カミーノ16日目 また会おう、この道のどこかで。 スペイン【世界一周507日目】

【世界一周507日目】2024.9.17 スペイン

残り484.4km

Burgos→ Hornillos del Camino

歩行距離21.0km

気温:9度〜18度

歩数:28,885歩

1ユーロ=157.08円

mosari
再会。これがあるからカミーノはやめられない!!

寝坊

ユサユサ

何かに揺さぶられて目を覚ます。

起こして来たのはもちろんAzu。

時計を見てびっくり。

5時半に起きるつもりが5時50分。

疲れてるのか完全に寝坊してしまった(;´∀`)

急いで顔を洗って準備。

大部屋に50人くらい泊まってるのですでに大きな音でガサゴソしてる人がたくさんいたので遠慮せずにパッキング。

小さな部屋だとめちゃくちゃ気を使うんだよなぁ。

朝食を食べようと1階に降りて昨日作っておいたパンを取り出していたら、

日本人ですか?良かったらこれどうぞ。こんなに飲みきれなくて。

そう言ってパックのフルーツジュースをくれた。

ついにアルベルゲで日本人の方と遭遇。

聞けばなんとカミーノ11回目!!

年齢は82歳。

と、とんでもない人だった(;´∀`)

色々とお話を聞かせていただきたかったが縁があればまた道の上で会えるだろう。

いただいたフルーツジュースのおかげで眠気もスッキリ。

朝にフルーツジュースいいなぁ。

寒くて温かいコーヒーとか飲みたくなってしまうんだよなぁ。

今日もダウンとバフを装着していざ出発だ!

あ、忘れ物。

そう言ってAzuをハグした。

ちょっとウザそうにしていたが内心では喜んでいるはずだ。

再会のカミーノ

寝坊したけどちゃんと7時に出発。

まだ暗いブルゴスの街を歩き始めた。

暗闇に浮かび上がる大聖堂。

幻想的な空間にカツカツとポールが地面を叩く音が響く。

まるで中世の世界に迷い込んでしまったかの様だった。

旧市街を抜けると何処にでもある様な街並みに変わり、道標であるモホンがほとんど無くなってしまった。

暗くて見つけにくいし、看板じゃなくてただ壁や地面に黄色い矢印だけのことも多くてめちゃくちゃわかりにくい。

交差点でどっちか悩んでいると、同じ様に悩んでいたスウェーデン人の方と一緒に探しながら歩く事になった。

彼女は今日は30kmも歩くそうだ。

近くのアルベルゲがフルで仕方なく。

我々は昨日の夜だったが予約できて良かった。

一緒にしばらく歩き、郊外になってモホンが再び見つけやすくなった所でお別れ。

なんせ彼女は急がないといけないからね。

このカミーノ中に出会った初めてのスウェーデン人だった。

郊外になると景色が良くなるかと思いきや大きな街の近くだからかあまり面白く無い道が続いた。

だがAzuは昨日と違って気持ちも復活してるみたいでつまらなさそうな顔はしていない。

Azu復活。

今日もまた一緒に歩いていこう。

途中にあったひまわり畑では、これまでよりも枯れていない様に見えた。

西に進むにつれて枯れる時期が遅くなり、我々の歩くペースの方が早いという事だろうか。

うまくいけば綺麗なひまわり畑も見れるかもしれないな。

太陽もすっかり昇って暖かい。

なんせ今日は最低気温が8度もある。

手袋無しでも耐えられる温度、そして日が昇ってしまえば暑くなってくるのでダウンを脱いだ。

途中で大きな幹線道路を渡った。

1時間は歩いていたが車ならブルゴスから5分ほどなんだろうな。なんて事を思いながら渡った。

時間を人よりもかけられるってのは贅沢だという事にしておこう。

9:15 Tardajos到着

出発してから2時間ちょっとで11.5km先の街に着いた。

この街で休憩しようとカフェを探す。

1番最初に見つけたカフェには大勢のピルグリム達が休憩していた。

街の入口側にあるカフェは1番良い場所なので人気がある。

だから2個目以降にあるカフェの方が落ち着いていたり安かったりする。

でも小さな街だと1軒しか開いて無い事もある。

あ、奥にオープンしてそうなカフェが見えるよ。

目の良いAzuが別のカフェを発見。

ならそっちに決定だ。

1軒目のカフェを通り過ぎようとしたら視界の端のテラス席から手を挙げている人が目に入った。

何だろうとそちらに視線を向けると、

あー!ミゲル!!

