カミーノ28日目 Today is beautiful day スペイン【世界一周519日目】

【世界一周519日目】2024.9.29 スペイン

残り257.4km

Astorga→Rabanal del Camino

歩行距離20.2km

気温:2度〜16度

歩数:29,251歩

1ユーロ=158.75円

mosari
膝に痛みを抱えながらの山越えの始まり始まり。

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早寝早起きと遅寝遅起き

5時半にアラームで目を覚ます。

顔を洗ってまずは朝食。

いつものやつ。

でもバナナが硬くて過去一美味しくなかった。

食べ始めて温かい飲み物を用意すればよかったなとプチ後悔。

コーヒーの粉を部屋に置いて来てしまったのだが地下1階に台所、2階に部屋と離れていて膝に違和感があるため階段を使いたくなかったのだ。

食べ終わったらパッキング。

部屋の外の廊下でやろうかと悩んだが、昨日ルームメイトの2人は22時半過ぎに戻って来てガサゴソしていたのでこちらも部屋の中でした。

お互い様お互い様。

パッキングが終わったら今日もバフやウルトラライトダウンを着込んでスタートだ!

今日は20.2kmの予定。

モデルルートだと5km先の次の街だけど、登りも始まるので少し余裕を持った工程にした。

膝も心配だしね!

さようならメセタ

7時に外に出る。

んで5秒でいきなりこれ。

雰囲気良すぎぃ!

気温はそこまで低く無いし風もない。

指がかじかむくらいには寒いけど…6度くらいだろうか?

モホンを頼りに暗い街を進む。

雰囲気良すぎぃ!

まだ眠っている通りを歩いているのは我々2人だけ。

本当に贅沢な時間だ。

しばらく街を進んで郊外に出たところで空がうっすら明るくなって来た。

振り返ると空が赤く燃えていた。

いつもより赤く見えて、綺麗にも見えたし、空襲でもあって街が燃えていたらあんな感じなのかな?なんて思ってしまうほどに赤く煌めいていた。

7:55 Murias de Rechivaldo到着

4.7km歩いて今日初めての街。

なんも無いのでサクッと通過。

街の外に出るとなんだか雰囲気が変わった。

奥には山が見えるし、木が沢山生えていて、土は赤くなった。

これはもうメセタ台地は終わったという事だろう。

そういえばメセタ台地では悩まされ続けたハエもほとんどいない。

こりゃ快適だ。

まーーっすぐ山の方に向かって伸びている道を歩く。

途中ふと振り返ると立派な朝日がお出迎え。

あったけぇ…

ドミトリーとかアルベルゲのような安宿の場合、シャワーやトイレは他のゲストと共用だ。

男女で分けられて無い事も多い。

そんなもんだから、

なんでパンツ一丁で出てくる男性っているの?見たくも無いんだけど。

Azuのごく当たり前の質問。

まぁ文化の違いでしか無いんだけどやっぱり女性は気になるよね…

他にもトイレの後に手を洗わないとかそういうのも文化の違いだ。

日本は目に見えない雑菌を恐れてるけど、多くの国で大事にしてるのは目に見える汚れっぽいよね。

なーんて、たわいの無い話をしながら歩くとすぐにまた次の街が見えた。

8:50 Santa Catalinade Somoza到着

歩き出して2時間ほど経ったので休憩する事にした。

カフェ コン レチェとティー。

かじかんだ指を温めた。

身体は暖かくできても指が問題なんよ…

今日の宿は予約不可の寄付制のアルベルゲを狙っている。

アプリだと12時半オープンとなっているのでまだ時間はあるがあまりゆっくりしていて埋まっても困る。

早めに出発。

街の中の道には大抵モホンが埋め込められてるけど、ここのは掘るタイプだった。

珍しい。

さぁ山に向かって歩きましょう。

明日はあの山を越えるんだ。

久しぶりで大変かもしれないがずっと平坦だったからね。

ちょっと楽しみでもある。

山の手前を緩やかに登りながら歩く。

はい!じゃあ小学校の思い出話いってみよー!

