カミーノ13日目 今って9月ですよね?寒すぎて震える スペイン【世界一周504日目】

【世界一周504日目】2024.9.14 スペイン

残り545.7km

Redecilla del Camino→Espinosa del Camino

歩行距離19.9km

気温:4度〜19度

歩数:29,553歩

1ユーロ=155.96円

mosari
笑える寒さ。寒暖差もエグい。これがヨーロッパ。

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this is China

昨日は22時過ぎから中国おばちゃんが大変賑やかにパッキングしてくれたが、彼女が寝た後は平和そのもの。

朝5時半のタイマーで目を覚ます。

まだ誰も起きていないようだ。

静かに朝食やら何やらを取り出してリビングへ。

程なくしてAzuもやって来たけど昨日のせいでかなりお疲れ様のようだった。

ハムとチーズのサンドイッチ、バナナ、パン オ ショコラ。

チーズをハンバーガー用のチェダーチーズにしたら主張が強すぎてチーズパンみたいになってしまった。イマイチ。

次に起きてきたのは中国おばちゃん。

Azuが挨拶しても気づいてるんだかいないんだか分からないがスルー。

そして「雨降ってる?」と聞いてきた。

知らんがな。

こっちの挨拶をスルーして聞きたいことだけ聞いてくる。

なんだかなぁという方だった。

ちなみに彼女の朝食はグラスに出前一丁を砕いて入れ、お湯を注いで30分後に食べるという異質なものだった。

怖いよその食べ方(;´∀`)

6時半になるとアルベルゲに朝食を頼んでいる組も起きてきた。

部屋に戻るとまだ寝ている人が1人だけいたので電気をつけずにパッキング。

洗濯物をベッドに干していたのでそれらも回収して詰めて行くが暗いし狭くて何だから無駄に時間がかかってしまった。

結局アルベルゲを出たのは7時15分だった。

震えるカミーノ

mosariその格好で出るの?

Tシャツと長袖1枚の僕にそう尋ねてきたAzu。

大丈夫じゃない?

と、外に出て2秒で後悔。

まだ日が昇る前のこの街は異様に寒かった。

気温は4度だった。

いや、寒すぎるやろ!

どうなってんの?

まだ9月なんですけど?

残暑と秋はどこ行ったの?

10秒後にはバックパックからウルトラライトダウンを取り出して着た。

ゴールに近づくに連れて寒くなるという話を聞くし、ゴールに着くのは約1ヶ月後。

これめちゃくちゃ寒いんじゃ無いの?

今から気が重い。

Azuは昨日の夜から喉がイガイガし始めたそうでバフ(ネックウォーマーのようなもの)を巻いていて暖かそうだった。

こりゃ僕も明日から必要かも。

って言うか露出している部分、特に指が鬼寒い。

軍手が売ってないか探さないとな。

ブルブル震えながら薄暗い平原を歩いて行く。

ふと気になって後ろを見ると日が昇り始めていた。

こういうのが見たかった!

ずっと雨か曇りで朝日が昇る瞬間を見たのは久しぶりだ。

テンションが上がる僕を裏腹に、Azuは疲れてるのかほとんど話さなかった。

疲れも溜まってそうだし寒いし最初の街で温かい飲み物でも飲むかい?

