カミーノ11日目 日本のアニメや漫画は本当にすごい スペイン【世界一周502日目】

【世界一周502日目】2024.9.12 スペイン

残り568.8km

Ventosa→ Azofra

歩行距離15.7km

気温:10度〜18度

歩数:23,779歩

1ユーロ=157.03円

mosari
我々が想像している以上に日本のアニメや漫画文化は世界に誇れるコンテンツなのである。

朝から贅沢

6時半に起きる。

今日はちょうど良い感じの距離の街のアルベルゲがフルだったので手前の街までにした。

その距離なんと16km弱。

早く出る理由も無いのでゆっくり起きる。

8人部屋だったが我々以外は全員すでに起きているようですもぬけの殻だった。

この街はスーパーが無いので朝食も買えなかった。

なので顔を洗ってパッキングだけ済ませてアルベルゲを出た。

…また雨だ。

小雨ではあったが雨が降っている。

雨が降らない日の方が珍しいってどうなってんの(;´∀`)

とりあえず朝食を食べるために近くのカフェまで。

濡れた地面が街灯を反射しているまだ暗い街を歩く。

カフェの店先からはライトアップされた街のシンボルである教会が見えた。

カフェに入るとすでに何人かのピルグリムが食事を食べていた。

だがそこに混じって地元の方も次々とやって来る。

地元の人がやって来る店は間違い無い。

我々もオーダー。

豪華すぎるぅぅぅう!

こ、こんなに贅沢して良いのか心配になりながら食べ始める。

忙しく世界を巡っていた時だったらとりあえず腹が膨れそうなパンを1個ずつ食べて、次の街でスーパー探してるだろうな(;´∀`)

でも今はカミーノ中。

身体の事もちゃんと考えないと歩ききれないのでしっかりと食べる時は食べるのだ。

パンはどれも美味しかった。

特にスペイン風オムレツのサンドイッチが絶品。

パン オ ショコラもオーダーしたらトースターで温めてくれるこだわり。

食べると中のチョコがとろとろに溶けててこれまた美味しい。

全部で10.4ユーロ(1,633円)。

贅沢した後は次の街を目指して歩き始める。

雨は弱くなっていたのでバックパックにカバーだけ被して出発。

雨のカミーノ再び

今日はモホンあるといいね。

無いと寂しいよね…

昨日はメインルートを外れた途端に道標であるモホンが無くなって寂しい思いをした。

なので今日の我々はモホンに飢えているのであった。

モホン、モホンはどこだ?

あっ!あそこにモホン!

 

待望の今日初のモホン。

最近作ったであろう手抜きの看板モホンだったが無いよりはマシだ。

その後もモホンを見るたびに喜ぶ我々。

こういう昔から有るであろう手の込んだモホンが良いね。

これもなかなか!

なんとサンティアゴまで593kmとの表記。

いつの間にか600kmを下回っていたらしい。

始めた時は800km弱と途方も無く遠くに感じたサンティアゴ。

当たり前だけど歩き続ければ、いつか着くんだろうな。

人間のパワーってすごいね。

やれないと思っていても小さな1歩を積み重ねたら何百キロも進めるんだもの。

やるか、やらないか。

そういう事なのだろう。

雨は止んでいたがまたいつ降り出してもおかしくない空模様だった。

頼むから降らないで(;´∀`)

テクテク歩いていると脇にある茂みの向こうに見覚えのある犬が見えた。

3日ほど前にピルグリムと一緒に歩いていた犬に似ている。

まさかと思って少し茂みの奥を覗いてみたらテントの縁に座ってコーヒーを飲んでいる犬連れピルグリムが手を振っていた。

ペットと一緒に泊まれるアルベルゲは存在するがそう多くも無い。

宿がない時はこうしてテント泊していたのか。

いやはやほんと素晴らしい旅の仕方だ。

犬もまさか800kmも歩くとは思っていないだろうな 笑

階段を登っているとAzuが突然叫んだ。

あー!ジョゼップ!