Azuから突然の提案。

そう、我々は小学校のクラスメイトなので同じ思い出を共有しているのだった。

小学校でAzuが骨折した時の話、僕が部活に打ち込んでいた話、そこから中学校の話などなど。

そんな話をしているとすぐに次の街が見えた。

10:05 El Ganso到着

さっき休憩したばかりだけど次がもう今日の目的地なのでここで昼飯休憩にした。

頼んだのは〜

トルティーヤとアクエリアスのオレンジ味。

4.5ユーロ(720円)。

これと一緒に持っていたいつものサンドイッチを食べて昼食に。

だいぶ暖かくなっていたので半袖になって歩き出す。

やっぱりここの教会にも先っちょにコウノトリの巣があった。

街を出ると今日最後の街を目指して緩やかな登りが始まった。

これでメセタ台地とは完全にお別れのはず。

半分寂しく、半分ワクワク。

軽快に歩いているのだが、

ああああああ!

あずが叫ぶ。

ハエェェェエ!!

凄まじい数のハエがAzuを襲っていた。

メセタ台地では大量にいたがここ最近は減って来ていた。

だがここに来てこれまでで最大の量だった。

こんな盛大なお別れはいらないのに(;´∀`)

ハエと戦いながら本格的な山登りが始まった。

久しぶりだねこういう景色。

途中で牛さんを見たりしながらテクテク。

登りが嫌いなAzuも全然文句を言わない。

強くなったなぁ。

懸念していた膝の痛みは正直ある。

が、まだ耐えられるレベル。

問題は明日の下りだけど、とりあえず今日も無事に目的地の街に着くことができた。

12:00 Rabanal del Camino到着

20.2kmの道のりを休憩込みで5時間の旅路だった。

さぁてアルベルゲは空いてるかなー?

今日は予約不可の36ベッドのアルベルゲを狙っている。

立派な教会をチラ見して目的のアルベルゲに到着。

12時半オープンに対して今は12時10分。

これなら大丈夫のはず。

待っている人は…

4人!!

今日も無事に宿にありつけるようだ。

でもオープンは12時半からじゃなくて13時からだった。

まだまだ時間があるので近くの商店にやって来た。

今日は日曜日だから空いてないはずなんだけど、何故かこの街の商店は営業しているのだ。

せっかく重い食材を昨日買って持ち運んできたのに(;´∀`)

商店では明日の朝昼用のサンドイッチ用のパンとハムとチーズ、そして暑いので炭酸水を買った。

本当は炭酸飲料にしたかったのだがAzuが「さっきカフェで甘いの(アクエリアス)飲んだでしょ!」と、認めてくれなかった。

2人で1本だから半分じゃん!」と、抗議したものの却下された。

毎日コラカオとか何かしら甘いの飲んでるでしょ。」と、バッサリ。

まぁ、確かに日本にいる時より砂糖を摂ってる量は確実に多いのでやめておいた。

アルベルゲの前に戻って来て炭酸水を飲みながら待つ。

まだまだ歩いている人が多い時間帯だが我々はもう今日の仕事は終わりだ。

余裕があって何より。

13時になったのでチェックイン。

今日のアルベルゲのオスピタレロはカナダから来た2人のボランティアだった。

ウェルカム レモン水を飲みながら順番を待つ。

ここは寄付制なので支払いは後で。

部屋に通されると2段ベッドが沢山。

好きなベッドを選んだらシャワー。

我々はシャンプーなどを1セットしか持ってないので交代で浴びている。

先に浴びたAzuが、

早くいって!めっちゃくちゃホカホカだから!

ここ2日連続ぬるシャワーだったからそれは嬉しい!

って言うか山の中なのにすごいな。

ワクワクしながら浴びるととても温かいお湯が安定して出てくれた。

少しじっくり浴びてしまったがその間に隣のブースは2人が浴び終わっていた。

外国の人って多分シャワーは浴びるだけで洗って無い気がするぞ…

続いて洗濯。

洗い場でゴシゴシと手洗いする。

日本にいたら絶対にやらないであろう作業。

これもカミーノならではと思うと楽しくもある。

歩いて、宿を探して、洗濯を手洗いして、シェアルームで眠る。

なんだか不思議な事してるよほんと。

なんと脱水機があったので使わせてもらってから美しい中庭に干した。

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Today is beautifula day

チェックインの手続き待ちをしている間に誰かが言った。

Today is beautiful day.

