【世界一周127日目】2023.08.09 モンテネグロ バール 〜 コソボ プリシュティナ
1ユーロ=159.05円
今日の予定
- モンテネグロからコソボへ移動
スポンサードリンク
朝食
7時過ぎに目を覚ました。
Azuの体調は万全では無いが、バスで移動するだけなら大丈夫ということだったので次の街へ移動することにした。
9月中旬にトルコ入りを目指しているのだが、再開を約束しているフィリピン留学中に出会ったロシア人のアレックスと連絡がつかないんだよな。。。
本館に向かって朝食だ。
バナナと飲むヨーグルト。
バナナは相変わらず美味しい。
食べ終わって別館に戻ると新しいロシア人の子がチェックインしてきた。
名前はジュリ。
軽くAzuと3人で話をしていたが、Azuは寝るためにベッドに戻って行った。
ジュリは動物が好きなようで二人で実家のペットの話なんかをした。
しばらくすると同室のアメリカ人男性の妻のロシア人の女性もやってきた。
3人で話をしているとビザの話に。
ロシア人がシェンゲン国(EU)に入るにはビザが必要なのよ。11種類くらいのドキュメントが必要でとても大変。保険証明や資産残高、行動計画書などなど。ホテルもすべて事前に予約しないといけないのよ。
まじっすか。めっちゃ大変すね。
知ってるわ。日本は最強のパスポートよね。例えばどんな国でビザが必要なの?
ろ、ロシアでございます。
ロシア人が旅行するのは大変みたいだ。だからビザが不要なバルカンでロシア人をよく見るのか。
そういえばボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルで出会った中国人の方も言っていたな。今はビザを取るのがすごく大変で海外旅行者が減っていると。
そう考えると日本ってやっぱりすげぇよなぁ。
世界一強いパスポートを持っている。だけど、先進国の中では抜群に休暇が短くて、必ず海を渡らないといけず、海外旅行に向いてなかったりもする。
同室のアメリカ人男性も、妻がロシア人だからビザが大変だと言っていた。自分は入れるけど奥さんはビザがないと入れないとかあるようだ。
国が異なるパートナーと一緒の旅は大変そうだ・・
そんなことを思いながら今日の宿をネットで予約した。
チェックアウトから昼
11時にチェックアウトしたら本館に昼食を食べに行った。
お昼は例の簡単パスタ。
ナスと玉ねぎのトマトパスタ。
簡単なのに美味しいから困る。
室内はトルコ人たちがサンドイッチを作って食べていたので中庭のベンチで食べることにしたが、とても気持ちが良かった。
洗い物をして戻ると、フランス人のニコラと、トルコ人のミズィがいた。
昨日はシークレットビーチで楽しんだり、その後も誕生日パーティーで盛り上がったみたいだ。
何か観光とかじゃなくて、ただただ楽しんでる。
でも全力で遊ぶだけかと思いきや、
ヘイ、ミズィ、今日もビーチ行くよね。
あー、私はちょっとチルが足りないから今日は残るわ。私にはチルが必要よ。
と言ってハンモックに揺られたり。
遊ぶ時は遊ぶし、リラックスしたい時はリラックスする。
いつもグループを作って一緒に行動したがる日本人とは大違いだ。
時間の使い方が上手いなぁと感心する。
ニコラはとても親切で日本が好きだ。
そんなこんなで日本語の話題になった。
ニコラはすでに4ヶ国語喋れるくらいスマートだ。
日本語も軽く教えただけで
私は走った
私は走る
私は走るだろう
のように過去、現在、未来のニュアンスを理解していた。
ワタシハフランスデス。ニジュウヨンサイデス。
と言った自己紹介もできるようになった。
ニコラは耳がいいのかこちらが言った日本語を1回でトレースできる。
すげぇよニコラ。
最後に日本に来たいと言っていたのでとっておきを教えておいた。
もし日本で可愛い子を見つけたらこう言うんだ。 LINEコウカンシテクダサイ。
これはフィリピン留学中に出会った台湾人のジャッキーが言っていた言葉。
いきなり外国人から言われるとマジで驚くこのセリフ。
ジャッキー元気にしてるかな。日本人のタトゥー代表のTさんも先週卒業してしまったしな・・
他にもタトゥーの話もあった。
ミズィ:タトゥーを夫婦で入れるのは悪くないと思うわ。
我々:うーん、でも入れるにしろ消せないから何を入れていいか決められないよ。
