カミーノ41日目 カフェを求めてひたすらに歩いた日 スペイン【世界一周532日目】

【世界一周532日目】2024.10.12 スペイン

残り95.7km

Negreira→Lago

歩行距離27.3km

気温:12度〜21度

歩数:36,663歩

1ユーロ=163.15円

mosari
フランス人の道がどれだけ素晴らしいか実感することに…?

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今日は晴れ

何だかイマイチ眠りの質が良く無かった気がする。

5時半に目は覚ましたけど中々起き上がれなかった。

それは多分今日28km近く歩かないといけない日だったからだろうか?

ちょっと長いんですよねぇ…

まぁそんな事も言ってられないので起きて朝食。

いつものサンドイッチだけど量り売りなのでハムとチーズが美味しい。

甘いパンはパン オ ショコラ的なやつ。

今日はフィステーラまたはムシアに行く場合のモデルルートだと33km!!という超長距離区間の日。(我々は28kmに短くした)

なのでみんな早起きかと思ったら全然起きてこなかった。

まぁ晴れの予報だし我々はサクッと行かせてもらいますよ。

全く乾いていない靴下やズボン、Tシャツなんかをバックパックにくくりつけて準備完了。

ほんと雨続きで洗濯物を乾かすのも一苦労だ。

休憩できないカミーノ

ガチャ

こういう時は勢いが大事だ。

気合いを入れて飛び出した。

…雨だ。

そんな馬鹿な。

今日は晴れのはず…!

幸い強く無かったのでバックパックカバーを被せて再出発。

だが晴れると信じて移動中に乾かす作戦が早くも頓挫した。

Negreiraのシンボル的なゲートをくぐってAzu、出陣です。

もちろんまだまだ真っ暗だし雨のせいで星も見れない。

街を抜けて森というか山に入ろうとした時、

ザアアアアアア!!

急に激しい雨が降って来た。

こんな事もあろうかとポンチョはすぐに取り出せる場所に入れてある。

とりあえずポンチョを着て歩き続ける。

今日は晴れのはず、ならこの雨はすぐ止むはず。

暗闇の中、雨に耐えて歩き続けた。

しかし止むどころか雨はドンドン勢いを増していく。

森の中に入ると雨が凌げるかと思ったが全然そんな事は無かった。

視界が悪く、モホンを見落とす可能性もある。

ちょっと危ない気がする。

アーーズーー!!これマズいよ。雨宿りできそうな木で一回止まろう!!

雨宿りできる木なんて無いよーーーー!!

ポンチョを着ている上半身は問題無かったが、下半身がドンドン濡れていくのがわかる。

レインパンツを出すにはザックカバーを外してバックパックを開けないといけない。

少し時間がかかるのでどこか雨が凌げる場所があると良いんだけど全然見当たらない。

そして恐れていたことが起きた。

あ!!mosari大変だよ!靴下が濡れてます!

マジか…せっかく乾いていた靴がこの雨で浸水してしまった。

かわいそうに…と、思っていたらすぐに僕も指先に冷たい感触を感じた。

まだ1時間も歩いてないのに2人とも靴が浸水。

今日はまだ6時間くらい歩くのだが?

せっかく良くなって来たマメが心配だ…

強い雨は30分くらい降り続け、全てを激しく濡らした後に止んだ。

少し青空も見えて来たけど地面がぐちゃぐちゃだ。

道は川みたいに水が流れている。

牧歌的な風景に心が癒され…ない。

とにかく靴が不快だ(;´∀`)

歩き始めて2時間経ったので休憩もしたい。

靴を脱いでふやふやになった足を少しでも乾かしたかった。

これじゃ全然洗濯物も靴も乾かないよ。

大丈夫、今日はまだ5時間くらい歩くから。まだ慌てるような時間じゃ無い。

いや、それ慰めになってない…長いよー。

フィステーラ(ムシア)に行く道は街の数が少ない。

フランス人の道の最後の方なんて1km毎にある事もあったが、この道は最低5km、長いと8kmくらいある。

フランス人の道でもそれくらいの区間はあったがちゃんとカフェがあって休憩できるようになっていた。

が、この道はカフェがあってもやっていない。

カフェ…カフェ!