 

2日前にLogroñoのアルベルゲで一緒だったイタリア人のジョゼップとフランチェスカだった。

Azuが階段から転んで手を打ってしまった時にアイススプレーとマッサージジェルを貸してくれためちゃくちゃ優しいイタリア人。

昨日Ventosaのアルベルゲで見かけなかったから先に進んでいるかと思っていたのでまさか再開できるとは。

おー!腕は大丈夫?また会えて嬉しいよ!

ハグをして再会を祝った。

聞けば彼らはVentosaの普通のホステルに泊まっていたそうだ。

街唯一のアルベルゲはすぐに満員になってしまっていたからね(;´∀`)

4人で一緒に歩く。

僕は日本のアニメや漫画が大好きなんだ。

何が好きなの?

色々好きだよ。ナルト、ワンピース、ドラゴンボール。

ジョゼップはジャンプ系の漫画が大好きで週刊少年ジャンプも何冊か持っていると言っていた。

ジャンプは昔日本は1.5ユーロくらいで買えたよ。

羨ましいよ。僕は20ユーロで買ったよ。11ユーロが商品代で6ユーロが配送代、残りは、、ええと英語でなんて言うんだろ、ボーダー?

あぁ、タックス?(関税)

そうそう!

やっぱり海外のものを手に入れるにはお金がかかるようだ。

女の子のフランチェスカもセーラームーンの事を知っていた。

イタリアでは昼食の後にアニメが流れているのよ。

そう教えてくれた。

いや、ほんと日本の漫画、アニメコンテンツはすごいです(;´∀`)

ジョゼップはナルトのペインというキャラクターのタトゥーを入れていた。

後は片目の入っていないダルマ。

でも願いが叶ったら片目を入れるんじゃ無くて割る意味を込めてバッテンを上から彫るって言ってた。

色んな風習があるのかな?

日本のこと詳しく無いから何も言えんかった(;´∀`)

イタリアの事も教えてもらった。

この間Roncesvallesで出会ったイタリア人はピザは手を使って食べてはダメと言っていた。

フォークとナイフを使って食べるってやつ。

その事を聞いてみたらナポリでは手で食べても大丈夫だと教えてくれた。

地域に寄るらしい。

雨が降ってきたので雨具を装着して葡萄畑を4人で歩いていく。

日本にはこんな葡萄畑は無いんだけどイタリアはどう?

もちろんめちゃくちゃあるよ!大きな都市のすぐ近くに葡萄畑があってその先に小さな村があるんだよ!

イタリアもちゃんと行ってみたいな。

ナポリピザの話を聞いたからぜひ食べたくなってしまった。

ベニスしか行った事ないのだよなぁ。

楽しくお話ししていたらあっという間に次の街が見えてきた。

雨が止んでAzuが熱くなってしまったので2人には先に行ってもらって我々はポンチョを閉まって再び歩き出した。

途中人懐こい犬がいて遊んでしまったら2人の姿は遥か彼方へ 笑

大きな犬が苦手なAzuもこの旅で随分と触れるようになった。

10:40 Nájera到着

朝のカフェを出てから2時間50分。

10km離れたこの街にやって来た。

大きなスーパーがあったので昼食のパンと、明日の朝、昼用のパンにハム、チーズを買った。

昨日は小さな街ゆえ食材が手に入らなかったので早めに買っておくことにした。

重いけど仕方ない。

その後はカフェに入って昼食を食べることに。

皿に乗った甘いパンとオレンジジュースをオーダー。

サンドイッチと箱に入ったパンは先ほどスーパーで買ったもの。

箱に入ったパンは温めた方が絶対美味しいのだがスーパーではレンジは無いと断られてしまった。

ならば買ってはいないがこのカフェで温めてもらおうでは無いか。

え?ここで?スーパーで買ったパンだよ?