ニコラ:一番好きな言葉を入れればいいんだよ。
ミズィ:そうそう、私みたいに見えない場所に入れればいいでしょ。まっすぐな人生はつまらないわ。たまにはそれてみないと。まぁあなたたちは今もそれているけれど。
ほんと海外にいるとタトゥーがあって当たり前だものなぁ。
今の所入れるつもりは無いけれど。
ミズィの言う通り今は働かずに旅をするという日本式レールから逸脱してるからね、それだけで十分だ。
バスまで時間があったのでハンモックに揺られてみた。
うとうとしていると、心地よい音色が聞こえてきた。
誰かが何かを弾いているようだ。
聞き馴染みのない美しい音色についつい聴き入ってしまった。
目を閉じてハンモックに揺られる。
頬をなでる心地の良い風と、暖かな木漏れ日、そして美しい音色。
最高にチルっていた。
贅沢な時間。
ふと演奏が終わって音の鳴る方を見ると、テレビでしか見たことのない楽器だった。
Azuもチャレンジ。
金属の球体を指で叩いて音を出す。
聞けば彼はカザフスタンで買ったんだとか。
金属が奏でるとは思えないほど美しい音色だった。
ついつい夢中で叩いてしまった。
ちょっと欲しくなった。
旅をしていると何か一芸が必要なのだが、なんもできんからな・・・
でもデカすぎる。
彼はこの子と一緒に旅をしているけれども。
いいなぁ。欲しいなぁ。
めっちゃ難しかったけど。
この楽器の持ち主はロシア人ニキだったが、彼もめっちゃタトゥーが入っている。
右足には大きなピカチュウがいるから、ミズィからはピカチュウと呼ばれていたw
ミズィも自分で書いたピカチュウの絵を見せてくれた。
日本のアニメとゲームはマジで世界に誇るコンテンツだなと旅をしていると実感する。
我々のことが日本人だとわかると「こんにちは」「ありがとう」と言ってくれることも多い。
ありがてぇ話だよほんと。
ちょっと話をして別館でゆっくり待つつもりだったが気がつけば3時間ほど中庭でおしゃべりしていたみたいだ。
最後に皆に挨拶をして出ていく。
たった5日間(4泊)しかいなかったんだけどお見送りしてくれる人たちがいて嬉しい限りだ。
一人一人ハグしてお別れ。
ニコラ、ミジィ、エレナ。特にこの3人にはよく気にかけてもらった。
ニコラと力強くハグ。お互いの国に行くことがあれば連絡する約束をした。
ミジィからはこの言葉をもらった。
Change your life.
そうだね、この旅で我々夫婦の人生は大きく変わるはずだ。
いろんな価値観を学んで少しでも幸せな人生が送れるように、変化を恐れずに行動していくよ。
スポンサードリンク
ホステルナマステ
さて、ここで我々がモンテネグロのバールという街で4泊した宿のご紹介。
- 施設名:Namaste Hostel & Camping
- 住所:Pristanska ulica Polje, 85000 バール
- チェックイン時間: 13:00
- チェックアウト時間: 11:00
- 部屋タイプ:共同9人ドミトリー
- エアコン:無し(扇風機あり)
- 1泊:25.2ユーロ(3,948円)
1泊の値段は二人分なので一人だと1泊約2,000円ですね。
この宿の大きな特徴として本館と、別館に分かれています。
本館はキッチンや中庭があり、別館は200mほど離れています。
中庭はテントサイトもありとても広く、快適にくつろぐ事が可能。
ブランコや葡萄の蔦による天然カーテンエリアなど居心地がとても良かった。
んじゃ我々の別館はハズレかと言うとそうとも言い切れないのが難しいところ。
それは水回りに差があるからです。(後述)
立地は鉄道駅やバスターミナルから徒歩で15分かからないくらいです。
その一方で市街地と反対方向にあるのでバスか何かを使わないとちょっと大変です。
ビーチまで歩いて40分かからない程度でした。
何か物を買う時もバスターミナル周辺まで歩く必要があり立地はイマイチと言えるでしょう。
その一方でゲストがくつろげる中庭があることで会話はめちゃめちゃしやすいです。
ゲスト同士で誘い合って出かけることもあり、楽しく過ごすにはいいホステルだと思います。
ただし設備は古く、綺麗とは言えません(;´∀`)
キッチンは調理器具が揃っているのに加えて、塩、胡椒、油が自由に使えるのと、コーヒーと紅茶が無料なのがありがたかったです。
コンロは4口もありますし!
