【世界一周419日目】2024.6.4 ペルー パントーハ 〜 イキトス
気温:22度〜30度くらい
歩数:6,390歩
1ソル=41円
今日の予定
- ついにハンモック船でイキトスに到着しました
Twitterでブログの更新やリアルタイムに何か呟いてたりします。
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最後の朝
昨日も消灯の22時に寝た。
夜中に何度か起きた気がするが、気がつけば6時になっていたのでハンモックから降りるとフランス人のブルーノもすでに起きていた。
よう、調子はどうだ。
熱も下がったよ。昨日はありがとう。
握手して回復を喜んでくれた。
デッキに出てみると今日は曇り。
いつも気にかけてくれるおじいさんがもうそこにいてアマゾンの朝景色を楽しんでした。
アミーゴ!どうだ調子は?
いい感じだよ。
良かったな。イキトスには4時に着くぞ。
え?今はまだ6時だから後10時間で着くだって?
昨日はまた2日か3日かかると思っていたのだが・・・
そんなまさかと思いながらGoogleマップを見ると夜の間にかなり進んでいた。
Huananaという村の手前、アマゾン川との合流地点の近くまで来ていた。
確かにこれなら後3時間もかからずに合流できそうだ。
まだまだかかると思っていたハンモック船生活も唐突に終わりが見えた。
昨日立ち寄ったサンタ・クロティルダ(Santa Clotild)の街には別のハンモック船もあった。
恐らくイキトスに近づけば近づくほど様々な交通、運搬方法があるのだろう。
経由する村や積み下ろす荷物が減ってペースが上がるのかもしれない。
デッキで景色を眺めていたらあっという間に40分くらいたっていた。
川と森と空と雲だけの世界。
そして時折民家が現れる。
それだけなのにいつまでも見ていられる。
Azuが起きてきてからも2人で眺め続けた。
途中で何隻か朽ち果てた小船の成れの果てが打ち捨てられていた。
持ち主がいなくなってしまったのか、流されてしまっただけなのか。
この船旅の終わりが見えて少し感傷的になっている心にチクっと刺さる。
朝食の時間が近づいたので戻って熱を測ってみると、
・・・
・・
・
36.6度。
完全復活だ。
回復する要素の無いハンモック船の中で悪化せずに本当によかった。
いや、ほんとよく回復してくれたよ(;´∀`)
最後の朝食
昨日はチキン入りのスープだった。
今日は何かな?
食欲も復活している。
・・・
・・
・
はい、いつものミルク的な何か。
Azuは今日の味はチャイっぽくて好きと言っていたが、mosariはダメだった。
科学的な味に感じてしまった。
付け合わせのパン2個と持っていたバナナとミカンを食べた。
ちょっと足りなかったがおじいちゃんがパパイヤをくれた。
毎回ありがとうおじいちゃん。
ペルー人はマジでシャイなのにこのおじいちゃんはすごく話しかけてくれるから不思議に思ってたらまさかのコロンビア人だった。
コロンビアから船を使ってイキトスへ。
さらにその先にあるプカルパ(Pucallpa)の街まで息子さんに会いに行く所だそう。
イキトスからプカルパまでもハンモック船があると聞いているから乗り継ぐのだろう。
長い長い船旅だ。
家族と楽しい時間が過ごせますように。
やっぱりペルーの人はみんなシャイなのにこの人は随分と話しかけてくれると思ってたんだよ〜。
さすがAzu。
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アマゾンの景色
食後は再びデッキに戻る。
今いるのはナポ川。
とうとうアマゾン川に合流するのだ。
あのアマゾン川に船で辿り着くなんてロマンでしか無い。
この奥の方にあるのはもうアマゾン川。
目の前までやってくるとアマゾン川は浮き草がたくさん流れていて、別の流れだということがよくわかった。
本当は色も違うらしいんだけど、曇っているからか、それとも夜通し雨が降っていたから濁ってしまっているからか、色は同じに見えた。
・・・合流!
ついに来た!
