カミーノ21日目 ついに半分?!そして再会 スペイン【世界一周512日目】

【世界一周512日目】2024.9.22 スペイン

残り382.8km

Calzadilla de la Cueza→Sahagún

歩行距離22.0km

気温:6度〜21度

歩数:30,796歩

1ユーロ=160.59円

mosari
思いもよらぬ再会と、ゴールまで後半分だ!

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早起き巡礼者

5時。

ガサゴソと物音で目が覚めた。

どうやら今日は早起きするピルグリムたちが多いらしい。

最近は5時半に起きる我々が1番という事が多かったが今日のアルベルゲは猛者揃いなのかもしれん。

荷物をこっそり1階の食堂に移動してパッキング。

…寒くね?

食堂は冷んやりとした空気に包まれていた。

室内だったけど寒くて靴下やらレインジャケットを着込んでから朝食を食べた。

いつもハムチーズサンドイッチに甘いパン、そしてバナナ。

温かい飲み物が欲しい(;´∀`)

出発直前に昨日再会した日本人の女の子も起きて来た。

また道のどこかで会いましょう。

ご縁があればまた会えるだろう。

我々の目指すゴールは400km先とはいえ同じなのだから。

再会カミーノ

7時にちゃんとアルベルゲを出て歩きだす。

もちろん真っ暗。

小さな街なのですぐに出口に到着。

ここから先は月明かりだけの道になる。

他の早起きピルグリムが空を見上げていた。

我々も真似をすると空には星が煌めいていた。

まさに星の旅人だ。

ヘッドライトを取り出して歩き出す。

スマホのライトを使っている人もいれば、我々の倍は明るいヘッドライトを使っている人もいた。

9月以降に歩き始めるならば安全のために明るいライトがおすすめだ。

我々は3,000円くらいの電池式にしたのでちょっと暗めだった。(歩く分には問題ないけど、明るければ明るいほど段差に気づきやすい)

気温は4度の時と比べるとだいぶマシに感じたが、イマイチ身体が暖まらず首に巻いていたバフを鼻の上まで被せた。

ペラペラな素材だがあると全然ちがうのだ。

ザッザッザッ

真っ暗闇の中、砂利道を歩く音だけが響いていた。

なんとなく喋る気にならず足音を楽しみながら歩いた。

こんな時間に外国の道を歩けるなんて治安上そうそうないのだ。

歩き始めて40分ほどで空が明るくなり始めた。

振り返れば太陽がもうすぐ昇ろうとしていた。

あぁ、今日も1日が始まるんだ。

ここからは早いものであっという間に明るくなり、どんな道を歩いていたのか鮮明になる。

今日はずっと道路沿いの未舗装路を歩いていたようだ。

それはとても真っ直ぐで、きっと次の街までずっとそうなのだろう。

次の休憩で早く温かい飲み物が飲みたいよー。

カフェ開いてるといいね。

歩き始めて1時間は経っていたので身体は暖かくなっては来ていたが、どうしても温かい飲み物が欲しくなってしまう。

毎日贅沢だ。

そんな話をすると、

だって歩いてるんだよ?燃料入れないと歩けないよ。これは食費じゃなくて交通費だよ。

Azuいわくお茶代は交通費だそうだ。

確かにそうかも。

街までずっと真っ直ぐだと思っていたが、しばらくすると道路から少し離れた。

畑の奥に山が見えて、その麓には霧のようなものが溜まっていて少し幻想的だった。(写真だと全く伝わらないが)

早起きして星空の下を歩き、太陽が昇る瞬間を見て、静謐な空気を楽しむ。

カミーノってのはなんて贅沢なんだろうか。

早起きが大嫌いな我々も5時半起きが普通になってしまった。

8:15 Ledigos到着

6.2km離れた今日最初の街に到着。

空いてるカフェも無くここは素通りして次の街を目指す。

次の街までは2.9kmなのであっという間だ。

8:50 Terradillosdelos Templarios到着

カフェを探す。

が、全然見つからないまま街の外れっぽい雰囲気になってしまった。

次の街は3km先にあるけど今飲みたい!

アルベルゲがあったので突入してみた。

カフェ開いてますか?

夜勤明けなのだろうか?

