カミーノ32日目 ついに最後のガリシア州へ スペイン【世界一周523日目】

【世界一周523日目】2024.10.3 スペイン

残り171.0km

Trabadelo→O Cebreiro

歩行距離18.2km

気温:14度〜21度

歩数:27,469歩

1ユーロ=161.80円

mosari
今日は登り!雨よ降らないで!

スポンサードリンク

最悪な朝

5時半に起きる。

まだ誰も起きていなさそうなので静かに朝食を持って2階へ。

窓からは教会(の裏側)が見えた。

まだ街は寝静まっている。

Azuも後からやって来たので朝食。

昨日商店で買ったバナナ(死にかけ)と、昨日の昼食で食べなかったサンドイッチと甘いパン。

暖かい飲み物が欲しかったがキッチンが朝は閉まっているし、そもそもコンロも電子レンジも壊れていたので難しい。

仕方無いのでボトルの水を飲む。

って、なんじゃこりゃああああ!

ボトルの中に何かがフワフワ浮いている。

よく見るとボトルの底に砂のようなものが大量に沈澱していた。

えぇ…昨日から気づかずいっぱい飲んでるんですけど…

泊まっているアルベルゲの水は飲めないと言われたので別のアルベルゲとレストランで水を入れてもらっていたんだけど、そのどっちか、もしくは両方か…

お腹壊しませんように…

朝からとんだアクシデントだったが、食べて下に戻ると何人か起きていた。

いや、1人以外は起きていた。

こうなると部屋の電気を付けられると効率が良いのだけどなぁ、と、思っていたら別の誰かが寝ている人に声をかけて電気を付けてくれた。

ベッドに干していた洗濯物を閉まって…

って、なんじゃこりやぁああああ

まぁ昨日の時点でわかってたんだけど全く乾いてない。

洗い立てかな?

さすが湿度100%。

最後に歯を磨いてトイレに…

ってなんじゃこりゃああああああ

トイレの中に大量のアレとペーパー。

そういえば朝から水が出ないと思っていたけどそりゃトイレもか。

地獄のようなトイレだった。

やっぱり山の中ってのは断水やらなんやらで大変なのだな。

でもよく起こるならちゃんとアナウンスしないと地獄のようなトイレができちゃうよ。

トイレならバケツで水汲んで便器にぶち込めば流れるからね。(南米はたまにこのスタイルがあった)

朝から視覚的にも匂い的にも気分的にもカミーノ始まって以来最悪の出発になった。

出会いのカミーノ

朝7時にアルベルゲを出発。

寒くはないがテンションはイマイチ。

昨日からアルベルゲでのちょっとした不満というか出来事が積み重なってなんだか気分は晴れない。

ただし靴がびしょ濡れなのは避けられた。

どうやら新聞紙を詰める作戦が功を奏したようだ。

そういう意味では新聞紙をくれたあのアルベルゲにも感謝せねば。

街を出ると車道沿いの道を進むことになった。

そこまで寒くはないが吐く息は白い。

写真を撮ってみたら少し虹っぽいのが写っていた。

周りにヘッドライトの明かりは見えず2人で歩く。

車は時折り走ってくるので怖い感じはあまりせず。

しばらく歩くと大きなホテルとガソスタが合体したような施設が見えた。

食べ物が何も無いので併設されていた売店に入ってみたら車のパーツが主体でスナックくらいしか売っていなかった。

そろそろ水も欲しい。

ホテルの中に入ってお願いしてみることにした。

中にはカフェがあったので忙しそうだったが水をお願いすると、快くボトルを満タンにしてくれた。

まだ真っ暗の中多くの車が止まって休憩しているようだった。

幹線道路沿いのパーキングエリアのような位置付けのスポットなのだろう。

大型のトラックも何台も見かけた。

スポンサードリンク

8:00 La Portela de Valcarce到着

歩き始めて1時間で今日初めての街に到着。

街の入口には巡礼者をモチーフした像があった。

我々も頑張ります、はい。

街を抜けて再び歩き始める。

8:15 Ambasmestas到着

1kmしか離れてないのでサクッと次の街。

何も無い。

サッと通過。

8:25 Vega de Valcarce到着

歩き出して1時間半。

街の入口で太陽がもうすぐ顔を出し始めようとしていた。

まだ元気ではあるけど食料が何も無い。

山を越えるのでこの後は小さな村が続くかもしれない。

物が限られている可能性もあるのでカフェでサンドイッチくらい買っておくことにした。

街の入口でカフェを見かけたけどもう少しだけ進んでみるとパンデリアの文字。

どうせパンを買うならパン屋の方が良いと思い店を覗いてみる。

ショーケースの中にはケーキのようなものが見えた。

うーん、なんだか微妙か?

