カミーノ30日目 1ヶ月間歩きだけって頑張ってるよね スペイン【世界一周521日目】

【世界一周521日目】2024.10.1 スペイン

残り217.1km

Riego de Ambrós→Camponaraya

歩行距離20.2km

気温:14度〜22度

歩数:34,182歩

1ユーロ=158.82円

mosari
楽しいのに辛い1日だった。

早起きの日

今日はなんと5時起き。

何故って昨日は21時に寝たから。

部屋に電気が無くWi-Fiも無い。

日が落ちたら真っ暗なのでもう寝るしか無かったのだ。

なので5時起きといえどバッチリ8時間も寝ている。

なんならいつもよりよく寝ているのだ。

まだみんな寝ているかと思いきや隣の部屋のマダムも起きていた。

ゴソゴソとパッキングをしたらキッチンへ。

この村には商店が無くバーも閉まっていたので持ってる食料で何とかするしか無いハードモードだった。

持っていたのはチョコパン2個とAzuが隠し持っていたビスコッティ。

鍋が鍵付きキャビネットにしまわれていたので電子レンジで水を温めてコーヒーと白湯を作った。

全く足りないが無いよりはマシだ。

ほんと一昨日チョコパンを買っておいて良かった。

これで持っている食べ物は無くなったので過去一軽いバックパックとなった。

ガタガタ!

朝食を食べていると隣の部屋のマダムが出発するところだった。

どうやらドアが開かないらしくガチャガチャしている。

我々は昨日のうちに開け方をチェックしていたのでドアを開けてマダムを送り出した。

お年は70歳くらいだろうか。

それでも1人でこの山を越えようとしているのだから本当に頭が上がらない。

我々も歯を磨いたら出発だ!

