皆様こんにちは。
日本でもワクチン接種が進んでいますが、まだまだ高齢者向けのイメージが強いですよね。
が、自分の職場にもついに「職域接種」の案内が来ました。
ワクチン接種したからといってコロナに感染しないということではないので、自由な活動を許可されるものではありませんが、世界的にはワクチン接種を条件に活動の制限を緩和している例があります。
これからもこの流れは加速していくと思いますので、ワクチン接種は海外旅行に向けての第一歩と言えるのではないでしょうか。
今日はワクチン接種について簡単にまとめてみたいと思います。
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ワクチンとは?
今回mosariが受けることになったのは「武田/モデルナ社」によるものです。
厚生労働省のHPには武田/モデルナ社のワクチンについて効果を以下のように記述しています。
新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。
本ワクチンを受けた人は受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約94 %と報告されています。)
なお、臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されるのは、2回目の接種を受けてから14日以降です。現時点では感染予防効果は十分には明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_moderna.html
とのこと。
簡単にまとめると
- 感染を予防する効果は不明
- 発症予防効果が94%と非常に高い
- 十分な免疫が得られるには2回目の接種から14日必要
と、いったところ。
そう、発症リスクは抑えられますが、感染リスクは抑えられないんですよね。
症状が出ないだけで人にうつすリスクは残っているかもしれませんし、検査したら陽性ってこともあるのかなと。
細かいところはわかりませんが、万能ではないという点は理解しておいた方がよいでしょう。
これは有名なファイザー社のものでも同様です。
なので接種したからといってコロナ前と同様の暮らし方に戻って良いわけでは有りません。
が、一種の免罪符として使われているケースが出てきています。
例えばアメリカのカルフォルニア州では、ワクチンを接種した人には原則マスク着用義務を解除しました。
ただし、公共交通機関や、病院、学校、保育所などでは引き続き着用が義務付けられています。
米カリフォルニア州、感染対策の規制を大幅緩和 経済再開の一環
入国制限の緩和について
外務省の海外安全ホームページに掲載されている各国の入国制限のルールを見てみると、ワクチン接種者に対する緩和を行っている国があります。
いくつか抜粋して紹介します。
アイスランド
全渡航者に対して、渡航前の指定サイト(https://visit.covid.is/)での事前登録に加え、出国前72時間以内の新型コロナウイルス検査陰性証明書(注1)の提出、空港でのPCR検査及び入国後5日後の各地診療所での2回目のPCR検査の受検を要請する。
2回目の検査までは自己隔離を行う必要があり、2回目の検査で陰性になった場合に隔離を終えることができる。ただし、ワクチン接種済みの証明書(注2)を所持する者については、措置の適用外となる。
アイスランドではワクチン接種していない場合、
- 事前にWeb申請
- 出発72時間以内の陰性証明書
- 空港到着時+入国5日後のPCR検査
が必要になりますが、ワクチン接種者は免除されます。
これは接種しているかどうかで大きく対応が変わる例ですね。
カタール
日本を含む低リスク国からの渡航者は、入国時にPCR検査を受け、入国後1週間の自主隔離を行うとともに、自主隔離期間終了後、ヘルスセンターにおいて再度PCR検査を受ける必要がある。
なお、カタール政府に認定された検査施設から出国48時間前以降に発行された陰性証明書を有していれば、入国時のPCR検査は免除される。また、カタール政府が承認するワクチンを接種済みの入国者については、一定の条件を満たした上で、入国時の隔離は免除される。
カタールでもワクチンを接種していない場合、
- 入国時のPCR検査
- 入国後1週間の自主隔離
- 再度PCR検査
といった流れが必要になりますが、ワクチン接種者は一定の条件がある(詳細不明)ものの、隔離が免除されます。
隔離が免除なので検査は必要っぽいですね。
ギリシャ
ギリシャ到着前に電子登録フォーム(Passenger Locator Form(PLF))をサイト(https://travel.gov.gr)上で登録した上で、登録後に当局から送信される自動応答のメッセージ及びQRコードを入国時に提示する必要がある。
また、6歳未満の者を除き、入国時に以下のいずれかの証明書を提示する必要がある(各証明書は、書面に加えCOVID-19 電子証明書(グリーンパス)でも可。また、ギリシャ語、英語に加え、仏語、独語、伊語、西語、ロシア語での表記でも可。)。
ア ワクチン接種証明書
