【弓場農場】ブラジルにある日本 日々の暮らし 後編 ブラジル【世界一周376~384日目】

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

【世界一周376〜384日目】2024.4.22〜4.30 ブラジル 弓場農場

気温:22度〜36度くらい

歩数:1日13,000歩前後

今回の記事

  • ブラジルにある日本「弓場農場」での日常について 後編。
mosari
地球の裏側にある弓場農場。そこは日本よりも日本らしい素敵な暮らしがあった。そこでの日常をの後編。

弓場農場の概要や、そこで感じ、得たものはこちらの記事をどうぞ。

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ブラジルの弓場農場 生きるのに必要なものは全部ここにある ブラジル【世界一周376~384日目】

2024年5月3日

日々の日常の前編はこちら。

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【弓場農場】ブラジルにある日本 日々の暮らし 前編 ブラジル【世界一周376~384日目】

2024年5月5日

 

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5日目 初めての食品加工

今日も角笛の合図とともに食堂へ。

慣れない肉体労働で身体がバッキバキだ。

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昨日の残りのカレーを朝からたっぷりいただいて肉体労働に備える。

って・・・あれ?今日なにするんだっけ?

 

私は今日も食品加工に呼ばれてるよ。

 

いつも前日に何やるか声をかけられていたが、昨日は何もなかった。

mosari38歳、仕事無し。

これはいけない。

そんな訳でAzuと一緒に食品加工をやらせてもらうことにした。

 

今日の作業はシソの実の収穫だ。

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しその実の収穫

日本でシソといえば葉っぱを使うイメージが強いが、今回必要なのはシソの実の方。

茎に沿って小さな粒々が沢山付いているので指の腹で茎を軽く挟み込むようにつまんでから動かすことで実をこそげる。

簡単なようだが強すぎると茎がちぎれてしまうし、弱すぎると実がとれない。

力加減がなかなか難しかった。

2人で黙々と作業していると弓場のお母さんたちも参戦してくれた。

 

・・・めっちゃ早い(;´`)

迷いなくスッととっていく。

そう、基本的に弓場の方々はめちゃくちゃ作業に慣れている。

 

我々もお手伝いさせてもらっているが、そのスピードはよくて半分。

3分の1、4分の1のスピードなこともある。

それなのに作業が終わると皆さん必ず、

 

ありがとうね。

 

そう言ってくださるのだ。

弓場には感謝の気持ちが溢れている。

我々旅行者にだけでなく住民同士もまず感謝から入る。

 

例えば昨日の配達の時の話。

前日の積み込み作業時に夜中まで作業場に届かない野菜があって、23時ごろから積み込み作業を始めたんだそう。

でも急いでやったもんだから数が合わないコンテナが紛れ込んでいるこんでしまったらしい。

 

日本だったら

 

数が合わないならどうして全部チェックしてやりなおさないんだ!

 

そんな感じで怒られるだろう。

でも弓場は違う。

 

そうか、夜遅くまでやってくれてありがとうな。降ろす時に数確認しながら調整していこう。怪しいのはどの辺?

 

ちゃんと感謝の気持ちを持って接している姿がとても素敵だった。

何かあってもお互い助け合う。

そんな当たり前のことが弓場には脈々と根付いているのだろう。

(もちろん怒られる時はとびきり怒られるだろうけど。)

 

今の日本は「ありがとう」を言えない人が多いんじゃないだろうか。

感謝の反対は「やってもらって当たり前」。

日々感謝の気持ちを忘れないようにしないといけないな。

 

シソの実取りは午前中で終わらなかったけどいったん昼食。

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今日も野菜と生産者、調理してくれた方々に感謝していただいた。

野菜たっぷりで美味しい。

 

食後は少し休憩してから午後の作業。

シソの実の続きかと思っていたらすでに誰かが終わらせていた。

弓場の方々は本当によく働いている・・・

 

さてどうしたもんかと思っていたら、Toshikoさんがやって来た。

 

ちょっと午後1人手伝ってくれる?

 

Azuは食品加工の仕事がいくらでもあるようだったので午後からは別行動。

mosariはToshikoさんと今度日本語学校のイベントで使うグッズ制作を手伝った。

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メッセージカード作り。

 

昨日まで肉体労働続きだったが、食品加工に加えて教育のお手伝い。

以前は旅行者の作業は農業が中心だったが、今は多様な経験を得られ学びが多い。

グッズを作っているとハートの色はピンクや赤が多くて、オレンジや黄色は数が少なかった。

 

これなんで数がバラバラなんですか?