ううん、いい。

早く元気になってくれるといいんだけど。

最初の街までは1.6kmなのであっという間だった。

7:35 Castildelgado到着

街の入口にはちょっと素敵な石垣の門があった。

カフェは行かない事になったがそもそも1軒も開いてる店は無かった…

ピルグリム向けに営業すれば儲かると思うのだが…

サッと通り越して次の街へ。

淡々と歩いて行くうちに徐々に右奥にある山には日があたるようになっていた。

左奥には次の街がもう見えた。

振り返ると積まれた牧草と、その奥の山の上には何かのアンテナが空に向かって伸びていた。

なんだかノスタルジックな光景だと言ったら「よく分からん」と言われてしまった。ちっ。

次の街も2kmしか離れて無いのでサクッと到着。

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8:00 Vilo riade Rioja到着

街の家の屋根には魔女が飛んでいて、その奥の空には飛行機雲で出来た交差点。

なんだか今日はついつい空を見上げてしまう。

ひさしぶりの良い天気に心も晴れやかだ。

振り返れば青空のキャンバスに飛行機雲が自由気ままに白線を引いていた。

僕らも自由だけど、空はもっと自由に見えた。

街を出て再び次の街を目指して歩き続ける。

日が出て来て僕らの影もぐんぐんと伸びていった。

1枚写真を撮ってAzuに見せてみた。

2人の陰が草の壁に映って中々良いでは無いか。

これにはAzuもちょっと喜んでくれた。

なんかね、疲れてるのもあったし、寒いし、中国人の態度にもモヤモヤしてて喋らなかったんだ。

そうだったのね。

中国おばちゃんなんてこの景色の前にはちっぽけなものだよ。さぁ元気を出して今日も歩きましょう!

どこまでも続く丘陵地帯を歩いていく。

カスティーリャ レオン州に入ってから葡萄とオリーブの畑は無くなり、ひまわりと刈り取られた後の畑がずーっと続いている。

元気になったAzuと一緒に歩いた。

mosariは疲れてないの?

不思議と元気です!でも寒すぎて風邪引かないか心配です!

それな!

身体は自分でも怖いのだが疲労感もそんなに感じず、足の怠さも無い。

その代わり風邪引きそうなくらい寒い(;´∀`)

次の街は3.4kmだったがそんなに遠く感じずに着いてしまった。

8:45 Villamayor del Río到着

まだ1時間半しか歩いてないが初のカフェを発見したので暖まる事にした。

僕はコラカオ、Azuはカフェ コン レチェ。

私もついにコーヒー(ミルク入りだが)が飲めるようになったんだねぇ。

Azuは大人の階段登ったと嬉しそう。

南米にいる時に気づいてくれれば良かったのに!

店主がコロンビア人なのでAzuはメデジンに行ったよー!なんてサバイバルスペイン語で話していた。

少し暖まったし太陽も出て来たのでダウンを脱いでレインジャケットに換装して歩き出す。

が、ここからはつまらない道が続いた。

のどかな風景が続くフランス人の道だが嫌な道がひとつだけある。

それがこれ。

幹線道路沿いである。

忙しく車が行き交い、ロードノイズにエンジン音が不快だ。

とてもカミーノらしく無いのでこんな感じの道は嫌いだ。

道はつまらないが珍しく緑の葉っぱを生やした野菜?の畑があった。

葡萄でもオリーブでも無い畑は初めてみた。

少しずつエリアが変わっていってる証拠だろう。

あまり歩いていると実感しないがどうやら歩き始めてもう200kmも歩いているらしい(;´∀`)

10:10 Belorado到着

今日これまで通った街はほんと小さな街だったが、この街はアルベルゲの数も多く、スーパーもあるのだ。

スーパーを目指して進んでいくが途中で教会を発見。

ピルグリムの多くがスルーしてしまうようなありふれた大きさの教会だったが我々は寄り道。

ゆっくりサンティアゴを目指す我々は余裕があるのだ。

お邪魔しまーす。

小さいながらも壁面にある金色のソレはやはり美しかった。

教会を出るとピルグリムをモチーフにしたアートが描かれている壁があった。

ピルグリムが星の降る夜の草原に佇むという何とも羨ましいシチュエーション。

めちゃくちゃ良いのだが左上の叔父さんの顔がちょっと余計に見えてしまった(;´∀`)

街の途中で小さな商店を発見。

明日は日曜日で店がどこも空いてない可能性があるので明日の朝、昼、夜分の食材を買った。

そして今日はスペインで初めて肉とチーズの測り売りをお願いした。

サンドイッチ用に⚪︎枚欲しい。

そういえば安いハムとチーズを見繕ってくれた。

買った食材をバックパックに詰めると雨蓋が浮くくらいパンパンになった。

Azuもスカスカだから何か持ってくれると言ってくれたがAzuは腰の調子がちょっとだけ良くないので出来る限りこっちのバックパックに入れたい。

軽くて大切なハムとチーズの包みだけ持ってもらった。

食材が手に入ったので次は昼飯を食べにカフェを探す。

人に聞きながら彷徨っていると、

ワッ!