はーい、ジャパニーズ!!

ミゲルとはスタート地点のサンジャン ピエ ド ポー で同じ部屋だった。

1週間後に別のアルベルゲで再会したのだが、今回もまた1週間後の再会だった。

お互い歩くペースが異なるけれど、こうしてばったり再会する事もある。

カミーノってのはほんと不思議だ。

ミゲル、また道のどこかで会おう!

カフェに入ってオーダー。

スペイン風オムレツ(トルティーヤ)とカフェ コン レチェに紅茶。

地元向けの店っぽくて店主はあまり歓迎ムードでは無かった。

オムレツは言わなくても温めてくれていたのにこちらは冷めたままサーブされた。

温めてください!

すかさずAzuがお願い。

温めてくれたけど無愛想。

席で食べながら休憩していると、

はーい!

あー!

今度はアメリカ人のリズと再会した。

彼女とはサンジャンから歩き始めて初日のOrissonのアルベルゲで出会った。

それからちょいちょい見かけていて、5日目に雨の中一緒に峠を越えて別れて以来の10日ぶりの再会だった。

そして今日予約しているアルベルゲも同じことが判明。

これまた不思議な縁もあったもんだ。

一緒に行きましょう。

こうして久しぶりにリズと一緒に歩く事になった。

見て、大きな鳥の巣があるわ。

街の途中でリズがそう言った。

リズの視線の先、教会の先っちょに大きな大きな巣が見えた。

何の巣だろうと見ていたら、

あれはね、コウノトリの巣ですよ。

視線を声の方に向けるとなんと朝出会った超人ピルグリムのナガタさんだった。

コウノトリは英語で何というのかGoogle翻訳を使って見るとストーク。

あれはストークの巣だよ

そう言うと周りのピルグリムたちも「なるほどー!」と感心していた。

さすがカミーノ11回目のナガタさん、めちゃくちゃ物知りだ。

「道の上で会いましょう」と別れたが再会は当日中だった。

こうしてリズとナガタさん、そして我々の4人で歩く事になった。

ナガタさんは誰もが知ってる有名企業で働きつつ、トライアスロンをしていた超人。

定年を機にカミーノを毎年行うようなったんだそう。

これにはリズも興味津々。

ナガタさんの話を我々が翻訳してリズに伝える。

めちゃくちゃ難しかったけど、できる限り簡単な文章に区切って何とか説明。

ナガタさんのカミーノを題材にした書籍が出ていると伝えるとリズは早速Amazonをチェックして発見。

後で見てみるわ。

リズは読む気満々だ。

4人で話しながら歩いているとほんとあっという間に進んでしまう。

美しいメセタの大地を堪能する我々。

カミーノはね、心が洗われますよ。

ナガタさんはそう言って優しく微笑みながら歩いていた。

本当にその通りだな。そう思った。

私はここでピクニックして行くわ。

リズは羊飼いを見つけると草原の方へ向かっていった。

僕はゆっくり登って行くのでお先にどうぞ。

登りが始まるとナガタさんはペースを落とした。

また道の上で会いましょう。

それぞれにそう言ってお別れをした。

リズとは同じアルベルゲなのでこの後もすぐ会えるけど、ナガタさんは恐らくまだまだ先に進む事になる。

と言うのもナガタさんはカミーノ中はカミーノに向き合うためにスマホを持ってきていない。

だから宿の予約ができない。

我々の街もその次の街も予約がもう一杯のはず。

ナガタさんは10km以上先の街まで歩く可能性が高いのだ。

また会えるといいな。

というか無事に宿に入れますように。

年々増加するピルグリムだがナガタさんのような予約無しスタイルは毎年難しくなっているのであった…

Azuと2人でまたトコトコと歩いていく。

そろそろ何処かで昼飯を食べようとしたのだがAzuはあまり乗り気じゃ無かった。

理由は簡単。

と、トイレに行きたい!

