【世界一周250日目】2023.12.10 ナミビア ウィントフック
気温:18度〜26度
歩数:3,458歩
1ナミビアドル=9.74円
今日の予定
- 余ったナミビアドルの両替
- ケープタウンへバス移動
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目覚め
7時過ぎに目を覚まして朝食。
今日は15時半のバスで南アフリカにあるケープタウンに向かう。
それまでは溜まったブログでも書いて過ごそうと思っていた。
ただナミビアドルが1,050もある。
約8,000円。
いつもならこんなに余らせることは絶対に無いんだけど、ロードトリップ中にカードが使えるかわからない部分があったので念の為キャッシングした分がまるまる余ってしまったのだ。
結果的に全てカードで払うことができていた。
これを両替せねばならない。
いつもなら国境近くの街で両替商を探せばいいのだが、バスに乗ってしまったら休憩所にどれくらい立ち寄ってくれるかわからないし、調べてみてもそんな感じの情報は見当たらなかった。
しかもナミビアドルは通貨として弱いので南アフリカに行ったら両替はできないなんて情報も・・・・
これは意地でもウィントフック市内でやっておいた方が良さそうだ。
んで近くの両替所が無いかググってみるとたくさんの両替所がヒットした。
バス停の近くだし、荷物を預けたら行けばよさそうだ。
だが、ここで恐ろしい文字を目にした。
Sunday Close
そう、今日は日曜日。なんなら何かの祝日だった。
慌てて他の店舗をタップしてみる。
Sunday Close
まじか。
もうバスは予約しちゃっているので今日中になんとかしないと8,000円近くが紙切れになる。
ホストに相談するもとにかく空いてるところが無いか探してみるしか無い。と言うことだった。
そんな訳で急遽両替屋探しの旅に出ることになった。
ウィントフックは治安があまりよろしく無いし、色々と歩き回るには身軽の方が都合が良い。
Azuは宿に残ってもらいmosariが単独で両替ミッションを遂行することにした。
地獄の両替
ホストはインディペンデントアベニューという通りに両替所がたくさんあると言っていた。
歩いてよく行っていた「Wernhil」というショッピングモールの裏だった。
確かにたくさんあるようなので探すならこのエリアがよさそうだ。
通りまで駆け足で歩いていく。
日差しが強いのですぐに汗だくになった。
ウィントフックの銀行やATMの前に警備員が立っている(座っている)ことが多い。
彼らに聞いてみるが、
今日はクローズだ。明日来い。
誰もがそう言う。
こりゃ銀行は厳しそうだ。
ショッピングモールでもできると言う情報があったので、近くの小さなモールにも片っ端から入ってみた。
ウエスタンユニオンなどの両替所も見つかったが、休みだ・・・
警備員に聞きながら両替できるお店をあたる。
そうして一軒の営業中の両替所にたどり着いた。
やった!これでいけるぞ!
そう思ってナミビアドルから南アフリカランドに両替したい旨を伝えた。
すまない、南アフリカランドは取り扱ってないんだ
1,000ナミビアドル分を・・・
ってえええ!?
そんなことあるの?隣同士の国だから流通してるはずだろう?
なんなら南アフリカランドはそのままナミビアドルと同じ価値で使える。
だからナミビア内に流通しているはず。
でも逆はだめ。ナミビアドルを南アフリカで使うことはできない。
だから絶対に旅行者はここでナミビアドルを南アフリカランドに交換しているはずなのだ・・・
それなのに無いなんて。。。
せっかくオープンしていたのに悲しすぎる。
気を取り直して他のお店を探す。
すると一見家具屋なのだが、キャッシュトランスファーの文字が見えた。
カウンターに尋ねてみると、
うーん、今日はちょっと難しいわね。マネージャーがあそこにいるから尋ねてみて。
そうしてマネージャーに同様の相談をしてみた。
すると、
できるわよ。その代わり私に200ナミビアドルをちょうだい。
200ナミビアドルって約1,600円だぞ・・・
手数料で20%ってエグいよ(;´∀`)
足元を見られている。
貴重なお金だ。このまま両替するのは躊躇われた。
他を方法を探すよ。
そう言って家具屋を出た。
と、言ってもアテが無くなった。
たぶんこのままこの通りにいても見つからない気がした。
そこで「Wernhil」と言う何度か訪れたショッピングモールに行くことにした。
たぶんここらでは一番大きなモールだ。
小さなモールにもあったから大きなモールにも両替所があると思った。
急いでモールに移動して警備員に尋ねてみた。
1階にある両替所を案内してくれた。
駐車場に近く、今まで何度も前を通っていたところだった。
全然気づかなかったな。
しかも電光掲示板には南アフリカランドとはBuyもSellも1:1で表示されている。
これはいけそうだ。
mosariの番になったので南アフリカランドに両替して欲しい旨を伝える。
すまん、南アフリカランドは取り扱ってないんだ。
なんでやねええええええん!!!
