皆様こんにちは。
マイルを貯めている場合や、航空会社の上級会員を目指している場合、このフライトに乗ったらどれくらいマイル/FOP(PP)が貯まるんだろう?って気になる時ありますよね。
今日はそんな疑問をすっきり解決するために区間マイルの計算方法を紹介します。
これができるとマイルやFOP(以後ANAの場合はPPに置き換えてください)がどれくらい貯まるのか事前にわかるので計画的に目標を達成できるようになりますよ。
区間マイルとは
まずはこの区間マイルを知る必要があります。区間マイルとは空港Aから空港Bまでの距離を表します。日本人にとってマイル=航空会社のポイントのイメージが強いですが、本来マイルは距離を表す単位ですね。1マイルはざっくり1.6kmになります。
JALもANAもこの区間マイルを元に様々な係数を掛けてフライトで手に入るマイルやFOPを決定しているため、まずは区間マイルを知ることが大事です。
様々な係数については追って説明しますので、まずは区間マイルを知る方法を見てみましょう。
なお、区間マイルはIATA(国際航空運送協会)が定めているTPM(運賃計算に使用する区間距離)を元に設定されており、毎年見直しが入っています。なのでフライトする年で区間マイルが変わります。(と言ってもそこまで大きく変わることはないです)
日本発着の場合
この場合は非常に簡単です。
JALとANAがHPにまとめてくれているのでそれを見ればバッチリでしょう。
ANAの場合は中央の100%(区間基本マイル)を参照。
日本発着でない場合
海外の空港間のフライトや、日系の航空会社が就航していない都市へのフライトの場合、出発地と到着地の都市名を入力することで計算できるサイトがJALに用意されています。
こんなページが表示されるので1区間目の出発地と到着地にアルファベットで都市名を入力してください。
「tokyo」とか「london」とかですね。3桁の空港コードだと出てこないので注意。
最大9区間まで入力できるので都市間を巡るような旅程の総旅程距離を調べるときにも便利です。
都市名を入れたら右下にある「総旅程距離(TPMの合計)を調べる」を押してください。
片道でも往復でもどちらでもOK。
試しに香港からロンドンを見てみましょう。
区間マイルは片道5,965マイルということがわかりました。 簡単ですね。
獲得できるマイルの確認方法
区間マイルがわかったところで実際にフライトで手に入るマイル数を計算してみましょう。
基本的にマイルの計算方法はこんな感じです。
搭乗区間マイルは先程わかったので、残るは利用運賃のマイル積算率ですね。
これもまた面倒というかわかりにくくしている原因のひとつですね(;´∀`)
航空券には予約クラスと呼ばれるものが存在します。同じエコノミーやビジネスでも数種類に分かれて管理されているんですね。
予約クラスはアルファベット1文字で表されています。
確認方法はJALの場合、
運賃を選択すると右側の旅程エリアに選択した運賃の予約クラスが表示されます。
この場合は「V」ということがわかります。
ANAの場合、
同様に運賃を選択後に「事前座席指定・予約クラス」の欄で確認ができます。この場合は「Q」ですね。
ANAの場合は復路も選択しないと表示されないので注意。
既に予約済みという場合は「e-チケット」に記載されていることが多いのでチェック。
例えばJALの場合は・・・
赤枠で囲ったクラス/予約のところに記載がありますね。この場合は全て「U」ですね。
ANAは乗ったこと無いんでわかりませんw
でもこんな感じで書いてあることでしょう。
ツアーの場合は書いてないことが多いので、旅行代理店に問い合わせしてみるとわかることがあります。(航空会社未定とかの格安ツアーは航空券が決定してからじゃないとわからないです)
これで予約クラスがわかりましたね。
この予約クラスに応じたマイル積算率を導き出します。
こちらはJALの場合
座席クラス | 予約クラス | マイル積算率 |
ファースト | F/A | 150% |
ビジネス | J/C/D/X | 125% |
ビジネス | I | 70% |
プレエコ | W/E※ | 100% |
エコノミー | Y/B | 100% |
エコノミー | H/K/M | 70% |
エコノミー | L/V/S/O/G/R | 50% |
エコノミー | Q/N※ | 30% |
※EとNはパッケージツアーの場合50%
先程のJALの検索結果で表示されていたクラスは「V」でしたね。上記の表に照らし合わせるとマイル積算率は50%ですね。
例えば東京-シンガポール間の区間マイルは3,312ですので、マイル積算率と掛け合わせると、 区間マイル3,312×マイル積算率0.5=1,656マイル となり、片道で1,656マイル獲得できます。
