【世界一周540〜542日目】2024.10.20〜22 モロッコ マラケシュ〜メルズーガ
気温:14度〜28度くらい
1モロッコディルハム=15.14円
今日の予定
- マラケシュ発サハラ砂漠の2泊3日ツアーへ
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ツアー内容
まず初めに我々が申し込んだサハラ砂漠ツアーについて
- ツアー会社:Xcursions marrakech
- 日程:2泊3日(2024年10月)
- 出発地:マラケシュ
- 目的地:メルズーガ(サハラ砂漠)
- 料金:1人1,000ディルハム(or100ユーロ)
こんな感じ。
料金に含まれているのは、
- 移動費用
- 2泊分の宿泊費(朝・夕2食付き)
- ラクダ2回分
含まれていないと聞いているのは、
- 昼飯
- アイット・ベン・ハドゥの入場料(3ユーロ)
建物の奥にあるニッチな旅行代理店だったので若干不安がありつつも実際どうだったのか見てみましょう。
今回はツアー3日間を1記事で紹介したいと思います。
なお、参加者はオランダ、スウェーデン、スイス、アメリカなどの欧米系とコロンビアやアルゼンチンなどの南米の旅行客で、アジア勢は我々と中国人男性の1人だった。
ツアーガイドは英語とスペイン語が喋べれた。
1日目
ピックアップは朝7時半にホテル。
フナ広場の近くの路地奥にあるホテル(Hotel Zagora Marrakech)だったのでスタッフの人が歩いて迎えにきてくれた。
前にいるのはコロンビア人のカップル。
モロッコは欧米や南アメリカの国から多くの観光客が来ているようだった。
5分ほど歩いて付いていくと交通量の多い道路の隅にいくつものミニバンが停まっていた。
持っていたバウチャーを渡すと乗り込むバンを教えてくれたので荷物を後ろに積んで搭乗。
Azuの乗り物酔いが心配だったので助手席をキープ。
後で撮ったものだがベンツの20人乗りくらいのバン。
走行距離はなんと約58万キロ・・・!
の、割には車内は綺麗目ではあった。
8時半に出発するとすぐに夢の中へ。
9時45分頃に一度トイレ休憩があった。
おまえら、15分のトイレ休憩だ!
ドライバーのモハメッドがそう言って下ろしてくれたのは峠の途中にあるレストラン(カフェ)だった。
次から次へと旅行者を乗せたバンが来ては去っていく。
こりゃとんでもない数の旅行者が毎日サハラ砂漠に向かっているのだなぁ。
モロッコのトイレは有料(チップ)という話を聞いていたが、ここは無料だった。(今回のツアーの中で有料のトイレは1ヶ所だけだった)
バンは予想通り15分では出発せずに25分後に出発した。
アトラス山脈を越えるべくバンはどんどんと標高をあげていく。
車酔いが心配だったがドライバーのモハメッドは運転がかなり上手。
加減速が丁寧で決して無理な追い越しはせずに、安全運転なのが伝わってきた。
おまいら、ここがアトラス山脈で一番高い場所だ。写真撮ってこい!
