【世界一周226日目】2023.11.16 サウジアラビア アブハー 〜 ジェッダ
気温:12度〜20度
歩数:3,840歩
1リヤル=40.33円
今日の予定
- アブハーからジェッダへバスで移動
スポンサードリンク
麺つゆとサラ
8時ごろに目を覚ます。
今日でアブハーの街は最後だ。
昨日からお婆様とパパ、親戚の叔父さんとそのメイドさんが泊まっているから誰かしら起きているかと思ったがそんなことは無くリビングは静かだった。
相変わらずのサウジタイム。
静まり返ったキッチンを借りて朝食を作って食べる。
昨日の残りのチャーハンと麺つゆ味の野菜のグリル、それにサラダとそうめんを茹でた。
昨日の夕飯は結構多めに作ったが沢山食べてくれたからこんなもんしか残らず。
朝からそうめんという世界一周中には豪華すぎる朝食。
これでミシの家で作るご飯は最後。
持っていけない食材や調味料はここでお別れしなければいけない。
麺つゆさんとお別れできないAzu。
未開封なら持ち歩けるけど、開封後は要冷蔵となっている。
少なくとも4日間は自炊ができない宿で過ごすことが決まっている。
ジェッダの街やエジプトはまだまだ暑い。
常温で持ち歩くのはちょっと気が引けた。
そこでAzuが閃いた。
サラとお婆様が気に入ってくれた麺つゆ味の野菜のグリルのレシピと共に渡そうと。
それなら我々が帰った後も日本の味を楽しんでもらえるし、麺つゆも無駄にならない。
ナイスアイデアだ。
ちょうどレシピを書き終わった頃にエンジン音が聞こえた。
急いで駐車場に向かうとサラが学校に行くところだった。
お礼と共にレシピを渡して、麺つゆは冷蔵庫に入れておくことを伝えた。
本当に!?お婆ちゃんからまた作ってほしいと言われたんだけど、スペシャルソース(麺つゆのこと)が無いからできないって話をしていたのよ!嬉しい!
まじか!
お婆様そんなに気に入ってくれていたのか、めっちゃ嬉しいよ。
何かわからないことがあったら連絡してね、日本に来ることがあったら連絡してね。本当に何から何までありがとうサラ。
Azuも別れが寂しそう。もちろん僕も。
本当にありがとうサラ!
勉強頑張って!日本に来る時は連絡してね。
今は家無いけど(;´∀`)ゲロゲロ
ミシの家で過ごす最後の時間
食後は部屋を片付けていつでも出られる準備。
部屋には大量のペットボトル。
少なくともアブハーの水道水は飲まない方が良いらしく、彼らもペットボトルの水を飲んでいた。
日本だったら特大サイズを常備すると思うが、この国では330mlなどの小さなものを常備するようだった。
おそらく食事時にも1本サッと飲み切れるためだろうか?
でも食事時はSeven upやペプシと言った炭酸だったり、フルーツジュース、LABAN(ラバン)と呼ばれる飲むヨーグルト的なやつが並べられていたりもする。
サウジは甘い物が大好きだ。
だからmosariはよくラバンを飲んでいた。
これは飲むヨーグルト的なやつなのだが砂糖が入っておらず、酸味があってすっきりとした味わいだ。
サウジは砂糖との戦いでもあるのだ。
チェックアウト出る準備をしたらリビングへ。
10時過ぎにミシを起こしつつ、パパと叔父さんとお話しを楽しんだ。
叔父さんはフィリピン人と結婚しているからか英語がとても上手で聞き取りやすい。だからめちゃめちゃ話しやすい。
ミシからは以前サウジアラビアの男性が外国人と結婚するのはとても大変だという話を聞いていた。
フィリピンといえばカトリックのイメージがある。
だが、聞けば奥様はムスリムだそうだ。
ムスリムなら外国籍でも問題ないのか。なるほどね。
僕には子供が7人いてね、ex-wifeに4人、今の奥さんに3人。
ん?今ex-wifeって言ったか?