そりゃあ子供たちにリクエスト聞いてるからよ。気に入らない色だとやらないもの。

 

そうか、そんな簡単な子供の気持ちさえも僕は知らないのだ。

ただ日本語を教えるだけでなく、子供達の目線に立って料理教室や今度のイベントの準備をしている。

子供相手でも本気で取り組んでいるのがひしひしと伝わってくる。

弓場での仕事に加えて日本語学校の先生もやってるんだから本当にすごい人だ。

 

この間Azuは、

食べる辣油を作ったり、

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ハナウメ(ローゼル)を収穫していたそうだ。

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大きさによって獲っていいものとそうで無いものがあるので判断が難しいと言っていた。

 

Azuは元々食べることが大好きだし、淡々と作業をこなすのが得意なので食品加工がとても面白いと言っている。

ちょうど食品加工が忙しいタイミングのようで明日からもずっと食品加工になりそうとのことだった。

 

夕食前の黙祷では自然の恵みを加工する楽しみや、教育の機会に携われたことに感謝した。

そして今日の夕食はどえらいものが出て来た。

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にくうううううううう!

アサードだ。

 

弓場での食事に出てくる沢山の野菜はとても美味しいがやはり肉も食べたい。

食べると元気が出る。

モリモリ食べる。

う、うますぎる。

 

そんな様子を見て代表のIsamuさんが、

 

もっと食べるならキッチンでちょうど焼いてるところだから焼きたてをもらってきなぁ。

 

そう教えてくれたが、まだ大皿には最初に焼いた肉が残っていた。

 

(旅行者の)自分が焼きたてをいただくのはちょっと申し訳ないっす。大皿の方で・・・

mosari。作ってくれてる人はな、美味しく食べてくれることが嬉しいんよ。遠慮せんでとってこい。そんで美味しかったですってちゃんと伝えてやればいいんよ。

 

そうか、そうなんだな。

遠慮せずキッチンへ向かった。

 

ちょうど焼けてるよ!ドンドンもってきぃ!

めちゃくちゃ美味しいです!たくさんいただきます!

 

山盛りになったお皿を持って戻ってくるとIsamuさんが、

 

それでええんよ。

 

そう言ってくれた。

感謝しながらいただく。

 

弓場で焼いてくれるお肉はとても美味しかった。

日本みたいに柔らかくなくてちょっと硬いんだけど、肉の旨みがすごい詰まっている。

味付けは塩で十分。

どんな野菜も肉もそうだが素材が良いと塩が美味しいんだよなぁ。

 

美味しいお肉を食べながらAzuが質問。

 

弓場って牛はシめないんですか?

今はそんなに無いかな。でも来週の木曜日にやるよ。

!!

 

旅人の間で屠殺は有名。

世界ではその場でシめて解体するのはわりと当たり前なのだが、我々はまだ見たことがなかった。

 

来週の木曜日ということは5月2日。

元々我々は4月30日に出るはずだった。

だけどこれは延長してでも見たいぞ。

その後のブラジルの予定が崩れるが、見れるなら見ておきたい。

延長する方向で考え始めたのだった。

 

食事を食べ終わったら改めて調理担当の方々に挨拶して回る。

 

ご馳走様でした!今日もご飯めちゃくちゃ美味しかったです!

 

これ自体は毎食後行っているけど、Isamuさんの話があったのでより一層気持ちを込めて伝えるようにした。

 

食後にコーヒーを飲みながら小学生のR君と話をした。

車が大好きみたいで、将来は日本のスポーツカーが欲しいと言っていた。

話を聞いていると1台のピックアップトラックが帰って来た。

 

ピックアップトラックは?かっこいいじゃん。

日本車だとハイラックスでしょ?んーやだなぁ。

このかっこよさがわからぬとは・・・!

 

帰って来たピックアップトラックは大量の荷物を積んでいた。

どうやら弓場で必要な備品の買い出しのようだった。

 

持っていたグラスを置いて運ぶのを手伝う。

すると、

 

僕も持つ!

 

そう言って4歳とか5歳くらいのちびっ子たちがトイレットペーパーを運び始めた。

子供だけに持たせて良いものか近くの大人に顔色を伺うと、

 

やらせてやってかまへんよ。

 

それならば近くで見守りながら棚の近くまで持って来てもらい、棚に置くのは自分がやった。

 

ねぇねぇ!肩車して!僕も置きたい。

!?

 

ぐぬおおおお。

R君はそこそこ大きいので結構きつかった。

が、せっかく子供達が積極的に手伝いたいと言っているのだ。

肩車をしてトイレットペーパーを置くのを手伝ってもらった。

いや、きっと子供達もいつもやっているのだろう。

手伝わせてたもらったのは僕の方だろう。

 

にしてもトイレットペーパーデカすぎ。

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12ロール入りが4個パックになっているから一袋48個入りか?

