カミーノ46日目 ヤゴブさんにご挨拶して巡礼はこれにて終了! スペイン【世界一周537日目】

【世界一周537日目】2024.10.17 スペイン

900km完歩!

Santiago de Compostela

気温:12度〜18度

歩数:314,56歩

1ユーロ=162.70円

mosari
巡礼証明書をもらったり、送っておいた荷物の回収などなど事務的な1日。

トイレが開かない朝

今日は7時半に起きる。

諸々とサンティアゴでやらねばならない事がいくつかある。

昨日出来なかった分を含めてちょっと忙しいのだ。

そんな訳でちゃんと起きてまずはトイレへ…

ガチャガチャ

あら、開かないぞ。

もう1人泊まっている別のゲストか。

と、思ったらその子は部屋から出て来た。

トイレのドアが開かないのよ。

な、なんだと…?

Azu、トイレ開かないって。

は?どういうこと?マジ無理なんだけど。

うん、近くのカフェ行くしか無さそう。

このエアビーにはホストは泊まっていないのですぐにどうにかしてもらうことが出来ない。

そんな訳で寝起き3分で家を出て近くのカフェでトイレを借りるのであった。

ほんと嫌な朝すぎる…(;´∀`)

戻って来たらホストに連絡をして朝食。

いつもと違う朝食…!

やっとサンドイッチ地獄脱出です。

嬉しいような寂しいような。

トイレ事件のせいで予定よりも15分遅い9時15分に出発。

ピルグリムオフィスへ

まず向かったのはピルグリムオフィス。

我々はまだフランス人を歩いた証明書をもらっていないのだ。

気温は17度。

いつもなら1枚長袖を羽織って歩き始めるが、ただ街を歩くには寒すぎた(;´∀`)

大聖堂の脇を通ってオフィスへ。

まだ9時台だったからかガラガラ。

以前はカウンターでスタッフの方と会話しながら証明書を書いてもらっていたが、今は事前に内容をWEBもしくは端末に入力しておいてQRコードが必要らしい。

我々は事前にやっていなかったのでオフィスにある端末に入力して受付番号とQRコードをゲット。

入力内容は国籍やら、どこから歩いたか、いつ歩き始めたか、どんな理由で歩いたか、など。

このQRコードを持ってオフィスの中に進むと10個くらいカウンターがあって、電光掲示板に受付番号とカウンター番号が書かれていたので、対応するカウンターへ。

QRコードとクレデンシャルを渡すと特に何か会話がある訳でもなくスタンプを押してくれて、プリントされた証明書を無愛想に渡された。

コングラッチレーション。

世界一心のこもっていない祝福の言葉をいただいてカウンターを後にした。

ロボットかな?

Azuとは別々のカウンターだったがAzuの方もそんな感じだったらしい。

最後になんだかなぁって対応。

同じ部屋にある売店で証明書の発行費用と筒代を支払う。

証明書3€2人分、筒2€1個で8€の支払い。

カードが使えた。

毎日サンティアゴには1,000人以上が到達するらしい。

1人1人に心を込めた賛辞を送るのは難しいことなのだろうか。

ムシアでもらった時は嬉しさと達成感が湧いてきたんだけどね。いいお兄さんだった。

んでその後は大聖堂に向かって記念撮影。

証明書である。

ちなみに我々はフランス人の道の後にムシアとフィステーラに行って帰って来た。

フランス人の道自体は1週間前に終わっていたが、証明書には有無を言わさず今日の日付が書かれてしまった。(変更不可)

終了日にこだわる人は到着日にもらいましょう。

無事に達成じゃ!

2人とも頑張ったね。

その後はまたピルグリムオフィスへ。

目的はこれ。

英語のミサである。

1週間前にも大聖堂のミサに参加しているがあちらはスペイン語がメイン。

こちらは全て英語で行ってくれるのだ。

水曜日を除く毎日10時半から。

オフィス内にある小さな教会でミサは行われた。

進行はフィリピン人のマニー神父によって進められた。

こういう重要な役職にフィリピンの方がなっているってめちゃくちゃすごいよなぁ。

日本人ってこういう世界的な役職についてる人ってどれだけいるんだろうか?

国際的な目線で見たら日本って本当に弱国になってしまっているんだろうな…

ミサは1時間半ほどで終了。

途中でミサ恒例のお菓子配りがあったが8割くらいの方が受け取っていた。

参加者の大半はクリスチャンのようだ。

この英語ミサはInstagramでフォロワーの方が教えてくれたもの。

是非マニー神父によろしくと言伝をもらっていたので式の後に挨拶。

ありがとうございました!

その後は大聖堂の中に眠るヤコブ氏に挨拶だ。

サンティアゴが聖地と呼ばれる理由、巡礼者がサンティアゴを目指す理由はヤコブ氏がここで眠っているからなのだ。

挨拶せずには帰れない。

そんな訳で再び大聖堂へ。

入口には長蛇の列。

ただこれは今から行われるミサの参加者だろう。

ミサはいいから中に入れないか聞いてみるとダメだった。

どうやらミサが終わるまでは無理か。

仕方ないので昼食を先に食べることにした。

最後の昼食

向かったのは海鮮市場。

ガリシア州はやたら海鮮推しであり、このサンティアゴにも海鮮市場があるらしい。

大聖堂から5分ほど歩いてアバストス市場にやって来た。

この広場を中心にいくつかアーケードがあって、その中には海鮮や肉などが売られていて、レストランもあった。

Azuはここでマテ貝が食べたかったらしい。

レストランで値段を見てみると19ユーロ(3,080円)。

ん?た、高くね?