もうこうなったら多少レートで損してもいいからUSドルかユーロに変えてもらうことにした。
ナミビアドルは弱い通貨だから米ドルには交換できない。
マイノリティカレンシー?とかそんなことを説明してくれた。
いよいよもって詰んできたぞ。
そもそも店がやっていない。
やっていても南アフリカランドは取り扱いが無いし、米ドルなどにすることもできない。
かと言って足元見てきたマネージャーに頼むのは嫌だ。
どうしようか困っていると兄ちゃんが
その辺の店に南アフリカランドが無いか尋ねてみな?
その辺って?
その辺だよ。ここはモールだからたくさんのお店がある。
まじかよ。
そんな手があるのか?
ようはケンタッキーとかスーパーに南アフリカランドがあったらナミビアドルに両替してくれって頼めってこと?
そんなこと可能なのか?
少なくとも日本人の感覚では不可能だ。
でもおっさんはできると言う。
恐る恐る隣のスーパーのタバコ売り場のお姉さんに聞いてみた。
あの、もし可能ならナミビアドルを南アフリカランドに交換してもらえませんか?南アフリカランド持ってますか?
は?何言ってるの?持ってないわよ。
で、ですよね(;´∀`)
何これ無理そうなんですけど。
でも確かに南アフリカランドはナミビアドルと同じ価値で使うことができる。
だからレジの中に南アフリカランドが紛れている可能性はあるのだ。
こうして地獄のお店巡りが始まった。
・・・
・・
・
だがやはりそう簡単にはいかなかった。
全くできる気がしない。
10件ほど尋ねてみたが一度もヒットしていない。
当然無いというような反応ばかりで冷たくあしらわれてしまう。
辛いが、このまま8,000円が無駄になるのも辛い。
2人の大事なお金だ。
折れそうになる心を奮い立たせて片っ端から尋ねていく。
何度断られたかわからない。
とある家具屋の前に来た。
そう言えば小さなモールでも家具屋に両替サービスがあったな。
足元見られたけど・・・
ここならばと思ってレジのカウンターに尋ねてみた。
うーん、ここではできないわ。$&#$%&#に聞いてみた?
ふぇ?ごめんなさい、なんて言ってるの?
お店の名前だろうか?ちと聞き取れず何度も聞き返してしまった。
すると・・・
仕方ないわね、私が連れて行ってあげるわ。着いてきなさい。
そう言って仕事場を離れてお店に案内してくれた。
この親切な女性はルーシー。
ここから彼女のおかげで事態が好転することになる。
そのお店に辿り着くと
ハイ、エミリー、調子はどう?南アフリカランドを探してるんだけど持ってないかしら?