え?ムスリムは離婚できるんですか?
厳しい戒律と共に生きているムスリム。
離婚なんてタブーだと勝手に思っていた。
親の紹介による結婚、そして一夫多妻制でもあるこの国は気に入らなかったら女性たちがどんどん捨てられてしまうと思っていたから。
昨日も書いたが、この国は数年前まで女性は普通に働くことすらできなかったんだもの。
共に助け合うためにそういうのは禁じられているもんだと。
離婚できるよ。人は変わるものだからね、例えば、お酒を飲むようになってしまったり、薬に手を出したり。お互いが助け合う関係性が変わってしまったら離婚できるんだ。
そりゃそうか。
離婚できない方がリスクかも。
色々とお話しをさせてもらっていたらあっという間に12時に。
mosariそろそろ行こうか
ミシも出かける準備ができたみたいだ。
荷物を取りに行きつつ、リビングのテーブルの上にこっそり置いておく。
折り紙で作った鞠と、メッセージカード。
ほんとお世話になりっぱなしだった10日間。
気持ちを込めて昨日2人で作ったのだ。
パパは気がついたら別荘に行ってしまっていた(;´∀`)寒くてアブハーは嫌だと。
朝話できてよかった。
叔父さんにお礼を言って車に乗り込んだ。
何度も通ったアブハーの道。
でも今回の旅ではこれが見納め。
また来れる日があるのかな。
我々が日本に戻る頃にはミシは大学を卒業する。
おそらくジェッダかリヤドで働きたいと言っていた。
若者が都会に憧れるのはどの国でも一緒なんだな。
またいつか会える日が来たら、違う街かもしれない。
そう思うとなんだかとても寂しくなった。
何か必要なものはあるかい?水は持ってる?
最後の最後まで気を遣ってくれるミシ。
本当にありがとう。
車はあっという間にバスターミナルに到着。
何から何までありがとうミシ!
10日間も泊めてくれてありがとう!
色々な友達や親戚を紹介してくれてありがとう。おかげでサウジアラビアのことがわかってめちゃめちゃ楽しかったよ。
また世界のどこかで会おう!
スポンサードリンク
2人でジェッダへ
SAPTCOと言う大手のバス会社のバスターミナルはここ。
チケットもここのオフィスで買えるけど、前日に買いに来いと言われたので注意。
クレカも使えるけど我々はVISAもmasterもエラーで弾かれて現金で払うことになった(;´∀`)
小さなオフィス。
トイレはあるが例によって紙は無い。
出発まで1時間ほどあるので隣のガソスタの傍にあるスーパーで昼食になりそうなものを物色した。
が、やはりここは外国、すぐに食べられそうな手軽なフードというものは無いのであった。
仕方なしに保存の効く菓子パンを4個調達した。
スーパーから出ると1台のバスが停まっていた。
我々のバスが1時間も早く来たのだろうか?
聞いてみればジェッダ行きだというが、12時25分のバスだった。
我々のバスは1時半。別のバスだ。
って言うか1時間前にバスあったのか(;´∀`)
一番最初に来た時に6時と13時って言われてたからそれしか無いのかと思ったけど、別の曜日だからか別のバスがあったみたいだ。
12時25分のバスがあるならこっちがよかったなぁ。
だって
我々のバスは日が変わって0:23着なんだもの(;´∀`)
11時間のバス移動。
せめて日が変わる前に着いてほしかった・・・
まぁ仕方ないのでオフィスの椅子に座ってバスを待つ。
・・・
・・
・
豪華すぎるバスの地獄な移動
出発時間ギリギリにバスはやってきた。
中華製の綺麗な大型バス。
- 運行会社:SAPTOCO
- 行き先:13:30アブハー発 0:23ジェッダ着
- 所要時間:11時間
- 料金:1人184リアル(7,390円)
- 休憩:1回!!!
