【世界一周197日目】2023.10.18 イラン テヘラン
気温:15度〜22度
歩数:13,581歩
今日の予定
- テヘランからシューシュタル行きのバスチケットを買う
- ルーベンとカフェで再会
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目覚め
7時半ごろに目が覚めた。
体調は万全とは言えないが、少し街を歩くくらいなら大丈夫だろう。
昨晩は共有スペースがかなり賑やかだったので耳栓をして寝ている。
そのおかげで朝までちゃんと寝ることができた。
このHeritage Hostelはかなり人気の宿なのでいつでも多くのゲストが共有スペースで談笑している。
コミュ力が試される・・・!
せっかく起きたけど昨日の24時間バス移動の疲れもあってかベッドからなかなか起き上がらない2人。
結局9時ごろに朝食。
Heritage Hostelはトマトやきゅうり、チーズにパンと言った簡単な朝食がビュッフェとして用意されているのだが、自分でオムレツを作ることもできる。
どーん。
トマトオムレツ。
塩・胡椒だけのシンプルな味付けだがめちゃめちゃ美味しかった。
暖かい卵料理が朝から食べられるなんてこの旅始まって初なんではなかろうか。
非常に満足度が高いのだが、宿泊人数も多いのでかなりぎゅうぎゅう。
ここで気づいたのだがかなり中国人が多い。
こんなところで大量に見かけるとは。
中国はイラン入国にあたってビザが不要なのかもしれないな。
後で撮ったものだが共有スペースはかなり快適でチルっているゲストをいつも見かけた。
中庭に水が流れてるホステルなんて初めてだよ。
めっちゃ施設綺麗だし、過去最高のホステル。
食後もダラダラしてしまって11時前にようやく宿を出発した。
早速テヘラン観光と行きたいところだがやらなければならないことが二つある。
一つ目は両替。
国境で10ドル分両替したがもうほぼ尽きている。
今後のことも踏まえてある程度の額を両替しておきたい。
二つ目はバスチケットの手配だ。
シーラーズという次の街へのチケットを手に入れておきたい。
宿の人に頼んだり、アルメニア人のルーベンにお願いすれば手配は容易だろうが、ターミナルの場所も把握しておきたかったので自分たちでバスターミナルに行ってチケットを探すことにした。
テヘランに到着した時に両替の勧誘もすごかったのでバスターミナルに行って値段を確認後、両替することにした。
バスチケットを購入せよ
バスターミナルの場所はここ。
最寄り駅はSouth Terminalだ。
Haritage HostelからSaadi駅に向かって歩いていく。
イランの街は本当に活気に溢れていて我々が抱いているイランの負のイメージは全く感じられない。
車優先、歩道にもバイクが入り込んできたりするので歩きにくいのが難点だが。
改札でチケットを買う。
料金は一律で1人40,000リアル(12円)。
反対側の電車がやってきたが混雑していた。
東京の通勤ラッシュのように混んでいる。
なお、テヘランにも女性専用車両があった。
が、うまく機能していなさそうではあった。
South Terminal駅に着いてバスターミナルへ。
想像よりも大きくてしっかりとしたバスターミナル。
イランって国は本当に発展していて驚くばかりだ。
もっと寂れた街並みを想像していたよ。
ターミナルの中に入るとこれまた広い。
多くのカウンターが存在していた。
もともとシーラーズへ行く予定だったが、紆余曲折ありシューシュタルという街に先に行くことにした。
が、なかなかチケットが見つからない。
ターミナルの中に「 information」の文字が見えたのでシューシュタル行きのバスがあるか聞いてみた。
するとお兄さんは親切にどこかに電話しながら我々をカウンターに連れて行ってくれた。なんて親切なお兄さんだ。
結果1番と17番で取り扱っていることがわかった。
なぜか看板のデザインがどこも一緒なのだが小さく番号が書いてある。
上の画像だと「No.1」と書いてある部分だ。
シューシュタル行きはどちらも12時間かかり、1番は18時発、17番は21時発。
我々は18時発を選んだ。
が、お金が無いのでお兄さんに両替したい旨を伝えるとまたどこかに電話して確認してくれた。
バスターミナルなのでそこら辺で可能だと思っていたのだがお兄さんの返事は、
この近くには残念ながら無いようだ。グーグルマップで検索してみると近くてこの辺かな・・・
そう言ってスマホの画面を見せてくれたのだが、地下鉄で3駅戻ったところのようだった。。。