今日は山を下って20km先の街へ向かうぞい。

30日目のカミーノ

6時20分にアルベルゲを出たら当然真っ暗。

完全に眠りに落ちている街を歩き出す。

星が見えるかと期待したが全く見えない。

どうやら曇りらしい。

街を出ると街灯が無くなった。

ヘッドライトがあるので明るく見えるけど本当に真っ暗。

モホンを頼りに歩いていたら歩道の無い車道になってしまった。

もしかしたらモホンを見落としてしまい、先ほど見つけたのは自転車の人用のモホンだったのかも知れない。

ほんと暗闇でモホン探すのは難しい…

でも舗装されてるとすごく歩きやすいね。

Azuの言う通りとても歩きやすかった。

たまに車が通るのでその場合はガードレールギリギリに立ち止まってヘッドライトで存在をアピール。

遠くに街の明かりが見えた。

まずはあそこまで目指すんだ。

しばらく車道を進んでいると久々にモホンを発見。

反対側には草むらの間に出来た未舗装路があった。

やはりどこかでモホンを見落として車道を進んでしまっていたようだった。

このまま車道を歩いても下の街に着くよ。歩きやすいし。

地図アプリを見ながらAzuがそう言った。

確かに歩きやすい。

でも巡礼路じゃ無いところを歩くのは何だか嫌だったし、何より僕らより前に出たマダムが気になった。

こんな人のいない山の中で転んでいたら大変だ。

昨日から下りが始まっているが石がゴロゴロしてて危なかった。

万が一の事があったら一大事だ。

ここは未舗装路を選択。

車道を外れて未舗装路に突入する。

最初こそ少し登るがすぐに下りになった。

うん、めちゃくちゃ歩きにくい。

斜面は急だし、石がゴロゴロしている。

足の踏み場が悪いとすぐにバランスを崩してしまう。

さらに僕は膝の懸念があったのでことさらゆっくり下る。

Azuはどんどん先へ進んでいった。

お互い転ばないように慎重に歩いた。

ただでさえ歩きにくいのに自体はさらに悪化した。

そう、雨が降って来てしまったのだ。

視界は悪くなるし、何より滑りやすくなる。

雨足も強くなって来てたまらず木の下で雨宿り。

状況はあまり良く無かったけど、日が昇る前にこうして山を2人で下っていて雨宿りする。

そんなシチュエーションがどうしようもなく楽しかった。

やっぱり僕は少し変わっているのかもしれない。

雨が弱まって来たら再び歩き出す。

足元が濡れているのでさっきよりもゆっくり。

たまにAzuは立ち止まって待ってくれていた。

止まっていると鳥と虫の鳴き声だけが聞こえるよ。

人工的な音がしない世界をAzuも楽しんでいた。

しばらく進んで行くと森の中を抜けて街の明かりが見えた。

さっきよりもかなり近づいているように見えた。

きっともうすぐだ。

気をつけながら坂を降りた。

途中にマダムはおらず一安心だ。

7:40 Molinaseca到着

何事も無く下山出来て本当に良かった。

ゆっくり降りたからか膝も大丈夫。

でも4.6kmの道のりに80分もかかってしまった…

普段なら1時間もかからないのに。

街の入口には教会。

そして近くには橋がかかっていた。

めちゃくちゃ雰囲気の良い街だった。

写真は随分明るく見えるが実際は街灯がある所以外は真っ暗。

下っている時は雨は勘弁して欲しかったが、濡れた石畳ってのは本当にセクシーだ。

めちゃくちゃ美しいんだよな。

この街では朝食を改めて食べたい。

ハムとチーズがあるのでパン屋があればそれで良い。

街を彷徨くが全く空いてるお店が無い。

そこそこ大きい街なのにどう言う事?

平日でもう8時だというのに街はまだ眠ったままだ。

しばらく彷徨ってダメ元でホテルの朝食会場を除いて見ると奥にバーがあってビジターでも注文できるようで一安心。

めちゃくちゃ豪華だけど14.8ユーロ(2,400円)と鬼高かった(;´∀`)

食後は朝から大きな出費に凹みつつ歩き出す。

空はいつの間にか明るくなっていた。

途中でお遍路とカミーノの友好記念碑なんかを見つけたり、小学生のスクールバス待ちしている所なんかを見たりしながら進む。

さて、今日はなんと歩き始めて30日です!!今の心境はどうですかAzuさん?!

んー良いところもあるし、嫌なところもあったねぇ。

ん?50%と50%くらい?

いや、65〜75%くらい良い。mosariは?

90%くらい良い。めっちゃ楽しい!

Azu的には歩くのは慣れて来たけど、痛い所はあるし、何より食事のレパートリーが毎回同じなのが大変なようだ。しかも安く無い金額なのに。

まぁ、確かに毎回ほぼ同じだけどね。

10:05 Ponferrada到着

街に入って少し進むと立派なお城が突如現れた。

何これカッコいい!!

うへへ。

中でスタンプだけもらって退場。

大人は6ユーロだけどピルグリムだと4ユーロになるらしい。

でもまぁアレです。

先に進みます。

腹減ったんで。

雰囲気良し!

この街は大きかったので大型スーパーがあった。

そんな訳でスーパーで糖分を補充する事にした。

ファンタのスイカ味があったので買ってみたのだが、よくよく見るとノンシュガー(no azúcar)だった(;´∀`)

ここでさっきも食べたけどクロワッサンも食べた。

休憩の後は少しだけ元気になって歩き出す。

街を抜けると変なモホンが現れ始めた。

ピルグリムの持っている杖に矢印が付いていた。

指が4本しか無いね。

Azuは細かい所までよく気がつく。

この辺りから何だか疲労感で足が重い。

山を下った所までは元気だったのだが、明るくなってから何だか調子が上がらない気がする。

気のせいかと思ったらAzuもらしい。

2人ともってことはちゃんと理由がありそう。

多分だけどエネルギー不足かな?

