【世界一周418日目】2024.6.3 ペルー パントーハ
気温:22度〜30度くらい
歩数:2,750歩
1ソル=41円
今日の予定
- 体調の回復に努める
Twitterでブログの更新やリアルタイムに何か呟いてたりします。
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体調の変化
朝3時ごろに目が覚める。
昨日までの寝苦しさは無かった。
気温が上がったのか、人口密度が増えて暖かくなったのか、はたまたエンジンがかかりっぱなしだからか寒さを感じることは無かった。
また、昨日の夜にハンモックを高い位置に付け替えてもらった。
これまで落ちた際の事や乗り降りのしやすさから低い位置に張ってもらっていた。
が、その分ロープを固定するための紐の部分が長くなりハンモックがVの字みたいにカーブがキツくて寝にくかった。
まぁ、周りも似たようなもんだしこんなもんなのかなと思っていたが、高い位置だとカーブが緩くなって寝やすくなるようだ。
そして肝心の体調。
そろそろ解熱剤の効果が切れる時間だが今のところは熱っぽさも感じない。
なかなか寝付けずそのまま朝を迎えたれど熱はかなり下がってると思う。
熱を測ったら37度だった。
悪化しなくて本当に良かった。
この船の朝は早い。
6時になったらみんな起き始める。
そして元気に会話し始める。
昨日はほとんど1日寝てたので少し早いけどハンモックから降りてみた。
身体はすごくだるい。
けどなんとか動ける。
周りを見渡すと随分とハンモックが多い。
パントーハを出た時は7個しか無かったハンモックも今では20を超えていた。
なんなら一つのハンモックで3人くらい寝てる人もいるから30人近くが乗っているようだ。
外の様子が見たくてトイレついでに船の後方に出てみた。
冷たい風が全身を包みこむ。
アマゾンの中にいると改めて実感した。
体調が悪化しなくて本当によかった。
デッキに出てみるとこちらも随分と賑やかになっていた。
いつの間にか牛が乗ってきてるし、豚も10頭くらいに増えていた。
豚小屋には日よけも作られていた。
昨日はあれだけ厳しく見えたアマゾン。
今日は少しだけ優しく見えた。
昨日は座礁したのもあって全然進んでおらず到着するまで後何日かかるか心配になるペースだった。
が、どうやら今日は夜通し走ってくれたみたいで夜よりも多少進んでいて少し安心。
これなら後2日か3日で着くかもしれない。
ベンチに座って眺めていると近くの村に接岸し始めた。
おぉ、チーノ!調子はどうだ?
チーノじゃなくてハポンね。だいぶ良くなったよ。
それは良かったな、ガッハッハ!
何度言ってもチーノと呼んでくるおじいちゃん。
昨日からすごく心配してくれている。
美しいな。
おじいちゃんはそう呟いた。
そうだね。
そう返した。
本当にアマゾンの小さな村は美しい。
なんでこんなところに住み続けるのか不思議でたまらなかった。
あまりに不便だ。
でもこの美しさゆえに住み続けているのかもしれないな。
この村からは大量のプラタナが積み込まれた。
外にいると冷えるのでハンモックに戻った。
Azuはまだよく寝ている。
昨日はAzuも精神的に相当疲れたはずた。
1人でずっと過ごして寂しい思いもさせてしまった。
ごめんよ、そしてありがとう。
フランス人のブルーノとイタリア人のシルヴィアにも昨日は随分心配をかけた。
mosari調子はどう?
熱は37度まで下がったよ。
そう返したら、
You alive.(あなたは生きてる)
と言われた。
そうか、生きてるんだよな。
昨日は死ぬかもって思ったけど生きてる。
良かった。
本当によかった。
ようやく生きられることに安堵することができた。
生きるために食べろ
昨日はミカン1個とコーラしか飲んで無い。
食欲は相変わらず無かったが何か胃に入れないとエネルギーすら摂取できない。
本当はフルーツがあればそれを食べたいんだけど、どうやらこのルートでは物売りも乗って来ず食べ物の入手は困難なようだ。
船の食事を食べるしか無い。
朝食に関しては幸いミルクのようなやつなのでまだマシと思うべきだろうか。
タッパーを持って配給を受ける。
な、なんじゃこりゃあ!
