【世界一周150日目】2023.09.01 ギリシャ カランバカ
気温14度〜31度
歩数;19,434歩
1ユーロ=157.5円
今日の予定
- メテオラへハイキング&サンライズ
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起床
朝4時半にタイマーが鳴った。
昨日は12時に寝ているので4時間半ほどの睡眠・・・と言いたいところだが2時だか3時に月を見に行く組が帰ってきたのかその音で目が覚めた。
それからすぐに寝れずにウダウダしていた気がする。
ドミトリーだからこういうのは仕方ないね。
クッソだるい身体を起こして出かける準備。
と、言っても寝る前に準備はほぼ終えているのでサクッと。
なんでこんなに早いのかと言うとサンライズ(朝日)をメテオラで見よう!と昨晩急遽決めたからだ。
急だったのでパンを買う時間がなく、朝食用に買っておいたバナナとアルバニア出国時に余ったレクで買った保存が効くパンやチョコなどのお菓子をリュックに詰め込んで5時15分に出陣。
9月1日の朝日が登る時間は7時だ。
それまでに徒歩でメテオラへ向かう。
昨日バスで行ったところを今度は徒歩で行こうというわけだ。
昨日の図の再掲。
麓の街カランバカからメテオラまでは街の西へ向かいKASTRAKIを経由するルートが一般的だ。
ざっくり60分ほどの登りだ。
一方であまり知られていないが街の北からハイキングルートを通って45分でアクセスする方法もある。
が、正確には45分のルートと、1時間のルートがある。
45分のルートには森の中に現れる途中の分岐を左に、1時間のルートは右に行けば良い。
45分の方は少しハードだと宿のゲストが言っていたので我々は右の1時間ルートを歩いて向かう。
なお、Googleマップではルートは途中までしか表示されていないので注意!
早朝ハイキング
真っ暗の中5時15分に出発。
アルバニアからギリシャに来る朝も5時に出発していた。
最近早起きばっかりだ・・・
mosariのiPhoneは夜に撮影するとほぼ間違いなくボケてしまうのだ・・・
街中は街頭が明るかったがハイキングコースに入ったら真っ暗だよなぁ。
iPhoneのライトだけで行けるかちょっとだけ心配だった。
心配になりながら歩いているとこんなに朝早いのに人影がちらほら。
どうやら屋台の準備をしているようだ。
ローカル向けに毎朝やってるんだろうか?
それにしても寒い。
すぐに暑くなるだろうと思ってTシャツで出てきたが、震える寒さだ。
16度程度。
たまらずラッシュガードを羽織った。
ハイキングルートへの入り口はこの辺。
ここからは街灯が無くなり、真っ暗に。
iPhoneのライト頼りに歩きます。
手で持つと転んだ際などに吹っ飛んでしまったり手がつけなくなったりで危険。
スマホストラップで首からぶら下げて、さらにリュックの胸のストラップに固定してぶらぶらしないように固定。
電池切れに備えてパワーバンクも持ってきている。
iPhoneのあかりを頼りに進んでいく。
案の定すぐに暑くなってTシャツスタイルに戻る。
疲れる前に15分ごとに休憩しながら進む。
起きてから何も食べてないのでM&M’Sを食べてエネルギーを補充した。
振り返るとスーパームーンが奇岩を照らし、眼下にはカランバカの明かりが灯っていた。
とても幻想的な朝(夜)だ。
足元に気をつけながら進む。
途中で大きな岩に「FOOT PATH」と書かれており左と右に分岐されていた。
我々はイージーモードと思われる右をチョイス。
森の中をゆっくり進む。
たまにガサゴソ木の奥から聞こえてくるのが怖かった。
何かいるかもしれない。
崖のような急斜面の脇を歩いたりと気をつけながら登っていく。
たまに分岐があってどっちかわかりにくい部分があるが、目印を頼りに進む。
M(メテオラ) T(トレッキング) R(ラン)のマーク。
こんな斜面走れなくねぇか・・・?
