと来た。
乾燥している木は軽いからそれを使うんだね?
これは前回のWorkAway先のドイツで教えてもらったことがあった。
乾燥させてからじゃないと煙突に汚れが付着して大変だから、乾燥させることが大事だと教えてもらっていたのだ。
こうして昔の経験が活きると楽しいものである。
雨樋の落ち葉拾い
これはそのまんま。
雨樋が詰まっているかもしれないからチェックしてみて?
そう言われたのでハシゴを使って覗いてみると落ち葉がギッシリ詰まっていた。
それらを丁寧に取り除いておいた。
家の掃除
家の中の基本作業は床の掃除機とモップがけだ。
ソファーの裏や動かせる棚やカバンなんかは動かして掃除機をかけていく。
平屋なのに最初は掃除機だけで1時間もかかってしまった。
モップはヘッドに雑巾をセットするとアイロンみたいにスチームを出してくれるものがあったのでそれを利用。
2日に1回床やカーペットを綺麗にした。
他にも棚の上や壁の埃を取ったりと細かい掃除も行った。
なんだいこの掃除のことを一切考えていないおしゃれな照明は・・・
他にも洗濯機を回して、干して、畳む。
洗い物ももちろんだ。
ホストは肉料理が好きなので油がギッシリついた洗い物が毎日大量に発生する。
ホストは食洗機に入れれば大丈夫と言っているのだが、やはり下洗いしないとキチンと落ちていない。
気にしていないようだったが、日本人的には食べ物や油カスが付いていると気になるものである。
外国製品らしい全然泡立たない洗剤を使って頑張って毎日洗い続けた。(食洗機も併用することももちろんあった。)
また、最終日には彼らの車2台を洗車した。
アウトドア好きな2人が使っているのでそれはそれは凄まじかった。
海に入って濡れたまま座ったり、犬を乗せたりしてるからね。
でも素人洗車だが中も外も驚くほどに綺麗になった。
わお!まるで新車ね!
とても喜んでくれた。
作業に関してはこんな感じだろうか。
一言で言えば家政婦。
家の掃除から庭の手入れまで掃除に関することなら何でもと言った感じ。
正直人の寝室に入って掃除するのは抵抗感があるのだが、掃除機をかけたりシーツを外して洗濯したりと家の全ての部屋を掃除した。
庭もとにかくひたすら雑草を抜いて、通路にはみ出た植物を切り、気になるところを整えまくった。
何が正解で、どこまで求められているのかわからなかったのだがとにかくやれることをやり尽くした。
庭が綺麗になって嬉しいワン!
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食事について
続いてのトピックスは食事。
キッチンは共有で、朝と昼は冷蔵庫のものを使って好きに食べて良いスタイル。
夜は基本的に彼らが作ってくれたものを一緒に食べた。
朝食
ヨーグルトにフルーツを加えて、グラノーラと一緒に。
フレンチプレスで淹れたカフェオレも欠かせない。
たまにヨーグルトが無くなってミルクになった日もあったけど、基本的にはずっとこんな感じのものを食べていた。
フルーツがたくさん食べれたのが嬉しかったのと、この国はヨーグルトが鬼高いので純粋に嬉しかった。
昼食
最初のころは毎回冷蔵庫と睨めっこしながら今日は何を食べるか悩みながら調理して食べた。
だが途中でホストが大容量のベーコンを買って来てくれたのでそこからは固定化された。
ベーコンとチーズの目玉焼きとサラダである。
目玉焼きはパンに挟んで食べた。
これがまたシンプルながら激ウマいのだ。
サラダはその日冷蔵庫に入っていたものを使った。
ドレッシングもあったので、市販のドレッシングを使うか、適当にAzuが作ってくれたドレッシングで食べた。
アップルビネガーに塩と胡椒にオリーブオイルを混ぜて作ってくれたり、わさび醤油風味のものを作ってくれたり。
Azuはいつの間にか自分でドレッシングを作れるようになっているのだ、すごすぎるのだが。