と、思っていたら店の中のテーブルから手を振る人物が目に入って思わず笑ってしまった。

あ!マールティン!ブリジット!!

ドイツ人カップルの2人に再会!!

レオンの少し手前で別れたのち、僕らはレオンで2泊したのでもう会えないかと思っていたのでまさかの再会だった。

それならばとパン屋に入って一緒に休憩することにした。

と、言ってもまだお腹は減ってなかったのでジュースを飲んだ。

2ユーロ(320円)ずつ。

彼らは今日はゆっくりdayらしく10kmちょっとにするみたいだった。

彼らからサンティアゴやその先の情報なんかを教えてもらった。

少し話をしたら彼らは先に出発。

きっとまた会えるだろう。

僕らも出発しようかと思ったところで、

あ、サンドイッチ頼もうよ。

そういえば食料を探しているんだった。

そんな訳でベジタブルパイとサンドイッチを2個、バナナを2本買っておいた。

少しの休憩のつもりが1時間も経っていた。

休みすぎた(;´∀`)

気を取り直して再び歩き出す。

のどかな風景が続いた。

この街からずっと素敵な街が続いていて、この辺りで1泊すればよかったと思ってしまった。

10:00 Ruitelán到着

この街の入口でAzuが何かに気づいた。

まさかの…!

視線の先には1人の男性が立ち止まっていた。

もしかして、

10日目に出会ってからほぼ毎日会っていたフランスおじだった。

でもここ3日くらい見かけて無かったので離れてしまったのかと思っていたが、無事に再会した 笑

彼は英語が全く喋れない。

僕らもフランス語は喋れない。

毎日会う度にボディランゲージでコミュニケーションを取っている。

こりゃサンティアゴに到着する日は同じかな。

街の途中でマフィンを売ってる露店があったので甘いものまで購入。

2個で3.2ユーロ(515円)となかなか高かった。

でもこれで今日の昼食と、明日の朝飯までは手に入った。

キッチンも飯屋も無くても大丈夫だぞ。(でも結果的に飲食する場所には困らなかった)

10:25 Las Herrerías到着

この街もとても可愛らしい街だった。

カランカランと平和な鐘(カウベル)が鳴り響いていた。

街には小さな川も流れていて緑と水の豊かな街。

車もたまに通っていて人の気配がしっかり感じられる平和な街だった。

ほんとここに泊まりたい…!

街の出口から少し進んだところで巡礼者のオブジェがあった。

そちらが向いてるのは川沿いの道。

うっすら黄色の矢印もそっちを示している。

だけどなんか怪しい。

次の街はここよりも標高が高くなるはずなのに川沿いに進んでは標高が下がるだろう。

悩んで道なりの登り坂を選んだ。

今日はここから登りdayだ。

Azu頑張ります!

何度も立ち止まって休憩するAzu。

でも不満も文句も言わない。

ひたすら1歩、また1歩と歩みを進める。

途中で歩行者は左の未舗装路、自転車は引き継ぎ舗装路に別れるポイントがあった。

こうやってわかりやすく書いてくれると助かる。

さっきのわかりにくい場所にも正しい矢印をぜひ追加してもらいたい。

森の中を登る。

曇りだからそこまで暑くは無いんだけど、Azuは大汗。

もう少しで滴り落ちそうなくらい。

が、がんばれ(;´∀`)

1時間ほどの登りを終えてとうとう次の街にやって来た。

11:30 La Faba到着

街の入口のカフェのテラス席ではフランスおじとマールティンたち3人が座っていた。

マールティンたちはビールを、フランスおじはクロワッサンをナイフとフォークで食べていた。

この3人のコラボはズルい。

平和すぎる絵面だった。

混ざりたいと思いつつ、我々はもう食料を持っているし、暑いので温かい飲み物もいらない。

水は水道がたくさんある。

少し悩んで街の途中にあったベンチに座って食べることにした。

ベジタブルパイとオムレツサンドイッチだ。

もらった時はホカホカだったけど、流石に冷めてしまっていたが、味がとんでもなく美味しかった。

ベジタブルパイはサックサク、いや、ザックザク。

具も幾つかの野菜が入っていてめちゃくちゃ美味しい。

思わず、

スペインやればできるじゃん!!

