カミーノ19日目 魂に響け!巡礼者のための詩 スペイン【世界一周510日目】

【世界一周510日目】2024.9.20 スペイン

残り452.9km

Itero de la Vega→Villarmentero de Campos

歩行距離23.0km

気温:11度〜20度

歩数:33,284歩

1ユーロ=160.66円

mosari
めちゃくちゃおすすめのアルベルゲと出会った!

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寒すぎる朝食

昨日は22時に寝た。

んで起きたのは5時半。

7時間半も寝てしまった。

昨日は死ぬほど食べて若干気持ち悪いまま寝たのだけれど、胃もたれせずにスッキリ。

寝てる間も消化ってしてるのかな?

まだ誰も起きてないので荷物をこっそりとロッカーから取り出して外へ。

共有スペースにもなっているバーに向かうが施錠されていた(;´∀`)

という事は、まだ皆寝ていて真っ暗な部屋、もしくは外のどちらかにしか居場所が無い。

流石に申し訳ないので外でパッキング。

そして朝食を食べた(;´∀`)

暗いし、寒いし。

温かい飲み物すら無い。

幸い気温は10度くらいはあったようだけど、じっとしてると寒いし、なんなら普通に10度って寒いからね。

震えながらの朝食だった。

7時にこっそりと門を開けて外へ出た。

暗闇のカミーノ

暗い!

そして霧も出ている。

フラッシュを焚いてるけどそうじゃ無ければ真っ暗。

普通に1人では歩きたく無い程度には怖い。

それでも安心して歩けるのはヨーロッパの、いや、カミーノの良いところだ。

視界が悪いし今日の道は道標であるモホンの数も少ない。

どっちか迷いながら悩んでいると、

左よ!

背後の暗闇から女性ピルグリムが教えてくれた。

こうして月明かりの元を歩くのは楽しみにしてた。

が、モホンを見落としてしまったら面倒だ。

そう思うとゆっくり歩かざるを得ない。

急いでいるわけじゃ無いけどね。

少しずつ明るくなって来た。

ふと立ち止まると、

ザッ、ザッ、ザッ

ちゅんちゅん

他のピルグリムが歩く音と、鳥の鳴き声だけが聞こえた。

静かな静かな朝の始まりだった。

今日も道は美しい。

道がどこまでも続いていた。

振り返ると赤く燃える太陽が見える。

薄く霧が残っていて幻想的な朝だった。

夜は怖い霧も朝ならウェルカムだ。

8:30 Boadilladel Camino到着

8.2km歩いて今日初めての街にたどり着いた。

この街のマンホールはモホンになっていて可愛かった。

マンホールよ私たちを導いてくれ。

寒空の下で朝食を食べていたので温かい飲み物が欲しくて少し早いけど休憩したくなってしまった。

住民に空いてるカフェがあるか聞きながらたどり着いたホテルのバーで休憩。

カフェ コン レチェにオレンジジュース。

Azuは暑くなってしまったようでジュースだった。

寒くね?

オレンジジュースはフレッシュじゃなかったけど酸っぱくて目が覚める味。

一緒に食べたのはヨーグルトケーキ。

まぁまぁ。

これで5ユーロ(800円)

食べ終わって出発しようとしたら昨日一緒に夕食を食べたアイルランドから来ているおじいちゃん3人組もやってきた。

昨日忘れてたやつを思い出したぞ!僕は村上春樹の空飛び猫が好きなんだ。

村上先生。

あなたの作品はアイルランド人にも刺さっています。

バーを出て再び歩く。

街の教会。

鐘楼の上にはやっぱりコウノトリの巣があった。

鳥の姿は今日も見えず。

カミーノのプロのナガタさんいわく6月に子は巣立ってしまっていると聞いたけど、成体がいてもおかしくないんだけど。

まっすぐテクテクと歩いていく。

日本に帰ったら何をするか話しながら歩いた。

1月に終わりになる我々の旅。

その後は何かしら仕事を探すはずだったが少し寄り道することになりそうだ。

慎重派の僕はそろそろと思ったりもするのだが、Azuと一緒ならまぁ少し寄り道しても良いかと思えてしまう。

少し歩くとカナル沿いに出た。

なんだかイギリスで歩いた日々を思い出した。

今もなお移動用の船が運行しているのも同じだった。

1人5ユーロだったがピルグリムは2ユーロに割り引かれる。

こんなカナル沿いを巡礼路に組み込んでくれるなんて粋な計らいだ。

10:00 Frómista到着

カナル沿いに進んでいくと今日二つ目の街Frómistaにたどり着いた。

カナルの先にはダムがあった。

下から見るとこんな感じ。

5段くらいの水門によって構成されているようだ。

歩いていると小さなスーパーを発見。

明日の分のサンドイッチの材料を買っておくことにした。

店内には見覚えのある2人組の姿が。

あー!ポール!ターシャ!