うーん、両替も簡単にはいかないものだな・・・
普段ATMでキャッシングしているので両替って場所が限られてて不便だなぁ。
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テヘランでの両替
地下鉄で4駅戻ったPanzdah E Khordad駅まで向うことにした。
3駅戻ったところでもよかったが、Panzdah E Khordad駅にはAzuが行きたいとチェックしていた食堂があったのでついでにそこにも寄ることにしたのだ。
Panzdah E Khordad駅に着いて地上を目指すが明らかに人が多い。
地上に出たら想像以上の人の多さにびっくりしてしまった。
有名な観光スポットであるゴレスタン広場に加えてバザールもあるみたいで国内の観光客でごった返していた。
グーグルマップを頼りに1件目の両替屋さんに到着。
レートがちゃんと書いてあるしっかりとした両替屋さんだったのだが・・・・
そのレートが悪い。
1ドル=41,300と書かれていた。
それでは少なすぎるのでおそらくトマン表記なのだろう。
10倍して1ドル=413,000リアル手に入るはず。
昨日国境の両替商には1ドル=490,000リアルで両替してもらっている。
1ドルあたり8万リアルほど少ない。
時間も惜しいが、ここまで悪いレートでは正直苦しい。
200ドル交換したらざっくり5,000円ほど損することになる。
と、言うことで別の両替を探すことにした。
程なくして見つかったのだが先ほどと違ってレートの表記が空欄だった。
場所はこの辺。
レートを聞いてみようかと思ったら、
どこから来たの?
スーツを着たしっかりとした身なりのお爺さんから声をかけられた。
我々が日本人だとわかると、とんでも無いことを言い出した。
僕の甥は日本でとても有名な人なんだよ。息子は大阪に住んでいる。どこに行くんだい?
ここで両替したいのよ
日本の有名な人については触れずに両替したい旨を伝えると
おぉ、そうか、私が手伝ってあげよう
よくわからないがお爺さんが手伝ってくれることになった。
いくら交換するんだい?
んーレートを知りたいよ。もし1ドル渡したら何リアル受け取れるの?
そう聞くとお爺さんが店員さんに話しかけてくれた。
イランイランペルシャペルシャ
会話の内容は全くわからないが、会話が終わるとmosariの持っていたスマホの電卓で
49,000
と打ってくれた。
桁が少ないので
トマン?
と聞くと、
トマンだ
そう返ってきた。
ならば0を1個足して
490,000リアル?
そうだ。
おぉ、昨日の両替商と同じレートになったぞ。
これならばと思い200ドルをお願いすることにした。
が、ここからちょっと頭がパニック。
1ドル=490,000リアルなので200ドルだと98,000,000リアルになるんですよ。
見慣れない桁すぎてこれでいいのか不安になるレベル。
わかりやすく記載すると9,800万リアルです。
そして紙幣は1,000,000リアル札(100万リアル札)なので枚数にすると98枚。
もう色々日本の感覚と違いすぎてこれでいいのかめちゃめちゃ不安になる。
これを英語とペルシャ語が入り混じった状態で会話しながらなので本当に合っているのか不安で仕方なかった。
お爺さんが1枚ずつ数えてくれたのだが何枚あるのが正解なのか自信が無かったのでお爺さんが数えている間に2回計算し直した。
そして98枚であることに自信が持てたところで再び自分で枚数を数えた。
98枚の100万リアル札は財布に入りきらないので鞄に突っ込んで店を後にした。
お爺さんにお礼を伝えて別れようとしたが
ちょっと待ってくれ、私の甥は日本で有名な男でね。ダルビッシュ有と言うんだ。知ってるかい?
確かにダルビッシュの父親はイラン人だ。でも流石にそんなことあるまい・・・ここでお爺さんが怪しく思えてきた。そして彼は続けて
ところでこの後はどこに行くんだ?私がいいペルシャ絨毯屋に連れて行ってあげるよ。あともし持っていたら私の細かいドル紙幣と100ドル札を交換してくれないか?
なんか怪しい方向にどんどん話が進んでいく。
本当はいい人なのかもしれないが日本と縁があると声をかけてきた人とむやみにお金の交換は避けたかった。
我々には旧札や偽札を見抜く力が無いからだ。
ペルシャ絨毯売られそうになってるし。
なんて言って断るのがよかったのかわからないが、
ごめんなさい、すぐにバスターミナルに行ってチケットを買わないといけないんです!