いや、絶対やってくれるって。パンと飲み物は買ってるし。いつもAzuが言ってるじゃん。「言うだけはタダだって。」

そ、そうだけど?え?あれ?まぁ言ってみるわ。

3分後に戻って来たAzuの手には温められたパンが。

もし可能ならって前置きしたら、持っていたパンを見て言う前に温めてくれたよ…

カフェのお姉さんありがとうございます!

パンを食べてたら2日連続同じアルベルゲのドイツ人カップルのマルティンとブリジットもやって来た。

我々はモデルルートよりもゆっくりペースで歩いているけど、同じようにゆっくり歩いている仲間たちと出会えて良かった。

食後は先に進む前に近くの教会へ寄り道。

1日の歩く距離が短い分寄り道しやすいのだ。

実際に行ってみると教会では無くモナストリー(修道院)だった。

しかも5ユーロ(;´∀`)

何が有るかわからないのにお金払ってまで見たいとも思わないので先に進む事にした。

が、外に出ると雨(;´∀`)

ポンチョを再び被って街をウロウロ。

ルートを外れているのでモホンを探して次の街を目指す。(ちょっと迷ったのは内緒だ)

雨ばっかりのカミーノ。

黄色ぴちょん君再び。

街を抜けると登り坂になった。

一気に暑くなる。

雨も弱まったので再びポンチョを脱いでバックパックへ。

いちいち止まらないといけないし、交代で行うから地味に時間がかかる。

ちょっとした小高い丘を越えてゆく。

これくらいの登りならいいね。

いつも登りたくないと言っているAzuがまさかの発言。

どんどん強くなっている。

今日の目的地の街が見えて来たぞ。

13:00 Azofra到着

朝カフェを出てから5時間10分。15.7kmの道のりだった。

スーパーに寄ったりカフェでゆっくり昼ごはんを食べたからペースは遅め。

今日のお目当てのアルベルゲ「Albergue de Peregrinos Municipal de Azofra」にやって来た。

80人泊まれる宿なのであまり心配はしていないがもし泊まれなかったら次の街へ行かないといけない。

が、そもそも次の街が満員で泊まれないからこの手前の街をゴールに設定している。

大丈夫と思っていてもドキドキ。

もちろん余裕でチェックインできた。

1人15ユーロ(2,355円)と少し高い。(カード可)

だがそれも納得。

個室ぅぅぅうう!

鍵はかからないけどドアが閉められる個室タイプだった。

最高すぎる。

が、布のシーツが既にセットされていたのでベッドバグがいないかシーツを外してマットレスをチェック!

…大丈夫そうだ。(隅っこしか見てないからいるかもしれんが)

シャワーを浴びに行ったらドアが3個。

音がしないドアを開けようとしたら、

NO!

洗面所にいたおばあさまが止めてきた。

どうやら誰か使用中のようだ。

このアルベルゲのシャワーは男女共用。

これ自体はたまにある。

が、問題なのはシャワー室のドアに鍵が無い事だった。

おばあさまが止めてくれなかったら見事に覗いてしまうところだった。

隣の空いてる所を使ってシャワーを浴びた。

鍵がかからないのでドアに脱いだ服をかけて使ってますアピールをしておいた。

シャワーは熱々!

洗濯場もあって干す場所もあった。

Wi-Fiも完璧だ。

いや、めっちゃいいアルベルゲやん。

洗濯をし終えると先ほど道中で一緒だったイタリア人のジョゼップとフランチェスカに出会った。

同じアルベルゲだったんだ。

もしよかったら夜にパスタを作るから一緒に食べようよ。

嬉しいお誘い。

念のためAzuにも確認して一緒に食べることとなった。

でもパスタ作ってもらうならこっちもなんかしないとね。

確かにその通りだ。

そんな訳で街にある小さなマーケットへ行って買い出し。

パスタの後に食べるデザートを用意しておく事にした。

ヨーグルトに青リンゴと桃とみかん。

桃なんてめっちゃいい匂いしてるからきっと美味しいぞ。

一旦やれることが済んだので部屋でブログなんかを書いて、19時前にキッチンに向かった。

ダイニングにある長テーブルの一つが宴会モードになっていた。

まさかと思っていたら2日間連続で同じアルベルゲだったドイツ人のマルティンとブリジットもやって来た。

やぁ、mosari、Azu!もしかして君たちもフランチェスカと一緒の食事かい?