疲れた表情のおばさんがカフェに案内してくれた。

誰もいない店内。

普通アルベルゲは8時にはクローズ。

たまたま営業していたのか、我々のために最後にお店を開けてくれたのかはわからないがとりあえず注文させてくれるようだ。

スペイン中の子供たちを虜にするコラカオ(ミロみたいなやつをホットミルクに溶かす)と、カフェ コン レチェ(カフェラテ)。

そしてトーストをオーダー。

これで4.8ユーロ(768円)。

誰もいない店内でほっと一息。

トイレを借りたら再び歩き出す。

朝靄も無くなり気温も随分と上がって来たみたいだ。

のどかな道を30分くらい歩いたら次の街が見えて来た。

10:00 Moratinos到着

ここも小さな街。

休憩も必要ないのでサッとスルー。

小さな街だと段々写真すら撮らなくなって来たな…

今日はほとんど誰にも会わない。

我々の少し前に出た犬連れピルグリムの背中が一瞬見えたが先程のカフェ休憩で一気に離されてしまった事だろう。

まぁ誰もに会わない日もあるよな。

我々のペースは独特だからね。(モデルルートから大きく外れている)

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10:30 San Nicolásdel Real Camino到着

まだカフェを出てから1時間ちょっとだが昼飯休憩にした。

この街を出ると次は7km先の今日の目的地の街に着いてしまうので最後の休憩スポットなのだ。

街の入口にはレストラン「Restaurante Casa Barrunta」。

しかしピンクの旗がたなびいていてなんともツーリスティックな感じがする。

だいたい街の最初の入口にある店はイマイチな事が多い(立地が良いので客がたくさん来る)。

でもこの小さな街で他に営業しているカフェがある保証はどこにも無い。

仕方無いが入るしかない。

そう思い店内に入ろうとすると、

おーい!!

店先のテラス席から手を振る2人組の姿があった。

あーー!!マールティン!ブリジット!!

とっくに先に進んでいるかと思っていたドイツ人カップルと再会したのであった!!

彼らとは8日目の宿で出会い、それからたまに会っていたんだけど1日分くらい我々が遅れるようになったので再会はもう難しいと思っていたんだよな。

彼らはテーブルを広いところに移動して我々の椅子を用意してくれた。

先にオーダーして一緒に食べた。

ソーセージトルティーヤ、アップルケーキ、レモンティー。

これで8ユーロ(1,280円)。

トルティーヤが大当たり。

大きいし塩味も絶妙。

トマトも付いてきたし、パンも大きい。

これまで食べた物の中で1番美味しい。

ぜひ皆さんもお立ち寄りを。

もちろん手作りのアップルケーキも美味しかった。

店内の雰囲気も良いし、おすすめのレストランだ。

疑ってごめんなさい(;´∀`)

それにしても1日分先にいた2人にここで会えるとは驚いた。

どうやら今日はゆっくりなスタートだったらしく、しかも途中でブリジットが足を痛めてしまったようで氷で冷やしている所だった。

ブリジットの足には大きなアイスパックが当てられていた。

僕らには時間があるからね。ゆっくり行くから大丈夫さ。

そうよ、その方がたくさんの景色を楽しめるからね。

彼らはドイツ人なのでシェンゲンも関係無いし、2人とも仕事をやめて世界旅を始めたばかりだ。

自由気ままにマイペースで歩いてるのが最高にかっこいいんだよな。

前にドイツ行った時にソーセージ食べたんだよ。

ヴルストね。

白いやつだよ。

ヴァイスね。10時より前に食べるのよ。

彼らはドイツ人なのでドイツ語(単語)を教えてもらいながら会話する。

旅でもカミーノでもドイツ人にはめちゃくちゃ合うので簡単な挨拶だけでも知ってると喜ばれるのでおすすめ。

今日も素敵な笑顔と時間をありがとうマールティンにブリジット!

今日はまた我々よりも10km先の街に進むらしい。

ゆっくりと先に歩き始めた2人。

ブリジットは足を痛めているからすぐに追いつくだろう。

そう思って我々もゆっくり支度して歩き始めた。

街には必ず教会がある。

そう、これはクリスチャンのための巡礼路なのだ。

次の街は7km先。

このまま行けば13時には到着できるだろう。

ゆっくりと景色を楽しみながら歩いていく。

のだが全然2人に追いつけない。

ブリジット足を痛めてるはずなのでは(;´∀`)?

しばらくして大きな街が見えて来た。

恐らくあれが今日我々が目指しているSahagúnの街だろう。

真っ直ぐ進むのかと思いきや少し迂回して街に入るようだ。

不思議に思いながら歩いていると大きなバンと運転手と会話している2人に追いついた。

何を話していたのか聞いてみると、

彼らはセキュリティでこの巡礼路を守ってくれてるんだって。安心だな。

あぁ、そう言えば昨日馬に乗ったセキュリティを見たな。

そんな危険が起きるとはあまり思いたく無いが、こうしてパトロールしてくれているとはありがたい。

我々が安心して楽しく巡礼できるのはこうした地元の方の協力のおかげなのだ。

4人で歩くとすぐに公園に着いた。

公園には小さな教会?