ただ狭いので譲り合ってになりますが。
冷蔵庫もありますが、自炊する人が多いので結構パンパンでした。
部屋回り
我々の別館は3段ベッドが3個の9人部屋でした。
シーツは綺麗だったので許容範囲ですが、自分敷く必要があるので必ずマットレス本体とご対面します。
マットレス自体は地獄のような色をしています。
また、マットレスはかなり沈み込むので寝返りが容易にうてませんw
3段ベッドなのでベッドに座ることもできず、なかなかになかなかです。
立て付けが悪くドアも閉まらず、鍵もないので誰でも侵入可能。
我々の部屋は南極大陸(Antarctica)でした。
場所自体が辺鄙な場所なので変な人も来ないとは思いますが。
野良ニャンコが入ってきたりはしました。あと蚊。まじで蚊です。
電源も変な場所にあったりするので延長コード必須。
WIFIも部屋の中だと繋がらず、総じてよくない。
別館の建物自体は可愛い。
よくこの入り口の椅子に座ってました。
我々が滞在している時は毎日どこかの時間帯で雨が降っていたので本館に移動するのが億劫でした(;´∀`)
スポンサードリンク
水回り
これがけっこう大変でした。
まず本館。
シャワー兼トイレが1個しかありません。鍵はかかります。
いつも誰か使ってるので急にお腹が痛くなったら大変です。
んで別館。
男女別のシャワーが2個、トイレが1個ずつあります。
が、女子シャワーはお湯が出ないので、女性がシャワーを使うのは本館か男子シャワーを使うしかありません。
ただし別館のシャワールームは鍵がかからず、カーテンで仕切られてるだけなので最初は勇気がいると思います。
トイレも鍵がかからないのは同様ですが、今度は男子トイレのドアに大きな穴が空いています。
通路から丸見えなので小はともかく大はきついです。
mosariは女子トイレを使わせてもらっていましたが、鍵がかからないので女子が入ってきたらと思うと毎回ドキドキしながら使ってました。
男子シャワーのお湯は水圧、温度は問題無し。
さて皆さんどうでしょうか?
けっこうきつそうだと感じたんじゃないでしょうか 笑
最初到着した時は我々も驚きましたが、次の日から慣れてました。
ゲスト同士の距離が近いことで楽しさが上回り些細なことは気にならなくなるみたいです。
誰にでもおすすめできる宿ではありませんが、ゲスト同士で楽しくやりたいというのであればいいホステルだったと思います。
我々はとても充実した気持ちでチェックアウトできました。
バスターミナルへ
暖かい気持ちになって門を出た。
いやぁほんと楽しい時間だった。
後半はAzuがダウンしてしまったけれど、宿でゲストと話をしているだけでも今の僕らにとっては特別な時間だ。
今までにない充実した滞在だった。
ゆっくりとバスターミナルへ歩いていく。
ターミナルにはバス出発の1時間前に到着。
誰も並んでいないカウンターでプリシュティナ行きのチケットを買った。
無事にゲット。
17:15バール発ー23:15?プリシュティナ着
- チケット一人:17ユーロ(2,704円)
プリシュティナ行きは1日2本で16時台に出発する便もあるが、おそらくシュコダル湖を北回りに進む10時間ほどかかる遠回りの便だ。
17時台のこのバスは南回りに進むので6時間で済むハズ。
ハズというのは係の人も到着時刻はわからず、ネットで調べた情報だからである(バルカンのバスはネット情報は間違っている事があるため)。
無事にチケットが手に入ったので夕食を調達しに近くのパン屋へ。
適当に4つパンを買った。
帰ろうとするとお店のおじさんが
バス?鉄道?
バスです。
何時?
17:15です。
50分後か。ならうちのテラスで待ってていいよ。日陰があるから。
おやじいいいい
なんていい人なんだ。
ありがたく休ませてもらう。
日向を歩いてきた我々にはありがたい。
日陰はとても涼しかった。
ありがたい申し出だったので何か買うかぁと言う話になりアイスを買って食べた。
- アイス:1.2ユーロ(190円)
バルカンのアイスはとても高い。めっちゃチープなやつでも200円弱だ。
30分近く休ませてもらったし、トイレも使わせてもらったので安いけれど。
どうせ駅で使おうとしたら二人で1ユーロくらいとられるし・・・
そんなわけでおじさんにお礼を言って出発15分前にバスターミナルへ戻ってきた。
バスはもう到着しており、プリシュティナ行きのバスである事を確認して慌てて荷物を預ける。
バルカンではにっくき荷物代システム(以前お金が足りず乗りそびれるところだった)があるので幾らか尋ねる。
荷物代で困った時の話は↑
いらないよ。
まじかよ。いいバス会社じゃねーか!