わざわざ車を止めてくれるモハメッド。
ええ人や。
想像はしていたけどモロッコは随分と荒れた台地というか、自然豊か・・・とは言えなさそうだ。
美しいというよりも力強い、そんな言葉が似合うように思う。
なお、アトラス山脈自体は4,000mを超えているが、この道の最高峰は2,700mほどらしい。
道中は何度も羊やロバを連れた人を見かけた。
モハメッドいわく遊牧民もまだまだたくさんいるらしい。
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アイトベンハドゥ立ち寄り
12時にやってきたのはアイトベンハドゥ。
隊商交易の中継地として栄えたこの地にはカスバと呼ばれる邸宅が数多く建築されており、中でも特に有力であったハドゥ一族が築いたのがアイット・ベン・ハドゥの集落だそう。
孤立した集落のため、盗賊などから身を守る必要があり城砦に匹敵する構造になっている。
敵の侵入を防ぐため集落への入口はひとつしかなく、通路は入り組んでいるのが特徴だ。
ここではベルベル人によるガイドが付いて説明をしてくれた。
ここはAzuが見たかった場所のひとつ。
いや、かっこよすぎやん。
45の住居があるそうだが、今も暮らしているのは5つだけ。
多くは今いるこちらの対岸側にお引越ししているそうだ。
そんな訳で川を渡るのだが、ここでモロッコという国の現実を知ることになった。
川には石や土嚢が置かれていてそこを歩いて渡るようになっている。
が、よく見ると渡り始める地点に多くの少年が立っており、女性の手を握って一緒に渡ろうとしている。
あぁ、チップ目当てか・・・
多くの少年が女性の手を握ろうと必死に手を差し出している。
チップ目当てとわかっている女性は無視するし、よくわかっていない、もしくは歩くのが不安な人は少年の手を取っていた。
もちろん対岸に着いたらお金を請求されている。
平日の昼間に多くの少年がチップ目当てに忙しく観光客に群がっている。
これがモロッコという国なのだ。
アフリカでは嫌というほど見てきた。
久しぶりに戻ってきたんだなぁとヨーロッパから来た僕にはどうにも刺激が強かった・・・
複雑な気持ちになって川を渡るとラクダが出迎えてくれた。
かわいいね。
入口の近くにモロッコの旗が掲げられていた。
この異国情緒あふれる建物群は1987年に世界遺産に認定されており、多くの映画の撮影に使われているらしい。
有名なものだとグラディエーターなど。
撮影していると入れないこともあるようだが、今は問題無く入ることができた。
集落の中は多くのアーティストたちがアトリエとして利用しているようで炙り出しを使った絵を販売していた。
集落の頂上にある元食糧庫なんかを見たらバンに戻って移動再開。
1時間の観光だと聞いていたが1時間50分ほど見て回ったようだ。
あまりの暑さにたまらず商店でジュースを2本購入した。
思いっきり観光地の中だったが1本10ディルハム(150円程度)なのでレストランなんかで飲むより全然安かった(レストランは20〜25ディルハムほど)。
昼食
そして14時10分。
ようやく昼食のレストランへ。
テーブルの上にはメニュー表が1枚。
セットメニューで130ディルハム(1,950円)と書かれている。
- 前菜(サラダかスープ)
- メイン(タジンやパスタ、クスクス、ケバブなど)
- フルーツ
- 飲み物
昼飯代は含まれていないので観光客向けのレストランに連れていかれるとは思っていたが随分と観光価格じゃないか・・・
明らかに他のメンバーも不満を嘆いていた。
それでも遅い昼食なので食べざるを得ない。
みんなもう腹ペコだった。
我々はセットはやめて単品にした。
単品の場合は↑のセットのメインだけになってどのメニューでも100ディルハム(1,520円)という酷いシステム。
我々はチキンとビーフのタジンにした。
マラケシュの路地にあった観光客向けのレストランで40ディルハムだったことを考えると実に2倍以上だ。
味は美味しかったけど。
昼食料金の支払い時にアイドベンハドゥの入場料金の1人3ユーロ(30ディルハム)の回収があった。
ガイドにチップを渡したい人はこのタイミングが良さそう。
16時10分までゆっくり昼食を食べて再び出発。
やれやれ、いったいこのペースだとホテルに着くのは何時になるのやら・・・
17時20分ごろにトイレ休憩があった。
あの階段を登っていくと良い景色が見れるから登ってくるといい
モハメッドの言う通り階段の上からは辺りを見渡すことができた。
ずっと続く乾いた台地。
モロッコってのは随分と過酷な国だな。
ぐるっと回って反対側に出ると、
緑があって驚いた。
この辺りは水が溜まっているようで木々が育つようだ。
なるほど、確かにこれは中々良い景色だ。
地元のおじさんが1人ゆっくりと景色を眺めていたのに、我々が到着したせいでちょっと邪魔してしまったかな。
そして今度は18時50分頃に、
猿の手みたいな岩があるから写真撮ってくるといい
猿の手?
