カミーノ33日目 ちゃんと食べるのはすごく大事? スペイン【世界一周524日目】

【世界一周524日目】2024.10.4 スペイン

残り152.8km

O Cebreiro→Triacastela

歩行距離20.8km

気温:13度〜22度

歩数:31,662歩

1ユーロ=162.88円

mosari
今日はなんだか身体が軽い?!

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最低な夜

グゴオオオオ!

ズゴオオオオ!

ズギャアアアアア!

まるで怪獣のようなイビキが響き渡っていた。

それだけでウンザリなのだが、

ゴホッ!

ゴホッ!ゴホッ!

ゴホッ!ゴホッ!ゴオオオオオオッホ!!

先日のずっと振り続けていた雨のせいだろう。

風邪をひいているのか何人かがずっと咳をしていた。

こっちもとんでもなくうるさい。

うるさいのコラボレーション。

しかも咳はなんか怖い。

とにかくキツい夜だった。

5時半に起きてまずは朝食。

昨日のうちに買っておいたサンドイッチ(ベーコン&チーズ)とバナナ。

サンティアゴケーキはオヤツに取っておくことにした。

あーパン屋さんのスタンプもらっとけば良かったぁ。

まだ後悔しているようだった。

ほんと美味しいからなぁこのパン屋の。

部屋に戻ると多くの人が起きていた。

我々のベッド周りはみんな起きていたので枕元の読書灯を付けてパッキング。

大部屋は音を気にせずパッキング出来るのが良い。

周りの人たちマジで問答無用で音出しまくる人いるからね…

そんな訳で少し早めに準備出来たので6時50分に外に…

ってなんじゃこりゃああああ!

靴を履こうとしてびっくり。

昨日乾いた靴が再び濡れていた。

靴箱の近くの窓が換気のために開けっぱなしになっており、外の湿気で濡れてしまったようだった。

履いてみても靴下から少し冷たさを感じた。

ひどい(;´∀`)

元気なカミーノ

朝から靴にテンションを下げつつ外へ出て歩き出す。

真っ暗だ。

しかも濃い霧に包まれていて2m先も見えない。

足元にだけ注意して進む…のだが、そうなると道標であるモホンが見えない。

分岐点がありそうなところでいちいち立ち止まってモホンを探さないといけない。

少し早めなので歩いている人もほとんどおらずモホンを見落とさないようにゆっくり歩いた。

森を抜けると道路があり小さなアルベルゲのような建物といくつかの住宅が見えた。

多分だけどこれが次の街だろう。

7:40 Liñares到着

本当に何も無く、あっという間に抜けてしまった。

この頃になると霧は晴れていてヘッドライトの灯りで十分になっていた。

街を抜けるとまた未舗装路が始まった。

登ったり降ったりを緩やかに繰り返しながら進む。

森を抜けると連なる山々に千切れた雲みたいな何かが覆っているのが見えた。

これは霧なのか雲なのか朝靄なのか…

今にも泣き出しそうな雲を見ながら「頼む!雨は降らないで!」そう願いながら進む。

気温も低く無く身体もあったまった。

身体も軽い。

天気と靴の中意外は問題無しだ。

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8:05 Hospital de Condesa到着

また少し霧のようなものに包まれながら今日2個目の街にやって来た。

朝アルベルゲを出てから5.7kmの道を1時間15分。

最初ゆっくり歩いたにしては良いペースだった。

この街も石造りの建物が多く、教会もまた歴史を感じさせる存在感だった。

中からゾンビが出て来そうだな、なんて思ってしまった。

バイオ4か8あたりに出て来そうな街だった。

街を出ると少し明るくなって来た。

緩やかな山が何個も続いており曲線が美しい。

いったいこの山はいつ終わるんだろうか?

数日前に登り始めてから何個の山を越えたのだろうか?

登っては降り、登っては降りを何度も繰り返していた。

メセタ台地はあれだけフラットだったのに、今はずっと登っているか降っていた。

環境が全く異なる地域に来たということ。

まさに地球を旅してるんだな僕らは。

8:45 Padornelo到着

この街もやっぱり石造り。

マジで人の気配が無くてゾンビが…

そろそろ休憩と思ったけど一瞬で抜けてしまうほど小さい村。

カフェは無かったので次の村を目指す。

と、言っても次の村はちょっとした坂道を登ったらすぐにあった。

9:00 Alto do Poio到着

街の入口にカフェがあったので入ると暖かな熱気。

暖炉に火がくべられていた。

暖かいっていうか坂を登って来た我々には暑すぎるくらいだ。

半袖になって冷たい飲み物を…

と、思ってたら美味しそうなトルティーヤを見つけてしまったのでつい頼んでしまった。

6ユーロ(960円)とちょい高いがデカいので有り。

見た目通り美味しかった。

お腹も満たされたので再び歩き出す。

おでん食べたい。

Azuがそんな事を言って来たけど当然食べられるわけが無い。

そんな訳で好きな具材を話した。

僕は「しらたき」、「昆布」、「卵」。

Azuは「大根」、「しらたき」、「昆布」。

ほとんど一緒だった。

そんな話をしてたら次の街に到着。

10:05 Fonfría到着

これまでの街は入口に街の名前の看板があったんだけどガルシア州に入ったら看板の無い街が増えた。

その代わりモホンの数は増えた。

州に寄って看板の見た目も違うし変化を感じて面白い。

この街はなんだか糞くさいと思ってたら牛舎がたくさんあった。

誰かいませんかー?

