皆さまこんにちは。
世界一周から帰ってきて大阪万博で働くために大阪にプチ移住中の僕ら。
開催前は悪いニュースしか流れなかった大阪万博も蓋を開ければ大盛況。
どんな風にニュースで報道されているかはわかりませんが会場内は大いに盛り上がっています。
梅雨に入るとその後の暑さも含めて勢いは落ち着くと思いますが、現時点では皆さん楽しそうな姿をあちこちで見かけることができます。
やっぱり一つの空間に世界各国の展示が凝縮されているってのはあまりに貴重。
こんなところに来れる子供達・学生たちが羨ましくて仕方ないです。
海外の文化を知ったり興味を持つきっかけには十分すぎるほど。
万博がその後の人生に大きな影響を与えることもあると本気で思います。
それくらい素晴らしい。
海外パビリオンはマジで面白いです。
予約方法がわかりにくかったり、会場が狭かったり、案内が全体的に不足してたりと万博協会のやり方には不満があるものの、訪れる価値はあるんじゃないかなと。
さてさて開催から1ヶ月経ったということは僕らも働き始めてから1ヶ月経ったということでもあります。
本当は2月後半くらいから研修があるはずだったのですが、パビリオンの建築が遅れまくったせいでほぼ研修が無いままいきなり開催日を迎えるという超ドタバタのまま働き始めることになりました。
Azuと一緒に”海外”パビリオンで”接客”という新しい経験について今日は書いてみようかと。
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ここは海外?