見た目の変化はほとんど無いけど確かにアマゾン川にいるのだ。
キトから2週間もかけてようやく辿り着いた。
あまりに非日常でエキサイティングな日々だった。
小さくガッツポーズ。
これまでは割と無難な所しか行かなかった我々も今回ばかりはちょっとした冒険をした。
これが旅だよな。
このルートに挑戦してみて本当に良かった。
アマゾン川になっても相変わらず川と森と空と雲だけの世界が続いた。
同様に時折民家が現れる。
なんでこんな所に住んでるんだろうね。
Azuは船に乗ってからずっと気にしている。
なんでだろうな。
たぶんこの景色が好きだからじゃ無いかな。
それくらい美しい。
デッキには牛と豚にトゥクトゥクに小船にピスコ(酒)にバナナと様々な物資が置いてある。
そんな訳で牛と豚の糞まみれになってしまっていたから最近はデッキに降りて無かった。
が、船員が掃除してくれたので久しぶりに降りてみた。
上から見る風景も好きだったけど、下から見る景色も最高だ。
川が近い。
アマゾンが近い。
遮るものが何も無く美しい景色に没入してしまう。
雨が降ってきて40分もたっていたことに気づく。
階段を登って戻るとAzuがシルヴィアと会話していた。
Azuも久しぶりの英語で頑張っていたみたいだ。
mosariはアマゾンが恋しいからあぁしてずっと見てるみたい。
そうね、1日寝てたからね。
シルヴィアとそんな会話があったとか無いとか。
あとはローカルフードを2週間も食べてるなら寄生虫テストもした方がいいと言われたらしい。
何それ怖いんですけど。
もうすぐこの生活も終わってしまう。
この船の目的地は陸路で到達不可能な最大の都市と言われているイキトスだ。
99%の人は飛行機で訪れて、アマゾンツアーに参加してまた帰っていく。
我々はどうするかな。
ツアーよりも間違いなくイキトスに至るまでのこの冒険の方が楽しいだろう。
アマゾンに暮らす人々と共に飯を食べ、酒を飲んで暮らした。
伝統的なマサト作りも手伝った。
そんなアマゾンに行政サービスを届ける海軍のキャプテンとも知り合い友情の証として本物のキャップもくれた。
そして牛や豚と共に貨物船に乗って現地民に混じってアマゾン川を目指す。
ツアーでこれらの経験を上回るのは到底無理だと思う。
とりあえず1日の日帰りツアーで良さそうなものがあれば、くらいかな。
シルヴィアたちもアマゾンツアーは退屈だろうから行かないと言っている。
雨が弱まったらまた外に出てずっとアマゾンを見ていた。
最後の昼食
12時に最後の昼飯が配られた。
チキンにカレー風味の米にプラタナ、キャベツ。
相変わらずチキンが美味い。
mosariよ、これを超えるチキンには出会えんよ。
Azuは新鮮な鶏肉が美味しすぎて出てくる度にずっとそう言っていた。
本当にシャキっとしていて美味しい。
冷凍保存技術も進化していると聞くがこれを食べてしまうと別物だとすぐに分かる。
食事が終わったらタッパーを綺麗に洗っておじいちゃん返却した。
ミカンとコーラをお礼に渡すと喜んでくれた。
ありがとうおじい!
コロンビアに行くのが楽しみになったよ。
我々もジュースを買ってデッキで乾杯した。
mosaiよ、アマゾン生活お疲れ様でした。どうだった?
