【世界一周539日目】2024.10.19 モロッコ マラケシュ
気温:14度〜28度
歩数:10,254歩
1モロッコディルハム=15.14円
今日の予定
- サハラ砂漠のツアー探し
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お疲れの朝
昨日は3時過ぎに寝ているので9時にアラーム。
しかし当然ながらすぐには起き上がれない。
カミーノの疲れが抜けきらぬ中ハードな移動をしたものだから身体は休みたいと言っている。
でも今日は重要なミッションがある。
そもそもモロッコにやってきたのはAzuがどうしてもラクダに乗ってみたいとずっと前から言っていたから。
色々あって難しいかなぁと思っていたのだが、色々あって行くことにした。
まぁカミーノを頑張ったAzuのボーナスみたいなもんだ。
サハラ砂漠にはツアーで行く他、自力でバスで最寄りのメルズーガという街まで行くこともできる。
自力の方が当然自由度が高いし気楽なんだけど、移動だけ見るとツアーの方が効率的だったりする。
んで持ってこの疲労感。
自力で手配するにはちょっと時間と気力が足りていない。
仕方ないがツアーで行くことにした。
宿でも斡旋してくれるというのでメッセージを送ってみたが反応なし。
仕方ないので朝飯ついでにフナ広場周辺でツアー会社にあたってみることにした。
食料が何も無いので顔だけ洗って10時過ぎに出発。
突然のイスラム圏
宿を出たらいきなり目の前に商店があったので水を購入。
スペインと異なりここでは水は買った方が良いだろう。
水もほとんど空っぽなので助かった。
1.5Lが6ディルハム。
約90円か、お国柄を考えるとちょっと高い気もするけどOK。
2本購入。
んで細い路地をウネウネと歩いていくと、
すぐに大きな通りに出た。
そしてその先にはすぐに大きな広場。
これがあの有名なフナ広場か。
が、どうやら市場が出るのは夜かららしく日中はフルーツジュース屋さんくらいしか出ていないようだった。
搾りたてのフルーツジュースが10ディルハム〜売っているようだった。
150円ほどか、安いな。
スペインだと3ユーロ(480円)くらいするから3分の1かぁ。
物価も大きく変わったが太陽の強さも増した。
そして何より街の雰囲気が全然違う。
元フランス領ということもありフランス人の観光客が多い。
でもあちらこちらからスペイン語も聞こえる。
これはスペインが海を挟んでお隣だからだろうか。
そしてイスラム圏特有の服装。
女性はヘジャブを巻いている人が多い。
そしてそして!
人が多い!!!!
つい最近までスペインの誰もいない田舎道を2人で歩いていた我々からすると凄まじいギャップなのである。
あ、頭が追いつかない・・・
でも間違いなく目の前にある光景が現実で、カミーノしていたのは遠い昔のように感じてしまう。
いや、本当に歩いていたのだろうか?
こうして旅は常に過去へと現在を奪うけど、確かにAzuも覚えていてくれる。
2人で旅をする最大のメリットはこうして思い出を共有できることだろう。
頭は混乱しているが朝飯を食べれば少しは落ち着くだろうか。
観光客向けの客引きをスルーして適当に広場から離れると、ローカルっぽい兄ちゃんたちが食べている店を発見。
覗いてみると、
シュクシャカ?!
Azuが反応。
シュクシャカにパン2枚、ミントティー2杯で25ディルハム(375円)。
2ユーロじゃん・・・
よしここに決めた!
