カミーノ7日目 今日は日曜日なのでベンディングディナー スペイン【世界一周498日目】

【世界一周498日目】2024.9.8 スペイン

残り654.7km

Estella→Los Arcos

歩行距離21.3km

気温:11度〜21度

歩数:32,447歩

1ユーロ=157.74円

mosari
スペインの日曜日はほとんどのお店が閉まるのでついに我々もベンディングディナー。

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寄付制って難しい

アルベルゲのベッドには掛け布団のようなものは含まれていない。

我々は寝袋をかけて寝ている。

が、夜中にかけていた寝袋が寝ていた2段ベッドの下にズリ落ちてしまった。(サイドレールが無いので簡単に落ちてしまう)

ハッとして目覚めてしまった。

少し目が冴えてしまったので昨日書ききれなかったブログを書いた。

朝早く起きて、歩いた後に洗濯や明日のルートの下調べなんかをしているとブログを書くのが結構大変だったりする。

特に22時以降は消灯なのでベッドに寝転がりながら書くので気がつくと寝落ちしている事もしばしばなのである(;´∀`)

ブログを書いて再び眠って6時に起きる。

朝食は6時半からなのでもう少し寝ようと思ったら思いっきり寝てしまいAzuに起こしてもらった(;´∀`)いかんいかん

リビングに行くと朝食が用意されていた。

トーストやビスケット、温かい飲み物という簡易的なものだったがありがたい。

食後はパッキングして出発。

なのだがこのアルベルゲ「Albergue parroquial San Miguel de Estella」は寄付制(ドネーション)だった。

お気持ちで構わないのだがあまり安すぎても良く無い。

我々が泊まれるのは過去に払った誰かのおかげ、我々が払ったお金で今後誰かが泊まれる事になる。

調べてみるとこの街のアルベルゲの最安値は8€だった。

私営のアルベルゲよりも高い必要は無い…と思う(違ってたらすいません)。

なので2人で15€をドネーションボックスに入れて出発した。

正解は無いがチップと同じで金額が決まっていないものを払うのは日本人は苦手(;´∀`)

7時半に宿を出て出発。

今日はLos Arcosという街まで21.3kmほど歩く予定。

昨日は飲用不可の水を飲んでしまったが腹も大丈夫。

ベンチで靴を履いていると他のピルグリムがやって来たので詰めて席を譲ろうとした。

いいのよ、いいのよ。私が荷物をベンチに置いてるから狭いだけだから。ほら、こうすれば座れるからそのままでいいわよ!日本人は本当にpolite(丁寧)ね。

僕らは海外の人からしてみたら日本人の代表だ。

良いイメージを持ってもらえたのなら幸いだ。

どこまでも続く道

指入っとる、、、

少し明るくなった街を歩いていく。

街の出口の門。

ここから次なる街を目指し、そのまた次の街を目指し、これを何度か繰り返して今日の宿を見つけるのだ。

また今日も我々のカミーノが始まる。

30分くらい歩くとAywguiの街にやって来た。

この街を抜けると太陽が山の稜線から顔を出し、美しい朝焼けの中を歩いた。

この写真を撮って再び歩き出そうとしたところで声をかけられた。

ニホンジンですか?

突然の日本語に振り向くと我々と同い年くらいの男性が歩いていた。

だが見た目は日本人では無い。

はい、日本人です。どうして日本語が喋れるんですか?

聞けば彼はアメリカ人だが小学校の頃に日本語を学んでいたそうだ。

今は沢山忘れてしまったそうだが20年近く前に習った日本語を未だに使えるなんてすごいよ。

日本語と英語を混ぜながら教えてくれた。

一緒に歩いていると人集りが見えた。

何だろうと思っていると、

wine fountainだよ。

何のことかと思ったが近づいてみたらよく分かった。

レバーを捻るとなんと蛇口から赤ワインが出て来たのである。

空っぽなのかほとんど出てこなかったが少し舐めてみると若いワインの味。

飲みやすいがワイン好きには物足りない感じ。

一体どういう仕組みなんだろうか?

彼と別れて再び歩き出す。

遠くに垂直に切立つ荒々しい山々が見えた。

ねぇmosari。今日か明日にはあの山を越えるのかな?