と。

あまり日本では「今日は美しい日だね」なんて表現はしないが外国の人は割と使う。

このアルベルゲは16時からティータイムがあるらしい。

時間になって中庭に行くとオスピタレロが紅茶と焼き菓子を用意してくれていた。

英語が苦手な我々は最初が1番緊張する。

空いていた席に座ってお茶をいただく。

周りではすごいスピードの英語があちこちで飛び交っている。

ここに割って入るのは我々には難しい。

だがそれでもこのカミーノ中は何とかなる事が多い。

誰かが必ず、

君たちはどこから来たんだい?

そう聞いてくれるのだ。

日本から来たよ。」そう言うと場の空気が一気に変わった。

日本だって!それはwonderfulだ!

僕はニンテンドーが大好きなんだ。マリオにゼルダりSwitchを持ってるんだり日本には本当に行きたいんだよ。

私は日本に行って歩くのがバケットリストの一つよ。

何で歩こうと思ったの?日本はとても遠いじゃ無い。

多くの人が日本に対して好意的に意見や質問をくれる。

そして僕らの拙い英語に耳を傾けてくれる。

本当にみんな優しいし、日本のイメージの良さがよくわかる。

僕は今年日本の熊野古道を歩いたんだよ。とても良い経験になった。そうだみんな聞いてくれよ。日本はゴミ箱が全然無いのにゴミが落ちていないんだよ。

なんだって?じゃあ食べ終わったリンゴの芯はどうしたらいいんだ?

なんて外国人らしい質問が出て来たのには笑ってしまった。

日本ではリンゴは歩きながら食べないんだよ。

そう言うとみんな不思議がっていた 笑

他にも、

日本の老夫婦が落ちてたタバコを拾ったんだ。そして袋に入れて持って帰っていたんだ。信じられないよ。

なんだって?アイルランドだったら拾ったタバコは火をつけて乞食するくらいしか無いぞ。

みんなで大笑い。

日本に来た事があるアメリカ人のアレックスが日本のエピソードを語るとみんな興味深く話を聞いていた。

暖かな日差しの中、美しい中庭で、異国の旅人に混ざって我々がお茶会を一緒に楽しむ。

それは本当に、

Today is beautiful day.

そう言わずにはいられない時間だった。

あまりに貴重な経験だ。

英語が堪能な人なら当たり前のことも、我々にとってはかけがえの無い時間なのだ。

日本でサラリーマンをしながらでは確実にあり得なかったシチュエーション。

世界は美しく、人は優しい。

それは愛だ。

これがカミーノだ。

お茶会が終わって洗濯物を取り込もうとした時にアレックスがいたので少しお話をした。

僕は91ヶ国訪れているけれど1番日本が好きかもしれない。街は清潔で、自然は美しく、人々は丁寧で、素晴らしい食事もある。

アレックスはとても嬉しそうに日本での経験を語ってくれた。

これは日本で彼に関わってくれた人たちのおかげだ。

ありがとう。

話をしていたら彼と一緒歩いているジーナもやって来た。

何の仕事をしているか聞かれたので僕はITエンジニア、Azuは助産師と答えた。

でも僕の仕事は忙しくて、Azuの仕事は素晴らしいけど(精神的に)ストレスフルだと言う話をしつつ、どれくらいの時間働いていたかを伝えた。

…クレイジーね。

だから僕らは仕事を辞めたんです。家族との時間が取れなかったから。今は一緒に歩けて幸せです。

素晴らしい。仕事が1番になってはダメよ。家族が1番でなきゃ。お金持ちになることを考えてはダメ。

はい、生きるのはシンプルで良いのだと。

その通りよ。

僕らの考え方に賛同してくれてとても嬉しかった。

そして、

カミーノハグだ!