- 接種完了後(2回接種が必要なワクチンの場合は2回とも完了後)少なくとも14日間が経過していること
- 接種証明書は、居住国の公立機関発行であること
- 接種証明書には、旅券どおりの氏名、ワクチンの種類、接種の回数、接種の日付が記載されていること
- ワクチンの種類はファイザー/ビオンテック、モデルナ、アストラゼネカ、ノババックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン/ヤンセン、シノバック、ガマレヤ(スプートニク)、カンシノ、シノファームのいずれかであること
イ 出発前72時間以内のPCR検査の陰性結果証明書
- 鼻腔又は口腔内粘膜から検体が採取されたPCR検査であること
- 検査機関は、各国(出発国か通過国)のナショナル・レファレンス検査機関、公立検査機関、又は保健衛生当局が認証した民間検査機関(必ずしも新型コロナ専用検査機関である必要はない)であること
- 証明書には、旅券どおりの氏名が記載されていること
ウ 新型コロナウイルス疾患又は感染証明書
- 発症後2か月から9か月以内であり、発症日付が証明書に記載されていること
- 診断方法はPCR検査又は抗原検査(Antigen Test)であること
- 当初の陽性結果から30日以上経過後に発行された証明書であること
- 証明書の発行機関は、居住国の公立機関、出発国か通過国のナショナル・レファレンス検査機関、公立検査機関、又は保健衛生当局が認証した民間検査機関(必ずしも新型コロナウイルス専用検査機関である必要はない)であること
入国時に、抽出的にサンプリング検査(PCR又はラピッドテスト。航空便の場合はラピッドテスト)を実施し、検査対象となった場合、検査結果が出るまでの間、隔離を求める。陽性反応が出た者に対して、その後10日間(ワクチン接種が完了している者は7日間)、自宅、ホテル又は当局が指定する施設等での隔離を求める。また、隔離期間の最終日(10日目又は7日目)にPCRによる再検査が必要となる。
ちょっとややこしいですが、ワクチン接種をしていない場合は、
- 事前にWeb申請
- 出発72時間以内のPCR検査の陰性証明書
が必要になりますが、ワクチンを接種していれば事前のWeb申請だけ行い、到着時にワクチン接種証明書を提示すればOKになります。
PCR検査検査が免除されるので楽ちんですね。その代わり抽出的にサンプリング検査されるみたいなので引っかかったら受ける必要はありそうです。
ノルウェー
全ての外国人は、原則として入国時に出発時前24時間以内に受検したPCR又は抗原検査の陰性証明書を提示する必要がある。原則として隔離義務の生じる地域(日本を含む。)からノルウェーに入国する者は、国境検問所にて新型コロナウイルスの検査を受検しなければならない(検査は無料。)。
また、入国した者は、入国後移動してはならず、EEA・シェンゲン域外(注:日本を含む)からの全ての旅行者は、ノルウェー入国時に自己隔離ホテルに滞在し、入国後7日目にPCR検査を受検しなければならない。
ただし、2度のワクチン接種後1週間が経過した者又は過去6か月間に新型コロナウイルスに感染した者は、陰性証明書の提示及び自己隔離が免除となる。ワクチン接種済の記録又は罹患歴をQRコードで証明することが条件となる。
ノルウェーの場合、ワクチンを接種していない場合、
- 出発24時間以内のPCR検査の陰性証明書
- 入国時のPCR検査
- 7日間の自己隔離
- 隔離後のPCR検査
といった流れが必要になりますが、ワクチンを接種していれば、陰性証明書の提示と自己隔離が免除されます。
ワクチンを接種しているかどうかで隔離有無が変わるので大きな違いになってきます。
フランス
ワクチン接種証明書がない場合(※)、フライト前72時間前以内のPCR検査又は抗原検査の陰性証明書が必要である。
※ワクチンの種類は、欧州医薬品庁(EMA)に認められているワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ及びジョンソン・エンド・ジョンソンの4種)。また、ワクチン接種証明書が有効と認められるための条件は以下のとおり。
ア 2回接種が必要なワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)の場合は、2回目の接種から2週間後であること
イ 1回接種のワクチン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)の場合は、接種から4週間後であること
ウ 新型コロナウイルス感染症罹患経験者は、ワクチン接種から2週間後であること(接種は1回のみ必要)
フランスの場合、ワクチン接種していない場合、
- 出発72時間以内のPCR検査
- または抗原検査の陰性証明書
いずれかが必要になりますが、ワクチン接種していればいずれも免除されます。
香港
日本はグループB(高リスク)に分類されている。
同地域からの入境者は、香港向け航空機の搭乗に当たり、PCR検査証明書(ISO15189の認定又は政府機関の認定のある研究所又は医療機関等にて発行されたもの。指定要件あり。)及び香港の指定検疫ホテルにおける宿泊予約確認書(ワクチンの完全接種者は14泊以上、完全接種未了者は21泊以上)を提示する必要があり、入境後、同ホテルで、ワクチンの完全接種者は14日間、完全接種未了者は21日間の強制検疫を受ける。