そう言って謝ってその場を離れた。
なお、もらった100万リアル札はパッと見ただけでも4種類のデザインがあった。
色違いやデザイン違いなど。
これでは使えない偽札や旧札が混ざっていてもどうしようもない。
お爺さんいわく毎年デザインが変わるけど、問題無く使えるよと言っていた。
一応店舗のあるお店で両替しているので信じるしか無かった。(と言っても銀行やよくみる両替屋と違ってただ机があるだけのような簡易な店ではあったが)
こんな感じで同じ金額のお札なのに色違いとかあるんですよ?
再びバスターミナルへ
お金が手に入ったので再度South Terminal駅へ。
もう14時を回っていたので先に昼食を食べることにした。
結局Azuが目をつけていたお店は大行列で並ぶほどでは無いなと諦めたのだ。
適当に駅からバスターミナルに向かう途中の店でサンドイッチを食べることにした。
相変わらずペルシャ語が読めないので客が食べてた美味しそうなチキンサンドとファラフェルと呼ばれる雛豆のコロッケを頼んだ。
んで出てきたらファラフェルもサンドイッチだった(;´∀`)
と言うことで大きなサンドイッチが3個。
味はとても美味しかったのだが、予定外のファラフェルサンドイッチのおかげでめちゃめちゃ腹一杯になってしまった。
大きさと味のわりに値段はとてもリーズナブル。
3個で1,600,000リアル(480円)だった。
バスに乗る前にお腹が減ってたらこのお店おすすめです。
バスターミナルの1番のカウンターに戻ってきて明日のシューシュタル行きのバスチケットが欲しい旨を伝える。
パスポートを預けて値段を確認すると1人3,000,000リアル、2人で6,000,000リアルだと言う。
んでここで凡ミスをしてしまった。
持っているのは1,000,000リアル札なので6枚渡せばいいんだけど多く渡してしまったのだ。。。
6,000,000リアルを日本円でいくらか計算する際に、
1ドル=500,000リアルなので何ドル相当かを先に計算する必要がある。
6,000,000割る500,000なので12ドル相当。
12ドルは1,798円になる。
ここで12ドルの”12”という数字が頭に残ってしまって12枚渡してしまったのだ。
なんでこんなことをしたのか今でも不思議なのだがこの計算の煩雑さとトマンとリアルの存在、慣れない桁数、などが混乱を招いてしまったようだ。
幸い窓口のおじさんがいい人で必要な分だけ取って残りはちゃんと正しく返してくれたのでことなきを得た。
が、こんな凡ミスするなんてけっこうショックだった。
帰り道にAzuが鳥でも見て元気だせよ。と路上で飼われていたインコを見せてくれた。
両替とバスチケットを買うだけなのでずいぶんと時間がかかってしまったしなんだか疲れてしまった。
落ち着かせるために宿の近くのジュース屋さんで飲み物を買うことにした。
Azuはレモンジュースでmosariはパイナップルアイスジュースなるもの。
二つで1,100,000リアル(330円)。
レモンジュースは全く酸っぱく無く、皮の渋みだけの味、しかも常温という恐ろしい不味さだった。
パイナップルアイスはちゃんと冷たくてまぁまぁ。
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夜はルーベンと再会
宿に一度戻ってきたら16時になっていた。
少しだけ昼寝して18時半に再び宿を出た。
我々としては非常に珍しい夜遊びである。
と、言うのも昨日寝る前にルーベンにお礼のメッセージを送っておいたのだが、今朝返信が来ていたのだ。
良ければ今日一緒にコーヒーを飲まないか?
日中は両替とバスチケットの手配があったので夕方以降で会うことにしていたのだ。
指定されたカフェに向かったのだが、乗る電車を間違えてしまい20分ほど遅刻してしまった(;´∀`)
間違ったホームにいると気付かないAzuの図。
急いで歩くAzuの図。
夜だけど全然不安になるような感じはせず。
・・・
・・
・
到着するとルーベンはコーヒーとチョコケーキを食べていた。
我々はスムージーをオーダー。
珍しくお洒落な飲み物。
二つで1,800,000リアル(540円)
誰かとこうやって外で待ち合わせして会話を楽しむのは留学期間を除けばこの旅始まって以来初めてだった。
イランのことや、ルーベンが住んでいるアルメニアのことや日本のことや仕事のことなどを話した。
ルーベンはペルシャ語がペラッペラなのだが、なんと彼はペルシャ語の講師をやっていた。どうりで(;´∀`)
そして我々が退職していて帰国後の仕事が何も決まっていないと言うと、
なんとかなるよ、そう、インシュアラーだ。
ん?聞き慣れない単語だけど、なんか思い当たる節があるような無いような。
インシュアラーって知ってるかい?