登りが苦手なAzuが恐る恐る聞いて来た。

でもここから先は大きな登りは無いはず。

谷間を縫うように進んで行くはずだ。

今日も一歩ずつ確実に歩みを進めて行く。

しばらく歩くと今度は遠くに富士山みたいな単独峰が見えた。

あれは登るのかな…?

多分脇を抜けると思うけど、ちょっとくらいは登るかもね。

そんなに登らないはずだから心配しないでいいんだよAzuよ。

前を歩く2人組に挨拶をして通り過ぎた時に、

あー!モンベーーール!

振り向くと初日にOrissonの宿で一緒だった2人だった。

2人とも帽子を被ってるから気づかなかった(;´∀`)

ちょくちょく道中に出会っていたけど再び会えて嬉しかった。

女性のスーザンはモンベル好きという珍しい外国人。

我々がモンベルグッズを沢山持ってるので我々と会うたびに「モンベール!」と嬉しそうに喜ぶのであった。

彼女たちと別れて再び先を目指して歩いて行く。

遠くには薄暗い雲があって雨が降らないように願った。

途中で左に曲がると青空が見えて一安心。

前を歩く女の子のバックパックには見覚えのあるカラフルなリボンが巻かれていた。

気になって仕方ないようでAzuが声をかけた。

こんにちは。あなたのバックパックのリボンはどこで手に入れたの?

こんにちは。ブラジルのサルバドールよ。

やっぱりー!私たちも行ったのー!

彼女の名はソフィー。

パリに住むフランス人だった。

我々がパリに行った事がある事、ブラジルのサルバドールにも行って同じリボンを持っている事を話したり、彼女の仕事について聞いたり。

美しい風景の中3人で歩いた。

すると気がつけば次の街に到着していた。

9:15 Azqueta到着

距離にして7kmちょっと、歩き始めて1時間45分経っていた。

今日は人と話しながら歩いたからかあっという間だった。

あまり疲れていないが今日は途中にある街が少ないので休める時に休んでおく事にした。

ジュークボックスのあるレトロなバーに入った。

オレンジジュースとお昼用のサンドイッチをオーダー。

オレンジは生搾り!

オレンジジュースは2ユーロ、サンドイッチは1個3ユーロで合計8ユーロ(1,265円)。

ここもカードが使えた。

店内やテラス席は多くのピルグリム達で混雑していたので店の脇に座って休憩。

靴と靴下を脱いでリラックス。

乾燥させるのがマメ対策に良いらしい。

一昨日の大雨の日に右足の親指にマメが出来て痛かったのだが昨日絆創膏を貼って歩いたら悪化せずに落ち着いて来た。

このまま乾燥をキープして悪化して潰れる前に直したい。

我々は歩き始めて7日目だが、膝の痛みやマメに苦しんでいるピルグリムを多く見かける。

膝の痛みはトレッキングポールを、マメには乾燥をキープする事が効果的だ。

靴下は5本指ソックスだとよりbetterだ。

我々の相棒達。

トレッキングポールは日本で買ってきたが危険物として機内に持ち込めない会社がある。

そのため預け荷物必須。

お金を節約したい人はサンジャン ピエ ド ポーで買うのがおすすめ。

休憩後に再び歩くと1986年に作られたと思われる水道を発見。

我々と同い年だったのだ。

街を出て登り坂に差し掛かったところで追い抜き様に声をかけられた。

疲れますね!

またもや日本語。

60か70歳くらいの男性だった。

驚いて、

あ、日本人ですか?

そう返事をしたら、

僕の日本語伝わらなかったかな?!