スペイン館の外観(ここで働いているわけじゃ無いですよ)
まず海外パビリオンという点について。
身バレすると周りに迷惑がかかると思うので詳細は伏せますがご了承を(;´∀`)
僕らは日本の企業に採用されていますがその企業自体は海外の企業から委託を受けています。
海外の企業の雇用主は当然そのパビリオンの政府になります。
なので上司は日本人だけど、その場を取り仕切っているのは外国の人ということになります。
- 海外の政府(総責任)
- 海外の企業(パビリオン運営)
- 日本企業(一部運営委託)
- 僕ら
こんな感じ。
なので同僚とのコミュニケーションは日本語だけど、海外企業の人もたくさんいるので英語を使う機会もちらほら。
特に開催直後は色々と決まっていないので英語で指示されることも多かったです。
僕らの英語力はゴミカスレベルですが、シチュエーションを想像するとなんとなく言いたいことがわかるのでなんとかなっていました。
同僚は海外に住んでいた人や、ワーホリ・留学帰りの人もちらほらいるので英語が達者な人も多いです。
やはり海外に意識が向いている人にとって海外パビリオンで働くということ自体に魅力を感じる人もいるのでしょう。
その一方で全く喋れないという人もちらほら。
まぁ募集要項自体は英語力は無くても可(あれば望ましい)ってなってたからね。
海外の上司からの指示は英語ができる人が対応して翻訳すればいいし。
でも海外からのお客さんもたくさんいるので接客時は頑張ってコミュニケーションを取るしかない。
日中はみんなそれぞれが忙しすぎてフォローできないケースも多々あるので。
僕らも決して得意な訳では無いので日々うまく伝えられなかったことを調べて翌日からは使えるようにすることを繰り返してだいぶマシになってきました。
最初は不安だったけれど、今では海外の人の対応をする方が面白いまであります。
海外の人の対応が面白い理由は2つ。
- 感じが良い
- 行ったことがあると伝えるとめちゃくちゃ喜んでくれる
万博に来ている外国の人って欧米系の人が圧倒的に多いです。
しかもわざわざ万博に来るような裕福?な人たちなので精神的(金銭的)に余裕がある人が多いのか普通に感じが良い。
コンニチワ
アリガトウ
そうやってちゃんと挨拶とお礼をしてくれる人がめちゃくちゃ多い。
これは日本をリスペクトしてくれていることに他ならない。
そういう人の対応するのはとても気分が良いし楽しいのである。
余裕がある時は(まぁほとんど無いけど)少し会話を楽しむこともある。
どこから来たの?
サウジアラビアだよ。
おぉ、行ったことあるよ。ジェッダとアブハー。
マジかよ!俺ジェッダから来たんだよ。よくアブハーなんて知ってるな!
友達がアブハーに住んでるんだよ。
アブハーはどうだった?
暑く無くてよかったよ。
だよな!みんなサウジアラビアは砂漠で暑いイメージを持っている人ばっかりなんだよな。
ご飯もおいしかったよ。
世界一周をした僕らは多くの国を巡っただけに会話のきっかけ作りに”行ったことがあるよ”ネタはかなり有効なのである。
他にも質問に対応するのも面白い。
イタリアの飯が食べられるレストランはあるかい?
このパビリオンに行くにはどうすればいいんだい?
万博会場内には案内が少なく不親切な作りになっているので困っている外国のゲストの方が多いこと多いこと。
カタコトの英語でもうまく伝えられた時は嬉しい。
英語は文法じゃ無い。パッション(情熱)なのだ。
そんな訳で英語で仕事をするのは楽しい。
正社員として英語だけを使って仕事をするのは無理だけど、英語を使うこともある。くらいのレベルなら気楽で実に面白いことに気がついた。
最初はビビっていたけど勇気を出して海外パビリオンに応募してよかった。
でも良いことばかりじゃあ、ありません。
ボスたちが外国人ということは日本の常識が通用しないということでもあります。
昨日と言ってること違うやんけぇええ!
ってのは日常茶飯事。気分で仕事してんの?
って本気で思います。
他にも日本人的には”これはお客さんに不親切だよ!!!”ってのがあっても全く改善してくれない。
文化の違いをヒシヒシと感じてモヤモヤを抱えている同僚も多いのである。
とにかく不親切すぎるのだ。
その割にVIPに対してだけは超敏感だから困る。
その情熱をもっと一般のお客さんにも向けて欲しいものだ。
最後に面白いのが身だしなみについて。
僕らは外に立つこともあるだがその際はサングラスを付けていても何も言われません。
僕は世界一周する前に紫外線の強さに応じてレンズに色が付いていく調光レンズを使ったメガネを使い始めました。
なので屋外だと色が付いてサングラスになるわけですが、中の仕事だけだと思っていたのでそのメガネを使い続けていたんですよ。
んである時に外に出ることになって、
あ、ヤベっ!サングラスになっちゃう!
って思って焦ったものですが、ボスたちからは何も言われず。
普通の日本企業でサングラスを着用しながら接客するって基本的に無いと思いますが、どうやらここでは当たり前のようです。
こういう良い面は日本も取り入れていくべきですよね。
だって屋外眩しいじゃないですか・・・
そんな訳で文化の違いに戸惑うこともありますが、楽しい面もたくさんあります。
何より緩く英語を使って働ける環境ってのはとても楽しいです。
接客業って・・・

インド館
僕はIT業界から接客業に転身したわけですが、接客業についてちょっと触れてみようと思います。
まずは良い面。
やはり「ありがとう」と直接言ってもらえるのは嬉しいです。
僕は前職がBtoB(企業相手の仕事)だったので直接的に消費者の人と触れ合う機会はありませんでした。
相手の担当者からありがとうと言われることもあるけれど、それはあくまで仕事上のありがとうでしかありませんでした。
でも直接お客さんと触れ合って気持ちの良い対応ができれば相手は笑顔で「ありがとう」って言ってくれるんですよ。
これはめちゃくちゃ嬉しいし、働くモチベーションにもなります。
接客業の最大の楽しさはこれに尽きると思います。
同僚には経験者の人もたくさんいるのでその人たちの良い面を真似しながら日々頑張っています。
ちなみに職場は完全に女性がメイン。
僕らの早番だと男性は僕1人だけって日もよくあります。
39歳のおじさん1人でがんばってます(;´∀`)
続いてちょっとアレと感じる点。
いくつかあるけど一番モヤるのは、
接客業をしている女性を見下す人いませんか?
ということ。
お客様は神様だ。
と、までは言わないけれど、横暴な態度を取る人が多い気がする。女性に対して。
もちろん僕もそういう人に当たるケースはあるけれど、圧倒的に女性スタッフに対してが多い気がする。
気のせいならいいのだけれど、たぶん気のせいじゃないと思う(;´∀`)
万博に入るには安く無い入場料を払う必要があるので最低限のフィルターがかかっているうえでこれじゃあ低価格帯のチェーン店とかの接客業って地獄なんじゃないの?って思わずにはいられない・・・
勇気を出して接客業に飛び込んだところ、想像以上に楽しいです。
ただこれは万博のお祭り感による魔法がかかっている気がしなくも無いです。
普通の店舗で楽しくできるかはまだわからないというのが正直なところ。
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万博で働く難しさ