終わってみればマジであっという間だったね。来て良かったよ、ホント。
我々としては珍しく1人1本。
1本2ソル(82円)だし、お小遣いシステムで設定した予算もほとんど使っていないから今日くらいはと。
まぁAzuは「やっぱ甘いジュースはこんなにいらないわ。」といつも通りの少量でいいようだった。
その後もアマゾンを見たり、雨が降ってきて避難を繰り返した。
このぎゅうぎゅうとした不便な生活が終わるってのに寂しい。
日中は景色を見てるのが楽しすぎて昼寝なんてしてる時間がもったいない。
ダウンしていた日くらいしか寝転がることがあまり無いハンモックに寝転んでみた。
ハンモック船に乗った人からは、
似たような景色が続くからすぐ飽きる
暇でキツかった
なんて声を聞いていたのでちょっと心配だったが杞憂だった。
こんな楽しい乗り物そうそう無いよ。
デッキに再び出てみたけどまたすぐに雨が降ってきてしまった。
船内の窓から見るアマゾンの景色。
太陽が差し込みながら雨に濡れて輝くアマゾンもまた美しかったが、最後に名残惜しくてまたハンモックに横になった。
心地よい。
Azu、気持ちいいね。
返事はない。
Azuはすぐに寝てしまったようだ。
流石に寝顔を掲載したら怒られるのでモザイク。
あぁ終わっちまうんだなぁ。
そしてついに、ついに、
mosari見て。イキトスよ。
シルヴィアが教えてくれた。
そうかついに辿り着いたんだな。
イキトスにはアマゾンの中とは思えないくらいたくさんの船が停泊していた。
荷物の整理はしてあるから最後にハンモックを外せばいい。
だけどなんだか外せない。
外したら終わっちゃうから。
Azuと一緒にこの体験に感謝しながら外そうかな。
そう思ってAzuの事を待ってたら、
ほら!何してんの!早く外す!
・・・ふぁい。
くそ、あっさり外しやがって。
何も思わないのかちくしょう。
荷物を持って5日間過ごしたハンモック船「VICHU Ⅱ」を降りた。
ターミナルはこのへんだった。
入口にこんな看板があった。
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ハンモック船
さて、最後に我々が過ごしたハンモック船について。
日本人の間ではハンモックを吊るして寝るのでハンモック船と呼ばれているが、地元では「lancha(スペイン語でボート)」と呼ばれている。
この船はイキトスを起点に様々な街に繰り出している貨物船のひとつ。
代表的なルートはイキトスと以下の街(村)を結んでいる。
- カボ・パントハ(Cabo Pantoja)エクアドル方面
- マナウス(Manaus)ブラジル方面
- レティシア(Leticia)コロンビア方面
- プカルパ(Pucallpa)ペルー国内
- ユリマグアス(Yurimaguas)ペルー国内
他にも無数にあるようで道中幾つかのハンモック船を見かけた。
この貨物船の2階にハンモックを吊るして乗客も乗る事が出来るようになっている。
我々が乗ったパントーハ路線は4泊5日で1人130ソル(5,330円)と格安。
船の料金は船の中で出発後に支払った。
この値段には1日3食が含まれている。
我々の路線は食事を受け取るのに各自持ってきたタッパーが必要だった。
我々は持っていなかったので他の乗客に貸してもらった。
スプーンなども当然無いので持参していた箸で食べた。
ハンモックは起点となる村で売っているので各自持ち込む必要がある。
なお、結ぶロープは別売りのことがほとんどのようだ。
我々はハンモックを45ソル(1,845円)、紐を6ソル(246円)で買った。
結び方は船の乗客にお願いすればOKだ。
船がいつ出発するか、いつ到着するかかなり変動すると思っていた方が良さそう。
我々は日曜に出発すると聞いていたのが途中から土曜日になり、最終的には金曜日の夜に出発した。
到着は火曜日の夕方だったので4泊5日の船旅だった。
なお、他の路線はわからないが、パントーハ路線は2週間に1本の頻度のため、運が悪いと2週間近くパントーハの村で船を待たねばならないのは要注意。
その場合は諦めて週2本(月、金)のスピードボートで2日かけてイキトスに向かうか、スピードボートで途中にあるサンタクロチルデまで行き、イキトス行きの他のハンモック船に乗るのが良さそう。
船はほぼ現地の人ばかりなので異国情緒はたっぷりだ。
当然全てスペイン語だ。