なるほど、それは一大事だ。

昼飯は諦めて街を目指す事にした。

登りが終わって下りが始まった。

その先に見えるは今日のゴール。

早足で向かうと街の入口に見覚えのある姿。

ミゲルだった。

彼もなかなか疲れてそうだったがこの街の予約が取れず10km先まで歩くらしい。

頑張れミゲル!また道の上で会おう!

12:00 Hornillos del Camino到着

21kmの道のりを休憩込みで5時間の旅だった。

今日のアルベルゲは予約しているので安心。

サクッとチェックイン。

  • 宿15ユーロ
  • 夕食13ユーロ
  • 朝食5ユーロ

合計1人33ユーロ(5,180円)。

ちとお高めだがこの宿はキッチンが無いから自炊不可。

レストランで食べても似たような金額だろうし、パエリアが出ると言うのでお願いした。

まだスペインに来てから食べていない。

朝食も昼用にパンとか余ったの持って行って良いと言ってくれたのでお願いする事にした。

この街に商店は無く、次の街は10km先なのでね。

4人部屋。

少ないに人数の部屋は当たりだが、後からチェックインして来た2人は超重量級の2人。

もし大イビキならこの狭い部屋ではかなりの困難が予想される。

神よ…!

1階にどこから来たのかピンを刺すポスターがあったので我々も刺しておいた。

やっぱりヨーロッパとアメリカが多かった。

入口にはフルの張り紙も貼られていた。

ナガタさん…!

とりあえず昼食。

持っていたサンドイッチを食べた。

コーヒーは無料で飲み放題。

ありがたい。

食後はシャワー。

温度が安定しなかったが比較的暖かいお湯が出てくれた。

洗濯は外に洗濯場と干場があった。

快晴なのですぐに全て乾いてくれた。

夕食は18時半からなので明日の宿を予約したり、積立NISAの再設定をした。

不正利用でクレカが再発行されたので再設定しないといけないのを忘れていたのだ(;´∀`)

途中でAzuが1人で散歩に行ったので僕も適当に何処か歩く事にした。

たまにはちょっとくらい別々に散歩しても良いだろう。

可愛らしい街を適当に歩いた。

石垣の奥に教会が見えて良い感じの道があった。

30分くらいウロウロして宿に戻る。

久しぶりの1人は何だかワクワクするし、寂しくも感じる。

こんな短時間だから別に良いけど完全に数日間も離れて1人旅ってのはもうできないかもしれないな。

んで夕食。

我々のテーブルにはコロンビア、フランス、イギリス、そして中国。

中国の彼はあまり喋らなかったのでちょっと気まずい雰囲気もありつつもイギリスの方とコロンビアの方とお話ししながらいただいた。

前菜はサラダ。

パンもサラダもお代わり可能。

メインはパエリア。

パエリアってサラサラのイメージだったけど割とふにゃってた。

でも美味しい。

デザートはチョコムース。

何故か2個くれた。

飲み物はもちろんワイン付き。

お腹いっぱいになったところで中国人の彼が喋り始めた。

てっきり英語が苦手なのかと思っていたが、我々よりも喋れていた。

中国ってのはやっぱり興味深いようでイギリスのおっちゃんがめちゃくちゃ質問していた。

僕も興味深くて気になっていたことを聞いてみた。

君は政府のことが好き?

気になる答えは、「中国の事は好きだけど、政府のことは…ごにょごにょ」って感じ。

ここは中国じゃ無いよ?

そう言ってみても彼は名言を避けていた。

なかなか統制が取れてるじゃ無いか中国政府。

話はどんどんエキサイティング。

トランプ派とハリス派で活発的に議論が始まったところでギブアップw

食後に部屋に戻るとすでに2人は寝始めていた。

邪魔しないようにリビングでブログを書いた。

今日はAzuも復活したし、多くの出会いがあってとても楽しい1日だった。

これぞカミーノだ。

道の上で再会を楽しみにしてピルグリム達は明日も歩く。

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明日は休息日。

ちょっとだけ歩く予定。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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