日本でそんな多いの見たことないよ。

さすが共同体。

 

その後は風呂に入って洗濯。

だいたいこれが終わるのがいつも22時ちょい前くらい。

ついつい誰かとちょっと話したりするから気がつくとこんな時間になっている。

今日は食品加工と教育のお手伝いをさせてもらった。

多様な経験ができて本当に面白い場所だな弓場は。

 

6日目 命いただきます

昨日は肉体労働じゃなかったので幾分起きるのが楽だった気がする。

ちょっとだけ早く宿舎を出て近くの果樹園で飼われている牛のところに遊びに行った。

ザッキィとかそんな感じの名前なんだけど、発音が日本人に出しにくい名前で毎回ちゃんと言えないんだよな。

産まれた時から親からネグレクトされてるため果樹園で人工ミルクなんかで育ててるんだそう。

 

今日は犬の小町も近くで寝ていた。

弓場の犬は外で飼われており、寝る場所も毎回違うようだった。

近づくと小町も嬉しそうに飛び起きて来た。

可愛いんだよなぁほんと。

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角笛が鳴り響いたので食堂へ。

黙祷して朝食。

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相変わらずパンもヨーグルトも美味しい。

緑色の飲み物はミルクに桑の葉を混ぜた物。

抹茶みたいになるのだ。

 

そして今日はアテモヤと呼ばれる果物をいただいた。

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日本で見たことない。

割ってみるとこんな感じ。

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なんかキノコみたいだなぁと思った。

恐る恐る食べてみると・・・

うん、不思議な味。

ライチみたいな爽やかな酸味もありつつ、どこかクリーミーさもある。

旅行者で我々よりも長く滞在しているにしきよさんは気に入っていてよく食べているのを見かけた。

 

今日の作業はハナウメ(ローゼル)の種を取る作業。

ナイフを使って種に刃を突き立て固定、グリっと捻ると周りを包む花がするっと外れる。

てっきり種の部分を使うのかと思ったら花を使うようだった。

最初はコツがわからず1個やる間にお母さんは5個くらい終わらせていた。

早すぎ(;´∀`)

 

Azuもすぐにコツを掴む。

くっ・・・やるじゃねえか・・・

 

どうにも包丁とかナイフって自分の手切りそうで怖いんだよなぁ。

よく料理する人はあんなに使いこなせるものだ。

 

ふぅ。

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皆でこのコンテナ4個分を作業した。

 

弓場の人のスピードを100としたらAzuは75、mosariは50くらいだったろうか(;´`)ぎぃえええ

 

んでこのハナウメの花を使ってジャムを作る。

ジブリの映像作品に出て来そうな調理場。

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屋根から差し込んだ光が煙を映し出しあまりに美しい。

パチパチと薪が焼ける音が心地良い。

 

さてジャム作り。

大鍋にローゼルの花(13kg)に水(9L)を入れて煮詰める。

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焦げないようにかき混ぜる。

 

めが!めがぁあああ!

 

煙が目に入ってめちゃくちゃ痛い。

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ムスカ大佐みたいに叫びながら交代でかき混ぜた。

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古き良き台所での作業

 

徐々に花は形を失ってドロドロとしてペースト状になっていく。

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砂糖(14kg)と塩(少々)を入れたら焦げやすくなるので一層注意が必要だ。

 

アクを取りつつ、もう少し煮詰めないといけないんだけど、昼食の時間になったので弓場の方が交代してくれて我々はご飯を食べさせてもらった。

 

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ヘルシーランチを食べたら再び調理場へ向かうと、ちょうどジャムが完成したところだった。

 

この後は瓶詰めの作業。

これ以上煮詰める必要はないけれど、冷めてしまうと固まってしまうので鍋の下に金属製のリングを挟みむ。

こうすることで最低限の熱だけ伝えられるそうだ。

 

弓場の方が鍋から瓶に移してくれるので、我々は瓶の縁についたジャムを拭き取りつつ蓋をする係。

そこまで難しくないのだが、ブラジル品質なのか瓶と蓋がうまく噛み合わないことがちょいちょいあった。

他の蓋に変えてみるとたまにハマることもあるので色々と試さないといけない。

そうすると一気に蓋待ちの瓶が溢れてしまう。

落とさないようにできる限り急いで蓋詰めをする。

 

そうして102瓶の販売用のジャムが出来上がった。

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他にも弓場の食卓に並ぶ分もあるので明日から食べられるそうだ。

楽しみだ。

 

それにしてもこの調理場は本当に美しいな。

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昔ながらの日本って感じがして最高にエモい。

 

午後の作業時間はまだ1時間ほどあるのだけれど、昼休みを短めにしたので今日はもう終わりで良いそうだ。

農場の近くを散歩でもしようと思っていたら、シイタケさんが食堂にいた。

 

シイタケの様子はどうですか?

なら今から見にいくか?

 

そんな訳で散歩は止めてシイタケの栽培所へ。

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おお!この間より大きくなってる!

美味しそう〜。

ね!これ炭鉢で焼いて食べたらめっちゃ美味しいだろうね。

 

そんな会話をしていたら、

 

おっ、なら今日の夜焼いて食べるか。

 

シイタケ師匠ぅううう!!!

夜が楽しみぃぃぃい!

 

先日切って来たマンゴーの原木はシイタケの菌を詰め終わったところだった。

他の雑菌が入らないようにロウみたいな液体で蓋をしないといけないのだが、その作業をやらせていただいた。

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煮えた液体を塗るので飛び散って足の上にでも落ちたらビーサンだからちょっと怖かった。

 

君たちはお酒は何飲むん?

