【世界一周531日目】2024.10.11 スペイン
残り0km
Santiago de Compostela→?
歩行距離?km
気温:17度〜18度
歩数:31,962歩
1ユーロ=163.15円
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悪になりきれない
昨日は1時半に帰って来てからゴソゴソタイムを始める変なルームメイトと当たってしまった。
サンティアゴに到着したもんだから嬉しくて遅くまで飲んでいたのだろう。
気持ちはわかる。
でもそういうのは個室でやろうな?
そんな訳で爆睡している彼らをよそに起きて1階のキッチンへ移動。
昨日買っておいたパンと温かい飲み物で朝食。
食後は部屋に戻るが当たり前のように変な2人組は寝ていた。
とりあえずパッキングしたい。
いつもなら共有スペースでパッキングするが、昨日1時半にガサゴソやられたもんだからこちらも気にせず部屋の中ですることにした。
目には目を…!
が、非情になりきれず大きな音が出てしまうビニール袋をしまうのは辞めて、部屋の外に出てからしまった。
ちっ。
さてどこへ?
荷物を綺麗に詰めたらバックパックを担いで外へ出る。
もうサンティアゴに着いたから歩かなくていいんです。
なんて清々しい朝なんでしょう。
まだまだ暗い街を歩いて大聖堂前の広場へ向かう。
うーん、かっこいい。
さてさて、我々は日が昇る前になにしてるんでしょうかね?
そういえばまだ巡礼証明書ももらっていません。
巡礼事務所ですかね?
広場の脇にある下り坂を降りるとお目当てのものを発見。
今日からお世話になる大切なものを発見しましたよ。
それがこちら!
…
…
…
はい!!
モホンでございます!!
フランスのサンジャン ピエ ド ポーからサンティアゴ デ コンポステーラまでの800km弱ひたすらお世話になったモホン。
今日も、いや、今日からもお世話になります。
はい、FISTERRAまで歩きます。
その距離実に90km。
これまで800km近く歩いて来たのにまだ90km歩くの?馬鹿なの?
はい、歩きます。
歩きます!!
カミーノ デ サンティアゴは確かに昨日終わりました。
が、我々はもう少し歩きます!
目的地であるフィステーラはラテン語でヨーロッパ大陸の終わりという意味。
我々の歩き続けた終わりにぴったりでは無いか。
そんな訳でサンティアゴに1泊しかしない強行軍でそのまま出発です。
サンティアゴのバスは18日にとっているので猶予は1週間。
6日かけて戻ってくる予定。
ちなみにこのフィステーラ行きはサンティアゴに到着後のエピローグ的な要素として有名ではあるものの、実際に歩くのは10%くらいらしいです。
本当はサンティアゴで数日過ごすのが通例ですが大陸の終わりを見るためにちゃっちゃか歩くことにしました。
終わらせようこの旅を。
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Camino de Fisterra y Muxía
そんな訳でカミーノが続きます。
さっそく真っ暗な山の中にヘッドライトの灯りを頼りに突入です。
いいですねー、カミーノっぽいですよ。
ちなみに歩いている人、周りに誰もいません。
1人も見ておらず、ここ数日の大混雑が嘘のようです。
実際残りの5日間はお祭り的な要素が強く、これまでのカミーノとはちょっと違ったんですよね。
巡礼証明書がもらえる条件(100km以上歩くこと)を満たすことができるサリア以降はピクニック感覚で多くの人が歩いているので雰囲気がガラッと変わり、お店もツーリスティックになってしまったのだ。
例えれば本物のベネチアを歩いていたらいきなりディズニーシーに迷い込んでしまった感じ。
