【世界一周461日目】2024.8.2 ノルウェー リレサン
気温:13度〜20度
歩数:8865歩
1ノルウェークローネ=13.39円
今日の予定
- ノルウェー人の夏休みの過ごし方を堪能する
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ノルウェーの朝
ピョエー!ピョエー!
目が覚めると何かの鳴き声が聞こえた。
カモメのような鳥が鳴いているのだろう。
時計を見ると8時ごろ。
朝食は9時くらいに食べると言っていたのでまだもう少しゆっくりできる。
ベッドから起き上がってテラスへ。
うん、朝からいきなり北海の美しい景色。
毎日この景色が見られるなんて羨ましすぎるよ。
9時になったら1階に降りる。
グッドモーニング!よく寝れたかしら?
コーヒー飲むかい?
エレンとウィリーにはもう起きていて朝食の準備をしてくれていた。
挨拶してテーブルに座る。
ちなみにジョンとエレンは今は夏休みなので仕事はお休みだ。
3週間の休暇。
うらやまぁあああ!
朝食はシリアルとパンのどちらが良いか聞かれたのでパンと答えた。
ヨーロッパのパン美味しいからね。
庭で採ったイチゴで作ったジャム、伝統的なブラウンチーズ、普通のチーズ、ハム、シュリンプサラダなんかと一緒に食べる。
チーズは日本じゃなかなかお目にかかれない1kgほどのブロック。
これをスライサーで薄く切ってから食べるようだ。
多すぎてなかなか何で食べるか悩むが、
これが美味しいんだ。
そう言ってウィリーはシュリンプサラダをパンに乗せて、さらにその上にクラブスティックを2本乗せていた。
クラブスティックって日本で言うカニカマのこと。
スリミだよ。
まさかウィリーがすり身を知っているとはと思ったら、パッケージにSURIMIと書かれていた。
どれも美味しくて朝から沢山食べてしまった。
ヨーロッパのパンは中にナッツやら実がたくさん入っていておいしいね。
朝散歩
食べ終わったらリトアニア人のオーガスタも降りてきた。
彼女が朝食を食べてる間に我々は近くを散歩する事にしたらエレンも付いてきてくれたので3人でリレサンの小さな街を歩くことにした。
家の裏手にある階段を降りながら、
この石垣はウィリーが作ったのよ。
家の裏には小さな段々畑があって、その周りの石垣はウィリーが手作りしたらしい。
畑の隅に見えるグリーンハウスも手作りだと教えてくれた。
ウィリーなんでも作れるやん・・・
DIYスキルが高い人ってかっこいいよなぁ。
階段を降りるとすぐに小さな港があった。
デンマークもそうだったけどノルウェーでもボートがほんと身近なんだな。
夏は沢山ボートがあるけれど、冬になると嵐に備えて庭や倉庫に移動させないといけないらしい。
ノルウェーのどかな道を歩いていく。
その辺に成っているベリーなんかは食べ放題だ。
途中にスーパーがあったのでチラ見したりしながら1時間半ほど散歩した。
戻ってくるとリビングではウィリーとオーガスタ、そして起きてきたテアの3人が会話していた。
おぉ、おかえり。ビール飲むか?
ウィリーは昼間っからビールを勧めてきた。
が、昨日は飲みすぎたので今日は辞めておいた。
そうかそうか。俺は毎日飲むぞ。じゃあアイスでも食べるか?外で食べると気持ちいいぞ。
それは魅力的だ。
庭のハンモックに揺られながらアイスを食べた。
アイスを食べてリビングに戻ると、
よし、じゃあ行こうか。
ウィリーたちが立ち上がって外に出かける準備をし始めた。
どうやら今日のメインイベントの始まるようだ。
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ノルウェー人の余暇の過ごし方
6人で家を出て家の裏手にある階段を降りる。
やって来たのは先ほども訪れた小さな港。
はい、もうおわかりですね。
・・・
・・
・
今日のメインイベントとは彼らとのボートトリップです!!
小さいけどやっぱり持ってるんですよ、ボート。凄すぎる(;´∀`)
ウィリーとエレンは手際良く繋留されているロープを解き、持って来たガソリンタンクをエンジンに接続した。
どうやって給油してるのかと不思議だったがポリタンクにケーブルが付いていて、それをエンジンと繋げばいいようだった。
流石に港にガソスタがある訳では無いようだ。
ライフジャケットを身につけてボートに乗り込む。
うおお、ついに北欧でボートトリップだ。
一時帰国前にコペンハーゲンの港でジョンに会った時、「いつか北欧でボートに乗ってみたい」と思ったものだが、1ヶ月後に叶ってしまうとは・・・
ウキウキが爆発しそうだ。
エンジンを始動して港から出たところでウィリーがもっとウキウキさせることを言ってきた。
mosari、運転してみるかい?