インシュアラーって言えば神のお召し道ってやつだよな。
わかるんだけど、それを英語で説明するのが自分のボキャブラリーでは不可能だ。
知っているけど、説明できないよ、ぴえん
しどろもどろになっているとルーベンが英語で説明してくれた(;´∀`)
正確には違うらしいんだけど、日本だと「神のみぞ知るから(まぁなんとかなるよ)的な意味で使ったりしてる。
自分はこの言葉をサラリーマン金太郎で知った。
大学生の時に読んだからもう15年も前だ。
金太郎が中東に行った時のエピソードの最後に使われたセリフ。
牢屋にぶち込まれたり、死にかけたりしながら、誰もが逃げ出すような環境でなんとかプロジェクトを軌道に乗せた金太郎。
だが、中東の情勢リスクがそれを台無しにした。
内戦が勃発してしまい金太郎が手がけた通信用アンテナはゲリラに無惨に破壊されてしまった。
そんな時に金太郎と現地で出会った同僚が使っていた。
これもインシュアラーか?
そうだこれもインシュアラーだ。
つまりプロジェクトは大失敗に終わったえが、この結果は神が望んだもの。だから俺たちは悪くねぇよ、的な意味だったと思う。
まさかこんなところでインシュアラーに出会えるとは。
本宮先生ありがとうございます。
おかげでなんとか会話についていけました。
気がつけば2時間ほどおしゃべりを楽しんだ。
久しぶりにこんなに英語で雑談したな。
でもまだまだ理解できない部分が多かった。
ほんと英語って難しい。。。
21時半ごろになっていたので帰りは配車アプリ「Snapp」を使ってタクシーを呼んでみることにした。
試しに値段を確認したら600,000リアル(180円)とめっちゃ安かったから。
オイル原産国だからかめっちゃタクシー安いのだ。
人生で初めて配車アプリ使ったと思う。
ブレブレすぎてワロタ。
めっちゃ快適ですなぁ・・・
だいたい現地の電話番号が必要なことが多いからSIM買わないと使えないのがネック。
ウズベキスタンではそれで使えなくて白タクシーとの交渉で嫌な思いをすることが多かったんだよなぁ。
んでその途中でAzuから人と会話してるのでスマホ見過ぎと注意された。
でもスマホでゲームしてたわけでも調べ物してたりしていたわけでは無い。
あくまで話のネタになるものが無いか写真をチェックしていたのだが・・・
こちらからも積極的に話すのにまだまだスマホを使ってしまうんだよなぁ。
写真を見せながらだとこちらの拙い英語でも向こうは理解しやすくなるから。
(;´∀`)英語むずかしいよおおお
留学中に覚えたボキャブラリーは確実に忘れつつある。
もちろん旅の中で実践で使えるようになったボキャブラリーもあるけれど・・・むむむ。
帰り道にとある国旗が目に入った。
皆さんこれどこの国の国旗かわかりますか?
これがわかったあなたは素晴らしい。
正解は今世界の注目を集めているパレスチナの国旗です。
イランはパレスチナとの関係が良好。
だからパレスチナへの思いを込めて今日デモがあったとルーベンがカフェで教えてくれていた。
ハマスがしたことは絶対に許されないけれど、そうせざるを得ないほど状況が悪いということだったのだろう。
手段は間違ってしまっているが、じゃあイスラエルがしていることは許されるのか?と言うとそれも違うのだろう。
憎しみの連鎖。この呪縛がいつか解決されることを切に願う。
・・・
・・
・
宿の近くで菓子パンを買って帰った。
今日の夕飯だ。
昼のサンドイッチが重すぎて全然お腹が減っていなかったので超軽く済ませた。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
フォローといいね、コメントお気軽に。
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コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
明日は日中テヘラン観光、夜にシューシュタル行きのバスに乗り込みます。
それでは!