船には売店があるので飲み物やお菓子、トイレットペーパーなどは購入可能。
また、驚くべきことにWi-Fiも飛んでおり3時間5ソル(205円)で利用可能だ。
使ってないのでどれくらいの速度は不明。
Webサイトの閲覧くらいはできるとは思う。
なお、途中に寄る村でも物資は購入可能だがかなり買える場所が限られていたので過度な期待はしない方が良さそう。
船の生活用水は川の水だ。
水道もシャワーも水洗トイレもある。
だが全て茶色い。
飲むのは流石にやめた方が良いが、身体を洗うくらいならなんら問題無い。
洗濯物も特に匂いは変わらない。
トイレも汚いがシャワーを浴びると一緒に綺麗になるので割と衛生面は問題無し。
ただし便座は無いので中腰である。
電源も4ヶ所くらいしか無いがあるにはあるので交代交代充電は可能。
ただしいつでも通電してるわけでは無く、18時から22時くらいまでのようだった。
こんな感じで上にソケットがあるので延長ケーブルがあると便利。
無いとこうやって何かビニールなどをぶら下げておかないといけない。
我々は大丈夫だったが盗難もあると聞くので注意。
またレアケースではあるが当然船医などいない。
もし体調を崩したら大変である。
我々は座礁したのを良いことに近くの村に小船で移動して検査を受けた。
運良くハンモック船に合流することができたがそうならないように体調には気をつけよう。
特に蚊。
アマゾンにはマラリアとデング熱が蔓延している。
そして日本の虫除けが効かないタイプがいる。
現地で買うか、出来る限り長袖がおすすめ。
最後に我々のルートの移動方法。
キトからコカ(Coca)
バスで8時間〜10時間
キトゥンべのバスターミナルから出発。
1日何本もあるので当日飛び込みでも大丈夫。
ただし夜に到着するのを避けるなら朝早めのバスが良さそう。
我々は10時過ぎのバスで到着は日が暮れていた。
ソルへの両替やハンモックは多分ここで済ましておいた方が安いと思われる。
ここから先は小さな村なのでなんでも高くなる。
我々はコカの街で1泊。
コカ(Coca)からヌエボ ロカフエルテ(Nuevo Rocafuerte)
スピードボートで4時間
街の南にあるPuerto Maritimo De Francisco De Orellanaから出発。
1日1本日替わりで出発時間が変わるので注意。
我々は当日飛び込みで乗れたが最後の2席だった。
なお半分の値段で倍の時間がかかるスローボートもあるのでお好みで。
この街までお湯とフリーWi-Fiがある。
我々はヌエボ ロカフエルテで1泊。
ヌエボ ロカフエルテ(Nuevo Rocafuerte)からカボ・パントーハ(Cabo Pantoja)
小船で1時間
港すぐのホステルのおばちゃんに紹介してもらって食堂のおっちゃんに小船を出してもらった。
ここは交渉なのだが1人20ドルくらいが相場らしいと後から教えてもらった。
ツアーもあるのでお金に余裕があれば近くの国立公園でピラニア釣りや川イルカ、ジャングル探検をしながらパントーハに移動する方法もあるようなので気になる方はおばちゃんに聞いてみよう。
必ず出発する前に村にあるイミグレーションでエクアドル出国スタンプをもらうこと。
我々はカボ パントーハで8泊。
1時間2ソル(82円)でWi-Fiは利用可能。
カボ・パントーハ(Cabo Pantoja)からイキトス(Iquitos)
船で4泊5日 変動する可能性大
港から2週間に1回の頻度で出発している。
土曜日前後のようだが定かでは無い。
我々は日曜日→土曜日→金曜日の夜と変わっていった。
前述したようにあまりに待ち時間が長い場合はスピードボートで1日移動してから他のハンモック船を探した方が早くイキトスに到着可能だ。
スピードボートで2日でイキトスに行く方法もあるがここまで来たらぜひハンモック船をおすすめする。
ありがとう、またね
船を降りたら船の中でお世話になりまくったブルーノとシルヴィアとお別れだ。
彼らは荷物の整理に時間がかかりそうだから先に降りて待っていた。
が、ブルーノのだけが降りてきたうえにほぼ手ぶら。
最後に4人で写真を撮ろうと言ったらちょっと待っててくれと言われた。
どれくらいで帰ってくるのかわからないがお世話になったから最後はちゃんと挨拶したい。
わかった待ってるよ。
そう伝えるとブルーノはどこかに行ってしまった。
シルヴィアも降りてこない。
彼女たちも降りるはずだがどうなってるんだ?