まずはミントティーを作ってくれた。
手前の兄ちゃんの手で隠れてしまったが手のカゴには大量のミント。
それも4種類ほど。
それらを手でちぎってコップに入れてお茶を注ぐ。
んでメインのシュクシャカ。
写真を撮っていいか聞いてみると、
もちろんさ!でも他のお客さんは映らないようにしてくれよな。
めちゃくちゃまともなことを言ってきた。
いいね。
シュクシャカって簡単に言うとイスラエル版目玉焼きのことらしい。
トマトと卵をたっぷりのオリーブオイルで熱してオリーブを足していた。
これにパンを付けてもらったら完成だ。
スパイスはお好みで。
パンをちぎって目玉焼きを挟んで食べる。
トマトの爽やかな酸味が口に広がる。
スペインじゃ考えられない汚いテーブルと椅子に座って、手づかみで食べる。
スペインなんてクロワッサンもフォークとナイフだったからね。
なんか急激に旅に戻ってきた感じがする。
これを1年以上続けていたんだな。
カミーノというかヨーロッパでは得られない成分をたっぷりと補充しているな・・・
ミントティーは飲むとどんどんおかわりを注いでくれる。
スペインではあんだけカフェラテ(カフェ コン レチェ)を飲んでいたのに紅茶を飲むと、やっぱり紅茶もいいなと思ってしまう。
現地で飲まれているポピュラーな飲み物はやっぱりその国に一番合っているのかもしれない。
さっそくローカルな食事が食べられて満足してお会計。
25ディルハムを渡すと、
30ディルハムだよ。ミントティーおかわりしたろ?
あー、確かにおかわりしたわ。
頼んで無いけど空いてるグラスに有無を言わせず注いでくれたね。
ありがとう。
30ディルハムを払って店を出た。
なるほど、頼んでもないけど後でちゃんと請求してくるパターンね。
これがモロッコのやり方というわけか。
まぁ今後は気をつけよう。
再びフナ広場に戻ってくるとロバが荷台を引いていた。
めちゃくちゃ重そう・・・
広場には少しだけテントが増えていた。
近寄ってみると猿や蛇と一緒に写真が撮れるやつだった。
お金取られちゃうから写真は無し。
その代わりジュースを飲むことにした。
屋台はたくさん出ているが目のあったこのおじさんの屋台にしよう。
写真撮らせてくれって言ったらこうなった。
一緒。
このフレンドリーさがなんというかイスラムというかなんというか。
オレンジジュースは10ディルハム。
スペインの3分の1の値段だったけど、粒が残っていてスペインで飲むより美味しかった・・・
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ツアー探し
さて、なんだか浮かれてジュースなんて飲んでしまったが今日の本題。
サハラ砂漠行きのツアーを探そうでは無いか。
と、言っても全く当てがない。
わかっているのはAzuがInstagramのフォロワーさんから教えてもらった、
- 基本は2泊3日
- ツアー代金は100ユーロくらい
- 値段によって泊まるホテルが変わる
こんなもん。
とりあえず100ユーロを予算にして一番最初に目についたツアー会社に入って聞いてみる。
とりあえず英語がばっちり伝わる。
最初に出てきたのは、2つのプラン。
70ユーロと160ユーロの二つ。
共通で含まれているのは、
- 2泊3日の移動
- 1日目のホテル(朝食・夕食付き)
- 2日目の砂漠のテント(朝食・夕食付き)
- ラクダ1回
- 砂漠ジープ1回
違いは宿泊施設のグレードが変わるらしい。
70ユーロだとスタンダードクラス、160ユーロだとラグジュアリークラスになるそうだ。
悩んでいると「いくらで探しているんだ?」と、聞かれたので「100ユーロがバジェットだ」と伝えた。
すると100ユーロのプランを出してくれた。
これは1日目はスタンダードクラス、2日目はラグジュアリークラスというもの。
砂漠を楽しみつつ、費用を抑えるのはこれが良いと提示してくれた。
なるほど、それは良い気がする。
カードも使えるしスタッフの感じも良い。
ここでもまぁいいかなと思ったが、もう1件くらい比較することにした。
お礼を伝えて一度店を出た。
少し離れたところでキャッチに捕まったので付いていくことにした。
建物の奥の方にあって、普通は絶対に気が付かないようなツアー会社だった。
対応してくれたおっさんは怪しさが満々。
英語もちょっと怪しいところがある。
話を聞いてみるとやっぱり似たような感じだったが、1件目と異なりジープが無くなってラクダが2回になった。
そして初日も立ち寄りポイントが多いらしい。