このままカミーノを終わらせたく無いという意味もあって歩いているのであった。
我々のカミーノが戻って来ましたな。
ワクワクしますな。
そんな風に浮かれていたら雨が降ってきた。
いや、ごめんなさい、それはもうお腹いっぱいです。
仕方ないので今日も黄色ぴちょん君の出動である。
サンジャンで9.5ユーロで買ったのだがまさかこんなにヘビロテすることになろうとは。
最初のナバラ州と最後のガリシア州のほとんど雨降ってる気がする(;´∀`)
いやー雨降ってるし、上り坂っていうか小さな山を登ってるし、なかなか楽しい。
2人とも昨日はマメが出来て歩くのが心配だったがAzuも僕も何とか歩くのに支障が無いレベルに回復していた。
山を越えると小さな家や、その奥に集落が見えた。
あー、また戻って来たんだなぁ。
明るくなって改めて田舎道を歩いている事を実感。
気がつくと2時間経っていたので休憩することにした。
カフェに入るとここで初のピルグリムに出会った。
サンティアゴでは満足せずに歩き続ける事を選んだ変人。
もちろんそれは我々もだ。
いやぁなんかね、ガリシア州は食だけは良い。
他の州のカフェでは無かったようなものが売っている。
トマトとモッツァレラチーズにアボカドのオシャレトーストなんてあるんだもん。
Azuがめちゃくちゃ嬉しそうに食べていた。
僕も久しぶりに目玉焼きが食べれて大満足。
合計12.7ユーロ(2,055円)。
値段はそこそこだが…
休憩後は再び歩き出す。
森を歩いていたらAzuがとんでもない事を言い出した。
ねぇ、ムーシアにも行きたいよ。
ムーシアとはフィステーラ同様にサンティアゴから続く延長線の行き先の一つとして有名。
フィステーラもムーシアもどちらも90kmほどだが、そこまで離れていないので両方行く事も可能。
その場合は115km程になる。
我々は割と疲れていたこともあってフィステーラだけを目指して今朝出発している。
が、Azuは多少距離が延びてもいいからせっかくなので両方行きたいという。
昨日サンティアゴに到着した時のボロボロっぷりから一転してすごいやる気だった。
え?大丈夫?1日の距離伸びるよ?
なんか楽しいカミーノを思い出してしまったよ。それに足は思ったよりも回復してるから頑張れる気がする。
いつもなら無理させまいと止めるところだが、やる気になっているのを無理に止めるのもまた窮屈だろう。
途中で無理ならまぁ諦めれば良い。
とりあえず行くにはどんな移動距離になるのか後で計算してみる事にした。
可愛らしい小さな橋があった。
近くで猫と犬がいたのでつい捕まってしまった。
Azu、モホンを頼りに今日も歩いてます。
雨は降ったり止んだり。
ほとんど誰もいない道を楽しく歩く。
実際は登りがちょいちょいあって大変だったけど。
登っている最中Azuはずっと、
アイス、アイス、アイス、アイス…
こう呟いていた。
再び2時間ほど経っていたのでカフェで休憩。
カフェ コン レチェとレモンアイス。
カミーノでアイスは2回目かな?
酸っぱくて美味しかった。
カフェでは自転車で回っている元気な男性がいた。
おっさん!ビールくれ!
そんな感じでビールを注文していたんだけど、ビールを意味するセルベッサとは言っていなかった。
セルベッサじゃないの?
cańa(カニャ)だよ。
どうやらセルベッサは缶とか瓶ビールのことで、グラスビール(生ビール)のことはcańa(カニャ)と言うんだと教えてくれた。
知らんかった…
実はスペインに来てからずっと生ビールを飲みたかったのだがずっと我慢している。
どこかで絶対cańaを飲むんだ…!
カフェを出てまた歩いていると美しい街に出会った。
立派な石でできた橋。
何と言うかめちゃくちゃ雰囲気が良い。
ここで泊まりたいねー!