ちなみに毎回同じだったので目玉焼きだけは何も言われずに僕も作れるようになった。
たぶん初めて1人でまともに作れるようになった最初の料理だと思う。
料理できる人からしたら目玉焼きなんて料理じゃないと言うだろうけれど、それでも料理というものを一切してこなかった僕にとっては立派な料理なのだ。
世界一周に旅立つ前には一緒に料理をすることで覚えていくかと思っていたのだが、蓋を開けてみれば調べ物やブログが忙しすぎて中々一緒に作ることはできずAzuに頼りっきりになってしまっていたのだ・・・
でもニュージーランドでは毎回一緒に作るようにしている。その分ブログを簡素化しているが。
夕食
夕飯は仕事から帰って来たホストが作ってくれる。
庭にあるバーベキュー台で焼いたハンバーグなどか、オーブンを使って焼いたラムなんかがよく登場した。
毎日美味しい肉が食べられて幸せであった。
ベジタリアンだったドイツとは真逆。
たまにホストが「外食するから夕飯はこれ食べてね」と言って肉を置いていってくれることがあった。
そんな時は2人(と1匹)でお庭BBQを楽しませてもらった。
手前に転がっているのは犬のバジャ。
とある日は焼き鳥を買って来てくれた。
テリヤキと言っていたがタンドリーに近い味だった。
とてもウマい。
んでいつも夕飯を作ってくれているので日本食を振る舞った日もあった。
本ブログの読者ならもうお分かりでしょう。
旅の途中でも度々登場したぎゅうぎゅう焼きですね。
他にも切り干し大根を使った和風サラダや麺つゆを使った野菜の焼き浸しを作った。
完成した時の写真は撮り忘れ・・・
和食を食べてもらうのってめちゃくちゃ緊張するのだが、2人とも気に入ってくれていつも以上に食べてくれた。
まさか切り干し大根が気にいってもらえるとは思わなかった。
食に関してはたまに必要なパンやヨーグルトが無くなって困る日もあったが、この旅の中ではかなりまともな食生活だったと思う。
毎日肉もフルーツも野菜もたっぷりと食べることができたんだから。
人生は短い
さてここからは学びの部分。
薪割りの仕方など作業から得られる部分もあったはあったけど、今回についてはホストの生き様から考えることが多かった。
1個前の記事でも書いたけどこのホストは、”自分の時間というやりたいこと”が核としてあって、その隙間に仕事をしているように見える。
人間に与えられた時間は有限だ。
やりたいことはもちろんやる。
仕事はしないといけないからそれもやる。
こうなってくるとどうしても削られるのは家のことだ。
例えば片付け。
使ったら片付ける。
当たり前のことだ。
でも彼らは片付けない。
使ったら何もかもそのまんま置きっぱなし。
密封用のチャックが付いていても閉めない。
食器は全て溜めておいて夜寝る前に食洗機にぶち込めばいい。
服も畳む必要なんてない。
必要になったら必要になった時にすればいい。
それよりも大事なのは自分の時間。
だからこそ僕らのようなボランティアをうまく活用している。
我々が日本にいた時は仕事と家事に追われて自分の時間なんてほとんど持てなかった。
平日に関してはほぼ0と言ってもいいだろう。
だからこそ彼らの生き方には強く驚いた。
朝も夕方も自分の時間をしっかりと確保している。
家事を犠牲にして。
でも2人ともとっても幸せそう。
Life is Short.
人生は短いからと彼らは言う。
それはその通りだと思う。
テンション上がらないことに時間とパワーを使ってる場合じゃない。
でも日本の社会システムや衛生観念・文化的に仕方ない部分はある。
日本にいる限り同じような生き方は難しいだろう。
だからこそ最初の頃Azuはかなりモヤモヤしながらボランティア生活を過ごしていた。
え?え?どうしてこれ(例えば片付け無いで)でいいと思えるんだろう・・・?