- 2泊3日の移動
- 1日目のホテル(朝食・夕食付き)
- 2日目の砂漠のテント(朝食・夕食付き)
- ラクダ2回
ここもやっぱりホテルのグレードで2つのプランが出てきた。
ノーマルクラスの100ユーロとミディアムクラスの120ユーロ。
写真を見た感じ2つのプランのホテルにそこまで差は感じなかった。
同じ100ユーロなら2日目が豪華なテントになる1件目に聞いたツアー会社の方でいいかなぁと思っていたら、その空気を察したのか20ユーロずつ引いてくれた。
これでミディアムクラスが選択肢に入ってきた。
写真でしか見れないから正確な比較は出来ないけど、
1日目のホテル:2件目のツアー会社の方が豪華
2日目のキャンプ:1件目のツアー会社の方が豪華
って感じに見えた。
なら砂漠を楽しめる1件目のツアー会社かと思っていたが、忘れてはいけないのがラクダだ。
Azuは砂漠にラクダに乗りにきている。
2件目のツアー会社は2日目のサンセットと3日目のサンライズの2回乗ることができる。
もし2日目に雨が降ったとしたらラクダ無しの可能性も0じゃない。
ここはテントの快適さ(豪華さ)よりもラクダに乗れる回数を重視することにした。
ちょっと怪しいので不安は不安だったが、ちょうどその時そのツアー会社のボスであるアリーが帰ってきてくれた。
彼は英語がしっかりしていて、改めて説明してくれたし、とてもしっかりした人に見えた。
安いのが希望ならもっと安いのを提示できる、でもおすすめはしない。だって日本人の君らがサハラ砂漠に来れるのは人生に1回か2回だろう?値段でクオリティが変わることを忘れてはいけない。でもミディアムクラスを20ユーロ引いて100ユーロで構わない。これがベターだと思うよ。
まぁ営業トークではあるのだろうが、彼は信用できると思った。
最後Azuと相談して決めよう。
少し考えさえてください。
そう言うとお茶をくれた。
お茶を飲みながらAzuと最終決定をくだした。
よし、こちらのExcursions marrakechという会社にしよう。
2人で200ユーロ(32,485円)かと思っていたら、2,000ディルハム(30,285円)で良いという。
日本人にとってはディルハムで払った方がお得なのであった。
カードも使えたが手数料が数%かかったのでキャッシングして現金で支払った。
多分だけど、立ち寄りポイントごとに入場料だったり、含まれていない昼飯が観光地価格だったり、ガイドのチップなんかで想像よりも高くなることが容易に想像が着くのだが、その場の雰囲気を見てうまいことやっていこうと思う。
これで本日のメインミッションは完了だ。
いったん宿に戻ることにした。
宿に戻る最中も、
サハラ砂漠行かないか?
大勢のキャッチに声をかけられた。
もう予約したよ。
いくらだ?
1人1,000ディルハム。
まじかよ!うちなら500ディルハムでいいぞ!さぁこっちおいで!
まぁ500ディルハムでもいけるんだろうけど、ホテルはその分・・・って訳だ。
Instagramで教えてくれた人は100ユーロ(1,000ディルハム)でも砂まみれのベッドだと言っていた。
それなら500ディルハムだとどうなってしまうんだろうか。
こわいこわい。
宿に戻ったら2日ぶりのシャワーを浴びて洗濯。
偶然だが隣の部屋が日本人だった。
彼女は結婚して子供もいたが今回1ヶ月かけての旅行は1人で来ていた。
1人じゃないと後悔しそうだから。
1人じゃないとできない旅もあるし、2人じゃないと分かち合えない感動もある。喧嘩も
何が良いかは人それぞれだ。
屋上に干す場所があったので干したら夕食を食べに出かけた。
謎の料理とモロッコ
朝が軽めだったので17時だけど夕食を食べておくことにした。
Azuからタジン鍋を食べたいオーラを感じまくるが、明日からのツアーで食べられる可能性もある。
それならばもっとローカルな食事を食べようではないか。
広場とは反対の方へ向かって歩いていくと、屋台を発見。
な、何作ってるのこれ?
ピンク色の見た目が悪い料理。
全く美味しそうに見えない。
恐る恐る見ていると客の1人が冷蔵庫からヨーグルトのようなものを取り出して飲み始めた。
見た目はラッシーのソレ。
見ていたら、
飲んでごらん
飲みかけのグラスを差し出して飲ませてくれた。
この距離感の近さがイスラム圏っぽいな。
飲んでみるとまさにラッシーだった。
地元の兄ちゃんが次から次へと買いにきているのだが見た目は良くない。
そしてモロッコの衛生レベルってどうなんだろ。
インドよりはマシだよね?
