カミーノ8日目 サンティアゴを目指すのが目的になってはいけない スペイン【世界一周499日目】

【世界一周499日目】2024.9.9 スペイン

残り633.4km

Los Arcos→Sansol

歩行距離6.8km

気温:14度〜23度

歩数:12,879歩

1ユーロ=157.80円

mosari
カミーノは手段であって目的では無いと気づいた日。

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いびき

ふと目が覚めて時計を見たら0時(;´∀`)

グゴオオオオ!ズゴオオオオ!

とんでもない大きさのイビキのルームメイト。

あまりにうるさくてあまり眠れなかった。

イビキに弱い人はカミーノには向いてないな。

もちろん耳栓はしてるんだけど貫通して来るのだ…

ダルダルのまま7時を迎えた。

そこからウダウダしてると7時半にAzuがやって来た。(別部屋になってしまった)

起き上がると部屋は、いや、アルベルゲはほぼ無人だった。

ピルグリムの朝は早い。

そんな中何をゆっくりしているのか?

理由は簡単。

今日は休息日にしたのだ。

ただアルベルゲっての基本的に8時には出ないといけない。

なのでゆっくり起きて誰もいない部屋で気兼ね無くパッキング。

昨日は日曜日で店が全て閉まっていたので朝食も持っていない。

サッと準備だけ済ませてアルベルゲを出た。

散歩カミーノ

まずは朝食を買いたい。

もう8時だというのにまだ街は眠りの中にいるようだ。

この通りにはいくつかのお店があるのだがいずれもクローズしていた。

仕方無いので最もツーリスティックな広場でやっていたパンデリアに入る。

他のゆっくり系ピルグリム達が朝食を食べていた。

我々が頼んだ朝食がこちら。

クロワッサン2個、甘い系のパン2個。

カフェラテにオレンジジュース。

コーヒーが嫌いなAzuが珍しくカフェラテ(カフェ コン レチェ)をオーダーしていた。

パンは甘めで美味しかったがこれで10.4ユーロ(1,635円)。

高いのぅ〜。

昨日は日曜日でスーパーやパン屋がやってなかったから仕方無いね。

来週は土曜日のうちに何かしら考えないとなぁ。

朝食を食べたらRos Arcosの街の出口へ向かうと立派な教会が建っていた。

鐘楼の作りがすごい素敵だったので登って近くで見たいものだがそんなことはできはしない(;´∀`)

今日もまたここから次の街を目指すのだ。

振り返ると素敵な門と先ほどの教会が見えた。

今日は快晴!

スカッと晴れていて気持ちが良い。

でも今日は次の街に行っておしまいだからちょっと勿体無い(;´∀`)

次の街まではたったの7km。

足取りも軽い。

こんな時間に出発するピルグリムは珍しいので前には誰もいない。

この広いどこまでも続く果てしない道にAzuと2人だけで歩いている。

それはなんだかとても素敵なようにも感じるし、寂しくもある。

しばらく歩いていると人では無く大きな重機が走って来た。

どうやらこの未舗装路の凹みなんかを整えているようだった。

それは農作物用のためなのか、我々ピルグリムのためなのかはわからなかったが未舗装路といえどメンテナンスはしないといけないのだな。

昨日に引き続き収穫を終えたばかりの大地が続くが時折オリーブの木が出迎えてくれる。

僕らもいるよ!

そう言って来たのは葡萄さん。

白葡萄さんもいる。

オリーブ畑の先の丘に小さな村が見えた。

距離的に恐らくあれが次の街だろう。

他愛の無い話をしながら歩いて行く。

私は育てるなら好きなフルーツがいいな。はい、じゃあmosariの好きなフルーツ3選!

んー、文旦とか八朔の柑橘系でしょ、マンゴーに桃かパイナップルかなぁ。Azuは?

私は文旦に和梨、パイナップルかな。

あー!梨いいねぇ、食べてぇ〜。

日本に帰った後のことをこのカミーノ中に話したいと思っていた。

まだ農家をやるかは決めてないがそれも1つの案だと思っている。

好きな物を育てて「美味しい!」と言ってもらえたらどれだけ幸せなことか。

もちろん作物を育てるってのは大変だ。

ブラジルでお世話になった農場でその大変さの片鱗を味わっている。

弓場農場のみんなは元気だろうか。

そういえば無事に開拓100周年の夏祭りも大盛況だったとかなんとか。

また行きたい場所の一つだ。

そう思える場所が世界中にあるってのは幸せな事だ。

時間もお金もいくらあっても足りないな(;´∀`)