ちなみに飛行機だと10,000円ちょっとであります。(預け荷物無しならもっと安い)
飛行機だと1時間で着きます。
約3,000円を足すと10時間節約できて、快適に移動することができます。
普通に飛行機がおすすめです。
でもこの3,000円をケチるのが世界一周なのである(;´∀`)
しかもジェッダが絡むと近くにあるメッカが邪魔をします。
メッカはムスリムしか入れないので我々は乗ることができず、ジェッダ→アブハー行きでは乗れるバスが無かった。
そんで飛行機を急遽予約した。
そんなこともあるので良い子は最初から飛行機がいいよ。
荷物を預けて中に入るとこれはまた驚いた。
綺麗な車体だとは思ったが中がすごいのだ。
綺麗な革張りのシート。
レッグレストもある。
車椅子の人用のスペースもある。
2−2配列だけど前後幅もあるし、めちゃめちゃ快適。
モニターもある(けど使い方分からず)。
WIFIも飛んでいて、繋げばインターネットも見れるし、映画なんかも見れるようになっていた。
USBも普通のとType Cの2種類のソケットが各座席に1個ずつあるので充電も抜かり無し。
そして恐ろしいのはまだここからだ。
電子レンジにシンクや冷蔵庫まで車内にあった。
な、なんだこれ(;´∀`)
そして極め付け。
トイレ!!!!!!
これまでトルコのバスやバルカンのバスでもトイレ付きの車体はあったのだが、全て使用不可だった。
コロナの関係か全く使うことができなかったのだ。
そのためバス移動は常にトイレとの戦いだった。
次のトイレが1時間後なのか5時間後なのかがわからないので車内では極力飲まず食べずで過ごしていた。
だがトイレがいつでも使えるなら話は別だ。
好きに飲み食いしてもいいのである。
ドキドキしながらドアを開けるとそこは飛行機のトイレのような作りで、確かに利用できるようだった。
勝った。
7,500円近くとかなり高いが、それに見合う快適さは提供してくれるようだった。高いけど。高いけど!
勝ち申した。
快適な移動が約束された。
・・・
・・
・
そう、思っていた時期が私にもありました。
もうね、
寒すぎる!!!!!
冷蔵庫の中かってくらい寒い。
もちろん寒くなるケースは想定して、ウルトラライトダウンは着ているし、その上からウインドブレーカーを上下着ている。それでも寒い。
制御不能なエアコンの吹き出し口からは容赦無く冷風が吹きつけてくる。
寒くて眠れん。
景色はサウジアラビアらしからぬ山が連なる気持ちのいい道を走る。
砂漠のイメージですよね、サウジアラビアって。
でも結構山があるんですよ南西部は。
アブハーの近くは遺跡っぽいものもちらほら。
快適な設備に、気持ちのいい道。
でも極寒。
寒いのがわかっているのか、毛布を最初から持ってきているお姉さんたちもいた。
しかも寒いだけじゃなくて休憩が無いのである。
小さな街を通る時にSAPTOCOのオフィスに立ち寄って数人を乗せたらすぐにバスは出発。
全く休憩できない。
トイレは車内にあるが10時間だぞ?飯とかどうすんねん!
そう震え続けていると小さな街のオフィスで乗客がゾロゾロと降りて行った。
どうやら少し長めの休憩だろうか?