なんだろうと思って岩を見ると・・・
あぁ〜!
わかりますかね?
手っぽい!
10分だけと言いつつ25分間も待ってくれるモハメッド。
モロッコタイムといえばそうなのかもしれないが、10分と言われたら出発は25分後だ。
随分とゆっくり。
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1日目チェックイン
そんなもんだからホテルに着いたのは日が落ちて真っ暗になった19時半。
20人ほどバンには乗っていたが3ヶ所のホテルで人を降ろしていって我々はこのホテルだった。
チェックインして我々の部屋へ。
割と綺麗めなダブルルーム。
もちろん多少砂っぽかったり、小さな虫がいるのは当たり前だ。
それでもテラス付き、ホットシャワーとトイレが専用であるんだから十分だ。
まぁホットシャワーはチョロチョロで、水圧弱めだったけど。
20時になったらようやく夕食。
夕食はツアー代金に含まれている。
最初はスープ。
メインはタジンの鶏にクスクス(世界最小のパスタ)。
デザート。
我々は料理とは別に炭酸水を1本頼んだらしっかり請求された。
飲み物は別料金。
炭酸水は10ディルハムだったが、コーラなどのドリンクは25ディルハムだったようだ。
食後は部屋に戻ってシャワーを浴びたら23時前に就寝。
Wi-Fiは有ったが部屋では弱々、ロビーに戻らないと使えなかったので何もせず夢の中へ。
それにしてもほぼ移動しかしていないのに中々疲れてしまった(;´∀`)
2日目
朝食は6時半から。
6時に起きると、
ヤバい、頭痛いかも
Azuがダウン(;´∀`)
とりあえず食べれるだけ食べるべく朝食会場へ。
朝食はビュッフェ。
まぁこんなもんしかない。
そして肝心のコーヒーはミルクを入れてしまった。
スペインに長くいたせいでカフェラテ派になってしまったのだろうか・・・(;´∀`)
Azuはほぼ食べられずに早々に部屋に戻ってしまった。
とりあえず薬を飲んでギリギリまで寝て8時に出発。
延泊したい〜〜
そんなこと言ってもそんなことはできないので頑張ってもらうしかない(;´∀`)
明るくなってきていたけど月はまだまだ元気に頭上にいた。
2日目も相変わらずグネグネとした山道を走る。
Azuはとにかく寝ていた。(いつもだけど)
僕はモハメッドとだらだら会話していた。
みろ、洗濯しているぞ
この辺りでは洗濯機などなく川で手洗いするのがまだまだ多いようだ。
意外だったのはちゃんと絨毯も洗っていたところだった。
途中でガソスタで休憩があった。
我々はここでクッキーと水5Lを購入。
水はマラケシュで買ったら12ディルハム(180円)ほどだが、28ディルハムだった。
やはり高め。クッキーは15ディルハム。
10時半ごろに景色の良いところで車を止めてくれた。
うん、確かに景色が良い。
写真を撮っているとお土産売りが近づいてきてスカーフを売り始めた。
これからサハラ砂漠に行くので多くの人が買っていた。
50ディルハム(760円)。
我々も悩んだけど、これまでお土産はマグネットだけにしているのでここは我慢。
物は増やせん・・・!