突然車の影から飛び出して来たのは見覚えのある老人。

今朝泊まっていたアルベルゲのオスピタレロだった。

宿を出て4時間弱経っていたけど車で来たらきっと30分もかからない。

この街まで食材を調達しに来てたんだな。

改めてカフェの場所を教えてもらってお別れ。

キノピオに出てくるおじいさんみたいな見た目のファニーなオスピタレロだった。

ティーにカフェ コン レチェ。

テラス席に座ってサンドイッチと共に食べていると目の前の道路をロードバイクの集団が走り去っていった。

全員女性のチームのようだったが、女性だけで10人以上で走れるなんてヨーロッパの自転車文化は素晴らしいな。

お腹も満たされたところで再び歩き出す。

が、すぐに止まらざるを得ない事態が起きた。

大きな犬に捕まってしまったのだ!

なんだ君?構って欲しいんだね?ここか?ここが気持ちいいんだろ?

気持ち良さそうにするわんこ。

ごろーん。

あまりのmosariのテクニックにお腹を出してしまうわんこ。

ふぅ、かわいいやつめ。

動物を愛し、動物に愛される男、それがmosari。

わんこと遊んだら再び歩き出す。

今度はAzuが公園にあった健康器具で遊び始めた。

つられて僕も別の健康器具で遊ぶ。

見て見てー!おもろー!

おもろー!

2人で遊んでたら、

遊ぶならバックパックを置いた方がいいわよー!

声の主は同じアルベルゲに泊まっていたマカオから来たカップルだった。

僕らが出た時に朝食を食べていたから30分ほどアドバンテージがあったはずだが追いつかれてしまったようだ。

まぁ、寄り道しまくってるからなぁ(;´∀`)

街の出口に石造りの橋がかかっていた。

川からは綺麗は小川が見えた。

ほんと晴れてて気持ちが良い。

壁面に描かれていたのはここからサンティアゴまでの道のり。

後46kmで我々が歩いているフランス人の道の中で最も大きな都市であるブルゴスの街。

そこからさらに174km歩いたらレオンの街。

そしてそこからさらに310km歩いたらサンティアゴに着くそうだ。

先は長いが確実に進んでいるんだよなぁ。

そう思うとそんなに遠く無いようにも感じる。

いつか着くだろう。

なら、それで十分だ。

遮るものが無い道をひたすらに歩いていく。

太陽の日差しはなかなかで暑くなってレインジャケットをパンパンに膨らんだバックパックに詰める。

Azuが僕の左に回り込んで写真を撮る。

バックパックには靴下が干されている。

手洗いだと靴下ってほんと乾かないのよね。

今度は右側に回って写真を撮られた。

バックパックにはバゲットが刺さっている。

落ちないようにちゃんとストラップで留めている。

普段旅人感の無い我々だが、最近は少し様になって来たのでは無いだろうか。

果物や野菜などの食料ででいつもより2kgほど重くなっているであろうバックパックの重みを感じながら歩く。

これならパソコンを持って来ても良かったかも?なんて思ってしまったが、やっぱり少しでも軽い方が良いだろう。

ビビって髭剃りすら置いて来たくらいです(;´∀`)

歩いていると見覚えのある後ろ姿。

先ほど追い抜かれたマカオの2人。

デカいバックパックだのぅ。

多分僕らとは10個くらい離れている。

もちろん若い方に。

初々しい感じがして見ててとても微笑ましい。

↑の写真をAzuが撮って送ってあげていた。

気持ちの良い青空の下を歩いていると道の両側にひまわりがズラリ。

写真だと咲いているように見えなくも無いが、全てもう俯いて下を向いてしまっている。

後少し早ければ素晴らしい景色が見れただろうが、そうすると暑さとの戦いが待っている。

最大で40度だったからね。

そんな暑さの中歩いたらAzuが一瞬で干からびてしまう。

なので今がベストなのだ。

朝晩寒すぎるけど(;´∀`)

フラットな道を

犬連れのピルグリムにまた会いたいねー!

とか、

明日も最低気温4度だったよー!

寒すぎるー!