もちろん僕も「おぉ・・こう来たか」と思うようなことは多々ある。
まぁ細かいことは気にしないんだよ。
でもそう結論づけて与えられた役割を淡々と遂行するしかないのであった。
きっちり派のAzuはかなり思うところがあったようで、2人であーだこーだ色々と話をした。
理解できる部分、受け入れ難い部分もあったにしろ、それでも家事を犠牲にしてでも楽しみたいと思える趣味は大切だということはわかる。
だって独身時代は2人とも趣味に熱中していていて、とても輝かしい時間を過ごしていたのだから。
でも結婚してから趣味を諦めて、年数回の旅行だけを楽しみに生きて来たんだよな。
これからの人生、もう一度趣味を楽しむような人生に変えたい。
この家で過ごしていくうちに2人ともそう思うようになっていくのであった。
ドイツでは草食主義(ベジタリアンやヴィーガン)の考え方、そしてアニマルウェルフェア(家畜の幸福度)の考え方に触れて肉を食べることについて考えるきっかけになり、いただきますの本当の意味を改めて知ることになった。
今回は自分の時間の大切さ、そのためにはもう少し家事や仕事の力を抜いてもいいんじゃないのか?もう少し何か趣味を考えてみようと、人生の幸福度と優先順位について考えるきっかけをもらった。
色んな考え方や生き方に触れてこれからの人生に少しだけでいいから活かせるといいな。
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余暇の過ごし方
さてここからはボランティア中に遊んだことについて。
ホストは引きこもりの我々を見ていつも心配していた。
誘ってくれたり、紹介してくれたものもあるのでその辺りのことを書いておきます。
ドリンク片手に
何かホストが誘ってくれる時、一番最初によく聞かれるのが、
Would you like a drink?(何か飲む?)
だった。
食事の時も、遊ぶ時もこれが何か始める合図であるかのよう。
ビールや梅酒、ノンアルなんかをよくいただいた。
もちろんコーヒーなんかも。
さてそんなドリンク片手に行ったのがこちら。
ボーリングのようなゲームなのだが、玉を転がすのではなく、木の棒を投げてピンを倒すゲーム。
他にも色々と違うのだが大きく違うのが倒れたピンの扱い。
ボーリングなら決められた場所に再セットされるがこのゲームは倒れた場所にそのまま立て直す。
だから後半になればなるほどピンはバラバラに離れていくのでまとめて倒すのが難しくなる。
それが高得点を狙いやすくなる特殊な計算方法だったりもあって中々面白かった。
チアリーディング
休日の朝5時に起きてホストに連れてこられた山の中。
訳もわからず衣装を着させられて始まったのがチアリーディング。
つまり応援である。
応援しているのはトレイルランニング。
最長で54kmもの距離を走るレースだった。
それも山の中を。
後ろにそびえ立つ山を走り抜けてくる選手たちを応援するのが我々の役割だった。
とんでもなく過酷な競技ではあったが次から次へと人が走ってくる。
聞けば400人も参加していたらしい。
走る距離に応じてスタート時間が異なっていたためなんと4時間も応援しっぱなしだった。
すぐ近くにエイドステーション(選手用の補給ブース)もあったのだが、スタッフの人も我々の応援っぷりを見て、
何か持っていって。あなたたちもエネルギーが必要でしょ。
そう言ってくれてクッキーやエナジーバーを食べながら応援し続けた。
よく山をハイキングしていると走ってくる人たちに抜かれることが多々ある。
それを見てAzuは、
あの人たちはなんで山を走るんだろうね?