ANAの場合
座席クラス | 予約クラス | マイル積算率 |
ファースト | F/A | 150% |
ビジネス | J | 150% |
ビジネス | C/D/Z | 125% |
ビジネス | P | 70% |
プレエコ | G/E | 100% |
プレエコ | N | 70% |
エコノミー | Y/B/M | 100% |
エコノミー | U/H/Q | 70% |
エコノミー | V/W/S/T | 50% |
エコノミー | L/K | 30% |
となっております。計算方法はJALと一緒です。
めんどくさいですね、はい。
ちゃんとJALもANAも簡単に計算できるシュミレーターが用意されています。
JALマイレージバンク> マイル数(Pontaポイント)をしらべよう!
上記のサイトにアクセスして出発地、到着地を選択し、自社提携のクレジットカードの有無や、上級会員ステータスなど必要事項を選択すれば簡単に獲得マイルとFOPが計算されます。
FOPの計算方法
FOPに関しては区間マイルとマイル積算率に加えて、FOP換算率(ANAは路線倍率)を掛ける必要があります。
路線 | 換算率(倍率) |
国内線 | 2倍 |
日本発着のJAL/ANA便の アジア路線 オセアニア路線 |
1.5倍 |
その他国際線 | 1倍 |
この換算率(倍率)のおかげでFOPに関しては国内を含むアジア、オセアニア路線の方が稼ぎやすくなっています。
また、JALもANAも特定の対象運賃だと400(または200)FOPが搭乗ボーナスとしてもらえます。
ボーナスポイントの対象運賃はこちらをどうぞ。
だんだん複雑になってきましたね。
ただ、この辺のボーナスポイントや換算率(倍率)もシミュレーションだと自動で計算してくれるのでご安心を。
実際のところJALとANA便を使う限りはシミュレーションが全部計算してくれるので難しいことは考えなくて大丈夫です。
JALマイレージバンク> マイル数(Pontaポイント)をしらべよう!
JALの場合はコードシェア便の場合もボーナスの対象です。
コードシェア便とは他社の運行であるが、JAL便名が付いているフライトのことです。上記の画像はアメリカン航空による運行ですが、JAL便名が付いているのでボーナスポイントの対象となります。
ANAの場合は運行がANAじゃないと付かなかったと思います。JALの方が貯めやすいようになっています。
他社便の場合
JALの場合はワンワールドアライアンスに加盟している航空会社とJALが独自に提携している会社のフライトでJALのマイルとFOPを貯めることができます。
- アメリカン航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイパシフィック航空
- フィンエアー
- イベリア航空
- LATAM航空
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空
- ロイヤル・ヨルダン航空
- S7航空
- スリランカ航空
- エールフランス航空
- アラスカ航空
- エミレーツ
- ハワイアン航空
- 大韓航空
- 中国東方航空
- バンコクエアウェイズ
- Jet Star
青字はワンワールド加盟航空会社で、赤字はJALが独自に提携している航空会社になります。
ANAの場合も同様にスターアライアンスに加盟している航空会社とANAが独自に提携している会社のフライトでANAのマイルとPPを貯めることができます。
- アドリア虚空
- エーゲ航空
- エアカナダ
- 中国国際航空
- エアインディア
- ニュージーランド航空
- アシアナ航空
- オーストリア航空
- アビアンカ航空
- アビアンカ・ブラジル航空
- ブリュッセル航空
- コパ航空
- クロアチア航空
- エジプト航空
- エチオピア航空
- エバー航空
- LOTポーランド航空
- ルフトハンザ ドイツ航空
- スカンジナビア航空
- シンセン航空
- シンガポール航空
- 南アフリカ航空
- スイスインターナショナルエアラインズ
- TAPポルトガル航空
- タイ国際航空
- ターキッシュエアラインズ
- ユナイテッド航空
- 吉祥航空
- エア・ドロミティ
- マカオ航空
- エティハド航空
- ユーロウイングス
- ガルーダ・インドネシア航空
- ジャーマンウイングス
- ジェットエアウェイズ
- オリンピック航空
- フィリピン航空
- ヴァージンアトランティック航空
- ベトナム航空
- アリタリア航空
青字はスターアライアンス加盟航空会社で、赤字はANAが独自に提携している航空会社。
ANAのマイル積算可能航空会社多すぎぃ!うらやまー!