舗装路に合流したら道の先に街がはっきり見えた。

これは本当にワクワクする。

車も無い時代はこうして歩いて旅をしていたと思うと最高にロマンだよね。最高すぎる。

まぁお金と時間が無いと出来ないことだから贅沢だよね。

浪漫で贅沢。

カミーノってのは面白いよほんと。

サクッと到着。

距離は7km弱。

これなら散歩感覚だ。

10:20 Sansol到着

カフェを出て1時間35分ほどで到着。

流石に余裕だ。

可愛らしい丘の街を歩いてアルベルゲを探す。

今日は10人しか泊まれないアルベルゲを予約してある。

坂の上に発見。

だがチェックイン時間前なので街をぶらぶらする事に。

隣に教会があったので行ってみたものの中には入れないようだった。

裏手に回ると次の街がすぐ近くに見えた。

目と鼻の先だがちゃんと別の街には教会が建っているのが見えた。

一つの街に1個は教会が必要ってことなんだろうな。

カーーーン!!

突然の大きな音に振り返ると鐘を発見。

あーびっくりした。

この後何度もこの鐘を聴くことになるのだが、1時なら1回、2時なら2回と時間に応じて回数が増えるようだった。

また、各30分には鐘が1回だった。

こうして遠くで農作業してても時間がわかるようになっているのであった。

今は時計がどこにでもあるから役割としては終えてはいるものの、今もなお習慣が残っているのはいいなぁと思う。

なんとなく外壁の上によじ登ってみる。

こんな美しい世界を歩いて回ってるなんて最高に楽しい事をしている。

サンティアゴまでまだ600km以上ある。

いったいどれだけの街と人と情景に出会えるのだろうか。

まだまだ僕らのエレメンタルジャーニーは始まったばかりだ。

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手段と目的

教会を後にして街をぶらぶら。

と言っても小さな街だ。

ぶっちゃけ何も無い。

小さなカフェを発見したが「ガスが壊れてて今日はクローズよ」なんて言われてしまった。

地図にBARが書かれていたので行ってみたが今の時間はやってないらしい。

公園に来たら家の前でパプリカに向かって糸を通しているおじいさんの姿を見かけた。

興味本意で見ていると吊るして干すのだと教えてくれた。

その作業が終わると家の中からガスボンベが出て来た。

変な鉄製の籠と一緒に。

籠に糸を通してないパプリカを入れて蓋をするおじいさん。

そして、

火が付いて中のパプリカを焼き始めた!

籠にはハンドルが付いていて回すと中のパプリカが籠の中をグルグルと転がった。

こうする事で満遍なく加熱出来るのだろう。

火を調整しながら表面が焦げるまで焼いたら籠から

パプリカを取り出して次の工程へ。

まずはヘタの部分を取り、その後は皮を剥き始めた。

Azuいわく焼く事で皮を剥きやすくなるそうだ。

Azuがやってみたいと言うので我々も混ざってみんなで剥き剥き。

熱いし、ちゃんと焦げて無いと剥きにくかったりして意外と時間がかかる。

僕らはサンティアゴを目指していて、今日はこの街に泊まるんです。

田舎なので英語は全く伝わらない。

半年近い中南米の旅の中で覚えたサバイバルスパニッシュを使ってコミュニケーションを取る。

手の匂いを嗅いでごらん?

わっ、めっちゃいい匂い!

ワハハハハ!

難しいことはお互いわからないけれど、簡単なやり取りでみんなで笑い合う。

とてもピースフルな世界。

皮を剥き終わったらおじいさんがいくつかのパプリカを持って家の中に入って行った。

そして戻ってくるとまさかの、

剥き立てのパプリカを作った郷土料理を作って来てくれた(∩´∀`)∩

食料が全く無くて昼飯をどうしようかと思っていたのでめちゃくちゃありがたい。

料理名を聞くと「Pimientos del piquillo asados」とのこと。

どうやらパプリカでは無くピキーロペッパーと言う野菜だった。

先ほど焼いて皮を剥いたものにオリーブオイルと塩を混ぜたものっぽかったのだが塩加減が絶妙でめちゃくちゃ美味しい。

パンにほんとよく合う。

2人して、

ムイ ビエン!(めっちゃ美味しい!)

と言いながら食べた。

それを見て彼らは優しく微笑んでいた。

食べ終わると再びパプリカを籠に詰めて焼き始めた。

第2弾だ。

食事もいただいたのでもちろん手伝って今日の仕事を終えたのであった。

お礼を何度も伝えてお別れ。

久しぶりのこの感覚。

こうして地元の人と触れ合う事で知る世界を包む優しさ。

ただ歩くだけではダメなんだと思い出した。

サンティアゴを目指すのがカミーノだと思っていたけれどそうじゃなかった。

クリスチャンじゃ無い僕らが聖地を目指す意味はほとんど無い。

カミーノは手段であって目的では無いと気づく事ができた。

僕らは僕らのエレメンタルジャーニーを楽しむんだ。

彼らと別れた後はアルベルゲに戻ってチェックイン。

シャワーを浴びて洗濯。

その後マーケットに行って明日の食料を買いに行ったけどシエスタのようで閉まっていた。

仕方無いのでアルベルゲに戻ってブログを書いた。

18時になったら先ほどほマーケットに再訪して見るとちょうどお店を開けているところだった。

パンやバナナなどいくつかの食べ物を購入した。

ねぇ、おじさんこのバナナ甘い?