えぇ、ライセンス持ってないよ?
小さなボートだから大丈夫だ。
ま、マジか。
乗るだけでも楽しいのに運転させてくれるってのかい?
あまりに初めてすぎて怖かったがせっかくなので運転させてもらうことにした。
ノルウェーでは小型の船はライセンスがいらないらしく、ウィリーは4歳から運転してたとかなんとか。
ちなみに娘のテアはライセンスを持ってるから大きな船も運転できるらしい。
行くぜ野朗ども!
ハンドルを握って6人が乗ったボートを北海に疾らせる。
こんなご褒美があっていいんですか?
めちゃくちゃ楽しいし気持ち良い。
今日はボートトリップにぴったりのいい天気ね。
エレンの言う通り気持ちのよい晴れ模様。
ウィリーは海は右側通行だと教えてくれた。
すれ違う時は相手の船と間隔を十分に取って右側を通ればいいそうだ。
想像していたよりもずっと船の数が多くて頻繁にすれ違う。
すれ違う度に相手の船が残した波で船が大きく揺れるが、それ以外の時は海はとても穏やかだった。
海沿いには多くのサマーハウスがあちらこちらに建っている。
海の上では大小様々な船が行き交い、誰もが船上でゆっくりとした時間を楽しんでいるようだった。
リレサンの周りは大小様々な小島が存在していてかなり入り組んでいる。
海には道路がある訳じゃ無いのでウィリーにどこを目指して勧めば良いか確認しながら進む。
次はあのライトハウスを目指すんだ。
今度はあの青い船が出てきた方向だ。
あの橋の下を通るんだ。
慎重に、楽しみながら運転を続けた。
ありがとうウィリーキャプテン!
30分ほど運転してボートはBrekkestøという小さな村の港に停めた。
アイスクリームを食べましょう。
エレンはそう言って村の人気のアイスクリーム屋さんに連れてきてくれた。
フレーバーが沢山あってどれを食べようか悩む。
こんなちゃんとしたアイス屋さんで食べるのは多分アルゼンチン以来だから4ヶ月ぶりだろうか?
悩んでレモンツイストというフレーバーにした。
Azuは色々と混ざったやつ。
1番小さなサイズで確か50クローネくらい。
650円となかなか高いが出てきて驚いた。
6スクープくらいの山盛り 笑
買ってくれたエレンに感謝していただく。
こんなにお腹いっぱいアイス食べたの初めてだよ。
1番大きなサイズを頼んでいた人はとんでもない事になっていた。
オオスギィ!
このアイス屋さんは人気のようで沢山の人が買いに来ていた。
港には多くのボートが停泊しており、中には学生と思われる若い女の子10人組グループもあった。
高校生くらいだろうか?
とりあえず運転してきたものの港のシステムがわからないようでウィリーが教えてあげていた。
ボートは親のものだろうが子供だけでボートトリップするほどに海が身近な事に改めて驚いた。
そういえば小さな子供だけで運転してるのも見かけたな。
もちろんみんなライフジャケットは装備している。
アイスは引き続き船で食べることに。
運転はウィリーに戻り、再びボートトリップを再開。
アイスを食べながら楽しい時間が再びやってきた。
まさかこんな遊びを体験することになろうとは。
ボートの先に犬を乗せてるのは万が一浅瀬に近づいてしまったら吠えて教えてもらうためだ。
あそこにポールが立ってるだろ?あそこは浅瀬で昔乗り上げてしまったことがあるんだ。嫌な思い出だ。
ここは海水の温度が高いから泳いでるひとが多いだろ?
ウィリーは色々と教えてくれた。
なんて楽しい時間なんだ。
水は黒いように見えるがとても綺麗。
浅いところになるとその綺麗さがよくわかる。
エメラルドグリーン色に透き通っている。
mosari、ビール飲むか?
そう言ってウィリーも飲み始めた。
もちろんノンアルコールだ。
天国かな?