Azuが叫んだ。

彼らは今日30km歩くので5時半にスタートすると昨日言っていた。

我々は7時にスタートしたが追いついてしまったようだ。

頑張ってね!!

2人は今日まだまだ歩かねばならない。

めっちゃ応援してお別れをした。

スーパーで食材を買ったら次は昼飯だ。

街でパン屋さんを見つけたのでコーヒーとクロワッサンをお願いした。

9ユーロ(1,440円)。

とんでもない値段だがこの4ユーロ(640円)のクロワッサンは流石に美味しかった。

ハムにチーズにトマトにレタスにカニのすり身?など具が盛りだくさんだった。

って言うかクロワッサンに白胡麻がめちゃくちゃ合うと言うことがわかった。

食後は再び歩き出す。

教会をチラ見して街の外へ。

看板の行き先は次の街じゃなくて「サンティアゴ」行きになっていた。

400km以上まだあるぞ(;´∀`)

12:15 Población de Campos到着

小さな街。

カフェが1軒だけやっていた。

そこには先ほど別れたポールとターシャの姿が。

あなた達は道路と緑の道どっちに行くの?

ターシャの質問の意味が最初わからなかったのだが、ガイドブックを見せて説明してくれた。

どうやらこの先に分岐があり、道路の道を進むルートと、森の中?を歩くルートになっているようでどちらを進むかで通る街が変わるようだった。

我々は宿を予約してしまっているのでその街を通る道じゃないとダメ。

その街を通るのは前者。

つまらなさそうな道路の道だった。

って言うか分岐だったのか。

教えてくれて助かった。

我々はガイドブックも無ければルートを詳細に調べてもいない。

危ない危ない。

昼ごはんを食べていた2人と再び別れて先へ。

途中犬に捕まってしまった。

いかんいかん。

分岐点。

左に進む道路と、右に進む森の中の道。

どっちかな?

いや、どっちもサンティアゴ行きって雑すぎるだろ(;´∀`)

さっきターシャに教えてもらってなかったらここで悩んでたって訳か。

仕方無いのでつまらなさそうな道路の道に進んだ。

車道をずっと進むのかと不安になっていたが一応歩道があった。

砂利が多くて若干歩きにくい。

12:55 Revengade Campos到着

昼ごはん休憩から7kmしか経っていないのだがちょっと疲労感があったので街の入口のベンチで小休憩することにした。

ここで過ちに気づいた。

今日の宿はキッチン付き。

なのに先ほどのスーパーで食材を買い忘れていた。

住民にスーパーがあるか聞いてみるが、この街には無いらしい(;´∀`)