そして何かのゲート。

あのゲートが何かわかるかい?この巡礼路の半分意味するゲートだよ。

ぬお、Sahagúnの街が半分だって話は聞いていたけど、半分を意味するゲートがあるとは知らなかった。

マールティンたちと一緒じゃなかったら気づかず通り過ぎていた所だ。

門には「CENTRO」の文字。

きっと巡礼路の中心(真ん中)という意味なのかな。

そうか、本当に半分なんだな。

途方も無く遠いと思えたサンティアゴ。

766km。

東京からだったら広島の手前あたりまで。

あまりに遠い。

でもこの2週間毎日歩き続けてようやく半分まで来たらしい。

すごいな、人間ってのはすごいよ。

こうしたシステムを支えてくれている人に感謝。

そして一緒に歩くと決めてくれたAzuにも感謝だ。

残り半分頑張るぞ!!

公園に別れを告げて再び歩き出す。

待ってろサンティアゴ!

12:45 Sahagún到着

今日は予約していないが50ベッドもあるので大丈夫だろう。

すぐにアルベルゲは見つかった。

マールティンとブリジットはここからまだ10km進む。

挨拶をして別れた。

また会いましょう。道の上で。

ほんと素敵なカップルだ。

まあ会いたいな。

Antigua Iglesia de la Santísima Trinidad (albergue municipal de peregrinos)が今日のアルベルゲ。

歴史を感じさせる教会。

その跡を利用しているのだろうか?

尖塔には鐘が付いていた。

こんな歴史的な建物に泊まれるのもカミーノならではだ。

設備は簡素である事が多いけど、公営のアルベルゲはこうした立派な建物である事も多い。

我々は出来れば公営の宿を選ぶようにしている。(安いし予約が無くても泊まれる可能性が高いので)

お値段は7ユーロ(1,120円)。

カード払い可。

2階に上がるとワンフロアにベッドがズラリタイプ。

でも少しだけ壁っぽくなっているのでちょっとだけプライバシー感がある。

どうやら我々が1番乗りのようで1番奥の静かな場所を選んだ。

入口付近はトイレもキッチンもあるので賑やかだ。

受付でもらえるいつもの不織布の簡易シーツをセットした。

まずはシャワー。

水しか出ないブースがあったとAzuが教えてくれた。

5個あるうちの1番奥を使えば問題無かった。

そこはアツアツで問題無し。

続いては洗濯。

1階に1ヶ所だけ洗い場があった。

狭いが2人で一緒に洗濯をして日の当たらない裏庭のロープに干した。

日が当たらず乾かなかったので夜は部屋に干した…

昼にサンドイッチを食べそびれたのでオヤツ代わりに食べた。

その後はなんだか何もする気が起きなかった。

初日以降昼寝はしていなかったのだが今日はなんだかダメだった。

大して歩いて無いのに疲れてるのだろうか?

ついに昼寝をしてしまった…

起きたら夕食。

普段ならレストランに行かねばならないがこのアルベルゲにはキッチンがある。

そのため昨日スーパーで食材を買って来ている。(今日は日曜日なのでスーパーが空いていないため。)

なんだか調子が上がらない僕がウダウダしている間に美味しいパスタを作ってくれた。

パスタと野菜でゆうに1kgは超えていたが持って来て良かったと思える美味しさ。

ありがとうAzu。

アイスでも食べる?

えー?!いいのー?!

今日は自炊だったので夕食費がかなり抑えられているし、何より半分だしね。

たまにはいいだろう。

少し僕も感傷的になっているのかもしれない。

そんな訳で街に出てアイスが売ってそうなお店を探す。

日曜日だけどアイスくらいなら何とかなるはず。

アイスはすぐに見つかった。

近くのレストランで売っていたのだ。

量産の市販品だがカミーノが始まってからは初めてのアイスだ。

市販品と言ってもかなり高いのだが(;´∀`)

2個で3.5ユーロ(560円)もするのだ。

海外のアイスってなんでこんなに高いんですかね…

久しぶりに食べるアイスはとても美味しかった。

その後アルベルゲに戻ってブログに着手。

が、20時になったらまさかの消灯 笑

って言うか50ベッドあるのに10人くらいしかいない。

こんなにスカスカのアルベルゲは初めて見た。

あんまり泊まる人がいない街なのだろうか?

静かな暗闇の中、ブログを書いて、早めに僕も寝ることにした。

今日は半分という節目の日でもあったし、会いたいと思っていた2人にも会えた。

残り半分もこの特別な道を楽しんでいこうと思う。

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明日は少し短めの距離なのでゆっくりdayの予定です。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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