皆様こんにちは。
8月は更新が滞っており申し訳ございません。
ストライキの影響も受けず無事に夏のヨーロッパ旅行から帰国しております。その間いただいたコメントは週末まとめてお返事いたします(;´∀`)
さてさて本日のテーマはですね。国際航空運送協会(IATA)から面白いレポートがリリースされたので紹介を。
それによると2018年は44億人が旅客機に乗って空の旅を楽しんだそうです。
44億人・・・日本の人口が約1.2億人ですから実に36倍もの人数ということになります。多すぎて想像がつかないですね(;´∀`)
他にもどの路線が一番人を運んだかなど面白いデータがいくつか発表されていたので見てみましょう。
スポンサードリンク
IATAって
たまーーーに聞くIATAってご存知でしょうか?IATAが定めた・・・みたいな感じでたまに出てくるこの団体。
日本語に訳すと国際航空運送協会、IATAの読み方は「イアタ」。
超ざっくり説明すると安全に飛行機を飛ばすためのルール作りをしている団体で、290の航空会社、480もの戦略的パートナー、100,000を越える代理店などが加盟しています。
LCCなんかは加盟せずに自由にやってたりするとこもあるみたいですね。
我々に身近なものだと3桁の空港コードや、2桁の航空会社コードなんかも定めています。
空港コードは成田なら「NRT」、羽田なら「HND」、シンガポールのチャンギなら「SIN」って感じの3桁コードです。
空港を3桁コードで呼んでる人がいたらまず飛行機が好きな人か旅慣れた人のどちらかでしょう。
航空会社コードは日本航空なら「JL」、全日空なら「NH」、シンガポール航空なら「SQ」って感じの2桁のコードですね。JL725便とかって便名にも使われてますね。
なお、全日空がなんでNHなのかと聞かれることがありますが、ANAの前身である日本ヘリコプター(Nippon Helicopter)から来ています。
他にも空港間の区間マイルなんかも毎年1回更新していますね。
JALも区間マイル計算にIATAが定めた区間距離TPMを基準に計算しています。
本計算機で使用している区間マイル数・出発地・到着地はIATA(国際航空運送協会)のTPM(運賃計算に使用する区間距離)を基準としています。毎年秋に発行されるIATA TPMに基づき翌年1月に区間マイル・出発地・到着地を改訂いたします。
こんな感じでルールを作っているのがIATAなんですね。
2018年レポート
そんなIATAが発表したレポートの内容をいくつかお伝えすると・・・
- 2018年は44億の乗客が飛行機に乗った。
- 利用可能な座席の81.9%が満杯になり、記録的な搭乗効率だった。
- 燃費は2010年と比較して12%以上向上
- 22,000もの路線が直行便で運行し、去年よりも1,300路線増えている。
- LCCは290社中52社(座席シェアは29%)
って感じの内容が発表されていました。
44億人ってやばくないですか。細かい集計方法は不明ですが、1人が往復したらダブルカウントされていると思われます。流石にユニーク数ではないでしょう。世界の総人口が70億人と言われているので。
にしても日本の人口は1.2億程度なので実に36倍ですよ奥さん・・・
2017年と比べて2億8千万人も増加しているそう。
なお、成田空港は2018年の航空旅客数は42,601,130人と発表しています。約4200万人ですね。(乗継で通過だけも含む)全体の1%にもなっていないんですね。
成田空港運用状況 1月-12月(暦年)2018年 | 空港の運用状況
他にも搭乗率は82%だったとのこと。これはもう少し低そうなもんだけど、こんなもんなのかな?