しまったなぁ。

休憩は10分。

再び残りの道を歩いた。

街の出口からはもう次の街がうっすら見えていた。

2kmしか離れてないからね。

13:30 Villarmentero de Campos到着

ここが今日のゴール。

23kmの道のりを休憩込みで6時間半かけて歩いた。

今日のアルベルゲ「Albergue Amanecer」。

なんだかヒッピーな感じがして一瞬不安になる。

中にはバーがあって、その奥にアルベルゲがあった。

庭で1人の女性がギターを弾きながら歌っていた。

我々に気づくと演奏をやめてチェックインの手続きをしてくれた。

1人10ユーロ(1,600円)。

夕飯は12ユーロ(1,920円)。

カード不可。

部屋は2段ベッドが5個の10人部屋。

他にも部屋があって28人ほどの小さなアルベルゲ。

当日でも空きはあったが泊まりたい人は事前の予約がおすすめ。

夕方には何人も断られていた。

庭にはガチョウがいた。

中々好戦的で動物に愛される僕でも普通に噛まれた。

ロバはAzuでも触れるくらい人懐こい。

まずはシャワー。

アツアツ。

洗濯は外に洗濯場が2箇所。

洗濯ロープもあった。

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魂に響く歌

その後は夕食までチルタイム。

なのだがここのホストに影響されてかギター片手に歌うピルグリムが多く登場。

いや、みんなうますぎる。

今日もジョンデンバーのカントリーロードが歌われていた。

楽器も歌もダメな僕は写真右下に写っているピンクのハエ叩きでひたすらハエを叩いていた。

メセタ台地に入ってからめちゃくちゃハエが多い。

しかもめっちゃフレンドリーで顔に平気で止まってくる…(;´∀`)

19時に夕食。

いやぁとっても豪華。

こんなに品数があったピルグリムディナーは初めてだ。

スープは具沢山で美味しい。

その他の料理もうまい。

特にお米料理は醤油を使って炒められていて驚いた。

パスタや豆を煮たもの。

とにかく種類が多くて満足。

だがこのディナーのメインは食事では無かった。

オスピタレア(宿のスタッフ)の歌だ。

これが本当にすごかった。

最初に歌ってくれたのはピルグリムのための歌。

LogroñoのAlbergue Parroquial Santiago El Realで食事の前にみんなで歌ったものだった。

あの時は一節を歌っただけだったが、オスピタレアはフルで歌ってくれた。

Logroñoで歌の意味を教えてもらっていたのでその迫力ある歌声も相まって心にとても響いた。

いや、魂まで震えていた。

気がつけば涙が出そうになっていた。

Azuの隣に座っていたイタリア人の女の子も一緒に歌い始めた。

Cancionero de los Peregrinos 巡礼の歌

こちらのサイトに歌詞が掲載されていたので引用させていただきます。

https://ameblo.jp/weihnachts-oratorium/entry-11014819082.html

Chant des pélerins de Compostelle

1:Tous les matins nous prenons le chemin, 
Tous les matins nous allons plus loin 
Jour après jour la Route nous appelle 
C’est la voix de Compostelle 

毎朝、僕らは道を行く 
毎朝、僕らは更に遠くを目指す 
毎日毎日、道が僕らを呼ぶ 
それはコンポステラの声だ 

*Ultreia, Ultreia 
E Sus eia, 
Deus Adjuva Nos ! 

もっと前へ、もっと遠くへ

神は我らをお守りして下さる

2:Chemin de terre et chemin de foi 
Voie millénaire de l’Europe, 
La voie lactée de Charlemagne, 
C’est le chemin de tous les jacquets 

土の道 信仰の道 
ヨーロッパの千年の道 
シャルルマーニュの銀河の道 
それは全てのサンティアゴ信者の道

3:Et tout la-bas au bout du continent, 
Messire Jacques nous attend, 
Depuis toujours son sourire fixe 
Le soleil qui meurt au Finistere. 

そして 大地の果ての彼方に
私たちは、ジャック(聖ヤコブ)と対面する
ずっと以前から変らぬあの人の微笑み 
太陽は沈む、フィニステーラ(大地の果て)に

ありがとうオスピタレア。

どんな形であれサンティアゴに辿り着きます。

許可をいただいたのでInstagramのハイライトに動画をアップしているので気になる方は見てください。

食後も7曲ほど歌ってくれた。

旅と歌は実によく合う。

他のピルグリム達も一緒に歌っていて、これまでで1番旅情溢れるディナーだった。

もしこれからカミーノを目指す人がいたらこの2つのアルベルゲに泊まるのがマジでおすすめです。

LogroñoのAlbergue Parroquial Santiago El Real

Villarmentero de CamposのAlbergue Amanecer

歌の意味を知り、本気の歌を聞く。

ピルグリムに必要なものの1つだと感じた。

モデルルートとは違う小さな街にたまたま泊まったのだが本当に素晴らしいディナーだった。

感謝。

食事は皆サッとベッドへ。

我々もリビングで少し作業をして早めにベッドへ。

あぁ、コンポステーラよ、待っていろ。

まだ半分もたどり着いていないが必ず行くぞ。

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明日は27kmほど歩くので頑張るdayです。

歌の力を一歩に変えて歩きます。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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