ワクチンを接種していない場合、
- PCR検査の陰性証明書
- 指定検疫ホテルの21泊以上の宿泊予約確認書
の提示が必要になります。
21泊も強制的に隔離が必要ですが、ワクチン接種している場合は、21日から14日に短縮されます。
1週間しか変わりませんが、ワクチン接種しているかどうかで条件が異なります。
mosari家は10月に香港行きのチケットがありますが、流石に無理でしょうw
マルタ
ア 日本を含む、入国可能国リストに記載された国・地域からマルタに入国する際、マルタ到着前72時間以内に実施したPCR検査での陰性証明書又は公衆衛生監督長(Superintendent of Public Health)が認めたワクチンの接種を完了したことを証明する公式書類の提示を義務付ける。
イ 陰性証明書等の提出義務を満たせなかった者は、マルタ到着時にPCR検査を行い、結果が判明するまで公衆衛生監督長官が指定する宿泊施設での隔離を義務付ける。また、PCR検査や宿泊の費用は自己負担とする。
マルタの場合ワクチンを接種していない場合、
- PCR検査の陰性証明書
が必要になりますが、ワクチンを接種している場合は不要になります。
このように国によってはワクチンを接種することで入国条件が緩和されています。
なお、ワクチンを接種したかどうかは自己申告のわけではなく、ワクチン接種証明書が必要になります。
国によっても違うかもしれませんが、
- ファイザー
- モデルナ
- アストラゼネカ
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
あたりのワクチンならOKとなる場合が多そうです。
ワクチンを接種する場合はワクチンの種類や証明書の発行(当然英語)ができるところを選ぶ必要があります。
mosariの職域接種はモデルナということはわかっていますが、ワクチン接種証明書についてはまだ不明。
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ワクチン接種証明書
EUでは「EU Digital COVID Certificate」という名称でルールづくりされています。
日本だとつい先日政府からこんな発表がありました。
加藤官房長官は2021年6月17日の記者会見で、ワクチン接種の公的証明(いわゆるワクチンパスポート)について、当面は各国に入国する際に必要な人に対して、7月中旬をめどに書面での交付を可能するように準備を進めることを明らかにした。
発行は記録を管理する市区町村が行う。政府は早ければ、来週にも自治体への説明会を実施する。
https://www.travelvoice.jp/20210617-149032
7月中旬にまずは書面での発行ができるように進めていく方針のようです。流石ニッポン遅いぜ!
電子交付については追って検討のようです。
スマホで表示できたほうがなにかと便利そうなので是非検討を進めてもらいたいものです。
海外旅行に行けたとしても暫くはパスポートと一緒にワクチン接種証明書の携帯が義務付けられるかもしれませんね。
最後に
コロナに振り回されてもう少しで1年半というところでようやくワクチン接種といういいニュースが飛び込んできました。
日本も帰国時の14日間隔離を解除するにはワクチン接種の有無がポイントになるでしょう。
- 72時間以内のPCR検査の陰性証明書
- ワクチン接種証明書
これらの提示ができる場合は自主隔離を免除する。
または7日後にPCR検査を受けること。
みたいな感じでしょうか。
とにかく自主隔離さえ無ければ海外旅行に行けるんです。
コロナ前は世界一周する人も多くいましたが、コロナが落ち着いても国ごとにルールが違うので今後はすごい面倒になりそうですね。
航空券を事前に買ったはいいけど、途中の国で陽性になってしまって強制的に14日間隔離されて出発日に間に合わない・・とかもありそう。
You Tubeを見てるとこのタイミングで世界一周に旅立った方もいるみたいですが、相当苦労してるでしょうね(;´∀`)
世界一周って仕事辞める方がほとんどなので、コロナ直前・直後に旅立つ予定だった方って
- 世界一周を諦めて再度就職する
- 今後のキャリアや出産を考えて今しか行けないから行く
といったどちらかを選ばなきゃいけない人がほとんど。
会社辞めちゃってたら何かしないとお金は減ってく一方ですからね・・・
mosariも世界一周に行きたいなぁといつも思ってます。
世界一周するならば各アライアンスが発売している世界一周旅行券という選択肢もあります。
1年間という縛りや事前にある程度ルートを決めないと行けないので使いにくい反面、日程変更は無料なのでコロナで隔離リスクなんかを考えるとメリットも大きいなぁと思ったり。
うーん、妄想するだけでも夢が広がります。
早く海外旅行に行きたいですねぇ〜。
それでは!
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