カミーノ17日目 メセタ台地の始まり スペイン【世界一周508日目】

【世界一周508日目】2024.9.18 スペイン

残り463.4km

Hornillos del Camino→Hontanas

歩行距離10.5km

気温:9度〜22度

歩数:17,439歩

1ユーロ=157.81円

mosari
スペイン中央部に広がる乾燥高原地帯、メセタ台地に突入!!

まったりの朝

6時50分頃に起き上がる。

ルームメイトは超重量級の2人だったが常識の範囲内のイビキのうるささだったのでまぁ寝るには寝れた。

朝も先に起きていたようだが気を使って静かに出てくれた。

2人きりの部屋でサッとパッキングして1階へ。

今日は朝食をお願いしている。

5ユーロ(785円)。

  • トースト
  • マフィン
  • ヨーグルト
  • バナナ
  • 青リンゴ
  • シリアル
  • コーヒー/紅茶/オレンジジュース

ブュッフェなのでどれも食べ放題。

めちゃくちゃ食べておいた。

8時に宿を出発。

今日は歩かないdayなのでゆっくり出発で良いのである。

メセタ台地の始まり

外は明るくなってきており、気温もそこまで低くなさそうだ。

ダウンじゃ無くてレインジャケットを着て歩き出すす。

遠くに見える風車の奥の朝焼けが美しかった。

もう誰も歩いていないHornillos del Caminoの街。

小さな街なのですぐに巡礼路へ。

街の出口には道標であるモホンの看板。

だがこのカスティーリャ イ レオン州はその名の通りカスティーリャ地方とレオン地方が1978年に統合して州になっている。

そのため「我々はカスティーリャだ!」と、言わんばかりに上の写真のようにLEONの文字が塗り潰された看板をよく見かけるのであった。

何だか真っ平な白っぽい台地がどこまでも続いていた。

そうか、これがスペイン中央部に存在する乾燥高原地帯であるメセタ台地か。

ついに我々の旅路も中盤に差し掛かったという事になる。

ここからレオンを過ぎるまでひたすらにこの平らな台地が続くと聞く。

さてさてどんな景色と出会えるのか今から楽しみだ。

今日はAzuもすっかり元気だ。

2人で乾いた台地を気持ちよく歩く。

そういえば友達の⚪︎⚪︎ちゃんがついに結婚したんだよ。

若者の海外離れが進んでいるんだって。

日本に帰った後どうする?

今日のAzuはとても饒舌だ。

何かが吹っ切れたようだ。

何かのオブジェとその先には無数の風車。

何処までも続く平らな道をゆっくり歩いた。

今日は10kmほどしか歩かない予定。

いつもよりゆっくり歩いた。

これまでのひまわりも葡萄とオリーブの畑にお別れをして、この広大で荒々しい景色にどうしようもなく胸がワクワクした。

Azuだけじゃ無くて僕も饒舌になっていた。

5kmほど進んだタイミングで看板を発見。

正しくはまっすぐの道だが、左に入ると小さな街とアルベルゲがあるらしい。

今はまだ9時半。

アルベルゲのチェックインは12時からなので1時間以上余裕がある。

どうする?時間もあるし行ってみる?

時間に余裕があるとこんな提案もできてしまう。

ただ急いで歩くのではこうはいかない。

まぁ、結局行かなかったけど(;´∀`)

白く乾いた台地を2人楽しく歩き続けた。

今日は天気も良くて暖かく、風もあまり吹いていない。

10kmちょっとしか歩かないので気分も楽。

目指している街の看板なんかも出てきた。

もうすぐ到着するのかな?

途中で小さな舗装路と交差した。

我々はそのまま未舗装路を進むけど、舗装路の方もどこまでもまっすぐ伸びていた。

mosariよ、アメリカのルート66で2人でこの写真撮ってみたいね

どうやら次の目的地はアメリカになるのだろうか?

流石に一度バイトなり何なりしてお金を貯めないといけなさそうだが(;´∀`)

そろそろ目的地の手前という所で何やら建物を発見。

何だろうと思って見てみるとアルベルゲのようだった。

どこまでも続く乾いた大地に突如現れたアルベルゲに無性に惹かれてしまった。

そういえばカミーノを始める前はこうやって道の途中に突然アルベルゲがあると思ってたんだよな。

実際はアルベルゲは街の中にしか無かったのだけれど、こうしてようやく街以外にあるアルベルゲに出会えた。

バーが併設されていたので我々も休憩する事にした。

久しぶりのアメリカーノに紅茶、そしてキャロットケーキ。

これで6.8ユーロ(1,068円)。

カミーノ中にミルク入りを飲み過ぎで久しぶりのブラックコーヒーが物足りなく感じてしまった。

いかんいかん。

キャロットケーキの上のクリームチーズみたいなムースがとても美味しかった。

ゆっくり休憩しているとカフェの中に猫が入ってきた。

飼い猫のようだがめちゃくちゃ可愛い。

にゃん♪

構ってにゃーん。

名前を聞くとインディアだった。

見た目に寄らず中々ワイルドな名前だった。

スタッフの1人は日本食レストランで5年働いていたそうで日本のことを少しだけ知っていた。

ちょっとした事でも日本の事に興味を持っている人に出会えると嬉しいね。

1時間以上ゆっくりしてカフェを出た。

天に伸びる何かのオブジェ。

少しずつ街に近づいている気がする。

あんなに遠くに見えた風車はもう通り越していた。

ほんの少しだけ緩やかな丘を登ったところで目指していた街が見えた。

12:00 Hontanas到着

今日は休憩たっぷりで10.5kmを4時間。

道の向こうに谷のように窪んで土地があり、そこにひっそりと街があった。

ウオオオオ!!