20分くらい待ってもブルーノが帰ってこないのでAzuが船に戻ってシルヴィアの様子をチェック。
が、なかなかAzuもブルーノも帰ってこない。
あちぃなぁ。
日中はほんと暑い。
港には多くのハンモック船が荷物を慌ただしく積み下ろしていた。
牛や豚も蹴られたり引っ叩かられたりしながら車に積まれてどこかへ連れされた。
汗をダラダラかきながら荷物を見張りながら待っていると40分くらいでブルーノが帰ってきた。
そこでようやくAzuも船から降りて来た。
どうやら船に乗る金が足りてなかったらしく、シルヴィアが人質に残り、ブルーノがATMに行って現金を手に入れて来たらしい。
このルートに来る旅行者は我々含めて全員金足りて無いな 笑
我々は海軍の船でキャッシングさせてもらった。
んで彼らもお金を払ったら4人で記念撮影。
本当にありがとう!
お互いの無事を願ってお別れした。
彼らは数日後また別のハンモック船に乗ってユリマグナスへ向かうらしい。
彼らはトゥクトゥクで、僕らは歩いてセントロまで向かう。
トゥクトゥクを使っても大した金額じゃ無いだろうが運動も兼ねて歩く。
いつ着くかわからなかったから宿の予約はしておらず、安くて良さげな宿をいくつかピックアップしているだけだった。
空いてると信じて暑い中荷物を引いて3kmの道のりを歩いた。
陸の孤島なのに超都会に見える。
多くのトライシクルとバイクに自動車が走り交差点には信号がある。
着飾った観光客も見える。
今までいたアマゾンの小さな村と船の中が嘘みたいだ。
1時間かからないくらいで探していた宿が見つかった。
オラ!予約してないけど部屋空いてる。
空いてるよ。
よかった。値段は?
聞いたところでレセプションデスクにダブルは80ソル(3,280円)と書かれているのが目に入った。
たかっ!
つい声に出してしまった。
それを察したのか、
・・・60ソル(2,460円)だよ。
うむ、悪く無い。
後からカードも使えると知ったが現金で払ってしまった。
しばらくずっと現金だったから・・・
部屋は狭いながらもエアコン付きだった。
うむ、汗だくの身体に心地よいぞ。
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どうするアマゾンツアー
さて、2週間ぶりのフリーWi-Fiである。
何からするべきか。
やらなければいけないことはたっぷりある。
最優先はイキトスをいつ出るか。
本当なら我々もまたハンモック船に乗ってプカルカかユリマグナスへ行きたい。
そこからリマへはバスで行ければいいなと思う。
が、そんな時間はもうとれないので飛行機でリマまで向かう。
いつハンモック船が出るかわからなかった(=いつイキトスに着くかわからない)から飛行機が予約できなかったのだ。
んでイキトスといえばアマゾンツアーだ。
旅行者はこの街にツアーに参加しにやって来る。
でもツアーは時に観光客向けに作られたショーであることもある。
それが嫌だからもともとイキトスには来るつもりは無かったのだ。
それでも2週間かけて来たのだから・・・とも思う。
そんな訳でツアーを調べる。
日帰りから数日かけるものなど多数。
日本人の旅人は1泊2日のツアーに参加することが多いようだ。
が、泊まりは絶対無い。
ツアーで行く宿泊施設は観光客向けに作られた綺麗なロッジらしい。
アマゾンの村で不自由を経験してきてるのにそんな綺麗で便利なアマゾンはいらないのだ。
日帰りだとどこも似たようなもので、
- イキトス市内のマーケットを見る
- ボートに乗って部族に会いに行って踊りや吹き矢を見る
- ロッジでお昼ご飯
- アマゾンの森散策
- 動物保護施設で蛇やナマケモノ、ワニなんかを見たり触ったり
- ピラニアを釣る
まぁこんな感じだった。
この中で一番見たく無いのは部族だ。
僕はこの観光客向けに伝統衣装を着てショーをしてお金を稼ぐビジネスが嫌いだ。
だって彼らのほとんどは観光客の前でだけ半裸の衣装を着て、村に戻ったら普通の服を着てスマホをいじっているのだ。