カフェ休憩を求めて彷徨う我々。

3時間経ってもカフェは見当たらない。

マジか…

そして歩き始めて4時間後、カフェは…ない。

流石に疲れた。

靴を脱ぎたい。

座りたい。

トイレにも行きたい!!

もう距離にして16kmくらい歩いているはず。

こんなに休憩しなかった事はこれまで一度も無い。

頼むからカフェよあってくれー!

たまに街を通ると大体牛がいた。

フンが雨で流れて街は牛のフンの匂いに包まれている。

街の真ん中に十字架のある街にやって来た。

実に5時間も座らずに歩いている。

さすがに…キツい。

フランス人の道は歩きやすいと言われているが、なるほどそのとおりだと思った。

カフェが頻繁にあるから休憩しやすい。

アルベルゲの数も多いから1日に歩く距離も体力に応じて調整しやすい。

だがこんなにカフェが無いと体力が無い人々には過酷だ。

一応自販機は2回あったがちゃんとカフェで休みたいのである…

フランス人の道ではよく朝食を食べずに出発して最初のカフェで食べていくスタイルの人が多かった。

この区間でそんなことをしたらかなり危険だ。

日本のようにいつでもどこでも飲食店やコンビニがある訳では無いのだ。

カフェかメルカド(商店)がスペインでの命綱になるのだが、あってもシエスタ(昼休憩)だったり夜しかやってなかったり、日曜は終日休みってこともある。

そんな不確かなものを頼りに街から街を歩かないといけない。

本来それはとても難易度が高い。

フランス人の道に感謝しないとな。

巡礼路沿いのカフェやアルベルゲ、メルカドのおかげで僕らは容易に歩くことができていたのだと。

持っていたハイチュウやハリボー、ビスケットなんかを食べて飢えを凌ぎつつここまで歩いて来たが、とうとうカフェを発見することができた。

オムレツ(チーズ入り)のサンドイッチ2個にコラカオ、KAZ(レモン味)。

これで15.1ユーロ(2,445円)。

い、生き返る…

サンドイッチ美味しいー!

ようやくありつけた暖かい食事と飲み物で息を吹き替えした我々。

これまで曇りだった空も太陽が出たみたいだ。

これならこの後は洗濯物を乾かしながら歩ける。

たっぷり50分も休憩したカフェを出て再び歩く。

さっきまで晴れてたのにカフェを出ると曇りになっていた。

まさかとは思ったが嫌な予感は的中し、ふたたび雨が降って降って来た。

あわててバックパックにカバーを被せた。

まじで洗濯物乾かんやんこれ(;´∀`)

相変わらず街には牛がたくさんいる。

この辺は牧畜が有名なのだろうな。

牛舎はニオイがすごい。

日本のはどうなんだろうか?

もう少し衛生的なのかな?

休憩と胃袋が満たされたおかげで足取りも少し回復。

のどかな道をまたひたすらに歩いた。

写真では見えないけど奥に山が見える。

きっと今日超えて来た山だろう。

今日は良く歩いている。

途中でポルトガル人の方がいて、

ポルトガルと日本は良い関係性だよな!俺は日本に行きたいんだ!

日本でも歩くの?

歩くのはもういいよw 電車に乗りたいんだ。

新幹線ね。早いよ。

ほんと日本ってのは世界中で好意的な印象を持っている人が多くてありがたい。

いつか日本に来れますように。

ってか新幹線なんて乗ったら我々が40日かけて歩いた距離も数時間で到達してしまうだろう。

ほんとこのご時世に時間をかけてゆっくり歩けるのは最高の贅沢だよなぁ。カフェ無しはキツいけど。

昨日まで奥で2人のピルグリムが座って休憩していた。

今は天気も良いからそれもまた最高だ。

雨が降ったり、降った直後は地面が濡れてて座りにくい。

天気さえ良ければなぁ…ガリシア州は雨が多いと聞いたがほんと毎日降っている…

え?これ登るの?

今日はもう25kmくらい歩いている。

普段ならもうゴールしている。

そんな状態で現れた山に驚いていた。

写真ではわかりにくいが中々の斜度の登りだ。

水を飲んでからゆっくり登り始めるAzu。

頑張れ、頑張れ!