と、叫んでしまった。

あまりに美味しい。

サンドイッチも顔くらい大きい。

中にはスペインオムレツがぎっしり挟まっていた。

パンは美味しいし、オムレツも中にネギ?のようなものも入っていて本当に良いランチだった。

ほんと、美味しい、どうしてスタンプもらい忘れちゃったんだぁ〜。

と、Azuはスタンプをもらい忘れたことをひたすら後悔していた。

道中買ったパウンドケーキも食べた。

かなり腹が膨れて大満足。

途中で移動スーパー見たいならトラックがやって来た。

高齢の住民でもこうして山の上で何かしら買い物ができるようになっていた。

おばあちゃんはリンゴとヨーグルト、そして鶏肉を買っていたようだ。

このトラックが去ったらすぐに別のトラック。

こっちはパン屋さんのトラックだった。

このベンチは巡礼路上にあるので多くの人が通る。

さっきの道はキツかったな!

良い巡礼を!

雨が降らないで嬉しいわね!

多くのピルグリムたちが声をかけてくれる。

たった一言だけど元気をもらえるのだ。

カフェで休憩していたフランスおじとマールティン達も通って行った。

仲良しドイツ人カップル。

笑顔が素敵な2人組でマイペースでカミーノを楽しんでいる。

ほんと素敵なカップル。

彼らもこのカミーノを始めとして世界一周が待っている。

この出会いに感謝だ。

食事を終えたら我々も残り5km弱の道を頑張るのみだ。

出発しようとしたところで2日前に話をしたスペイン人カップルのイサとアマンディオとも再開した。

彼らは今日どこに泊まるか決めていない。

身体と相談しながらその日泊まる宿を決めてるのよ。

そんなカミーノもとても素敵だ。

でも我々は体力が無いからね。

満員で次の街に行かなければならなくなった時は辛いのでその日泊まる街は決めて出発している。

予約が必要そうな場合は予約している。

今日は100ベッドあるアルベルゲを狙っているので予約はしていない。

ここからも少しずつ登っていく。

振り返ると今日超えて来たであろう山々が見えた。

あのずっと向こうに見える山を超えて来たと思うとほんと人間やればできるもんだなぁ。

前には膝にテーピングをグルグル巻きにしてゆっくり登っているお婆ちゃんがいた。

抜く時に、

あなたならできますよ!

と応援してみた。

もちろんよ!

自信満々にそう返って来た。

みんな前向きだ。

辛い時があっても自分ならできるとひたすらに歩き続ける。

カミーノはこうしたポジティブなエネルギーで満ちている。

だから多くの人が集まるのだろうな。

この道には馬のう⚪︎こが大量に落ちている。

なんでかなーと思ったら前からまさにその馬がやって来た。

馬使いの人に良い子について行っていた。

街から街へ移動してくれるタクシーみたいなものかも。

馬の次にやって来たのは牛。

こちらは誰も先導せずに牛だけで山を降っていた。

他にも大きなトラクターが通ったり賑やかな道だった。

スポンサードリンク

12:45 Laguna de Castilla到着

この街はとても賑やかだった。

馬も牛も犬も猫もたくさん見かける。

動物好きにはたまらない街だった。

この街に泊まりたいと思っていたら、

マイ!フレンズ!

カフェのテラス席でカナダ人のクリスが1杯やっていた。

リラックスした格好。

まさか、

この街に泊まるの?

そうだ。今日の仕事はもう終わりだー!

昨日聞いた時は僕らと同じもう1個先の街のはずが、この街の魅力にやられたようだ。

我々は明日のことも考えると今日のうちにもう1個進んでおきたい。

ぐっと我慢して先に進む。

ほんと今日は素敵な街のオンパレードだな。

惜しいけど先に進もう。

幸い雨は降らずに曇りで耐えてくれている。

この街を出ると人だかりがあった。

記念撮影している場所にはこれがあった。

そう、ついに最後の州であるガリシア州に入ったのだった。

ナバラ、リオハ、カスティーリャ イ レオンと抜けてとうとうガリシア州だ。

ここからは割とツーリスティックになると聞いている。

悠々自適なカミーノはもう終わりかもな。

なんて思いながら通過。

山道をしばらく進むと小雨が降って来た。

幸い強くならなかったのでそのまま歩き続け、今日の目的地が見えて来た。

道中Azuはずっとさっき食べたパイの美味しさか忘れられず「スタンプもらっておけばよかったぁーーー!!」と、後悔していた。

ガリシア州は雨が多いそうなのでこれからは大変な日が出てくるかもなぁ。

13:25 O Cebreiro到着

んん?