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トドラ渓谷
11時にトドラ渓谷にやってきた。
トドラ川によって削られた渓谷は最大で160mほどの落差があるそうで、ロッククライミングの聖地だとか。
実際何人も登っている人を見かけた。
この切り立った崖を登るとはすごいとしか言いようが無い。
ここは太陽も遮ってくれるし、川もあるので涼むにはちょうど良さそうだ。
多くの観光客が訪れていた。
が、ここはサクッと15分ほどで撤退して近くのベルベル人の村に向かう。
トドラ川のおかげでこの辺りは作物が育つそうで、畑を見学。
こんな乾いた台地にも川があれば作物が育つ。
かつて川沿いに村ができたのも納得である。
建物は土と藁で作られていたが、多くはもう崩れかけていた。
そんな廃墟に近い村の中を歩く。
ここもかつては多くの人が住んでいたのかもしれないが今残っているのはわずかのようだった。
人は撮影してはいけないと注意があったので人物は写っていないが、女性が畑仕事や洗濯、草を干している姿を見ることができた。
川があるとはいえ過酷なことには違いない。
彼らはどうやってここで生きているのか不思議でたまらない。
が、その収入源の一部をすぐに知ることになった。
絨毯の販売である。
ラクダや羊など素材や大きさで値段がバラバラとのこと。
こんな美しいターコイズ色のものや、
砂漠の丘(デューン)をモチーフにしたカラフルなものなど素晴らしいデザインのものが多く販売されていた。
残念ながら我々のグループは誰も買わず。(想像以上に高かった・・・)
ここでトドラ渓谷と村を案内してくれたベルベル人のガイドとお別れ。
もちろんチップを請求されたので渡しつつ写真を撮ってもらった。
12時45分に再出発。
途中で車は工事中の道が多い街の中に入っていった。
コーナーには子供が立っていてどちらに曲がればいいか教えてくれる。
道には本当に子供がたくさんいて、車を誘導している。
お目当てはもちろんチップだ。
ドライバーのモハメッドはもちろんお金は渡さない。
けど、食べかけのクッキーを1枚子供に渡した。
大喜びの子供。
それを見た他の子供達もやってきて車を囲ってちょっとした騒ぎ。
もう無い!もう無い!
モハメッドはそう叫ぶけど子供達は何のその。
後部座席に座っていたスウェーデンから来ているアリーが持っていたクッキーを袋ごと子供に渡した。
みんなで分けるんだぞ!
そう言ったものの受け取った子供は全力でダッシュして逃げ出した。
それを追いかける子供たち。
アフリカならどこでも見られる光景だけど、自国の子供たちが物乞いしている様子をモハメッド自身はどう考えているんだろうか?
多分彼はこのハードなドライバーという仕事の代わりに現地の人からしてみたら信じられないくらいの金額を受け取っているのだろう。
彼はある意味成功していると言えるのかもしれない。
でもそうではない、しかもこのような子供たちのことをどう思っているんだろう。
不思議でたまらなかったけど、それを何て聞いたら失礼に当たらないかわからず結局聞くことはできなかった。
観光客は現地にたくさんのお金を落とすけど、それを頼りにしていたらいつの間にか自国の文化も誇りも奪われて、観光客をカモ(金ヅル)としか見れなくなってしまうだろう。
それは長期的に見て誰も得をしない。
歪んだ世界。
ここは間違いなくアフリカだ。
奪うか、近代的な暮らしを諦めるか・・・
昼食
14時半ごろに車はレストランに到着。
ここはビュッフェだった。
1人120ディルハム(1,820円)。
高いけど、昨日と比べると食べ放題のぶんマシ。
タジンの鶏や野菜、サラダやナスを使った煮込み料理?など。
他にもミカンやバナナなんかも。
朝はダメダメだったAzuもちょっと食欲復活。
なお飲み物は別料金。
15時半に出発。
しばらくすると奥の方に丘のような山のような何かが見えてきた。
あれがデューン(砂丘)だ。
モハメッドがそう教えてくれた。
砂漠到着
16時40分にメルズーガの手前でキャンプごとに別れてそれぞれ車に乗り込む。
10分ほどで車を降りると目の前にはアレが待っていた。
・・・
・・
・
ラクダぁぁぁ! In サハラ砂漠ぅぅぅ!!!
もちろん僕も。
いやぁついにサハラ砂漠でラクダに乗ってますよ。
これは流石にテンション上がる。
うーん、エモい。
ちなみに写真を見てもらうとわかる通り、めちゃくちゃ足跡あります。
足跡の無い砂漠独り占め!