いつもなら途中で休憩しててもおかしく無い。

でも今日はゆっくりだけど確実に小さな1歩を重ねている。

本当に強くなった。

ぜぇ、ぜぇ。

トレッキングポールが無いと立っていられないくらい辛そうだったがちゃんと登った。

えらい!

文字だと伝わらないと思いますがAzuめちゃくちゃ頑張ってますほんと。

が、その先にもまだまだ登りが見えてAzuはドン引きしてた。

幸い手前で右に折れてくれたのでこれ以上の登りは無かった。

良かったねAzu。

遠くに山が2つ見えた。

フィステーラは海なので少なくともあの2つの山は超えるのだろう。

明日か明後日なのかはわからなかったがハードな移動になりそうだった。

街の入口にはガリシア州に入ってからどこの街でも見られるオレオがあった。

ねずみ返しが付いているので高床式倉庫なのだろう。

大切な食料をねずみに食べられないための知恵。

日本もスペインも同じ考え方の建物があって面白い。

そして街に入ってすぐに待ち侘びていたソレはあった。

今日の宿であるAlbergue Monte Aroである。

牛の像が特徴的すぎる。

今日は27.3kmの距離を休憩込みで7時間20分の旅路だった。

てっきり16時くらいになると思っていたのだがまさかの休憩1回だったので14時40分に着いてしまった。

1人15ユーロ(2,430円)とちょっとお高め。

カード可。

ベッドルームは2段ベッドがズラリ。

我々は1番奥をチョイス。

入口付近は人の往来が多くてうるさそうなのであえて人気の無い1番奥にした。

ベッドの上段にも電源に物置きスペースがある良ベッドだ。

まずはシャワーの前に濡れっぱなしの昨日の洗濯物と靴を干す。

幸い太陽が出始めてるのでこれは乾く期待大!

シャワーはアツアツで完璧。

洗濯は室内の洗濯スペースで手洗い。

外のラックに干して今日のミッションは完了。

頑張って歩いたのでご褒美にアイス。

牛の像があったからアイスがあると思ったらビンゴ。

でもレモン味とマンゴー味というミルク関係無いフレーバーを選んでしまった(;´∀`)

4.3ユーロ(695円)。

高いぜ…

味はめちゃくちゃ美味しかったけど。

外のテラスでまったり日向ぼっこしながら過ごす。

久しぶりの感覚だった。

ガリシア州に入ってからなんだがほとんど雨だったからね…

19時になったら併設のレストランへ。

今日はずぶ濡れからの長距離お疲れ様でした。

赤ワインと炭酸水で乾杯。

前菜はパンプキンスープにひよこ豆のサラダ。

スープも美味しかったけどひよこ豆のサラダが当たり。

メインはポークチョップと鶏肉。

どちらもニンニクが効いていてめちゃくちゃ美味しかった。

デザートはプティング。

カラメルがしっかり苦くて、プリンはねっとりしてて美味しい。

これで1人12ユーロ(1,945円)。

安いし、味もめちゃくちゃ美味しい。

ってかこの値段でデザートが手作りなのすごい。

安いとヨーグルトって事も多いのに。

後3日で終わっちゃうね。

食事の最中にAzuがそんなことを言って来た。

そうなんだよなぁ。

この生活ももうすぐ終わりだ。

40日近く続けている訳だが、本当にあっという間だった。

Instagramを見てこれまでのカミーノを振り返った。

いやぁ、とても素敵な時間だった。

こうしてブログやらInstagramで投稿しておくとただ写真を残しておくより情報量が多くて良いですね。

旅の最中だけでいえば投稿してる時間があったら旅に集中したり、しっかり休んだ方がいいんだけれど、こうして振り返るなら投稿も大事。

バランスが難しいのだよなぁ。

ゆっくり話をしながら食べたもんだから気がつけば21時。

部屋に戻ると寝る雰囲気になっていたので我々も明日の準備をしてベッドへ。

■Instagramはこちら

フォローするとAzuとmosariが喜びます。

ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。

ストーリー欄を要チェック!

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明日も晴れ予報!

いや、今日は見事に裏切られたけど明日は信じてる!

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

旅のInstagramはこちら!フォローすると喜びます。
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