チキンスープに米とプラタナが2本も入ったちゃんとした食事が出てきた。
スープなのが幸いだが朝からなんちゅーボリュームだ。
体調的にはミルクみたいなやつの方が良かったと思うけど、それでも食べなければ。
食べてエネルギーと栄養を少しでも摂取しよう。
スープはあっさりとは言えないが濃過ぎずまだ食べやすい味付けだった。
ちなみにこのチキンはシメたてである。
屋根の上に鶏小屋があり、食事の前におばちゃんが包丁でズバっとヤっている。
冷凍されていない新鮮な鶏肉。
スープにしてもその旨さはハッキリとわかる。
歯応えがシャキッとしているのだ。
鶏のお命を頂いて我が身の糧にする。
(お命)いただきます。
だよ。ほんと。
できれば全部食べたかったが少し残してしまった。
それでも昨日は全く食べられなかった事を思えばだいぶ良くなってきてるのだろう。
食後は2日ぶりにシャワーを浴びて洗濯。
水シャワーは朝浴びるには少し肌寒かったが昨日はたくさん汗をかいたのでめちゃくちゃ気持ちよかった。
生き返る。
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ドえらい村にやってきた
シャワーから出ると今まで見た事が無いくらい大きな村が見えた。
すぐにピンと来た。
パントーハからスピードボートに乗ったら1泊目を過ごす事になり、昨日ちゃんとした病院(もちろんアマゾンクオリティ)がある村と聞いていた場所だろう。
村の名前はSanta Clotilde。
この辺で1番大きい村なのかもしれない。
だって街にトゥクトゥク走ってるんだもーーーん!
しかもHONDAのロゴ入り。
HONDAが公式でこういう3輪トゥクトゥクを販売してるってことだろう。
日本でも売ってくれないかな。
船から降りて村をちょっとだけ散策。
寂れた市場があって商店も有る。
トゥクトゥクが走っているその通りはまるでアジアだ。
まさかこんなアマゾンの中にこんな村があるなんて驚きだった。
せっかくなので少しだけ買い物しておく事にした。
まずは何と言ってもフルーツだ。
ビタミンを摂りたい。
ミカンは4個で5ソル(205円)とキロ売りだったので少し高め。前に買ったのは1個1ソルだった。
冷え冷えのパッションフルーツも売っていたが6ソル(246円)と高いのでこれは辞めた。
お小遣い制にしても高いものはやはり買えないのだった(;´∀`)
後はトイレットペーパーを2個を2ソル(82円)で購入。
船の中だと3ソル(123円)なのでここの方が安い。
また、飲み物も船だと2ソルのものが1.5ソルだった。
そんな訳で船の中でもよく飲んでる人を見かけるOROというドリンクを買ってみた。
飲んでみるとまさにオロナミンCをチープにしたような味だった。
ついでにマシュマロを1ソルで買って船に戻ることにした。
船の前にアイス売りのおばさんがいたので1個購入(1ソル)。
ココナッツと言っていたがどう見ても黄色い。
味はよくわからないがとりあえず酸っぱいので美味しかった。
野菜も売っていたしここなら自炊できれば全然暮らせそうな感じの村だった。
我々のVICHU Ⅱ号。
まじでかっこいいな。
パントーハで船待ちしたくない人へ
我々はパントーハでハンモック船を9日も待つ事になった。
が、多くの旅人にそんな余裕は無いだろう。
パントーハからイキトスまでは2つの方法がある。
- 週2回(月、金)のスピードボート:2日間
- 2週間に1回のハンモック船:5日程度
我々は金曜の夜出発したが本当は土曜発と思われる。ただし毎回そうかは不明。
そこで、もしパントーハに来て想定よりも長くハンモック船を待たなくなってしまった場合、金曜日のスピードボートでここサンタクロチルデまで来る。
金曜中に到着するのでここで火曜日まで4泊する。
火曜日にサンタクロチルデとイキトスを結ぶ別路線のハンモック船に乗る。
そんなことができそうだった。
このBAGUA Ⅰ号が毎週火曜日に出発してるそう。
ハンモック船に乗る時間は半分になってしまうけど、それでも2日か3日は乗ることができるはず。
そのルートを使っていたら我々もとっくにイキトスに到着していた(;´∀`)
食事の面からしてもサンタクロチルデの方が充実しているので過ごしやすいはず。
パントーハはその分ピースフルだけど。
実際BAGUA Ⅰ号に乗った訳では無いので詳細は不明ですがこんな情報があったよと参考にどうぞ。
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昼食も食べろ!