最高の1日だった。
3時間ほどのボートトリップを終えてリレサンの街に戻ってきた。
手際良く船を港に停めて、ガソリンタンクを鍵付きの収納棚に閉まった。
安全な街だけどたまにガソリンを抜かれてしまうんだと言っていた。
ガソリンは1L2ドルくらいと言っていたので320円前後。
た、たけぇ(;´∀`)
そりゃ電気自動車になる訳だ。
街の至る所にチャージステーションあるし。
リレサンの夜
16時ごろに家に戻ってきたらお庭で休憩。
目の前に広がる北海をボートトリップしてと思うと信じられない遊びを経験させてもらったなぁ。
17時頃に夕食の準備。
ほんとこの景色おかしい。
天気が良いから今日も庭でバーベキューしてくれた。
今日もコーヒーとビールを添えて楽しい夕飯の始まりだ!
今日も野菜やきのこのグリルが付いていて嬉しい。
そして名前を忘れてしまったが伝統的なソースをご飯にかけて食べる。
これはシチューみたいな感じだった。
ちなみにデンマークでもそうだったけど「みんなが揃っていただきます。」みたいな文化は無く、各々すぐに食べ始める。
ちょっと意外。
食事の後にはリトアニア人のオーガスタのバースデーを祝した。
彼女が持ってきたリトアニアのケーキと、エレンが用意したノルウェーのケーキも食べた。
リトアニアのシャコティスと呼ばれるケーキはギザギザしていてバームクーヘンのような感じ。
これを手でちぎって食べる。
ノルウェーのケーキはベリーとバナナが入ったスポンジケーキをマジパンで包み、上に2種類のベリーでノルウェーの国旗をデザインしていた。
ちょっと食べてしまったので半分(;´∀`)
日本はバースデーの時に食べる伝統的なケーキってあるようで無いよなぁ。
日本の古くから続く伝統的なやつって軒並み好きじゃ無いからやっていないからこういう時に困る・・・
オーガスタが誕生日のクラッカーを鳴らすと(不発だったけど)、中から紙が出てきた。
中にはノルウェー語のジョークが書かれいて、オーガスタはそれを頑張って理解して英語に訳していた。
他の言語のジョークを理解するってめちゃくちゃ難しいはずだけどなんとか噛み砕いて理解していたオーガスタはすごい。(オスロで働いているそう)
・・・
・・
・
今日も日が暮れるまでお喋りが続いた。
オーガスタはリトアニアのことを話しているが、我々の英語力だと日本の文化や伝統を英語で語るのは難しい。
全然話せずちょっと落ち込んだ。
旅をするだけなら英語を全く話せなくても大丈夫だけどこうして人と関わると英語が話せないともったいない。
ウィリーやエレンたちはオープンマインドだ。
異なる文化や背景を持つ人とたちと話すことで自分たちの視野を広げ、相手の文化を理解し、受け入れている。
だからそこに招待された僕らはもっと日本のことを話さないといけない。
それを果たすことができずも申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そもそも日本(東京)での暮らしに息苦しさを感じていた僕にとって日本のことをなんと話していいかわからない。
多くの人は自国のことが大好きだ。
でも僕は自信満々にそう言うことができない。
もちろん日本はいい国だと思うけれど、それ相応にキツい現実もある。
ライフワークバランスがこんなにも乱れていることについて目を背けることはできない。
多くの外国人は日本のことを素晴らしい国だと言う。
お金があって(世界的に見ればまだまだ裕福な部類)、清潔で、戦争も無い。
ご飯はめちゃくちゃ美味しいし、住居もかなり高性能だ。
素晴らしい国なのは間違いない。
でもこう言われたことがある。
日本人はお金はあるけど人生が無いよね。
インド人に言われた言葉。
インド人だけじゃなくてこんな感じのニュアンスで言われることがある。
つい先日もアフリカの男性が日本人に対してのメッセージが話題になっていた。
「日本人、死なないで欲しい」アフリカから全身全霊で訴える理由 「世界はとても広い。アフリカに来い」
極端な例ではあるし、どんな国だって相応に悩んでいる人は多いだろう。
でも旅の中で出会った人はみんな自分の国が大好きなんだよなぁ。(現政府を批判する人はいるけれど)
僕はきっと世界を知るのも大事だし、日本のことももっと知る必要があるんだろうな。
自分の言葉で自分の国ことをちゃんと話せるようにならないとな。
それを英語で話す。
うーん、先は長そうだ(;´∀`)
部屋に戻ったらシャワーを浴びて23時ごろに就寝。
英語力には相変わらず凹まされるが、まさかボートに乗ってアイスクリームを買いに行くとは思わなかったな。
ほんと北欧の人にとってボートは日本よりもずっとずっと身近で、気軽に楽しむ乗り物のようだった。
そんな暮らしにお邪魔させてもらえたことは本当に貴重な経験なのだろう。
感謝しながら目を閉じた。
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明日は恒例のアレの日です。
それでは!