【世界一周528日目】2024.10.8 スペイン
残り67.2km
Palas de Rei→ Boente
歩行距離20.0km
気温:15度〜16度
歩数:29,009歩
1ユーロ=162.69円
ねぼすけの日
ツンツン
誰かに起こされた。
もちろんAzuだけど。
時計を見ると5時50分だった。
起こしてくれなかったら何時になっていたことか(;´∀`)
急いで顔を洗って朝食だけ持って1階へ。
昨日22時前にチェックインしたのでこのアルベルゲの施設がなんもわからなかったが、お湯は沸かせなさそうだ。
寂しいけど今日はコーヒーは無し。
食後は部屋に戻ってパッキング。
6時半頃だったけど誰も起きていない。
みんな夜帰ってくるの遅かったからそんな気はしていたが…
静かにパッキングするけどあまりに部屋が静かなので荷物を持って1階でする事にした。
昨日の夜は寝てるのにめちゃくちゃうるさくされたけどね。
そういうのが日本人気質なんだよな。
良くも悪くも。
そんな訳で準備して7時に出発!
とりあえず昨日のベッドバグ事件については今のところ身体に反応は出ていない。
でも数日後に痒くなる場合もあるらしい。
怖い…
ここはアジア?
外に出ると雨はまだ降っていない。
が、今日は雨予報なのでそのうち降られると思い最初からレインジャケットを着て出発した。
真っ暗な街を抜けて郊外へ。
ここにもお遍路とカミーノの有効記念碑があった。
お遍路も興味沸いたけど1,500kmってカミーノ(フランス人の道)の倍やん…
10月のスペインの日の出は遅い。
8時半なので日本人的にはとっくに明るい時間帯でもまだまだ暗い。
墓地の前とか怖すぎる。
雨が降らない前にとドンドン進んでいく。
今日もピルグリムの数が多い。
4人とか5人のグループで仲良く歩いている人たちや、バックパックを背負っていない人が一気に増えた。
周りから聞こえるのは英語でもスペイン語でもない。
韓国語だ。
韓国ではカミーノがちょっとしたブームらしい。
数年前にテレビ番組で放送されてからかなり人気だそうだ。
老若男女見かけるんだからすごい。
日本には起こせないムーブメントだ。
ここはアジアか?
と思うほど韓国人が多い。
カミーノ中は「コリア?」と聞かれる事が圧倒的だ。
世界中では「チャイナ?」って聞かれるのにね。
グループで歩くと会話に華が咲いてしまうので抜く際に挨拶をするかどうか悩む。
少なくとも彼らは挨拶するつもりは無い。
だけどここはカミーノだ。
抜く時には、
ブエンカミーノ!
挨拶をして抜いていく。
だいたいは返事してくれるけど、たまにスルーされる。
くそ。
スルーと言えばフランス人も挨拶返してくれない事多くない?
それは、確かにそうだ。
ボンジュールじゃないと返事してくれないというのは確かにあるけど、ここはフランスじゃなくてスペインだ。
お互いリスペクトし合い、スペイン語の挨拶をするべきなのだ。
しかし高齢のフランス人はフランス語しか喋れない人も多いのでそもそも挨拶と理解されていない可能性も否定できないのであった…
ほぼ毎日会うフランスおじも英語もスペイン語も全く通じないからな…でも雰囲気でなんとなく何を言ってるのかわかるようになって来ている。
そんな話をしていたら目の前にフランスおじの姿を発見。
今日は随分と早い出発だったんだな。
いつもの挨拶をして今日お互いどこに行くか言い合う。
フランスおじは我々よりももう少し先に行くようだった。
また明日会おう。
森を抜けると少し明るくなっていた。
空は曇り。
いつ雨が降ってもおかしくなさそうだった。
今日も多くの街を抜けた。
看板が無いから町の名前もわからないけど。
工場なんかもあって大きな街に近づいている気がしてきた。
大きな街というのはもちろんサンティアゴのことだ。
今日で50kmを切っている。
サンティアゴが、ゴールが目の前に近づいている。
途中で羊を見かけたので遊んでいたらAzuに置いていかれていた。
地面のドングリを食べていたので柵のこちら側に落ちてたドングリをあげたら嬉しそうに食べてくれて可愛かったのに。
おーいおーい!