ここで注意なのが他社便の場合、運行会社と予約クラスによってマイル積算率が変わるので注意。
どういう事かというと、例えばJALの上級会員を目指すJGC修行で人気なマレーシア航空の例ですと、
こんな感じになっています。
JALの積算表と比べると、
座席クラス | JAL | マレーシア | 積算率 |
ファースト | F/A | F/A/P | 150% |
ビジネス | J | – | 150% |
ビジネス | C/D/Z | J/C/D/Z | 125% |
ビジネス | P | – | 70% |
プレエコ | G/E | – | 100% |
プレエコ | N | – | 70% |
エコノミー | Y/B/M | Y/B/H | 100% |
エコノミー | U/H/Q | – | 70% |
エコノミー | V/W/S/T | K/M | 50% |
エコノミー | Q/N | – | 30% |
エコノミー | – | L/V/S | 25% |
はい、若干異なる部分がありますね。
青字は同じ予約クラスでもマレーシア航空の方が積算率が高いもの、赤字は逆で積算率が低いものになります。同じ予約クラスでも積算率が異なることがわかりますね。
これは航空会社毎に変わるので、同じワンワールドのマレーシア航空とカタール航空でも異なるので予約前に必ず調べる癖をつけましょう。記載が無い予約クラスもありますがその場合は積算率0%とになりますので注意。乗ってもマイルやFOPが付きません。
JALとANAの他社便での積算率はこちらのページから確認可能です。
他社便の場合、区間マイルとマイル積算率を掛ければマイルとFOPがわかります。
他社便の場合、ボーナスポイントやFOP換算率(路線倍率)の影響も基本的に無いので、獲得マイルとFOPは同数になります。
計算してみよう
例としてマレーシア航空で成田からクアラルンプールを経由してオークランドまで飛んだとすると、計算方法はこのようになります。
条件はこんな感じ。
- コードシェア便ではないMH便
- 予約クラスはD
- JALにマイルを積算
東京-クアラルンプール間は日本発着路線なので、こちらの表から探すか、
シミュレーションで計算することができます。(参考にANAのリンクも貼っていますが今回の例ではJAL側を使ってくださいね。)
JALマイレージバンク> マイル数(Pontaポイント)をしらべよう!