昨日の昼はほとんど食べて無いし、今日も大して食べていない。

山越えをしているのにいつもより食べていない。

エネルギーが不足して疲れてるのかも知れない…

お店全然やってなかったもんなぁ。

何だかフラフラしながら次の街が見えて来た。

12:15 Columbrianos到着

やはり疲れていて足取りが重い。

しかも僕は膝も痛い。

降りでは大丈夫だったのに平坦でずっとズキズキしていた。

教会の脇にあったベンチにAzuが吸い込まれて行った。

Azuはポッケからハリボーを取り出した。

少しでも何か食べて元気を補充。

こんなに足取りが重いのは30日で初めてだ。

ここまでくれば残り5km弱。

頑張れ我々!

畑の奥に古びた井戸があった。

貞子って最後どうなるんだっけ?

さぁ、覚えてないや。

昔見て怖くて印象に残っている映画といえばエイリアンだな。

のどかな道をエイリアンが如何に怖かったかを語りながら歩いた。

チェストバスターが怖いんすよ…ひぃぃい

って、カミーノ中になんて話をしとるんだ。

その後は2人で見た映画なんかのことを話しながら歩いた。

プラダを着た悪魔とか、きっとうまく行くとか。

12:55 Fuentes nuevas到着

ここまで来たら後2.4km!

スタンプ!スターーーンプ!!

街の教会の入口ではやたらスタンプを勧めるマダムがいた(;´∀`)

街を抜けて次の街を目指す。

エッホエッホと歩いていく。

振り返ると遠くに山が見えた、

多分今日はあの山を超えて来た。

随分と歩いて来たものだ。

そりゃ疲れるよね、うん。

だって1日休んだとは言えカミーノを始めて30日だ。

そんな日もあるよね。

そしてついに今日目的地が見えた。

13:20 Camponaraya到着

Azu選手ゴーーーーール!!!

いやぁ22kmなのに休憩込みで7時間もかかってしまった。

今日のアルベルゲも予約してある。

Albergue Naraya。

併設されたバーでチェックイン。

1人12ユーロ(1,910円)。

カードが使える。

我々は6人部屋だった。

同室のフランス人マダムに挨拶。

良い人そうだ。

まずはシャワー。

アツアツでいい湯だった。

昨日水シャワーだったAzuはとても嬉しそうだった。

が、シャワーがトイレ兼シャワールームのタイプで女性用は1箇所のみ。

そのせいでシャワーを浴びてる最中に次々とノックされて落ち着かなかったそうだ。(男性用は2ヶ所あったので大丈夫だった)

その後は外で洗濯。

気がつけば大雨が降っていた。

後30分遅かったら危なかった。

いつもより早く出て正解だった訳だ。

室内の洗濯ラックに干したけど室内かつ外は雨なので今日は乾かなさそうだな…

洗濯をしたらバックパックにパンが入っていたので食べた。

そういえば昼間にファンタと一緒に買ったのに食べ忘れていた。

貴重なエネルギーなのに忘れるとは…それだけ2人とも疲れていたのか…

贅沢ディナー

パンは食べども腹は満たされない。

宿のバーではワンプレート8.5ユーロ(1,360円)くらいて食べれるらしい。

でもワンプレートでは足らないのでもう1品頼んで25ユーロ(4,000円)くらいだろうか。

高いけどこの街にキッチン付きのアルベルゲは無い。

食べるしか無いのだ。

あ、この街にガッツリお肉が食べれるレストランがあるよ。

Googleマップを見てAzuが発見。

多分バーで食べた方が安い。

少し悩みつつも今日は疲れたので奮発する事にした。

昨日今日まともに食べて無いのでここはエネルギーを補充だ!

そんな訳でレストランに入ってオーダー。

久しぶりだなちゃんとしたレストラン。

僕らの格好はビーサンでちゃんとしてないけど(;´∀`)

まずは乾杯。

おーっと、mosari選手ワインとは調子に乗ってますねー!

飲めないのに飲めるぶってますねー!