原始的な暮らしを今も続けている部族の村にお邪魔するというのなら大歓迎だがわざわざ街に出て来くるビジネス部族に興味は無い。
そんなもの見せられたらこれまで見て来た美しいアマゾンが台無しだ。
動物保護施設も保護を謳っている割に人間に動物を触らせまくるとあまり動物目線で無さそうだ。
ピラニア釣りくらいはしたいがそれのためにわざわざ2人で1万円近いお金を出すのも馬鹿らしい。
Azuも全然ピンと来てないようだった。
よし、僕らのアマゾンはあれでいい。
そだね、帰ろっか。
せっかくだから、みたいな義務的な観光はつまらないし勿体無い。
明日は身体を休めて(病み上がりだし)、明後日のフライトで出よう。
LATAM航空で1人15,000円くらいのチケットを予約した。
早めに予約すれば半額くらいで買えたのだがマジで日程が読めないから仕方ない。
それに事前に予約していたらそもそもパントーハで9日も待てなかった。
今回はこれでいいのだ。
都会的な食事
調べ物をしていたらすっかり日が暮れてしまった。
イキトスの夜の治安がどうかはわからないが、時間も無いしサクッと宿の近くで食べることにした。
中華レストランのようだったが頼んだものは今まで食べていたものにそっくり。
チキンにお米にポテトにパッションフルーツのジュースだ。
だが味付けは違う。
チキンは中華っぽいスパイスの味付け、お米はなんとチャーハンなのだ。
ワンプレート11ソル(451円)を2人分。
飲み物は500mlで3ソル(123円)でシェア。
合計25ソル(1,025円)。
チャーハンはちゃんと中華っぽい味付けだし、チキンも今までと違う味付けなのでAzuは喜んでいた。
でもチキンの食感がいつも食べてたものに戻った。
マジで船の中で食べてたシメたての鶏美味しかったな・・・
Azuはペロッと平らげていたけどmosariは食べきれずに少し残してしまった。
まだ全快じゃ無いってことなんだろうか。
レストランだから支払いはカードで払うこともできた。
いやーすごいな。
一気に都会に戻って来てしまった。
レストランを出て目の前に広場があった。
街灯はずっと先まで続いているし、建物もライトアップされている。
トゥクトゥクはこの時間でも多くの乗客を乗せて忙しなく走り回っている。
ほんとにここはアマゾンの中なんだろうか?
なんならヒルトン(ダブルツリー)まであったし・・・(中央のやつ)。
宿に戻ったらこの後のペルーを抜けてボリビアのラパスに辿り着くまでの日程を考えた。
パントーハで考えていたプランよりイキトスを2日早く出発できるから少し余裕ができた。
この後は高所に再び戻るので高山病も心配だ。
なのでギリギリな日程なのが不安だったが少しだけゆっくりする日が作れるぞ。
南米には残り1ヶ月もいられない。
あっという間だ、そして全然日数が足りない。
ひゃああ!水が透明だよ!バスタオル付いてる!あ、ドライヤーも使えるじゃん!
Azuは久しぶりの文明に感動していた。
そんなmosariも2週間ぶりに鏡で自分の顔を見た。
アマゾンの中に入ってから鏡が無くってね・・・
髭がとんでもないことになっていたが、まぁそこまで悪く無かったので剃らずにもう少しだけそのままでいることにした。
久しぶりのベッドにすぐに横になりたいところだったがブログを書けるだけ書いていたら気がつけば25時。
って言うかマジでブログどうしよう。
2週間分溜まっているのでどうやっても追いつかない。
でも書かないとどんどん溜まってしまうし忘れてしまう。
めいっぱい遊んだ後は宿題が待っているのだ。
でも2週間分だからなぁ。
アマゾンが終わった余韻に浸りつつ、その一方で焦りが生じている。
むー、どうするかな。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリーを要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
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明日はイキトスで疲れた身体を休めます。
それでは!