自分はビールです。

私は飲めないので・・・

ほうか、ビールは無いからんじゃ買いに行こか。

 

そんな訳で一緒に近くのアリアンサ地区にあるマーケットまで車を出してくれた。

 

今いっぱいやってくか。

 

今日は土曜日だ。

これは嬉しい。

 

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Antarctica(南極)という名のビールでシイタケさんと乾杯。

キンキンに冷えてやがる・・・・!

すっきりとした味わいで、慣れない労働続きで疲れた身体に染み渡った。

 

うますぎるぜ・・・

 

夜の分のビールと飲めない人用のガラナジュースを買って弓場に戻る。

夜な夜なウイスキーを飲んでる人はいたが、こうしてビールを買いに行って飲む、なんてこともあるんだな。

お金はどうしてるのか聞いてみたらブラジル政府から年金をもらっているので大丈夫だとかなんとか。

 

宿に戻ったところでYちゃんに声をかけられた。

 

今ね、シュラスコやっててね、2人は頑張ってるからAkaneが呼んできてって!

 

シュ、シュラスコだって!

急いでYちゃんと一緒に向かう。

作業場の片隅で肉を焼いていた。

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Bar Akaneにようこそ!

 

そう言ってAkaneちゃんが我々を出迎えてくれた。

そこにはこの間一緒に配送に行ったジョン・レノンさんの奥さんであるヨーコさんもいた。

 

ほら、どんどんたべぃ。

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Akaneちゃんが肉を焼いてくれて、

 

ビールどうぞ。

 

ヨーコさんがビールをついでくれた。

Azuにはコーラ。

美女2人にお誘いいただいて楽しい時間を過ごした。

 

2人は昔の弓場について色々と教えてくれた。

昔は旅行者が常に20人くらいいたことや、旅行者はだいたいオクラ(キャボと呼んでいた)の収穫をしていたことなど。

クセの強い旅行者も多く色々トラブルもあったとかなかったとかw

 

あ、ちょっと待って!

 

Akaneさんがどこかに行ってすぐに戻って来た。

 

2人とも!今から牛解体するって!

な、なんだってー!!

 

急いでAkaneさんに着いていくとちょうどこれから牛の解体が始まるところだった。

牛はすでに命を失い、形を保っているだけだった。

屠殺するのは屠殺場で行い、解体を弓場でしているそうだった。

命を失う瞬間こそ見れなかったがついに解体を見ることができる。

 

だが、いきなりすぎて心の準備ができていない。

mosariの母は屠殺の動画をみて今も肉を食べない。

そしてmosariは教習所の救護ビデオで気分が悪くなるタイプだ。

 

ど、どどどうしよう。

 

牛はクレーンで両足を釣られて作業しやすい体制になった。

近くに住む現地の凄腕解体士がナイフを手に取る。

・・・始まる!

 

そして躊躇なくナイフを牛の形をしたソレに滑らせた。

 

シュコッ!

 

まるで水分を含んだ砂場にスコップを突き立てるような音が響いた。

手際よく皮を剥いでいく。

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すぐに薄い白い膜のようなものに包まれた筋肉が飛び込んできた。

 

きれい・・・

 

Azuがそう呟いた。

 

Azuは大丈夫そうね、mosariは大丈夫?

 

Akaneちゃんが心配して聞いて来た。

 

今の所は大丈夫ですけど、内臓はちょっと怖いっす。

 

Azuは病院で働いていたので内臓も血も問題無し。

ものの数分で牛は皮を剥ぎ取られてしまった。

 

Akaneちゃんのお兄さんがクレーンを操作して牛を宙にぶら下げた。

解体士さんの作業のしやすい位置にちょうど牛のお腹があった。

内臓を取り出すのだろう。

 

覚悟を決める。

俺も男だ。目を逸らさずに最後まで見届けてやる!

じゃなけりゃこれから先ホルモンを食べる資格はねぇ!

さぁこい!

 

肉の匂いに釣られてやって来た小町と一緒にその光景を見守った。

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ビチャッ!

ひいいい。

 

何かの内臓がぶるんと床に落ちた。

 

ビチャっ!ボトン!

あれは小腸でこれが大腸、これは肺かな、綺麗だねぇ。あっ!これが胃袋か、4つあるっていうもんね。

 

Azuは内臓を楽しそうに観察していた。

こわっ。

 

内臓の処理が終わると各部位ごとに粛々と解体されていった。

切り取った部位は冷蔵庫に保管。

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始まって1時間ちょっとで牛の形をしたソレは、頭と足と皮と内臓だけになった。

こうして初めての解体が終わった。

 

聞けばこの牛はヘルニアをわずらってしまい腸が飛び出て来てしまっているそう。

悪くなると食べることすら叶わなくなるので今のうちに楽にしてやることにしたそうだ。

突然の解体だったけどようやく見ることができた。

 

お命いただきます。

 

その意味がようやくわかった気がする。

スーパーでパック詰された肉を見てるだけでは決してわからない感情。

心臓の鼓動が速くなり、自分は今生きていると教えてくれていた。

 

解体士さんたちにお礼を伝えてBar Akaneに戻った。

 

お命いただきます。

 

そう言ってAkaneちゃんが焼いてくれたシュラスコを食べた。

それはとても美味しくて、命を分けてもらったんだなぁと思うと、ちょっとだけ泣きそうになった。

 

夕食の時間が始まっていたので食堂に食事をとりに戻ってBar Akaneでシュラスコと一緒にいただいた。

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最高に美味しく、最高に贅沢な夕食だった。

 

話の中でヨーコさんはmosariが勤めていた会社とちょっとした関わりがあったことが判明。

世間は狭い(;´∀`)

 

2時間ほどお話しさせていただいたら次はシイタケさんの元へ。

 

おー!来たか来たか!