と、不思議がっていたがこれを見てあれはトレーニングなのだと納得していた。
トレランは日本ではマイナースポーツだと思うが(競技者の方すみません)、ニュージーランドでは400人も集まるのだから立派な人気スポーツだよなぁ。
洞窟探検
絶景の中歩いてたどり着いたのが川沿いにある洞窟。
雨が降っている場合は危険なので立ち入り禁止の洞窟。
中には川が流れていてこの水の中を進んでいくことができるらしい。
ヘッドライトを装着して水に入らないで進める場所まで行って諦めた。
腰くらいまでしか無いそうだが水はとても冷たい。
長袖を着ていてもひんやりするような気温の中で冷水に浸かるのは危険なのである。
もっともホストたちは隣に流れている川で遊んでいたが。
身体の作りが違いすぎる・・・
トレジャーハント
仕事終わりにホストに連れてこられてやって来たビーチ。
その一角に設けられたブースでエントリー。
仕事終わりにも関わらずすでに多くの人が集まっていた。
参加者は子供からシニアまで。
家族連れやカップルなど複数人での参加が多いようだった。
そんな仕事終わりの平日に行ったのがRogainingと呼ばれる遊び。
いわゆるトレジャーハンティングのようなもので、地図を片手にチェックポイントを探すというもの。
チェックポイントは海沿いもあれば山の中まで散らばっていた。
発見する難易度に応じて獲得できる点数が異なるので、どの辺をどう回るか事前に作戦を考える必要がある。
ガチ勢は走って山の中を目指すそうだが我々はエンジョイ勢なので近くの海沿いを攻めることにした。
制限時間は2時間。
海沿いといっても海のすぐ隣には小高い山があるので意外と歩くだけで疲れる。
地図を見ながら、
この辺にあると思うんだけどなぁ。
じゃあ僕は上の茂みの中を見てくるからAzuは下の方を見ていて。
こんな感じで近くになったら手分けしてチェックポイントを探す。
これが中々見つからない。
なんせ道沿いからは見つからないようになっていて、茂みの中を進んだ先にひっそりと置いてあったりするのだ。
山の中を歩いたり、
海沿いを歩いたりとまるでハイキングのようだった。
チェックポイントを見つけたら備え付けられているスタンプを台紙に押してポイントをゲット。
ちなみに2時間以内にスタート地点に戻らないと1分遅れるごとに減点されるのでどこまで行くかも時間を考えながら決める必要があった。
僕はエンジョイ勢だから少し早めに戻ってもいいと思っていたのだが、
mosari!最後にここも行けそうだよ!
スタンプ集めが大好きなAzuはやる気満々だった。
そういえばカミーノの時もスタンプを押してもらうのすごい楽しんでいたな。
スタンプは海の上にもあった。
左側の海の上に浮いている足場がソレ。
ソレに向かって泳いでいる人も何人も見かけたが流石に僕らは断念。
濡れたら寒いに決まっている。
それにタオルも着替えも水着も無い。
もちろんみんなそんなことは気にせず楽しんでいたが。
時間ギリギリまで探して3分前にゴール地点に戻って来た。
エンジョイ勢の我々は得点を気にせず遊んだので結果は気にせず。
ちょっとの達成感と満足感を得ながらゴール地点で配られていたホットドッグやシュトーレン(ドイツ発祥のクリスマスに食べるお菓子)なんかを食べた。
スタート時間は人によって違うので次から次へと人が帰ってくる。
結局20時過ぎになっても人は途切れることはなかった。
平日にここまで遊べるんだからこの国はエネルギッシュな人が多いなほんと。
ハイキング
休日に我々も少しは身体を動かそうと家の近くにある山を目指してハイキングをすることにした。
やって来たのはクライストチャーチの郊外にあるMount Vernon Park。
ハイキング拠点の駐車場は↑。
様々なルートがあるようだったが我々はバレートラックと呼ばれる谷を歩くルートにした。
こんな感じの谷の合間を歩いていく。
天気も良くて気持ちの良い1日だった。
緩やかな登りが続いてたどり着いた先には小さな岩山があった。
左上にあるやつ。
手前には駐車場もあって車でも山の上に来れるようだった。
その先にある岩山を見ていると小さな人影が見えた。
クライミングだった。
そういえばホストも近くの山にクライミングしに行っていると言っていた。
この岩山のことだったのか。
クライストチャーチは南島最大の都市だけど、そこから歩いたり、車でサッと来れるような場所にクライミングスポットがあるなんてすごいな。
ほんとアウトドアの遊びには事欠かない国だ。
そんな岩山を横目に歩ける範囲で一番高いところまで登ってみた。
そこには海につながる湾に姿があった。
なんか見覚えがあるような地形だと思ったら先日トレジャーハイキングをした時に歩き回った海岸沿いだった。
てっぺんではお菓子休憩。
覚えている人いますか?