今日も小さな橋を越える。
これまでに何個の橋を越えたんだろうか。
橋は良い。ロマンがある。
Furelosという街の手前に大きな橋がかかっていた。
雨が降る前に少しでも進もうと3時間休憩無しで歩いてしまった。
この街にはカフェがありそうだったので休憩しようかとも思ったが、どうせなら1.4km先のMelideという街まで行く事にした。
Instagramのフォロワーさんがおすすめしてくれたレストランがあるのでどうせならそこで休憩しつつ昼飯を食べる事にした。
おすすめしてくれたレストランは巡礼路沿いにあったのですぐに見つかった。
まだ10時過ぎだったが営業してくれていた。
そんな訳でオーダー。
運ばれて来たのは〜
…
…
…
プルポ!!
ガリシア州を代表するタコ料理だ。
これはこのカミーノ中に何人かにおすすめされたこともある料理。
Azuがずっと食べたいと言っていたので今日は昼からご馳走だ。
お味は〜、
うん、薄味!
茹でたタコをオリーブオイルと粗塩、パプリカパウダーで和えたシンプルな料理のようだ。
ちょっと昼飯と思って食べたら正直物足りなかった。
これはワインかビールと一緒に食べるおつまみだな。
え、じゃあ頼みなよ。
いや、ピルグリムは歩くのが仕事なので。
酔っ払いながら歩いたら危ないからね。
でも周りのピルグリム達はみんなビールかワインを楽しんでいた。
プルポは11.5ユーロ(1,865円)。
他に茹でたじゃがいもやパン、コーラを頼んで18.2ユーロ(2,950円)。
昼から贅沢してしまった。
もちろんこれだけでは足りないので持っていたサンドイッチも食べた。
店を出たら数軒先のエロスキというスーパーで明日用のサンドイッチの材料を購入した。
お菓子もいくつか買ったので思ったよりも重くなったバックパックを背負って歩きだす。
ザアアアアアア!
さっきから霧雨っぽくなっていたがついに降り出してしまった。
バックパックからポンチョを取り出して装着。
また乾かすのか…
そんな訳で今日も黄色ぴちょん君の登場です。
奥にカーキのポンチョを着ている人も見えるがポンチョは黄色が正義だ。
可愛いと声をかけてもらえる事があるのだ。
それに目立った方が安全だしね。
雨は強くなったり弱くなったりを繰り返した。
森の中に入って坂を登り、また橋を越えた。
そして森を抜けると今日の目的地であるBoenteの街が見えた。
ここまで20km。
モデルルートだとさらに8km歩くのだが我々は少し手前で終了。
予約しているAlbergue El Alemanへやって来た。
バーでは休憩しているピルグリムが多数。
彼らはまだまだ歩くのだろうけど、我々はここでおしまいだ。
1人16ユーロ(2,590円)。
カード可。
さすが高いだけあって綺麗だ。
結構新しいアルベルゲのように見える。
昨日ベッドバグを見つけたので今日は念入りにチェック。
と言ってもこのタイプのベッドだとベッドバグが隠れるスペースはほぼ無いし、マットレスもビニール製なので比較的安心に思う。
昨日はカプセルホテルタイプだったから床下に隠れるスペースがたくさんあったんよな…
シーツをセットしてシャワーの準備をしてると1人の女性がチェックインして来た。
あれ、もしかして日本人の方ですか?