そう言って2人はハグしてくれた。

あぁ、本当に今日は美しい日だな。

素晴らしいディナー

アレックスとジーナと別れたらキッチンへ。

夕食を作るつもりだったんだけど、

僕はこれからイタリアンパスタを作る。よかったらみんなで一緒に食べないか?

そう声をかけて来てくれたのはイタリア人のジョゼップとベルギー人のイザベラ。

2人は何年か前に別のカミーノの道で出会い、今回も一緒に歩いているカミーノ仲間だそう。

答えはもちろんYESだ。

パスタなら我々の持っているパプリカと玉ねぎが使えるはず。

そう思って必要かどうか聞いてみたら必要無いようだった。

これらの野菜は明日も持ち歩くことになったがせっかくのお誘いだからね。

ジョゼップは手際良くベーコンを切り、炒め始めた。

Azuも手伝うと言って炒めるのを交代。

しばらく炒めたらトマトソースを入れるタイミングで僕が混ぜ役に交代。

これを飲みなよ。

そう言って年配の方がワインをくれた。

赤ワインを片手にトマトソースを混ぜて作る。

まるで気分はシェフだった。

超大量のパスタを茹でていると、

ワイン持って来たわよ!

コーラも買って来たぞ!

続々と参加者たちがやって来た。

パスタを盛り付けて臨時のコミュニティディナーが始まった。

我々は端っこで…w

ジョゼップが作ってくれたのはアマトリチャーナだ。

トマトとベーコンのパスタ。

何人食べるかわからないけどみんなで食べようと2kgのパスタを作ってくれた。

すごいぜジョゼップ。

しかも僕らはただ手伝っただけなのに、

このパスタはイタリアと日本の合作だ。さぁ食べて!

と、我々の合作だと言ってくれた。

良い人すぎる…

パスタはとても美味しかった。

前に別のジョゼップがアラビアータを作ってくれた時もそうだったけど、とにかくトマトを煮込みまくるのがポイントのようだ。

途中でフランスの方もやって来て彼は大量リゾットを既に作り終えていた。

イタリアンパスタに加えて、フレンチリゾットが加わった。

これがまたガーリックが効いててとても美味しかった。

何度もお代わりして全て平らげた。

デザートには庭に生えていたリンゴを使ったシナモン焼き林檎まで。

めちゃくちゃ満足度の高いディナーだった。

楽しい食事の後は20人弱分の超大量の洗い物。

我々は手伝ったとはいえタダでいただいてしまった。

ここは率先してやらねば!

君たちは作っただろう、僕らに任せてくれ」と言ってくれる人もいたがそんな訳にもいかない。

とにかくひたすら洗い続ける。

僕が洗い、Azuが流し、1人が拭いて、1人が棚に戻す。

19時からミサがあったのでみんなそっちに行ってしまい、4人でひたすら片付けを行なっていた。

そんな中、棚に戻す役をやってくれたアイルランドニキが、

ヘイ!mosari!僕たちのことどう思う?めっちゃ良い掃除チームだと思わないか?

こんな事を言って来た。

こういう事軽く言える外国の人って素敵だよな。

みんな手伝えよ!」とかじゃなくて、「俺たち最高だよな!」みたいな言い方するんだもん。

とても良い気分で洗い物を終えた。

物事は全て言い方(考え方)次第だなと思った。

僕らはただでさえゆっくりペースなのに加えてレオンで2泊してしまったので仲間の大半は先に進んでしまった。

だが今日ここでまた多くの仲間たちに出会うことができた。

やっぱりモデルルートから外れた小さなアルベルゲの方が仲間ができやすいな。

きっと明日からまた何度もこの仲間たちと出会うのだろう。

道の上で。

Today is(was) beautiful day.

そう思わずにはいられないほど良い1日だった。

21時半に2度目のミサがあったが今度は眠気に勝てずスキップ。

ぐぅ。

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明日は山越え本番。

降りが始まるので膝がとても心配。

が、がんばります。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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