ラムズデンで拾った手に入れたチョコである。
食べるタイミングを逃して大事に取っておいたのだがここでいただくことにした。
今日はハイキングだけどサンドイッチとか無いからね。
チョコたっぷり、ピーナッツたっぷりでめちゃくちゃ美味かった・・・
帰りは遠くに見えるクライストチャーチを目指して緩やかに降っていく。
往路と違って牧場の中を通るルート。
牧場の中なので羊がいるのだがいつもと様子が違う。
裸だった。
これまで羊は嫌っていうくらい見て来たが裸の羊を見るのは初めてだった。
結構距離がある時からずっと警戒し続けているのだが、そんな臆病な羊の毛をどうやって刈るのだろうか。
めちゃくちゃ嫌がってるんだろうな・・・
家を出てからちょうど4時間ほどで帰宅。
家から車を使わずにこの景色を楽しめるのはいいな。
クライストチャーチすげぇです。
もちろん山の近く川に家があるからだけどね。
車があれば1時間も走ればいくらでも絶景にありつける。
それが南島なのだ・・・!
南半球のクリスマス
今回滞在中にクリスマスを迎えた我々。
去年も南半球のマダガスカルにいたのだがあちらではクリスマスらしさは皆無だった。
んでニュージーランドではどうだったか。
まず24日。
日本だとパートナーと過ごす日で、本番みたいなもんだ。
でもこっちは何もなかった。
本当に何も無い。
仕事終わりに近くを散歩してみたのだがクリスマスらしさは全く見つけられなかった。
こっちはイルミネーションが無いのだ。
考えてみれば22時にならないと暗くならないのだから仕方ない・・・
ニュージーランドでのクリスマスといえば25日なのだ。
そんな25日。
我々はホストに言われて6時に起きた。
今日は平日なので仕事日でもあるがホストに連れられてやって来たのは・・・
・・
・
ビーチだ。
友達と集まってビーチで1日が始まる。
バジャも友達犬と会えてとっても嬉しそうだった。
この国は犬を飼っている人がとても多いのであった。
次から次へと友達とワンコがやって来て最後の方は8頭くらいいた気がする。
朝からワンコと遊べて大変幸せだ。
でもやっぱり海には入らない。
だって16度だよ?
もちろんニュージーランドの方々はちゃんと水着で泳いでいた。
マジでどうなってんの身体?
バナナシェイクみたいな伝統的なお酒やシャンパンを飲んだりして1日が始まった。
…ビーチで。
9時半ごろに家に戻る。
ずいぶんとゆっくりなのだと思っていたら今日はクリスマスだから祝日で仕事は休みらしい。
日本だったらサービス業は書き入れ時だがこちらはそうではない。
家族と過ごすためにほとんどのお店が休みらしい。
レストランやカフェですら。
そんな訳で彼らは休みだが僕らは土日では無いので当然働く。
庭の手入れをしながらテラスでリラックスして過ごす彼らを見て少し安心した。
アクティブすぎるから少しは休んでくれ・・・!
そう思っていたのだ。
12時になったので作業を切り上げて昼食を食べた。
ジュリー。午後は何をしたらいい?