そう言ってこちらの要望まで伝えてくれた。
残念ながらこのお店では無かったが、
こうやってどんどん聞いていくしか無いわね。
そう言って、次から次へと外貨を持っていそうなお店にどんどん入って行った。
ルーシーとは顔馴染みの店員もいて、好意的にレジを確認してくれている。
mosariが尋ねたときはレジを見ずに断られたことも多い。
でもルーシーがお願いすると中を確認してくれる店員さんがちらほら。
そして10件ほど回ったところで、
200ランドならあったわよ。
こうしてついに200ランド分交換することができた。
mosariが持っていたのは1050ナミビアドル。残りは850ナミビアドルだ。
そうしてルーシーと一緒に片っ端からお店を訪ねる。
もちろんmosariも頑張って訪ねる。
途中で「南アフリカランドを少し持っているが、何か注文しないとレジを開けることができない。」なんて言われることもあった。
そこで一番安いソフトクリーム(12ナミビアドル)を注文した。
ルーシーに食べるか聞いてみると喜んで受け取ってくれた。
ぺろぺろソフトクリームを舐めながら引き続きアフリカランドを探す。
たぶん40店舗は回っただろうか。
そうしてついに1,050ナミビアドル全てを南アフリカランドに交換することができた。
最後の最後は手持ちが248ナミビアドルで、レジにあったのが250ランド(200札と50札)だった。
2ナミビアドル足りないから、200ナミビアドル分だけ変えて、48ナミビアドルは諦めようと思った。
が、ルーシーが驚く行動に出た。
自分のポッケから足りない2ナミビアドルを出してくれたのだ・・・
いいのよ、いいのよ。
そう言って50ナミビアドルを店員に渡して、50ランド札を渡してくれた。
ルーシー・・・なんていい人なんだ。
仕事中にめっちゃ付き合ってもらったのに、少額とはいえ小銭も出してくれた。
おかげで8,000円が全く無駄にならずに両替することができた。
本当にありがとうルーシー。
お互いの電話番号を交換して何度もお礼を言ってお別れをした。
思ったより時間がめちゃめちゃかかったのでAzuが心配しているだろう。
モールで今日の夕飯のパンを買って走って宿まで戻った。
2時間半も両替に奔走していたみたいだ。
手には1,050南アフリカランド。
無事にミッション完了だ。
まさかお店のレジにあるお金を探して両替することになるとはな。
こんな経験初めてだよ。
この旅に出る前だったら絶対に怖くて尋ねられなかったか、そうそうに諦めてしまっていただろうな。
フィリピン留学で鍛えられたのもあるだろう。
とにかく無事にミッションをこなすことができてよかった。
帰ってきたら心配したAzuが出迎えてくれた。
心配したけど、その顔はやり遂げたってことだね。とりあえず昼ごはん作っちゃうね。
ラーメン!
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ウィントフックでお世話になっていた宿
ロードトリップから帰ってきて1泊だけお世話になった宿。
- 施設名:ParadiseGarden Backpackers
- 住所:5 Roentgen Street, ウィントフーク, ナミビア
- チェックイン時間: 10:00〜
- チェックアウト時間: 〜10:00
- 部屋タイプ:ドミトリー6人部屋
- エアコン:無し
- 1泊1人:500ナミビアドル(3,904円)
ロードトリップで利用したレンタカー屋や大きなモール、インターケープのバス停まで徒歩圏内なのでロードトリップの拠点としてはいい立地。
ただし、モールまで20分ほど歩かないと大きなスーパーが無く、宿の周りには何も無い。
周辺の治安はそこまで悪いようには見えず普通に歩けた。
宿はキッチンも広く綺麗でWIFIもサクサクだった。
必要な調理器具は一通りあった。
中庭などの共有スペースも広々。
ただし蚊が多い(;´∀`)
水回り
写真撮り忘れ・・・
トイレ兼シャワーが2つあり、お湯もしっかりと出た。
特に問題無く利用できた。
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部屋回り
部屋には2段ベッドが3個。
ファンも無いので少し暑いがなんとか。。。
リネン類は綺麗だった。
2段ベッドの上下を使わせてもらったが下段にしかコンセントが無いので上段の場合は延長コードが必須。
1個問題を挙げるとすれば蚊帳が無かったことだ。
夜はけっこう蚊が出るので虫除けは必須。
日本人にはカメレオンバックパッカーズなんかが人気だがあちらは結構高いのでこちらの宿を選んだ。
他に日本人はいなかったが蚊の問題以外は特に問題無く滞在できた。
インターケープでケープタウンへ
15時半のバスでケープタウンへ向かう。
評判の良いインターケープ社を利用。
というかそれしか方法が無かった。
しかしクリスマス前だからか800ランド(6,132円)程度の料金が2,100ランド(16,099円)もした。
ふざけんなあああ!