なーんて話をしながら橋を渡る。
今日は予約していないので泊まれなくは無いがもしムーシアにも立ち寄るならこんな所で立ち止まる余裕は無いのであった。
いやぁ古城みたいなのもあるしめちゃくちゃいいやん。
延長線した人だけが見れるご褒美だな。
先ほどカフェでムーシアに立ち寄るならどんな感じの移動になるか試算してみた。
- 1日目(今日):20km
- 2日目:27km
- 3日目:23km
- 4日目:28.6km
- 5日目:19.5km(街から灯台までの往復6km含む)
うーん、なかなかハードだ。
Azuはずっと25km以上は歩きたくないと言っていた。
ムーシアに行くなら25km越えが2回もある。
大丈夫だろうか。
Azuは最後だし頑張れると言っているが…
そんな訳で今日は割と余裕がある状態で目的地であるNEGREIRAの街にやって来た。
20.6kmの道のりを休憩込みで6時間15分の旅路だった。
が、もしほんとにムーシアに立ち寄るならまだ体力的に余裕があるので次の街に行っても良い。
しかし次の街は8km先。
街から街の距離が伸びるのがこの延長線の難しいところだ。
もう13時なのでいつもならチェックインしたい時間帯。
ここから8kmなら2時間と昼食タイムが必要。
でも今は雨が降って無いし稼げるうちに距離を稼いでおきたい。
Azuも今日歩くか明日歩くか悩みつつ、歩けるなら今日歩くという話になった。
まずは昼食だ。
中に入ってオーダー。
ごめんなさい、今は私1人しかいないから料理は提供できないの。
なんじゃそりゃ(;´∀`)
仕方ないのでトイレだけ借りて店の外に出た。
なんか勢いで歩くことにしたけど、ここで一旦冷静になれた。
そもそもムーシア行きは突発的に決めたことだ。
焦って前のめりになっても危ない気がして来た。
8km先の宿が空いてるとも限らない。
なんかさっきよりも雲が黒くなってるのも気になった。
Azu、今少しつまずいたから今日は辞めておこう。なんかこのまま言っちゃダメな気がして来た。
じゃあ元々予定していたアルベルゲがそこにあるからチェックインしようか。
そんな訳でAlbergue Cotón (Negreira)にチェックイン。
飛び込みだが問題無し。
でも夜は割と埋まってたので予約しておいた方が良さそう。
1人15ユーロ(2,430円)。
フィステーラ、ムーシア方面は15ユーロ以上のアルベルゲが多くなるみたいだった。
サンティアゴの前は7ユーロとかあったんだけどな…
どうも新しいアルベルゲっぽくて施設はとても綺麗だった。
ベッドは大部屋にずらりタイプ。
でもベッド上段にも電源や物置があって良き!!
部屋に入ると外は大雨だった。
結果的に先に進まなくて正解だったようだ。
シャワーはアツアツ!
最高!
洗濯は洗い場が1個とオケがあったので手洗い。
問題は乾燥機を使うか否か。
4ユーロ(650円)。
部屋干ししてもまず乾かない。
が、明日は昼晴れる予報なのでバックパックにぶら下げれば道中で乾く可能性がある。
悩んだがここは乾燥機は使わないことにした。
が、想像以上に乾かなかったのでやはり乾燥機が正解だった。(宿代高いんだもん)
洗濯後はスーパーで明日のサンドイッチ用の食材と夕飯の食材を購入。
サンドイッチ用のハムとチーズは量り売り。
持っていたパンを見せて、
サンドイッチ(ボカディージョ)、ハム(ハモン)、チーズ(ケソ)、4枚ずつちょうだい(クアトロ)。
こんな単語を並べるだけで買えてしまう。
スペイン語圏の人ってほんと優しいんだよなぁ。
野菜も量り売りだったけどどの番号をタッチしていいかわからなかったので店員さんにお願いした。
セボージャ(玉ねぎ)、トマーテ(トマト)、ズッキーニ?
玉ねぎとトマトはわかったけど、ズッキーニのスペイン語がわからなくてズッキーニ?って言いながら渡すと「カラバスィンよ。」と、教えてくれた。
全然上手く発音出来なくて笑われたけど、こうしてお店の人と幼稚園レベルの会話とも言えないコミュニケーションをしながら買い物を楽しむ。
スペイン語圏の人ってほんと優しいのだ。
アルベルゲに戻ったら夕食。
Azuが激うまパスタを作ってくれた。
宿にマカロニが寄付されてたのでパスタ代はタダ。
そこに1.2ユーロ(190円)分の野菜(ズッキーニ、玉ねぎ、トマト、パプリカ)と、1.3ユーロ(210円)の鶏肉のアヒージョを使った夕食。
2.5ユーロで美味すぎる夕飯を食べることができた。
Azuさすがすぎる。
夕食後はブログを書いたり明日以降の宿の予約をして22時にベッドへ。
もう宿を予約したので後戻りはできない。
25km越えを2回も歩かないといけない。
ハードな移動になるぞー。
最後にもう一踏ん張りすることになりましたとさ。
頑張るぞこのやろー!
■Instagramはこちら
フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
明日は久しぶりの晴れの予報。
信じてるよ!
28kmも歩くのでほんと晴れてくださいお願いします。
それでは!!