よし、ここにしよう。
うーん、見た目が悪い。
中身は、
- じゃがいも
- 卵
- お米
- 加工肉(ハム?)
- チーズ
- ヨーグルトソース?
にパンだった。
恐る恐る食べてみると、思ったよりも癖が無くて全然美味しい。
何故かパンに合う。
汚いテーブルに座って人と車でごった返しになっている道を見ながら食す。
うーん、旅ですなぁ。
ヨーロッパからのギャップがエグいですほんと。
12ディルハムと聞いていたので50ディルハム渡すと26ディルハムのお釣り・・・と、思いきや返ってきたのは28ディルハムだった。
つまり1個11ディルハム(165円)だったということか。
安いな・・・
もう1個くらい何か食べたかったので次なる屋台を探す。
うわぁ、きましたなぁ。
内臓系の肉を調理している。
内臓は当たり外れの多い料理だ。
だいたいは臭い。
よし、これにしよう。
ハエがすごかったがハエはメセタ台地でも散々見てきた。
見た目は普通だが内臓や顔の部位を煮込んだものらしい。
あまり味が付いていないので付属のスパイスをかけて手で食べる。
油まみれなので手がとんでもないことになったが、みんな手で食べているので仕方ない。
あ、そういえば値段聞くの忘れてたね。
あ、しまった。まぁさっきの値段を考えると15くらいかな?
うっかり。
まぁでもローカル向けだから大丈夫だろう。
それにしても朝からずっとパンだ。
あんまりモロッコにパンのイメージが無かったのだが、これもフランス領のなごりだろうか。
食べているとテーブルにほうれん草の小鉢が置かれた。
こちらも油がギットギトだったがこれも手で食べるようだ。
これもお金かかるのかね?
かかるだろうねぇ。まぁ3くらいちゃうかな?
内臓を見てギョッとする欧米系の観光客をよそに地元民に混じって内臓や顔の肉を手で食べる。
初日から飛ばしすぎてる気がするな・・・
お腹壊しませんように。
んでお会計。
勝手に持ってこられたほうれん草込みでも20ディルハムくらいかな。
35ディルハムだ。
たけぇなw
これはちょっとやられている気がする。
まぁ値段確認しなかった我々も悪いのだが。
渋ってみたが頑なに35から譲らない。
仕方ないので40ディルハムを渡す。
返ってきたのは5ディルハムでは無く10ディルハムだった。
またお釣りが聞いていた金額と変わっている。
Azuが言うには、
料金回収係の人ってお金を受け取って、ボスに渡してて、ボスがお釣りを返してきてるのよ。だから料金回収係の人は高く言ってポケットに入れようとしてるのかもね。
なるほど。
高めに言って小銭でぴったり客が出してきたらそのまま多い分をポッケに。
今回みたいにお釣りがあるパターンだとボスがお金を管理しているからチョロまかせないって感じだろうか。
まぁ30ディルハム(450円)も料理の内容からするとちょっと高い気がするけど、今度から値段はちゃんと聞かないとな。
なんか頭がまだ買い物危険地域の頭に切り替わってないみたいだ・・・
帰りはアイスを買って食べた。
2ディルハム(30円)。
やっす(;´∀`)
でもローカル向けの価格って本来こんなもんのはずなんだよな・・・
観光客相手に数倍の値段を請求して成り立っている国。
世界はそんな二重価格の国だらけなんだよな。
ちょっと複雑になりながらめちゃくちゃチープな味がするアイスを食べながら宿に戻った。
明日は2泊3日のサハラ砂漠ツアーです。
体調が心配なので早めに宿に戻って寝る準備。
なんだか一気に旅に戻ってきました。
カミーノで平和ボケした頭にはなかなか刺激的です。
あ、ちなみにこの記事はパソコンで書いてます。
ああああああああああああ!キモチイイイイイイイ!!!!
カミーノ中はスマホで発狂しそうになりながら毎晩書いていたのでパソコンだとめちゃくちゃ快適です。
世の中スマホで140文字とかで短文を投稿するような時代に毎日5,000文字以上書いていたのは狂っているとしか言いようがありません。
しかも20km以上歩いてて、翌日は5時半起き。
とんでもないことをしていたな・・・
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ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
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明日から元気でいられますように。
それでは!