と思ったが他には飛行機しか方法が無かったので泣く泣く予約した。
高杉くん。
バスはインターケープ社のオフィス前から出発する。
乗る前にオフィス内でチェックインと荷物にタグを貼ってもらう必要がある。
これが結構並んだので1時間前に来ていると安心だろう。
我々も荷物のタグをつけてもらって、バスに荷物を預けた。
快適と評判なだけあって座席は広く、エアコン、電源付きだった。
残念ながらWIFIはネットワークは表示されるものの全く繋がらなかった。
2−2配列。
この辺りはトルコやイランの勝ち。
座席の前後幅は広め。
膝下にあるのはフットレスト。
拳1個分余裕あり。
そして最大の特徴はスリープライナーの名の如く、リクライニングが大きくできること。
なのだが、前の席が最大までリクライニングするとめっちゃ狭くなるw
急に圧迫感が増すので前の人次第で快適度が変わりそうだ。
バスは時間ぴったりにウィントフックを出発した。
到着予定は翌日の15時だ。
つまり21時間半の大移動だ(;´∀`)
20時間を超えるのはアルメニアからイランに行ったバスで経験済み。
今回もなんとかなるでしょう。
・・そう、思っていた時期が私にもありました。
とんでもない移動になるとはこの時は知る由もなかった。
バスは3時間置きにトイレ休憩を挟んでくれる親切設計。
車内にトイレもあるのでトイレ問題はこの路線に限っては心配無用だ。
18時45分、最初のトイレ休憩。
出発は19時15分と1回の休憩で30分も取ってくれる。
ガソスタだがショップが併設されているので飲み物や軽食は補充可能。
我々もハンバーガーなどを購入した。
トイレは有料で2ナミビアドル。
50アフリカランドで払おうとしたら、金額が多すぎると言ってタダで使わせてくれた。
ナミビアの人はなんだかんだ優しいんだよな。
でもそれとは別に貧困の問題を抱えている。
我々のようなバスが到着するとどこからとも無く子供達がやってきて、食べ物をせがむ。
お金では無く食べ物。
食べ物を分け与える黒人男性。
それを見た他の子供たちがダッシュで奥の方から向かってきていた。
とにかく子供の物乞いが多い。
こうして子供達は成長しても一生物乞いなのかもしれないな。と思った。
21時45分、2回目のトイレ休憩。
トイレは無料だったが、お店で売ってる軽食はあまり美味しそうではなかった。
1回目で買ったおいた方が良さそう。
22時15分に出発。
1時35分に3回目のトイレ休憩。
トイレは無料だった。
眠かったので店は覗かず。
そして2時にナミビアのボーダーに到着した。
バスから降りて出国手続きを行う。
なぜかAzuは職業を聞かれていた。
出国後は再びバスから降りたところに戻る。
真っ暗なのでバスの近くで待つ。
バスはライトを付けっぱなしなので正面だけは明るかったから。
でもしばらくするとバスのライトが消えてしまった。
暗い中30分ほど待っただろうか?
全員出国できてバスに乗るのを待っている。
バスの隣に1台の車がやってきた。
バスは後部にあるハッチを開け、やってきた車はボンネットを開けた。
そしてその間を太いケーブルで繋いだ。
・・・バッテリー上がってるじゃねええええかああああ!!
バスは我々が出国検査を受けている間おそらくずっとライトを付けっぱなしだった。
エンジンが着いていたかは定かでは無いが、ブースターケーブルで繋いでエンジンをかけようとしているところを見るとエンジンは切っていたんじゃ無いだろうか。
そのせいでバッテリーが上がってエンジンが掛からなくなってしまったのだ。
しっかりしてくれよドライバー。
そう思いながらエンジンをかけるのを見ていると、
突然バスのバッテリー周辺が火を吹いた。
あっ、終わった。
長い夜になりそうだった。
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリーを要チェック!
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
まさかのバッテリー上がり。
そしてブースターケーブルによるリペアも見事に失敗した。
そんなことあるの?
どうなるんだろうか。
深夜3時。国境で我々は立ち尽くしていた。
それでは!