アラビア語で何か言っていたのかもしれないがいつ出発するか全くわからん。
とりあえず出れるなら少しでも出ようと冷蔵庫から飛び出した。
・・・あつい
残暑のような熱気。
近くを歩いているお店の人たちはTシャツ1枚。
こちらはダウンにウインドブレーカー。完全に場違いだ。
それでも芯が冷えているので暑い中暖かい紅茶を1杯買った。
2リアル(81円)。
今が19時。
出発してから5時間半でようやく1度目の休憩だ。
お腹も減ったので何か食べたかったが何時に出発かわからない。
運転手がいないから聞くこともできない。
結局20分ほどして運転手が帰ってきた。
どうやら夕食を食べていたらしい。
くそ、時間があるとわかっていたら我々も何か食べたかった・・・
10時前に朝食を食べてからすでに9時間ほど経っているので腹ペコだった。
寒いのに腹が減っていると本当に芯から冷えるから困ったものだ。
運転手が
中国のバスはいいぞ
そう言ってきた。
そうなんだ。僕らは日本人だけどね。
そうか、日本の車もいいよな。
陽気なおじさん。
でもこの11時間の道のりを1人で運転するらしい。
これまでの国は大抵2人以上で交代していたからAzuは不安がっていた。
結局30分してバスは再び走り出した。
くそー飯買いたかったなぁ。
と言うことで
昼間に買っておいたパンを食べた。
一つ3リアル(123円)。
この国の物価を考えれば良心的だろうか。
到着が深夜なので夕食の調達も難しいと思ってできれば取っておきたかったがもう休憩は見込めないので食べることにした。
夜は飯抜きだ。
まぁアブハーでは油と砂糖でカロリー摂りまくっていたからちょうどいいかもしれない。
いや、よくないか、寒いし。
でも運転手にAzuが寒いよボケ。ってアラビア語で見せてくれたからが少しマシになったので少し寝れた。
うとうとしながらふとGoogleマップを見るとジェッダの目の前まで来ていた。
到着予定時刻まではまだ2時間ほどあったので、どうやら少し早めに到着するようだ。
ありがてぇ。
バスは想像していた場所と全然違うところに停まった。
旧市街の近くにSAPTOCOのオフィスっぽいのがあるのでてっきりそこだと思っていた。
近くの人に聞いてみると
ハラス(終了)。
と、返ってきた。
どうやら終点のようだ。
荷物を持って出る。
時刻は23時10分。
1時間10分ほど早い。10時間ちょっとの道のり。
降りた場所はどうやら鉄道駅のようだ。
深夜ではあるがタクシーの客引きがたくさんいるので、移動に困ることは無いだろう。
だが、今回は我々は切り札がある。
Uberである。
そのためにSIMを買っている。(でも途中でデータが無くなったのでチャージしている)
客引きをいなしつつUberを手配。
40リアルくらいかと思ったら25.5リアル(1,024円)とそこまで高くなくて助かった。
ちょっとした移動でも40リアルかかる時もあれば25リアルの時もある。
ジェッダのUberは時間と場所で変動幅が大きい。
快適なUber。
何も言わずに登録した地点に運んでくれる。
料金も勝手にクレカから事前に決められた金額を落としてくれる。
ぼったくられる心配無し。
この旅が始まって初めて自分で配車アプリを使った。(ヨルダンでも使ったけど結局メーターだった)
もうね、最高です。
ぼったくられる心配が無いから安心して車窓からの景色を楽しめる。
マジで旅人に取って一番の敵はタクシードライバーだと思う。
ギラギラの建物。
サウジアラビアというか中東らしいギラギラ。
そしてその脇を通るSUZUKIのトラック。
アンマッチすぎる(;´∀`)
タクシーは10分ほどで宿に着いた。
宿は前回ジェッダに来た時と同じホテル。
ここなら明日シャトルバスで空港に向かうことができる立地なのと安めなので。
安いと言っても1泊7,000円弱(;´∀`)高スギィ
ミシの家を出てからちょうど12時間ほど。
長い移動が終わった。
前回はキングベッドにしてくれたが、今日はツインのままだった。
まぁ問題ないのでサクッとシャワーを浴びて洗濯をしてベッドに転がり込んだ。
久しぶりに2人に戻った。
これからもまたよろしく。
ぐぅ。
■azuのInstagramはこちら
フォローするとazuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
フォローといいね、コメントお気軽に。
https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
コメントはmosariも読ませていただいてます。ありがとうございます。
明日はエジプトに移動するよ!
ぼったくり達との戦いが始まる。
世界三大ウザイ(インド、モロッコ、エジプト)の国に初めて行く。
もうほんと気が重い(;´∀`)
それでは!