食後にいつもの通りタスクを聞いてみると予想だにしなかった返事が返って来た。
Nothing.何も無いからその辺を探検してくるといいわ。
ま、マジか。
そんな訳で午後休をいただいたのでその辺を散歩しにいくことにした。
朝早かったから昼寝したいところだけど、せっかくのオファーなのでおでかけ。
・・・
・・
・
3時間ほどかけて海まで歩いて返って来た。
途中でカフェを探してみたけど、やっぱり休みだった。
日本とは休みの考え方が違いすぎる・・・
家に戻るとロッキーが声をかけて来た。
僕らはこれからパーティーに行ってくる。夕食は鶏肉を買って来たからそれを食べるといい。
クリスマスらしいイベントがあって一安心。
そしてジュリーからも。
mosari!Azu!メリークリスマス!プレゼントよ。
まさかのクリスマスプレゼント。
早速中を開けてみると、
・・・
・・
・
ティータオルとクリスマスのオーナメント。
BIG LOVEをニュージーランドからいただいてしまった。
オーナメントもめっちゃ可愛い。
南半球らしくサンタクロースもビーチでチルっていた。
いつも新しい国に来たらマグネットをお土産に買っていたけれど、これをマグネットがわりにすることにした。
めっちゃ可愛いんだもん。
ありがとう、ロッキー!ジュリー!
その後は彼らは出掛けて行ったのでAzuと2人で過ごすクリスマスになった。
鶏肉を使ってクリスマスディナーを2人で作る。
めっちゃ豪華ぁあああ!!
メインは唐揚げだ。
なんせ油を使わずに揚げ物が作れるエアフライヤーという調理器具があったし、ソレ用の唐揚げの素をジュリーが買って来てくれたのだ。
粉をとりもも肉にモミモミしてエアフライヤーに入れたら10分で唐揚げが出来上がった。
これならmosariでも簡単に作れてしまう。
ついでにご飯も炊いていたら、Azuが中華スープと焼き野菜を作ってくれた。
こうして2人で過ごすニュージーランドのクリスマスディナーが始まった。
Azu、今年もお疲れ様!
年末の挨拶かい。まぁお疲れ様。
日本に帰ってからのこと、アクティブすぎる彼らのいいところをどう取り入れていくか、そんな話をしながらクリスマスの夜は過ぎて行った。
もうすぐ帰国。
楽しい楽しい人生の夏休みが終わるのだ。
英語について
さて、みなさんが気になっていることの一つに、
ボランティアするのにどれくらいの英語力が必要なんじゃい?!
ってのがあるんじゃないでしょうか。
しかもここはニュージーランド。
ネイティブ圏です。
第一言語が英語。
結論から言うと、
完全に英語力不足
でした。
いや、まぁそれは最初からわかっていたんですけど、あまりに至らなかった。
とにかく早過ぎて何言ってるかわからない。
こっちの言ってることも発音が悪過ぎて伝わらない、語彙力足らなさ過ぎて伝えられない。
呆れられたと言うか、どうしていいかわからないと言った感じで向こうも困惑しているのが伝わってくるくらいに上手くコミュニケーションが取れなかったのが実態である。
何度も聞き直して最低限必要なことは確認できても日常会話がマジで難しい。
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
ドイツでは喋れないなりにコミュニケーションが取れた。
相手も第2言語だから簡単な表現にしてくれたり、こっちの意図を上手く汲み取ってくれたから。
でもこっちはそんなに甘くなかった。
悶々しながらも仕事だけはきっちりやった。
喋れないし、仕事もイマイチじゃ話にならない。
とにかく丁寧に一生懸命に働いた。
それでも最初の1週間は仕事に対してのフィードバックが一切無く、さらに悶々としながら過ごすことになった。
上手く会話できないし、仕事でも評価されない。
それは精神的にかなりきつかった。
存在価値が無いんじゃないのか?必要とされていないのだとしたらここにいる意味はあるのだろうか?