なんだいこの素敵な街は。

なんか巡礼者じゃない観光客もたくさんいるぞ。

雨に濡れた石造りの街。

素敵すぎる。

教会は霧に包まれていて幻想的。

バイオハザードに出てくる感じのやつ。

今日のアルベルゲはAlbergue Municipal de O Cebreiroという公営のとこ。

1人10ユーロ(1,600円)。

カード可。

大部屋にベッドがたくさんタイプ。

にしてもなんだか寒い。

シャワーシャワー。

まずはAzuが浴びる。

どうやら男女別だけど、ドアが無いので他の利用者から丸見えらしい。

なるほど。

もう少し湯量が多いと嬉しかったがこの山の中でしっかりとお湯が出るのはありがたい。

シャワーヘッドが固定されてるので背中を流す時に振り向かないといけないのだがその時におじさんケツが見えた気がする。

メガネをしていないので良かった。

そして問題は洗濯だ。

昨日洗った洗濯物は1mmも乾いていない。

今日も曇りかこの後雨が降ってくるらしい。

今日も乾かないのは明白だ。

そんな訳で洗濯スペースをチェック。

洗濯機と乾燥機が2台ずつ置いてあった。

手洗いの洗濯場もあるので、手洗い後に乾かなかった衣類も含めて乾燥機にかけることにした。

洗濯と乾燥はセット?

まずは手洗いをサクッと終わらせる。

マシーンの状況をチェック。

洗濯機1:使用中

洗濯機2:使用中

乾燥機1:未使用

乾燥機2:未使用

うん、乾燥機だけなら使えるでは無いか。

そう思っていたら洗濯機1が終了。

そのまま韓国マダムが乾燥機に入れ替えてスタート。

おっと。

まぁもう1箇所乾燥機は空いてるから使おうと…

あなた、私の洗濯機は後15分で終わるわ。そうしたら乾燥機を使うからダメよ。

いや、そりゃそうなんだろうけど、乾燥機は今は空いてるんだから使っても良く無い?

え?ダメ?

初めて使うからイマイチお作法がわからんのだよな。

とにかくこの女性は乾燥機を自分が待っていると言い張っている。

そして困ったことに、

各洗濯機にはそれぞれ待っている人が1人ずついたということ。

当然乾燥機もセットで使うと言っている。

なので我々は乾燥機だけ使えれば良いのだが、洗濯機待ちの1人が終わるまで使えないようだった。

乾燥機1が今さっき回り始めたので45分間。

もう1人待っているのでさらに45分間。

我々が使えるのは90分後だった…

しかも場所を離れたら他の人に並ばれてしまう可能性もあるので90分間狭い洗濯エリアにいないといけなくなってしまった(;´∀`)

待ってる間次から次へと洗濯機を使いたいという人がやって来ては並んでいると言うと去って行った。

こりゃますます離れられないな…

ひたすら待ち続けてようやく我々の番になった。

3ユーロを投入してスイッチオン。

せっかく早めに着いたのにすっごく損した気分(;´∀`)

雨の日はほんと困る…

45分後に戻って回収。

あったかホワホワでAzuは衣類を抱きしめたままぬくぬくしていた。

続いては夕食。

宿にチェックインする前に近くのレストランにシエスタが無いことは確認済み。

安心して向かう。

ほんと雰囲気が良い街だ。

街からの景色も良い。

レストランではセットメニューをオーダー。

まずはプリメロ(前菜)。

Azuはサラダ、僕はスープをチョイス。

メイン。

Azuはチョリソーとパプリカを串に刺して焼き鳥みたいな感じのやつ。

僕はビーフステーキだ。

最後にデザート。

Azuはアイスケーキ、僕はサンティアゴケーキ。

料理はどれも美味しかった。

1人16ユーロ(2,560円)とちょっと高めだけどガリシア州はキッチンが無いところが多いそうなので仕方ない。(でも後で知ったがこの宿にはキッチンがあった)

腹も満たされて元気になったら宿に戻る。

共有エリアでお茶とコーヒーを淹れてリラックス。

Azuは絶対に宿難民になりたく無いと宿の予約をしてくれた。

22時になったらベッドへ。

今日も多くの仲間たちと再会しながらの旅路だった。

ほんとカミーノってのは楽しいな。

ガリシア州に入ったのでこのまま駆け抜けたい。

■Instagramはこちら

フォローするとAzuとmosariが喜びます。

ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。

ストーリー欄を要チェック!

フォローといいね、コメントお気軽に。

https://instagram.com/jgclife.globe_trotting

今日は登りの日、明日は下りの日。

なんだか寒気がする気がするのが心配ですが、引き続きがんばるぞい。

それでは!



スポンサーリンク

この記事が気に入ったらシェアいただけると嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

旅のInstagramはこちら!フォローすると喜びます。
ブログでは伝わらない雰囲気などストーリーを要チェック!

jgclife.globe_trotting