って感じじゃありません。
周りはめちゃくちゃラクダまみれです 笑
人のいないナミビアのナミブ砂漠みたいなのを期待してはいけないようだ。
ちなみにナミブ砂漠はこんな感じ。
足跡ひとつ無い美しいデューンを堪能できる。
まぁサハラ砂漠はツアーで来てるからね、もうこれは仕方ない。
自力で行くのは今回時間が足りなかったのだ。
今回はラクダに乗りに来たからそれでいいのだ。
ラクダは思ったよりも高くて、乗り心地は悪かった。
それでも一生懸命?歩いている姿はとても可愛らしい。
僕のラクダはウッドゥというらしい。
間抜けな顔をしているがとても可愛い子だった。
ラクダは1時間と聞いていたけど25分で終了w
ラクダが連れてきてくれたのは我々が今日泊まるキャンプだ。
砂漠の中にあるキャンプサイト。
Merzouga Glampingだ。
グーグルレビューが41件もあって星5という逆に怪しい感じがぷんぷんする。
これはツアーの中ではミディアムクラス。
下はノーマル、上はラグジュアリーがある。
ミディアムなので大して期待していなかったが案内された番号のテントに行くとこれがなかなかどうして良いでは無いか。
テントの中にはダブルベッドが1台、そして部屋の中にトイレとシャワーがあった。
しかもシャワーはめっちゃ熱々だし、水量も問題無し。
エアコンまであった。(使わなかったのでどれくらい冷えるかは不明)
若干トイレの排水が匂うことがあったが基本的にはとても快適だった。
ただし、トイレとの間には布が1枚あるだけなので音は丸聞こえだ。
2人で行く場合は注意されたし。(多分これはどのクラスのテントでも一緒だと思うが)
なお、レセプション棟の脇にトイレ専用テントもあったのでそっちに避難することは可能だ。
Wi-Fiもあったが部屋までは届かず。(我々のテントは一番端だったので、そうでなければ届いていたと思う)
夕食は20時半からとのことなのでそれまでは砂漠を見て過ごした。
砂漠の中にあるのでキャンプを出たらもちろんすぐ目の前が砂漠だ。
小高い丘を何度か登って人が少ない場所にやってきた。
もうすぐ日が沈む。
観光客が多かろうが、アフリカの夕日はアフリカの夕日だった。
とても力強く、ギラギラと燃えている。
2人で座りながら夕陽が落ちるのを見ていた。
そういやAzu、カミーノの時は夕陽ってあんまり見てないね。
スペインは20時くらいまで明るいからね、でも毎日朝日は見たよね。
他愛のない会話をしながら2人で1日の終わりを告げる黄昏時を楽しんだ。
僕は完全にカミーノロスです。
サハラ砂漠まで250kmと言われれば「歩いたら10日はかかるな」とか、バンで移動している時も「モロッコの道とかあったら結構過酷そうだね」とか、なんでもかんでも「歩いたら」と想像してしまっていた。
いかんいかん。
まぁなんだか忙しい日程だけど、来てよかった。
砂漠ってのは夕陽がどうにも似合う。
この景色が見れただけで来た甲斐があるってもんだ。
夕陽が落ちたら我々も立ち上がってゆっくりとキャンプに戻る。
帰り道では一仕事終えたラクダたちが家に帰っていた。
君たちちゃんと週2日は休みをもらっているのかい?
もちろんラクダは何も答えない。
働きすぎていませんように。
夕食
20時半になったら夕飯だ。
日が落ちると空には星が煌めき、キャンプサイトにはランプが灯り、焚き火が用意されていた。
こりゃなかなか良い雰囲気。
正面にあるレストランへ入ると夕食がサーブされた。
最初は豆(キヌア?)のスープ。
続いてはパスタ。
なのだが、上にかかっている白い粉はまさかの砂糖。
茶色の粉はカカオやシナモン。
つまり甘い。
なぜか2品目に甘いパスタが出てきた。
デザートと言われればそんなもんかと思って食えたかもしれないが、メイン感覚で甘いパスタはとても違和感・・・
メインは鶏のタジン。
ほろほろでタジンはうまいのう。
味はそこそこ。
飲み物の営業もなく商売っ気の無いスタッフたちだった。
食後は焚き火を囲ってベルベル人たちによる宴が始まった。
リズミカルに太鼓を叩き、ジンバルのようなものを叩き、それを元に焚き火の周りではダンスが始まった。
これぞ欧米&南米のパワーだ。
音楽さえあればいつだってパーティーになる。
あれよあれよと人数は増えて焚き火の周りは大混雑。
我々はそこに入るパワーというかノリがわからない。
ちょっと離れて見ていたのちに、
ねぇAzu。テントの裏に行かない?