インド館の中は綺麗なインドだった
万博で働くのは楽しいと書きましたが万博特有の難しさもあります。
それは期間限定ということ。
何をどう頑張っても万博終了後にはおしまいです。
どれだけ頑張って改善し続けても残り5ヶ月しかありません。
逆にいえば適当にやってもまぁいいんですよ。
その後には繋がらないし、頑張っても決して評価されないから。
ここが難しいと本当に感じています。
頑張っても頑張らなくても時給は変わらないんです。
極端に言うと頑張ったら損をする訳です。
でもですよ。
できれば少しでもお客さんに満足してもらいたいじゃ無いですか?
だからこうしたい、ああしたいって色々と考えて上司に上申するけど全然動いてもらえないという現実。
言われたことだけをやるのは簡単だし楽だけど、もっと顧客体験を最大化したいと思っても自分の力ではどうしようもない無力感。
僕が上司だったらそうやって指示することはできても今はただの兵隊です。
同僚とはあくまで同じ立場なので上司の承認も得ずに僕の価値観(ルール)を押し付けるのも違うですし手詰まり感がすごいのです(;´∀`)
それでも、それでも何もしないわけにはいかない。
だって不親切なところがまだまだあるから。
顧客体験をより良くするために諦めずにAzuと2人で少しずつ改善していきたいと思う。
最近家にいてもずっと2人で仕事のことばかり話をしている気がするな・・・
困ったこと

オーストラリア館
僕らが働き始めたのは4月に入ってから。
つまり最初の給料は5月にならないともらえません。
働いたら毎月20日に給料が入っていたのでこんなにお金が手に入らないとは思っていなかった・・・
減り続ける通帳の残高に震えながら早く給料が入ることを切に願っているのでした(;´∀`)
生きるのってお金がかかります・・・
まさか日本に帰ってきたのにSIMには課金せずに家のWi-Fiだけで生きることになるとは思わなかったなぁ。
Azuは給料が入ったら焼肉が食べたいとずっと言っています。
お手柔らかに頼みますよAzuさん。
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命懸け?

オーストラリア館の中には森がある
大阪に住むにあたって一つ懸念があった。
それは南海トラフ地震。
しかも僕らの職場は隔離された夢洲という海上エリア。
大阪に住んでるという同僚に聞いてみた。
南海トラフが来たらどうすればいいの?
みんなで仲良く津波に巻き込まれるしか無いですよ。難波のあたりまでいかないといけないので。
とのこと。
万博会場って海の上に隔離されてるのでシャトルバスか電車でしかいけないんですよね。
大きな地震が来たら公共交通機関なんてすぐにストップするのが目に見えているので脱出不可能。
どうやら命懸けで働いているようです。
マジで大地震が来ませんように・・・
Instagramではスペインで歩き続けたカミーノの投稿を始めていますので気になる方は覗いてみてください。
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フォローするとAzuとmosariが喜びます。
ブログでは伝えきれない動画などもあるので合わせてぜひ。
ストーリー欄を要チェック!
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https://instagram.com/jgclife.globe_trotting
カミーノは今でもよく思い出す最高の思い出のひとつ。
めちゃくちゃ良い経験になるので気になる方は短い距離でもいいので歩いてみてはいかがでしょうか。
そんな訳で今日は働き始めて1ヶ月の感想などでした。
それでは!
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