なるほど。

4人で食べるかと思ったら全部で9人だったのか。

ヨーグルトは4人分しか用意してなかったので焦ったけれど、Azuと相談の上フルーツが山盛りなので9人分にシェアしても大丈夫だという判断をした。

そして本日のシェフであるジョゼップがやって来た。

手際良くソースを作り、パスタを炒めるジョゼップ。

イタリア人に作ってもらうパスタ。

めっちゃ楽しみ(∩´∀`)∩

パスタを6分茹でたらソースをかけて混ぜたら出来上がり。

アラビアータ!

めっちゃ美味しそう。

食べる前に記念撮影。

mosariのやつめっちゃいい笑顔やん。

今日のディナータイムは、

  • イタリア人4人
  • ドイツ人3人
  • 日本人2人

というメンバーだった。

いただきます。

手を合わせてそう言うと、

それはどういう意味?

みんな興味津々。

それはドイツ語でなんて言うの?

日本にも方言はあるの?

お互いの国について質問したりされたり。

苦手な英語を頑張って絞り出す。

でも途中で宗教の話になった途端着いていけない(;´∀`)

テーマがめっちゃムズイし、お互いの価値観があるからしっかりと難しい英語を使って説明するもんだから…

それでも僕の知っている数少ないドイツ語を伝えるだけでも相手は喜んでくれる。

逆に日本語で何か言ってくれるとめちゃくちゃ嬉しい。

みんな我々が英語が苦手なのでゆっくり喋ってくれる。

優しい世界だった。

肝心の食事も最高だった。

アラビアータに粉チーズと胡椒をかけて食べるとめちゃ美味!

ドライソーセージがいい味を出していた。

メインのパスタが空っぽになったところでデザートを持って行くと、拍手をして出迎えてくれた。

フルーツが思ってた以上に美味しくてみんな喜んでくれていた。

Azuナイスアイデア!

外国の人にディナーに誘われて一緒に食事をする。

すごい貴重な経験をさせてもらっている。

サラリーマン時代も海外にはしょっちゅう行っていた。

英語が全く喋れなくても海外旅行なら楽勝だった。

でも誰かが話しかけて来てくれたとしても全然返事が出来なくて愛想笑いするしか出来なかった。

今も英語力はさっぱりだがこうして簡単なコミュニケーションをとる事ができる。

国籍もバックグラウンドも関係無く、お互いの事を理解しようとする。

なんだかとてもすごい事をしているなぁ。

これも勇気を持って一歩踏み出したおかげ。

背中を押してくれたAzu、一緒に歩く事を決めてくれたAzu。

ありがとう。

食後は皿を洗いまくって楽しい時間はお終い。

ジョゼップとフランチェスカは今日が最後のカミーノ。

明日イタリアに帰る。

もっと一緒に歩きたかったな。

寂しいけどサンティアゴまで歩く事がカミーノでは無い。

何かを得るために歩くのがカミーノなのだ。

きっと今の彼らにはここまでで十分なのだろう。

君たちのInstagramを見るからサンティアゴに到着するのを楽しみにしてるよ。ブエン、カミーノ!

そう言ってくれた。

ハグして今日はお別れ。

ありがとうジョゼップにフランチェスカ。

どんな形であれ必ずサンティアゴに辿り着くよ。

日本のことが大好きなジョゼップ。

漫画とアニメが繋いでくれた縁だった。

ほんと日本が誇る素晴らしい文化だ。

本当に良い1日だった。

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明日は今日短かった分少し長めの25km歩く予定です。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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