すげぇなトレラン。
2人で静かな森の中を進むこと50分ほどで修道院に続く道に出た。
昨日我々がパスしたアギア・トリアダ修道院へと続く道だ。
整備された坂を下れば修道院へ、登ればメイン道路に合流できる。
目指したのは昨日も訪れたビューポイントだ。
ここがサンライズに最適なスポットだと紹介されていたからだ。
少し登って無事にメイン道路に辿り着いた。
振り返ると・・・
月夜に浮かぶ奇岩、そしてその上に建つ修道院が見えた。
写真ではなかなか伝わらないがとても幻想的で、本当にRPGの世界に迷い込んでいまったかのような錯覚を覚えた。
魂が震えるとはこういうことなのだろうか、とてつもない高揚感が全身を包みこむ。
この後見るサンライズよりもなによりもこの光景に魅入られてしまった。
それほどまでに美しい世界だった。
名残惜しいがビュースポットへ向かって歩き始める。2kmほどだろうか。
何度も何度も振り返った。
時間が経つにつれて徐々に明るくなり、シルエットではなく詳細な輪郭が浮かび上がってくる。
森が無くなり遮るものが無くなり途端に寒くなった。
慌ててラッシュガードを着る。
東の空は徐々に赤みを増して新しい1日の始まりを告げていた。
ビューポイントに辿り着いたがまだ日が昇るには時間がありそうだった。
ここからは足場が悪くなるので待つのに備えてあらかじめウルトラライトダウンを着た。
まさか夏のギリシャでダウンを着るとはね・・・
月はまだ寝たく無いようだった。
幻想的な世界だ。
水墨画のように現実味の無い世界。
誰もおらず、我々だけがそこに生きていた。
ずっと見ていたいくらいの絶景だけど、遮るものが無い岩の上は風が容赦無く我々の身体の熱を奪っていく。
寒くてとても立っていられない。
たまらず1段下にある段差に避難。
このすぐ先が崖なので怖かったが、寒くて風から少しでも逃げたかったのだ。
徐々に明るくなるメテオラを見ながら朝食を食べることにした。
バナナ。
最強の携行食だ。
美味すぎる。
非常食もここで食べることにした。
バルカンに入ってからどこにでも売ってる賞味期限が長い怪しいパン。
東の空はかなり明るくなってきた。
このビュースポットからは正面の奇岩群が明るく照らされている様子を見ることができる。
修道院が照らされている様を見たい場合は、②ヴァルラアム修道院の外観が見える隠れビュースポットがいいと思われます。
隠れビュースポットは昨日の記事を参照。
燃えるような太陽が道を照らし始めた。
修道院が照らされてる様子を見たくて移動。
一番好きなアギア・トリアダ修道院が照らされていた。
修道士たちも目覚めて煙突から煙でも出たら生活感を感じられて最高だ。
だけど、煙があがることはなかった。残念。
ここで例の儀式をすることにした。
塗り塗り。
12カ国目ギリシャを塗り潰しました!
mosariの職場の後輩たちが作ってくれた世界白地図Tシャツ。
詳しくはこちら。
ってかギリシャって誰だよ名付けたの。
英語だとグリースと言わないと伝わりません!
さて、すっかり明るくなったので下界に降りることにしましょう。
サンライズ自体はまぁ静かなところで見れたのでよかったんですけど、そこまで特別感のあるものではありませんでした。
それよりもハイキングルートを超えた時に見えた月夜に浮かぶ奇岩と修道院の姿が忘れられません。
その意味で本当に来てよかった。
時間のある場合はサンライズハイキングおすすめです。
市内の中心の宿から歩いてちょうど1時間ほどでした。ビューポイントまではそこからさらに20分ほど。
我々のような素人でも全然余裕でしたよ。
真っ暗なのでライト(我々はスマホ)と防寒着は忘れずに。
ほんと上は寒すぎでした 笑
ウルトラライトダウン着てても寒い寒い。
14度くらいだったようですが、風が強かったので体感は10度下回っていたと思います。
ありがとうメテオラ!
来てよかったあああああ!
あ、ライトはこんな感じで首からぶら下げて、いまはちょっと伸ばしてますけど、紐を短くしてリュックの前のストラップでスマホ本体を固定するといい感じにライトとして機能しますヨ!