ベルベル人の音楽もいいけれど、もう少しサハラ砂漠を感じたかった。
テントの裏手に周ると真っ暗。
すぐに満点の星空が出迎えてくれた。
すんごい数の星。
でもうっすら曇っているのかギラギラしていないというか光量が少ない気がする。
星空のNo1は今の所ナミビアのシュピツコッペかな?
ロードトリップしてそれはもう楽しかった。
星空を見ているとテントの隅に人の影を発見。
こちらにゆっくり近づいてくる。
なんだろうと思って見ていると彼の向かった先にはドラム缶のようなものがあった。
なんでこんな砂漠の中でお湯シャワーが出るのかと思ったらちゃんと薪で水を熱しているようだった。
太陽の熱や地熱もあるだろうからハイブリットかな?
それにしても水洗トイレだったり、お湯シャワーだったり、エアコンだったり。
こりゃずいぶんとインフラが整備されてるんだな。
それだけ観光客が多いということだろうけれど。
んでドラム缶の奥が明るいのが気になった。
なんだろうと思ってすぐに気がついた。
Azuと一緒に丘の上に登るとやっぱりそうだった。
月が登ってきたのだ。
サハラ砂漠の月はずいぶんとお寝坊だ。
地面にできた水溜りに反射してとても幻想的だった。
遠くからベルベル人の叩く太鼓のリズムと、欧米南米合衆連合による叫びが聞こえる。
うん、僕らはこうして星空を眺めているくらいでちょうどいい。
少し冷たくなった風を感じながら星空と月の登場を楽しんだ。
Azuもすっかり元気になったけど回復したわけでも無いだろう。
テントに戻って宴を聞きながら瞼を閉じた。
3日目
朝食は6時半から、その後7時15分にラクダに乗って、8時に出発と聞いている。
6時にちゃんと起きて顔を洗う。
Azuの体調も大丈夫そうで良かった。
朝食は簡単なビュッフェ。
欧米の人たちって高確率で朝コーヒーとオレンジジュースを飲んでるんだけど、利尿作用の相乗効果でおしっこが止まらなくなるの僕だけですか?
んで朝食を食べた後にテントに戻ると、
グギュルルル
はう!も、猛烈に腹が痛い。
慌ててトイレに駆け込む。
・・・幸い軟便では無い。
が、腹がずっとグルルル鳴っている。
Azuは大丈夫だそう。
かなり腹が不安だがとりあえずパッキング。
7時15分にレセプションに行ってみると、
朝日登ったらだよ。みんな丘に行ってるぞ。君たちも行っておいで。
いや、昨日7時15分って言ってたやん。
何その朝日が登ったらっていう曖昧な時間は(;´∀`)
せっかくなので丘に登って朝日の登場を待つ。
そして・・・
・・
・
うーん、美しい。
でも相変わらず足跡だらけ。
風が全く吹いてないからだろう。
これは日の問題なのかもしれないが朝一番の無垢なる自然の曲線美を見ることはできなかった。(前述のナミブ砂漠のようなやつ)
太陽が登ったら我々もテントに戻る。
うおおおおお?!
ここで今日2回目のトイレ。
だ、大丈夫かこれ?
荷物をフロントに預けたらベルベル人の兄ちゃんに着いて行って、
・・・
・・
・
2回目のラクダターイム!