Azuが牛舎を覗き込むと牛たちも振り向いていた。

石垣が積まれた気持ちの良い道を歩く。

いつの間にか空は青空。

少し雲が多いけどようやく美しい山々の姿を捉えることができた。

ありがとう太陽さん!

ほんと緑が美しいんだこれが。

残念ながら明日からずっと雨予報。

こんな綺麗な景色はもう見納めかも知れぬのだよなぁ(;´∀`)

まぁ道には大量に牛のう⚪︎こが落ちてるけど。

10:40 O Biduedo到着

この街も牛の気配がたくさん。

道中のう⚪︎こはこの辺の牛のものだろう。

案の定牛舎が沢山あったんだけど、この街の牛舎にはシェパード?が中にいることがほとんどだった。

牛たちと一緒に暮らしているのかな?

そんな街を出て小さな道を歩いていると、

バモーーース(すすめー!)

何処かから威勢の良い声が聞こえた。

カランカラン

前方からカウベルの音が迫ってくる。

そして曲がり角の先から大量の牛がやって来た!!

細い道だったのですれ違えず街の出口まで戻って脇道に避難。

大量の牛が街の中へ消えて行った。

最後尾には自転車に乗って牛を追い立てるおじいさん。

我々からしてみたら非日常にもほどがある光景。

でもおじいさんにとっては毎日の日常。

当たり前は人によって違う。

そんな別の当たり前を見せてもらえることに感謝しないとな。

再び街を出て歩き出す。

どこまでもどこまでも緩やかな丘陵地帯が続く。

気持ちの良い道をどこまでもうねうねと曲がりくねりながら、登り、降っていく。

メセタ台地も永遠に続いていくと思ったが、この山道も永遠に続くように感じた。

もちろんそんなことは無くてこの旅路ももうすぐ終わりを迎える。

順調に行けば後1週間ほどで目指しているサンティアゴなのだ。

道には終わりがあるのだ。

そう思うと寂しさを感じずにはいられなかった。

11:20 Fillobal到着

ボロボロの看板に迎えられてFillobalの街に着いた。

さっきの休憩から2時間ほど経っていたので昼休憩することにした。

カフェに入ったのだがここはメニューが充実していていつもとは違うものが食べられるようだった。

そのせいでめちゃくちゃ悩んでオーダー。

飲み物はカフェ コン レチェに紅茶。

ハムとチーズのトースト。

そして豆のスープ。

さらにコロッケまで付けてしまったぁぁぁあ!!

いつもならトルティーヤかサンドイッチしか選択肢が無かったのに豆スープにコロッケとか…!

なんならトルティーヤはレオンを出てから8日連続くらい食べてるっぽい…(;´∀`)

いつもと違うものが食べれて大満足。

16.5ユーロ(2,640円)となかなかのお値段だったが…

味は美味しいし、店員さんも素敵なおばさまだった。

少しスペイン語と英語のごちゃ混ぜで会話してたんだけど、別れ際に「アリガトウ」と日本語でお礼を言ってくれた。

きっと僕らがちょっとだけスペイン語を話したから向こうも知ってる日本語を使ってくれたのか、調べてくれたのか。

何にせよお腹も心も満たされての出発になった。

これまでは緩やかに登ったり降ったりを繰り返していたが、ここからは降りメインになった。

俺のことは気にせず先に行けっ!

はーい、じゃあねー。

降りは僕の膝が死ぬのでゆっくり降りる。

Azuには自分のペースで進んでもらった。

ゆっくり歩けば膝は今のところ大丈夫。

持ってくれ!俺の膝!

Azuは登りも降りも軽快に歩いていく。

強くなったなぁ。

最初とは大違いだ。

12:40 Pasantes到着

この街もやっぱり石造り。

山の上は石の方が良いとかあるのかな?

こんな風に崩れてしまった廃墟もいくつか見かけた。

でも街には人の姿があるのでゴーストタウンという訳でもなさそうだ。

紫陽花に石造りの教会、そして青空が美しかった。

もう何個見ただろうか?

100?

1,000?

10,000?

詳しい数は分からないがとにかく大量の道標が僕らをサンティアゴへと導いてくれる。

街を出て今日最後の街へ向かう。

今日は降りがあるので念のため短めの20kmほどに設定していた。

が、

なんか今日めっちゃ楽じゃ無い?全然まだ進めるぞ?