とか他愛の無い話をしながら歩き続けると次の街が見えて来た。

ふと振り返る。

そこには当然先ほどまで歩いていた道が見える。

今日も随分と歩いた。

ピルグリムの中では短めの距離だが寄り道しながら楽しく歩いて来た。

旅、してるんだなぁ。

正面に視線を戻せば、

ほら、水飲めよ。

と、言わんばかりにAzuが水の入ったボトルを突き出していた。

渇いた喉に一気に水を流し込んだ。

うまい。

13:00 Villa m bis tia到着

小さな街に小さな教会があった。

またも寄り道しようとすると、

mosariが寄り道するようになった。

いままでの僕なら先に進もうとしていたに違いない。

カミーノはAzuだけで無く僕にも影響を与えている。

なんというか、心に余裕が出来たというかなんというか、まぁ、なんだかそんなに焦っても仕方ない。

そう思えるようになった。

小さな教会。

日本語で寄付と書かれていた。

日本人そんなに来るのかな…

最後は1.6kmなのであっという間に今日の目的地にたどり着いた。

13:30 Espinosa del Camino到着

歩き始めて6時間15分、19.9kmの道のりだった。

この街も小さいようですぐにアルベルゲは見つかった。

La Taberna de Espinosaというアルベルゲだ。

チェックイン時に予約している旨を伝えたが名簿に我々の名前が無かった(;´∀`)

what’s appの画面を見せたら大丈夫だったけど、こういうのがあるとマジで怖い。

手違いで予約できてなかったら最悪次の街まで歩かないと行けないからね。

1階のバーにあるフードはどれも美味しそうだった。

宿は14ユーロ(2,200円)で、夕食は16ユーロ(2,515円)。

カード可。

アプリでは夕食は14ユーロとあったから2ユーロ値上げされたようだ。

だがバーのフードを見る限りレベルは高そうだと信じて今日もディナーをアルベルゲでお願いした。(キッチンはあるが設備は整っておらず調理は難しそう)

金はかかるけど身体を休めるのも大事なのである。

なんせ我々はアラフォーだ。

2段ベッドが3台の6人ドミだった。

シャワーは熱々使いたい放題。

洗濯場は小さく干す場所も埋め尽くされていたので手すりなんかの空きスペースに無理やり干した。

それでも今日は日差しが強いので空っからに乾いてくれた。

洗濯物乾くのありがてぇ…

部屋にいると2日ぶりにドイツ人カップルと再会したり、マカオのカップルもやって来た。

カミーノは本当に出会いと再会の繰り返しだ。

19時になると待望のディナータイム。

10人が参加しておりドイツとマカオのカップルも一緒だった。

我々は近くにいたオランダから来ているアリスと良く喋りながら美味しい夕食の時間を過ごした。

前菜はトマトサラダにチーズ、ハム、ブレッド。

続いては豆のスープ。

メインはポークとジェノベーゼ。

写真撮り忘れたけどデザートはヨーグルト。

料理はいずれも美味しかったし、赤ワインもなかなか。

でも昨日の方が満足度は高かったな。

食事の途中でアリスがオランダに来ることがあれば連絡してと連絡先を教えてくれた。

また一つオランダに行く理由が出来た。

本当は行く予定があったんだけどコロナで飛行機がキャンセルになっちゃったんだよね…

んで食後にマカオの2人がいたので昨日から気になっていたことを聞いてみる事にした。

あくまで僕の意見だけど、中国とマカオは違う国だよね。違う政府とシステムだし。

そうだよ!僕らは違うカルチャーを持っているんだ。でも昨日の中国人のように彼らは同じ国だと押し付けてくる。

良かった、やっぱりそうだよね。香港も同じだよね?

そうだよ、香港はより怒っているよ。

良かった、これで良く寝れそうだ。

そう伝えると日本語で「おやすみ」と言ってくれた。

僕は広東語?の「ジョオ タオ」と返しておいた。

普段ならこんな政治が絡むような話題には突っ込まないが、昨日の中国おばちゃんと彼らのやり取りを見て、僕の考えを伝えておきたかった。

けど英語でそれを伝えて何か嫌な思いをさせてもと思って聞けなかった。

ちょっとだけ勇気を振り絞って伝えられて良かった。

彼らはとても嬉しそうだった。

そんな訳で良く寝れる、、ぐぅ。

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夜寝る前に同室のドイツ人カップルが窓を開けてからベッドに入っていった。

朝の気温4度ですよ?

怖くて靴下を履いたまま寝た。

風邪引きませんように…

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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