カミーノ20日目 長距離はコーラをキメろ! スペイン【世界一周511日目】

【世界一周511日目】2024.9.21 スペイン

残り409.7km

Villarmentero de Campos→Calzadilla de la Cueza

歩行距離26.9km

気温:11度〜20度

歩数:36,723歩

1ユーロ=160.59円

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リスペクトが大事

5時半に起きて荷物を持って共有スペースへ移動。

既に3人ほど起きていたようだ。

このアルベルゲは朝食が寄付制で食べられる。

何か食べて行こうかと思ったがAzuは持ってる食料で十分と言って何も手を付けなかった。

僕はコーヒーを1杯だけいただき、気持ちばかりの寄付をした。

朝食を終えてパッキングをしていると昨日ギターを引いてくれたおじさんが洗い物をしているのが見えた。

自分の分だけでなく、

君のコップもここに置いておいて、僕が洗うから。

そう言って他人の分も洗いつつ、それが終わると今度はシンクやコンロまで拭き始めた。

なぜそんな所まで拭くのか他のピルグリムが質問した。

昨日オスピタレア(ホスト)は僕たちをリスペクトして素晴らしい歌声を披露してくれた。だから今度は僕たちの番だ。綺麗にして出なければならないよ。

その通りだ。

コンロやシンクまで洗うという発想までには至らなかったが出来る限り使用したものを綺麗にして後を出た。

これぞ正しい関係だ。

僕たちが安心してサンティアゴを目指せるのは間違いなく宿の人たちのおかげなのだ。

文句を言わないカミーノ

アルベルゲのみんなに挨拶をして7時に出発。

あまりの暗さに慌ててヘッドライトを取り出した。

満月が出ているけど昨日よりも暗く感じる。

ライトの灯りだけを頼りに歩く。

とにかくずーーーっと真っ直ぐ。

足元に注意だけして進む。

今日は気温は10度はあるだろう。

そこまで寒くなくて助かった。

7:50 Villalcázar de Sirga到着

少し明るくなった頃、最初の街にやって来た。

が、小さい街で何も営業してなかった。

まだ休憩するつもりも無かったけれど。

街を出て再び歩く。

振り返れば太陽が雲から顔を出して赤く燃えていた。

今日もよろしく頼むよ!

引き続きひたすら真っ直ぐな道を歩く。

他のピルグリム達の姿はほとんど無い。

ゆっくりとした朝。

早く出発すると静かな巡礼路を満喫する事ができるのだ。

サラリーマンやってる時に超パワハラなおっちゃんがおってさ。みんな怖がってたけどすごくためになる事言っててさ。「自分がいなくなっても回る仕組みを作れ。自分がいつまでも頑張るな。」って。

あー、私の上司も似たような事言ってたよ。

何故か昔の職場の話をしながら歩いた。

もう500日も仕事してないんですけど、こわい。

8:50 Carrión de los Condes到着

歩き始めて約2時間で約10kmを歩いた。

いつもなら半分くらいの距離だが今日は全部で27km歩く。

まだ序盤が終わったにすぎない。

が、ここから残り17kmは街が無い区間なので買い物はここで済ませる必要がある。

最初に向かったのは大型スーパーのDIAだ。

明日の朝、昼用のサンドイッチの材料に加えて、夕飯用のパスタの材料まで購入した。

明日は久しぶりにキッチン付きのアルベルゲに泊まる予定。

しかし明日は日曜日なので商店は全て閉まってしまう。

なので今日のうちに買っておくことにした。

バックパックがかなり重くなったが仕方ない。

これで明日は夕食代を節約できるぞ。

んで重くなったバックパックを背負ってやって来たのはカフェ。

残り17kmって事は最低でも3時間以上は歩かないといけない。

かなり早いが昼食を食べておくことにした。

トルティーヤにオレンジジュースと紅茶。

これで6.8ユーロ(1,088円)。

高い!

トルティーヤなんてめっちゃ小さいのに。

どうやらハズレを引いてしまったようだ。(他にほとんどカフェがやってなかったから仕方ないんだけど)

買い物から昼食に1時間半もかかってしまった。

相変わらず休憩時間が長い我々であった。

しかしここのお会計もカードが使えなかった。

ここ最近10ユーロ以下はカードが使えないことがかなり増えて来た。

手持ちのユーロがどんどん減っていくのでこの街で見かけたATMで300ユーロキャッシングしておいた。

さて、残り17km歩きますかね。

街の出口にあったオブジェ。

元自転車乗りはホイールを使ったオブジェに弱いのであった。(結婚式のウェルカムボートもホイールを使って作った)

はい、どうでもいいですね。

歩きましょう。

街から出て畑道に入る。

とうもろこしである。

これまで葡萄とオリーブの木はたくさん見て来たが、その他は収穫された跡地になっていた。

ここに来て新たな作物を見れて嬉しくなった。

少しずつだけど進んでいる証拠だ。

とにかく真っ直ぐ。

ひたすら真っ直ぐ。

はいっ!じゃあ日本に帰ったら食べたいお菓子3選!!