そんなこんなで船に戻ると牛と豚が半分いなくなっていた。
ここでお別れだそうだ。
その代わり小船が積まれた。
ほんとなんでも運べるんだな。
昼前にブルーノとシルヴィアがサラダを作って食べていた。
健康的で素晴らしい。
この2人はスナックやジュースを飲んでるところを見たことがない。
小腹が減ったらグラノーラみたいなやつを食べてるし、水にレモンを絞って飲んでいる。
ジャンクなものばっかり食べててすいません(;´∀`)
なんとなく想像してたけどなかなか出発しない。
9時半に到着したが12時になっても出発せずに昼飯の時間になった。
今日の昼食はチキンに米にプラタナ。
朝飯がスープじゃなくなったって感じ。
美味しいんだけどやっぱり量が多く感じてしまう。
食べても食べても減らない。
頑張って食べたけど固形物はまだキツいのかまたもや残してしまった。
初日は食べられたから単純に食欲が回復してないのだろう。
でも食べて回復しないといけないから食べられるだけ食べた。
チキンは相変わらずめちゃくちゃ美味しかったんだけどね。
昼前に生きた鶏をキッチンに持って行っていたから今回のも新鮮な鶏肉。
これは日本でも食べられないレベルだ。
焼いたり煮たりする技術は圧倒的に日本の勝ちなんだろうけれど、素材の鮮度はどうしようも無い。
このご飯付きで一泊あたり1,000円ちょっと。
mosari、南極は1人あたり1泊83,000円だったよ!
約80倍か。南極行く費用あればアマゾン800泊できるね。
そんなにはいいわw
船は結局13時前に出発した。
すぐに我々の乗ってる船の姉妹船と思われるVICHU Ⅲを見かけた。(我々のはVICHU Ⅱ)
あっちは3回建てでデッキの長さも倍くらいあった。
やはり船員同士は知り合いなのだろう。
楽しそうに叫びあっていた。
ハンモックに戻ると隣のおばちゃんが窓際に座っていた。
昨日彼らが来る前は我々もそこに座ってくつろいだりご飯を食べてたんだけど、すっかり場所を取られてしまった。
洗濯したTシャツをハンモックに引っ掛けて干してたんだけど、おばちゃんがギリギリまでこちらに寄ってくるもんだから船が出発するとTシャツが風になびいておばちゃんの頭にめちゃくちゃ当たってた。
絶対邪魔だしうっとうしい。
反対側にスペースが空いてるのに頑なに場所を移らない。
こちらのハンモックに吊るしてる分には問題無いはず。
でもあちらも「ここは私の場所だ!」そう言わんばかりに動かない。
大きくTシャツが揺れておばちゃんの顔を大きく包んだ。
これには折れた。
ご飯食べたばかりの汚い顔に洗濯したTシャツが触れるのは耐えられなかった。
このおばちゃんの子供も元気が有り余ってるのだろう。
通る度にハンモックを叩いてきたり、我々の荷物に興味があるのか荷物を触ってきたりする。
共有スペースだからある程度は仕方ないけどちょっと居心地が悪くなってしまった。
牛祭り
デッキに牛が居なくなったと思ったらすぐに新しい牛がやってきた。
黒くて強そうなやつ。
興奮しているのか柵に頭突きをかましている。
頭突きされては柵が壊れてしまうのか船員たちが頑張って牛を柵ギリギリに固定して全く動けないくらいにきつく縛っていた。
容赦無い日差しが照り付け、水も無く、食べ物も満足に与えられていないように見える。
牛にとって過酷な移動が始まったようだった。
次の村でもまた牛が積み込まれた。
牛は足を4本ロープで結んだら木の板を使って気合いでデッキに乗せる。
牛も相当暴れるから船員たちも強硬手段に出る。
今回の牛はデッキに乗せられた後倒れ込んだまま立たなくなってしまった。
蹴ったり引っ叩いたりするけど立ち上がらない。
どうするのかと思ったら恐ろしい手段にでた。
船員の1人が牛の尻尾を掴んで「く」の字に曲げ始めた。
痛いよ!痛いよ!