 

ちょうどシイタケを焼き始めたところだった。

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採れたての肉厚なシイタケを炭鉢で焼いて醤油とレモンを垂らして食べる。

じゅわっと広がるシイタケの旨み。

 

これはこれでうますぎるぅうう。

 

今日はいったいなんなんだ。

こんな贅沢な週末があっていいのだろうか。

皆で美味しいシイタケをつまみに楽しく飲んで話した。

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あぁ、いい夜だ。

久しぶりにひたすら進められるがままに飲んだ。

 

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7日目 やる時はやる休む時は休む

今日は日曜日。

mosariの仕事は休みだ。

が、ちゃんと6時に起きる。

なぜならAzuは今日も食品加工を手伝うから。

 

本当は休みなんだけど、今は出荷が忙しいそうなのでお世話になっている人のために手伝うと決めたそうだ。

Azuエラい!

mosariはまぁ・・休むことにした。

mosariも手伝うつもりだったけど昨日Akaneちゃんから明日は休まないとダメだと言われたから。

 

あんた達はさ、弓場で暮らしてる人と同じ経験がしたくてここに来たわけでしょ。だったらやる時はやるし、休む時は休まなきゃダメだよ。

 

それでも手伝うと決めたAzu。

どっちも正解。

 

って言うか二日酔いで気持ち悪いのだ(;´`)ゲロゲロ

その代わり洗濯物とか今後のことを少し調べるなど我々に必要なことをやっておくことにした。

 

とりあえず朝食。

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昨日作ったハナウメのジャムを塗ってパンを食べた。

ブルーベリーみたいなすっきりとした酸味でとても美味しかった。

自分で作ったと思うと感動だ。

 

食後はAzuを食品加工場で見送ったら洗濯。

洗濯している間も食事係の人は準備をしたり、洗濯係の人、清掃係の人が働いているのが目についた。

日曜日で農作業はないけれど、生活に関連する仕事の人は休まず働いている。

弓場の人は本当によく働いている・・・

 

終わったら部屋で横になって過ごした。

(;´`)ウップ 働かないですいません

 

Azuは午前中は塩漬けされたハナウメ(ローゼル)を詰めたり、

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甘味噌をパック詰めしたりしたそうだ。

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弓場オリジナルのシールがかわいい。

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味噌まで自家製。

弓場はなんでもあるなぁ。

 

食堂の前の広場では鯉のぼりが気持ちよさそうに天を泳いでいた。

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日本だなぁ。

この鯉のぼり、よく見るとYUBAの文字が模様の一部として描かれていた。

手作り・・?

 

聞いてみるとジョン・ノレンさんとヨーコサンが旅人時代に弓場にお世話になっていた時に描いたものなんだとか!

2人とも美術を学んでいたと聞いていた気がするが想像以上だ。

こうした日本の伝統を大事に受け継いでいる。

地球の反対側で。

 

ブオオオオ!ブオオオオ!

14時過ぎに角笛が鳴った。

食堂に行ってみるとオヤツの時間だと言う。

日曜日だけのご褒美だそうだ。

オヤツと言っても既製品のポテチが出てくる訳ではない。

手作りされた特別なオヤツが出てくるのだ。

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今日はビスケットだった。

何十年も前から受け継がれているレシピを使った醤油ビスケットに、昨日作ったハナウメジャムを使ったビスケット。

醤油?と驚かれるかもしれないが、ほんのり塩味が足されてビスケットの甘みを引き出していて絶品なのだ。

 

ハナウメのジャムもスッキリとした酸味で美味しい。

飲み物もミルクティーまで用意されていた。

 

オヤツの後はこの後のことを2人で考えた。

mosariはこのままブラジルにいる間はずっと弓場にお世話になってもいいんじゃないかと思っていた。

日々学べることが多すぎる。

Azuは弓場の暮らしも楽しいけれど、せっかくブラジルまで来たのだが他のところも見てみたいと言っている。

二日くらい前からどうしようか話続けていたけれど、悩んで悩んで、

・・・

・・

予定通り弓場を30日に出ることにした。

すっごい悩んだ。

けれど弓場の後にどこいくかは珍しくAzuが自分で考えていたのだ。

弓場に行きたいと言ったのはmosariだから、この後のプランに関してはAzuの方針を大事にした。

 

と、なると明日が最後の作業日だ。

最後まで頑張ろう。

今後の予定を決めたので少し散歩。

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牛のザッキィと犬の小町と遊ぶ。

もうこの穏やかな暮らしともお別れか。

 

ブオオオオ!ブオオオオ!