電池残量には要注意!
mosariのiPhoneは1時間ほど照らして20%も減ってなかったので大丈夫かと思いますが。
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宿へ
さて再びハイキングルートを使って降りたいと思います。
看板はあるもののこんなところ通ってきたの?って感じの入り口(;´∀`)
気をつけながら下ります。
途中開けた場所でカランバカの街が見えました。
暑くなってライトダウンは脱いでますね。
さっきまであんな高いところにいたんだなぁとしみじみ。
今もなお信仰深い修道士たちが祈りを捧げるメテオラの修道院群と奇岩たち。
すごい光景だよ、ほんと。
便利でなんでも快適な日本の生活とは真逆だ。
俗世から離れて、ただひたすらに神を信仰する。
この光景が見れたことに感謝して再び街へ歩みを進めます。
ハイキングルートの入り口に戻ってきました。
左側に「Footpath to Agia Triada 40」と書かれた看板がありますね。
休憩無しの健脚さんなら余裕かもしれませんが、ハイキング初心者の方は余裕を持って1時間と思えばいいかと。
朝市場
市内の宿に向かっている最中に朝市に遭遇しました。
そういえば朝におじいさんたちが露店の準備をしているかと思ったら、こんなに大規模な市場だったとは。
しかも歩行者天国になっている。
毎日なのかわからないけれど7時〜13時にやってるみたいです。
売っているものは主にフルーツか野菜。
ギリシャに入ってから野菜もフルーツも一気に質が良くなった。
ローカルな叔母さまたちも多く買い物していたので値段も適正なのだろう。
観光客向けでは無いところが気に入った。
んだけど、宿の近くにいい感じの八百屋があるから今は買わずに後で買うことにした。
もう寝たいw
ほとんどのお店が昔ながらの秤を使っているところが最高にCoolだった。
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宿でまったりの午後
帰りにパン屋で朝食?昼食?を購入して宿へ戻った。
結局4時間半くらい外にいたみたいだ。
まずは買ってきたパンを食べる。
こちらはパイ生地の中にくるみやお米が入っている珍しいパイだった。
お米は甘く味付けされており、シナモンが入っていてスイーツのようだった。
当たりだ。
- パン3個:5.8ユーロ(914円)
バルカンにいた時は4つ買って500円くらいだったんだけどね!ギリシャギリシャ。
昼食を食べたら昼寝。
2時間くらいのつもりが4時間くらい寝てしまった・・・
寝てるだけでも腹は減るものでおやつ。
八百屋で買った青リンゴと、アルバニア出国時に余ったレクで買ったおやつたち。
午後は次の国であるトルコをどう回るかプランニングしたり、トルクメニスタンに入国するためにツアー会社とやり取りしたり調べ物の時間にあてた。
明日はギリシャの第2都市テッサロニキに移動、そしてそこから深夜バスでトルコのイスタンブール行きを探す。
ネット見てもイマイチ見つからないんですよね。
ブルガリア経由ならあるんですけど、できればストレートで行きたい。
でも宿のフランス人のマダムが、ギリシャの海岸沿いで山火事が起きてるからそのルートは難しんじゃ無いかしら・・・?
とも。
ギリシャ入りの時も乗り継ぎではあったが事前にルートがなんとなく見えていた。
今回は全くのノープランだ。
イスタンブールまで行けるのか、テッサロニキで足止めくらってしまうのか明日はちょっとわからないことになりそうです。
とりあえず宿の近くのインフォメーションセンターに行って聞いてみることに。
市内中央のラウンドアバウトにあります。
が、ここのインフォメーションセンターはメテオラ観光についてに特化しているようだったし、英語もイマイチ伝わらなかった。英語に関しては我々の表現力や発音にも問題が多々あるわけだが。
とりあえずはテッサロニキまではバスがいいのか電車がいいのか尋ねてみたかったが、なかなか伝わらないので確実に存在しているであろうバスについて聞いてみた。
するとわざわざ電話してくれてカランバカからテッサロニキ行きのバスの時間を調べてくれた。
- 8:45
- 12:30
どうやら2本存在するようだ。
事前に調べた感じだと乗り換え必須のルートしか出なかったのでダイレクトに行けるなら万々歳だな。
そう思いながらバスチケットのオフィスの場所を聞いて向かう。
バスチケットのオフィスはカランバカに到着した時に降りたバスストップのすぐ隣にあった。
インフォメーションセンターのあるラウンドアバウトから真っ直ぐ進んで左手にある。
バスステーションと言いながら、バスは1台路駐するスペースしか無いので一見ステーションには見えないが、ここでチケットを購入可能だ。
先ほどもらったメモを見せて8:45発のチケットを購入。
- カランバカ→テッサロニキ バス代金:1人19.7ユーロ(3,104円)
クレジットカード利用可。
たけぇ・・・
しかも結局トリカラで乗り換えですね。