2階建のバスに乗り込むと10人くらいしか乗客はいなかった。
そして音も無く走り出すバス。
・・・10分前に。
あぶねぇ・・ギリギリに戻ってきたら乗り遅れてたやん。
時間から遅れるならまだしも、先に出発は辞めてくれよ(;´∀`)
スポンサードリンク
コソボへ
さて、次なる目的地はコソボの首都プリシュティナです。
アドリア海沿岸から離れて再び内陸部に向かいます。
コソボと言えばコソボ紛争を思い出す方もいるでしょう。1998年1999年と戦闘が起きています。
コソボに行くと言ったらモンテネグロのバールに住むニコラのおばあちゃんから危険なところだから気をつけるんだよ、と言われた。
決して路地なんかには入ってはいけないと。
隣の国の住民からそう言われるくらいコソボ(というかセルビア)は悪いイメージを持たれている。
隣国同士が仲が悪い。うーん、どこかで聞いたような話だな。
バスはアドリア海沿いを進みアルバニアとの国境沿いのウルツィエを目指します。
さらばアドリア海。
ウルツィエの街ではけっこうな数の乗客が乗ってきてバスは半分くらいが埋まる感じになった。
そして我々は失敗したことに気がついた。
このバス、冷蔵庫バスだ・・・
はい、鬼寒いです。
ここ最近のバスは軽い熱中症になるくらい暑いバスが多かったです。
そのため厚着をしてこなかったのですが、このバスはキンキンに冷えてます。
後これが6時間近く続くのか・・・Azuはウルトラライトダウンを着込みます。
が、mosariはラッシュガードくらいしか持ち歩いていなかったのでそれを着ますが、全然寒い。下半身短パンだし。。。
リュックを抱えてお腹を守りながらひたすら耐えます(;´∀`)
程なくしてアルバニアとの国境が見えてきた。
この南回りルートはアルバニアを通ってコソボ入りするのだ。
さて降りるか・・・と、思ったらそのまま通過した。
あれ、出国審査は?と思っていたが、そう言えばバスが走り始めてすぐにパスポートを回収された。
信じられない話だが、パスポートを預けて一括で審査してくれるみたいだ。
しかもアルバニアの入国審査はゲート自体が存在しなかった。
つまりモンテネグロの出国とアルバニアの入国を一括でやってくれたみたいだ。
ゆるすぎる・・・w
アルバニアはかなり貧しい国だと聞いていたが、そのイメージがあったせいか、バスから見える風景はとても寂しく見えた。
途中事故で片側が使えなくなっており、大渋滞に巻き込まれた。
このあたりで寒さに限界を迎えてサブバックの中にあったザックカバーを膝から爪先にかけて包むようにした。
ペラペラの生地だが無いよりは幾分マシだった。
渋滞を抜けて高速に乗ってしばらくすると初めてのトイレ休憩があった。
じつに出発してから4時間後だった。
いつトイレ休憩があるかわからないので水は飲みすぎないようにしないといけない(;´∀`)
アルバニアのイメージを覆すギラギラとした活気のあるサービスエリアだった。
が、温かいホットコーヒーなどは見当たらず、隅っこで震えていた。
Azuは体調があまり良く無いのでこれまでずっと寝ていた。
サービスエリアの後に二人でパンを食べた。
優しいおじさんのパン屋で買ったやつ。
4つで3.1ユーロ(494円)。
サービスエリアの後は高速を使って一気に距離を稼いでくれ、あっという間にアルバニアとコソボの国境にきた。
今度こそ・・と思ったが、やはりバスから降りずに簡単に入国できてしまった。
我々のパスポートは別の乗客に返却されており、他の乗客が返してくれた。
・・・ゆるすぎる。これが無いと旅できないんですけど・・・
パラパラめくっても出国や入国のスタンプは見当たらなかった。
プリシュティナのターミナルには24:10に到着した。
1時間遅れの7時間のバス旅だった。
身体は完全に冷え切っているが、さらに追い討ちをかけるようにプリシュティナの夜は寒かった。
15度くらいだったはず・・・
プリシュティナのバスターミナルは中心地から離れたところにあるため宿によってはタクシーを使う必要がある。
どれくらいタクシーがいるかわからなかったので我々はちょっと高かったがバスターミナル近くのホステルを予約していた。
その心配は不要でタクシーはたくさん停車していた。
でもこれがさらに渋滞で到着が遅れてたりしてたらいるかわからないし、いい選択をしたと思っている。
10分ほど歩いて宿に到着した。
体調を考慮して個室にしたのだが、ベッドが全部で4つあるだけのシンプルな部屋だった。
共用のシャワーを浴びて2時過ぎに就寝。
寒くてウルトラライトダウンを着て寝た。
7時間以上身体を冷やしてしまったので葛根湯を飲んで寝たが、さすがに風邪を引くかもしれんと思った。
Azuも心配だ。
明日元気だといいな・・・
■azuのInstagramはこちら
フォローするとazuとmosariが喜びます。
azuも慣れないInstagramを頑張ってるのでぜひフォローといいね、コメントくださいまし。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
8月なのにバルカン半島寒すぎです、まじで・・・
最低気温10度とかなんですけど・・
暑いのは嫌だけど、寒いのもいやじゃ〜。
日本の夏はどうですか?
それでは!