 

角笛が鳴り響いた。

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今日も野菜たっぷり。

そして日本を出てからずっと食べたかった長芋があった。

醤油をかけて食べたら泣きそうになるくらい美味しかった。

まさか外国で長芋が食べられるとは・・・

今日も感謝しながら美味しい夕食を食べた。

 

食器類を拭いたらアレをすることにした。

1ヶ月ぶりの散髪である。

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襲いかかる犯罪者みたいなアングルになってしまった。

 

風呂に入って洗濯しているとToshikoさんがやって来た。

 

すごく悩んだんですけど、明後日に出ることにしました。

 

Azuが自分の言葉で出発日を伝えた。

mosariからはお願いごとを伝えた。

 

最後は農作業やりたいす。

 

やはり最後は農作業で終わりにしたい。

自然の恵みをいただくことの大切さを少しでも心と身体に刻みつけておきたい。

明日で最後だ。

この貴重な経験に感謝してベッドに潜り込んだ。

 

8日目 大満足

いつも通り目を覚す。

今日が最後の作業日だ。

 

黙祷を捧げて朝食をいただいた。

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今日は農作業なのでパンをおかずにしてご飯を食べてエネルギーを充填した。

 

食後は豆腐作りをしていると聞いて調理場へ行ってみると大豆を挽肉みたいにしているところだった。

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ほんと何でも作ってるなぁ。

 

もっと見ていたかったけど農作業があるのでトラクターの荷台へ乗り込む。

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Katsuさんと一緒に畑へ向かった。(この写真はお気に入り)

アトラクションのように揺れながら畑へ。

 

と、思ったら今日の相手はグァバだった。

これがグァバの木。

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葉っぱをかき分けてグァバの実を見つけて収穫するのが今日のお仕事。

 

こうやって採ってコンテナに入れてな。

 

広いグァバの木々の間を手作りの台車を押しながら進む。

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葉っぱをかき分けて実を見つけたらもぎる。

 

いただきます。

 

自然とそう唱えてた。

何も動物だけの命をいただいている訳ではない。

自然の恵みもいただいて我々人間は生きている。

 

グァバはスーパーで陳列させてもらったこともある思い入れのある果実だ。

できるだけ気持ちを込めて、丁寧に果実をもぎり採った。

 

最初は順調だったがすぐに虫に苦しめられた。

野生の鳥が実を突いているのか穴が空いている果実がいくつかあり、そこには果汁を求めて小蝿のような虫たちが大量に集まって来ていた。

そんなところに人間が近づくもんだから虫たちがたかってくる。

蚊もいるし、たまらずめくっていた袖を元に戻した。

が、そうするとやっぱり暑い(;´`)

大汗をかきながら草をかき分けて実をもぎる。

作業自体は単純なのになかなか精神的にくるな。

虫の音が耳にこびりつくようだった。

 

すでに何度も収穫した木だからかすぐ目につくようなところには成っていないので色々と角度を変えて葉っぱをかき分けながら進んでいく。

 

バッサ、バッサ

 

なんだか不器用に羽ばたく音が聞こえた。

音の鳴る方を見上げるとそこには大きなクチバシを持った黒い鳥が羽ばたいているのが見えた。

 

ああああああ!

 

すぐに木で見えなくなってしまったので急いで鳥を追いかけると、近くの電柱に止まってくれた。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

トゥウウウウウウカァアアアアン!

 

うおおおおすげぇ、まさか野生のトゥーカンをこんなところで見れるなんて。

コスタリカではお金を払って森のロッジに見に行ったのだが、まさか普通に飛んでるなんて。

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2024年2月16日

それだけ弓場が自然豊かということだろう。

 

思いもよらずトゥーカンが見れたのでめっちゃ元気になった。

俄然やる気になって収穫を続けた。

何度か往復して元いた太い道に戻ってくるとちょうど反対側の森からKatsuさんが出て来た。

が、mosariの3倍は収穫していた(;´`)えええ

 

そっちの木はもう何回か収穫してて最後だからね。実が少ないんだよ。

 

そう言ってくれたがあまりの量の差にちょっと凹む。

丁寧だけでもダメなんだよなぁ。スピードも大事。

難しい。

荷台に乗って食堂に戻った。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

大量のグァバの実と共に。

 

ありがとうございました。また午後もよろしくお願いします。

こちらこそありがとな。じゃあまた午後に。

 

そう言って午後も畑へ向かう約束をして昼食。

久しぶりの肉体労働だから昼食もたくさんいただいた。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

 

食べ終わったらToshikoさんに声をかけられた。

 

今日で2人最後でしょ。せっかくだから日本語学校行ってみる?