今日はあっという間だったねぇ。

なんというかエネルギーに満ちている感じ。

昨日はイビキと咳攻撃のせいで夜中も目が覚めてしまったし眠りは良くない。

が、なんだか身体が軽く、大した疲労感も無くたどり着いてしまった。

なんでだろうと考えた結果、一つだけ思い当たる事があった。

それは食事だ。

昨日は夕食をレストランでコース料理を食べた。

今日は朝にサンドイッチとバナナ、休憩で大きなトルティーヤ、そして昼はトーストに豆スープにコロッケといつもよりも良く食べている。

大して空腹を感じずに歩いたのは久々だったかも知れない。

歩くにはやはり食べることが大事なのかな?

身体は軽く、遠くに小さな街が見えた。

きっとあれが今日目指す街だろう。

こうして街が見えた瞬間が好きなんだよなぁ。

13:00 Triacastela到着

全然疲れてないまま今日の目的地に到着。

20kmを休憩込みで6時間10分の旅路だった。

街の入口には今にも喋り出しそうな、森の賢者みたいな木があった。

デカすぎぃ!

直径8m、樹齢800年の栗の木なんだって。

街は小さいと思ってたらそんな事は無かった。

そこそこ大きくいくつもアルベルゲがあるようだった。

街の中を進んで今日のアルベルゲ「Albergue Aitzenea」へ。

1人11ユーロ(1,760円)。

カード不可。

丁寧に設備の説明をしてもらって部屋へ。

部屋には2段ベッドが5台の10人部屋だった。

荷物を置いてまずはシャワー。

3個あってアツアツ!

素晴らしい。

続いて洗濯。

今日はありがたいことに晴れてるので外に干せば乾くはず。

洗い場が2階の室内に1個だけあった。

狭いのでちょっと苦労しながら洗う。

絞るのは隣のサンルームの端に大きな排水溝があったのでそこでやっていたら、洗濯場の周りをオスピタレロがモップで吹いていた。

狭いからどうしても水が跳ねて床が濡れてしまうんだけど、終わったらモップをかけるつもりだった。

でも絞ってる隙にオスピタレロが先に見つけて掃除してしまっていた。

慌てて戻って自分たちでやると言ったけど彼は大丈夫と言ってそのまま終えてしまった。

床を拭かない日本人になってしまった…ごめんなさい(;´∀`)

サンルームよりも外で風に当てた方が乾くかなと思い宿の前のロープに干した。

これでフリータイムだ。

気持ちの良い午後

洗濯物を干したらAzuが隣の公園に入って行った。

どうしたのかと思ったらブランコが目当てだったらしい。

少しだけ揺られたらそのまま誰もいない公園の遊具に座って2人でまったりした。

あぁ、チルい…

ここ2日間は寒いか雨が降っていたのであんまり快適とは言えない午後だった。

でも今日は思いっきり太陽を浴びて暖かい。

ビールでも飲みたい気持ちの良い午後だった。

16時までダラダラと過ごしたら近くの商店が営業開始したので夕飯の買い出し。

キッチンがあったので自炊をすることにしたのだが、パスタだと2回分になる。

ガリシア州はキッチン設備が脆弱と聞いているので明日以降はもう作れないかも知れないと思うとパスタを買うのは辞めることにした。

なのでインスタントヌードルがあれば良かったのだが残念ながら取り扱い無し。

カップ麺と野菜炒めにすることにした。

ドンッ!

外のテーブルに座って食べた。

あぁ幸せだ。

早起きして歩いて、食べて寝る。

すっごい原始的な旅。

これがやりたかったんだよな。

Azuと2人で。

感謝だよ、ほんと。

食後は明日のサンドイッチを作りつつ、余ったサラミとチーズを食べたり紅茶を飲むなど外でまったりしながらブログやらインスタやら。

Azuは4日くらい先まで宿を予約してくれた。

私エラい!自分のインスタを後回しにして宿の予約したよ!

そう、最近はAzuがアルベルゲを予約してくれている。

絶対に宿難民になって次の街に歩きたく無いようだ。

でもこれまではmosariがずっとやってくれてたんだよね。ありがとう。

まぁ、なんて事でしょう!

明日は雨だな。

いやぁほんと雨予報なの嫌だなぁ。

明日から修行が始まるかも知れません。

今日は元気に歩いて午後はまったりな日だった。

早めのペースだったからかあまり知り合いにも会わなかったな。

明日に期待したいけど雨降ってるとなかなか話すの難しいのよなぁ。

アルベルゲが本命かな。

この宿のオスピタレロは会うたび声かけてくれて、自分が帰宅する時には「明日も元気に歩いてね!」と応援もしてくれ、とても快適で気持ちよく過ごせる宿だった。

宿の快適さはオスピタレロによってかなり変わってくるのだ。

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明日はサリアという人気のスタート地点の街を通る予定。

そこからは一気に人が増えて全然雰囲気が変わるらしいので静かなカミーノも今日で最後だったのかも知れない。

どうなることやら(;´∀`)

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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