もちろんマテ貝はおつまみ的なサイズなので他にメインが必要。

メインも20ユーロはする。

マテ貝にメイン2つ、飲み物を頼んだら70ユーロくらいになりそうだ。

11,000円を超えてしまう。

さ、流石に高すぎる(;´∀`)

ヨーロッパの物価ってこうでしたね…

いきなりの現実にぶちのめされる我々。

そんな訳でいつものメニューにすることに(;´∀`)

ガリシアスープ。

エビ焼き。(1人1皿)

サラダにメインのビーフと白身魚のグリル。

食後のコーヒー。

これで1人12.5ユーロ(2,025円)。

いかに海鮮が高いかよくわかる。

いや、セットメニューが安いのか。

結局最後まで巡礼者メニューのようなものを食べた我々であった。

エビ食べれたからいいけどね!

ヤゴブ氏への挨拶

大聖堂へ向かうと入口には長蛇の列。

仕方ないが並ぶしかない。

入口の荷物検査で時間がかかるようだった。

なお、入口の場所はミサと同じ場所。

バックパックを持って入れないのも一緒だ。

宿に預けるか、近くに有料の預かり所があるのでそこを使いましょう。

まずは正面から。

ミサでも来ていたがその時よりも近づけた気がする。

相変わらず立派で中央にはヤゴブ氏の像がある。

脇から裏に進むと、ヤゴブ氏の墓に入るための入口がある。

並んでいる最中にヤゴブ氏の像(中心にあるものとは別)とボタフメイロの巨大香炉が見えた。

少しだけ並んで我々の番になった。

地下に入るとひっそりとお墓があった。

お墓の手前には紙がいくつか置かれていた。

恐らくヤゴブ氏に向けた巡礼者たちの手紙だろう。

直接会いに行けないからと託されることもあるとか無いとか。

墓を過ぎると先ほど正面から見たヤゴブ氏の像の裏にまわれる。

ここからは写真禁止。

以前はこの像に口付けをしたそうだがコロナ禍以降はハグまでとなっている。

我々はクリスチャンでは無いので軽く触れつつお辞儀をするにとどめた。

無事に辿り着くことができました。

そう報告をして我々の巡礼は幕を閉じた。

荷物を回収しよう

我々はスタート地点であるフランスのサンジャン ピエド ポーからここに荷物を配送している。

巡礼中には使わないサブバッグやキーンのサンダル、そして大切なMacBookやiPadなど。

とにかく少しでも軽くするために必要最低限以外のものは郵送しておいたのだ。

指定された受け取り場所に向かう。

な、なんも無いね…

受取場所はただのマンションって感じのドアがあるだけでそれらしい看板やスタッフなんかは見えない。

どうしたもんかと悩んでいると近くに似たようなピルグリムの気配を感じて振り返る。

あらー!あなたたち!

なんとそこには17日目あたりに出会ったアメリカマダムの2人の姿が!

あなたたちハネムーンでしょ!とっても可愛らしいもの!

そう言ってくれたのをよく覚えている。

まさか約30日ぶりに会えるとは。

ワイワイ話をしていると、

君たち荷物の受取かい?

おじさんが声をかけて来た。

おじさんに着いていくとそこが保管倉庫になっているようだった。

最初からこっちの住所書いておいてくれよ(;´∀`)

そこでついに再会だ。

スペイン人のミゲルに梱包してもらった段ボールとね!

あまりにグルグル巻きにされたその姿を見てスタッフのおじさんも、

これはかっこいいスーツケースだね。ニューモデルかい?

そんな冗談を言ってくるほどだった。

ありがとうミゲル。

無事に届いていたよ。

なんでこんなグルグル巻きになっているかというと、我々が利用した配送サービスは1個あたりの値段設定だったため、2つのバッグを送るよりも、段ボールに詰めて1個で送ると半分の値段になるからだ。

スーパーで段ボールをもらって、2つバッグを入れて梱包していたところ、

そんな梱包の仕方じゃダメだ。スペインの配送は乱暴だからな。

そう言って例の姿になるまでグルグル巻きにし、なんならテープで取手まで作ってくれたというわけ。

もう段ボールは不要なのでスタッフの方に聞くとゴミは捨ててくれるらしい。

ありがたい!

ハサミを借りてなんとか開封。

ミゲル頑丈過ぎだよ(;´∀`)

無事に46日ぶりにサブバッグと再会したのであった。

そして荷物を持ってまたもや大聖堂へ向かう。

途中でお土産をちょっとだけ買った。

この世界一周中はお土産はマグマネットだけにしていたが、どうしても思い出に買いたくなったのだ。

それくらい良い時間を過ごしたということだ。

と言っても2人で15ユーロ(2,430円)ほどなのでかわいいものだ。

機会があれば我々がこれまで買ったマグネットとともに紹介したいと思う。

んで大聖堂。

例の儀式

さぁ久しぶり!