そんな風にマイナスに考えてしまうことも多々あった。
だが、1週間ほどで事態は好転した。
いつも通り夕食の後に洗い物をしていた時のこと。
mosari.いつもとっても綺麗に洗うわね。ファイブスター(五つ星)よ。
ジュリーから突然の発言で驚いたが正直嬉しかった。
ここからは少しずつ仕事っぷりを評価されるようになった。
庭のこと、ベッドメイキングのことなどに対して、とても好意的なフィードバックをしてくれるようになった。
気がつけばほんの少しだけど最初よりは聞き取れるようになって来た気がするし、こちらも英語が出てくるようになっていたと思う。
最初は聞き取れないことにパニックになってしまっていたのかもしれない。
仕事ぶりを評価されたことで少しだけ冷静になれたのだろうか。
中学生、いや、小学生レベルの英語力でなんとか意思疎通をとっていく。
そして迎えた最終日。
約2週間の滞在最後の夕食を食べていた時のこと、
ロッキー、ジュリー、私たちを迎えてくれてありがとう。
Azuが感謝の気持ちを述べたのち、
こちらこそ。美しくなった庭、とても綺麗な家、新車みたいになった車、素晴らしい仕事をしてくれてありがとう。
ロッキーとジュリーからそう言ってもらうことができた。
あ、プールの掃除ロボットのフィルターも掃除しておいたからプールもめっちゃ綺麗になったよ。
mosari、本当に?!素晴らしいわ。
この家の庭には大きなプールがあってその底にルンバみたいなお掃除ロボットがいてゴミを拾っている。
でも結構ゴミが残っていて、滞在中ずっと気になっていた。
最終日にロボットを拾い上げて蓋を開けてみると中のフィルターはゴミでびっしりと詰まってしまっていた。
水が流れるようにできているのにフィルターが詰まってて全く水が流れない。
これでは掃除ロボットも本来の性能を発揮できないだろう。
フィルターを綺麗にしてあげると今までと違って明らかに出力が上がっているのがわかった。
どんどん綺麗になっていくプール。
決して頼まれていた仕事では無かったが、これから夏真っ盛りになってプールを使うこともどんどん増えていくだろう。
そんな感じで勝手に仕事を見つける余裕と、ちゃんとそれを伝えられるくらいにはコミュニケーションをとることができた。
英語がダメでも一生懸命仕事をすれば相手はちゃんと評価してくれる。
そうすればちょっとずつ気持ちが近づいて行って、少しずつコミュニケーションが取れるようになる。
話せる方がずっといいけれど、そうじゃ無くても最後にはありがとうと言ってもらうことができた。
少しだけ勇気を出せば観光客では見れないその国の日常生活を見ることができるし、家庭料理を食べることだってできる。
そして様々な考え方を持つ人と暮らすことで新たな知見を得ることができる。
WorkAwayってのはほんと素晴らしいシステムだと思う。
本当にありがとう、ロッキー!ジュリー!もちろんパジャも。
興味のある人は勇気を持ってWorkAwayに挑戦してみることをお勧めします。
ほんといい経験になりますよ。
そんな訳で2週間ほどの2回目のWorkAwayが終わったのだった。
とにかくアクティブでエネルギッシュなロッキーとジュリー、
人生は短いから
その通りだと思う。
気がつけばあっという間に時ってやつは過ぎ去ってしまう。
もう少し自分の心に正直に生きれるよう、Azuと2人でライフワークバランスをとって生きていこうと思う。
長くなりましたが2回目のWorkAway。
無事に完了です。
ボランティアの様子はInstagramでもストーリーにアップしています。
■Instagramはこちら
フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
ボランティアの後は人に会う予定。
僕が世界一周に旅立つ前の時からブログを読んでくださっていた方。
き、緊張する(;´∀`)
それでは!