Azuと2人で目を背ける。
すると次の瞬間。
ポキッ!
ねぇ!今ポキッていったよ!
尻尾変な形に曲がってるね。。
これには牛も耐えられないのか起き上がって柵にの近くに押し込められていた。
尻尾からは血が流れているのが見えた(;´∀`)
そして3頭目もすぐに乗ってきた。
これでデッキには3頭の牛。
豚も気づけばまた10頭に増えていた。
一時少なくなったと思ったら朝よりも賑やかになってしまった。
15時を過ぎていたので今日のおやつは何を食べようかと思っていたら乗客がバナナとグァバ(なんでもグァバって言われるんだよな)をくれた。
バナナは小さいけど甘くて美味しかった。
グァバは食べるところが少なくてイマイチ。
パントーハで生えてた細長いやつの方が良かった。
ご馳走様です。
再びデッキに戻ると船員達がタルからタルに何か液体をうつしていた。
透明な液体。
なんだろうと思っていたらピスコだった(;´∀`)
ムワッと広がるフルーティーなアルコールの香り。
いるだけで酔っ払いそう・・・
特にお酒の弱いAzuは辛そうだった。
今思えばパントーハで飲んだピスコが発熱の原因かもと思った。
Azuと同じものを食べてたけどピスコだけはAzuは口に含むくらい。
mosariはガブガブ飲まされた。
酒自体が悪い訳じゃ無いだろけど保存の仕方が船に無造作に転がってるタルの中だったり、飲み終わったペットボトルなんかで保存されていた。
なんかその辺りで不衛生になってるのかもしれない。
大雨が降ってきたので避難。
もうすぐ日が暮れてしまう。
このまま船は近くの村で泊まるのか、昨日のようにやる気を出して夜通し走ってくれるのかで到着日が全然変わってくる。
頼むぞ船員。
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夕食も食べろ!
18時に夕飯が配られた。
最初の頃にでたチョコ風味のミルク的な何かと、ゆで卵にプラタナを茹でて潰しておにぎり状にしたものだった。
このプラタナが味が無くてキツい。
そして絶望的にミルク的なやつと合わない。
食べたく無いけど無理やりプラタナを食べた。
その代わりミルクは残してしまった。
元気ならどっちも食べれるはずなのに。
夜熱を測ってみたら37.1度だった。
回復したかな・・なんて思っていたがまだ微熱のようだった。
でも今日は一度も昼寝をしていない。
アマゾンの景色が寝させてくれなかった。
寝たくなったら寝ようと思ってはいたものの、気がつけばあっという間に日が暮れてしまった。
アマゾンの景色は本当にすごい。
飽きることなくいつまでも見れてしまう。
2人だと楽しいね。
Azuがそう言った。
だからなのかな。
多分1人で来ても楽しい。
でも2人だともっと楽しいんだろうな。
この全てが我々夫婦の共通の思い出になる。
死ぬまで一生語り合える超濃密な思い出を作っている。
昨日は死んじゃうのかな?なんて思ったりもしたがアマゾン来て良かったな。
明日には熱も下がればばっちりだ。
どうやら夜も船は走り続けている。
超大量のプラタナ。
こんなのどうやって運ぶか船員たちも頭を悩ませていた 笑
この調子で夜も走り続けてくれれば明日の朝どこにいるのか楽しみだ。
体調はまだ回復しきっていないけれど、今日はなんとか起きていられるくらいには回復した。
この調子で明日はもっと回復してアマゾンを楽しみ尽くそう。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
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明日もハンモック船です。
まだまだ続くと思っていたハンモック船だが・・・?
それでは!