何かがぶち刺さった。

これまで見てきた街の中で1番美しく見えた。

Azu!あれだ!ラピュタに出てくる風の谷みたいな街!

風の谷はナウシカな。

そんな訳でウッキウキで街へ下りていく。

うわーめっちゃいい!今日はこの街に泊まろう!

最初からその予定だったけどね。

Azuは冷静だったが自然と調和した美しい街だった。

窪んだエリアにあるからか風もほとんど無く過ごしやすいのだ。

12時ちょうどに公営のアルベルゲに到着。

これなら予約が無くても泊まれるだろう。

チェックインは13時からだよ。

ブエンカミーノアプリには12時からと書いているが実際は13時かららしい。

少し遅れて来たマダムピルグリム達も驚いていたが待つしか無い。

私たちが荷物見てるからどこか見て回りたいなら行って来てもいいわよ。

優しいマダムピルグリムに荷物を見てもらって他の私営アルベルゲに行ってみる事にした。

チェックイン出来るなら早く入りたい。

そんな訳でちょっとだけ高いけど予約が無くても入れるアルベルゲを発見。

1人3ユーロ公営よりも高かったがキッチンが有るので自炊すれば余裕で元が取れる。

決まりだ。

荷物を取りに戻ってマダム達にお礼を伝えたら、再び私営のアルベルゲに戻る。

わざと散歩がてらにアルベルゲの裏手から向かったところ、犬の散歩をしていたマダムがわざわざ一緒に歩いて案内してくれた。

優しすぎるやろ。

この街は見た目だけで無く人も優しいようだ。

Albergue Real 1という私営アルベルゲ。

予約で半分以上埋まっているようだったが飛び込みでもいけた。

1人15ユーロ(2,355円)。

夕食は15ユーロ、朝食は4ユーロ。

カード払い可。

我々は食事は付けずに素泊まり。

なお、1時間25ユーロ(3,925円)で温水プールを楽しむ事も出来るようだ。

部屋は大部屋。

中央の壁の反対側にもベッドがズラリ。

すでに下段ベッドが全て予約で埋まっていたので2人とも上段になった。

Wi-Fiもあるがベッドルームだけ繋がり、他の部屋では繋がらなかった。

シャワーは共用で4つ。

アッツアツで水圧も良し。

続いて洗濯。

洗濯場が2箇所、干す場所も多く、日当たり抜群。

2時間でほぼ乾いてくれた。

そしてようやく昼飯。

アルベルゲのバーにもサンドイッチが売っていたが作り置きしてかなり時間が経ってそうなのでパス。

街へ出て他のバーへ。

途中水道があったので水を補給。

いい感じの水道。

おばあちゃん!この水道飲める?

もちろんよ。美味しいわよ。

花に水をあげていたおばあちゃんがそう言ってくれたので飲む。

後で飲み水では無いというステッカーが貼ってある事に気づいたがまぁ多分大丈夫だろう(;´∀`)お、おばあちゃん

昼飯は近くのバー。

トルティーヤとサンドイッチ。

サンドイッチはメニュー表に無かったが言えば作ってくれた。

トルティーヤは2.5ユーロ、サンドイッチが3.5ユーロで8.5ユーロ(1,335円)。

美味しいんだけど毎日こんな感じだから飽きてくるよねぇ。

確かにサンドイッチかトルティーヤかパンしか売ってないからなぁ。

夕食は多少違うけども。

街の教会。

閉まってて入れず。

小さな小さな街だけど雰囲気がすごく良くて今までの街の中で1番好きになった。

宿に戻ったらせっかくの休息日なのでまったりして過ごした。

ついに夕食にアレ

17時半頃にキッチンへ向かう。

この街にマーケットが無いのでキッチンはあれども自炊は難しい。

材料無くして料理はできないのだ。

そんな訳でガラガラのキッチンでアレを作った。

具で見にくいけどラーメン!!!

しかも出前一丁の日本クオリティぃぃぃ!!!

もうね、最高です。

めちゃくちゃ美味しい。

食べてるとチェックインして来たピルグリムに施設を説明しているオスピタレアのお姉さんがやって来た。

ここはキッチンで、この奥に洗濯場があるわ。ってすっごくいい匂いね!!

でしょ。日本のラーメンだよ。

わあ、どこで買ったの?もしかして日本から持って来た?

ううん、Beloradoで買ったんだ。野菜と一緒に80km歩いて来たよ 笑

土曜日に店が閉まる日曜日のために買っておいたんだけど、キッチンが無いアルベルゲが続いて80kmも持ち歩いてしまったのだ。

いやぁ玉ねぎとズッキーニが重い重い。

明日はだいぶ楽になる気がするぞ。

夜は少し先の話になるがニュージーランドについて調べた。

今日は全体的にゆっくりしてしまった。

でもこんなカミーノでもいいと思う。

Azuも元気になったし明日からまた20km程度歩こう。

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明日は朝ごはんが何も無いのでカフェから始まる1日の予感。

それでは!



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名前:mosari
年齢:30代アラフォー
性別:男性

2023年4月2日から夫婦の夢だった世界一周の旅に出ました。

小学校の同級生夫婦のポンコツ世界一周旅で世界の絶景、地球の美しさ、多種多様な文化を見てきます。 現在は3ヶ月のフィリピンでの語学留学を終えて、世界を巡ってます。

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