うーん、残念。
でも通しでチケット買えたからトリカラで右往左往しなくていいからいいか。
明日のバスもこのチケットオフィス脇にバスが来るそうだ。
- カランバカ→トリカラ
- トリカラ→テッサロニキ
を乗り継ぐので、この情報なら宿にタイムスケジュールが貼ってあったので共有します。
カランバカからアルバニアへ向かう途中のイオニアナ行きのバスなども乗ってますのでかなり便利。
青枠が今回テッサロニキに向かうルート。
赤枠が我々が来たアルバニアへ向かうための中継地「IOAMMINA(イオアニナ(ヨニアナ))」からカランバカへのスケジュールです。
アテネ行きもありますが、アテネ間は列車が王道みたいですヨ。
カランバカのバスは平日か土、日で運行時間が結構変わるので曜日に注意してくださいね。
チケットを入手できたので八百屋に寄って野菜を買おうとしたらまさかのお休み。
あ、あれ。午前中通った時はやってたのに・・・
他のスーパーを回ってみるも、野菜を売っているスーパーは全滅(;´∀`)
えぇ〜こんなことなら朝市で買っておけばよかったなぁ〜
めっちゃ落ち込んでるAzu。
諦められないのか先ほどのインフォメーションセンターに寄って野菜を買いたい旨を伝えるが、vegetableが伝わらなくて苦戦。
最終的にGoogle翻訳を使って理解してもらった。
どうやら
14時から18時くらいまではお店が休みのところがあるんだとか。。。。
なんてシステムだ。
シエスタみたいな感じなのかな。
ということでmosariがシャワー浴びてる間にAzuは18時過ぎにまたスーパーに行って野菜を買ってきてくれた。
夕食
トマトリゾットとトマト、桃。
トマトリゾットは
- 米
- ズッキーニ
- 玉ねぎ
- にんにく
を塩、胡椒、コンソメで味付け。
相変わらず美味しい。
米最高。
夜は明日無事にテッサロニキからイスタンブールに行けることを願いつつ、なるようになるだろう、とそこそこで切り上げた。
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おまけ1
久しぶりにエルディンから連絡がありました。
エルディンはフィリピン留学中に出会ったロシア国籍の17歳。
すごいシャイで中々話すきっかけがなかったんだけど、最後の1週間は同じルームメイトになって一緒に楽しい思い出が作れたんだよね。
彼はインターナショナルスクールに合格したそうだ。
もともと英語もベッラベラだったし本当に頭がいいんだと思う。
可能性の塊だよほんと。
またどこかで会えたらいいな。
おまけ2
今日で留学を含む世界一周を初めてから150日、5ヶ月たちました。
もう5ヶ月仕事をしていません。
人生の長い長い夏休みを過ごしています。
典型的なレールの上しか歩いてこなかった夫婦2人が日本を離れて外国で日々を過ごしています。
英語は相変わらずからっきしだし、旅の初心者だし、体力無いしとマイペースでバルカン半島を南下してきました。
旧ユーゴスラビア圏。ほとんどの日本人にとって馴染みのない国。貧しくて危険そうなイメージ。
でも実際行ってみるとバルカン半島の人々は親切で人懐こかった。ついこの間まで紛争していたなんて全く感じさせないほど街は活き活きとしていた。
未知だったものを実際に自分の目で見ることの楽しさを毎日感じています。
外国の人たちの個人を尊重する文化もひしひしと感じています。
リスペクト
これは外国人と話すと結構出てきます。
相手を尊重する。
出る杭は打たれる日本とは大違い。
もっと自由でいいんだなと思わせてくれるのはA型の僕にはとても新鮮だった。
その一方で日本の良さも気づくことができます。
清潔で安全。値段も買う前にわかるし、本当に過ごしやすい国だなとも思う。
国民皆保険だし。
このブログでは引き続き旅の様子を発信していきます。
本ブログを通して少しでも海外に興味を持つきっかけが生まれたら嬉しい限りです。
世界はとても広いけど、遠くないです。
行く理由を探すか、行かない理由を探すかの違いだけです。
引き続きよろしくお願いします。
コメントやDMはモチベーションになっているので気軽にいただけると嬉しいです。
この間はブログに出会って一気読みしてしまったという猛者もいらっしゃいました。
ありがとうございますm(_ _)m
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フォローするとazuとmosariが喜びます。
azuも頑張ってポストしてるのでぜひフォローといいね、コメントくださいまし。
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コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
明日はカランバカを離れてテッサロニキ、そこから旅行会社でイスタンブール行きのバスを探します。
果たしてトルコに辿り着けるのか?!
っていうかトルコいっちゃったらヨーロッパとお別れええええええ!
それでは!