燃費は2010年から12%向上したそうです。これは機材の燃費向上と、古い機材の入れ替わりが起きているからですね。IATA的には2050年に2005年の半分のCO2排出量にする目標を掲げています。めちゃめちゃ大変そう。
他にも興味深い内容として22,000の都市間の路線が運行されているみたいです。去年よりも1,300路線増えているそうで旅行者的には路線が増えるのは嬉しい限り。どんどん便利になっていますね。
その一方でLCCが座席シェア数を伸ばしているようで現在は約30%にまで増加おり航空路線の短距離化が進んでいると分析していました。
英語サイトですがIATAの2018年レポート全文はこちら
スポンサードリンク
最も多く搭乗された国際線
レポートの中には2018年に最も多く搭乗された路線ベスト5が発表されていました。
どこだと思います?
mosari的にはちょっと以外な結果でした。
それでは見てみましょう。
- 香港-台北桃園:540万人(0.4%減)
- バンコク スワンナプーム-香港:340万(8.8%増)
- ジャカルタ スカルノハッタ-シンガポール:320万(3.3%減)
- ソウル 仁川-大阪関西:290万(16.5%増)
- クアラルンプール–シンガポール:280万人(2.1%増)
アジア圏が総ナメですよ。
やっぱり短距離路線が強いみたいですね。短距離と言えば欧州もありますけどあっちはバスも優秀ですからね。
1位と2位に香港が含まれてますね。香港やりますねぇ。
シンガポールも3位と5位にいます。さすがチャンギ空港。ここから世界中に飛んでいくのでしょうね。
大阪-ソウル間が4位でしたが日韓の関係が冷え切っていますので来年はランクアウトしてしまうでしょう・・・
最も多く搭乗された国内線
続いて国内線部門を見てみましょう。
まぁこれは予想できるでしょう。
アメリカ様は国内の移動に飛行機が多いそうですからね。
結果はこちら。
- 済州-金浦:1450万(7.6%増)
- 福岡-羽田:760万(0.9%の増)
- メルボルン-シドニー:760万(2.1%減)
- 札幌-羽田:730万(1.5%減)
- 北京-上海:640万(0.4%増)
Oh!アメリカは1個も無いですね(;´∀`)
というか3位以外またアジア圏・・・
福岡-羽田、札幌-羽田って世界的に見ても多い方なんですねぇ。
スポンサードリンク
アライアンス毎の有償旅客キロ
実際に運賃を支払い利用した旅客の輸送量を示す「有償旅客キロ(RPK)」(有償旅客数×飛行距離で算出)のシェア率を見てみると、
- スターアライアンス:21.9%
- スカイチーム:18.8%
- ワンワールド:15.4%
- その他:43.9%
だったそうです。
いやースターアライアンスは強いですね(;´∀`)
が、加盟航空会社数を見てみると、
- スターアライアンス:27社
- スカイチーム:19社
- ワンワールド:13社(2020年に1社加盟予定)
と、なっています。ワンワールドとスターアライアンスの加盟航空会社数は倍の差ががありますが、RPKで見るとそこまでの差はありません。
ワンワールドは長距離路線が強いんですかね・・・?
またアライアンス外の航空会社のシェアが43.9%もあるのが驚きでした。やはり無加盟の航空会社も沢山あるといことですね。
まぁ、LCCなんかはアライアンスに入っていないですからね。(実際290社中231社はアライアンスに無加盟)
ということで国際航空運送協会(IATA)が発表した2018年のレポートでした。
こうして数字で見てみるとどれだけ空の旅が身近なものになったかよくわかります。
IATAのCEOは別のレポートでは「2000年、平均的な人が飛行機に乗る頻度は43カ月に1度だったが、2017年、22カ月に1度になった。」と述べています。
年44億人を1日あたりで見ると毎日1200万人ほどが空の旅を楽しんでいることになります。
これだけの人数が飛んでいて死亡事故はほとんど起きていないのだからすごい。やはり飛行機は安全な乗り物であるということがわかりますね。
ただし最近はB737Maxのせいでちょっと不安って方も多いかもしれません。
B737Maxの事故はこちらの記事にちょっと書いています。
最後にちょっと怖い話を入れてしまいましたが、基本的には飛行機は安全な乗り物なので安心して乗りましょう。
たぶん町中で歩いてて車に突っ込まれる可能性のほうが高いので。
楽しく空の旅を楽しみましょう。
それでは!
コメントを残す