しかもポットなので1杯じゃありません!

はーい、歩き始めて1ヶ月記念にかんぱーい!頑張ってるー!

はっ!そうだよ!1ヶ月なんだから今日は贅沢でいいよ!

前菜。

Azuはイカとポテトのシチュー。

僕はアスパラサラダ。

サラダはレモンドレッシングでうまうま。

イカのシチューもイカの旨味がたっぷりでめちゃウマだった。

そしてメイン。

ドンっ!!!

肉!である。

やはり肉は全てを解決する。

サルサソースもくれたけどそんなの必要無かった。

塩だけでイケる。

美味い!美味いぞおおお!!

Azuは本日の魚にしたら白身魚のフライだった。

こちらも超サクッとフワッとで美味しかった。

日本の高級アジフライみたいなやつ。

満足すぎる。

デザート。

Azuはチーズケーキ、僕はアロース コン レチェ。

お米とミルクのスイーツ。

コーヒーまで付けてくれた。

僕の肉プレートセットは24ユーロ、Azuのセットは13.5ユーロ。

合計27.5ユーロ(4,375円)。

まぁそこそこ高いが内容を考えると満足!

良い気分になって宿に戻ると併設されたバーに見覚えのある人物。

あー!クリス!!

2日前に泊まった最高のアルベルゲでボランティアしていたクリスだった。

僕らが泊まった日がボランティア最後の日でその後は歩いてサンティアゴを目指すと聞いていたがまた会えるとは!!

再会のハグ。

クリスはビール片手にガイドブックを見ていた所だった。

どうやら明日行く街の情報をチェックしていたようだ。

僕らはSIMカードも無ければガイドブックも無いと伝えたら「クレイジー」と言われてしまった 笑

中東や南米旅と比べたら遥かに楽なもので…

クリスとこの2日間の話をしていると目の前の道路を2人組が通った。

クリスはすかさず挨拶。

どうやら知り合いのようだ。

彼らはスペイン人でこの後向かうガリシア州の出身だった。

5人で楽しく話をする。

クリスはカナダ人だがとても聞きやすい英語を話す。

そしてそれはスペインの2人も同様だった。

僕も酔っ払っている事からいつもより話せた。

ガリシアに行ったら食べた方が良いものを教えもらったので何処かで食べれるといいな。

彼らはもう少し先に進むようで出発。

僕らも明日の朝昼用のサンドイッチのパンを買いに隣大型スーパーdiaへ向かった。

diaでは同室のフランス人マダムたちを発見。

買っていたのは僕らと同じくサンドイッチの材料だった 笑

やっぱりみんなサンドイッチ食べてるんだな。

んで宿に戻るとまたもや見覚えのあるマダム。

今朝僕らよりも早く出発した高齢の女性だった!

良かった!無事にあの山を降りれてたんだ。

って言うか70歳くらいのお婆ちゃんと1日に歩く距離が同じとは…

僕らが弱いのか彼女が強いのか…

なんだかパッとしない道中だったけど、夕飯は素晴らしいし、宿での会話も楽しかった。

難しいことは喋れないけど簡単なコミュニケーションが取れると嬉しい。

やっぱりこの街もモデルルートから外れた小さな街の小さなアルベルゲだ。

そうした宿に泊まってくる人はマイペースな人が多くて精神的なゆとりを感じる優しい人が多い。

我々にはこういうのが向いているのだ。

その後は3日ぶりのWi-Fiに繋いでブログを書いた。

Azuはお会計に宿の予約にInstagramの投稿。

私エラい!宿の予約も率先してやっちゃうんだもん!

疲れてるだろうにありがとう。

エラい!

この宿は寝る部屋にはWi-Fiが届かないので消灯の22時まで共用スペースで粘り、時間になったらベッドへ向かった。

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ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。

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明日は24kmとちょっと長め。

お肉も食べたし元気に歩けますように!

膝も痛くなりませんように!

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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