あ、はい。
そんな日本人同士が出会った時のぎこちない挨拶を済ませる。
そうか、一昨日出会った日本人男性が日本人女性と近くで出会ったと言っていたのでこの人のことだろう。
彼女は1人でサンジャンからスタートし、Logroñoまでは歩き、その後はバスや電車を使ってサリア付近まで移動し、最後また歩いているようだ。
人に合わせて色んな方法が取れるのがカミーノ(フランス人の道)の良いところだ。
Azuが先にシャワーを浴びてる間に2人でお話しさせていただいた。
とても気さくな方でついつい話し込んでしまった。
Azuがシャワーから戻ってくると交代でシャワーを浴びた。
とても綺麗なシャワー(トイレ兼用)ルームでアツアツのシャワーをたっぷり浴びた。
続いては洗濯。
先ほどの女性に洗濯してくる旨を伝えて外に行こうとすると、
私ランドリーサービス使うので良かったら一緒に出しちゃいますよ?
神ですか!?
え、でも申し訳ないですし…
突然の提案に申し訳なさそうにするAzu。
いやいや、この雨の中乾燥までしてくれるのはありがたすぎる。
是非、お願いします!!!
そんな訳で今日は洗濯&乾燥してもらってしまった。
べ、便利すぎる(;´∀`)
ここ最近天気が悪かったから少しでも雨が止んだら洗濯を外に干して、降り出したらまた部屋に干して、とか、寝る時もベッド脇に干したりまぁ洗濯物に取られる時間が結構あったのだ。
今日はそのストレスから解放された。
ありがたやーありがたやー!
そんな訳で早めに今日のタスクから解放されてまったりとした午後を過ごしたのであった。
そして17時40分。
1階の共有スペースでくつろいでいると、誰かがチェックインしたきた。
あーー!!
突然Azuが叫んだ。
何かと思って振り向くとそこにはドイツ人カップルのマールティンとブリジットの姿が!
もうこんなモデルルートから外れた街のアルベルゲでまた再会するなんてもうなんという不思議な縁なんだ。
2日前は同じ街に泊まっていたから今日歩いた距離も似ているはず。
が、到着時間は5時間近く離れている。
たぶんビールでも飲みながらゆっくりゆっくり歩いて来たんだろうなぁ。
ほんとかっこよくて素敵なカップルだ。
カミーノってとにかく早くたくさん歩こうとしてしまう。
でもそこをグッと堪えて気持ちの良いと思えるペースで歩けるのが1番だ。
中には30km歩いて夕方チェックイン、夕飯を食べてすぐに寝てしまうような人もいる。
人それぞれだけどその忙しさは寂しいカミーノだと思ってしまう。
18時半になったら同室の日本人の方と一緒に併設のレストランへ。
セットメニューをオーダー。
まずは前菜。
サラダとパンプキンスープ。
飲み物はワインに炭酸水。
メインはサーロインステーキ(?)と白身魚のトマト煮。
デザートはチーズケーキとサンティアゴケーキ。
食事は全体的に美味しかった。
メインのサーロインステーキだけは想像と違って豚だったけど。
1人16ユーロ(2,595円)。
昼間に続いて高価なセットメニューにしてしまった。
まぁ雨降ってるし、なんなら明日嵐っぽい感じらしいから元気を付けるという事で…
食事中は人生の先輩から色々お話を伺った。
すでにリタイアされているのに1人でスペインに来てあるいているのも凄いと思うし、「若いうちにもっと色々やっておけば良かった。」そう言っていたのが印象的だった。
僕らの旅に出るという選択を肯定してくれたのも嬉しかった。
楽しい時間をありがとうございました。
食後は酔っ払ってるし21時過ぎにベッドへ。
でも明日は早起きじゃない。
朝方は雨が強すぎて歩けなさそうなのである。
降水量1を超えたら歩くのキツいと思うのに8はヤバい。
一瞬で靴の中に浸水するだろう。
到着が遅くなるので嫌だが遅10時ごろに出るしか無いだろう。
それでも雨は強いし色々と水溜りや川のようになっいて歩くのは相当苦労しそうだ。
サンティアゴゴール目前に最大の試練が待っている。
どうなることやら…
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明日は土砂降りの中歩き続ける日になりそうです…
それでは!