アレです。

お待たせしました皆さん。

久しぶりの〜!

塗り塗りターイム!

眩しすぎですが52ヶ国目フランス、53ヶ国目スペインを塗り潰しました!

mosariの職場の後輩たちが作ってくれた世界白地図Tシャツ。

いやぁ色んな国と地域を巡ってきましたねぇ…

幸せそうな広場を眺める。

今日も多くのピルグリムたちが到着し喜びを分かち合っていた。

我々はフィステーラから帰って来て2回目の到着なので少し離れた場所で余韻に浸っていた。

歩いてよかったね。めちゃくちゃ楽しかった。

お疲れでした。これでおしまいだね。

大聖堂を後にするが、最後にもう一度だけ振り返った。

本当にありがとう、カミーノ。

これで本当にお別れだ。

2人で歩けて幸せだった。

とても貴重で変え難い経験。

エレメンタルジャーニー(原始的な旅)。

僕らの1つの旅が終わった。

一生の思い出だ。

明日からまた日常が帰ってくる。

思えば社会人になってから1番楽な1ヶ月半だったと思う。

何を言ってるんだお前は?

そう思われるかもしれないが本当にそうなのだ。

とにかくモホンが示す方向に歩くだけで良いのだ。

どこに行こう、何をしよう、どうやって行こう、そんな事を一切考える必要が無い。

もちろん仕事のことも。

ただ、歩いて、食べて、寝るだけで良い。

こんなにストレスの無い時間は初めてだ。

何も考えずにただ歩くことだけに集中できる。

五感の全てを使ってその道を楽しむことができる。

だからこそ世界中の人々を魅了しているんだろうな。

明日からはまた自分たちで全て考えなければいけない。

僕がAzuのモホンになり、Azuもまた僕のモホンになる。

2人のカミーノは形を変えても続いていく。

これからもカミーノを続けるんだぞ。

カミーノは人生みたいなものさ。

よく言われた言葉。

今ならこの意味が良くわかる。

我々のカミーノは第1章が終わっただけで、明日から第2章が始まるのだ。

今度は1.5ヶ月どころでは無い。

死が2人を分つまで続いていくのだ。

Azuに異変

なんだかちょっと頭が痛いよ。寒気もするかも。

Azuがそう呟いた。

やはりか。

どうやっても疲れているもんね。

気が抜けて体調を崩す可能性は大いにある。

宿に戻って早めに休むことにした。

Azuは夕食も食べる元気がなさそうなのでスーパーで僕の夕飯と明日の食料に何を買うかだけ決めたら先に宿に戻ってもらった。

僕もスーパーで買い物をしたら宿へ。

シャワーを浴びたら夕飯だ。

散々食べたYATEKOMOヌードルだったが限定のHot&Spicy味があったのでつい買ってしまった。

ちなみに味は全然辛くなかった…

サクッと夕飯を済ましたら明日のことを早速考えなければならない。

こんにちは現実

46日ぶりにパソコンのスイッチを入れた。

良かった壊れていない。

初めてパソコンを手に入れたのは高校生。

それからほぼ毎日触っていた。

久しぶりにタイプしてみると心地良い感触が指先から伝わってくる。

ようやく会えたね。

嬉しくてたまらない。

が、感動に浸っている暇は無い。

ええと、明日のバスチケットはこれで…

マドリード着いてから空港までの行き方は…

あぁ、フライトのオンラインチェックインもしないと。

そういえばモロッコに着いてからの宿もとらないと。

宿までの移動に配車アプリをインストールして登録しておかないと…

あまりに久しぶりすぎて忘れてることや、やらなければいけないことなど急いで確認。

明日のバスは5時45分発と早いので4時15分に起きる。

体調の良く無い今は少しでも早く寝ないといけない。

最低限やらねばならぬことをやったら早々に就寝。

あぁ、明日と言わずに現実が帰ってきた…

そんな訳で本当にこれでカミーノ デ サンティアゴ編は終了です。

明日からはAzuのご褒美モロッコ立ち寄り編と、その後はドイツの田舎で農場ボランティア編、そして最後にニュージーランド編にて我々の旅は終わる予定です。

もう少しだけお付き合いくださいませ。

いつもコメントいただける方、ありがとうございます。

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明日はマドリードまでバス、その後飛行機でモロッコのマラケシュへ向かいます。

体調悪化しませんように…!

それでは!



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1 個のコメント

  • カミーノお疲れ様でした!!!
    イギリスから2ヶ月ほぼ毎日歩き続けてるなんて、クレイジーで最高にかっこいいです…

    Happy wife Happy Lifeやカミーノは人生とか、ブログというより自己啓発書を読んでいるようで、毎日おふたりの様子から本当に刺激を受けました!!

    またお会いしましょうー!🌏️

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    名前:mosari
    年齢:30代アラフォー
    性別:男性

    2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

    小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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