Azuが突然叫んだ。

んー、1位「スコーンのBBQ味」。2位「プリングルスのサワークリーム味」3位はー悩むな。

はい!悩むなら終了!Azuは1位「樽焼きせんべい旨み塩!」。2位は「うまい煎餅」。3位は「柿の種」。

Azuはおせんべいが大好きです。

じゃあ続いてはAzuの料理で食べたい3選!!

んー、1位「麻婆豆腐」。2位「レタスチャーハン」。3位「冷やし中華」。

どれもシンプルな料理と思うかも知れないがかなりレベル高く作ってくれるのだ。

いやはやほんと良いものばっかり食べてたなぁと実感。

2人で食べ物話をしながら2時間近く歩いた。

17kmの間は街が無いと知ってはいたが、半分くらいの場所にフードトラックがあった。

飲み物だけで無く食べ物も買えるようだ。

食料に困っていなかったが休憩しておくことにした。

KASのレモン味。

疲れた身体に炭酸は最高ですのぅ。

2.5ユーロ(400円)。

高杉くん(;´∀`)

ここにはなんと3匹の大型犬を連れたピルグリムがいた。

3匹と一緒ってすごいな(;´∀`)

泊まる所とか大丈夫なんやろうか。

休憩の後は再び真っ直ぐな道を歩き続ける。

あっ!!

思わず向こうから来るソレに驚いて叫んでしまった。

ソレの正体はなんと馬であった。

馬を連れて巡礼もあると聞いていたが反対方向に進んでいるので違うだろう。

すれ違いざまに騎乗している人の腰を見て何者かわかった。

彼らの腰には拳銃と警棒があったのだ。

馬に乗った警察。

カッコ良すぎるだろう(;´∀`)

途中にサンティアゴまで400kmの案内があった。

もうすぐ半分だ。

こうして地図で見てみると本当に感慨深いものがある。

ただひたすら毎日歩き続けているわけだが、確実にゴールに向かっているのがよくわかる。

果たして僕らはどんな気持ちでゴールするのだろうか?

残り20日ほど。

いや、まだ20日間も毎日20km歩くのか(;´∀`)

とんでもないなカミーノ。

途中で雨が降って来た。

慌ててバックパックにカバーを被せたけれど、幸い強くなる事なく止んでくれた。

ちょうどフードトラックを出てから1時間経っていたのでドーピングすることにした。

オラ!コーラである。(スーパーで0.4ユーロ)

いわゆるスペインのローカルコーラ。

コカコーラの半額以下で売っている。

重かったがこの時のために街から持って来たのだ。

疲れた身体に最後の燃料を投下。

ぐおお、染みるぅぅう!

ほんと疲れた時の炭酸ってマジで効きますよね。

これで残り1時間歩ききるぞ!

えっほ、えっほ。

Azuも疲れてるだろうに今日は一切不満をこぼさない。

イギリスから大事に持って来たハリボーを食べて頑張って歩いている。

足にマメが出来たり、腰や股関節に痛みがあったり辛いだろう。

それでも今日は前を見てしっかり歩いていた。

この調子で一緒に歩き続けよう。

14:10 Calzadilla de la Cueza到着

着いたああああ!!

26.9kmの道のりを休憩込みで7時間10分の旅路だった。

いやぁほんとお疲れ様でしたAzu。

今日のアルベルゲは予約してあるので安心だ。

次の街まで6kmだからね。

満員だったら辛すぎる。

Albergue Camino Realにチェックイン。

1人10ユーロ(1,600円)。

カード不可。

2段ベッドがたくさん。

まずはシャワー。

ちょっと狭かったけどアツアツ。

なんとレセプションに言えばドライヤーを貸してくれた。

久しぶりにドライヤーを使ったら髪がサラサラ。

ドライヤー付きのアルベルゲは珍しいのだ。

洗濯も庭に洗い場とロープがあって良き。

今は寒くて使わないけど庭にはプールもあった。

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再会と再会

まずは夕食。

街には2つのレストラン。

1つはしょぼいレストランだが18時までやっている。

もう一つはピルグリムディナーを15ユーロで提供しているが18時半から。

後者の方が良いものが食べられるだろうが腹が減って仕方ないAzu。

泣く泣く今の時間に営業しているレストランに入った。

鶏肉のワンプレートとハンバーガー。

そしてソーセージのトルティーヤ。

メインは12ユーロ(1,920円)ずつ。

高杉くん(;´∀`)