 

ええ、それはちょっと興味あるぞ。

 

行ってみたいんですけど午後もKatsuさんと畑行く約束が・・・

あぁ大丈夫大丈夫、私が言っておくから。

 

農作業もやりたかったが、教育現場にもこの間の件で少し興味が湧いていた。

弓場以外の日系人にも会ってみたくて午後は日本語学校に行くことにした。

そんな訳で午後はToshikoさんの車に子供達と乗り込んでアリアンサ地区にある学校に向かった。

 

Azu〜!

mosari〜!

 

車内でも元気いっぱいの子供達。

と、思っていたらToshikoさんが、

 

なんだよ君たち今日はずいぶんといい子じゃないの。

 

そ、そうなのか(;´`)普段どんだけ・・・

10分くらいで学校に到着。

 

この間マンゴーの木を切りに行った時に通った学校とは別の建物だった。

確かに子供達もスクールバスで学校に行って、帰って来てからToshikoさんと一緒にまた来てるから塾みたいな感じなのかな。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

 

こんにちは〜。

 

挨拶をしながら入ると元気な子供たちが遊び回っていた。

時間になったら挨拶当番が前に立って

 

今日は月曜日です。Toshiko先生、よろしくお願いします。

よろしくおねがいしまーーーす!

 

元気一杯の挨拶で授業が始まった。

今日は母の日が近いのでお母さんに向けたメッセージカードの作成、そして感謝のスピーチの練習だった。

メッセージカードはmosariが以前手伝ったハート型の台紙。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

これがぱかっ!っと割れてメッセージカードが出てくると言う訳。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

ここにお母さんへのメッセージを書く。

めちゃくちゃいいアイデア!

もちろんメッセージは日本語だ。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

途中で足りなくなったので急遽追加で作成。

 

弓場の子供は公用語が日本語なのでとても流暢だけど、書くとなるとまた別のようだった。

その一方でご近所のアリアンサ地区の子供達はポルトガル語が公用語なのだろう、話すのも苦戦しているし、書くのはもっと難しい。

mosariも見回って間違ったひらがなは正解を見せてあげてちょっとだけお手伝い。

 

見学していると子供によってだいぶ理解度に差があるようだった。

やはり3世、4世になるとこれが普通なのだろう。

弓場の子供達が特別なのだ。

 

最初は小学生の部、その後は中学生の部だった。

中学生の部では今度JICAのプログラムで日本に行く権利を獲得するための面接を控えている女の子がいた。

 

ちょっと面接官役やってくれる?練習は知らない人の方がいいと思うの。

 

突然Azuが面接官役をやることになった。

扉をノックして入室後に一礼、こちらが座るのを促してから座る。

めちゃくちゃ日本式の面接だった。

 

あなたはブラジルの学校の何年生ですか?

ええと・・・ワタシハ キュウネンセイ デス

 

なぜ日本に行きたいのですか?

トモダチが ニホンニイッタデス ええと・・・トテモ ベンキョウニナルトイッテイタ ダカラ ワタシモイキタイ

 

言葉に詰まりながらもわからない部分はToshikoさんがポルトガル語でフォローしながら面接の練習を行った。

この面接に合格すると1ヶ月日本に行くことができるそうだ。

ちょっとまだ実力不足らしいのだけれど、この面接を受けることで自分の実力がわかってもっとやる気になってくれるのを期待しているそうだ。

ぜひ諦めずにがんばってチャレンジして欲しいと思う。

そしていつか必ず日本に!

 

授業が終わった後は生徒のギュスターブと卓球をした。

野球が好きと言っていたから授業だけでは体力が有り余って仕方ないのだろう。

どれ、お兄さんが軽く相手をしてあげよう。

 

日本代表Vs日系ブラジル代表

10点先制マッチが始まった。

こちとらフィリピンでもサウジアラビアでも卓球してきとるんじゃい!

そう簡単に負けてなるものか!

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

ってええ。ギュスターブめっちゃうまいやん。

 

結果は10対5でギュスターブの勝ち(;´`)

拳を突き合わせてお互いを健闘を称えた。

やっぱりベースの身体能力とか動体視力とかがすごいんだろうな。

パワフルかつしなやか。

力強いショットも打ってくるし、こっちが回転をかけると相手も合わせてくる。

日本語の先生である赤羽先生に「強いやん!」って訳して伝えてもらった。

 

それにしても日本語を教えるってのは想像以上に大変そうだった。

そりゃそうだよな。

多くの外国人が口を揃えて日本語は難しいって言ってるくらいだ。

それを子供達に教えるってのはめちゃくちゃ難しい。

本人たちのやる気はもちろんだし、会話するきっかけを多く持たないと難しいだろう。

それでも歌だったり季節のイベントも絡めて色々と楽しく工夫しながら教えている。

そして日本から来ている赤羽先生もポルトガル語を学んで生徒たちとコミュニケーションをとっている。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

言語の習得ってめちゃくちゃ難しい。

それでも遠いブラジルで日本語を教えるためにポルトガル語を勉強している。

すごい情熱と覚悟。

まだ若いのに尊敬しかねぇ(;´`)

 