そう強目に言われてサッサと言ってしまった。

彼は日本語を話しているのだから当然日本人だと言いたいのだろう。

だが世界には少ないながらも日本語を話す人がいるんだよ。

何なら今日もさっき会ったばかりだよ。

せっかく初めて会った日本人だったのに残念な出会いになってしまった。

少し気分が落ち込んだが気がつけば朝遠くに見えた単独峰がすぐ目の前に迫って来ている事に気がついた。

我々の1歩は小さいけれど、それでも確実に前に進んでいるのだ。

我々は日本でハイキングをした事が無く、この世界一周中に何回かしただけである。

キルギスタンのアルティンアラシャン、パタゴニアのフィッツロイやトレス デル パイネなど。

どの道も素晴らしかったがソレらと比べてカミーノは少し趣きが異なる。

何というか地球を歩いている気がする。

目指すゴールがあまりに遠すぎるからだ。

果てしない道のり。

それでも僕らは歩くのだ。

カミーノは日本ではあまりメジャーでは無い。

しかも夫婦で歩いた人の話は聞いた事が無い。

初日に一緒歩いたポーランド人にも言われたが僕はAzuと歩けてラッキーマンなのだろう。

2人で地球を感じながら歩けるんだから。

気がつけば遠くにもう次の街が見えた。

10:15 Villamayor de Monjardin到着

次の街は2kmしか離れてないので30分もかからず到着した。

ここはスルーする予定だったが腹が減ってしまった。

昼飯用の食料は持っているが昼食にはまだ早い。

だがここから次の街まで12kmもある。

ミニマーケットに手作りのサンドイッチが売っていたので食べようかと思ったが5ユーロ近くしたので量産品の1.3ユーロパンを食べておいた。

エネルギーも補充したので再び歩き出す。

スペインの巡礼で通る街にはほぼ必ずと言っていいほど教会がある。

しかもかなり大きくしっかりしている。

この国にとって宗教というものがいかに大切なものかどうかを物語っている。

日本人にとって宗教とはあまり良いイメージが無いが、海外では程度の差はあれども宗教を持っている人がほとんどなのである。

ブエン!カミーノ!

矢印に書かれた「CAMINO」の文字。

そしてその先に広がる広大な大地。

ほんとに地球って大きいし、宗教のために多くの人がこんな途方もない旅路をしているという事に改めて驚きつつ、最高にワクワクする。

振り返ると例の単独峰が既に後方にいた。

1歩1歩積み重ねて行く事の大切さ。

ここから12kmの道のりが始まった。

とにかく歩き続ける。

天気も良いし、、、

と、思ってたら何だか怪しくなって来たぞ?

降らないように願いながら歩き続ける。

この辺りは穀倉地帯のようでちょっと前に来たら延々と続く麦畑だったに違いない。

だが今は綺麗に刈り取られてしまっており、仕事も無いのか人の気配も無かった。

歩くのは我々ピルグリムだけ。

この道は今はピルグリムの為の道だった。

この道のことを景色があまり変わらず暇だと言う人がいる。

でも僕らにとってはそれは当てはまらなかった。

自然が生み出す美しい曲線の丘がどこまでも続いていて飽きることは無い。

時折り現れる葡萄畑もあるし。

めちゃくちゃワクワクしません?

2人で他愛の無い話をしていると恐れていた雨が降り出してしまった。

昨日以外毎日雨だ(;´∀`)

幸いそんなに強く無かったのでバックパックにカバーだけ被せて再び歩き始める。

降ったり止んだりを繰り返してたまにそろそろポンチョ来た方が良いかな?なんて思うがポンチョを乾かすのも手間なのだよなぁ。

強くならない事を願いながら歩いて行く。

この辺りではたまに刈られた牧草がブロック状に積まれている。

2個で人間1人くらいの高さ。

めちゃくちゃ高く積まれている。

まるで建物。

後1ヶ月早く来てたら収穫する前の綺麗な畑が広がってたんだろうな。

雨は相変わらず降ったり止んだりだったが既に6kmほど歩いたようで昼食を食べる事にした。

雨宿り出来そうなポイントを探しているとフードトラックの看板を発見。

が、その先にフードトラックはいなかった(;´∀`)

オーマイガッ!

フードトラックに期待していたピルグリムが叫んでいた。

我々は食料はあるのでまぁ大丈夫。

フードトラックがいたであろう場所の側の木の下にベンチがあったのでそこで昼飯だ。

さっき買っておいたサンドイッチ。

野菜たっぷり&ゆで卵入りで美味しかった。

他にも昨日スーパーで買っておいたパンを2個食べた。

おやつにはイギリスから大事に持ち歩いていたレーズンチョコ。

あー!元気出た!

昼飯とチョコを食べてAzuも元気を補充できたみたいだ。

正直後6kmとは思えないほど元気だ。

カミーノが我々を強くしている。

サンティアゴまで約800kmの道のりを徒歩で歩こうとしいる我々。

飛行機なら2時間もあれば着いてしまう距離。

そんな道のりをあえて歩くと言うのはとても贅沢な事をしているんじゃ無いか?