トルティーヤは3ユーロ(480円)。

味はまぁまぁだけどもう少しボリュームが欲しい。

部屋に戻ったら持っていたネクタリンやパンを食べた。

その後はベッドの上でブログを書いた。

その間、1時間くらいかな?ずっと電話している女の子がいた。

まだ18時だし明るいんだけど部屋には寝ている人もいる。

でも大声で笑いながらずっと電話。

耐えきれなくなったのか男性が注意していた。

共用ルームでは配慮が必要です。

その後、部屋にオスピタレロが新しいピルグリムを連れてやって来た。

彼らも日本人だぞ。

そう説明するオスピタレロ。

なぬ。

という事は新しいピルグリムも日本人という事だ。

入口の方を見てみるとそこには2日前に「Conventode San Anton」の修道院跡で出会った若い女の子の姿が!

あー!

驚く3人 笑

てっきりもうとっくに先に進んでいると思っていたのだがまさか我々の方が先にいたとは。

しかしよくこの時間で空いてたな。

もしかして今日は予約済みですか?

いえ、やっぱり入れなかったんですけど、庭にテント張らしてもらえることになって、ここのシャワーも使っていいって案内して来てくれたんですよー。

さすがテント持ちは強い(;´∀`)

そうして彼女は庭にテントを張りに行った。

しばらくして洗濯物の様子を見に庭に行くと2つのテントが。

1つは先ほどの女の子のやつ。

もう1つは今日のフードトラックで見かけた犬連れピルグリムだった。

庭には大型犬が3匹嬉しそうに駆け回っていた。

いや、暴れ回っていたと言ってもいいだろう。

有り余った力で甘噛みしあって戯れまくっていた。

うわーい!!

おじさんも混ぜてもらう。

新しいおもちゃを見つけた子供のように突進してくる犬たち。

グハッ!

あまりのパワーに吹っ飛ばされる38歳住所不定無職。

後で撮影したものだが3匹共かなり大きい。

そしてパワーが有り余っている。

デケェのよ。

そして甘噛み。

めちゃくちゃ戯れてくる。

犬が苦手な人が見たら恐怖でしか無いだろうが動物を愛し、動物に愛される男なので大丈夫。

飼い主ピルグリムも遊んでくれる人がいて嬉しそうに見ていた。

ひとしきり遊び終わったらお別れ。

建物の中に入るとズキっとした痛み。

ふと指を見ると赤い血が滲んでいた。

ァァァア!!

またやっちまった。

これで狂犬病の疑い3回目だ。

再び庭に戻って飼い主に聞いてみる。

あなたも噛まれたりして血が出たりする?

しないよ?

これ見て(血が出てる指を見せる)。狂犬病怖い。

この子たちにやられたのか?大丈夫だよ!

狂犬病のワクチンなんかは打ってないだろうけれど飼い犬ならまぁ大丈夫だろう。

なんせ彼らはこの後サンティアゴを目指して歩いて行くし、プールのある庭をかけずり回ってプールにも近づいていた。(狂犬病が発症してると水を怖がるらしい)

若干心配だが大丈夫のハズ。

その後はもう1人の女の子を発見したので3人でお話。

彼女も仕事を辞めて海外に出て来ていた。

スペインの田舎の街で無職3人が楽しい時間を過ごす。

これもまたカミーノだな。

って言うかやっぱりテント泊たのしそううう!

カミーノ中は半分くらいは宿に泊まれなくてテント泊なんだって。

もしよかったらベッドで寝るかい?

突然オスピタレロが彼女にそう提案して来た。

満員のはずだがキャンセルが出たのか?

聞けばとある男性が何故か2つ予約を持っていたらしい。

すでにどちらも支払い済みなので彼女はタダで寝てくれて構わないそうだ。

彼女は少し悩みつつ、本当に良いのか何度も確認。

その二重予約の本人もやって来て、

いいんだ!いいんだ!テントだと寒いだろう。心配するな!これもカミーノだよ。

そう言われて彼女も提案を受け入れることにしたようだった。

外を見ればちょうど雨が降ってきた所だった。

雨の中のテントは翌朝の片付ける際など色々と大変だろう。

こんな時はよりベッドの方が良いはず。

カミーノとは不思議なことも起こるものだ。

今日は待ちきれずレストランで飯を2人で食べてしまったので他の方との交流は少なめだった。

だが最終的にはフードトラックで見かけた犬連れピルグリム、そして同じく日本人のピルグリムと再会する事ができた。

あぁ、今日も良い日だ。

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明日は23kmほど歩く予定です。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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