今回はシミュレーションで計算してみましょう。
予約クラスはDなのでマイル積算率は125%になります。
赤い矢印が示す
- 出発都市
- 到着エリア
- 到着都市
- 利用運賃
を選択していきます。
青く囲った部分はJAL便のときに記入するものになるので、今回のような他社便のフライトの場合は無視して構いません。なので利用運賃の部分は積算率(今回の場合は125%)の部分だけ見てビジネスクラス運賃1を選択してください。
入力して「検索する」を押すと計算結果が表示されます。
計算結果はフライトマイルが4,173と出てきましたね。
青枠で囲った部分がFOPと表示されていますが、これはあくまでJAL便に乗った時のボーナスが反映されてしまうので、他社便に乗った場合は無視してください。
他社便の場合は基本的にフライトマイル=FOPになるので。
フライトマイル、FOPともに片道4,173手に入ることになります。
続いてクアラルンプールからオークランドまでの計算になります。これは日本発着ではないので、区間マイル計算機を使いましょう。
出発地に「Kuala Lumpur」、到着地に「Auckland」をセットして計算すると、区間マイルが片道5,421マイルということがわかりました。
ここに積算率125%を掛ける必要があるので忘れないでくださいね。
5,421(区間マイル)×1.25(積算率)=6,776(マイル/FOP)
になります。
片道なのでそれぞれを足し合わせて2倍すると往復での獲得数がわかりますね。
(4,173+6,776)×2=21,898
ですね。
慣れたら計算機に一気に全旅程ぶち込むと早いです。
こんな感じで入力すればOKです。
区間マイルの総計が17,518マイルなので125%すると、21,898マイル/FOPになります。
簡単ですね。
あくまで簡易的な計算になるので実際付与されるFOPは数ポイント誤差が出る可能性があるので注意してください。
まとめ
一見複雑そうなマイルとFOPの計算方法ですが、慣れると簡単です。
せっかく安いチケットが見つかったとしてもマイルとFOPが付かなければ結果損している可能性もあります。
1マイルあたりの価値はエコノミーで2円程度、ビジネスクラスだと4〜5円程度になります。
現金支出を減らして安いフライトにするか、マイルを貯めるために予約クラスが上の高いフライトにするか、など計算してみてください。
先月嫁が行ったドバイでもエミレーツ航空から買ったほうが2万円程度安かったですが、JALにマイル積算されない予約クラスでしたので、JALのHPからコードシェア便で予約しています。
結果2万円ほど高く付きましたが、
往復で12,344マイル積算されました。
我が家は溜まったマイルはビジネスクラスの特典航空券に変えており毎回5円に近い金額で使えています。
20,000円の現金で61,720円相当の航空券に化けているわけですね。
こんな感じでちゃんと計算するとどっちがお得かわかりますから是非とも使いこなしましょう。
それでは!
mosariさん、こんにちは~
今回のOKA-SINのeチケット、
羽田ー那覇間がY
羽田ーシンガポール間がE
ってのを見てニヤニヤしてます(笑)
18000マイルでビジネスクラスにアップグレードですよね~、迷いますねぇ。今調べてみたら、同じスペシャルセイバーで48000円の差額でした。
ヤバし!どこかにマイル3回分と比較し始めた自分がいます(笑)
ポン太郎様
こんばんはー。
ステータス持ちは3,000マイルのキャッシュバックがあるので実質15,000マイルですぜ兄貴。
https://www.jal.co.jp/121campaign/ug_mileback19/
どこかにマイルか、誕生日にビジネスクラスか、、、!
mosariさん、こんにちは~
迷いに迷って、ついさっき18000マイル使っておきました(笑)
おとといは残座席4で、昨日はキャンセル待ちになっていて、あいやー!!って思ってたところ…今日覗いたら残座席5になってて、ポチっとな。
でも座席指定するときにまだまだ20席以上あいてるように見えたのは気のせいではないハズ(。>д<)
ともあれ誕生日に上空お一人様で祝杯あげられるので、しっかりやっときます~(〃ω〃)
あとは…通信手段確保。グローバルWi-fiさんに頼ることとします(^-^)
ポン太郎様
こんばんはー。
おぉー!誕生日ビジネスおめでとうございます!
どうもアップグレード対象の座席は、ビジネスの特典航空券枠と共通っぽいんですよね。なので特典航空券が埋まると、アップグレード席も減るし、特典航空券側でキャンセルが出ると増えたりするみたいです。
楽しみですね!