そうAzuは感じている。

辛い時もあるだろうけれど、今はその贅沢を楽しんで!

1人で歩く者、道中出会った仲間達と歩く者、犬と一緒に歩く者、自転車に乗って目指す者。

様々な国籍と背景を持ったピルグリム達がそれぞれのゴールを目指して歩いていた。

そしてついに12kmの道のりに終わりが見えた。

遠くに街が見えたのだ。

この瞬間がたまらなく好きだ。

かつての旅人達の興奮を僕らもこの現代社会で味わっているのだ。

やはりカミーノは最高に贅沢だ。

13:00 Los Arcos到着

歩き始めて5時間半、今日はここまでだ。

まずは今日の宿を確保せねば。

空いてますように(;´∀`)

目星を付けておいたアルベルゲに向かって歩いて行く。

途中ウサギの両足を持ったおじさんがいた。

食べるのか?」と聞いたら「そうだ。」と答えるおじさん。

そういえばまだこの旅でウサギは食べた事が無いな。

路地に入ったところに探していたアルベルゲを発見。

この瞬間がドキドキする。

2人分のベッドある?

大丈夫だよ。さぁ、パスポートをくれ。

キタァァァァア!

今日の宿は「Hostel La Casa Austria source」。

1人12ユーロ(1,885円)。

カードが使えた。

簡易シーツを受け取って部屋のベッドに案内されて驚いた。

普通の2段ベッドではあるが、もう上段しか空いてないらしく、Azuと別々の部屋になってしまった。

もしかするともう最後のギリギリの到着だったのかもしれない。

割と早めの到着だったが危なかった。

予約無しはドキドキだ。

熱々のシャワーを浴びて洗濯をしたら明日の作戦会議。

実は明日は初めての休息日の予定だった。

歩かず身体と足を休める。

が、アルベルゲってのは朝8時に全員チェックアウトしないといけない。

昼過ぎのチェックイン時間まで荷物を持ってウロウロするのも微妙だ。

話し合った結果予定を変えて6km先の次の街まで行く事にした。

6kmなら散歩みたいな感じでサクッと行けるはずだ。

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ベンディングディナー

15時半になったら宿を出て夕食を探しに行く。

だが今日は日曜日なのでほとんどの店が閉まってると言われた。

とりあえず街の中心地に向かって何か食べられないか探しながら歩く。

通りのシャッターは閉まっていてとても寂しい雰囲気だった。

レストランもバーもスーパーもパン屋も閉まっている。

夕食が食べれるか心配になる(;´∀`)

が、中心地と思われる広場にやって来ると16時まで営業しているレストランを発見。

が、コース料理で24ユーロ(3,770円)とかなり高価。

でも他に店も無いし仕方無いんじゃ無いかなと思ったが、Azuはこの値段は高いと反対。

昨日は記念日だったからこの値段だったけど、今日はこの値段は悔しい。

そう言って他の店も探したけど良い店は見つからなかった。

そこでたどり着いたのがこちら。

ベンディングマシーン(自動販売機)である。

この自販機はチルドの食べ物が売っていたのだ。

4個買って宿のキッチンでチンした。

  • パエリア:3.5ユーロ
  • 鶏肉とポテトのアヒージョ:5ユーロ
  • ラザニア:5ユーロ
  • スペイン風オムレツ:4ユーロ

合計で17.5ユーロ(2,750円)。

高すぎるわw

味はまぁまぁ。

スペイン風オムレツが1番美味しくて腹も膨れた。

正直日曜日にほぼ全ての店が閉まってしまうのは不便だが、その分お店の人が家族との時間をしっかり取れてるという事なのであればその方が良いよなぁなんて思ってしまう。

来週の日曜日は何かしら作戦を立ててベンディングディナーにならないように気をつけねば。

その後アルベルゲに戻ったらブログやらInstagram。

このアルベルゲは大人な感じで騒ぐ人はほぼいない。

何なら20時過ぎくらいかは静かにしましょうモードが漂っていた。

素晴らしい。

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ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。

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https://instagram.com/jgclife.globe_trotting

明日は休息日なので一つの街だけ歩きます。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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