ちょっと青いバナナが甘いかどうか尋ねるAzu。

もちろん甘いよ。

えー、本当?

本当さ、ほら食べてごらん。

疑っていると店主はバナナを剥いて食べさせてくれた。

確かに甘い。

パンは袋など無くそのまま 笑

アルベルゲに戻ったら夕食。

10ユーロで食べられる。

前菜は野菜たっぷりのツナサラダ。

大皿に盛られており全員がおかわり出来るくらい大量。

生の野菜が摂取できるディナーは当たりだ。

朝と昼はどうしても野菜を摂るのが難しい(;´∀`)

メインはカルボナーラスパゲッティ。

これは2回おかわりできるくらいの山盛り。

チーズとコショウをかけて食べるとかなり美味しかった。

ヨーロッパだからかパスタ自体が美味しい感じ。

デザートはヨーグルト。

珍しいスイカ味をチョイス。

Azuはレモン味。

スイカ味はスイカバーと同じ味で意外と美味しかった。

今日は10人のディナー。

我々は1番端っこに座った。

オスピタレロは食事を持って来たら引っ込んでしまうので最初はちょっと気まずかった。

隣のおばあちゃんも正面にいるドイツ人夫婦と英語でハイスピードな会話を繰り広げている。

我々が入り込む余地が無く2人で黙々と食べていたら、ドイツ人の男性が我々に話を振ってくれてようやく会話に入れた。

隣のおばあちゃんはニュージーランドから来ているとドイツ人と話しているのが聞こえたので、

我々はこの後ドイツでボランティアして、その後はニュージーランドに行くよ。

そう伝えると一気に空気が変わった。

先ほどの気まずさなど吹き飛んで急にウェルカムモードに。

やはりその人の国に行った事があったり、行く予定があると強い。

世界一周してて良かった(;´∀`)

ドイツ人の2人はマルティンにブリジット。

なんとこの2人は我々と同じで仕事を辞めて家を売り、このカミーノを皮切りに世界一周を始めたところなんだそうだ。

この2人のおかげで話に参加する事が出来てめちゃくちゃ助かった。

ほんと英語力って大事(;´∀`)

まぁ無くても我々のようにその中で楽しむ事は出来るから、英語が喋れないからと海外に出ることを躊躇してする必要は無い。

mosari、ワインを共に飲もう。

そう言ってマルティンとニュージーランドのおばあちゃんの3人でワインを飲んだ。

次から次へと注いで来るのでかなり飲んでしまった。

楽しい時間を過ごす事が出来たがお開きになって部屋に戻って歯を磨いた途端寝落ちしていたらしい。

スマホを持ったまま寝てたらしくて途中ベッドから落としてしまったそう。

大事なスマホを落としたもんだからAzuは僕の事を引っ叩いて起こしたらしい。

拾ってもらったらちゃんと充電ケーブルを刺してまたすぐ寝たらしい。

本当は枕カバーの下とか持っていけないようにした方がいいんだけど、酔っ払っててそこまでは出来なかったみたいだ。

まぁこのアルベルゲは小規模だし、周りはもう話をした顔馴染みなので基本的には大丈夫のはず。

大きなアルベルゲだと他人だらけだから気をつけないとダメだけど。

そんな訳でブログも書かずに寝落ちしていたのであった。

お酒は楽しく適量を飲みましょう。

飲んでも飲まれるな。

わかっちゃいるけど勧められると難しい。

キリスト教と赤ワインはとても深い関係がある。

キリストがパンを我が身とし、赤ワインを血として分け与えていたらしい。

なのでピルグリムディナーには赤ワインが含まれているのだ。

普段はワインは苦手なので飲まないがカミーノの最中は飲んでも良いかなと思えてしまう。

値段的にそんなに良いワインでは無いはずだが意外と飲めてしまうのはこれもまたカミーノの魔法だろうか。

今日は短く歩いたので多くの顔馴染み達とはここでお別れになる。

最初から歩いてた仲間とのお別れは寂しいが、こうやって新しい仲間を探していけばいいんだな。

明日もがんばろう。

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今日は歩かないつもりが明日の分の7km進んだので明日も軽めになる予定。

それでは!



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ABOUTこの記事をかいた人

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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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