キャンプサイトから大きな道路沿いまでラクダに乗って向かう。
今日の相棒はアリー。
頭が痒いのか前のラクダにスリスリしているのがめちゃくちゃ可愛かった。
ちなみに道路に向かうので砂漠の出口に向かうということになる。
そうなるとすぐに砂漠ではなく荒野みたいな感じになり、人工物も増える。
ラクダには乗れるけど、ちょっと情緒不足。
朝のラクダは無くてもいいかも。
嘘です。
ラクダ可愛いです。
やっぱり1時間じゃ無くて25分でした。
このツアーはマラケシュ発だが、このままフェズという北にある街に向かうこともできる。
本来なら我々もそうしたいところだが、時間が無いのでマラケシュに戻る。
一緒に過ごした仲間の半分と別れ、半分の新しいフェズからの旅行者を乗せて8時45分にバンは走り出した。
マラケシュへ
マラケシュに向けて2日かけて来た道を1日で帰る。
ひたすら運転するドライバーのモハメッド。
それでも適度にトイレ休憩を挟んでくれた。
1回目のトイレ休憩でも腹が痛くて本日3回目のアレ。
ついにドロドロになった。
あかん(;´∀`)
そして13時半に昼食。
腹が心配なのでパスタに逃げるという逃げ腰スタイル。
Azuは野菜タジン。
デザートとセットで80ディルハムか、サラダとデザートのセットで99ディルハムのどちらか。
初日よりはまだマシだがやはり高い・・・
ちなみに他の欧米&南米人もパスタか焼き鳥みたいな串に刺さったチキンしか食べてなかった。
もう皆食べ飽きてる感じが伝わってくる。
タジン自体は美味しいんだけどね。
腹がね・・・
そして食後に4回目のトイレ。
完全に水っぽい感じ(;´∀`)オワタ
ちなみに僕以外にも2人腹を壊していた。
原因は不明だが昨日の昼に食べた生野菜あたりだろうか?
でもAzuも食べてるんだけどね・・・
その後も何回かトイレ休憩を挟んでマラケシュの街に戻ってきたのは20時半。
しかもちゃんとそれぞれのホテルに近い場所まで送ってくれた。
モハメッドいいやつ・・・!
って言うかこの3日間運転し続けたモハメッドが凄すぎる。
めちゃくちゃキツい仕事だなこれ・・・
ありがとうモハメッド!
9時前にホテルにチェックイン。
出発する前と同じHotel Zagora Marrakech。
Booking.comではもう帰ってきた日の空室がなかったんだけど、直接聞いたら部屋があると言うことでお願いしておいた。
口頭だったので心配だったがちゃんと部屋は予約しておいてくれた。(一応What’sAppでもお願いはしておいたけど)
夜飯をどうするか悩んだけれど、ホテルのすぐ近くにサンドイッチ屋さんがあったので1つずつ買って食べた。
15ディルハム(230円)と安くておいしかった。
サクッと食べたら部屋に戻ってすぐに就寝。
移動ばかりで本当に疲れた(;´∀`)
ツアーを終えての所管
このマラケシュ発の2泊3日のサハラ砂漠ツアーについてだが、個人で行くにはそれなりに努力が必要(公共交通機関が脆弱のため)。
なので多くの旅行者はツアーになると思う。
我々はフナ広場のツアー会社2社に話を聞いたが、どこも似たような内容になると思われる。
ラクダに2回乗るかどうか、ラクダ1回の代わりにジープなのか、その程度の違い。
これはお好みで。
ただし朝のラクダは砂漠というより荒野だった。
でもこれもキャンプの場所によるかも。
んで値段の違いで泊まるホテルのランクが変わる。
我々は120ユーロのミディアムクラスを100ユーロにしてもらっている。
長期旅行の経験者なら十分すぎる設備だった。
でも会社員でせっかくの休暇でモロッコに来ているんだとしたらもう50ユーロくらい足してラグジュアリーにしてもいいかと思う。
けっこう慌ただしいので正直疲れたがサハラ砂漠を見れたのはやっぱり良かったかな。(超入口付近だけだけど)
モロッコに来たら是非検討してみてください。
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ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
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明日は身体を休める1日になりそうです。
腹よ、治ってくれ!
それでは!