子供達の未来に繋がるすごい意義のある仕事だと思います。頑張ってください。

mosariさんたちも気をつけて旅をしてくださいね。

 

握手をしてお別れをした。

見学チックになってしまったがこうして最後の仕事が終わった。

 

その後様々な経験を積ませていただいたことに感謝して最後の夕食をいただいた。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

まさかの麻婆豆腐。

そういえば今朝豆腐を作っていたが、まさか麻婆豆腐とは驚いた。

鶏肉入りでめちゃくちゃ美味しかった。

 

はい、じゃあ今日から新しく旅行者が1人来ているのと、明日2人旅立つので挨拶をしてもらいます。

Toshikoさんのアナウンスがあったので前に出る。

 

まだまだ弓場にいたい気持ちもあるのですが、明日旅立つことにしました。

本当に皆さんによくしていただき、様々な経験をさせていただき感謝しています。

弓場での生活は一生忘れませんし、今後の生活に活かしていきます。

本当にありがとうございました。

 

途中視界がボヤけた気がするが気のせいだろう。

な、泣いてなんていないんだから!

 

新しく来た旅行者にできる限りの情報を託しつつ、にしきよさんとも最後一緒にお風呂に入った。

にしきよさんも学べることが多すぎる。

そう言ってもう少し弓場に滞在するようだった。

 

もしかするとリオに同じタイミングでいるかもしれないのでその際は再会を誓ってお別れをした。

こうして弓場の最後の1日が終わろうとしていた。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

空には満点の星空。

今日もいい1日だった。

 

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9日目 ありがとう弓場

今日は弓場を離れる日。

燃えるような太陽が昇ろうとしていた。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

朝食の準備をしていたらスクールバスがやって来た。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

小学生の子供達は昼に戻ってくるけど、午後も授業がある中学生のYちゃんとはお別れだ。

最初から最後まで色々と教えてもらったし、遊んでもらった。

純粋で素直で明るい女の子だった。

ありがとうYちゃん。

 

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

最後の朝食は温かいミルクとパン。

ジャムはグァバとハナウメ。

美味しいパンともこれでお別れだ。

 

今日の午後に旅立つので食後は借りていた長靴を綺麗に洗ったり、布団を干したり、部屋を掃き掃除したり。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

できるだけ綺麗に、感謝の気持ちで。

 

ついでに例の儀式。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

43ヵ国目ブラジルを塗り潰しました!

mosariの職場の後輩たちが作ってくれた世界白地図Tシャツ。

詳しくはこちら。

夫婦 世界一周 フィンランド オーストリア

世界一周東欧編スタート AY62便に乗って 日本〜フィンランド【世界一周100日目】

2023年7月16日

 

今日は何も働いていないのだが昼食までご馳走になってしまった。

信じられないものが出て来た。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

茶碗蒸しだ。

 

民宿小林を離れてブラジルに向かっている最中に、

お母さんの和食おいしかったね。和食だとあと茶碗蒸しとか食べたかったね。

なんて話をしていたのでびっくらこいた。

その話を調理してくれた方に伝えたら、

 

願い事は口にださないけんのよ。そうすればかなうんよ。

 

そう教えてくれた。

いつも美味しい食事を作ってくれた調理場の方々に改めてお礼を伝えた。

 

今日出るんじゃろ。ならおにぎり握っていくとええ。

 

皆さん優しすぎる(;´`)

他にもビスケットや卵焼きまでいただいてしまった。

おにぎりに卵焼きにビスケット。

最高に旅って感じがする。

今日は夜行バスに乗るから夕食でいただこう。

 

13時になったら弓場の方にお願いしてアンドラディナまで送っていただくことになっていた。

車に乗り込もうとすると多くの人が見送りに来てくれた。

車の窓から顔を出して皆の姿が見えなくなるまで手を振った。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

ありがとう弓場!さようなら弓場!

 

車は40分ほどでアンドラディナのバスターミナルに到着した。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

送っていただいた方にお礼とガス代をお渡ししてお別れした。

こうして弓場での生活が終わった。

 

気を引き締めるんだよ。ブラジルは危ないところは危ないから。

 

多くの人に言われた言葉。

気を引き締めて旅モードに切り替える。

さぁ次の目的地はブラジリアだ。

食べ物も水もある。

バスチケットを買って旅を再開するぞ。

 

オラ!アンドラディナ行きたいよ。

今日はもう満席でないよ。

 

こうして最高にしまらないオチがついたのだった。

ふざけんなぁあああ!

 

これで弓場での日常はおしまい。

この弓場で感じたこと、得たものは最初に概要と一緒にまとめているのでこちらもどうぞ。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

ブラジルの弓場農場 生きるのに必要なものは全部ここにある ブラジル【世界一周376~384日目】

2024年5月3日

日常の前編はこちら。

夫婦 世界一周 ブラジル 弓場農場

【弓場農場】ブラジルにある日本 日々の暮らし 前編 ブラジル【世界一周376~384日目】

2024年5月5日

 

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次回からは旅を再開します。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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